JPH08149724A - トイレ用電源装置 - Google Patents

トイレ用電源装置

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Publication number
JPH08149724A
JPH08149724A JP6286578A JP28657894A JPH08149724A JP H08149724 A JPH08149724 A JP H08149724A JP 6286578 A JP6286578 A JP 6286578A JP 28657894 A JP28657894 A JP 28657894A JP H08149724 A JPH08149724 A JP H08149724A
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JP
Japan
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transformer
heater wire
power supply
toilet seat
toilet
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Application number
JP6286578A
Other languages
English (en)
Inventor
Daisuke Betsusou
大介 別荘
Kenji Yasui
健治 安井
Keiichi Sato
圭一 佐藤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP6286578A priority Critical patent/JPH08149724A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 便座の取外しができ、かつ、安全なトイレ用
電源装置を実現する。 【構成】 高周波交流を発生させるインバータ部1と、
トランス2とを設け、前記トランス2の一次側4から二
次側6への磁気結合により前記トランス2の二次側6に
接続されたヒーター線3へ非接触の電力伝送を行い便座
7の暖房を行う構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は便器に取り付けられる、
便座の暖房、あるいは尻の洗浄用の湯を供給するための
トイレ用電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の技術を図面を参照して説明
する。図10(a)は洋式便器を示した図である。50
は便座、51はヒーター線、53は湯を出すノズル、5
4は本体を示している。便座50の内部にはヒーター線
51が内蔵されており、便座の暖房を行い使用者が快適
に使用できるように構成されている。ヒーター線51は
電線55を介して100Vの商用電圧の供給を受けて発
熱する。
【0003】ノズル53は洗浄用の湯を出すが、この湯
は、同図(b)に示すように容器56からポンプ57に
よって供給される。ヒーター58を設けた容器56に水
を貯え加熱し湯にする。便座暖房および、洗浄機能は同
図(a)の操作部59から操作される。
【0004】図11は従来の回路構成を示したものであ
る。操作部59からの指令で動作するスイッチ60と6
1により、それぞれ便座50に設けられたヒーター線5
1と水を加熱するためのヒーター58に100Vの商用
電圧が通電される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では下記の問題があった。
【0006】(1)便座は小便等で汚れるため取り外し
て洗える構造であることが望まれている。ところが、ヒ
ーター線に電力を供給するために、本体と便座とを電線
を介して接続しているので、便座を本体から取り外せな
い構造となっていた。このため便座の掃除が非常にやり
難いという問題があった。
【0007】(2)尻の洗浄用の湯をつくるために、従
来の方法は容器に水を貯え、これをヒーターを用いて温
度を上げる構成としていた。ところが、このような方法
では容器内に設けられたヒーターと水との接触面積が小
さく、水の温度が一様に上がらず温度むらが生じるため
効率の良い加熱ができないという問題があり、かつ、容
器はある程度の水を貯えられる容量が必要なので、ノズ
ルの近傍に設けることが困難であり、容器からノズル迄
の配管に存在する水は無駄水となってしまうため、この
無駄水を排出する必要があり、湯の供給までに時間がか
かると共に、水の無駄が生じるという問題がある。
【0008】また、100Vの商用電圧が直接印加され
るヒーター線を設けた容器に水を入れるので、水の含ま
れる塩素によるヒーター線の腐蝕が発生し漏電を引き起
こす危険性が大であるという問題がある。
【0009】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、便座の取外しができ、かつ安全なトイレ用電源装置
を提供することを目的としたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のトイレ用電源装置は以下に示す構成とす
る。
【0011】第1に、高周波交流を発生させるインバー
タ部と、トランスとを設け、前記インバーター部に接続
される前記トランスの一次側と、前記インバータ部とを
電源本体に設け、前記トランスの二次側と、前記トラン
スの二次側に接続されるヒーター線とを便座に設け、前
記電源本体から前記ヒーター線への電力供給は前記トラ
ンスの一次側から二次側への磁気結合により伝達する構
成とする。
【0012】第2に、トランスの二次側からヒーター線
に供給される高周波交流により発生する不要輻射の影響
を除去するために、ヒーター線をアルミで覆う構成とす
る。
【0013】第3に、トランスの二次側からヒーター線
に供給される高周波交流により発生する不要輻射の影響
を除去する他の手段として、ヒーター線の電流の往路と
復路に相当する線を互いによじる構成とする。
【0014】第4にトランスの二次側からヒーター線に
供給される高周波交流により発生する不要輻射の影響を
除去する他の手段として、トランスの二次巻線から出力
される高周波電圧を整流する整流器を設け、前記整流器
から出力される直流電圧をヒーター線に供給する構成と
する。
【0015】第5にトランスの一次側と二次側との磁気
結合を強くするために、樹脂製カバーに覆われた電源本
体と、同様な樹脂製カバーに覆われた便座とに、トラン
スの一次側と二次側が相対する部分にある樹脂部に磁性
材料を混ぜた樹脂製材料を用いる構成とする。
【0016】第6にヒーター線の温度を検知する温度検
知手段と、前記温度検知手段の指令により動作する発光
部と、前記発光部からの光を受光し、その情報をインバ
ータ部に与える受光部とを設け、前記ヒーター線の温度
情報を前記発光部と前記受光部を用いて光伝送により前
記インバータ部に伝達し、前記インバータの出力調整を
行う構成とする。
【0017】第7にインバータ部をトランスあるいは誘
導加熱用のコイルの何れかに接続する切替スイッチを設
け、前記インバータ部が前記トランスに接続される場合
は、前記トランスの2次側に接続されるヒーター線に電
力を供給し便座の暖房を行い、前記インバータ部が前記
コイルに接続される場合は、高周波交流を前記コイルに
供給し、前記コイルから発生する磁界による金属容器の
誘導加熱を行い容器内の水の温度を上げる構成とする。
【0018】第8に誘導加熱用のコイルを樹脂製の容器
に設け、前記樹脂製容器の中に誘導加熱用の充填材を設
ける構成とする。
【0019】
【作用】本発明は、上記した第1の構成により、インバ
ータ部で高周波交流をつくるので、トランスを便座のよ
うに狭い部分にでも装着できるように小型化でき、さら
に、磁界により非接触の電力伝送を行うことが実現でき
る作用を有する。
【0020】また、上記した第2の構成により、インバ
ータ部からヒーター線に供給される高周波電磁界によ
る、不用輻射を低減する作用が得られる。
【0021】また、上記した第3の構成により、インバ
ータ部からヒーター線に供給される高周波電磁界による
不用輻射を低減する作用が得られる。
【0022】また、上記した第4の構成により、ヒータ
ー線には直流電力を供給することができるので、上記し
た第2、第3と同様に、不用輻射を低減する作用が得ら
れる。
【0023】また、上記した第5の構成により、トラン
スの一次側と二次側との間にある樹脂による磁気抵抗を
低減でき、トランスの一次側と二次側との間の磁気結合
を強めることができるという作用を有する。
【0024】また、上記した第6の構成により、前記ヒ
ーター線の温度情報を光により非接触でインバータ部に
伝達できるという作用を有する。
【0025】また、上記した第7の構成により、便座暖
房用のインバータ部は高周波交流を発生するので、これ
を利用した誘導加熱手段を応用でき、洗浄用の湯をつく
るために誘導加熱用の高周波磁界を発生するコイルを設
け、これにインバータ部の高周波交流出力を供給するこ
とにより、誘導加熱による洗浄用の湯の供給ができると
いう作用を有する。また、誘導加熱はコイルがつくる高
周波磁界により金属容器内に渦電流損を発生させて発熱
させるため、コイルと金属容器は電気的に絶縁できるの
でコイルが水に含まれる塩素によって腐蝕されることが
ないという作用を有する。
【0026】また、上記した第8の構成により、容器内
の水と発熱体である充填材とを広い面積で接触すること
ができ、加熱体から水に熱を均一にかつ、効率よく伝達
することができるという作用を有する。
【0027】
【実施例】本発明の一実施例を図面を参照して説明す
る。
【0028】図1はトイレ用電源の回路構成を示す回路
ブロック図である。1はインバータ部、2はトランス、
4はトランスの一次側で、これらにより電源本体5を構
成している。6はトランスの二次側で、ヒーター線3と
ともに便座7に設けられている。
【0029】以上の構成において、インバータ部1は5
0Hzまたは60Hzの商用電源から供給される電力を
約25kHzの高周波に変換する周波数変換器である。
インバータ部1の出力端はトランス2の一次側4に接続
され、トランス2の二次側6の出力端はヒーター線3に
接続されるので、高周波電力はトランス2を介してヒー
ター線3に供給される。高周波化することにより、トラ
ンス2をより小型化することができる。インバータ部1
とトランス2の一次側4とは電源本体5内に設けられ、
トランス2の二次側とヒーター線3は便座7に設けられ
る。高周波電力を供給されたヒーター線3は発熱し、そ
の熱で便座を暖める。図2の便器を示す図のように電源
本体5と便座7とはそれぞれ樹脂製のカバーで覆われて
いるので、電源本体5内に設けられたトランスの一次側
から便座内に設けられたトランスの二次側6への磁束に
よる電力伝送は樹脂製のカバーを介して行われることに
なる。
【0030】このように、電力伝送は磁気結合によって
行うのでインバータ部1とヒーター線3とを電線で接続
する必要がなくなり、この結果、電源本体5と便座7を
電気的に完全に分離して扱うことができる。従って、同
図(d)に示されるように、便座7を電源本体5から取
リ外すことができ、便座7の掃除が容易になるとともに
便座7の丸洗いが可能となる。
【0031】図3は便座7の一部を示した図である。便
座7の内部にはヒーター線3を設け、このヒーター線3
に高周波交流電流が供給されることにより発熱して便座
7を暖房するが、ヒーター線3を流れる高周波電流によ
り発生する磁界9、10が原因となる電磁界の不用輻射
が発生する。同図ではヒーター線3を電波の遮蔽効果の
高いアルミ8を用いて覆っているので、不用輻射が便座
7から漏れることを阻止できる。さらに、アルミ8は熱
伝導が良いので便座全体に熱を伝達する効果も得られ
る。
【0032】図4はヒーター線3から発せられる不用輻
射を阻止する他の実施例を示したもので、ヒーター線を
流れる電流の往路に相当する線11と復路に相当する線
12とを互いによじる構成としている。このように、線
11と線12とを互いに密接するようによじることによ
り、各々の線がつくる磁界13、14が互いに打消し合
うようにすることができる。この結果、ヒーター線3か
ら発せられる電磁界の不用輻射を低減する効果が得られ
る。
【0033】図5はヒーター線3から発せられる不用輻
射を阻止する他の実施例を示した回路ブロック図で、便
座7に設けられているトランス2の二次側6の出力端に
整流器15を接続し、整流した直流電圧をヒーター線3
に供給する構成としているので、ヒーター線3からは高
周波の電磁界の不用輻射の発生を抑制することができ
る。
【0034】同図の波形に示されるように、100V、
60Hzの商用電圧はインバータ部1を構成する一つの
要素部品である整流器で全波整流される。この整流され
た直流電圧は、同じくインバータ部1の要素部品の一つ
であるインダクタとコンデンサからなるフィルタ回路を
通して、半導体スイッチング素子で構成される周波数変
換回路に印加される。このフィルタ回路を構成するコン
デンサの容量は高力率を実現するために非常に小さい容
量のものが用いられているので、周波数変換回路に印加
される電圧は波形図で示されるように、リップルの無い
直流電圧ではなく大きなリップルを持つ電圧である。従
って、周波数変換回路で周波数変換された交流出力電圧
は25kHzであるがエンベロープの変化はT=1/
(2*60)の周期の変化を持つ波形となる。トランス
の二次側から出力される電圧も同様にT=1/(2*6
0)に示される周期を持つ波形となる。高周波の不用輻
射は25kHzの周波数の高調波成分によって発生され
るものが問題となるため、この不用輻射を抑制するため
には25kHzの周波数で変化する交流波形を整流し平
滑すればよい。
【0035】そこで整流器15を構成するコンデンサの
容量は、この25kHzの交流波形を整流する程度の小
さな容量のものを用いている。従って、ヒーター線3に
印加される電圧は、T=1/(2*60)で示される周
期を持つ波形ではあるが、25kHzの周期を持つ波形
成分は極めて小さくなっている。
【0036】図6は本発明の他の実施例を示した図であ
る。同図は電源本体5に設けられたトランス2の一次側
4と、便座7に設けられたトランス2の二次側6とが互
いに相対している状態を示した断面図である。前述した
ように、電源本体5と便座7はそれそれ樹脂製のカバー
16、17で覆われており、トラン2のス一次側4とト
ランス2の二次側6との間にある樹脂部がギャップとな
り、磁気抵抗を大としているのでトランス2の一次側4
とトランス2の二次側6との間の磁気結合が小さくな
る。このためトランス2の一次側の励磁電流が増大し、
トランス2やインバータ部1を構成するフィルタ回路
と、周波数変換回路の半導体スイッチング素子などの要
素部品の損失を増大させることになる。また、ギャップ
部分での漏洩磁束が大となり、その結果、この部分から
の電磁界の不用輻射が増大してしまう。
【0037】そこで本発明は、トランス2の一次側4と
トランス2の二次側6との間にある樹脂部にニッケルフ
ェライトやコバルトフェライト等の磁性材料の粉末を混
ぜあわせた樹脂材料を用いて、この部分の磁気抵抗を低
減し、トランス2のの磁気結合の増大と漏洩磁束の抑制
を実現している。
【0038】図7は本発明の他の実施例を示した回路図
である。同図で示される回路図の便座7内に納められる
回路部分にはヒーター線3の温度を検知するサーミスタ
19が設けられており、このサーミスタ19の温度によ
る抵抗値変化によりコンパレータが動作し、発光ダイオ
ードに電流を供給する構成としている。発光ダイオード
の光信号は、電源本体5に設けられた受光部21で受光
される。受光部21の出力端はインバータ部1に接続さ
れるので、ヒーター線3の温度情報がインバータ部1に
フィードバックされ温度制御が可能となる。光による情
報伝達を行うので電気的に分離した構造とすることがで
きるので、取り外しができる便座で、かつ、温度調整も
できる便座を実現することができる。
【0039】図8は本発明の他の実施例を示した回路図
である。同図は便座7の暖房を行うヒーター線3と、洗
浄用の湯をつくる加熱部25とに電力を供給する電源を
共有した構成を示した回路図である。共有する電源はイ
ンバータ部1であり、切替えスイッチ22によりインバ
ータ部1の出力を加熱部25、あるいは便座部7とに接
続している。加熱部25はインバー部1の高周波交流を
有効に利用する誘導加熱の原理を応用した構成としてい
る。
【0040】誘導加熱はコイル23に流れる高周波電流
によってつくられる高周波磁界を金属容器24に鎖交さ
せ、金属容器24内に渦電流損を発生させることにより
発熱させる手段である。従って、コイル23と容器24
は絶縁することができるのでコイルが塩素によって腐蝕
されることがない。
【0041】従来の加熱方式は絶縁が施されたヒーター
を設けた容器に水を直接入れるというものであった。こ
のような方式ではヒーターの絶縁が水に含まれる塩素な
どに起因する腐蝕による劣化が生じて漏電する危険性が
あり、また、カルシウム、珪素などの不純物がスケール
としてヒーターに付着し、熱伝導が悪化するという問題
があったが、誘導加熱による方式では金属容器が直接発
熱し水を暖めるので、このような問題を解決することが
できる。
【0042】図9は本発明の他の誘導加熱手段の実施例
を示した図である。同図において誘導加熱用のコイル3
1は水を通す樹脂性のパイプ32の周囲にまかれてお
り、パイプの中には金属材料でできた充填材33が入れ
られている。
【0043】コイル31のつくる高周波磁界は充填材3
3と鎖交し、充填材33に渦電流を発生させて発熱させ
る。充填材33はそれを通る水に熱を伝える熱交換器の
役割もする。
【0044】この充填材はステンレス等の金属材料をハ
ニカム状あるいは、メッシュ状、格子状に構成されてお
り、水との伝熱面積が大きく取れ、かつ、水の流れに対
して圧力損失を極めて小さくすることができるものであ
る。このため、水を均一に暖められ、かつ、スケールの
付着による目詰まりもしにくいという長所がある。ま
た、湯を出すノズル近傍のパイプ部に充填材を挿入し誘
導加熱することができるので無駄水の低減を図ることが
できる。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明のトイレ用電源装置
によれば下記の効果が得られる。
【0046】(1)高周波交流を発生させるインバータ
部と、トランスとを設け、前記インバーター部に接続さ
れる前記トランスの一次側と、前記インバータ部とを電
源本体に設け、前記トランスの二次側と、前記トランス
の二次側に接続されるヒーター線とを便座に設け、前記
電源本体から前記ヒーター線への電力供給は前記トラン
スの一次側から二次側への磁気結合により伝達する構成
とすることにより、磁界による非接触の電力伝送を行う
ことができるので、電源本体から容易に取り外せ、掃除
が簡単な便座を実現することができ、かつ、電源本体と
便座とは電気的に分離し絶縁する構成であるので、感電
の危険性を極めて低減でき安全性を向上できるという効
果がある。
【0047】(2)トランスの二次側からヒーター線に
供給される高周波交流により発生する不要輻射の影響を
除去するために、ヒーター線をアルミ箔で覆う構成とす
ることにより、ヒーター線から放射される高周波電磁界
による人体への悪影響、あるいはラジオへの電波妨害を
防止でき安全性と信頼性の向上を実現することができる
という効果がある。
【0048】(3)トランスの二次側からヒーター線に
供給される高周波交流により発生する不要輻射の影響を
除去する他の手段として、ヒーター線を流れる電流の往
路と復路に相当する線を互いによじる構成とすることに
より上記した(2)と同様な効果がある。
【0049】(4)トランスの二次側からヒーター線に
供給される高周波交流により発生する不要輻射の影響を
除去する他の手段として、トランスの二次巻線から出力
される高周波電圧を整流する整流器を設け、前記整流器
から出力される直流電圧をヒーター線に供給する構成と
することにより、ヒーター線には直流電力を供給するの
で、不用輻射を低減でき上記した(2)(3)と同様な
効果が得られる。
【0050】(5)トランスの一次側と二次側との磁気
結合を強くするために、樹脂製カバーに覆われた電源本
体と、同様な樹脂製カバーに覆われた便座とに、トラン
スの一次側と二次側が相対する部分にある樹脂部に磁性
材料を混ぜた樹脂材料を用いる構成とすることにより、
トランスの一次側と二次側との間にある樹脂による磁気
抵抗を小さくでき、トランスの一次側と二次側との間の
磁気結合を強められ、その結果、励磁電流を低減するこ
とができるのでトランス、インバータ部の効率を向上す
ることができ、かつ、この部分からの漏洩磁束を低減で
きるので電磁界の不用輻射を低減することができる。
【0051】(6)ヒーター線の温度を検知する温度検
知手段と、前記温度検知手段の指令により動作する発光
部と、前記発光部からの光を受光し、その情報をインバ
ータ部に与える受光部とを設け、前記ヒーター線の温度
情報を前記発光部と前記受光部を用いて前記インバータ
部に伝達し、前記インバータの出力調整を行う構成とす
ることにより、前記ヒーター線の温度情報を光により非
接触でインバータ部に伝達できるので電源本体から容易
に取り外せ、かつ、温度を自由に調整できる便座を実現
することができるという効果がある。
【0052】(7)インバータ部をトランスあるいは誘
導加熱用のコイルの何れかに接続する切替スイッチを設
け、前記インバータ部が前記トランスに接続される場合
は、前記トランスに接続され電力供給を受けるヒーター
線により便座の暖房を行い、前記インバータ部が前記コ
イルに接続される場合は、高周波交流が前記コイルに供
給される構成とすることにより、前記コイルから発生す
る磁界により洗浄水が収容される金属容器を誘導加熱
し、容器内の水を加熱することができるので、塩素など
に起因する腐蝕による絶縁劣化が生じて漏電する危険性
が低減でき安全性を向上できるという効果がある。
【0053】(8)洗浄水が通過する樹脂製の容器の外
周に誘導加熱用のコイルを設け、前記樹脂製容器の中に
誘導加熱用の充填材を設ける構成とすることにより、水
を均一に暖められ、かつ、スケールの付着による目詰ま
りも抑制できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のトイレ用電源装置を示す回
路ブロック図
【図2】(a)本発明の一実施例にかかる便座の平面図 (b)同便座の側面図 (c)同便座の要部拡大説明図 (d)同便座の分解側面図
【図3】本発明の便座の要部外観図
【図4】本同発明の他の実施例の便座の要部外観図
【図5】本発明の他の実施例のトイレ用電源装置を示す
回路ブロック図
【図6】本発明の電源本体および便座の磁気結合部の説
明図
【図7】本発明の他の実施例のトイレ用電源装置を示す
回路図
【図8】本発明の他の実施例のトイレ用電源装置を示す
回路図
【図9】(a)本発明の他の実施例にかかる洗浄水加熱
部の説明図 (b)同加熱部に用いる充填材の構造を示す図
【図10】(a)従来の便座を示す平面図 (b)同便座の側面図 (c)同便座の加熱部の説明図
【図11】従来のトイレ用電源装置を示す回路ブロック
【符号の説明】
1 インバータ部 2 トランス 3 ヒーター線 4 トランス一次側 5 電源本体 6 トランス二次側 7 便座

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高周波交流を発生させるインバータ部と、
    前記インバータ部から電力供給を受けるトランスと、前
    記トランスに接続されるヒーター線とを備え、前記イン
    バータ部と前記トランスの一次側とを電源本体に設け、
    前記トランスの二次側とヒーター線とを便座に設け、前
    記電源本体から前記ヒーター線への電力供給は前記トラ
    ンスの一次側から二次側へ磁気結合により伝達する構成
    としたトイレ用電源装置。
  2. 【請求項2】便座に設けられたヒーター線をアルミで覆
    う構成とした請求項1記載のトイレ用電源装置。
  3. 【請求項3】便座に設けられたヒーター線の電流の往路
    と復路に相当する線を互いによじる構成とした請求項1
    記載のトイレ用電源装置。
  4. 【請求項4】トランスの二次巻線から出力される高周波
    電圧を整流する整流器を設け、前記整流器から出力され
    る直流電圧をヒーター線に供給する構成とした請求項1
    記載のトイレ用電源装置。
  5. 【請求項5】樹脂製カバーに覆われた電源本体と、樹脂
    製カバーに覆われた便座とを備え、トランスの一次側と
    二次側が相対する部分にある樹脂部に磁性材料を混ぜた
    樹脂材料を用いる構成とした請求項1記載のトイレ用電
    源装置。
  6. 【請求項6】高周波交流を発生させるインバータ部と、
    前記インバータ部から電力供給を受けるトランスと、前
    記トランスに接続されるヒーター線と、前記ヒーター線
    の温度を検知する温度検知手段と、前記温度検知手段の
    指令により動作する発光部と、前記発光部からの光を受
    光し、その情報をインバータ部に与える受光部とを備
    え、前記インバータ部と、前記トランスの一次側と、前
    記受光部とを電源本体に設け、前記トランスの二次側
    と、ヒーター線と、前記温度検知手段と、発光部とを便
    座に設け、前記電源本体から前記ヒーター線への電力供
    給は前記トランスの一次側から二次側への磁気結合によ
    り伝達するとともに、前記ヒーター線の温度情報を前記
    発光部と前記受光部を用いて前記インバータ部に伝達す
    ることにより、前記インバータの出力調整を行う構成と
    したトイレ用電源装置。
  7. 【請求項7】高周波交流を発生させるインバータ部と、
    前記インバータ部に設けられた切替スイッチと、トラン
    スと、洗浄水が収容される金属容器に設けられた誘導加
    熱用のコイルと、前記トランスに接続されるヒーター線
    とを備え、前記切替スイッチにより、前記インバータ部
    と前記トランスが接続されている場合は高周波交流を前
    記ヒーター線に供給し、前記インバータ部と前記コイル
    が接続されている場合は高周波交流が前記コイルに供給
    され、前記コイルから発生する磁界により前記金属容器
    を誘導加熱する構成としたトイレ用電源装置。
  8. 【請求項8】高周波交流を発生させるインバータ部と、
    前記インバータ部に設けられた切替スイッチと、トラン
    スと、洗浄水が連通する樹脂製容器の外周に設けられた
    誘導加熱用のコイルと、前記容器内に設けられた誘導加
    熱用の金属製充填材と、前記トランスに接続されるヒー
    ター線とを備え、前記切替スイッチにより、前記インバ
    ータ部と前記トランスが接続されている場合は高周波交
    流を前記ヒーター線に供給し、前記インバータ部と前記
    コイルが接続されている場合は高周波交流が前記コイル
    に供給され、前記コイルから発生する磁界により前記容
    器内の充填材を誘導加熱する構成としたトイレ用電源装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007313281A (ja) * 2006-04-27 2007-12-06 Inax Corp 便座装置
JP2009236410A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Inax Corp 暖房装置
JP2010148348A (ja) * 2008-12-16 2010-07-01 General Electric Co <Ge> 電力コンバータを提供するシステム及び方法

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