JPH08151148A - ラベルカセット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】ラベルガイド板を交換することなく、異なるの
用紙幅のラベル用紙を収納でき、汎用性の向上を図る。 【構成】ラベルガイド板を上下方向ガイド板３１とこの
上下方向ガイド板３１に摺動可能に装着される横方向ガ
イド板３２とから構成し、上下方向ガイド板３１には突
起部３４-2を形成し、横方向ガイド板３２にはその突起
部３４-2に嵌合する４８ｍｍ用貫通孔３５-2と５７ｍｍ
用貫通孔３５-3とを形成し、収納するラベル用紙の用紙
幅に合わせて４８ｍｍ用貫通孔３５-2と５７ｍｍ用貫通
孔３５-3のうちのいずれかを選択して突起部３４-2に嵌
合させるもの。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、ラベル用紙を収納
し、ラベルプリンタ装置本体にセットすることにより、
ラベル用紙をラベルプリンタ装置本体に設けられた印字
ヘッドに供給するラベルカセットに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のラベルプリンタ装置においては、
ラベル用紙のセットを簡略化するために、未印字のラベ
ル用紙がセットされる供給側ローラ及びラベルが印字さ
れた残りの台紙が巻き取られる巻取側ローラを一体化し
て、ラベルプリンタ装置本体に対して着脱自在に設けら
れたラベルカセットが知られている( 実開昭６２−１７
８１６０号参照 )。

【０００３】例えば、従来のラベルカセットの側断面図
及び正面図を、図４( ａ )及び図４( ｂ )に示す。

【０００４】すなわち、１面が開放した箱形のフレーム
１の底面内側に供給側ローラ２及び巻取側ローラ３のそ
れぞれの一端部がそれぞれ回動自在に軸支され、その他
端部が自由端となっている。

【０００５】図示しないが、この一端部側は、ラベルプ
リンタ装置本体にセットしたときに回動されるように軸
支される。ラベルプリンタ装置本体にはモータ等の駆動
源があり、このラベルカセットをラベルプリンタ装置本
体にセットしたときに、巻取側ローラ３は、ラベルプリ
ンタ装置本体の駆動源にギア等の回転動力伝達機構を介
して連結される。

【０００６】ラベル用紙は、供給側ローラ２からラベル
プリンタ装置本体に設けられた透過形センサ( 図示せず
)が収納される用紙センサ収納部４の透過センサの光路
がある隙間を介して、ラベルガイド板５に供給される。

【０００７】ラベル用紙は、このラベルガイド板５と接
触して、フレーム１の端部にＲ形状に形成されたガイド
部１-1及びラベル用紙のラベルと台紙とを分離する剥離
部１-2とを介し、さらに、補助ローラ６を介して巻取側
ローラ３で巻き取られる。

【０００８】図示しないが、ラベルプリンタ装置本体の
プラテン及び印字ヘッドは、片側の端部のみ片持ち支持
されており、他方の端部は自由端となっており、プラテ
ンは、ガイド部１-1と剥離部１-2との間のラベル用紙の
裏側Ａに挿入され、印字ヘッドの自由端は、ラベル用紙
の表側Ｂ( 印字面側 )に挿入されて、互いに対向配置さ
れた印字ヘッドとプラテンとの間に、ラベル用紙が介挿
される。

【０００９】なお図４( ａ )中の実線で示すラベル用紙
７は、５７ｍｍ幅のラベル用紙を示すものであり、破線
で示すラベル用紙８は、４８ｍｍ幅のラベル用紙を示す
ものである。

【００１０】図５( ａ )及び図５( ｂ )は、前記ラベル
ガイド板５を示す正面図及び側面図である。

【００１１】このラベルガイド板５は、前記フレーム１
の底面の内側に取り付けられる取付部１１と、この取付
部１１に対して直角に形成し、前記供給ローラ２から供
給されるラベル用紙の表面に平行に近接して配置された
上下方向ガイド部１２と、この上下方向ガイド部１２に
対して直角に形成し、前記ラベル用紙の前記フレーム１
の底面側とは反対側の側端に平行に近接して配置された
横方向ガイド部１３とを一体形に形成して構成されてい
る。

【００１２】すなわち、供給ローラ２から印字ヘッドへ
の供給路において、フレーム１の底面側のラベル用紙の
側端は、フレーム１の底面によりガイドされ、ラベル用
紙の表面はラベルガイド板５の上下方向ガイド部１２に
よりガイドされ、フレーム１の底面側に対する反対側の
ラベル用紙の側端はラベルガイド板５の横方向ガイド部
１３によりガイドされる。このラベルガイド板５のガイ
ドにより、印字ヘッドに供給されるラベル用紙の搬送状
態が矯正され、横ずれや蛇行等が防止され、正確な印字
が確保される。

【００１３】従って、ラベルガイド板５の上下方向ガイ
ド部１２の、ラベル用紙の幅方向長さは、ラベル用紙の
幅に対応して決定される。そのため、従来のラベルカセ
ットは、ラベル用紙の幅に対応したラベルガイド板５が
取付けられており、例えば用紙幅４８ｍｍに対応するラ
ベルガイド板５が取付けられたラベルカセットは、用紙
幅４８ｍｍのラベル用紙専用であり、用紙幅５７ｍｍに
対応するラベルガイド板５が取付けられたラベルカセッ
トは、用紙幅５７ｍｍのラベル用紙専用であった。

【００１４】

【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のラベルカセットにおいては、ラベルガイド板５がラベ
ル用紙の用紙幅に対応して形成されているため、ラベル
カセットは、ラベルガイド板５が対応するラベル用紙し
か収納することができないという問題があった。

【００１５】ラベルカセットのラベルガイド板５を、所
望のラベル用紙の用紙幅に対応するものに交換すれば所
望のラベル用紙を収納することもできるが、ラベルガイ
ド板５を交換する作業は、使用者の負担となるという問
題があった。

【００１６】そこでこの発明は、ラベルガイド板を交換
することなく、異なるの用紙幅のラベル用紙を収納する
ことができ、汎用性の向上を図ることができるラベルカ
セットを提供することを目的とする。

【００１７】

【課題を解決するための手段】この発明は、ラベル用紙
を収納し、ラベルプリンタ装置本体にセットすることに
より、ラベル用紙の一端を所定の搬送位置でガイドして
ラベルプリンタ装置本体に設けられた印字ヘッドへ供給
するラベルカセットにおいて、印字ヘッドへ供給路にラ
ベル用紙の供給方向に対して直交する方向にラベル用紙
の面に平行に近接して位置する板状の上下方向ガイド部
材と、この上下方向ガイド部材に直交方向に摺動可能に
設けられ、ラベル用紙の他端に接触する板状の屈折部を
有する横方向ガイド部材とを設け、上下方向ガイド部材
及び横方向ガイド部材のいずれか一方に係止部を備え、
残りの一方には複数箇所に係止部と係止する被係止部を
備えたものである。

【００１８】

【作用】このような構成の本発明において、ラベル用紙
の面は、上下方向ガイド部材によりガイドされ、ラベル
用紙の他端は、横方向ガイド部材に接触してガイドされ
る。

【００１９】用紙幅が異なるラベル用紙を収納するとき
には、横方向ガイド部材をラベル用紙の供給方向に対し
て直交する方向に、上下方向ガイド部材に対して摺動さ
せて、ラベル用紙の用紙幅に対応する位置で横方向ガイ
ド部材及び上下方向ガイド部材のいずれか一方に備えら
れた係止部と残りの一方に備えられた被係止部とが係止
され、横方向ガイド部材は固定される。

【００２０】

【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を参照して
説明する。

【００２１】図１( ａ )及び図１( ｂ )は、図示しない
ラベルプリンタ装置本体にセットされるこの発明を適用
したラベルカセット２０の側面断面図及び正面図であ
る。

【００２２】１面が開放した箱形のフレーム２１の底面
内側に供給側ローラ２２及び巻取側ローラ２３の一端部
がそれぞれ回動自在に軸支され、それぞれの他端部は自
由端となっている。

【００２３】図示しないが、巻取側ローラ２３の一端部
は、ラベルプリンタ装置本体にセットしたときに回動自
在に軸支される。ラベルプリンタ装置本体には、モータ
等の駆動源があり、このラベルカセット２０をラベルプ
リンタ装置本体にセットしたときに、前記巻取側ローラ
２３は、ラベルプリンタ装置本体の駆動源にギア等の回
転動力伝達機構を介して連結される。

【００２４】ラベル用紙は、前記供給側ローラ２２から
ラベルプリンタ装置本体に設けられた透過センサ( 図示
せず )が収納される用紙センサ収納部２４の前記透過セ
ンサの光路が発生する隙間を介して、ラベルガイド板２
５に供給される。

【００２５】ラベル用紙は、このラベルガイド板２５の
近傍又は接触して、フレーム１の端部にＲ形状に形成さ
れたガイド部２１-1及びラベル用紙のラベルと台紙とを
分離する剥離部２１-2とを介し、さらに、補助ローラ２
６を介して前記巻取側ローラ２３で巻き取られる。

【００２６】図示しないが、ラベルプリンタ装置本体の
プラテン及び印字ヘッドは、片側の端部のみが支持され
ており、他方の端部は自由端となっており、プラテンの
自由端は、ガイド部２１-1と剥離部２１-2との間のラベ
ル用紙の裏側Ｃに挿入され、印字ヘッドの自由端は、ラ
ベル用紙の表側Ｄ( 印字面側 )に挿入されて、互いに対
向配置された印字ヘッドとプラテンとの間に、ラベル用
紙が介挿される。

【００２７】なお図１( ａ )中の実線で示すラベル用紙
２７は、５７ｍｍ幅のラベル用紙を示すものであり、破
線で示すラベル用紙２８は、４８ｍｍ幅のラベル用紙を
示すものである。

【００２８】図２( ａ )及び図２( ｂ )は、前記ラベル
ガイド板２５を示す正面図及び側面図であり、図３( ａ
)及び図３( ｂ )は、前記ラベルガイド板２５を示す正
面分解図及び側面分解図である。

【００２９】このラベルガイド板２５は、上下方向ガイ
ド板３１と、この上下方向ガイド板３１に摺動可能に装
着される横方向ガイド板３２とから構成されている。

【００３０】前記上下方向ガイド板３１は、前記フレー
ム２１に取付けられる取付孔３１-1，３１-2が２箇所に
形成された板状の取付部３３と、ラベル用紙の表面に平
行に近接して配置される板状の上下方向ガイド部３４と
を互いに直角に一体形に形成して構成されている。

【００３１】さらに、この上下方向ガイド部３４には、
前記横方向ガイド板３２が装着される幅の狭いレール部
３４-1及び前記横方向ガイド板３２が摺動する面にこの
横方向ガイド板３２を係止するための係止相手部として
の突起部３４-2が形成されている。なお３４-3は、この
上下方向ガイド部３４を他の部材に固定するための固定
孔である。

【００３２】一方、前記横方向ガイド板３２は、前記上
下方向ガイド板３１の上下方向ガイド部３４の摺動面に
接触して摺動する板状の摺動部３５と、ラベル用紙の前
記フレーム２１の底面でガイドされている反対側の側端
に平行に近接して配置される板状の横方向ガイド部３６
とを互いに直角に一体形に形成して構成されている。

【００３３】さらに、前記摺動部３５には、前記上下方
向ガイド部３４の先端部が通過して前記横方向ガイド板
３２を装着するための開口部３５-1と、前記上下方向ガ
イド部３４の突起部３４-2と嵌合( 係止 )する係止部と
しての４８ｍｍ用貫通孔３５-2及び５７ｍｍ用貫通孔３
５-3とが形成されている。前記横方向ガイド部３６は、
前記レール部３４-1が貫通して摺動するレールガイド部
( 開口部 )３６-1が形成されている。

【００３４】このような構成の本実施例において、ラベ
ルカセット２０は、ラベルガイド板２５を交換すること
なく、横方向ガイド板３２を摺動させて調整することに
より、４８ｍｍ幅のラベル用紙及び５７ｍｍ幅のラベル
用紙のうちの所望のラベル用紙を収納することができ
る。

【００３５】すなわち、横方向ガイド板３２の摺動部３
５の４８ｍｍ用貫通孔３５-2を上下方向ガイド板３１の
上下方向ガイド部３４の突起部３４-2に嵌合させれば、
フレーム２１の底面と横方向ガイド板３２の横方向ガイ
ド部３６との間の距離が、ラベル用紙の用紙幅４８ｍｍ
となり、このラベル用紙を両側端を正確にガイドする。

【００３６】また、横方向ガイド板３２の５７ｍｍ用貫
通孔３５-3を上下方向ガイド板３１の突起部３４-2に嵌
合させれば、フレーム２１の底面と横方向ガイド板３２
の横方向ガイド部３６との間の距離が、ラベル用紙の用
紙幅５７ｍｍとなり、このラベル用紙の両側端を正確に
ガイドする。

【００３７】このように本実施例によれば、ラベルガイ
ド板２５を上下方向ガイド板３１とこの上下方向ガイド
板３１に摺動可能に装着される横方向ガイド板３２とか
ら構成し、上下方向ガイド板３１には突起部３４-2を形
成し、横方向ガイド板３２にはその突起部３４-2に嵌合
する４８ｍｍ用貫通孔３５-2と５７ｍｍ用貫通孔３５-3
とを形成し、収納するラベル用紙の用紙幅に合わせて４
８ｍｍ用貫通孔３５-2と５７ｍｍ用貫通孔３５-3のうち
のいずれかを選択して突起部３４-2に嵌合させることに
より、ラベルガイド板２５を交換することなく、横方向
ガイド板３２を摺動させて調整することで、４８ｍｍ幅
のラベル用紙と５７ｍｍ幅のラベル用紙との２種類のラ
ベル用紙を収納することができる。

【００３８】従ってラベルカセット２０として複数のラ
ベル用紙に対応することができるので、汎用性の向上を
図ることができる。

【００３９】なお、この実施例においては、横方向ガイ
ド板３２が上下方向ガイド板３１の２箇所で係止され、
２種類のラベル用紙を択一的に収納することができるよ
うになっていたが、この発明はこれに限定されるもので
はなく、横方向ガイド板３２を上下方向ガイド板３１の
複数の箇所で係止されるようにして、複数種類のラベル
用紙を択一的に収納できるようにしても良いものであ
る。

【００４０】また、この発明は、この実施例の各部材の
形状で限定されるものではなく、この発明の要旨を変更
しない範囲で、各部材について変形できるものである。

【００４１】

【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
ラベルガイド板を交換することなく、異なるの用紙幅の
ラベル用紙を収納することができ、汎用性の向上を図る
ことができるラベルカセットを提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例のラベルカセットの側面断
面図及び正面図。

【図２】同実施例のラベルカセットのラベルガイド板を
示す正面図及び側面図。

【図３】同実施例のラベルカセットのラベルガイド板を
示す正面分解図及び側面分解図。

【図４】従来例のラベルカセットの側面断面図及び正面
図。

【図５】従来例のラベルカセットのラベルガイド板を示
す正面図及び側面図。

【符号の説明】

２５…ラベルガイド板、 ３１…上下方向ガイド板、 ３２…横方向ガイド板、 ３３…取付部、 ３４…上下方向ガイド部、 ３４-1…レール部、 ３４-2…突起部、 ３５…摺動部、 ３５-1，３５-2…４８ｍｍ用，５７ｍｍ用貫通孔、 ３６…横方向ガイド部、 ３６-1…レールガイド部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ラベル用紙を収納し、ラベルプリンタ装
   置本体にセットすることにより、前記ラベル用紙の一端
   を所定の搬送位置でガイドして前記ラベルプリンタ装置
   本体に設けられた印字ヘッドへ供給するラベルカセット
   において、前記印字ヘッドへ供給路にラベル用紙の供給
   方向に対して直交する方向にラベル用紙の面に平行に近
   接して位置する板状の上下方向ガイド部材と、この上下
   方向ガイド部材に前記直交方向に摺動可能に設けられ、
   前記ラベル用紙の他端に接触する板状の屈折部を有する
   横方向ガイド部材とを設け、前記上下方向ガイド部材及
   び前記横方向ガイド部材のいずれか一方に係止部を備
   え、残りの一方には複数箇所に前記係止部と係止する被
   係止部を備えたことを特徴とするラベルカセット。