JPH08160122A - Fmcwレーダ - Google Patents

Fmcwレーダ

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Publication number
JPH08160122A
JPH08160122A JP6299703A JP29970394A JPH08160122A JP H08160122 A JPH08160122 A JP H08160122A JP 6299703 A JP6299703 A JP 6299703A JP 29970394 A JP29970394 A JP 29970394A JP H08160122 A JPH08160122 A JP H08160122A
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JP
Japan
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signal
pass filter
capacitor
video
fmcw radar
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Application number
JP6299703A
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English (en)
Inventor
Teruo Furuya
輝雄 古屋
Tsutomu Tamaki
努 田牧
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 S/Nに余裕の有る領域で、近距離クラッタ
・目標信号をビデオ段に設けた高域通過フィルタにより
低下させ、A/Dのダイナミックレンジを補い、簡単な
構成で受信系のダイナミックレンジを等価的に確保す
る。 【構成】 受信部6内で、局発信号により受信信号を周
波数変換し受信ビデオ信号を得るためのミキサ7とビデ
オ信号を増幅するビデオ増幅器8の間にコンデンサ12
を直列素子として構成した高域通過フィルタ11を備
え、ビデオ信号S/N≧検知S/Nを満足する距離範囲
でビデオ信号のS/N一定に近づけるため、高域通過フ
ィルタ11の阻止域をビデオ信号の周波数帯域に重なる
ようにしたことを特徴とするFMCWレーダ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車搭載等で生じ
る近距離クラッタの多い環境下で、近距離から遠距離に
わたり安定した受信が可能なダイナミックレンジの広い
FMCWレーダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は従来のFMCWレーダを示す構成
ブロック図である。図において、1は送信部、2は電圧
制御発振器、3は方向性結合器、4は変調器、5a,5
bはアンテナ、6は受信部、7はミキサ、8はビデオ増
幅器、9はA/D変換器、10は信号処理部である。
【0003】次に動作について説明する。送信部1で
は、電圧制御発振器2で変調器4からの変調信号により
周波数変調された高周波信号を発生し、方向性結合器3
により一部を局発信号に、残りを送信信号に分岐され、
局発信号は受信部6に送出され、送信信号は第一のアン
テナ1aに送出される。第一のアンテナ1aでは、送信
信号を目標に照射し、目標からの反射は、第二のアンテ
ナ1bを介して受信信号となる。受信部6内では、ミキ
サ7で受信信号が局発信号により周波数変換され、目標
の距離・速度に対応したビート周波数によるビデオ信号
となり、ビデオ増幅器8及びA/D変換器9を介しディ
ジタル信号として信号処理部10に送られる。信号処理
部10は、ディジタル信号の周波数解析及び演算処理に
より目標の距離、速度情報を得ている。
【0004】ここで、動作について補足する。図9は、
従来のFMCWレーダの動作原理図を示す。図中、曲線
aは送信信号及び局発信号、曲線bは受信信号、曲線c
はビデオ信号である。FMCWレーダの場合、周波数変
調された送信信号が目標に照射され、その受信信号は目
標までの距離の2倍だけ時間遅延が生じ、受信信号が局
発信号により周波数変換(ホモダイン検波)され、目標
の距離・速度に対応したビート周波数としてビデオ信号
となる。図10は、自動車搭載時における従来のFMC
Wレーダの信号・クラッタレベルを示す。図中、曲線a
は目標からの受信信号(以下、受信信号と称す。)レベ
ル、曲線bは地面からの受信クラッタ(以下、クラッタ
と称す。)レベル、曲線cはA/D変換器入力端におけ
る目標信号(以下、ビデオ信号と称す。)レベル、曲線
dはA/D変換器入力端におけるクラッタ(以下、ビデ
オクラッタと称す。)レベルである。なお、ここでは、
説明を簡略化するため、自分の速度(以後、自速と略
す。)と目標速度が同じ場合、すなわち、相対速度=0
の場合について示している。従来のFMCWレーダは、
近距離から遠距離の目標の抽出をするため、受信系とし
て広いダイナミックレンジが必要であり、受信信号は受
信系が飽和しない範囲で、また、受信部入力端のダイナ
ミックレンジよりA/D変換器入力端のダイナミックレ
ンジが狭いためビデオ段での信号の圧縮に応じ、利得制
御がなされている。しかし、クラッタの無い環境では問
題無いが、図10で示した自動車搭載時のように、近距
離のクラッタレベルと遠距離の受信信号レベルの差が、
A/D変換器のダイナミックレンジ以上に大きいと、受
信系の飽和を防ぐため、クラッタレベルに合わせて利得
制御をしているため、遠距離の受信信号がA/D変換器
のダイナミックレンジに収まっていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のF
MCWレーダでは、自動車搭載時のように近距離のクラ
ッタレベルが大きくなると、クラッタレベルに合わせて
利得制御が必要になり、この場合、遠距離からの受信信
号がA/D変換器の入力雑音に埋もれてしまい、受信系
としてダイナミックレンジが大きく得られない問題点が
あった。
【0006】この発明はかかる課題を解決するためにな
されたものであり、ビデオ信号のS/Nに余裕の有る領
域で近距離から遠距離にわたり、ビデオクラッタをビデ
オ信号と共にビデオ信号がS/N限界に近くになるまで
低下させ、簡単な構成で等価的にダイナミックレンジの
広い受信系を実現し、安価で高性能なFMCWレーダを
得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の実施例1に係
わるFMCWレーダは、ミキサとビデオ信号を増幅する
ビデオ増幅器の間にコンデンサを直列素子とした構成の
高域通過フィルタを備え、高域通過フィルタの阻止域を
ビデオ信号の周波数帯域に重なるようにし、ビデオ信号
のS/Nに余裕の有る領域で近距離から遠距離にわた
り、ビデオクラッタをビデオ信号と共にビデオ信号がS
/N限界近くになるまで低下させ、等価的にダイナミッ
クレンジの広い受信系を実現した。
【0008】この発明の実施例2に係わるFMCWレー
ダは、高域通過フィルタをコンデンサとコイルの組合せ
からなるT型回路で構成し、低域での阻止量を増加させ
るようにしたものである。
【0009】この発明の実施例3に係わるFMCWレー
ダは、高域通過フィルタを、コンデンサを直列素子と
し、抵抗とコイルの直列回路を並列素子として構成し、
抵抗とコイルの直列回路により低域での阻止量が制限で
きるようにしたものである。
【0010】この発明の実施例4に係わるFMCWレー
ダは、高域通過フィルタを、コンデンサを直列素子と
し、抵抗が含まれたノッチフィルタを並列素子として構
成し、特定の周波数帯での阻止量が制限できるようにし
たものである。
【0011】この発明の実施例5に係わるFMCWレー
ダは、高域通過フィルタを、コンデンサを直列素子と
し、上記コンデンサと並列に抵抗とコイルの直列回路を
接続して構成し、抵抗とコイルとの直列回路により低域
での阻止量を制限/一定化できるようにしたものであ
る。
【0012】この発明の実施例6に係わるFMCWレー
ダは、高域通過フィルタを、コンデンサと抵抗及びオペ
アンプ(演算増幅器)組合せからなるアクティブフィル
タで構成し、小型化したものである。
【0013】
【作用】この発明の実施例1によれば、ミキサとビデオ
増幅器の間に設けたコンデンサを直列素子として構成し
た高域通過フィルタにより、近距離すなわち低周波域
(以後、低域と称す。)ビデオクラッタ及びビデオ信号
を低下させ、ビデオ信号のS/Nを一定に近づけること
ができ、近距離から遠距離にわたり利得制御がなくて
も、ビデオ段での信号の圧縮ができ、等価的に受信のダ
イナミックレンジが確保される。
【0014】また、この発明の実施例2によれば、コン
デンサとコイルの組合せからなるT型回路で構成した高
域通過フィルタにより、低域のビデオクラッタ及びビデ
オ信号の阻止量を増加させることができ、受信系のダイ
ナミックレンジが確保される。
【0015】また、この発明の実施例3によれば、コン
デンサを直列素子とし、抵抗とコイルの直列回路を並列
素子として構成した高域通過フィルタにより、低域のビ
デオクラッタ及びビデオ信号の阻止量が制限でき、受信
系のダイナミックレンジが確保される。
【0016】また、この発明の実施例4によれば、コン
デンサを直列素子とし、抵抗が含まれたノッチフィルタ
を並列素子として構成した高域通過フィルタにより、低
域における特定の周波数帯での低域でのビデオクラッタ
及びビデオ信号が制限でき、受信系のダイナミックレン
ジが確保される。
【0017】また、この発明の実施例5によれば、コン
デンサを直列素子とし、上記コンデンサに並列に抵抗と
コイルの直列回路を接続して構成した高域通過フィルタ
により、低域でのビデオクラッタ及びビデオ信号が制限
でき、受信系のダイナミックレンジが確保される。
【0018】また、この発明の実施例6によれば、コン
デンサと抵抗及びオペアンプの組合せからなるアクティ
ブフィルタで構成した高域通過フィルタにより、低域で
のビデオクラッタ及びビデオ信号を低く押さえているた
め、受信系のダイナミックレンジが確保される。
【0019】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明の実施例1におけるFMCW
レーダ装置のブロック図を示す。図において、1〜10
は従来のFMCWレーダと全く同一のものであり、11
はコンデンサ12を直列素子として構成した高域通過フ
ィルタである。
【0020】次に動作について説明する。送信部1で
は、電圧制御発振器2で変調器4からの変調信号により
周波数変調された高周波信号を発生し、方向性結合器3
により一部を局発信号に、残りを送信信号に分岐され、
局発信号は受信部6に送出され、送信信号は第一のアン
テナ1aに送出される。第一のアンテナ1aでは、送信
信号が目標に照射され、目標からの反射は、第二のアン
テナ1bを介して受信信号となる。受信部6内では、ミ
キサ7で受信信号が局発信号により周波数変換されビデ
オ信号となり、高域通過フィルタ11、ビデオ増幅器8
及びA/D変換器9を介しディジタル信号として信号処
理部10に送られる。信号処理部10では、ディジタル
信号の周波数解析及び演算処理により目標の距離、速度
情報を得ている。高域通過フィルタ11では、ビデオ信
号のS/Nに余裕の有る領域で近距離から遠距離にわた
り、ビデオクラッタをビデオ信号と共にビデオ信号がS
/N限界近くになるまで低下させ、すなわち、低域にお
けるビデオ信号のS/Nが一定に近づくよう阻止し、A
/D変換器9のダイナミックレンジの狭さを補い、等価
的に受信部入力端のダイナミックレンジを確保してい
る。
【0021】ここで、高域通過フィルタ11の機能につ
いて補足する。図2は、自動車搭載時におけるこの発明
の実施例1におけるFMCWレーダの信号・クラッタレ
ベルを示す。図中、曲線aは目標からの受信信号レベ
ル、曲線bは地面からの受信クラッタレベル、曲線cは
A/D変換器入力端におけるビデオ信号レベル、曲線d
はA/D変換器入力端におけるビデオクラッタレベルで
ある。なお、ここでは、説明を簡略化するため、自速と
目標速度が同じ場合について示している。この発明のF
MCWレーダは、低域でのビデオクラッタ及びビデオ信
号を高域通過フィルタで阻止しているため、A/D変換
器入力端で最大の信号レベルと最小の信号レベル(雑音
レベル)差が少なくなっている。このため、ダイナミッ
クレンジが受信部入力端で従来通り広く確保され、A/
D変換器9の入力端では狭くて良いため、受信系として
は、等価的に広いダイナミックレンジが確保できてい
る。次に、高域通過フィルタの阻止について述べる。信
号処理部で目標の距離・速度を演算処理するためには、
検知S/N(信号対雑音比:約10〜15dB程度)が
必要であり、近距離(一般に数m)でのビデオ信号のS
/Nは検知S/Nより相当大きな値が得られており、高
域通過フィルタ11でビデオ信号のS/Nが検知S/N
と等しくなるまで近距離のビデオ信号を阻止できる。す
なわち、近距離のビデオクラッタも近距離のビデオ信号
と同じ分だけ高域通過フィルタ11で阻止できる。この
ように、ビデオ信号のS/Nに余裕の有る領域(ビデオ
信号のS/N≧検知S/Nの範囲)で近距離から遠距離
(一般に〜数十m)にわたり、ビデオ段の高域通過フィ
ルタによりビデオクラッタとビデオ信号のS/Nを低下
させ、ビデオ信号のS/Nを一定に近づけ、利得制御が
なくても信号の圧縮を可能にしている。
【0022】実施例2.図3はこの発明の実施例2にお
けるFMCWレーダ装置のブロック図を示す。図におい
て、高域通過フィルタ11はコンデンサ12とコイル1
3のT型回路で構成している。
【0023】この場合にも、上記実施例1と同様にコン
デンサ12とコイル13のT型からなる高域通過フィル
タ11により、低域のビデオ信号のS/Nを一定に近づ
けるように阻止ができ、A/D変換器9のダイナミック
レンジの狭さを補い、等価的に受信機入力端のダイナミ
ックレンジを確保している。
【0024】更に、近距離のクラッタ・目標信号が大き
い場合でも、低域での阻止量を増加させることができる
ため、低域のビデオ信号のS/Nを一定に近づけること
ができ、設計の自由度も増大する。
【0025】なお、以上は、高域通過フィルタ11とし
てコンデンサ12とコイル13の組合せからなるT型回
路について示したが、これに限らずπ型、あるいはL型
回路であっても良い。
【0026】実施例3.図4はこの発明の実施例3にお
けるFMCWレーダ装置のブロック図を示す。図におい
て、高域通過フィルタ11は、コンデンサ12を直列素
子とし、抵抗14とコイル13の直列回路を並列素子と
して構成している。
【0027】この場合にも、上記実施例1と同様にコン
デンサ12を直列素子とし抵抗14とコイル13の直列
回路を並列素子とした高域通過フィルタ11により、近
距離のビデオ信号のS/Nを一定に近づけるように阻止
ができ、A/D変換器9のダイナミックレンジの狭さを
補い、等価的に受信機入力端のダイナミックレンジを確
保している。
【0028】更に、低域での阻止量を制限させることが
できるため、低域のビデオ信号のS/Nを一定に近づけ
ることができ、設計の自由度も増大する。
【0029】実施例4.図5はこの発明の実施例4にお
けるFMCWレーダ装置のブロック図を示す。図におい
て、高域通過フィルタ11は、コンデンサ12を直列素
子とし、抵抗14が含まれるコンデンサ12とコイル1
3の直列共振回路からなるノッチフィルタ15を並列素
子として構成している。
【0030】この場合にも、上記実施例1と同様にコン
デンサ12を直列素子とし抵抗14が含まれるコンデン
サ12とコイル13の直列共振回路からなるノッチフィ
ルタ15を並列素子とした高域通過フィルタ11によ
り、近距離のビデオ信号のS/Nを一定に近づけるよう
阻止ができ、A/D変換器9のダイナミックレンジの狭
さを補い、等価的に受信機入力端のダイナミックレンジ
を確保している。
【0031】更に、特定の周波数域でクラッタが生じる
場合でも、特定の周波数帯の阻止量を制限させることが
できるため、近距離のビデオ信号のS/Nを一定に近づ
け、周波数の高いクラッタの無い領域で遠距離のビデオ
信号のS/Nを低下させなくて済むため、性能も向上す
る。
【0032】実施例5.図6はこの発明の実施例5にお
けるFMCWレーダ装置のブロック図を示す。図におい
て、高域通過フィルタ11は、コンデンサ12を直列素
子とし、コンデンサ12に抵抗14とコイル13の直列
回路を並列に接続して構成している。
【0033】この場合にも、上記実施例1と同様にコン
デンサ12を直列素子としコンデンサ12に抵抗14と
コイル13の直列回路を並列に接続した高域通過フィル
タ11により、近距離のビデオ信号のS/Nを一定に近
づけるよう阻止ができ、A/D変換器9のダイナミック
レンジの狭さを補い、等価的に受信機入力端のダイナミ
ックレンジを確保している。
【0034】更に、近距離のクラッタ・受信信号が小さ
い場合でも、低周波数域での阻止量を制限/一定化させ
ることができるため、近距離のビデオ信号のS/Nを一
定に近づけ、近距離のビデオ信号のS/N低下を防ぐこ
とができ、性能も向上する。
【0035】実施例6.図7はこの発明の実施例6にお
けるFMCWレーダ装置のブロック図を示す。図におい
て、高域通過フィルタ11は、コンデンサ12と抵抗1
4及びオペアンプ16の組合せからなるアクティブフィ
ルタで構成している。
【0036】この場合にも、上記実施例1と同様にコン
デンサ12と抵抗14及びオペアンプ16(演算増幅
器)の組合せからなるアクティブフィルタで構成した高
域通過フィルタ11により、近距離のビデオ信号のS/
Nを一定に近づけるよう阻止ができ、A/D変換器9の
ダイナミックレンジの狭さを補い、等価的に受信機入力
端のダイナミックレンジを確保している。
【0037】更に、コンデンサ、コイル、抵抗の組合せ
で構成したフィルタより、アクティブフィルタでは少な
い素子数でQの高い高域通過フィルタが実現でき、ビデ
オ増幅器と一部共用化もできるため、受信部としての小
型化が可能である。
【0038】なお、以上は周波数変調としてアップ・ダ
ウンチャープによる三角波の場合について述べたが、ダ
ウンチャープの鋸波とすることで距離によるビート周波
数と接近目標に対するドップラ周波数が同符号となるた
め、高域通過フィルタの効果は増大する。
【0039】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に記載されるような効果が有る。
【0040】実施例1によれば、ミキサ7とビデオ信号
を増幅するビデオ増幅器8の間にコンデンサ12を直列
素子として構成した高域通過フィルタ11を備え、高域
通過フィルタ11の阻止域をビデオ信号の周波数帯域に
重なるようにし、ビデオ信号のレベルがS/Nに余裕の
有る領域で近距離から遠距離にわたり、ビデオクラッタ
及びビデオ信号を低下させ、ビデオ信号のS/Nを一定
に近づけるようにしているため、A/D変換器9のダイ
ナミックレンジの狭さを補い、等価的に受信機入力端の
ダイナミックレンジが確保でき、構成が簡単で安価・高
性能となる。
【0041】実施例2によれば、高域通過フィルタ11
を、コンデンサ12とコイル13の組合せからなるT型
回路で構成し、低域での阻止量を増加させるようにして
いるため、近距離のクラッタ・受信信号が大きい場合で
も、低域での阻止量を増加させることができるため、近
距離のビデオ信号のS/Nを一定に近づけることがで
き、設計の自由度も増大する。
【0042】実施例3によれば、高域通過フィルタ11
を、コンデンサ12を直列素子とし抵抗14とコイル1
3の直列回路を並列素子として構成し、近距離のビデオ
信号のS/Nを一定に近づけることができ、設計の自由
度も増大する。
【0043】実施例4によれば、高域通過フィルタ11
を、コンデンサ12を直列素子とし抵抗14が含まれた
ノッチフィルタ15を並列素子として構成し、特定の周
波数帯の阻止量を制限させることができるため、近距離
ビデオ信号のS/Nを一定に近づけ、周波数の高いクラ
ッタの無い領域での遠距離目標のS/N劣化を防ぐこと
ができ、性能も向上する。
【0044】実施例5によれば、高域通過フィルタ11
を、コンデンサ12を直列素子としコンデンサ12に抵
抗14とコイル13の直列回路を接続して構成し、低域
での阻止量を制限/一定化させることができるため、周
波数の低い近距離のビデオ信号のS/Nを一定に近づ
け、近距離のクラッタが小さい場合に近距離のビデオ信
号のS/N低下を防ぐことができ、性能も向上する。
【0045】実施例6によれば、高域通過フィルタ11
を、コンデンサ12と抵抗14及びオペアンプ16の組
合せからなるアクティブフィルタで構成し、アクティブ
フィルタでは少ない素子数でQの高い高域通過フィルタ
が実現でき、ビデオ増幅器8と一部共用化もできるた
め、受信部6としての小型化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1によるFMCWレーダの
構成ブロック図である。
【図2】 この発明の実施例1によるFMCWレーダの
信号・クラッタレベルを示す図である。
【図3】 この発明の実施例2の構成ブロック図であ
る。
【図4】 この発明の実施例3の構成ブロック図であ
る。
【図5】 この発明の実施例4の構成ブロック図であ
る。
【図6】 この発明の実施例5の構成ブロック図であ
る。
【図7】 この発明の実施例6の構成ブロック図であ
る。
【図8】 従来のFMCWレーダの構成ブロック図であ
る。
【図9】 従来のFMCWレーダの動作原理図を示す。
【図10】 従来のFMCWレーダの信号・クラッタレ
ベルを示す図である。
【符号の説明】
1 送信部、2 電圧制御発振器、3 方向性結合器、
4 変調器、5a 第一のアンテナ、5b 第二のアン
テナ、6 受信部、7 ミキサ、8 ビデオ増幅器、9
A/D変換器、10 信号処理部、11 高域通過フ
ィルタ、12コンデンサ、13 コイル、14 抵抗、
15 ノッチフィルタ、16 オペアンプ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目標に送信信号を照射するための第一の
    アンテナと、変調信号により周波数変調された高周波信
    号を発生し一部を局発信号とし、残りを送信信号として
    上記第一のアンテナに与える送信部と、目標からの受信
    信号を受けるための第二のアンテナと、上記第二のアン
    テナからの受信信号を周波数変換、増幅及びA/D変換
    を行う受信部と、A/D変換されたディジタル信号を周
    波数解析し目標の距離・速度情報を得るための信号処理
    部とを具備したFMCWレーダにおいて、上記受信部内
    に、局発信号により受信信号を周波数変換しビデオ信号
    を得るためのミキサと、ビデオ信号を増幅するビデオ増
    幅器の間にコンデンサを直列素子とした高域通過フィル
    タを備え、ビデオ信号のS/N≧検知S/Nを満足する
    距離範囲でビデオ信号のS/Nを一定に近づけるため、
    高域通過フィルタの阻止域をビデオ信号の周波数帯域に
    重なるようにしたことを特徴とするFMCWレーダ。
  2. 【請求項2】 上記高域通過フィルタを、コンデンサと
    コイルの組合せからなるT型、π型あるいはL型回路で
    構成し、低域での阻止量を増加させるようにしたことを
    特徴とする請求項1記載のFMCWレーダ。
  3. 【請求項3】 上記高域通過フィルタを、コンデンサを
    直列素子とし抵抗とコイルの直列回路を並列素子として
    構成し、低域での阻止量を制限するようにしたことを特
    徴とする請求項1記載のFMCWレーダ。
  4. 【請求項4】 上記高域通過フィルタを、コンデンサを
    直列素子とし抵抗が含まれたノッチフィルタを並列素子
    として構成し、特定の周波数帯の阻止量を制限するよう
    にしたことを特徴とする請求項1記載のFMCWレー
    ダ。
  5. 【請求項5】 上記高域通過フィルタを、コンデンサを
    直列素子とし上記コンデンサに並列に接続した抵抗とコ
    イルの直列回路とで構成し、低域での阻止量を制限/一
    定化にするようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    FMCWレーダ。
  6. 【請求項6】 上記高域通過フィルタを、コンデンサと
    抵抗及びオペアンプ(演算増幅器)組合せからなるアク
    ティブフィルタで構成したことを特徴とする請求項1記
    載のFMCWレーダ。
JP6299703A 1994-12-02 1994-12-02 Fmcwレーダ Pending JPH08160122A (ja)

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JP6299703A Pending JPH08160122A (ja) 1994-12-02 1994-12-02 Fmcwレーダ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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