JPH08165252A - X線造影剤 - Google Patents
X線造影剤Info
- Publication number
- JPH08165252A JPH08165252A JP6333090A JP33309094A JPH08165252A JP H08165252 A JPH08165252 A JP H08165252A JP 6333090 A JP6333090 A JP 6333090A JP 33309094 A JP33309094 A JP 33309094A JP H08165252 A JPH08165252 A JP H08165252A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- contrast medium
- infant
- neonate
- tract
- intestinal tract
- Prior art date
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- Pending
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- Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】新生児、乳児においても便秘症或いは機能的慢
性腸管通過障害を適確に検診できる消化管造影剤を提供
する。 【構成】硫酸バリウムとアクリル酸エチル・メタアクリ
ル酸メチル共重合体乳濁液を混合し、0.2〜1.5ミ
リの径に造粒する。この造影剤は新生児や乳児でも容易
に内服でき、下剤の併用も必要ない。従って、新生児や
乳児の胃腸管内の通過時間が測定でき、便秘症や機能的
慢性腸管通過障害を検診できる。加えて造影剤の粒子が
腸管内に細かい点として拡散するため、胃や腸管の形態
が鮮明にX線撮影でき、患部の部位の判定が容易にでき
る。
性腸管通過障害を適確に検診できる消化管造影剤を提供
する。 【構成】硫酸バリウムとアクリル酸エチル・メタアクリ
ル酸メチル共重合体乳濁液を混合し、0.2〜1.5ミ
リの径に造粒する。この造影剤は新生児や乳児でも容易
に内服でき、下剤の併用も必要ない。従って、新生児や
乳児の胃腸管内の通過時間が測定でき、便秘症や機能的
慢性腸管通過障害を検診できる。加えて造影剤の粒子が
腸管内に細かい点として拡散するため、胃や腸管の形態
が鮮明にX線撮影でき、患部の部位の判定が容易にでき
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、消化管のX線検査に使
用する造影剤に関する。
用する造影剤に関する。
【0002】
【従来の技術】X線検査の消化管造影剤として広く用い
られている硫酸バリウム水性懸濁液(以下水性硫酸バリ
ウムという)は、腸管内を移動中に水分が吸収されて固
形化してしまうので、下剤と一緒に内服する。このため
腸内容の通過時間の測定には、水性硫酸バリウムは適さ
ない。
られている硫酸バリウム水性懸濁液(以下水性硫酸バリ
ウムという)は、腸管内を移動中に水分が吸収されて固
形化してしまうので、下剤と一緒に内服する。このため
腸内容の通過時間の測定には、水性硫酸バリウムは適さ
ない。
【0003】強度の便秘症や機能的慢性腸管通過障害の
検診には、腸内容の通過時間を測定するのであるが、そ
のような測定に使用する造影剤は、下剤を併用しないも
のでなければならない。近年、そのための造影剤として
径が4〜5ミリの球状バリウム剤が開発されている。こ
れを内服し腸管内における球状バリウム剤の移送時間を
X線撮影で測定することによって、患部腸管の部位及び
範囲を判定し診断する。 しかし、新生児や乳児症例に
おいては、球状バリウム剤は大きすぎて内服不可能であ
るため、水溶性ヨード剤或いは水により希釈した水性硫
酸バリウムが用いられている。
検診には、腸内容の通過時間を測定するのであるが、そ
のような測定に使用する造影剤は、下剤を併用しないも
のでなければならない。近年、そのための造影剤として
径が4〜5ミリの球状バリウム剤が開発されている。こ
れを内服し腸管内における球状バリウム剤の移送時間を
X線撮影で測定することによって、患部腸管の部位及び
範囲を判定し診断する。 しかし、新生児や乳児症例に
おいては、球状バリウム剤は大きすぎて内服不可能であ
るため、水溶性ヨード剤或いは水により希釈した水性硫
酸バリウムが用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、水溶性ヨー
ド剤は、腸管内で吸収・希釈されるため、空腸までの通
過時間しか観察できない。また、前記のように水性硫酸
バリウムは腸内容の通過時間の測定には適さない。
ド剤は、腸管内で吸収・希釈されるため、空腸までの通
過時間しか観察できない。また、前記のように水性硫酸
バリウムは腸内容の通過時間の測定には適さない。
【0005】そこで、本発明は、新生児や乳児において
も腸内容の全通過時間を測定できるの消化管造影剤を提
供することを目的とする。
も腸内容の全通過時間を測定できるの消化管造影剤を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するために鋭意研究の結果、新生児や乳児であって
も微小顆粒状のバリウムであれば胃内に注入できること
を知見して本発明に至った。
達成するために鋭意研究の結果、新生児や乳児であって
も微小顆粒状のバリウムであれば胃内に注入できること
を知見して本発明に至った。
【0007】すなわち、本発明は、硫酸バリウムに結合
剤を混合し、この混合物を径が0.2から1.5ミリの
粒子に造粒したことを特徴とする。
剤を混合し、この混合物を径が0.2から1.5ミリの
粒子に造粒したことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明の造影剤は、径を0.2から1.5ミリ
の大きさに造粒したので、ミルク或いは水などと一緒に
容易に新生児や乳児に内服させることができる。また、
内服できなくとも経鼻的処置により胃内に安全に注入で
きる。
の大きさに造粒したので、ミルク或いは水などと一緒に
容易に新生児や乳児に内服させることができる。また、
内服できなくとも経鼻的処置により胃内に安全に注入で
きる。
【0009】この造影剤は、X線に対して非透過性で、
しかも非水溶性、非凝固性の性質を備えているから、腸
内容の通過時間を直腸に至るまで測定でき、しかも粒径
が小さいから拡散し胃や腸管の形態も把握できる。
しかも非水溶性、非凝固性の性質を備えているから、腸
内容の通過時間を直腸に至るまで測定でき、しかも粒径
が小さいから拡散し胃や腸管の形態も把握できる。
【0010】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明する。
【0011】硫酸バリウム重量比85%に対し、結合剤
としてアクリル酸エチル・メタアクリル酸メチル共重合
体乳濁液(薬添規NE30D)重量比15%を混合し、
これを混練したうえで造粒し、乾燥後、径が0.2〜
1.5ミリの粒子に整粒する。
としてアクリル酸エチル・メタアクリル酸メチル共重合
体乳濁液(薬添規NE30D)重量比15%を混合し、
これを混練したうえで造粒し、乾燥後、径が0.2〜
1.5ミリの粒子に整粒する。
【0012】0.2〜1.5ミリの粒子に整粒できるメ
カニズムについては不明確ではあるが、結合剤が大きく
関わっているものと考えられる。
カニズムについては不明確ではあるが、結合剤が大きく
関わっているものと考えられる。
【0013】0.2〜1.5ミリの粒子に整粒するの
は、0.2ミリ未満では胃小窩または腸陰窩の中に入り
込んでしまうからであり、また、1.5ミリを越えると
新生児の内服が困難になると共に造影剤が幽門管または
回盲弁を通過しにくくなるからである。
は、0.2ミリ未満では胃小窩または腸陰窩の中に入り
込んでしまうからであり、また、1.5ミリを越えると
新生児の内服が困難になると共に造影剤が幽門管または
回盲弁を通過しにくくなるからである。
【0014】新生児、乳児の便秘症或いは機能的慢性腸
管通過障害の検診では、先ずX線撮影の前にミルクと一
緒にこの造影剤を内服させる。口からの内服が困難な場
合には、鼻から胃内に入れたチューブを通して水と混合
した顆粒状バリウム造影剤を注射器より注入する。
管通過障害の検診では、先ずX線撮影の前にミルクと一
緒にこの造影剤を内服させる。口からの内服が困難な場
合には、鼻から胃内に入れたチューブを通して水と混合
した顆粒状バリウム造影剤を注射器より注入する。
【0015】次に、一定時間後、公知のX線撮影方法に
より所定の時間間隔で数回にわたり腹部を撮影する。
より所定の時間間隔で数回にわたり腹部を撮影する。
【0016】この造影剤はX線に対して非透過性で、非
水溶性、非凝固性であるため、胃腸管内容の通過時間が
正確に測定できる。
水溶性、非凝固性であるため、胃腸管内容の通過時間が
正確に測定できる。
【0017】また粒径が小さく腸管内に細かい点として
拡散するため、胃や腸管の形態が鮮明にX線撮影でき
る。従って胃腸管の部位の判定が容易にできる。
拡散するため、胃や腸管の形態が鮮明にX線撮影でき
る。従って胃腸管の部位の判定が容易にできる。
【0018】また消化吸収されることもないため、空腸
或いは回腸の部位まで鮮明にX線撮影できる。
或いは回腸の部位まで鮮明にX線撮影できる。
【0019】従って、新生児、乳児にこの造影剤を内服
することにより、便秘症或いは機能的慢性腸管通過障害
の疑いのある患部を正確に特定し迅速な検診ができる。
なお成人にも当然利用できる。
することにより、便秘症或いは機能的慢性腸管通過障害
の疑いのある患部を正確に特定し迅速な検診ができる。
なお成人にも当然利用できる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の造影剤は
新生児や乳児も安全に内服でき、その胃腸管内の通過時
間を測定することにより便秘症或いは機能的慢性腸管通
過障害を検診できる。
新生児や乳児も安全に内服でき、その胃腸管内の通過時
間を測定することにより便秘症或いは機能的慢性腸管通
過障害を検診できる。
【0021】また患部の形態を把握することが可能で、
その部位の判定を容易にできるので、迅速に診断を下し
てその後の適切な治療を決定できる。
その部位の判定を容易にできるので、迅速に診断を下し
てその後の適切な治療を決定できる。
Claims (1)
- 硫酸バリウムに結合剤を混合し、この混合物を径が0.
2から1.5ミリの粒子に造粒したことを特徴とするX
線造影剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6333090A JPH08165252A (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | X線造影剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6333090A JPH08165252A (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | X線造影剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08165252A true JPH08165252A (ja) | 1996-06-25 |
Family
ID=18262165
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6333090A Pending JPH08165252A (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | X線造影剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08165252A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015000870A (ja) * | 2013-06-18 | 2015-01-05 | ニュートリー株式会社 | 嚥下造影検査食 |
-
1994
- 1994-12-14 JP JP6333090A patent/JPH08165252A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015000870A (ja) * | 2013-06-18 | 2015-01-05 | ニュートリー株式会社 | 嚥下造影検査食 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19990323 |