JPH08149103A - 共有メモリを用いたデータ通信方法 - Google Patents

共有メモリを用いたデータ通信方法

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JPH08149103A
JPH08149103A JP28676394A JP28676394A JPH08149103A JP H08149103 A JPH08149103 A JP H08149103A JP 28676394 A JP28676394 A JP 28676394A JP 28676394 A JP28676394 A JP 28676394A JP H08149103 A JPH08149103 A JP H08149103A
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JP28676394A
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Naoyuki Nishisako
尚之 西迫
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 システムの発展性と実時間性を実現する。 【構成】 送信タスクT0−1から受信タスクT1−1
にデータを送信する際には、チャネル識別子が送信タス
クT0−1に付与されて、仮想的なチャネルCH1が設
定される。送信タスクT0−1では、共有メモリ1の排
他制御情報として用いるチャネル識別子を判別すること
によりチャネルCH1が使用中かどうかを知る。チャネ
ルCH1が使用中でなければ、送信データ及びチャネル
識別子を共有メモリ1に書き込む。受信タスクT1−1
では、共有メモリ1が使用中かどうかを排他制御情報を
見て判断する。自チャネルCH1が使用中であれば受信
データの読み込み及び排他制御情報に空きを書き込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二つのプロセッサ上で
動作するオペレーティグシステムにより管理されるシス
テム処理単位(以下、タスクと呼ぶ)間での共有メモリ
を用いたデータ通信方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来の共有メモリを用いたデー
タ通信方法を示す図である。共有メモリを用いたデータ
通信方法とは、2つのプロセッサがメモリの一部を共有
する(以下、そのメモリを共有メモリと呼ぶ)ことによ
り、その共有メモリを介してデータ通信を行う方法であ
る。図2に示すように、2つのプロセッサP0とP1と
の間でデータ通信をする際に、例えば、プロセッサP0
からプロセッサP1へデータを送信する場合には、プロ
セッサP0では、送信したいデータ(例えば、1135
56…)を共有メモリ1に書き込み、プロセッサP1で
は、共有メモリ1に書き込まれたデータを読み込むこと
により、データの送信・受信を行う。データ通信の方向
が双方向の場合は、データ通信方式として全二重及び半
二重がある。その選択は処理系によるが、一般に非同期
通信においては全二重の方が通信効率等の点で優れてい
る。双方向通信の場合、共有メモリを送信面と受信面に
分けた全二重の通信を考える。
【0003】図3(a),(b)は双方向データ通信方
式を示す図であり、特に同図(a)は全二重、同図
(b)は半二重を示す図である。図3(a)に示すよう
に、全二重のデータ通信方法においては、プロセッサと
共有メモリを接続する通信ケーブルで接続されたデータ
路2aを送信と受信で同時に使用して双方向のデータ通
信を行うものである。図3(b)に示すように、半二重
のデータ通信方法においては、データ路2bをデータの
送信と受信で排他的に使用(データの送信の場合はデー
タの受信はしない、またデータの受信の場合はデータの
送信はしない)して通信するものである。2つのプロセ
ッサは共有メモリを挟んでそれぞれ送信動作と受信動作
を行うわけであるが、送信動作によって共有メモリに書
き込まれた内容が受信動作によって読み出されるまで
は、内容を保護するために必ず一方の動作が終了してか
らもう一方が動作を行う排他制御をしなければならな
い。
【0004】図4は図2中の共有メモリの構成を示す図
である。図4に示すように、共有メモリ1は、その先頭
に排他処理を行うための排他制御情報3(以下、フラ
グ)が設けられて、このフラグに後続して通信データ4
が書き込まれるように構成されている。図5(a),
(b)はデータ通信処理を示すフローチャートであり、
特に同図(a)は送信動作、同図(b)は受信動作を示
している。以下、これらの図を参照しつつ共有メモリを
用いた送信動作と受信動作の説明をする。
【0005】送信側では、ステップS1において、図4
中の共有メモリ1の排他制御情報3を読み込む。ステッ
プS2において、共有メモリ1に通信データ4がまだ残
っているかを排他制御情報3として設定されるフラグを
見て判断する。通信データ4があれば、ステップS1に
戻って通信データ3が無くなる(受信される)まで待機
して、通信データ4がなければ、ステップS3に進む。
ステップS3において、共有メモリ1に送信データを書
き込む。ステップS4において、排他制御情報3にデー
タありのフラグを書き込む。受信側では、ステップS1
1において、共有メモリ1の排他制御情報3を読み込
む。ステップS12において、排他制御情報3のフラグ
が設定されているか否かを見て、通信データ4が共有メ
モリ1にあるかどうかを判別する。共有メモリ1に通信
データ4がなければ、ステップS11に戻って、通信デ
ータが送信されるまで待機する。ステップS13におい
て、共有メモリ1に通信データ4が有れば、共有メモリ
1から受信データを読み込む。ステップS14におい
て、共有メモリ1の排他制御情報3にデータ無しを示す
フラグを書き込む。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
共有メモリを用いたデータ通信方法においては、次のよ
うな課題があった。上記方法で通信する場合、以下の問
題を考える必要がある。 (a)メモリ面の大きさの決定 (b)メモリ面の効率的使用方法(通信データの多重
化) 問題(a)については、通信データの大きさと処理が実
時間性をどの程度要求されるかのバランスによって決定
される。通信データの最大サイズよりメモリ面を大きく
できれば問題はないが、ハードウェアの構成上、それが
不可能な場合は通信データを分割する必要がある。この
場合、分割した通信データを再度組み立てるための制御
情報が必要となる。また、分割の方法もデータの種別に
応じて適した方法が考えられる。
【0007】図6は通信データの分割/組立の概念図で
ある。図6に示すように、送信側では送信データD2を
共有メモリ1に書き込み可能なサイズの複数個のデータ
D2−1,D2−2に分割して、各分割データD2−
1,D2−2を一つの送信単位として共有メモリ1に書
き込む。受信側では分割された共有メモリ1に書き込ま
れた各データD2−1、D2−2を受信して、組立て
る。この時、分割して送信されたデータにはデータの終
りであるか否かを示す情報がセットされ、受信側ではこ
の情報によってデータが終了したかどうかを知る。問題
(b)は、問題(a)とも関係する問題である。様々な
通信データを扱う場合、メモリ面の効率的に使用するに
はできる限り空きがないように、複数の通信データをメ
モリ面上で多重化することが考えられる。メモリ面より
小さい通信データの送信要求が複数同時に発生した場
合、それらを一回の送信工程で同時に送信できると効率
が良い。
【0008】図7は通信データの多重化の概念図であ
る。図に示すように送信側には、データを送信しようと
する複数のタスクT01,T02,…がいて、それぞれ
共有メモリ1を同時にアクセスしようとした場合には、
共有メモリ1を複数に分割して、分割した共有メモリ1
を各タスクT01,T02,…ごとに割り当てる。そし
て、この割り当てられた共有メモリを用いて、受信タス
クT11,T12,T13との間で送信・受信を行う。
しかし、これらの問題の最適な解決のためにシステムを
検討することは、非常に多くの時間と労力とを消費す
る。さらに、システムの発展性を考慮しないと、システ
ムに新しい機能を加える場合には、その部分に関して再
検討する必要が生じる。
【0009】従来の共有メモリを挟んだプロセッサ間の
通信では、以下(I),(II)のように発展性と実時間性のど
ちらかを犠牲にすることにより上記問題の解決法を導い
ていた。 (I) 実時間性が重要又は通信量が多い通信データの種
類が限られている場合にその通信データに適した通信機
構とする。これによって発展性が犠牲にされる。 (II) 発展性が重要な場合、通信データの通信量が均一
又は予測できない場合には、最大公約的な通信機能とす
る。これらよって実時間性を犠牲にする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するために、同一又は異なる二つの第1と第2の
プロセッサ上でそれぞれ動作する第1と第2のタスクで
共通にアクセス可能な共有メモリを用いて前記第1のタ
スクと前記第2のタスクとの間でデータ通信を行う共有
メモリを用いたデータ通信方法において、以下の処理を
実行する。すなわち、前記第1のタスクから前記第2の
タスクへの仮想的なチャネルを設定するためのチャネル
識別子を付与するチャネル識別子付与処理と、前記第1
のタスクが、前記第1のタスクに付与された前記チャネ
ル識別子が前記共有メモリに書き込まれているか否かを
判別することにより前記チャネルの空きを判断して、空
きであれば前記共有メモリに送信データと前記チャネル
識別子との書き込みを行う送信処理と、前記第2のタス
クが、共有メモリ内の前記第1のタスクに付与された前
記チャネル識別子が書き込まれているか否かを判別する
ことにより自チャンネルが使用中かどうかを判断して、
使用中であれば前記共有メモリから受信データの読み込
みと前記共有メモリにチャネルの空きの書き込み処理を
行う受信処理とを実行する。
【0011】第2の発明は、第1の発明のチャネル識別
子付与処理は、前記第1のタスクが前記第1のプロセッ
サ上で動作する第1のチャネル管理タスクに対してチャ
ネル生成指示をするチャネル生成指示処理と、前記第1
のチャネル管理タスクが前記チャネル生成指示に基づい
て、前記第2のプロセッサ上で動作する第2のチャネル
管理タスクとの間で前記第1のチャネル管理タスクに予
め付与されるチャネル管理用チャネル識別子による前記
共有メモリを用いたデータ通信を行うことにより、前記
第1のタスクに前記チャネル識別子を生成するチャネル
生成処理と、前記第1のタスクと第2のタスクに前記チ
ャネル識別子を通知するチャネル識別子通知処理とを実
行する。
【0012】
【作用】第1の発明によれば、以上のように共有メモリ
を用いたデータ通信方法を構成したので、チャネル識別
子付与処理により第1のタスクに対して、チャネル識別
子を付与する。これにより、第1のタスクから第2のタ
スクへの仮想的なチャネルが設定される。第1のタスク
が、第2のタスクに送信する際には、共有メモリにチャ
ネル識別子が書き込まれているか否かを判別する。チャ
ネル識別子が書き込まれていれば、送信データがまだ受
信されていないので、受信されるまで待機する。チャネ
ル識別子が書き込まれていない、すなわちチャネルが空
きであれば、共有メモリに送信データとチャネル識別子
との書き込みを行う。第2のタスクが、共有メモリ内に
チャネル識別子が書き込まれているか否かを判別して、
自チャンネルが使用中かどうかを判断する。書き込まれ
ていれば、自チャネルが使用中と判断して、共有メモリ
から受信データの読み込みと共有メモリにチャネルの空
きの書き込み処理を行う。従って、前記課題を解決でき
るのである。
【0013】
【実施例】第1の実施例 図1は、本発明の実施例の共有メモリを用いたデータ通
信方法を示すシステムの構成図である。図に示すよう
に、送信側のプロセッサ上のタスク(以下、送信タスク
と呼ぶ)T0−1,T0−2,T0−3と受信側のプロ
セッサ側のタスク(以下、受信タスクと呼ぶ)T1−
1,T1−2の間に共有メモリ1を挟んで通信する構成
となっている。ここで、送信タスクT0−1,T0−
2,T0−3と受信タスクT1−1,T1−2は同一プ
ロセッサ上で動作してもよいし、異なるプロセッサ上で
動作してもよい。以下、図を参照しつつ本発明の実施例
の共有メモリを用いたデータ通信方法の説明をする。
【0014】チャネル識別子付与処理 チャネル識別子付与処理では、送信タスクに対して、該
送信タスクから受信タスクへ仮想的なデータ路(以下、
チャネルと呼ぶ)を設定するために静的又は動的にシス
テム内で一意的にチャネル識別子を付与する。まず、静
的なチャネル付与方法の説明をする。静的なチャネル識
別子の付与とは、システム開発時に固定的にチャネル識
別子を付与する方法であり、システムのタスク構成とそ
のインターフェースが決まった際に、チャネルを割り振
ってその識別子を決定するものである。次に、動的なチ
ャネル付与方法の説明をする。図8は、動的にチャネル
識別子を付与する処理を示す図である。
【0015】以下、この図を参照しつつチャネル付与方
法を説明する。プロセッサP0上で動作する送信タスク
(タスク#0)T0は、この送信タスクT0と同じプロ
セッサで動作するチャネル管理タスクCT0に対して、
プロセッサP1上で動作する受信タスク(タスク#1)
T1へのデータ送信のためのチャネル生成指示処理を行
う。チャネル管理タスクCT0は、空きチャネルを検索
して、その空きチャネルの番号を受信タスクT1と同じ
プロセッサで動作するチャネル管理タスクCT1に通知
する。ここで、チャネル管理タスクCT0とCT1との
間で、後述する送信処理と受信処理の方法と同様に、予
めチャネル管理タスクCT0に付与されたチャネル管理
用チャネル識別子によって共有メモリ1を用いた送信・
受信を行う。図9は、チャネル管理用チャネル識別子の
構造を示す図である。
【0016】図に示すようにチャネル管理用チャネル識
別子は、チャネル管理用タスクが動作するプロセッサの
プロセッサ番号ID1と固定値ID2とによって構成さ
れている。受信側のチャネル管理タスクCT1は、共有
メモリを用いて通知された空きチャネル番号1を受け取
ると、受信OKを通知する。受信OKを送信側のチャネ
ルタスクC1が受け取ると、タスクT0にチャネル番号
1を通知する。一方、受信側のチャネル管理タスクCT
2は、送信タスクT0の番号及びチャネル識別子を受信
タスクT1に通知する。
【0017】以上の処理によって、チャネルが送信タス
クと受信タスクとの間に設定される。この様子を図1に
示している。図1では、送信タスクT0−1と受信タス
クT1−1との間でチャネルCH1、送信タスクT0−
3と受信タスクT1−1との間でチャネルCH2、送信
タスクT0−1と受信タスクT1−2との間にチャネル
CH3、送信タスクT0−2と受信タスクT1−2との
間でチャネルCH4が設定されている。送信タスクが受
信タスクとして既にチャネルが設定されている時には、
チャネル管理タスクでは、そのチャネル識別子を送信タ
スクに付与することによって、同じチャネルを使用する
ことも可能である。共有メモリ1のメモリ面の使用権は
タスクの実行順序制御によって各通信タスクに与えられ
る。そのため、オペレーティグシステムによるタスクの
実行の優先制御がそのままメモリ面の優先制御となる。
図10はタスクの実行順序制御の概念図である。図10
に示すように、実行中の送信タスクT0をタスク実行待
ち行列の先頭にして、各送信タスクT1、T2、T3が
送信処理を行うための送信待ち行列に順次並べられて、
送信処理の制御が行われる。
【0018】送信処理 図11は本発明の第1の実施例の送信処理を示すフロー
チャートである。送信タスクでは、ステップS21にお
いて、共有メモリ1の排他制御情報3を読み込む。ここ
で、排他制御情報3として設定する値はチャネル識別子
である。ステップS22において、共有メモリ1が使用
中(送信データが未だ受信タスクによって受信されてい
ない)かどうかを送信タスクに付与されたチャネル識別
子が共有メモリ1に設定されているか否かによって判別
する。共有メモリ1が使用中であれば、ステップS21
に戻って、受信タスクがデータを受信してチャネルが空
きになるまで待機する。チャネルが空いていれば、ステ
ップS23において、共有メモリ1に送信データを書き
込む。ステップS24において、共有メモリ1中の排他
制御情報に自チャネルのチャネル識別子を書き込む。
【0019】受信処理 図12は本発明の第1の実施例の受信処理を示すフロー
チャートである。受信タスクでは、ステップS31にお
いて、受信データがあれば共有メモリ1に自チャネルの
チャネル識別子が設定されるので、共有メモリ1の排他
制御情報3を読み込む。共有メモリ1を自チャネルを使
用中かどうかを読み込んだ排他制御情報3に自チャネル
のチャネル識別子が設定されているかどうかをチェック
することにより判別する。自チャネルが空きであるか、
又は自チャネル以外のチャネルが使用中であればステッ
プS31に戻って、自チャネルに受信データが送られて
くるまで待機する。自チャネルのチャネル識別子が設定
されていれば、ステップS33において共有メモリ1か
ら受信データを読み込み、排他制御情報のチャネル識別
子をクリアにすることにより空きを書き込む。
【0020】以上の処理を繰り返すことによって、送信
タスクと受信タスクとの間で設定されたチャネル識別子
を用いたデータ伝送を行う。そして、送信タスクでは、
タスクの終了あるいは送信処理が完了すると、動的付与
の場合にはチャネル管理タスクにその旨を通知する。チ
ャネル管理タスクでは、送信タスクに付与していたチャ
ネル識別子を削除することにより送信タスクと受信タス
クとの間に設定されていたチャネルを解放する。上述し
たように、送信タスクと受信タスクはチャネルによって
直接接続されるイメージであり、このチャネル上でデー
タをやり取りする方法はチャネル毎に決めることができ
る。チャネルが静的な場合は、システム設定時にチャネ
ル識別子を通信データの種類毎に定める。また、チャネ
ルが動的の場合には、チャネル生成時のタスク間のネゴ
シエーションのパラメータ等でデータの種類を通知す
る。このようにチャネル上でやり取りするデータの種類
を限定することによって、より簡単で効率的な方法を選
択することができる。これによって実時間性の向上が計
れる。またシステムに新しい機能を加える場合は、新し
いデータ通信が必要となるかも知れない。この場合も既
存のデータ通信の部分を全く見直す必要はなく、新しい
通信機能を実現するチャネルを追加すれば良い。これに
よってシステムの発展性の向上が計れる。
【0021】第2の実施例 本発明の第2の実施例は、送信タスクと複数の受信タス
クとの間で共有メモリを用いたデータ通信を可能とする
ものである。図13は、本発明の第2の実施例を示す複
数タスク間のデータ通信の共有メモリの構成を示す図で
ある。図に示すように、この共有メモリでは、排他制御
情報はチャネル識別子11、データ番号12、参照カウ
ンタ13とにより構成され、この排他制御情報に後続し
て通信データ14か書き込まれる。図14は、本発明の
第2の実施例の複数タスク間のチャネルを示す図であ
る。図に示すように、送信タスクT0とn個(n≧2の
整数)の受信タスクT1,…,Tnとの間でデータの通
信を行う場合を示している。
【0022】以下、これらを参照しつつ本発明の第2の
実施例の共有メモリを用いたデータ通信方法の説明をす
る。送信タスクT0では、送信データを共有メモリ1に
書き込む際には、チャネル識別子11を設定するととも
に、データ番号12を1増やし、さらに参照カウンタ1
3に受信タスク数(図14の場合には、n)を設定す
る。受信タスクT1,…Tnでは、データ番号12が直
前に受信した値と異なっていればデータを受信する。異
なっていなければ、受信ずみのデータである。データを
受信した後、参照カウンタ13を1つ減らし、参照カウ
ンタ13が0になったら、排他制御情報に空きを設定す
る。以上のようにして、送信タスクT1から複数の受信
タスクT1,…,Tnへデータの送信を行う。
【0023】適用例 図15は、共有メモリを用いた具体的な実施例の適用例
を示すマルチプロトコルの通信システム構成図である。
図中のT1はTCP(Transmission Control Protocol)
タスク,T2はUDP(User Datagram Protocol)タス
ク,T3はSNMP(A Simple Network Management Pro
gram) タスク,T4はIP(Internet Program)タスク,
T5はMIB(Management Information Base) タスク,
T6はMAC(Media Access Control)タスク,T7はS
MT(Station Management)タスクは、各通信プロトコル
下で通信するタスクを示している。1−1,1−2は共
有メモリである。以下、異なるプロトコル間での本発明
の実施例の共有メモリを使用した通信方法を説明する。
図に示すように、例えば、IPタスクT4はTCPタス
クT1、UDPタスクT2、MACタスクT6、SMT
タスクT7との間にチャネルを持っているが、それぞれ
に相手のチャネル毎(相手のタスク毎)に別々の処理を
チャネル識別子を用いることにより施す。
【0024】図16は、図15の実施例の適用例を示す
図である。システムに新しいチャネルを追加するような
場合、例えば、図15に示すように、FTP(File Tra
nsfer Protocol) タスクを追加してTCPタスクT1と
の間にチャネルを設けるような場合には、他のタスク
(UDPタスクT2、SNMPチタテスクT3など)に
一切影響(変更等)を与えずに行うことができる。以上
説明したように、排他制御情報を従来のフラグからチャ
ネル識別子に変更することによって、様々な処理を行う
タスクに共有メモリの使用権を分配でき、さらにそのタ
スクが目的に適した処理を選択することができるように
なる。よって、このように複数のプロトコルを扱うよう
なシステムでは、扱う通信データの種別やサイズが多種
多様で従来の方法では実時間性や発展性を欠く恐れがあ
り、本発明の実施例のデータ通信方法の実施が有効であ
る。
【0025】以上のように、本実施例では、以下の利点
がある。 (a)チャネル上でデータをやり取りする方法はチャネ
ル毎に決めることができ、このチャネル上でやり取りす
るデータの種類を限定することにより、システムの実時
間性を向上させることができる。 (b)システムに新しい機能を加える場合には、その機
能を実現する新しいチャネルを追加すればよいので、シ
ステムの発展性を向上させることができる。 (c)(a)及び(b)により実時間性とシステムの発
展性を向上させることができるので、システム開発時間
の短縮、労力の削減することができる。 なお、本発明は、上記実施例に限定されず種々の変形が
可能である。その変形例としては、例えば次のようなも
のがある。プロセッサ間の通信だけでなく、プロセッサ
内のメモリの一部を共有メモリとしたタスク間の通信に
も応用できる。
【0026】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1と第2
の発明によれば、チャネル識別子によりタスク間でチャ
ネルを設定して、第1のタスクと第2のタスクとの間で
共有メモリを用いたデータ通信を行うので、通信の実時
間性と発展性の両方を同時に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す共有メモリを用いたデー
タ通信方法を図である。
【図2】従来の共有メモリを用いたデータ通信方法を示
す図である。
【図3】双方向データ通信方式を示す図である。
【図4】図2中の共有メモリの構成を示す図である。
【図5】従来のデータ通信処理を示すフローチャートで
ある。
【図6】データの分割/組立を示す図である。
【図7】通信データの多重化を示す図である。
【図8】本発明の実施例を示すチャネル識別子付与処理
を示す図である。
【図9】チャネル管理用識別子を示す図である。
【図10】タスクの実行順序制御を示す概念図である。
【図11】本発明の第1の実施例の送信処理を示す図で
ある。
【図12】本発明の第1の実施例の受信処理を示す図で
ある。
【図13】本発明の第2の実施例における複数タスク間
のデータ通信での共有メモリの構成を示す図である。
【図14】本発明の第2の実施例における複数タスク間
のチャネルを示す図である。
【図15】本発明の実施例の適用例を示すマルチプロト
コルの通信システムの構成図である。
【図16】図15の適用例を示す図である。
【符号の説明】
1,1−1,1−2 共有メモリ T0−1,T0−2,T0−3 送信タスク T1−1,T1−2 受信タスク CH1,CH2,CH3,CH4 チャネル P0,P1 プロセッサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一又は異なる二つの第1と第2のプロ
    セッサ上でそれぞれ動作する第1と第2のタスクで共通
    にアクセス可能な共有メモリを用いて前記第1のタスク
    と前記第2のタスクとの間でデータ通信を行う共有メモ
    リを用いたデータ通信方法において、 前記第1のタスクから前記第2のタスクへの仮想的なチ
    ャネルを設定するためのチャネル識別子を付与するチャ
    ネル識別子付与処理と、 前記第1のタスクが、前記第1のタスクに付与された前
    記チャネル識別子が前記共有メモリに書き込まれている
    か否かを判別することにより前記チャネルの空きを判断
    して、空きであれば前記共有メモリに送信データと前記
    チャネル識別子との書き込みを行う送信処理と、 前記第2のタスクが、共有メモリ内の前記第1のタスク
    に付与された前記チャネル識別子が書き込まれているか
    否かを判別することにより自チャンネルが使用中かどう
    かを判断して、使用中であれば前記共有メモリから受信
    データの読み込みと前記共有メモリにチャネルの空きの
    書き込み処理を行う受信処理とを、 実行することを特徴とする共有メモリを用いたデータ通
    信方法。
  2. 【請求項2】 前記チャネル識別子付与処理は、 前記第1のタスクが前記第1のプロセッサ上で動作する
    第1のチャネル管理タスクに対してチャネル生成指示を
    するチャネル生成指示処理と、 前記第1のチャネル管理タスクが前記チャネル生成指示
    に基づいて、前記第2のプロセッサ上で動作する第2の
    チャネル管理タスクとの間で前記第1のチャネル管理タ
    スクに予め付与されるチャネル管理用チャネル識別子に
    よる前記共有メモリを用いたデータ通信を行うことによ
    り、前記第1のタスクに前記チャネル識別子を生成する
    チャネル生成処理と、 前記第1のタスクと第2のタスクに前記チャネル識別子
    を通知するチャネル識別子通知処理とを、 実行することを特徴とする請求項1記載の共有メモリを
    用いたデータ通信方法。
JP28676394A 1994-11-21 1994-11-21 共有メモリを用いたデータ通信方法 Withdrawn JPH08149103A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4492778B2 (ja) * 2001-08-30 2010-06-30 豊和工業株式会社 モニタリングシステムにおける通信システム

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