JPH0814099A - シリンダライナ摩耗量計測装置 - Google Patents
シリンダライナ摩耗量計測装置Info
- Publication number
- JPH0814099A JPH0814099A JP16472294A JP16472294A JPH0814099A JP H0814099 A JPH0814099 A JP H0814099A JP 16472294 A JP16472294 A JP 16472294A JP 16472294 A JP16472294 A JP 16472294A JP H0814099 A JPH0814099 A JP H0814099A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder liner
- cylinder
- wear amount
- ultrasonic
- measuring device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Length Measuring Devices Characterised By Use Of Acoustic Means (AREA)
- Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明に係るシリンダライナ摩耗量計測装置
の目的は、シリンダライナの摩耗量をシリンダカバーを
開放することなく精度良く求められるシリンダライナ摩
耗量計測装置を提供するにある。 【構成】 超音波を伝達する棒材２２の一端に超音波受
発信器２０を配し、他端に異った材質の薄板、Ａ材２
３、Ｂ材２４を交互に複数枚貼り合せ超音波厚さセンサ
２５を形成し、シリンダライナに設けられた孔に前記超
音波厚さセンサを薄板側の端面をシリンダライナの内面
に一致させて挿入してなることを特徴とする。
の目的は、シリンダライナの摩耗量をシリンダカバーを
開放することなく精度良く求められるシリンダライナ摩
耗量計測装置を提供するにある。 【構成】 超音波を伝達する棒材２２の一端に超音波受
発信器２０を配し、他端に異った材質の薄板、Ａ材２
３、Ｂ材２４を交互に複数枚貼り合せ超音波厚さセンサ
２５を形成し、シリンダライナに設けられた孔に前記超
音波厚さセンサを薄板側の端面をシリンダライナの内面
に一致させて挿入してなることを特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関及び往復動圧縮
機のシリンダライナに関する。
機のシリンダライナに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来例を図３，４によって説明する。図
３は従来の大形２サイクル内燃機関のシリンダの断面
図、図４は従来例のシリンダライナのシリンダゲージに
よる摩耗量計測法の説明図である。図においてシリンダ
ライナ０１の内側にピストン０２が設けられこれが往復
運動を行い、さらにクランク機構を介してシリンダ内の
燃焼によって発生する高圧高温ガスのエネルギを回転運
動に変えて動力を発生する。前記仕事をした排ガスは、
シリンダカバー０３に設けられた排気弁０６が開いて排
気管０５を通って機外へ排出される。
３は従来の大形２サイクル内燃機関のシリンダの断面
図、図４は従来例のシリンダライナのシリンダゲージに
よる摩耗量計測法の説明図である。図においてシリンダ
ライナ０１の内側にピストン０２が設けられこれが往復
運動を行い、さらにクランク機構を介してシリンダ内の
燃焼によって発生する高圧高温ガスのエネルギを回転運
動に変えて動力を発生する。前記仕事をした排ガスは、
シリンダカバー０３に設けられた排気弁０６が開いて排
気管０５を通って機外へ排出される。
【０００３】ピストン２には燃焼ガスをシールするため
数本のピストンリング０４が設置されている。ピストン
リング０４は、シリンダライナ０１を摺動するため焼付
きや異常摩耗が生じないように、大形２サイクル機関で
はシリンダライナ０１に周方向に数個所注油孔０１１を
設け、図示しない注油器からシリンダ油０１２をシリン
ダ油導管０１３により注油孔０１１に挿入された注油棒
０１０に送り、注油孔０１１からシリンダライナ０１の
内面に供給する。
数本のピストンリング０４が設置されている。ピストン
リング０４は、シリンダライナ０１を摺動するため焼付
きや異常摩耗が生じないように、大形２サイクル機関で
はシリンダライナ０１に周方向に数個所注油孔０１１を
設け、図示しない注油器からシリンダ油０１２をシリン
ダ油導管０１３により注油孔０１１に挿入された注油棒
０１０に送り、注油孔０１１からシリンダライナ０１の
内面に供給する。
【０００４】前記従来例の作用を説明する。シリンダラ
イナ０１とピストンリング０４の摺動面はシリンダ油が
供給されているが、運転時間の増加に伴って徐々に摩耗
が進み、たとえば摺動面がはじめは図の破線０１ａで示
される形であったものが、摩耗が進行して実線０１ｂで
示されるようになる。シリンダライナの摩耗は機関の性
能やブローバイ増加による汚れや温度上昇によるトラブ
ルをまねく原因となるため、時折機関停止時にシリンダ
カバー０３を開放してシリンダゲージ０１５を用いて摩
耗量を計測し、シリンダライナ交換の判断をしている。
イナ０１とピストンリング０４の摺動面はシリンダ油が
供給されているが、運転時間の増加に伴って徐々に摩耗
が進み、たとえば摺動面がはじめは図の破線０１ａで示
される形であったものが、摩耗が進行して実線０１ｂで
示されるようになる。シリンダライナの摩耗は機関の性
能やブローバイ増加による汚れや温度上昇によるトラブ
ルをまねく原因となるため、時折機関停止時にシリンダ
カバー０３を開放してシリンダゲージ０１５を用いて摩
耗量を計測し、シリンダライナ交換の判断をしている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】従来シリンダライナの
摩耗量を計測するためには、機関停止中にシリンダカバ
ーを開放する必要があるが、それには時間と費用を要す
るため、頻繁に実施することはできない。又シリンダゲ
ージを用いてシリンダライナ内径を計測する方法は大形
機関で内径が大きい場合には、計測精度が十分でなく正
確な摩耗量が得られない欠点があった。
摩耗量を計測するためには、機関停止中にシリンダカバ
ーを開放する必要があるが、それには時間と費用を要す
るため、頻繁に実施することはできない。又シリンダゲ
ージを用いてシリンダライナ内径を計測する方法は大形
機関で内径が大きい場合には、計測精度が十分でなく正
確な摩耗量が得られない欠点があった。
【０００６】本発明の目的はシリンダライナの摩耗量を
シリンダカバーを開放することなく、精度良く求められ
るシリンダライナ摩耗量計測装置を提供するにある。
シリンダカバーを開放することなく、精度良く求められ
るシリンダライナ摩耗量計測装置を提供するにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、超音波を伝達
する棒材２２の一端に異った材質の薄板２３，２４を交
互に複数枚重ねて貼り合せ、他端に超音波受発信器２０
を配して超音波厚さセンサ２５を形成し、シリンダライ
ナに設けた孔に前記超音波厚さセンサを薄板側の端面を
シリンダライナの内面に一致させて挿入して成ることを
特徴としている。
する棒材２２の一端に異った材質の薄板２３，２４を交
互に複数枚重ねて貼り合せ、他端に超音波受発信器２０
を配して超音波厚さセンサ２５を形成し、シリンダライ
ナに設けた孔に前記超音波厚さセンサを薄板側の端面を
シリンダライナの内面に一致させて挿入して成ることを
特徴としている。
【０００８】
【作用】超音波厚さセンサは、超音波受発信器の発信し
た超音波を、異る材質の薄板を重ねて貼り合せ、その薄
板の合せ面からのノイズエコーと端面からの反射エコー
とを超音波受発信器で受ける。それによりシリンダライ
ナの厚さをシリンダカバーを開放することなく、精度良
く求め、前回の計測値と比較してシリンダライナの摩耗
量をシリンダカバーを開放することなく精度よく求める
ことができる。
た超音波を、異る材質の薄板を重ねて貼り合せ、その薄
板の合せ面からのノイズエコーと端面からの反射エコー
とを超音波受発信器で受ける。それによりシリンダライ
ナの厚さをシリンダカバーを開放することなく、精度良
く求め、前回の計測値と比較してシリンダライナの摩耗
量をシリンダカバーを開放することなく精度よく求める
ことができる。
【０００９】
【実施例】本発明に係る第１実施例を図１，２によって
説明する。図１は本発明に係る第１実施例のシリンダの
断面図、図２は本発明に係る第１実施例の作用の説明図
である。図において、１はシリンダライナ、２はピスト
ン、３はシリンダカバー、４はピストンリング、５は排
気管、６は排気弁で何れも内燃機関の公知の要素であ
る。１０は注油棒でシリンダライナ１の壁にあけられた
注油孔１１に挿入され、シリンダ油導管１３により図示
しない注油器に連結されている。
説明する。図１は本発明に係る第１実施例のシリンダの
断面図、図２は本発明に係る第１実施例の作用の説明図
である。図において、１はシリンダライナ、２はピスト
ン、３はシリンダカバー、４はピストンリング、５は排
気管、６は排気弁で何れも内燃機関の公知の要素であ
る。１０は注油棒でシリンダライナ１の壁にあけられた
注油孔１１に挿入され、シリンダ油導管１３により図示
しない注油器に連結されている。
【００１０】２５はシリンダライナ１を貫いて挿入され
た超音波を伝達する棒材２２のシリンダライナ１の外側
に超音波受発信器２０が取付けられ、その内側の先端に
薄板のＡ材２３とＢ材２４を交互にシリンダライナ１の
内面に一致するまで配置した超音波厚さセンサである。
Ａ材は例えば銅合金、Ｂ材は鋳鉄でよい。厚さはそれぞ
れ０．１ｍｍ程度である。２１は表示器で超音波受発信
器２０に接続されている。
た超音波を伝達する棒材２２のシリンダライナ１の外側
に超音波受発信器２０が取付けられ、その内側の先端に
薄板のＡ材２３とＢ材２４を交互にシリンダライナ１の
内面に一致するまで配置した超音波厚さセンサである。
Ａ材は例えば銅合金、Ｂ材は鋳鉄でよい。厚さはそれぞ
れ０．１ｍｍ程度である。２１は表示器で超音波受発信
器２０に接続されている。
【００１１】前記第１実施例の作用を説明する。図示し
ない注油器からシリンダ油導管１３と注油棒１０を介し
て注油孔１１へシリンダ油が供給され、これによりシリ
ンダライナ１の内面へシリンダ油１２を供給してシリン
ダライナ１の内面を潤滑している。
ない注油器からシリンダ油導管１３と注油棒１０を介し
て注油孔１１へシリンダ油が供給され、これによりシリ
ンダライナ１の内面へシリンダ油１２を供給してシリン
ダライナ１の内面を潤滑している。
【００１２】図に示すとおり、超音波受発信器２０が超
音波を発すると、超音波がＡ材２３とＢ材２４の接合面
を通過する都度ノイズエコーを発し、シリンダライナ１
の内面と一致した面２３ａで反射エコーとなり、これら
の信号は表示器２１に示される。
音波を発すると、超音波がＡ材２３とＢ材２４の接合面
を通過する都度ノイズエコーを発し、シリンダライナ１
の内面と一致した面２３ａで反射エコーとなり、これら
の信号は表示器２１に示される。
【００１３】シリンダライナ１の内面の摩耗とともにＡ
材２３、Ｂ材２４も摩耗しノイズエコーの数が徐々に減
少する。従ってＡ材とＢ材の厚さを予め把握しておけば
シリンダライナの摩耗量を正確に求めることが可能とな
る。
材２３、Ｂ材２４も摩耗しノイズエコーの数が徐々に減
少する。従ってＡ材とＢ材の厚さを予め把握しておけば
シリンダライナの摩耗量を正確に求めることが可能とな
る。
【００１４】
【発明の効果】本発明は、超音波厚さセンサによりシリ
ンダライナ外周からシリンダライナの厚さを経時的に計
測することによって、シリンダライナ摩耗量を把握する
ことができるため、シリンダカバーを開放する必要がな
い。従って、シリンダカバー開放に要する時間および費
用を必要とせず、また機関運転中に計測することも可能
である。又従来行ってきたシリンダゲージを用いてシリ
ンダライナ内径を計測して摩耗量を求める方法は、特に
大形機関の場合は精度が十分でないが、本発明は摩耗量
を精度良く求めることができる。
ンダライナ外周からシリンダライナの厚さを経時的に計
測することによって、シリンダライナ摩耗量を把握する
ことができるため、シリンダカバーを開放する必要がな
い。従って、シリンダカバー開放に要する時間および費
用を必要とせず、また機関運転中に計測することも可能
である。又従来行ってきたシリンダゲージを用いてシリ
ンダライナ内径を計測して摩耗量を求める方法は、特に
大形機関の場合は精度が十分でないが、本発明は摩耗量
を精度良く求めることができる。
【図１】本発明に係る第１実施例のシリンダの断面図。
【図２】本発明に係る第１実施例の作用説明図。
【図３】従来例の大形２サイクル内燃機関のシリンダの
断面図。
断面図。
【図４】従来例のシリンダライナ摩耗量のシリンダゲー
ジによる計測法の図。
ジによる計測法の図。
１…シリンダライナ、２…ピストン、３…シリンダカバ
ー、４…ピストンリング、５…排気管、６…排気弁、１
０…注油棒、１１…注油孔、１２…シリンダ油、１３…
シリンダ油導管、２０…超音波受発信器、２１…表示
器、２２…棒材、２３…Ａ材、２４…Ｂ材、２５…超音
波厚さセンサ。
ー、４…ピストンリング、５…排気管、６…排気弁、１
０…注油棒、１１…注油孔、１２…シリンダ油、１３…
シリンダ油導管、２０…超音波受発信器、２１…表示
器、２２…棒材、２３…Ａ材、２４…Ｂ材、２５…超音
波厚さセンサ。
Claims (1)
- 【請求項１】 超音波を伝達する棒材（２２）の一端に
異った材質の薄板（２３）（２４）を交互に複数枚重ね
て貼り合せ、他端に超音波受発信器（２０）を配した超
音波厚さセンサ（２５）を形成し、シリンダライナ
（１）に設けた孔に前記超音波厚さセンサを薄板側の端
面をシリンダライナ（１）の内面に一致させて挿入して
成ることを特徴とするシリンダライナ摩耗量計測装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16472294A JPH0814099A (ja) | 1994-06-23 | 1994-06-23 | シリンダライナ摩耗量計測装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16472294A JPH0814099A (ja) | 1994-06-23 | 1994-06-23 | シリンダライナ摩耗量計測装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0814099A true JPH0814099A (ja) | 1996-01-16 |
Family
ID=15798656
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16472294A Withdrawn JPH0814099A (ja) | 1994-06-23 | 1994-06-23 | シリンダライナ摩耗量計測装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0814099A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1006271A2 (de) * | 1998-12-01 | 2000-06-07 | Wärtsilä NSD Schweiz AG | Verfahren und Anordnung zur Bestimmung des Zustands eines Gegenlaufpartners im Zylinder einer Brennkraftmaschine |
| KR20030030115A (ko) * | 2001-10-08 | 2003-04-18 | 현대자동차주식회사 | 실린더라이너의 밀착성 측정장치 |
| DE10338063A1 (de) * | 2003-08-19 | 2005-03-17 | Daimlerchrysler Ag | Verfahren zur Messung der Wandstärke einer in einem Kurbelgehäuse eingegossenen Zylinderlaufbuchse |
| KR101289710B1 (ko) * | 2010-06-11 | 2013-07-26 | 울산대학교 산학협력단 | 열전달 모델을 이용한 실린더 라이너의 고장 예측 장치 및 이의 고장 예측 방법 |
-
1994
- 1994-06-23 JP JP16472294A patent/JPH0814099A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1006271A2 (de) * | 1998-12-01 | 2000-06-07 | Wärtsilä NSD Schweiz AG | Verfahren und Anordnung zur Bestimmung des Zustands eines Gegenlaufpartners im Zylinder einer Brennkraftmaschine |
| EP1006271A3 (de) * | 1998-12-01 | 2005-04-20 | Wärtsilä NSD Schweiz AG | Verfahren und Anordnung zur Bestimmung des Zustands eines Gegenlaufpartners im Zylinder einer Brennkraftmaschine |
| KR20030030115A (ko) * | 2001-10-08 | 2003-04-18 | 현대자동차주식회사 | 실린더라이너의 밀착성 측정장치 |
| DE10338063A1 (de) * | 2003-08-19 | 2005-03-17 | Daimlerchrysler Ag | Verfahren zur Messung der Wandstärke einer in einem Kurbelgehäuse eingegossenen Zylinderlaufbuchse |
| KR101289710B1 (ko) * | 2010-06-11 | 2013-07-26 | 울산대학교 산학협력단 | 열전달 모델을 이용한 실린더 라이너의 고장 예측 장치 및 이의 고장 예측 방법 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010904 |