JPH08153081A - 信号認識方法 - Google Patents

信号認識方法

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JPH08153081A
JPH08153081A JP6296732A JP29673294A JPH08153081A JP H08153081 A JPH08153081 A JP H08153081A JP 6296732 A JP6296732 A JP 6296732A JP 29673294 A JP29673294 A JP 29673294A JP H08153081 A JPH08153081 A JP H08153081A
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JP
Japan
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signal
input
recognition
coefficient
output
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Pending
Application number
JP6296732A
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English (en)
Inventor
Taro Imagawa
太郎 今川
Yoshihiro Kojima
良宏 小島
Susumu Maruno
進 丸野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 認識対象ごとに試行錯誤なく特徴量を生成す
る信号認識方法を提供することを目的とする。 【構成】 信号変換手段1bと信号圧縮手段1bと信号
伸張手段1cと信号逆変換手段1eで再帰的に特徴量を
生成し、前記特徴量を用いて認識手段1gが認識を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は入力した信号が属するカ
テゴリーの認識を行なう信号認識方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の信号認識方法を画像信号を入力と
した形状認識を例として説明する。図7(a)に形状認
識の対象とする形状の例を示し、図8に認識対象の形状
を学習する場合のフローチャートを示す。
【0003】図8では入力した画像信号に対し対象とな
る形状(図では☆印)のを含む領域を図7(b)のよう
に格子状に分割を行なう。図では4×4=16に分割し
ている。次に、分割した領域ごとに、図7(c)のよう
にx−y座標を想定し、図7(d)に示すような予め定
めた特徴量F1,F2,F3を計算する。ここでD(x,y)は座
標(x,y)における信号強度(画像の輝度)を表し、F1は
分割した領域内の信号強度の和, F2は分割した領域内
のx軸方向の微分の和, F3は分割した領域内のy軸方
向の微分の和を表す。
【0004】n番目の分割領域の特徴量をFn1,Fn2,F
n3と表すと、全分割領域について特徴量F11,F12,F1
3,F21,F22,F23,,,,,,,,F161,F162,F163が得られ
る。ここで前記48(=3×16)個の数値から成る特
徴量を特徴量ベクトルと呼ぶ。図7(e)に特徴量ベク
トルの例を示す。特徴量ベクトルを対象形状のカテゴリ
ー(図では星(☆)印)に対する代表ベクトルとして記
憶する。複数の入力信号(☆印や丸(○)印など)に対
して同様の処理を行ない、認識対象とする形状のカテゴ
リーごとに代表ベクトルを計算して記憶する。同じカテ
ゴリーで異なる形状の画像信号を複数入力した場合は、
特徴量ベクトルの平均ベクトルを代表ベクトルとして記
憶する。
【0005】図9は形状を認識する場合のフローチャー
トを示す。特徴量ベクトルの算出までは図8と同様であ
る。次に計算した特徴量ベクトルと既に記憶している代
表ベクトルとの比較を行なう。記憶してある代表ベクト
ルのうち入力信号の特徴ベクトルと最も近い代表ベクト
ルが対応するカテゴリーを認識結果とする。ここでベク
トル同士の遠近の比較はベクトル間の距離計算で行な
う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来の方法では、認識を行なう対象(例では形状)
が変わるたびに認識に適した特徴量を試行錯誤して決め
なければならないという課題を有していた。
【0007】本発明は従来の上記のような方法によるこ
のような課題を考慮し、対象となる信号を用いて自動的
に特徴量を生成し、学習・認識を行なう信号認識方法を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力信号の中
からN個の部分信号を切り出す信号切り出し手段と、予
め定めた変換を施す信号変換手段と、予め定めた手法に
基づき信号圧縮を行う信号圧縮手段と、予め定めた手法
に基づき信号の伸長を行う信号伸長手段と、予め定めた
変換を施す信号逆変換手段と、前記信号変換手段に入力
した信号と前記信号逆変換手段で変換した信号との差ま
たは前記信号圧縮手段に入力した信号と前記信号伸長手
段で変換した信号との誤差を算出する誤差算出手段と、
認識手段とを有し、下記の(イ)の処理を繰り返した後
に、前記信号変換手段の出力を前記認識手段に入力し、
前記信号切り出し手段に入力した信号が属するカテゴリ
ーを認識手段が判断する信号認識方法である。
【0009】(イ)複数の入力信号を前記信号切り出し
手段に入力し、前記入力信号ごとに下記の(1)から
(5)までの処理を繰返し行い、前記誤差算出手段の算
出する誤差が予め定めた条件を満たした場合に、前記信
号変換手段および前記信号圧縮手段における一連の信号
処理手続きを前記信号変換手段に置き換え、前記信号伸
長手段および前記信号逆変換手段における一連の信号処
理手続きを前記信号逆変換手段に置き換え、新たに信号
圧縮手段と信号伸長手段を設ける。 (1)前記信号切り出し手段で入力信号の中から切り出
したN個の部分信号ごとに前記信号変換手段で予め定め
た変換を施す。 (2)前記信号変換手段で変換した後のN個の変換信号
すべてを前記信号圧縮手段で信号圧縮を行う。 (3)前記信号圧縮手段で圧縮した圧縮信号を前記信号
伸長手段でN個の信号に伸長する。 (4)前記信号伸長手段で伸長したN個の伸長信号ごと
前記信号逆変換手段で予め定めた変換を施す。 (5)前記信号圧縮手段の信号圧縮の方法および前記信
号伸長手段の信号伸長の方法を変更する。
【0010】
【作用】本発明は、信号切り出し手段で入力信号の中か
らN個の部分信号を切り出し、信号変換手段で前記N個
に信号を予め定めた変換を施し、信号圧縮手段で前記変
換を予め定めた手法に基づき信号圧縮し、信号伸長手段
で前記圧縮信号を予め定めた手法でN個の信号に伸長
し、信号逆変換手段で前記N個の伸長信号に予め定めた
変換を施す。誤差算出手段で、前記信号変換手段に入力
した信号と前記信号逆変換手段で変換した信号との差、
または前記信号圧縮手段に入力した信号と前記信号伸長
手段で変換した信号との誤差を算出し、処理(イ)を繰り
返した後に、前記認識手段が前記信号変換手段の出力を
入力として前記信号切り出し手段に入力した信号が属す
るカテゴリーを判断する。このようにして、特徴量を対
象となる信号の種類に応じて予め決める必要もなく入力
信号の学習・認識を行なう。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。一般に信号認識方法に入力する信号として
は、音声などの時系列信号、文字・画像などの空間信号
などがあるが、本発明においては、いずれの信号でも構
わない。
【0012】図1は、本発明の認識方法の第一の実施例
のブロック図を示すものである。図1において1aは信
号切り出し手段、1b1〜1bNは信号変換手段、1cは
信号圧縮手段、1c1は圧縮係数記憶手段、1dは信号
伸長手段、1d1は伸長係数記憶手段、1e1〜1eN
信号逆変換手段、1fは誤差算出手段、1gは認識手
段、1g1は認識係数記憶手段、1hは教師信号発生手
段である。図2は本発明の認識方法の第一の実施例のフ
ローチャートを示すものである。
【0013】図2に示すように、処理21で新しい信号
を信号切り出し手段1aに入力し、処理22では信号切
り出し手段1aが前記信号の中からN個の部分領域を切
り出し、N個の信号変換手段1b1〜1bNにそれぞれ入
力する。処理23で前記信号変換手段は切り出した信号
に予め定めた変換を施して出力する。処理24で信号圧
縮手段1cは、圧縮係数記憶手段1c1が保持する係数
を用いて前記信号変換手段の出力した変換信号を予め定
めた方法で信号圧縮する。処理25では、信号伸長手段
1dが伸長係数記憶手段1d1が保持する係数を用いて
信号圧縮手段1cが圧縮した信号をN個の信号に伸長す
る。処理26では、N個の信号逆変換手段が処理25で
伸長したN個の信号にそれぞれ予め定めた変換を施した
値を出力する。
【0014】処理27で誤差算出手段1fが信号切り出
し手段1aが切り出した部分信号と前記信号逆変換手段
が出力した信号との差、または信号圧縮手段1cに入力
した信号と信号伸長手段1dで変換した信号との誤差を
算出する。判断処理28では誤差算出手段1fが算出し
た誤差の値が予め定めた基準値1よりも大きい場合に
は、圧縮係数記憶手段1c1および前記伸長の保持する
係数を変化させる。判断処理210で誤差が予め定めた
基準値2以下の場合、前記信号変換手段と信号圧縮手段
1cを新たな信号変換手段とし、信号伸長手段1dと前
記信号逆変換手段を新たな信号逆変換手段とし(処理2
13)、判断処理211で前記信号変換手段の置き換え
回数が基準回数以下の場合には21からの手順を繰り返
す。
【0015】判断処理210で誤差が基準値2をこえ、
かつ判断処理211で前記圧縮係数と前記伸長係数の値
の変更の回数が予め定めた回数をこえた場合には信号切
り出し手段1aが切り出す領域範囲を変更し(処理21
2)、処理21からの手順を繰り返す。判断処理210
で誤差が基準値2をこえ、かつ判断処理211で前記圧
縮係数と前記伸長係数の値の変更の回数が予め定めた回
数以下の場合には処理21からの手順を繰り返す。
【0016】判断処理214で信号手段の置き換え回数
が基準回数を越えた場合には、処理215で信号変換手
段の出力を認識手段1gへの入力とし、処理216で認
識手段1gは信号切り出し手段1aに入力した信号に対
して前記信号が属するカテゴリーを出力できるように学
習を行なう。簡単な学習としては、認識手段1gへの入
力となる数値の集合を1つのベクトルとし、認識の対象
となるカテゴリーごとに平均ベクトルを計算して認識係
数記憶手段1g1に保持する。認識時には、認識手段1
gへの入力ベクトルと認識係数記憶手段1g1に保持す
る各カテゴリーごとの平均ベクトルとの距離を計算し、
最も距離の近いベクトルが対応するカテゴリーを認識結
果とする。
【0017】図3〜図7を用いて更に具体的な説明を行
なう。認識の対象は画像信号とし、図7(a)で示した
2種類の図形(☆印と○印)の学習・認識を行なう。
【0018】図3(a)は信号切り出し手段の切り出す
信号領域の一実施例を示す。図では信号切り出し手段が
1〜4の番号が付いた4つの矩形の領域を切り出してい
る。切り出し手段は各番号の領域の画像を数値化して信
号変換手段へ出力する。数値化は各番号の領域内での黒
色の占める割合や黒画素があれば1なければ0で表すこ
となどによって行なう。また、信号切り出し手段は図の
ように1つの図形に対してその図形を含む複数の領域を
切り出す。
【0019】図3(b)は、本発明の認識手段の第二の
実施例のブロック図を示すものである。図3(b)にお
いて、3aは信号切り出し手段、3b1〜3b4は信号変
換手段、3cは信号圧縮手段、3c1は圧縮係数記憶手
段、3dは信号伸長手段、3d1は伸長係数記憶手段、
3e1〜3e4は信号逆変換手段、3fは誤差算出手段で
ある。また、3gは認識手段、3g1は認識係数記憶手
段、3hは教師信号発生手段である。
【0020】以下学習動作を説明する。信号切り出し手
段3aは図3(a)のように1〜4の番号のついた領域
を切り出し、各領域内で黒色の占める割合の値を同じ番
号の信号変換手段に出力する。信号変換手段3b1〜3
4は最も簡単な変換として、入力をそのまま出力とす
る。なお前記変換手段の行なう変換にはK−L変換など
を用いても良い。信号圧縮手段3cおよび信号伸長手段
3dは、5層パーセプトロン型のニューラルネットワー
クで構成し、1層目から3層目までを信号圧縮手段、3
層目から5層目までを信号伸長手段として用いる。
【0021】前記ニューラルネットワークは複数の多入
力一出力手段を図のように階層的に配置し1層目から5
層目へ信号が流れるように接続している。また、1層目
と5層目を構成する多入力一出力手段数が共に前記信号
変換手段の数に等しく前記信号圧縮手段と前記信号伸長
手段の中継となる3層目の多入力一出力手段数が前記信
号変換手段の数よりも少ないことを特徴とする。図では
信号変換手段の数が4で、前記信号圧縮手段の出力に相
当する3層目の多入力一出力手段数が2となることで、
4次元の情報を2次元の情報に圧縮する。各素子間の結
合係数の値は圧縮係数記憶手段3c1および伸長係数記
憶手段3d1に保持している。各多入力一出力手段の入
出力特性を(1)式に示す。 y=f(Σwi・xi) ・・・ (1) ここで、yは多入力一出力手段の出力値、xi は多入力
一出力手段のi番目の入力値、wi は多入力一出力手段
のi番目の入力に対する重み付け係数、Σはiに関する
総和を表し、fはしきい値処理関数を表す。
【0022】図3(c)(d)は、しきい値処関数の入
出力特性の例を表すグラフである。横軸はしきい値処関
数の入力値、縦軸は出力値を表す。3e1〜3e4は信号
逆変換手段で前記信号変換手段の逆変換として入力をそ
のまま出力とする。前記信号変換手段にK−L変換を用
いた場合には、信号逆変換手段に逆K−L変換を用い
る。3fは誤差算出手段で前記信号圧縮手段への入力と
前記信号伸長手段の出力との差E1を(2)式に基づい
て計算する。 E1=Σj=1,4(o1 j - o5 j2 ・・・ (2) ここで、Σj=1,4 はjについての総和、o1 jは信号圧縮
手段3cのj番目の入力への入力値、o5 jは信号伸長手
段3dのj番目の出力の出力値である。
【0023】また、誤差としては前記信号変換手段への
入力と前記信号逆変換手段の出力との差E2((3)
式)を用いることもできる。 E2=Σk=1,4(ik - yk2 ・・・ (3) ここで、Σk=1,4はkについての総和、ikは信号圧縮手
段3cのk番目の入力端子への入力値、yk は信号伸長
手段3dのk番目の多入力一出力手段への出力値であ
る。
【0024】誤差算出手段3fが誤差E1を計算した
後、前記誤差が予め定めた基準1よりも大きい場合、
(4)式に基づいて、圧縮係数記憶手段3c1と伸長係
数記憶手段3d1に記憶する係数を変更する。 △w = −ε・∂E1/∂w ・・・ (4) ここで、εは正の定数、wは変更対象の係数、Δwはw
の変更量、∂E1/∂wは(2)式のE1をwで偏微分
したものを表す。
【0025】このような係数の変更を信号が入力される
たびに繰り返すことで、誤差E1を小さくできる。誤差
として前記E2を用いる場合は、係数の変更に(5)式
を用いる。 △w = −ε・∂E2/∂w ・・・ (5) 次に前記誤差が予め定めた基準2よりも大きく、かつ信
号の入力回数が予め定めた基準回数以下の場合は信号切
り出しを行なう手順から繰り返す。ここで、信号の入力
回数が予め定めた基準回数を越える場合には、信号切り
出し手段3aの切り出す領域の範囲を図6(a)のよう
に縮小し、信号切り出しを行なう手順から繰り返す。ま
た、信号切り出し領域の範囲を変更する代わりに、信号
圧縮手段3cを構成する多入力一出力手段の数を図6
(b)のように増してもよい。
【0026】前記誤差が予め定めた基準2以下の場合
は、信号変換手段、信号圧縮手段、信号伸長手段および
信号逆変換手段の変更を行なう。図4に変更後の認識方
法の一実施例のブロック図を示す。図4(a)は、信号
切り出し手段が新たに切り出す信号領域の一実施例を示
す。図では信号切り出し手段が1〜4の番号が付いた4
つの矩形の領域を切り出している。各番号の付いた領域
は切り出し領域変更前の切り出し領域に相当し、新しい
信号切り出し手段はより広範囲の信号を入力とする。
【0027】図4(b)は変更後の認識方法の一実施例
のブロック図を示すものである。図4(b)において、
4aは信号切り出し手段、4b1〜4b4は信号変換手
段、4cは信号圧縮手段、4c1は圧縮係数記憶手段、
4dは信号伸長手段、4d1は伸長係数記憶手段、4e
1〜4e4は信号逆変換手段、4fは誤差算出手段、4g
は認識手段、4g1は認識係数記憶手段、4hは教師信
号発生手段である。
【0028】各信号変換手段はそれぞれ信号変換手段3
b1〜3b4および信号圧縮手段3cを組み合わせたも
ので、各信号逆変換手段はそれぞれ信号伸長手段3dお
よび信号逆変換手段3e1〜3e4を組み合わせたもの
になっている。
【0029】信号変換手段の置き換えの回数が予め定め
た回数に達するか、又は前記誤差が予め定めた基準3以
下になった場合、又は信号切り出し手段が切り出す領域
が認識対象のとする信号の領域(図では☆印や○印)を
包含する場合は、信号圧縮手段の出力を認識手段4gの
入力とし認識手段の学習・認識を行う。図4では信号切
り出し手段の切り出す領域(図4(a))が☆印や○印
を包含するため信号圧縮手段4cの出力を認識手段の入
力とし、認識手段の学習・認識を行う。
【0030】図5に本発明で用いる認識手段の第一の実
施例のブロック図を示す。図5において、5a1〜5a
3は入力部、5gは認識手段、5g1は認識係数記憶手
段、5hは教師信号発生手段である。認識手段5gは多
入力一出力手段を階層的に配置した構成で、各多入力一
出力手段は(1)式の入出力特性を持つ。出力の計算に
用いる係数は認識係数記憶手段5g1に保持する。認識
手段5gの入力部の数は信号圧縮手段の出力の数と等し
く、認識手段5gの出力の数は認識の対象とする図形の
種類の数に等しい2個(5b6と5b7)とする。認識
手段5gの出力となる多入力一出力手段5b6と5b7
はそれぞれ☆印と○印に対応し、出力値の大きい多入力
一出力手段が対応するカテゴリーを入力信号に対する認
識結果とする。
【0031】ここで認識手段5gの学習・認識の方法を
説明する。まず、信号切り出し手段に学習する図形を含
む図形を提示し、信号切り出し手段で切り出しを行う。
切り出した信号は信号変換手段で信号変換後、信号圧縮
手段で信号圧縮し、認識手段5gの多入力部5a1〜5
a3に入力する。教師信号発生手段5hは入力した図形
のカテゴリーに対応する教師信号を発生し、認識手段5
gの出力の理想値とする。例えば、☆印を入力したとき
は☆印に対応する5b6に「1」を。その他の5b7に
は「0」を理想値とする。認識手段5gは各多入力一出
力手段5b1〜5b7の出力を計算する。このとき、最
終出力である5b6と5b7の出力値をy1,y2とし、
それぞれに対する教師信号をt1,t2として、誤差Eを
(6)式に基づいて計算する。 E=Σp=1,2(yp-tp2 ・・・ (6) ここでΣp=1,2はpに関する総和を示す。
【0032】誤差Eを求めた後、(7)式に基づいて認
識係数記憶手段5g1に記憶する係数の値を更新する。 △w = −α・∂E/∂w ・・・ (7) ここで、αは正の定数、wは更新対象の係数、Δwはw
の更新量、∂E/∂wは(6)式のEをwで偏微分した
ものを表す。
【0033】このような係数の変更を信号が入力される
たびに繰り返すことで、誤差Eを小さくできる。誤差が
予め定めた基準以下になるか、認識手段5gが入力に対
して正しい認識結果を出力するようになるまで認識係数
の更新を繰り返す。係数の更新が完了した後は係数の値
を固定し、認識手段5gで出力値の大きい多入力一出力
手段が対応するカテゴリーを入力信号に対する認識結果
とする。
【0034】次に本発明で用いる認識手段の第二の実施
例を説明する。学習時では、教師信号発生手段は入力信
号の属するカテゴリーに対応する番号を教師信号として
出力し、信号切り出し手段に異なる複数の信号を入力し
たときに、教師信号の等しい信号ごとに平均ベクトルを
認識係数記憶手段に参照ベクトルとして記憶する。認識
時には、信号切り出し部に信号を入力し、信号圧縮手段
の出力ベクトルと前記認識係数記憶手段に記憶する参照
ベクトルとの距離を算出する。このとき、最も距離の小
さい参照ベクトルに対応するカテゴリーを認識結果とす
る。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明は、対象となる信号
を用いて自動的に特徴量を生成し、認識を行なう対象が
変わるたびに認識に適した特徴量を試行錯誤して決める
こと無く学習・認識を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の信号認識方法の第一の実施例を示すブ
ロック図
【図2】同じく信号認識方法を表わすフローチャート
【図3】(a)は本発明の信号認識方法の第二の実施例
の信号切り出し領域の例を示す図 (b)は同信号認識方法のブロック図 (c)は同多入力一出力手段の入出力特性の一例を示す
図 (d)は同多入力一出力手段の入出力特性の他の例を示
す図
【図4】(a)は第二の実施例の切り出し領域変更後の
信号切り出し領域の一例を示す図 (b)は同信号認識方法の信号変換手段置き換え後の一
例を示すブロック図
【図5】同信号認識方法に用いる認識手段の一実施例を
示すブロック図
【図6】(a)は同信号認識方法の切り出し領域範囲の
変更の一実施例を示す図 (b)は同信号認識方法の多入力一出力手段の数の変更
の一実施例を示す図
【図7】(a)は形状認識に用いる図形の例を示す図 (b)は従来の信号認識方法の実施例の画像の格子状分
割を示す図 (c)は同信号認識方法で分割された画像に与える座標
の実施例を示す図 (d)は同信号認識方法で用いる特徴量の実施例を示す
図 (e)は同信号認識方法で用いる特徴量ベクトルの実施
例を示す図
【図8】同信号学習方法の認識手順を示すフローチャー
【図9】同信号認識方法の認識手順を示すフローチャー
【符号の説明】
1a 信号切り出し手段 1b1〜1bN 信号変換手段 1c 信号圧縮手段 1c1 圧縮係数記憶手段 1d 信号伸張手段 1d1 伸張係数記憶手段 1e1〜1eN 信号逆変換手段 1f 誤差算出手段 1g 認識手段 1g1 認識係数記憶手段 1h 教師信号発生手段 3a 信号切り出し手段 3b1〜3b4 信号変換手段 3c 信号圧縮手段 3c1 圧縮係数記憶手段 3d 信号伸張手段 3d1 伸張係数記憶手段 3e1〜3e4 信号逆変換手段 3f 誤差算出手段 3g 認識手段 3g1 認識係数記憶手段 3h 教師信号発生手段 4b1〜4b4 信号変換手段 4c 信号圧縮手段 4c1 圧縮係数記憶手段 4d 信号伸張手段 4d1 伸張係数記憶手段 4e1〜4e4 信号逆変換手段 4f 誤差算出手段 4g 認識手段 4g1 認識係数記憶手段 4h 教師信号発生手段 5a1〜5a3 入力部 5b1〜5b7 多入力一出力手段 5g 認識手段 5g1 認識係数記憶手段

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号の中からN個の部分信号を切り出
    す信号切り出し手段と、予め定めた変換を施す信号変換
    手段と、予め定めた手法に基づき信号圧縮を行う信号圧
    縮手段と、予め定めた手法に基づいて信号の伸長を行う
    信号伸長手段と、予め定めた変換を施す信号逆変換手段
    と、前記信号変換手段に入力した信号と前記信号逆変換
    手段で変換した信号との差または前記信号圧縮手段に入
    力した信号と前記信号伸長手段で変換した信号との誤差
    を算出する誤差算出手段と、認識手段とを有し、 下記の(イ)の処理を繰り返した後に、前記信号変換手
    段の出力を前記認識手段に入力し、前記信号切り出し手
    段に入力した信号が属するカテゴリーを認識手段が判断
    することを特徴とする信号認識方法。 (イ)複数の入力信号を前記信号切り出し手段に入力
    し、前記入力信号ごとに下記の(1)から(5)までの
    処理を繰返し行い、前記誤差算出手段の算出する誤差が
    予め定めた条件を満たした場合に、前記信号変換手段お
    よび前記信号圧縮手段における一連の信号処理手続きを
    前記信号変換手段に置き換え、前記信号伸長手段および
    前記信号逆変換手段における一連の信号処理手続きを前
    記信号逆変換手段に置き換え、新たに信号圧縮手段と信
    号伸長手段を設ける。 (1)前記信号切り出し手段で入力信号の中から切り出
    したN個の部分信号ごとに前記信号変換手段で予め定め
    た変換を施す。 (2)前記信号変換手段で変換した後のN個の変換信号
    すべてを前記信号圧縮手段で信号圧縮を行う。 (3)前記信号圧縮手段で圧縮した圧縮信号を前記信号
    伸長手段でN個の信号に伸長する。 (4)前記信号伸長手段で伸長したN個の伸長信号ごと
    前記信号逆変換手段で予め定めた変換を施す。 (5)前記信号圧縮手段の信号圧縮の方法および前記信
    号伸長手段の信号伸長の方法を変更する。
  2. 【請求項2】複数の係数を保持する圧縮係数記憶手段
    と、複数の係数を保持する伸長係数記憶手段とを有し、
    信号圧縮手段おいて前記圧縮係数記憶手段が保持する係
    数を用いて信号圧縮を行い、信号伸長手段において前記
    信号圧縮手段で圧縮した圧縮信号を前記圧縮係数記憶手
    段が保持する係数を用いてN個の信号に伸長することを
    特徴とする請求項1記載の信号認識方法。
  3. 【請求項3】複数の入力に対し複数の係数を用いて重み
    付加算を行い予め定めたしきい値処理を施した値を出力
    する多入力一出力手段を有し、複数の前記多入力一出力
    手段の出力を異なる多入力一出力手段の入力として信号
    圧縮手段および信号伸長手段を構成し、圧縮係数記憶手
    段が保持する係数を用いて前記信号圧縮手段を構成する
    多入力一出力手段の重み付加算を行い、伸長係数記憶手
    段が保持する係数を用いて前記信号伸長手段を構成する
    多入力一出力手段の重み付加算を行うことを特徴とする
    請求項2記載の信号認識方法。
  4. 【請求項4】圧縮係数記憶手段と伸長係数記憶手段に保
    持する係数の値を変更し、前記変更後に前記誤差算出手
    段で算出する誤差が小さくなる場合に変更した前記係数
    を新たな係数として採用することを特徴とする請求項2
    または3記載の信号認識方法。
  5. 【請求項5】信号切り出し手段に信号を入力した回数が
    予め定めた回数に達し、かつ誤差算出手段で算出した誤
    差が予め定めた条件を満たさない場合に信号切り出し手
    段の切り出し領域の範囲を変更することを特徴とする請
    求項1記載の信号認識方法。
  6. 【請求項6】信号切り出し手段に信号を入力した回数が
    予め定めた回数に達し、かつ誤差算出手段で算出した誤
    差が予め定めた条件を満たさない場合に信号切り出し手
    段の切り出し領域の範囲を縮小することを特徴とする請
    求項1記載の信号認識方法。
  7. 【請求項7】信号切り出し手段に信号を入力した回数が
    予め定めた回数に達し、かつ誤差算出手段で算出した誤
    差が予め定めた条件を満たさない場合に信号圧縮手段に
    おける信号圧縮方法および信号伸長手段における信号伸
    長方法を変更することを特徴とする請求項1記載の信号
    認識方法。
  8. 【請求項8】信号切り出し手段に信号を入力した回数が
    予め定めた回数に達し、かつ誤差算出手段で算出した誤
    差が予め定めた条件を満たさない場合に信号圧縮手段を
    構成する多入力一出力手段の数を変更することを特徴と
    する請求項3記載の信号認識方法。
  9. 【請求項9】複数の係数を保持する認識係数記憶手段を
    有し、少なくとも信号切り出し手段に入力する信号の属
    し得るカテゴリーに対応する種類の参照用ベクトルを前
    記認識係数記憶手段に保持し、信号切り出し手段に信号
    を入力した時の信号圧縮手段の出力と前記認識係数記憶
    手段に記憶する各参照ベクトルとの間のユークリッド距
    離を計算し、前記ユークリッド距離の最も小さい参照ベ
    クトルに対応するカテゴリーを前記入力信号に対する認
    識結果とすることを特徴とする請求項1記載の信号認識
    方法。
  10. 【請求項10】認識係数記憶手段に保持する係数を用い
    て複数の入力に対する重み付け加算を行う多入力一出力
    手段を有し、少なくとも信号切り出し手段に入力する信
    号の属し得るカテゴリーの種類数の判断用の前記多入力
    一出力手段に異なる複数の前記多入力一出力手段の出力
    を入力し、前記判断用の多入力一出力手段の中で最大の
    値を出力する多入力一出力手段に対応するカテゴリーを
    前記信号切り出し手段に入力した信号に対する認識結果
    とすることを特徴とする請求項1記載の信号認識方法。
  11. 【請求項11】信号切り出し手段に入力した信号が属す
    るカテゴリーを示す教師信号を出力する教師信号生成手
    段を有し、認識手段の認識結果と教師信号とが異なる場
    合に認識係数記憶手段の保持する係数を変更することを
    特徴とする請求項9または10記載の信号認識方法。
  12. 【請求項12】教師信号生成手段が出力する教師信号と
    認識手段の出力との差を算出する学習誤差算出手段を有
    し、認識係数記憶手段の保持する係数の値を変更して、
    前記変更後に前記学習誤差算出手段で算出する誤差が小
    さくなる場合に変更した前記係数を新たな係数とするこ
    とを特徴とする請求項11記載の信号認識方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020532777A (ja) * 2017-09-05 2020-11-12 パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカPanasonic Intellectual Property Corporation of America ディープニューラルネットワークの実行方法、実行装置、学習方法、学習装置及びプログラム

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JP2020532777A (ja) * 2017-09-05 2020-11-12 パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカPanasonic Intellectual Property Corporation of America ディープニューラルネットワークの実行方法、実行装置、学習方法、学習装置及びプログラム

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