JPH081461Y2 - 熱電対 - Google Patents

熱電対

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JPH081461Y2
JPH081461Y2 JP1328593U JP1328593U JPH081461Y2 JP H081461 Y2 JPH081461 Y2 JP H081461Y2 JP 1328593 U JP1328593 U JP 1328593U JP 1328593 U JP1328593 U JP 1328593U JP H081461 Y2 JPH081461 Y2 JP H081461Y2
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thermocouple
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junctions
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JP1328593U
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JPH0669781U (ja
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福治 永盛
哲男 大峠
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Sukegawa Electric Co Ltd
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Sukegawa Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、異なる種類の金属線か
らなる熱電対素線を接続して温接点と冷接点を形成し、
これら両接点間の温度差を測定する熱電対に関する。
【0002】この種の熱電対の使用例として、例えば図
4に示すような放射線温度計があげられる(特公昭58
−53759号公報)。この放射線温度計について、図
4により説明すると、ステンレス等の導電材料からなる
円筒形のロッド11を有し、このロッドは、一部径の細
い細径部13を有している。このロッド11の外周側に
は、二重に遮蔽管15、16が嵌合され、前記細径部1
3の外側に遮蔽管15との間隙による断熱部14が形成
されている。さらに、ロッド11の中心軸上に形成され
た通孔に熱電対が挿入され、その温接点19が前記細径
部13の中央部分に配置され、冷接点18が基準径部1
2の部分に配置されている。
【0003】この熱電対は、アルメル線とクロメル線等
の二種の導電線からなり、例えば熱電対素線17が冷接
点18において別の種類の熱電対素線20に接続され、
さらにこの熱電対素線20が温接点19において前記熱
電対素線17と同じ種類の熱電対素線21に接続され、
この熱電対素線17、21の端部がロッド11の端部か
ら引き出され、図示してない電圧測定器に接続される。
このようなロッド11の断熱部14は、長尺なロッド1
1上に所定の間隔で多数設けられ、その部分に各々熱電
対の温接点19が設けられ、その近くの基準径部12に
冷接点18が配置される。従って、1本のロッドに複数
組の熱電対が取り付けられる。
【0004】この放射線温度計は、原子炉に装荷される
燃料ユニットに燃料ピンと共にそれと平行に取り付けら
れる。そして、燃料ピンの核燃料から発生するガンマ線
がロッド11に当たってそれに吸収されると、ロッド1
1の温度が上昇する。この場合、ロッド11に吸収され
た熱はロッド11の基準径部12では、その径方向に伝
導されるが、外周側に断熱部14がある細径部13で
は、断熱部14で熱の伝導が遮断されるため、細径部1
3に沿ってロッド11の長手方向に熱が伝導される。こ
のため、細径部13と基準径部分12とで温度差が発生
し、細径部13の中間点と基準径部分12とで前記の温
度差Δtを測定することにより、ロッド11の熱伝導率
Kと細径部13の長さLとから、次式によりガンマ線の
吸収によってロッド11に発生した熱量gを求めること
ができる。 g=4K・Δt/(L/2)2 このときの温度差Δtは、前記熱電対素線17、21の
間で測定される電位差により測定される。
【0005】
【考案が解決しようとしている課題】このような放射線
温度計では、そのロッド11の断熱部14は、長尺なロ
ッド11上に所定の間隔で多数設けられ、その部分に各
々熱電対の温接点19が設けられ、その近くの基準径部
12に冷接点18が配置される。従って、放射線温度計
のロッド11の断熱部14の数が多い場合は、1本のロ
ッドに多数組の熱電対を取り付ける必要がある。
【0006】この場合、一対の冷接点18と温接点19
を有する熱電対は、異なる種類の熱電対素線17、2
0、21を順に接続したものであり、無機絶縁材を充填
してシース内に温接点で折り返した熱電対素線17、2
0、21を収納しなければならない。しかし、ロッド1
1の中心軸上に形成される通孔の容積の関係から、多く
の組数の熱電対素線を収納するには、自ずと限界があ
る。本考案は、温度差を測定する前記従来の熱電対の課
題に鑑み、少ない本数或は組数の熱電対素線により、よ
り多くの位置の温度差を測定可能な熱電対を提供するこ
とを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本考案は、前
記の目的を達成するため、異なる種類の金属線からなる
熱電対素線1、2、3を接続して温接点6と冷接点5を
形成し、これら両接点5、6間の温度差を測定する熱電
対において、何れも同種の金属線からなる複数本の端部
側熱電対素線1a、1b…の一端に、各々異種の金属線
からなる中間熱電対素線3a、3b…の一端を接続して
複数組の冷接点5a、5b…を形成し、さらにこの中間
熱電対素線3a、3b…の他端に前記端部側熱電対素線
1a、1b…と同種の金属線からなる端部側熱電対素線
2の一端を接続して複数の温接点6a、6b…を形成
し、複数の冷接点5a、5b…と温接点6a、6b…の
何れか一方を何れも同じ温度測定個所に配置し、他方を
各々異なる温度測定個所に配置したことを特徴とする熱
電対を提供する。
【0008】この場合において、中間熱電対素線3a、
3b…と接続されて温接点6a、6b…を形成する一方
の端部側熱電対素線2は、何れの温接点6a、6b…に
も接続された共通の熱電対素線とするのがよい。また、
複数の接点が何れも同じ位置に配置された温度測定個所
の温度を測定するため、別に熱電対を備えるとよい。
【0009】
【作用】前記本考案による熱電対では、複数の冷接点5
a、5b…と温接点6a、6b…の何れか一方を同じ温
度測定個所に配置し、他方を各々異なる温度測定個所に
配置したので、複数の接点が何れも同じ位置に配置され
た温度測定個所を基準として、他方の接点が各々配置さ
れた個所の温度差を測定することができる。すなわち、
各々の端部側熱電対1a、1b…と他方の端部側熱電対
2との間で、各々異なる位置に配置された接点と他方の
基準となる接点との間の温度差が測定できる。
【0010】ここで、中間熱電対素線3a、3b…と接
続されて温接点6a、6b…を形成する一方の端部側熱
電対素線2を、何れの温接点6a、6b…にも接続され
た共通の熱電対素線とした場合は、多くの熱電対素線を
使用せずに、より多くの個所の温度差が測定できる。
【0011】さらに、一方の複数の接点が配置された温
度測定個所の温度を測定する熱電対を備えると、基準と
なる温度測定位置の温度が測定できるため、そこにある
接点と他方の接点との温度差により、他方の接点側の温
度も計算により求めることが可能となる。
【0012】
【実施例】次に、図面を参照しながら、本考案の実施例
について詳細に説明する。図1は、本考案の第一の実施
例による熱電対を示す断面概念図である。ここで、熱電
対素線1a、1b…、2、3a、3b…は、アルメル線
とクロメル線等の異なる2種類の金属線からなり、それ
らが直列に接続されて、温接点6a、6b…と冷接点5
a、5b…が5組ずつ形成されている。
【0013】例えばこの実施例では、端部側熱電対素線
1a、1b…及び2がアルメル線で、中間熱電対素線3
a、3b…がクロメル線であるとすると、まず端部側熱
電対素線1a、1b…の一端に中間熱電対素線3a、3
b…の一端を各々接続して冷接点5a、5b…を形成
し、さらに中間熱電対素線3a、3b…の他端に他方の
端部側熱電対素線2を接続して温接点6a、6b…を形
成する。こうして合計5組の温接点6と冷接点5が形成
される。
【0014】ここで、端部側熱電対素線2は、一端側が
5本に分かれており、これらの端部が各々中間熱電対素
線3a、3b…の他端に接続された共通の熱電対素線と
なっている。また、冷接点5a、5b…は、当該熱電対
の長手方向における何れも同じ位置、つまり基準となる
温度測定個所に配置されているが、他方の温接点は、当
該熱電対の長手方向における何れも異なる温度測定個所
に配置されている。従って、基準となる温度測定個所と
温接点6a、6b…が配置された温度測定個所との間の
温度差は、一方の端部側熱電対素線1a、1b…の何れ
かと他方の端部側熱電対素線2との間の電位差により測
定することができる。
【0017】このような熱電対は、例えばステンレスや
インコネル等からなる管状のシース7に収納され、さら
にこのシース7の中にアルミナ粉末やマグネシア粉末等
の無機絶縁材8が充填され、熱電対素線1a、1b…、
2、3a、3b…が相互に絶縁されている。
【0018】そして、端部側熱電対素線1a、1b…、
2の端部は、シース7の一端から外部に引き出され、図
示してない電圧測定器に接続される。このような熱電対
は、例えば前記したような放射線温度計のロッド内に組
み込まれ、所定の複数個所の温度差の測定に使用され
る。
【0019】図2は、本考案の第二の実施例を示すもの
である。ここでは、基準の温度測定個所となる冷接点5
a、5b…が配置された位置に異種の金属線である熱電
対素線1’2’を接続して形成された温接点6’が配置
されている。このため、既知の方法に従い、これらの熱
電対素線1’、2’の間の電位差により、温接点6’が
配置された基準となる温度測定個所の絶対的な温度を測
定することができる。そして、この温度を基準として、
熱電対素線1a、1b…と熱電対素線2との間の電位差
により各々測定される各温度測定個所と前記基準となる
温度測定個所との温度差により、各々の温度測定個所の
絶対的な温度が計算に求められる。
【0020】図3は、本考案の第三の実施例を示すもの
である。ここでは、複数の温接点6a、6b…の全てが
同じ位置、つまり基準となる温度測定個所に配置され、
各冷接点5a、5b…が各々異なる温度測定個所に配置
されている。従って、この場合も、熱電対素線1a、1
b…と熱電対素線2との間の電位差により、各温度測定
個所と基準となる温度測定個所との温度差が測定でき
る。
【0021】なお、本考案において、アルメル線とクロ
メル線との接続は、前記の例と逆にすることもでき、さ
らに、アルメル線とクロメル線に代えて、別の種類の導
電線を熱電対素線として使用することもできる。
【0022】
【考案の効果】以上説明した通り、本考案によれば、少
ない本数の熱電対で複数個所の温度差が測定できる。ま
た、基準となる温度測定位置の温度を測定する熱電対を
備えることで、複数個所の温度も測定することができ、
複数の個所の温度差や温度を測定するのに便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一の実施例による熱電対の縦断概念
側面図である。
【図2】本考案の第二の実施例による熱電対の縦断概念
側面図である。
【図3】本考案の第三の実施例による熱電対の縦断概念
側面図である。
【図4】熱電対を用いた放射線温度計の例を示す要部縦
断側面図である。
【符号の説明】
1a〜1e 端部側熱電対素線 2 端部側熱電対素線 3a〜3e 中間熱電対素線 5a〜5e 冷接点 6a〜5e 温接点

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる種類の金属線からなる熱電対素線
    (1)、(2)、(3)を接続して温接点(6)と冷接
    点(5)を形成し、これら両接点(5)、(6)間の温
    度差を測定する熱電対において、何れも同種の金属線か
    らなる複数本の端部側熱電対素線(1a)、(1b)…
    の一端に、各々異種の金属線からなる中間熱電対素線
    (3a)、(3b)…の一端を接続して複数組の冷接点
    (5a)、(5b)…を形成し、さらにこの中間熱電対
    素線(3a)、(3b)…の他端に前記端部側熱電対素
    線(1a)、(1b)…と同種の金属線からなる端部側
    熱電対素線(2)の一端を接続して複数の温接点(6
    a)、(6b)…を形成し、複数の冷接点(5a)、
    (5b)…と温接点(6a)、(6b)…の何れか一方
    を何れも同じ温度測定個所に配置し、他方を各々異なる
    温度測定個所に配置したことを特徴とする熱電対。
  2. 【請求項2】 前記請求項1において、中間熱電対素線
    (3a)、(3b)…と接続されて温接点(6a)、
    (6b)…を形成する一方の端部側熱電対素線(2)
    は、何れの温接点(6a)、(6b)…にも接続された
    共通の熱電対素線であることを特徴とする熱電対素線。
  3. 【請求項3】 前記請求項1または2において、複数の
    接点が配置された温度測定個所の温度を測定する熱電対
    を備えたことを特徴とする熱電対。
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