JPH08153510A

JPH08153510A - 薄型電池用防爆封口板

Info

Publication number: JPH08153510A
Application number: JP6292963A
Authority: JP
Inventors: Kiyomi Komatsu; きよみ小松; Rikio Iida; 力夫飯田; Yoshiko Nishimura; 芳子西村; Takafumi Fujii; 隆文藤井; Yukimasa Niwa; 幸正丹羽
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1994-11-28
Filing date: 1994-11-28
Publication date: 1996-06-11

Abstract

(57)【要約】【目的】電池の短絡，過充電，逆充電等により電池内
圧が上昇した場合、防爆弁が確実に動作して電気的接続
を遮断することにより電池の爆発を防止する。【構成】防爆弁と帯状端子板との溶着部内に非溶着部
を設けるものである。また、溶着部の周囲に切り欠き部
や薄肉部を設けたり防爆弁に小突起部を設けこの小突起
部を溶着するものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、薄型電池の、とくにそ
の封口板の防爆構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、ＡＶ機器、パソコン等の電池機器
のコードレス化、ポータブル化にともない、その駆動用
電源として、小型、計量で高エネルギー密度の電池が求
められている。特にリチウム二次電池は高エネルギー密
度を有する電池であり、次世代電池の主力としておおい
に期待され、その潜在的市場規模も大きい。また、形状
としては機器の薄型化、スペースの有孔利用の観点から
電池の薄型化の要望が高まっている。

【０００３】ところが、密閉型電池、例えばリチウム金
属やカーボン材料を負極として用いるリチウム二次電池
は短絡・過充電・逆充電等の状態になると、電解液や活
物質の分解等により電池内でガスが発生蓄積し、電池内
圧の上昇により電池が破裂してその機能を失ったり、周
辺機器に損傷を与えることがあった。

【０００４】特に電池の過充電状態が長時間継続する
と、電池内圧が高まるとともに電池温度が急激に上昇
し、電池の爆発を招く恐れがあった。

【０００５】このような短絡，過充電，逆充電時の電池
の爆発を未然に防止するために、特開平２−１１２１５
１号公報には図２０に示すように内圧の上昇にともない
変形する防爆弁にリード板を取り付け、内圧が所定の値
に達したときにリード板が防爆弁から剥離あるいは破断
して電流を遮断する防爆装置が提案されている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかし、所定の内圧に
達した際、防爆弁がリード板から確実に離れないと弁が
作動したにもかかわらずリード板のバリ等により弁とリ
ード板との導通状態が保たれ、短絡等の状態が続くこと
があった。

【０００７】また、このような円筒型電池の防爆装置
を、薄型電池に用いられる幅方向の寸法の小さい長円形
の封口板に適用した場合、長円形封口板ではガス圧の有
効受圧面が小さく幅が狭いことにより、金属製防爆弁の
内圧上昇による変形量が不十分で、電池内圧が高いにも
かかわらず防爆弁が作動しないことがあった。また、薄
型電池の場合は円筒型電池に比べて電池ケースの耐圧が
低いため、円筒型電池よりも防爆弁の作動圧を低く設定
する必要があった。このため、可撓性の金属製防爆弁の
厚みをより薄くして内圧上昇による防爆弁の変形を大き
くしている。

【０００８】そして、電池内圧が低い状態でも金属製防
爆弁の変形が十分におこる程薄くした場合には、防爆弁
の作動圧にばらつきが生じ防爆弁の確実な作動の点で問
題点があった。

【０００９】そこで薄型電池では特願平５−１２６９０
０号公報に示されているように図２１に示したような防
爆装置が提案されており、電池内圧が上昇した場合、確
実に動作して電池内の電気的接続を遮断して電池爆発を
防ぎ、電池の安全性と信頼性を確保するようにしてい
る。

【００１０】しかし、この構造においても電池内圧上昇
時における金属製防爆弁の変形不足および溶着強度の不
均一性から、とくに弁中央部の溶着部が所定の電池内圧
に達しても破断しないことがあり、電池内の電気的接続
を確実に遮断することができないことがあった。

【００１１】本発明は、このような問題点を解決するも
ので、薄型電池おいて、電池の短絡，過充電，逆充電等
により電池内圧が上昇した場合、防爆弁が確実に動作し
て電気的接続を遮断することにより電池の爆発を防ぎ、
電池の安全性と信頼性を確保することのできる薄型電池
用防爆封口板を提供するものである。

【００１２】

【課題を解決するための手段】これらの課題を解決する
ために、本発明は、正極板、負極板をセパレータを介し
て長円形に構成した極板群と、電解液を備えた薄型電池
の長円形状封口板であり、この封口板は金属製キャップ
端子６と、この端子６の下部に配されて電池内圧の上昇
にともなって変形する可撓性の金属製防爆弁１と、この
防爆弁２の下部に配される絶縁リング２と、この絶縁リ
ング２の下部に配されて中央部とその両側に孔を備えた
金属性有孔板３とからなり、前記金属製有孔板３には絶
縁リングを介してリボン状金属板を凸型に折り曲げた帯
状端子板５がカシメ装着され、前記帯状端子板５の凸部
中央部には開口部５ａが設けられているとともに、この
凸部は金属性有孔板３の中央の孔部に挿入されてその上
面が前記防爆弁１と溶着部Ｓにより電気的に接続されて
おり、電池内圧が所定値に達したとき前記防爆弁１が外
側に変形する応力により溶着部Ｓを破断させて防爆弁１
と帯状端子板５との電気的接続が遮断するように構成し
たものである。

【００１３】そして、この封口板構成における防爆弁１
と帯状端子板５との溶着状態に関し、（１）溶着部Ｓは長方形状を有し、帯状端子板５の開口
部５ａに対応する円形の非溶着部がある。

【００１４】（２）（１）の溶着部Ｓにおいて帯状端子
板の凸部上面には凹凸部が設けられている。

【００１５】（３）（１）の溶着部Ｓにおいて帯状端子
板５の凸部上面の開口部５ａの周囲には金属性電流遮断
板８が配されている。

【００１６】（４）溶着部Ｓはドーナツ状を有し、帯状
端子板５の開口部５ａに対応する円形の非溶着部があ
る。

【００１７】（５）（４）の溶着部Ｓにおいて帯状端子
板の凸部上面に凹凸部が設けられている帯状端子板５を
配する。

【００１８】（６）（４）の溶着部Ｓにおいて帯状端子
板５の凸部上面の開口部５ａには金属製電流遮断板８が
配されている。

【００１９】（７）帯状端子板５の凸部上面は電流遮断
板８によって被覆され閉口部５ａは閉口されていて、開
口部５ａ内にある電流遮断板には防爆弁１との溶着部Ｓ
の周囲の一部に切り欠き部が設けられている。

【００２０】（８）防爆弁１において帯状端子板との溶
着部Ｓの周囲には薄肉部が設けられている。

【００２１】（９）帯状端子板の凸部上面には小突起部
を設けており、この小突起部と防爆弁１とを溶着部Ｓに
より溶着する。

【００２２】（１０）上記（１）〜（９）の構成におい
て防爆弁１の中央部は凹型に成型され、この凹型部の下
面が溶着される。

【００２３】というものである。

【００２４】

【作用】帯状端子板の凸部上面と防爆弁とを溶着部によ
り電気的に接続するもので、この溶着部には前記凸部上
面の開口部に対応する非溶着部を設けている。このた
め、電池の短絡，過充電，逆充電等の電池内圧の上昇時
に前記防爆弁の変形により溶着部を破断させる際、溶着
部の中央部が破断しきれずに前記凸部と防爆弁との接触
が保たれるということはなく、所定の電池内圧でこれら
の接続を遮断して電池の導通状態が続くことを防止でき
る。

【００２５】また、前記凸部上面に微細な凹凸部を設け
たり、電流遮断用の金属板を配した状態で防爆弁と溶着
することにより、溶着強度を均一にしたり溶着時に溶着
部分が破損することを防止することができ、前記凸部と
防爆弁との溶着性を高めることができる。

【００２６】さらに、溶着部分の周囲に切り欠き部や薄
肉部を設けたり、また凸部上面に小突起部を設けてこの
小突起部の上面と防爆弁とを溶着することにより、電池
内圧上昇時に溶着部分が破断し易くなり所定の作動圧で
防爆弁を作動させることができる。

【００２７】そして、防爆弁の中央部に凹型部を成型
し、この凹型部の下面を帯状端子板の凸部上面と溶着す
ると、電池内圧上昇時に凹型部が内圧により下方から上
方に向かって押し上げられ所定の内圧値に達すると凹型
部が下方から上方に向かって大きく反転することによ
り、防爆弁と帯状端子板との接触を完全に防止すること
ができる。

【００２８】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照にしなが
ら説明する。

【００２９】（実施例１）図１、図２は本発明の薄型電
池用防爆封口板を示す図であり、図１は同封口板の側面
断面図、図２は同封口板の分解斜視図である。この封口
板は、可撓性金属製防爆弁１、絶縁リング２、金属製有
孔板３、絶縁板４、リボン状金属板を凸型に折り曲げた
金属製帯状端子板５および金属製キャップ端子６により
構成されている。可撓性の金属製防爆弁１は金属製のキ
ャップ端子６の下部に配され、防爆弁１の下部には絶縁
リング２と中央部とその両側に孔を備えた金属製の有孔
板３が配されている。金属製の有孔板３にはリボン状金
属板を凸型に折り曲げた帯状端子板５の凸部分が絶縁板
４を介して有孔板３の中央孔部３ａに挿入され、有孔板
３下部爪部７の約９０°の折り込みによりかしめ装着さ
れている。帯状端子板５の凸部中央には開口部５ａが設
けられているとともに、凸部上面は図３および図４に示
したように金属製防爆弁１と溶着されており前記開口部
５ａに対応する円形の非溶着部がある長方形状を有する
溶着部Ｓにより電気的に接続されている。

【００３０】なお、この金属製帯状端子板５の凸部と金
属製防爆弁１との溶着の強度により、防爆封口板の作動
圧を調整することが可能である。このため、種々の溶着
条件を設定し易い超音波溶着もしくはレーザー溶接等を
用いるのが適切である。

【００３１】また、この防爆封口板は、金属製電流遮断
板８の厚み、可撓性の金属製防爆弁の厚み、溶着面積に
より、防爆封口板の作動圧を調整することができる。

【００３２】この防爆封口板は、金属製帯状端子板５の
一端が電極から取り出されたリード板と溶接されてお
り、この端子板５の凸部が可撓性金属防爆弁１と溶接さ
れ、さらに金属製キャップ端子６と接触していることか
ら導通がとられている。電池の短絡・過充電・逆充電等
の際のガス発生により電池内圧が上昇した場合、電池内
のガスは前記帯状端子板５の凸部に設けられた開口部５
ａから可撓性の金属防爆弁１に伝わり、防爆弁１の中央
部が外側へ持ち上げられ、その応力によって溶着部Ｓが
破断されて帯状端子板５と防爆弁１との接続が解かれて
電流が遮断される。

【００３３】帯状端子板５の凸部と防爆弁１との溶着に
は超音波溶着を用い、超音波ホーンおよびアンビルの加
工面の角度を４５°〜１２０°、ピッチを０．１〜０．
５とし、側面の断面形状として三角形，台形等、平面の
断面形状として長方形・円形等のホーンおよびアンビル
が適しているが、本実施例では角度９０°、ピッチ０．
２、側面の断面形状が三角形，平面の断面形状が長方形
のホーンおよびアンビルを使用した。

【００３４】また可撓性金属製防爆弁１には厚み０．１
０ｍｍのアルミニウム箔を使用し、金属製帯状端子板５
には厚み０．５ｍｍのアルミニウム板を使用した。

【００３５】可撓性の金属製防爆弁の内圧の上昇による
変形を十分にさせ、帯状端子板５と防爆弁１との接続を
確実に遮断させるために、図５（Ａ）（Ｂ）に示すよう
に防爆弁の中央部に凹型部１ａを成型しこの凹型部の下
面を溶着すると良い。防爆弁をこの構成にすると電池内
圧の上昇時には前記凹型部１ａは内圧により下方から上
方に向かって大きく反転し防爆弁の変形量を大きくする
ことができ、防爆弁と帯状端子板との接触を完全に防止
できる。また、防爆弁に凹型部１ａを成型することで金
属製端子板５との平滑性、密着性が高まり、安定した超
音波溶着を行うことに有効である。この封口板Ａを用い
た電池の内圧上昇時における封口板の作動圧の測定結果
を（表１）に示す。

【００３６】

【表１】

【００３７】また、図２０に示したような構造を有する
封口板を従来の封口板とし、これを用いて作動圧を測定
した。この結果を（表１）に示す。

【００３８】なお、本発明と従来の封口板の作動圧は５
ｋｇ／ｃｍ²になるように設定した。

【００３９】（表１）に示したように従来の封口板に比
べ本発明の封口板Ａでは溶着部の中央部に非溶着部を設
けているため溶着部の破断が速やかに行われ、すべての
封口板Ａが所定の設定作動圧５ｋｇ／ｃｍ²付近で作動
し作動圧のバラツキが小さかった。

【００４０】（実施例２）図６および図７に示すように
帯状端子板５の凸部上面に、角度４５°，ピッチ０．
２，側面断面形状が三角形，平面断面形状が長方形の凸
部を有する金属刻印を用いて成型した凹凸部を設け、こ
の凹凸部と防爆弁とを超音波溶着した以外は、（実施例
１）と同様の防爆封口板を作製し、これを本発明の封口
板Ｂとした。この封口板Ｂを用いた電池の内圧上昇時に
おける防爆弁作動圧を（表１）に示す。

【００４１】金属刻印を用いた成型した凹凸部の凸部は
角度４５〜６０°，ピッチ０．１〜０．５，側面断面形
状が三角形，台形等、平面断面形状が長方形，円形等で
あることが好ましい。

【００４２】（実施例３）図８および図９に示すように
帯状端子板５の凸部上面には開口部５ａの周囲に金属製
電流遮断板８を配し、この電流遮断板８の上面を防爆弁
１と溶着した以外は、（実施例１）と同様の封口板を作
製し、これを本発明の封口板Ｃとした。この封口板を用
いた電池の内圧上昇時における防爆弁作動圧を（表１）
に示す。

【００４３】（実施例４）図１０および図１１に示すよ
うに溶着部Ｓの形状を開口部５ａに対応する円形の非溶
着部があるドーナツ状とした以外は（実施例１）と同様
の封口板を作製し、これを本発明の封口板Ｄとした。こ
の封口板を用いた電池の内圧上昇時における防爆弁作動
圧を（表１）に示す。

【００４４】（実施例５）図１２および図１３に示すよ
うに帯状端子板５の凸部上面に、角度４５°，ピッチ
０．２，側面断面形状が三角形，平面断面形状が長方形
の凸部を有する金属刻印を用いて成型した凹凸部を設
け、この凹凸部と防爆弁とを超音波溶着した以外は、
（実施例４）と同様の防爆封口板を作製し、これを本発
明の封口板Ｅとした。この封口板を用いた電池の内圧上
昇時における防爆弁作動圧を（表１）に示す。

【００４５】金属刻印を用いた成型した凹凸部の凸部は
角度４５〜６０°，ピッチ０．１〜０．５，側面断面形
状が三角形，台形等、平面断面形状が長方形，円形等で
あることが好ましい。

【００４６】（実施例６）図１４および図１５に示すよ
うに帯状端子板５の凸部上面には開口部５ａの周囲に金
属製電流遮断板８を配し、この電流遮断板８の上面を防
爆弁１と溶着した以外は、（実施例４）と同様の封口板
を作製し、これを本発明の封口板Ｆとした。この封口板
を用いた電池の内圧上昇時における防爆弁作動圧を（表
１）に示す。

【００４７】（実施例７）図１６および図１７に示すよ
うに帯状端子板５の凸部上面を金属製電流遮断板８によ
って被覆し前記凸部中央部の開口部５ａを閉口して、前
記電流遮断板８の上面を防爆弁と前記開口部５ａ内で溶
着部Ｓにより電気的に接続するとともに開口部５ａ内の
電流遮断板８で溶着部Ｓの周囲の一部に切り欠き部９を
設けた以外は、（実施例１）と同様の封口板を作製し、
これを本発明の封口板Ｇとした。この封口板を用いた電
池の内圧上昇時における防爆弁作動圧を（表１）に示
す。

【００４８】（実施例８）図１８に示すように帯状端子
板５の凸部上面には開口部５ａを設けず、この凸部を防
爆弁１と溶着部Ｓにより電気的に接続し、防爆弁１にお
いて溶着部Ｓの周囲には薄肉部１０を設けている以外は
（実施例１）と同様の封口板を作製し、これを本発明の
封口板Ｈとした。この封口板を用いた電池の内圧上昇時
における防爆弁作動圧を（表１）に示す。

【００４９】なお、帯状端子板５の凸部と防爆弁とを破
断することなく溶着して溶着性を良好にするために、前
記凸部上面と防爆弁下面の間に金属製電流遮断板を配し
ても良い。

【００５０】（実施例９）図１９に示すように帯状端子
板５の凸部に小突起部１０を設け、この小突起部１１の
上面と防爆弁１とを溶着部Ｓにより電気的に接続した以
外は、（実施例１）と同様の封口板を作製し、これを本
発明の封口板Ｉとした。この封口板を用いた電池の内圧
上昇時における防爆弁作動圧を（表１）に示す。

【００５１】（表１）からわかるように本発明の封口板
Ａ〜Ｉでは、所定の設定作動圧５ｋｇ／ｃｍ²付近で作
動し作動圧のバラツキも小さかった。

【００５２】

【発明の効果】以上のように、本発明は、帯状端子板の
凸部上面と防爆弁とを溶着部により電気的に接続するも
ので、この溶着部には前記凸部上面の開口部に対応する
非溶着部を設けている。このため、電池の短絡，過充
電，逆充電等の電池内圧の上昇時に前記防爆弁の変形に
より溶着部を破断させる際、溶着部の中央部が破断しき
れずに前記凸部と防爆弁との接触が保たれるということ
はなく、所定の電池内圧でこれらの接続を遮断して電池
の導通状態が続くことを防止できる。

【００５３】また、前記凸部上面に微細な凹凸部を設け
たり、電流遮断用の金属板を配した状態で防爆弁と溶着
することにより、溶着強度を均一にしたり溶着時に溶着
部分が破損することを防止することができ、前記凸部と
防爆弁との溶着性を高めることができる。

【００５４】さらに、溶着部分の周囲に切り欠き部や薄
肉部を設けたり、また凸部上面に小突起部を設けてこの
小突起部の上面と防爆弁とを溶着することにより、電池
内圧上昇時に溶着部分が破断し易くなり所定の作動圧で
防爆弁を作動させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の薄型電池用防爆封口板の側面断面図

【図２】同封口板の分解斜視図

【図３】同封口板の溶着部の平面拡大図

【図４】同封口板の溶着部の側面断面図

【図５】（Ａ）本発明の封口板に用いる金属製防爆弁
の斜視図（Ｂ）同防爆弁の側面断面図

【図６】（実施例２）における本発明の封口板の溶着部
の平面拡大図

【図７】同溶着部の側面断面図

【図８】（実施例３）における本発明の封口板の溶着部
の平面拡大図

【図９】同溶着部の側面断面図

【図１０】（実施例４）における本発明の封口板の溶着
部の平面拡大図

【図１１】同溶着部の側面断面図

【図１２】（実施例５）における本発明の封口板の溶着
部の平面拡大図

【図１３】同溶着部の側面断面図

【図１４】（実施例６）における本発明の封口板の溶着
部の平面拡大図

【図１５】同溶着部の側面断面図

【図１６】（実施例７）における本発明の封口板の溶着
部の平面拡大図

【図１７】同溶着部の側面断面図

【図１８】（実施例８）における本発明の封口板の側面
断面図

【図１９】（実施例９）における本発明の封口板の側面
断面図

【図２０】従来の防爆封口板の側面断面図

【図２１】従来の防爆封口板の側面断面図

【符号の説明】

１可撓性金属製防爆弁１ａ凹型部２絶縁リング３金属製有孔板３ａ中央孔部４絶縁板５金属製帯状端子板５ａ開口部６金属製キャップ端子７爪部８金属製電流遮断板９切り欠き部１０薄肉部１１小突起部Ｓ溶着部

フロントページの続き (72)発明者藤井隆文大阪府門真市大字門真1006番地松下電器産業株式会社内 (72)発明者丹羽幸正大阪府門真市大字門真1006番地松下電器産業株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】正極板、負極板をセパレータを介して長円
形に構成した極板群と、電解液を備えた薄型電池の長円
形状封口板であり、この封口板は金属製キャップ端子６
と、この端子６の下部に配されて電池内圧の上昇にとも
なって変形する可撓性の金属性防爆弁１と、この防爆弁
１の下部に配される絶縁リング２と、この絶縁リング２
の下部に配されて少なくとも中央部に孔を備えた金属製
有孔板３とからなり、前記金属製有孔板３には絶縁板４
を介してリボン状金属板を凸型に折り曲げた帯状端子板
５がかしめ装着され、前記帯状端子板５の凸部には開口
部５ａが設けられているとともに、前記凸部は金属製有
孔板３の中央の孔部に挿入されてその上面が前記防爆弁
１と溶着部Ｓにより電気的に接続されており、前記溶着
部Ｓは前記開口部５ａに対応する円形の非溶着部がある
長方形状を有していて、電池内圧が所定値に達したとき
前記防爆弁１が外側に変形する応力により溶着部Ｓを破
断させて防爆弁１と帯状端子板５との電気的接続が遮断
するように構成した薄型電池用防爆封口板。
【請求項２】帯状端子板５の凸部上面には凹凸部が設け
られている請求項１記載の薄型電池用防爆封口板。
【請求項３】正極板、負極板をセパレータを介して長円
形に構成した極板群と、電解液を備えた薄型電池の長円
形状封口板であり、この封口板は金属製キャップ端子６
と、この端子６の下部に配されて電池内圧の上昇にとも
なって変形する可撓性の金属性防爆弁１と、この防爆弁
１の下部に配される絶縁リング２と、この絶縁リング２
の下部に配されて少なくとも中央部に孔を備えた金属製
有孔板３とからなり、前記金属製有孔板３には絶縁板４
を介してリボン状金属板を凸型に折り曲げた帯状端子板
５がかしめ装着され、前記帯状端子板５の凸部には開口
部５ａが設けられているとともに、凸部上面に角度４５
°〜６０°、ピッチ０．１〜０．５であり断面形状が三
角形，台形等の凹凸部を備え、帯状端子板５の凸部は金
属製有孔板３の中央の孔部に挿入されて前記凹凸部を備
えた上面が前記防爆弁１と溶着部Ｓにより電気的に接続
されており、前記溶着部Ｓは前記開口部５ａに対応する
円形の非溶着部がある長方形状を有していて、電池内圧
が所定値に達したとき前記防爆弁１が外側に変形する応
力により溶着部Ｓを破断させて防爆弁１と帯状端子板５
との電気的接続が遮断するように構成した薄型電池用防
爆封口板。
【請求項４】正極板、負極板をセパレータを介して長円
形に構成した極板群と、電解液を備えた薄型電池の長円
形状封口板であり、この封口板は金属製キャップ端子６
と、この端子６の下部に配されて電池内圧の上昇にとも
なって変形する可撓性の金属性防爆弁１と、この防爆弁
１の下部に配される絶縁リング２と、前記絶縁リング２
の下部に配されて少なくとも中央部に孔を備えた金属製
有孔板３とからなり、前記金属製有孔板３には絶縁板４
を介してリボン状金属板を凸型に折り曲げた帯状端子板
５がかしめ装着され、前記帯状端子板５の凸部には開口
部５ａが設けられているとともに、前記凸部上面の開口
部５ａの周囲には金属製電流遮断板８が配されていて、
この凸部は金属製有孔板３の中央の孔部に挿入されて金
属製電流遮断板８の上面が前記防爆弁１と溶着部Ｓによ
り電気的に接続されており、前記溶着部Ｓは前記開口部
５ａに対応する円形の非溶着部がある長方形状を有して
いて、電池内圧が所定値に達したとき前記防爆弁１が外
側に変形する応力により溶着部Ｓを破断させて防爆弁１
と電流遮断板８との電気的接続が遮断するように構成し
た薄型電池用防爆封口板。
【請求項５】正極板、負極板をセパレータを介して長円
形に構成した極板群と、電解液を備えた薄型電池の長円
形状封口板であり、この封口板は金属製キャップ端子６
と、この端子６の下部に配されて電池内圧の上昇にとも
なって変形する可撓性の金属性防爆弁１と、この防爆弁
１の下部に配される絶縁リング２と、前記絶縁リング２
の下部に配されて少なくとも中央部に孔を備えた金属製
有孔板３とからなり、前記金属製有孔板３には絶縁板４
を介してリボン状金属板を凸型に折り曲げた帯状端子板
５がかしめ装着され、前記帯状端子板５の凸部には開口
部５ａが設けられているとともに、前記凸部は金属製有
孔板３の中央の孔部に挿入されてその上面が前記防爆弁
１と溶着部Ｓにより電気的に接続されており、前記溶着
部Ｓは前記開口部５ａに対応する円形の非溶着部がある
ドーナツ状を有していて、電池内圧が所定値に達したと
き前記防爆弁１が外側に変形する応力により溶着部Ｓを
破断させて防爆弁１と帯状端子板５との電気的接続が遮
断するように構成した薄型電池用防爆封口板。
【請求項６】帯状端子板５の凸部上面には凹凸部が設け
られている請求項５記載の薄型電池用防爆封口板。
【請求項７】正極板、負極板をセパレータを介して長円
形に構成した極板群と、電解液を備えた薄型電池の長円
形状封口板であり、この封口板は金属製キャップ端子６
と、この端子６の下部に配されて電池内圧の上昇にとも
なって変形する可撓性の金属性防爆弁１と、この防爆弁
１の下部に配される絶縁リング２と、この絶縁リング２
の下部に配されて少なくとも中央部に孔を備えた金属製
有孔板３とからなり、前記金属製有孔板３には絶縁板４
を介してリボン状金属板を凸型に折り曲げた帯状端子板
５がかしめ装着され、前記帯状端子板５の凸部には開口
部５ａが設けられているとともに、凸部上面に角度４５
°〜１２０°、ピッチ０．１〜０．５であり断面形状が
三角形，台形等の凹凸部を備え、帯状端子板５の凸部は
金属製有孔板３の中央の孔部に挿入されて前記凹凸部を
備えた上面が前記防爆弁１と溶着部Ｓにより電気的に接
続されており、前記溶着部Ｓは前記開口部５ａに対応す
る円形の非溶着部があるドーナツ状を有していて、電池
内圧が所定値に達したとき前記防爆弁１が外側に変形す
る応力により溶着部Ｓを破断させて防爆弁１と帯状端子
板５との電気的接続が遮断するように構成した薄型電池
用防爆封口板。
【請求項８】正極板、負極板をセパレータを介して長円
形に構成した極板群と、電解液を備えた薄型電池の長円
形状封口板であり、この封口板は金属製キャップ端子６
と、この端子６の下部に配されて電池内圧の上昇にとも
なって変形する可撓性の金属性防爆弁１と、この防爆弁
１の下部に配される絶縁リング２と、前記絶縁リング２
の下部に配されて少なくとも中央部に孔を備えた金属製
有孔板３とからなり、前記金属製有孔板３には絶縁板４
を介してリボン状金属板を凸型に折り曲げた帯状端子板
５がかしめ装着され、前記帯状端子板５の凸部には開口
部５ａが設けられているとともに、前記凸部上面の開口
部５ａの周囲には金属製電流遮断板８が配されていて、
この凸部は金属製有孔板３の中央の孔部に挿入されて金
属製電流遮断板８の上面が前記防爆弁１と溶着部Ｓによ
り電気的に接続されており、前記溶着部Ｓは前記開口部
５ａに対応する円形の非溶着部があるドーナツ状を有し
ていて、電池内圧が所定値に達したとき前記防爆弁１が
外側に変形する応力により溶着部Ｓを破断させて防爆弁
１と電流遮断板８との電気的接続が遮断するように構成
した薄型電池用防爆封口板。
【請求項９】正極板、負極板をセパレータを介して長円
形に構成した極板群と、電解液を備えた薄型電池の長円
形状封口板であり、この封口板は金属製キャップ端子６
と、この端子６の下部に配されて電池内圧の上昇にとも
なって変形する可撓性の金属製防爆弁１と、この防爆弁
１の下部に配される絶縁リング２と、この絶縁リング２
の下部に配されて少なくとも中央部に孔を備えた金属製
有孔板３とからなり、前記金属製有孔板３には絶縁板４
を介してリボン状金属板を凸型に折り曲げた帯状端子板
５がかしめ装着され、前記帯状端子板５の凸部には開口
部５ａが設けられているとともに、前記凸部上面は金属
製電流遮断板８によって被覆され開口部５ａが閉口され
ていて、この凸部は金属製有孔板３の中央の孔部に挿入
されて金属製電流遮断板８の上面が前記防爆弁１と開口
部５ａ内で溶着部Ｓにより電気的に接続されており、か
つ開口部５ａ内の電流遮断板には溶着部Ｓの周囲の一部
に切り欠き部が設けられていて、電池内圧が所定値に達
したとき前記防爆弁１が外側に変形する応力により前記
切り欠き部を起点として電流遮断板８を破断させて帯状
端子板５と電流遮断板８との電気的接続が遮断するよう
に構成した薄型電池用防爆封口板。
【請求項１０】正極板、負極板をセパレータを介して長
円形に構成した極板群と、電解液を備えた薄型電池の長
円形状封口板であり、この封口板は金属製キャップ端子
６と、この端子６の下部に配されて電池内圧の上昇にと
もなって変形する可撓性の金属製防爆弁１と、この防爆
弁１の下部に配される絶縁リング２と、この絶縁リング
２の下部に配されて少なくとも中央部に孔を備えた金属
製有孔板３とからなり、前記金属製有孔板３には絶縁板
４を介してリボン状金属板を凸型に折り曲げた帯状端子
板５がかしめ装着され、前記帯状端子板５の凸部は前記
金属製有孔板３の中央の孔部に挿入されてその上面は前
記防爆弁１と溶着部Ｓにより電気的に接続されていると
ともに、防爆弁１には前記溶着部Ｓの周囲に薄肉部が設
けられていて、電池内圧が所定に達したとき前記防爆弁
１が外側に変形する応力により前記薄肉部を起点として
防爆弁１を破断させて防爆弁１と帯状端子板５との電気
的接続が遮断するように構成した薄型電池用防爆封口
板。
【請求項１１】正極板、負極板をセパレータを介して長
円形に構成した極板群と、電解液を備えた薄型電池の長
円形状封口板であり、この封口板は金属製キャップ端子
６と、この端子６の下部に配されて電池内圧の上昇にと
もなって変形する可撓性の金属製防爆弁１と、この前記
防爆弁１の下部に配される絶縁リング２と、この絶縁リ
ング２の下部に配されて少なくとも中央部に孔を備えた
金属製有孔板３とからなり、前記金属製有孔板３には絶
縁板４を介してリボン状金属板を凸型に折り曲げた帯状
端子板５がかしめ装着され、前記帯状端子板５の凸部上
面には小突起部が設けられていて前記凸部が金属製有孔
板３の中央の孔部に挿入されるとともに前記小突起部と
前記防爆弁１とが溶着部Ｓにより電気的に接続されてお
り、電池内圧が所定値に達したとき前記防爆弁１が外側
に変形する応力により溶着部Ｓを破断させて帯状端子板
５の小突起部と防爆弁１との電気的接続が遮断するよう
に構成した薄型電池用防爆封口板。
【請求項１２】可撓性の金属製防爆弁１の一部は凹型に
成型され、この凹型部の下面が溶着される請求項１〜１
１のいずれかに記載の薄型電池用防爆封口板。