JPH08150085A

JPH08150085A - 野菜調理器及び野菜調理器による切削方法

Info

Publication number: JPH08150085A
Application number: JP29541394A
Authority: JP
Inventors: Shinji Inomata; 俣新治猪
Original assignee: I KOGYO KK
Current assignee: I KOGYO KK
Priority date: 1994-11-29
Filing date: 1994-11-29
Publication date: 1996-06-11

Abstract

(57)【要約】【目的】本発明は、簡易な手段により、使い勝手の良い
野菜調理器を提供することを目的としている。【構成】野菜調理器１は、溝形状に形成された切削面２
と、この切削面２に設けられ、野菜を切削する突起部３
と、切削面２の断面を曲線で凹みをつけた凹Ｒ形状（弧
状）としたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】本発明は、野菜調理器及び野菜調理器によ
る切削方法に係り、特に、切削面を溝形状に形成した野
菜調理器及び該野菜調理器を使用した切削方法に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、おろし、千切り、又は、みじん切
り等の野菜調理器においては、切削面は平らとなってお
り、この平らとなった切削面に突起部を設けている。

【０００３】そして、大根、にんじん等の野菜を突起部
に当接して、該野菜を移動させて、例えば、大根をおろ
したり、にんじんを千切り、又は、みじん切り等に切削
している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この野
菜調理器においては、野菜を突起部に当接して、該野菜
を移動させて切削する場合、切削中野菜が野菜調理器外
へはみ出し、安定性が良くなく、使用しずらいという問
題点があった。

【０００５】本発明は、切削面の断面を曲線で凹みをつ
けた凹Ｒ形状にするという簡易な手段を施すことによ
り、上記問題点を効果的に解消することをその課題とし
ている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の野菜調理器は、溝形状に形成された切削面
と、この切削面に設けられ、野菜を切削する突起部と、
前記切削面の断面を曲線で凹みをつけた凹Ｒ形状とした
ものである。

【０００７】又、本発明の野菜調理器による切削方法
は、溝形状に形成された切削面と、この切削面に設けら
れ、野菜を切削する突起部と、前記切削面の断面を曲線
で凹みをつけた凹Ｒ形状とした野菜調理器であって、前
記野菜調理器の切削面に野菜を当接させ、当接した状態
で前記野菜を前記突起部に向かい、かつ、前記切削面の
凹Ｒ形状の軸方向に移動させて切削させるものである。

【０００８】

【作用】上記のように構成された野菜調理器によれば、
野菜調理器の切削面に野菜を当接させ、当接した状態で
野菜を突起部に向かい、かつ、切削面の凹Ｒ形状の軸方
向に移動させて切削する。

【０００９】

【実施例】本発明の一実施例の野菜調理器を図面を参照
して説明する。

【００１０】（実施例１）図１乃至図５において、１
は、野菜調理器で野菜調理器１は、溝形状に形成され
た切削面２と、この切削面２に設けられ、野菜を切削す
る突起部３とを備えている。

【００１１】この切削面２の断面（切削面２の断面は、
長手形状の切削面２の長手方向を横断する方向の断面、
つまり、切削面２の幅方向の断面）は、図２に示すよう
に、曲線で凹みをつけた凹Ｒ形状（弧状）となってお
り、例えば、プラスチックで形成され、中心部が低くく
両端が高くなったＲ形状（Ｒ形状の曲率半径Ｒは、例え
ば、約220 mm〜約230 mm）となっている。

【００１２】切削面２を凹Ｒ形状（弧状）に形成してい
るのは、次の理由による。切削面２を凸Ｒ形状にすれ
ば、切削中野菜が野菜調理器外にはみ出し、安定して切
削しにくく、また、切削面２を凹Ｖ字形状とすれば、野
菜を切削する場合、切削中野菜が野菜調理器外へはみ出
すことは防止できるが、切削方向が限定され、野菜を平
均的に削れず、野菜の切削部位をたびたび変えねばなら
ず、使用しずらいという欠点がある。

【００１３】この点、切削面２を凹Ｒ形状に形成する
と、野菜調理器１の切削面２に手で保持した野菜Ｘを当
接させ、当接した状態で野菜Ｘを突起部３に向かい、か
つ、切削面２の凹Ｒ形状の軸方向に移動させて切削すれ
ば、野菜Ｘが野菜調理器１からはみ出す方向、つまり、
凹Ｒ形状に形成された切削面２を上る方向に移動しよう
とすると、その分、手が切削面２から抵抗を受けるた
め、手は自然と抵抗の少ない切削面２の凹Ｒ形状の軸方
向に移動し、切削中野菜が野菜調理器１外へはみ出すこ
とが防止され、野菜Ｘは安定して切削され、使用勝手が
良好となる。

【００１４】なお、図１に示すように、切削面２には、
開口部2aと、開口部2aに臨む突起部３とが設けられてお
り、この開口部2aは、例えば、略円形の開口部2aであ
り、開口部2aの形状は保持部2bに近い側のものは遠い側
のものに比べ、若干小さく形成され、また、本体２の長
手方向を横断する方向の複数の開口部2aと隣接する本体
２の長手方向を横断する方向の複数の開口部2aとは、互
い違いに構成されている。

【００１５】従って、上述の野菜調理器１による切削方
法は、野菜調理器１の切削面２に野菜Ｘ（例えば、にん
じん）を当接させ、当接した状態で野菜Ｘを突起部３に
向かい、かつ、切削面２の凹Ｒ形状の軸方向に移動させ
て切削させ、図示しない被切削物は千切り又はみじん切
りの状態で、開口部2aを介して、野菜調理器１外の例え
ば、図示しない容器へと導かれる。

【００１６】（実施例２）実施例１の開口部2aの形状
は、略円形であったが、図６乃至図８に示すものは、長
手形状の開口部2aのものである。実施例１と同一の部分
は同一の符号を付して説明する。

【００１７】即ち、この長方形の開口部2aは、図６に示
すように、切削面２の長手方向を横断する方向で、しか
も、長手方向に沿って間隔を有して並設されている。

【００１８】そして、該長手形状の開口部2aには、開口
部2aに臨む突起部３が設けられ、隣接する開口部2aに臨
む突起部３は、互い違いに構成されている。

【００１９】切削面２の断面は、前述の実施例１と同様
に、（切削面２の断面は、長手形状の切削面２の長手方
向を横断する方向の断面、つまり、切削面２の幅方向の
断面）、図７に示すように、曲線で凹みをつけた凹Ｒ形
状（弧状）となっており、例えば、プラスチックで形成
され、中心部が低くく両端が高くなったＲ形状（Ｒ形状
の曲率半径Ｒは、例えば、約220 mm〜約230 mm）となっ
ている。

【００２０】従って、上述の野菜調理器１を使用する場
合は、実施例１と同様に、野菜調理器１の切削面２に図
示しない野菜（例えば、大根）を当接させ、当接した状
態で野菜Ｘを突起部３に向かい、かつ、切削面２の凹Ｒ
形状の軸方向に移動させて切削させ、図示しない被切削
物はおろしの状態で、開口部2aを介して、野菜調理器１
外の例えば、図示しない容器へと導かれる。

【００２１】実施例２の野菜調理器１も、実施例１と同
様に、切削中野菜が野菜調理器１外へはみ出すことが防
止され、野菜Ｘは安定して切削され、使用勝手が良好と
なる。

【００２２】なお、図９に示すように、実施例１の野菜
調理器１と実施例２の野菜調理器１を積層できるように
野菜調理器１の上面には凹所2d、野菜調理器１の底面に
は該凹所2dに係合する立設部2eがそれぞれ設けられてい
る。

【００２３】（実施例３）実施例２の開口部2aの形状
は、長手形であったが、図１０乃至図１２に示すもの
は、円形であり、円形の開口部2aの周囲には、開口部2a
に臨むように突起部３を設けている。実施例１及び実施
例２と同一の部分は同一の符号を付して説明する。

【００２４】そして、切削面２の断面は、前述の実施例
１、２と同様に、（切削面２の断面は、長手形状の切削
面２の長手方向を横断する方向の断面、つまり、切削面
２の幅方向の断面）は、図１１に示すように、曲線で凹
みをつけた凹Ｒ形状（弧状）となっており、例えば、プ
ラスチックで形成され、中心部が低くく両端が高くなっ
たＲ形状（Ｒ形状の曲率半径Ｒは、例えば、約220 mm〜
約230 mm）となっている。

【００２５】従って、上述の野菜調理器１を使用する場
合は、実施例２と同様に、野菜調理器１の切削面２に図
示しない野菜（例えば、大根）を当接させ、当接した状
態で野菜を突起部３に向かい、かつ、切削面２の凹Ｒ形
状の軸方向に移動させて切削させ、図示しない被切削物
はおろしの状態で、開口部2aを介して、野菜調理器１外
の例えば、図示しない容器へと導かれる。

【００２６】なお、実施例１乃至実施例３の野菜調理器
１においては、開口部2aを設けたが、本発明の野菜調理
器にあっては、開口部2aは必ずしも必要ではない。開口
部2aを設けない場合としては、例えば、被切削物を切削
面２にある程度溜めるように切削面２を構成しても良い
し、又、切削面２の先端部に被切削物を溜める貯留部を
設けても良い。

【００２７】

【発明の効果】本発明の野菜調理器は、溝形状に形成さ
れた切削面と、この切削面に設けられ、野菜を切削する
突起部と、前記切削面の断面を曲線で凹みをつけた凹Ｒ
形状としたものであるから、野菜調理器の切削面に手で
保持した野菜を当接させ、当接した状態で野菜を突起部
に向かい、かつ、切削面の凹Ｒ形状の軸方向に移動させ
て切削加工する場合、野菜が野菜調理器からはみ出す方
向、つまり、凹Ｒ形状に形成された切削面を上る方向に
移動しようとすると、その分、手が切削面から抵抗を受
けるため、手は自然と抵抗の少ない切削面の凹Ｒ形状の
軸方向に移動し、切削中野菜が野菜調理器外へはみ出す
ことが防止され、野菜は安定して切削され、使用勝手が
良好となる。

【００２８】また、本発明の野菜調理器による切削方法
は、溝形状に形成された切削面と、この切削面に設けら
れ、野菜を切削する突起部と、前記切削面の断面を曲線
で凹みをつけた凹Ｒ形状とした野菜調理器であって、前
記野菜調理器の切削面に野菜を当接させ、当接した状態
で前記野菜を前記突起部に向かい、かつ、前記切削面の
凹Ｒ形状の軸方向に移動させて切削させるものであるか
ら、切削中野菜が野菜調理器外へはみ出すことが防止さ
れ、野菜は安定して切削され、使用勝手が良好となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本発明の一実施例の野菜調理器を概略
的に示す平面図である。

【図２】図２は、図１のＡーＡ線による概略的拡大断面
図である。

【図３】図３は、図１の一部を拡大して概略的に示す平
面図である。

【図４】図４は、図１の野菜調理器を概略的に示す一部
拡大側断面図である。

【図５】図５は、図１の野菜調理器の使用状態を概略的
に示す側面断面図である。

【図６】図６は、図１の野菜調理器と異なる他の実施例
の野菜調理器を一部省略して示す概略的平面図である。

【図７】図７は、図６のＢーＢ線による概略的拡大断面
図である。

【図８】図８は、図６の野菜調理器を概略的に示す一部
拡大側断面図である。

【図９】図９は、図１の野菜調理器と図６の野菜調理器
を積層して示す概略的断面図である。

【図１０】図１０は、図６の野菜調理器と異なる他の実
施例の野菜調理器を一部省略して示す概略的平面図であ
る。

【図１１】図１１は、図１０のＣーＣ線による概略的断
面図である。

【図１２】図１２は、図１０の野菜調理器の開口部付近
の概略的斜視図である。

【符号の説明】

１・・・野菜調理器２・・・切削面３・・・突起部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】溝形状に形成された切削面と、この切削面に設けられ、野菜を切削する突起部と、前記切削面の断面を曲線で凹みをつけた凹Ｒ形状とした
ことを特徴とする野菜調理器。
【請求項２】溝形状に形成された切削面と、この切削面に設けられ、野菜を切削する突起部と、前記切削面の断面を曲線で凹みをつけた凹Ｒ形状とした
野菜調理器であって、前記野菜調理器の切削面に野菜を当接させ、当接した状
態で前記野菜を前記突起部に向かい、かつ、前記切削面
の凹Ｒ形状の軸方向に移動させて切削させることを特徴
とする野菜調理器による切削方法。