JPH08141436A - 遠心分離装置 - Google Patents

遠心分離装置

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JPH08141436A
JPH08141436A JP29117994A JP29117994A JPH08141436A JP H08141436 A JPH08141436 A JP H08141436A JP 29117994 A JP29117994 A JP 29117994A JP 29117994 A JP29117994 A JP 29117994A JP H08141436 A JPH08141436 A JP H08141436A
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JP
Japan
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holder
separated
rotating body
block
centrifuge
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JP29117994A
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English (en)
Inventor
Akinori Ito
昭紀 伊藤
Toru Horiguchi
亨 堀口
Noriyoshi Kajita
則好 梶田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被分離処理物の長短や外径に関係なく処理可
能な遠心分離装置を提供する 【構成】 高速回転駆動可能な円盤状の回転体7の外周
部に等間隔置きに複数のホルダ8が配設されるととも
に、各ホルダ8が回転体の半径方向に水平軸芯回りに揺
動自在に装着された遠心分離装置3において、ホルダ8
が、上部が揺動自在に支持された筒状のホルダケース2
6と、ホルダケース26内に摺動自在に配設されるとと
もに被分離処理物1の収容保持穴28を形成されたホル
ダブロック27と、ホルダブロック27をホルダケース
26の下部側に向けて退入可能に下方から弾性的に支持
するばね29とを備えて成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、臨床検体検査等におい
て好適に使用される遠心分離装置に関し、特に高速回転
駆動可能な回転体の外周部に揺動自在に配設された複数
のホルダに被分離処理物をそれぞれ収容保持させて分離
処理するようにした遠心分離装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、臨床検体検査等において使用され
る遠心分離装置においては、高速回転駆動可能な円盤状
の回転体の外周部に複数のホルダが等間隔置きに配設さ
れるとともに各ホルダは回転体の半径方向に水平軸芯回
りに揺動自在に支持されており、各ホルダに形成された
収容保持穴に被分離処理物を収容保持させて回転体を高
速回転させることにより、各ホルダ及びそれに収容保持
された被分離処理物の下部を径方向外方に向けた姿勢に
させた状態で大きな遠心力を作用させ、遠心分離するよ
うに構成されている。
【0003】そのホルダは被分離処理物を把持して収容
と取出しを行うために被分離処理物の上部が突出するよ
うな形状に形成され、また大きな遠心力を受ける被分離
処理物を真っ直ぐな姿勢で保持するために被分離処理物
の径に合ったものが用いられており、被分離処理物の長
さや径が異なる場合にはその都度ホルダを交換してい
る。
【0004】なお、実開平2−91650号公報には、
長さの異なる被分離処理物をホルダに収容保持するため
に、被分離処理物を収容する位置に、ホルダ固定手段
と、ホルダ底面に設けた開口からホルダ内に挿入退出可
能な支持手段とを配設し、ホルダを固定した状態で支持
手段をホルダ内に挿入し、被分離処理物を下方から支持
しながら支持手段を下降・退出させることによってホル
ダ内に被分離処理物を収容するようにしたものが開示さ
れている。
【0005】また、被分離処理物の質量が個々に異なる
場合には、回転体の回転バランスが崩れて異常振動を起
こす恐れがあり、これを防止する手段として、例えば実
開平1−139852号公報には、ホルダの重量を計測
する手段と、対称位置のホルダの重量をバランスさせる
ようにホルダ内に液体等を充填して重量を補正する重量
補正手段とを設けたものが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の遠心分離装置では、検体検査において種々の検体が
混じり合ってもたらされるような場合には、同一種類の
検体が所定数量になるとその検体に対応するホルダに交
換して分離処理を行う必要があり、自動処理を行うため
にはホルダ自動交換装置が必要となるとともに、ホルダ
交換のために遠心分離装置の停止時間が増大するという
問題があり、自動処理の実現にとって障害要因となって
いる。
【0007】又、上記実開平2−91650号公報に開
示された手段では、固定手段と支持手段を配設する必要
があり、構成が複雑になって大幅にコスト高になり、ま
た被分離処理物の収容・取出し動作速度が遅くなって効
率も悪いという問題があり、また径が異なるものには対
処できないという問題もある。
【0008】更に、回転バランスを確保するための実開
平1−139852号公報に開示された手段では、重量
計測手段や重量補正手段を配設する必要があり、設備コ
ストが増大して高価になるとともに、故障の原因にもな
るという問題がある。
【0009】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、被分
離処理物の長短や外径に関係なく処理可能な遠心分離装
置を提供し、また回転バランスも確保できる遠心分離装
置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の遠心分離装置
は、高速回転駆動可能な円盤状の回転体の外周部に等間
隔置きに複数のホルダが配設されるとともに、各ホルダ
が回転体の半径方向に水平軸芯回りに揺動自在に装着さ
れた遠心分離装置において、ホルダが、上部が揺動自在
に支持された筒状のホルダケースと、ホルダケース内に
摺動自在に配設されるとともに被分離処理物の収容保持
穴を形成されたホルダブロックと、ホルダブロックをホ
ルダケースの下部側に向けて摺動可能に下方から弾性的
に支持するばねとを備えていることを特徴とする。
【0011】好適には、ホルダブロックの上部に、被分
離処理物を収容保持穴の軸芯部に向けて押圧付勢する手
段が設られ、またその押圧付勢手段は、ホルダブロック
の上部外周に、周方向の複数箇所で一部が収容保持穴に
対して開口するように異径の環状溝を形成し、この環状
溝内にコイルリングを装着して構成される。
【0012】また、回転体の外周部に、環状空間に一部
空間を残して流体を収容して成る流体バランサが同芯状
に配設され、さらに各ホルダに対する被分離処理物の収
容時に、回転体の回転軸芯に対して対象位置にあるホル
ダを交互に収容位置に位置決めするように構成される。
【0013】
【作用】本発明によれば、回転体を停止させてホルダに
対して被分離処理物の収容・取出しを行う際には、ホル
ダブロックがばねにてホルダケースの上部に押上げられ
ているので、被分離処理物が短い場合でもこれを把持し
て収容保持穴に収容することができる。また、分離処理
物をホルダに収容保持した状態で回転体を回転すると、
ホルダの重心を揺動軸芯よりも下方に位置させておくこ
とにより、遠心力にてホルダケースの下部が回転体の径
方向外方を向いた姿勢になるとともに被分離処理物とホ
ルダブロックに作用する遠心力によってばねの押上力に
抗してホルダブロック及び被分離処理物がホルダケース
の底部に向けて摺動するので、被分離処理物の長さが長
い場合でもホルダケース内に収容保持した状態で遠心分
離を行うことができ、従ってホルダを交換することなく
被分離処理物の長さに関係なく処理を行うことができ
る。
【0014】また、ホルダブロックの上部に、被分離処
理物を収容保持穴の軸芯部に向けて押圧付勢する手段を
設けると、被分離処理物と収容保持穴の径に多少の差が
あっても常に被分離処理物を芯出しした状態で保持で
き、被分離処理物の外径に関係なく処理を行うことがで
きる。
【0015】また、ホルダブロックの上部外周に周方向
の複数箇所で一部が収容保持穴に対して開口するように
形成した異径の環状溝内にコイルリングを装着すると、
被分離処理物に対してコイルリングにて適当な押圧力を
摺動抵抗の少ない状態で付与でき、被分離処理物を収容
・取出しの障害となることなく、芯出し状態で保持でき
る。
【0016】また、回転体の外周部に流体バランサを同
芯状に配設すると、回転体はその共振点以上の回転数で
回転駆動されるので、流体バランサの特性から回転アン
バランスと180°位相のずれた方向に流体が集中して
アンバランスの遠心力が相殺され、したがって長さや外
径が異なり、質量が異なる被分離処理物が混じりあった
状態で各ホルダに収容保持されていても異常振動を生じ
ることなく、遠心分離することができる。
【0017】さらに、回転体の回転軸芯に対して対象位
置にあるホルダを交互に収容位置に位置決めして各ホル
ダに対して被分離処理物を収容すると、上記流体バラン
サとの組合せにより全てのホルダに被分離処理物が収容
されていない状態でも異常振動を起こす恐れなく遠心分
離処理を行うことができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の遠心分離装置を、血液等の生
化学的分析や免疫学的分析を行う検体検査システムの前
処理装置に適用した一実施例について、図1〜図7を参
照して説明する。
【0019】図7は、検体検査システムにおける前処理
装置を示す。図7において、検体1は搬送装置2の検体
供給位置2aで供給されて搬送治具6に保持され、搬送
装置2にて遠心分離装置3に供給され、遠心分離された
検体1は再び搬送装置2にて搬送される間に開栓装置4
にて栓を開かれて分注装置5に供給され、分注装置5に
て各種分析用治具5aに分注され、その後検体1は搬送
装置2の検体取出位置2bで取り出され、搬送治具6は
検体供給位置2aに還流される。
【0020】遠心分離装置3は、図1に示すように、高
速回転駆動可能な円盤状の回転体7を備え、この回転体
7の外周部に等間隔置きに複数のホルダ8が配設される
とともに、各ホルダ8が回転体7の半径方向に水平軸芯
回りに揺動自在に装着されており、かつ回転体7と搬送
装置2との間には、搬送治具6に保持されて搬送されて
きた検体1を各ホルダ8に移載すると同時に、遠心分離
されてホルダ8に保持されている検体1を搬送治具6に
移載する同時反転移載装置9が配設されている。9aは
昇降及び反転動作を行う作動軸、9bはその駆動手段、
9cは作動軸9aの上端部両側に取付けられた検体1の
把持手段である。
【0021】遠心分離装置3の外枠フレーム10の上下
方向中間部には、周方向に等間隔の3箇所に支持座11
が設けられ、防振ゴムユニット12を介して支持枠13
が設置されている。支持枠13は、回転体7を回転駆動
する駆動モータ14を取付けた下部支持板13aと、回
転体7から垂設された回転軸17の軸受部15を取付け
た上部支持板13bを連結部材13cにて一体的に連結
して構成されている。
【0022】防振ゴムユニット12は、回転体7の回転
振動に対して効果的に抑制効果を発揮するようにその軸
芯を回転体7の中心を向けて設置されている。駆動モー
タ14のモータ軸14aと回転軸17の下端部とが可撓
軸継手16にて結合され、その上部に回転体7の位置を
精度良く検出する位置検出用エンコーダ18と、回転体
7の速度制御を行うための速度制御用エンコーダ19と
が配設されている。図1において、43は外枠フレーム
10内の回転体7が配設されている上部を区画する内ケ
ースである。44は外枠フレーム10の下部に配設され
た制御部である。
【0023】また、図示は省略しているが内ケース43
内の空間に冷却エアを供給する冷房装置も外枠フレーム
10の下部に配設されている。
【0024】回転体7の外周部には、図2、図3に示す
ように、所定幅の切込部7aが等間隔置きに複数(図示
例では20)形成され、各切込部7aにホルダ8が配設
されている。また、回転体7の外周縁の外側には環状の
流体バランサ21が配設され、回転体7の外周部下面に
等間隔置きに取付けられた複数の取付ブラケット20に
て回転体7と同心状に支持されている。
【0025】図3、図4において、回転体7に形成され
た各切込部7aの上部に揺動自在な揺動ブロック22が
配設されている。即ち、揺動ブロック22の両側面に突
設された支軸23が切込部7aの両側に配設された軸受
24にて回転自在に支持されている。この揺動ブロック
22に上下方向に貫通する装着穴25が形成され、ホル
ダ8が装着されている。
【0026】ホルダ8は、円筒状で上端外周に揺動ブロ
ック22の上面に係合固定される鍔26aを有し、下端
に通孔26cを形成した底板26bを有するホルダケー
ス26と、ホルダケース26内に摺動自在に配設される
とともに検体1の収容保持穴28を形成されたホルダブ
ロック27と、ホルダブロック27の下端面に形成され
たばね収容穴27aとホルダケース26の底板26bと
の間に介装されてホルダブロック27を底部に向けて摺
動可能に下方から弾性的に支持するばね29とを備えて
いる。ホルダブロック27の収容保持穴28とばね収容
穴27aの間を直径方向に貫通するガイドピン30が設
けられ、その両端部がホルダケース26に形成されたス
リット31に係合され、ホルダブロック27の抜け出し
防止と回転防止が図られている。ホルダブロック27の
上部外周には、周方向の2箇所で一部が収容保持穴28
に対して開口する一対の異径の環状溝32a、32bが
上下2段に互いに長軸が直交するように形成され、これ
らの環状溝32a、32b内にコイルリング33が装着
され、収容保持穴28内に収容保持された検体1を軸芯
部に向けて押圧付勢するように構成されている。
【0027】軸受24は、図4に示すように、回転体7
の上面の切込部7a間に軸受ブロック34を固定し、こ
の軸受ブロック34の両側面に形成された上面開放の凹
部35に支軸23に外嵌させた軸受メタル36を嵌入
し、蓋板37にて上方から固定して構成されている。
【0028】流体バランサ21は、図5、図6に示すよ
うに、バランサ本体38の内周部と外周部に上面開放の
環状空間39a、39bが形成され、それらの内部に適
当な空間を残して水又は比較的比重の大きい流体を収容
して蓋体40で密閉して構成されている。このように内
外2重に環状空間39a、39bを形成して液体を収容
することにより、それぞれが流体バランサとして機能す
るのでアンバランスの相殺能力が2倍になり、かつ環状
空間39a、39bの径方向幅はアンバランス変位量に
対応すればよいので、バランサ本体38の径方向幅が大
きくなるということもない。また、環状空間39a、3
9b内には周方向複数箇所に流動制限板41が配設さ
れ、振動防止機能の安定化が図られている。流動制限板
41は中央部に適当な流体通過開口41aが形成され、
環状空間39a、39bを横断するように固定された一
対のガイド板42、42間に挿入されて設置されてい
る。
【0029】以上の構成の遠心分離装置3による検体1
の分離処理動作を説明する。位置検出用エンコーダ18
からの検出信号に基づいて駆動モータ14を制御して回
転体7外周に配設された複数のホルダ8の内、所望のホ
ルダ8を検体1の移載位置に位置決めし、同時反転移載
装置9にて搬送装置2の搬送治具6との間で検体1を移
載し、分離処理済みの検体1を搬送装置2に戻し、未処
理の検体1をホルダ8に収容保持させる。この検体1の
収容保持に際しては、回転体7の回転軸芯に対して対称
位置にあるホルダ8を交互に移載位置に位置決めして収
容することにより、後述の流体バランサ21によるアン
バランス相殺効果と相まって、全てのホルダ8に検体1
を収容していない状態でも回転体7を回転して遠心分離
処理を行うことができる。
【0030】また、ホルダ8においては、ホルダブロッ
ク27がばね29にてホルダケース26の上部に押上げ
られているので、検体1が短い場合でも同時反転移載装
置9の把持手段9cにてその上部を把持して収容保持穴
28の底部まで挿入して収容することができる。また、
ホルダブロック27の上部外周に形成した環状溝32
a、32bに収容保持穴28内に部分的に突出するよう
にコイルリング33を装着しているので、このコイルリ
ング33にて検体1が適当な押圧力にて収容保持穴28
の軸芯に向けて押圧付勢され、検体1の外径が異なるた
めに収容保持穴28の径との間に多少の差があっても常
に検体1を芯出しした状態で保持できる。
【0031】従って、検体1の外径に関係なく処理を行
うことができる。さらに、コイルリング33を用いる
と、板ばね等を用いる場合に比して適当な押圧力を検体
1に対して摺動抵抗の少ない状態で付与でき、検体1の
収容・取出しを円滑に行うことができて好適である。
【0032】次に、上記の如く所要のホルダ8に検体1
を収容保持した状態で駆動モータ14にて回転体7を回
転すると、ホルダ8の重心は揺動ブロック22の揺動軸
芯よりも下方に位置しているので、遠心力にてホルダケ
ース26の下部が回転体7の径方向外方を向いた姿勢に
なるとともに検体1とホルダブロック27に作用する遠
心力によってばね29の押上力に抗して検体1及びホル
ダブロック27がホルダケース26の底板26bに向け
て摺動してホルダブロック27が底板26bに当接した
状態となる。そのため、検体1の長さが長くても、ホル
ダケース26内に収容保持された状態で遠心分離が行わ
れることになる。かくして、検体1の長さや径が変わっ
ても、ホルダ8を交換することなく遠心分離処理を行う
ことができる。
【0033】また、検体1の収容位置や検体1の質量の
ばらつきのために僅かでも回転アンバランスのあると、
遠心分離を行うべく回転体7を高速回転すると回転体7
に異常振動を起こす恐れがあるが、本実施例では回転体
7の外周部に流体バランサ21を同芯状に配設している
ので、多少のアンバランスが存在しても異常振動を生じ
ることなく高速回転して検体1の遠心分離処理を行うこ
とができる。即ち、回転体7はその共振点以上の回転数
で回転駆動されるため、流体バランサ21の特性から回
転アンバランスと180°位相のずれた方向に内部に収
容された液体が集中してアンバランスの遠心力が相殺さ
れる。したがって、長さや外径の異なる検体1が混じり
あった状態で各ホルダ8に収容保持されていても異常振
動を生じることなく、遠心分離することができる。
【0034】
【発明の効果】本発明の遠心分離装置によれば、以上の
説明から明らかなように、回転体の停止状態ではホルダ
ブロックがばねにてホルダケースの上部に押上げられて
いるので、被分離処理物が短い場合でもこれを把持して
収容保持穴に対して収容・取出しを行うことができ、回
転体を回転するとその遠心力によりホルダケースの下部
が回転体の径方向外方を向いた姿勢になるとともに被分
離処理物とホルダブロックが遠心力によってばねの押上
力に抗してホルダケースの底部に向けて摺動するので、
被分離処理物が長い場合でもホルダケース内に収容保持
された状態で遠心分離が行われ、従って被分離処理物の
長短に関係なく同一のホルダを用いて遠心分離処理を行
うことができ、例えば検体検査システムにおいて各種検
体の自動処理化の実現に大きく寄与する。
【0035】また、ホルダブロックの上部に、被分離処
理物を収容保持穴の軸芯部に向けて押圧付勢する手段を
設けると、被分離処理物と収容保持穴の径に多少の差が
あっても常に被分離処理物を芯出しした状態で保持で
き、被分離処理物の外径に関係なく処理を行うことがで
きる。
【0036】また、ホルダブロックの上部外周に周方向
の複数箇所で一部が収容保持穴に対して開口するように
形成した異径の環状溝内にコイルリングを装着すると、
コイルリングにて被分離処理物に対して適当な押圧力を
移動抵抗の少ない状態で付与でき、被分離処理物を収容
・取出しの障害となることなく、芯出し状態で保持でき
る。
【0037】また、回転体の外周部に流体バランサを同
芯状に配設すると、流体バランサの特性からアンバラン
スの遠心力が相殺され、したがって長さや外径の異なる
被分離処理物を混じりあった状態で各ホルダに収容保持
させても異常振動を生じることなく、遠心分離すること
ができる。
【0038】さらに、回転体の回転軸芯に対して対象位
置にあるホルダを交互に収容位置に位置決めして各ホル
ダに対して被分離処理物を収容すると、上記流体バラン
サとの組合せにより任意数のホルダに被分離処理物を収
容した状態でも遠心分離処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の遠心分離装置の全体構成を
示す縦断正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】同実施例のホルダ部分の詳細を示し、(a)は
平面図、(b)は縦断面図である。
【図4】同実施例のホルダの軸受部の縦断面図である。
【図5】同実施例の流体バランサの要部の分解斜視図で
ある。
【図6】同実施例の流体バランサの要部の横断平面図で
ある。
【図7】同実施例の遠心分離装置を設置した検体検査シ
ステムにおける前処理装置の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 検体(被分離処理物) 3 遠心分離装置 7 回転体 8 ホルダ 21 流体バランサ 26 ホルダケース 27 ホルダブロック 28 収容保持穴 29 ばね 32a 異径の環状溝 32b 異径の環状溝 33 コイルリング 39a 環状空間 39b 環状空間

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高速回転駆動可能な円盤状の回転体の外
    周部に等間隔置きに複数のホルダが配設されるととも
    に、各ホルダが回転体の半径方向に水平軸芯回りに揺動
    自在に装着された遠心分離装置において、ホルダが、上
    部が揺動自在に支持された筒状のホルダケースと、ホル
    ダケース内に摺動自在に配設されるとともに被分離処理
    物の収容保持穴を形成されたホルダブロックと、ホルダ
    ブロックをホルダケースの下部側に向けて摺動可能に下
    方から弾性的に支持するばねとを備えていることを特徴
    とする遠心分離装置。
  2. 【請求項2】 ホルダブロックの上部に、被分離処理物
    を収容保持穴の軸芯部に向けて押圧付勢する手段を設け
    たことを特徴とする請求項1記載の遠心分離装置。
  3. 【請求項3】 ホルダブロックの上部外周に、周方向の
    複数箇所で一部が収容保持穴に対して開口するように異
    径の環状溝を形成し、この環状溝内にコイルリングを装
    着したことを特徴とする請求項2記載の遠心分離装置。
  4. 【請求項4】 回転体の外周部に、環状空間に一部空間
    を残して流体を収容して成る流体バランサを同芯状に配
    設したことを特徴とする請求項1記載の遠心分離装置。
  5. 【請求項5】 各ホルダに対する被分離処理物の収容時
    に、回転体の回転軸芯に対して対象位置にあるホルダを
    交互に収容位置に位置決めするようにしたことを特徴と
    する請求項4記載の遠心分離装置。
JP29117994A 1994-11-25 1994-11-25 遠心分離装置 Pending JPH08141436A (ja)

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JP29117994A JPH08141436A (ja) 1994-11-25 1994-11-25 遠心分離装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006518271A (ja) * 2003-02-21 2006-08-10 ソフィオン・バイオサイエンス・アクティーゼルスカブ 旋回可能なサンプルホルダを備えた遠心分離装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006518271A (ja) * 2003-02-21 2006-08-10 ソフィオン・バイオサイエンス・アクティーゼルスカブ 旋回可能なサンプルホルダを備えた遠心分離装置

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