JPH08158761A - 二重セルハニカム構造及びそれらを積み重ねた窓カバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 二重セルを一度に作成して生産性を増大し，
製品の品質管理を容易にする二重セルハニカム構造及び
それらを積み重ねた窓カバーを提供する。 【構成】 伸張可能なハニカム構造は，複数の二重セル
１から成る伸張可能なハニカム構造において，各上記セ
ルは８字形断面を有し長手方向に折りたたまれる連続長
の折りたたみ可能な材料で形成する。任意の数の上記伸
張可能なハニカム構造を積み重ね接着し窓カバーを形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は，複数の二重セルから成
る伸張可能なハニカム構造に関する。特に，本発明は，
各セルが８字形断面を有し，長手方向に折りたたまれる
連続長の折りたたみ可能な材料で形成した伸張可能なハ
ニカム構造及びそれらを積み重ねた窓カバーに関する。

【０００２】

【従来の技術】折りたたみ可能な部材からなるハニカム
構造には種々の従来例がある。たとえば，コルセンへの
米国特許４，４５０，０２７と４，６０３，０７２と
４，６３１，１０８は，個別セルとして連続長の折りた
たみ可能な部材を円状に反対側に部分的に重ねて折りた
たみ，管体を形成した伸張可能なハニカム構造を開示し
ている。また，アンダーソンへの米国特許４，６７７，
０１２は，長手方向の端部を有し，他端側に折りたたみ
別個の角材に固定した連続長の折りたたみ可能な部材か
ら形成した伸張可能なハニカム構造を開示している。こ
の特許でも，セルは一つずつ形成し，角材が別に必要で
ある。また，アンダーソンへの米国特許４，６３１，２
１７は，Ｚ字形に折りたたんだ連続長の折りたたみ可能
な部材から形成した伸張可能なハニカム構造を開示して
いる。この特許では，各セルの前面に部材を当て，裏面
に他の部材を当て，各部材を一つのセルから他のセルへ
延伸している。いずれにしても，各セルは二つの部材の
各半分で形成している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来例で開示され
ている伸張可能なハニカム構造は，各セルは別々に形成
するため生産速度を早くできないため生産性が低く，製
品の品質管理が比較的容易でないという問題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】従って，本発明の目的
は，二重セルを一度に作成して生産性を増大し，製品の
品質管理を容易にする二重セルハニカム構造を提供する
ことにある。本発明の上記目的は，複数の二重セルから
成る伸張可能なハニカム構造において，各上記セルは８
字形断面を有し長手方向に折りたたまれる連続長の折り
たたみ可能な材料で形成したことを特徴とする伸張可能
なハニカム構造により達成できる。本発明の他の目的
は，任意の数の上記伸張可能なハニカム構造から成り，
積み重ね接着したことを特徴とする窓カバーを提供する
ことにある。前述及び他の目的，特徴，利点は、以下の
添付図に関する詳細な説明より良く理解できる。勿論、
実施例は本発明の説明のためであって、限定ではない。

【０００５】

【作用】本二重セルハニカム構造は，伸張した状態で，
熱気と冷気にたいし熱絶縁し，日射を遮蔽する。また，
本ハニカム構造は，図２と図３に示すように，コード４
を引き下げることにより下レール３を上げて短縮し，二
重セル１を収縮できる。

【０００６】

【実施例】図１に示すように，本発明による伸張可能な
ハニカム構造は複数の二重セル１から成る。上記二重セ
ル１の数は変えることができ，窓に必要な伸張状態でハ
ニカム構造の全体寸法により決める。各セル１は，連続
長の繊維状材料（例えば，紙，紡織物など）の折りたた
み可能な材料から成る。上記セルは二重にして８字形の
断面を有し，縦方向に折りたたまれ，複数の折りたたみ
箇所がある。すなわち，本実施例では，図１に示すよう
に，固定した折りたたみ部１１，１２，１３，１４，１
５，１６，１７，１８，１９，２０，２１，２２の１２
箇所あり，隣接するため合計１１個の部材がある。従っ
て，共通中間材２５は折りたたみ部１６と１７で仕切ら
れ，上部材２６は折りたたみ部１３と１４で仕切られ，
下部材２７は折りたたみ部１９と２０仕切られている。
端子端の折りたたみ部１１と２２の外側の２本の長手端
部２３と２４は内側に逆方向に曲げられている。上記長
手端部の一方２３は上記中間材２５の端面と接着され，
他方の長手端部２４は上記中間材２５の反対側の端面と
接着されている。図に示すように，各二重セル１は上下
対称な部分から成る。

【０００７】二重セル１は，一つのセル１の上部材２６
をセル１に隣接して積み重ねる下部材２７に接着し，上
記セル１の下部材２７を別の隣接する下セル１の上部材
２６に接着などして，あらかじめ決めた数を積み重ね接
着する。ただし，最上部のセル１の上部材２６は上レー
ル２に接続され，最下部のセル１の下部材２７は下レー
ル３に接続される。コード４はすべての二重セル１の実
質的な中心を通り上記下レール３に接続して終端する。

【０００８】本明細書で用いる用語「ハニカム」は通常
の接続したセルを意味するよう広く解釈するものとし，
上記や図示したように必ずしも六角形でなくともよい。
上述した実施例による二重セルハニカム構造は本発明の
一例として説明したものであり，本発明の本質から逸脱
しない範囲で修正，変更，修飾できるものとする。した
がって、本発明は上述の実施例に限定されるものでなく
上記の請求範囲のみにより限定されるものとする。

【発明の効果】本二重セルハニカム構造は，伸張した状
態で，熱気と冷気にたいし優れた熱絶縁特性と高い日射
遮蔽効果を有している。また，本ハニカム構造は，図２
と図３に示すように，コード４を引き下げることにより
下レール３を上げて短縮し，二重セル１を収縮できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にもとづく，伸張した状態のハニカム構
造を示す立面図である。

【図２】図１のハニカム構造の収縮した状態を示す立面
図である。

【図３】図２のハニカム構造を示す立体図である。

【符号の説明】

１ 二重セル ２ 上レール ３ 下レール ４ コード １１〜２２ 折りたたみ部 ２３，２４ 長手端部 ２５ 共通中間材 ２６ 上部材 ２７ 下部材

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の二重セルから成る伸張可能なハニ
   カム構造において，各上記セルは８字形断面を有し，長
   手方向に折りたたまれる連続長の折りたたみ可能な材料
   で形成したことを特徴とする伸張可能なハニカム構造。
2. 【請求項２】 ８字形構成の上記二重セルは長手方向に
   折りたたまれ，上下に対称に上記二重セルの上下セルに
   複数の折りたたみ部を固定したことを特徴とする請求項
   １記載の伸張可能なハニカム構造。
3. 【請求項３】 上記二重セルの上記上下セルの各々は六
   角形であることを特徴とする請求項２記載の伸張可能な
   ハニカム構造。
4. 【請求項４】 上記二重セルは，折りたたまれ，結合し
   た２個の６角形セルを有し，固定した折りたたみ部が１
   ２箇所あり，セルは隣接するため合計１１個の部材があ
   り，上記部材には上部材，下部材，共通中間部材，端子
   端で内側に逆方向に曲げられている折りたたみ部外側の
   ２個の長手端部，上記長手端部部材の一方は上記中間材
   の端面と接着され，他方の長手端部は上記中間材２５の
   反対側の端面と接着されていることを特徴とする請求項
   ３記載の伸張可能なハニカム構造。
5. 【請求項５】 上記セルの上記上部材は，隣接して積み
   重ねる上側セルの上記下部材に接着され，上記セルの上
   記下部材は，隣接して積み重ねる下側セルの上記上部材
   に接着されていることを特徴とする伸張可能な請求項４
   記載のハニカム構造。
6. 【請求項６】 最上部のセルの上記上部材は上レール２
   に接続され，最下部のセルの上記下部材は下レールに接
   続されていることを特徴とする請求項５記載の伸張可能
   なハニカム構造。
7. 【請求項７】 請求項１から６いずれかに記載の任意の
   数の上記伸張可能なハニカム構造から成り，積み重ね接
   着したことを特徴とする窓カバー。