JPH08154318A - 架空送電線、電線の吊上げ装置、および電線の架線方法 - Google Patents

架空送電線、電線の吊上げ装置、および電線の架線方法

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JPH08154318A
JPH08154318A JP29336494A JP29336494A JPH08154318A JP H08154318 A JPH08154318 A JP H08154318A JP 29336494 A JP29336494 A JP 29336494A JP 29336494 A JP29336494 A JP 29336494A JP H08154318 A JPH08154318 A JP H08154318A
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JP
Japan
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wire
electric wire
transmission line
power transmission
overhead power
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JP29336494A
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Toshiya Ikeda
利哉 池田
Takeshi Miyazaki
健史 宮崎
Takatoshi Kikuta
高敏 菊田
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 最大弛度の生じる箇所を制御することがで
き、かつ弛度を低減させることのできる架空送電線を提
供する。 【構成】 架空送電線は鉄塔20a,20b間に架線さ
れ、電線5a〜5cと、ワイヤ4と、ワイヤ4により電
線5a〜5cを吊架する電線吊架装置8とから構成され
る。電線吊架装置8はワイヤ4と電線5aとを係合する
スペーサ3と、電線5a,5bおよび電線5a,5cを
それぞれ結合する相間スペーサ2a,2bとから構成さ
れる。ワイヤ4と電線吊架装置8とにより電線5a〜5
cを吊架するため、電線5a,5cの弛度は低減され、
かつ電線吊架装置8の位置を調節することにより最大弛
度の生じる箇所を制御することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は架空送電線に関し、特に
送電線路に用いられる架空送電線、電線の吊上げ装置、
および電線の架線方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来架空送電線としてACSRが用いら
れてきた。ACSRとは架線に必要な強度を付与するた
めの鋼線あるいは鋼撚線を中心に配置し、そのまわりに
アルミ線を撚り合せた電線である。
【0003】図9は300mの距離をおいて設置されて
いる鉄塔10a,10bの間にACSRからなる架空送
電線12a〜12cを架線した状態を示す図である。
【0004】鉄塔間に電線を架線したときには電線の自
重により撓みが生じる。この撓み具合を示す度合とし
て、弛度という言葉が使われている。弛度とは具体的に
は電線12cが鉄塔に固定されている2点11a,11
bを結ぶ直線15と、電線12cとの間の垂直方向の距
離(たとえばL)をいう。
【0005】弛度の最大値を最大弛度(図9におけるL
max )という。図9において通常の410mm2 ACS
Rを架線張力5tfで架線したときには、最大弛度L
max は13mになる。
【0006】近年都市部における建築物の高層化などに
より、架空送電線には低弛度化が求められるようになっ
ている。低弛度化を達成するために、従来電線を小さく
し軽量化を図り、かつ導体面積を減少させた際に生じる
発熱によるアルミの強度低下を防止するためにアルミの
合金化を図る方法がとられてきた。
【0007】また、発熱から生じる熱膨張による弛度の
増加を防ぐために、鋼線の代わりに低線膨張係数を有す
るインバ線を用いた電線や、アルミ合金線と鋼線の間に
間隙を設けて電線の線膨張係数を鋼線と一致させた電線
(間隙型電線)や、鋼線とアルミ合金線を分離した間隔
型電線などが架空送電線として用いられていた。
【0008】図10は図9と同条件で架空送電線として
インバ線を用いたときの弛度を説明するための図であ
る。
【0009】このときの最大弛度は12.8mとなる。
図11は図9と同条件で架空送電線として間隙型電線を
用いたときの弛度を説明するための図である。
【0010】このときの最大弛度は11.5mとなる。
一方架空送電線の撓みによる建築物への影響を防止する
ために、鉄塔を建て替える、あるいは増強工事を鉄塔に
実施し鉄塔を嵩上げする、電線を強い架線張力で張るな
どといった方法も用いられている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の技
術ではいずれも最大弛度の生じる箇所は鉄塔の高低差な
どにより力学的に決定され、人為的に最大弛度の生じる
箇所を制御することはできなかった。また鉄塔の建て替
えや嵩上げ工事には多くの工事費を要していた。
【0012】それゆえにこの発明は最大弛度の生じる箇
所を制御することができ、かつ弛度を低減させることの
できる架空送電線、電線の吊上げ装置、および電線の架
線方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の架空送電
線は、2つの支持体に架け渡された電線と、支持体の少
なくとも1つを利用して電線の少なくとも一部を吊上げ
る吊上げ手段とからなるものである。
【0014】請求項2記載の架空送電線は、請求項1に
記載の架空送電線であって、吊上げ手段は、電線の上方
であって支持体間に架け渡されたワイヤと、ワイヤの少
なくとも一部と電線の吊上げられた部分とを一定距離に
保持する保持手段とからなるものである。
【0015】請求項3記載の架空送電線は、請求項2に
記載の架空送電線であって、保持手段は絶縁材料を含む
ものである。
【0016】請求項4に記載の架空送電線は、請求項2
または3に記載の架空送電線であって、ワイヤは、金属
線、高強度繊維、高強度繊維と樹脂とを撚り合せた繊
維、高強度繊維と樹脂とを編成した繊維、高強度繊維と
金属とを撚り合せた繊維および高強度繊維と金属とを編
成した繊維からなる一群から選択されるものである。
【0017】請求項5に記載の架空送電線は、請求項2
から4のいずれかに記載の架空送電線であって、ワイヤ
は架空地線として機能するものである。
【0018】請求項6に記載の架空送電線は、請求項2
から5のいずれかに記載の架空送電線であって、ワイヤ
は光ファイバを内蔵するものである。
【0019】請求項7に記載の架空送電線は請求項1か
ら6のいずれかに記載の架空送電線であって、支持体間
に架け渡された第2の電線と、電線の少なくとも一部と
第2の電線の少なくとも一部とを一定距離に保持する第
2の保持手段とをさらに備えたものである。
【0020】請求項8に記載の電線の吊上げ装置は、電
線をワイヤを利用して吊上げるための電線の吊上げ装置
であって、電線が挿通される第1の挿通部と、ワイヤが
挿通される第2の挿通部と、第1の挿通部と第2の挿通
部とを連結する連結部とを備えたものである。
【0021】請求項9記載の架線方法は、2つの支持体
間に電線を架け渡す架線方法であって、電線の上方にワ
イヤを架け渡し、ワイヤを利用して電線の少なくとも一
部を吊上げるものである。
【0022】
【作用】請求項1の架空送電線は、2つの支持体に架け
渡された電線の少なくとも一部を支持体の少なくとも1
つを利用して吊上げる。
【0023】請求項2の架空送電線は、請求項1の作用
に加え、電線の上方であって支持体間に架け渡されたワ
イヤと、ワイヤの少なくとも一部と電線の吊上げられる
部分とを一定距離に保持する保持手段によって電線を吊
上げる。
【0024】請求項3の架空送電線は、請求項2の作用
に加え、保持手段によりワイヤと電線とを絶縁する。
【0025】請求項4の架空送電線は、請求項2または
3の作用に加え、金属線、高強度繊維、高強度繊維と樹
脂とを撚り合せた繊維、高強度繊維と樹脂とを編成した
繊維、高強度繊維と金属とを撚り合せた繊維および高強
度繊維と金属とを編成した繊維からなる一群から選択さ
れるワイヤにより電線を吊上げる。
【0026】請求項5の架空送電線は、請求項2から4
のいずれかの作用に加え、ワイヤは架空地線の機能を兼
ねる。
【0027】請求項6の架空送電線は、請求項2から5
のいずれかの作用に加え、ワイヤは光ファイバを内蔵す
る。
【0028】請求項7の架空送電線は、請求項1から6
のいずれかの作用に加え、複数の電線を吊上げ、かつ電
線の少なくとも一部と他の電線の少なくとも一部とを一
定距離に保持する。
【0029】請求項8の電線の吊上げ装置は、第1の挿
通部により電線と係合し、第2の挿通部によりワイヤと
係合することにより電線とワイヤとを連結する。
【0030】請求項9の架線方法は、電線の上方にワイ
ヤを架け渡し、ワイヤを利用して電線の少なくとも一部
を吊上げる。
【0031】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例における架空送
電線の外観図であり、図2は図1のスペーサ3と層間ス
ペーサ2a,2bとからなる電線吊架装置(電線吊上げ
装置)8の具体例を示す図である。
【0032】図を参照して架空送電線は、ワイヤ4の架
線を行なうために増強工事を施した鉄塔20a,20b
間に架線される。
【0033】本実施例における架空送電線は鉄塔20
a,20b間に架線される3本の電線(ACSR)5a
〜5cと、ワイヤ4と、ワイヤ4により電線5a〜5c
を吊架する電線吊架装置8とから構成される。
【0034】電線吊架装置8はワイヤ4を挿通すること
によりワイヤ4と係合するワイヤ係合部7と、電線5a
〜5cの各々を挿通することにより電線5a〜5cの各
々と係合する電線係合部6a〜6cと、ワイヤ係合部7
と電線係合部6aとをつなぐスペーサ3と、電線係合部
6a,6bおよび6b,6cの各々をつなぐ相間スペー
サ2a,2bとから構成される。
【0035】相間スペーサ2a,2bはガラス繊維と樹
脂との複合材料によりなる。スペーサ3はアルミ合金製
のフレームとセラミックスの碍子より構成される。
【0036】電線5a〜5cとして410mm2 ACS
Rを用い、径間長(鉄塔20a,20b間の距離)30
0m、電線架線張力5tfの条件で、本実施例の架線を
行なったときには図1に示されているように最大弛度は
9.5mとなり、図9に示される従来例よりも弛度が
3.5m軽減される。
【0037】また図9の実施例では最大弛度が生じる箇
所は力学的に決定されるが、本実施例では電線吊架装置
8の位置を変えることにより最大弛度の生じる点を任意
の位置に制御することができる。
【0038】特に鉄塔間における電線を弛度が最大とな
る箇所で吊架すると、弛度の最大箇所を変更し最大弛度
を低減させる上で最も効果的である。
【0039】また電線の架線張力、吊架張力、ワイヤの
架線張力を変更することにより最大弛度は変化させるこ
とができる。
【0040】本実施例ではワイヤは最上部に設置されて
おり、架空地線としての効果も兼ねている。またワイヤ
は内部に光ファイバを内蔵した鋼撚線であり、ワイヤの
切断などの事故検出あるいは光ファイバによる通信を行
なうことができる。
【0041】なお本実施例を用いることにより、鉄塔の
嵩上げや電線を強い張力で張るといった従来行なわれて
いた方法で同じ効果を得るよりも、工事費を減少させる
ことができる。
【0042】また電線を張替えるだけの従来の方法(図
10,11)では鉄塔工事は必要とならないが、インバ
線を用いる方法(図10)や間隙型電線を用いる方法
(図11)よりも本実施例は弛度を低減させる上でより
効果的である。
【0043】さらに本実施例ではワイヤ4として鋼撚線
を用いたが、ワイヤ4として高強度繊維の1つである炭
素繊維と樹脂との複合材料を用いた場合、最大弛度をさ
らに約1.1m低減することが可能であった。
【0044】さらにワイヤ4として高強度繊維の1つで
あるアラミド繊維と樹脂との複合材料を用いることによ
り、鋼撚線を用いた場合と比較して最大弛度をさらに約
1.3m低減することが可能であった。
【0045】しかしこれらの複合材料を用いた場合には
ワイヤに導電性がないため、架空地線としての機能を持
たせるためには金属などで被覆を行なうことが必要であ
る。金属の被覆は有機材料を用いる複合材料の耐久性を
向上させるためにも有効である。
【0046】図3は本発明の第2の実施例における電線
吊架装置の外観図である。図を参照して本実施例におけ
る電線吊架装置ではワイヤ係合部7にスペーサ3a,3
bが接続される。各々のスペーサ3a,3bにそれぞれ
電線係合部6a,6dが接続される。各々の電線係合部
6a,6dにはそれぞれ相間スペーサ2a,2cが接続
される。相間スペーサ2a,2cにはそれぞれ電線係合
部6b,6eが接続される。電線係合部6b,6eには
それぞれ相間スペーサ2b,2dが接続される。相間ス
ペーサ2b,2dにはそれぞれ電線係合部6c,6fが
接続される。
【0047】本実施例では第1の実施例での電線吊架装
置にくらべ、1本のワイヤにより6本の電線の吊架を行
なうことができるため、吊架の効率が向上しさらに効果
的である。
【0048】図4は本発明の第3の実施例における電線
の吊架装置の外観図である。図1を参照して本実施例に
おける電線吊架装置は、ワイヤ係合部7a〜7cの各々
にスペーサ3a,3bおよび3c,3dおよび3e,3
fがそれぞれ接続され、各々のスペーサ3a〜3fの端
部に電線係合部6a〜6fが設けられる。電線係合部6
a,6bと、6b,6cと、6d,6eと6e,6fと
の間にそれぞれ相間スペーサ2a〜2dが設けられる。
【0049】本実施例の電線吊架装置では複数のスペー
サにより電線吊架装置の強度を上げることができ、また
6本の電線を最大3本のワイヤにより吊架することがで
きるので、より堅固な吊架を行なうことができる。
【0050】図5は本発明の第4の実施例における電線
吊架装置の外観図である。図を参照して本実施例におけ
る電線の吊架装置は、電線係合部6a〜6fと、電線係
合部6a,6bと6b,6cと6d,6eと6e,6f
との間をそれぞれつなぐ相間スペーサ2a〜2dと、ワ
イヤ係合部7a,7bと、ワイヤ係合部7a,7b間を
つなぐスペーサ3bと、ワイヤ係合部7a,7bと電線
係合部6a,6dとの間を各々つなぐスペーサ3a,3
cとから構成される。
【0051】本実施例における電線吊架装置では2本の
ワイヤにより6本の電線を吊架することができるので、
第2の実施例における電線吊架装置よりも堅固に電線を
吊架することができる。
【0052】図6は本発明の第5の実施例における架空
送電線の外観図である。本実施例では鉄塔間に架線され
る電線は2つの電線吊架装置8a,8bによって吊架さ
れることにより、弛度が制御される。
【0053】電線吊架装置8aは、相間スペーサ2a,
2bおよびスペーサ3aを含む。電線吊架装置8bは、
相間スペーサ2c,2dおよびスペーサ3bを含む。
【0054】本実施例によれば電線吊架装置8a,8b
の位置を調節するすることにより最大弛度の生じる位置
をさらに細かく制御することが可能となる。
【0055】図7は本発明の第6の実施例における架空
送電線の外観図である。本実施例における架空送電線は
電線吊架装置8aに加えて、電線間に配設される相間ス
ペーサ2a,2bを備える。
【0056】本実施例では相間スペーサ2a,2bによ
り、風などで生じる電線の跳ね上がりによる電線同士の
接触を防ぐことができる。
【0057】また本実施例のように電線吊架装置は電線
の任意の位置に設けることが可能である。
【0058】図8は本発明の第7の実施例による架空送
電線の外観図である。鉄塔間に高低差がある場合におい
てもワイヤ4により電線吊架装置8を用いて電線を吊架
することが可能である。また相間スペーサ2a〜2dを
電線同士の接触を防ぐために用いることが可能である。
【0059】なお本実施例において電線とワイヤはスペ
ーサにより絶縁したが、ワイヤと鉄塔との間で絶縁を行
なうことも可能である。しかしこの場合ワイヤの引止め
部(ワイヤと鉄塔とが係合される部分)の構造が複雑に
なること、ワイヤ自身が導電性の場合感電事故などの危
険性が高くなること等から、電線とワイヤとはスペーサ
により絶縁することが望ましい。
【0060】また本実施例においてワイヤは電線と同一
の鉄塔により架線したが、新たな構造物を設けワイヤを
架線してもよい。しかし新たな構造物の建設は、既設の
鉄塔をワイヤ架線用の構造物として利用する場合に比較
して経済上の理由からメリットが少ないと考えられる。
なお既設の鉄塔をワイヤ架線用の構造物とする場合に
は、鉄塔が新たにワイヤを架線するのに必要な強度を有
さないことも考えられる。しかしこの場合には鉄塔の増
強工事を行なえばよい。鉄塔の増強工事は用地の買収な
どを最小限に抑えることが可能であるため、新規の構造
物を建設するよりも費用的に有利であると考えられる。
【0061】さらにワイヤの素材として鋼線などの金属
線、炭素繊維やアラミド繊維などの高強度繊維、高強度
繊維と樹脂、あるいは金属を複合した複合材料を撚り合
せあるいは編成してなるものを使用することができる。
特に高強度繊維あるいは複合材料は金属線に比較して軽
量であるため、構造物への負担を低減できるため有望で
ある。なお高強度繊維に関しては炭素繊維、アラミド繊
維を例示したが、この他にもアルミナ繊維、ポリエチレ
ン繊維などを用いることができる。これらは素材に限定
されるものではない。また金属、複合材料に関しても特
に限定する理由はない。
【0062】さらに本実施例のように電線は相間スペー
サを使用していることが望ましい。通常電線は3本で1
つの線路を形成している。これらすべてにワイヤとスペ
ーサを設置することは非常に複雑な構造となる。そこで
各電線間に相間スペーサを設置し、相間スペーサの部分
でワイヤのスペーサにより吊架すれば、構造を簡単にす
ることができる。
【0063】さらに本実施例での経済効果は従来用いら
れてきた方法と比較して考慮されるべき問題である。従
って、本実施例を適用する送電線路に対する検討は従来
例と比較して十分に行なわれる必要がある。
【0064】
【発明の効果】請求項1の架空送電線では、弛度の低減
と制御とが可能となる。
【0065】請求項2の架空送電線は、請求項1の効果
に加え1本のワイヤにより電線を吊架することが可能と
なるため吊架の効率が良くなる。
【0066】請求項3の架空送電線は、請求項2の効果
に加えワイヤと電線とを絶縁するた感電事故などの危険
性が低下する。
【0067】請求項4の架空送電線は、請求項2または
3の効果に加えワイヤの重量を軽減し、ワイヤの強度を
上げることができる。
【0068】請求項5の架空送電線は、請求項2から4
のいずれかの効果に加え、ワイヤと架空地線とが兼用さ
れるので架線効率が良くなる。
【0069】請求項6の架空送電線は、請求項2から5
のいずれかの効果に加え、光ファイバによる通信を行な
うことができ、また光ファイバの切断を検知することに
より断線事故を知ることが可能となる。
【0070】請求項7の架空送電線は、請求項1から6
のいずれかの効果に加え、架線効率が良くなる。
【0071】請求項8の電線の吊上げ装置は電線をワイ
ヤを介して吊上げることができ弛度の低減と制御とが可
能となる。
【0072】請求項9の架線方法では、電線の弛度の低
減と制御とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における架空送電線の外
観図である。
【図2】図1のスペーサ3と相間スペーサ2a,2bと
からなる電線吊架装置8の具体例を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施例における電線吊架装置の
外観図である。
【図4】本発明の第3の実施例における電線吊架装置の
外観図である。
【図5】本発明の第4の実施例における電線吊架装置の
外観図である。
【図6】本発明の第5の実施例における架空送電線の外
観図である。
【図7】本発明の第6の実施例における架空送電線の外
観図である。
【図8】本発明の第7の実施例における架空送電線の外
観図である。
【図9】300mの距離をおいて設置されている鉄塔1
0a,10bの間にACSRからなる架空送電線12a
〜12cを架線した状態を示す図である。
【図10】図9と同条件で架空送電線としてインバ線を
用いたときの弛度を説明するための図である。
【図11】図9と同条件で架空送電線として間隙型電線
を用いたときの弛度を説明するための図である。
【符号の説明】
1 電線 2 相間スペーサ 3 スペーサ 4 ワイヤ 5 電線 6 電線係合部 7 ワイヤ係合部 8 電線吊架装置 10 鉄塔 11 固定部分 12 架空送電線 20 鉄塔

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの支持体に架け渡された電線と、 前記支持体の少なくとも1つを利用して前記電線の少な
    くとも一部を吊上げる吊上げ手段とからなる、架空送電
    線。
  2. 【請求項2】 前記吊上げ手段は、前記電線の上方であ
    って前記支持体間に架け渡されたワイヤと、 前記ワイヤの少なくとも一部と前記電線の前記吊上げら
    れた部分とを一定距離に保持する保持手段とからなる、
    請求項1に記載の架空送電線。
  3. 【請求項3】 前記保持手段は絶縁材料を含む、請求項
    2に記載の架空送電線。
  4. 【請求項4】 前記ワイヤは、金属線、高強度繊維、前
    記高強度繊維と樹脂とを撚り合せた繊維、前記高強度繊
    維と樹脂とを編成した繊維、前記高強度繊維と金属とを
    撚り合せた繊維および前記高強度繊維と金属とを編成し
    た繊維からなる一群から選択される、請求項2または3
    に記載の架空送電線。
  5. 【請求項5】 前記ワイヤは架空地線として機能する、
    請求項2から4のいずれかに記載の架空送電線。
  6. 【請求項6】 前記ワイヤは光ファイバを内蔵する、請
    求項2から5のいずれかに記載の架空送電線。
  7. 【請求項7】 前記支持体間に架け渡された第2の電線
    と、 前記電線の少なくとも一部と前記第2の電線の少なくと
    も一部とを一定距離に保持する第2の保持手段とをさら
    に備えた、請求項1から6のいずれかに記載の架空送電
    線。
  8. 【請求項8】 電線をワイヤを利用して吊上げるための
    電線の吊上げ装置であって、 前記電線が挿通される第1の挿通部と、 前記ワイヤが挿通される第2の挿通部と、 前記第1の挿通部と前記第2の挿通部とを連結する連結
    部とを備えた、電線の吊上げ装置。
  9. 【請求項9】 2つの支持体間に電線を架け渡す架線方
    法であって、 前記電線の上方にワイヤを架け渡し、前記ワイヤを利用
    して前記電線の少なくとも一部を吊上げる、架線方法。
JP29336494A 1994-11-28 1994-11-28 架空送電線、電線の吊上げ装置、および電線の架線方法 Withdrawn JPH08154318A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5792983A (en) * 1996-12-10 1998-08-11 Shirmohamadi; Manuchehr Sag compensator for suspended lines using rotary motion
JP2007191032A (ja) * 2006-01-19 2007-08-02 East Japan Railway Co カテナリ式電車線

Cited By (2)

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