JPH08140030A - 映像データ記録方式 - Google Patents

映像データ記録方式

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JPH08140030A
JPH08140030A JP6302892A JP30289294A JPH08140030A JP H08140030 A JPH08140030 A JP H08140030A JP 6302892 A JP6302892 A JP 6302892A JP 30289294 A JP30289294 A JP 30289294A JP H08140030 A JPH08140030 A JP H08140030A
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recording
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recorded
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Application number
JP6302892A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Okamoto
和幸 岡本
Nobuhiro Hosohara
伸浩 細原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 デジタルVTRにおいて、特殊再生時の倍速
数に応じて、低倍速時には高倍速時よりも画質を改善す
る。 【構成】 磁気テープ21の複数本のトラックには、各倍
速数による特殊再生時のヘッド軌跡が交差する複数箇所
に、特殊再生用データの記録エリアTAL、TAM、T
AHを設け、これらの記録エリアに対する特殊再生用デ
ータの記録に際しては、特殊再生用データに含まれる直
流成分DC及び交流成分AC1、AC2の内、直流成分
を先頭として交流成分の低周波側から高周波側へ並ぶ周
波数成分のデータ列DC、AC1、AC2の最後或いは
途中までを記録することとして、より小さな倍速数につ
いての記録エリアには、より高い周波数成分までを含め
て記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像信号をデジタルデ
ータとしてテープに記録し、再生するデジタルビデオテ
ープレコーダに関し、特に、高速サーチ等の特殊再生を
可能とする映像データの記録方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】米国の次世代デジタル放送方式として提
案されているATV(Advanced Television)規格におい
ては、画像データを伝送する際の圧縮方法として、画像
圧縮の国際標準であるMPEG(Moving Picture Image
Coding Experts Group)方式が採用されようとしてい
る。
【0003】MPEG方式は、データの符号化におい
て、動き補償予測、DCT(離散コサイン変換)、及び可
変長符号化を採用しており、図6のフレーム構成に示す
様に、画像は、時間軸予測モードによって、I(intra-c
oded)ピクチャ、P(predictive coded)ピクチャ、B(bi
-directionally predictive coded)ピクチャの3種類に
分類される。Iピクチャはフレーム内符号化画像であ
り、Pピクチャは時間的に前方のフレームから予測する
フレーム間予測符号化画像であり、Bピクチャは前後フ
レームからのフレーム間予測符号化画像である。
【0004】MPEG方式における画像のデータ階層構
造を図7に示す。下層から順に以下の様に構成される。 (ブロック層)ブロックは、輝度又は色差の隣接する8×
8画素から構成され、DCTはこの単位で実行される。 (マクロブロック層)マクロブロックは、隣接する4個の
輝度ブロックと、画面上で同じ位置にあたる2個の色差
ブロックCb、Crの計6個のブロックから構成され
る。 (スライス層)スライスは、画像の走査順に連なる複数の
マクロブロックから構成される。 (ピクチャ層)ピクチャは複数のスライスから構成され、
1枚の画像を形成する。符号化される形式により、前述
のIピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャに分類される。 (GOP層)GOP(グループオブピクチャ)は、1又は複
数枚のIピクチャと、0又は複数枚の非Iピクチャから
構成される。 (ビデオシーケンス層)ビデオシーケンスは、画像サイ
ズ、画像レート等が同じ1又は複数のGOPから構成さ
れる。
【0005】一方、HD(High Definition)デジタルV
CR協議会において、映像信号をデジタルデータとして
記録し、再生するデジタルビデオテープレコーダ(デジ
タルVTR)の規格化が検討されている。ここで、磁気
テープには、上述のMPEG方式によって画像圧縮され
たATV規格のデータ(ATV信号)を記録することが考
えられる。図8は、デジタルVTRにおける標準の信号
記録フォーマットを示している。図示の様に、テープ(2
5)の信号面に形成されるトラックは、インサート用デー
タとトラック情報を含むITIエリア、音声データエリ
ア、映像データエリア、及びサブコードデータエリアか
ら構成される。記録速度はNTSCモードで毎秒300
トラックであって、10本のトラックを用いて1フレー
ムの画像が記録される。
【0006】データはシンクブロックと呼ばれる単位で
記録され、1トラックの映像データエリアには、135
シンクブロックが記録可能である。映像データは、図9
に示す如く135×77バイトのブロックとして扱わ
れ、該データブロックに対して、内符号及び外符号から
なる誤り訂正符号や、シンクデータ及びIDデータが付
加されて、これらのデータが1本のトラックに記録され
るのである。内符号は主にランダム誤りの検出及び訂正
に用いられ、外符号は主にバースト誤りの検出及び訂正
に用いられる。1つのシンクブロックは、シンクデー
タ、IDデータ、映像データ、誤り訂正符号の順序に記
録される。
【0007】この様にして記録された磁気テープを記録
時とは異なる速度で走行させて、高速サーチ等の特殊再
生を行なう場合、ヘッドは複数トラックを横切って斜め
方向に走査することになるため、MPEG方式のデータ
は連続的に得られず、断片的なものとなる。前述の如
く、MPEG方式のビットストリームの内、Pピクチャ
やBピクチャはフレーム間予測符号化画像であるので、
これを断片的に獲得しても、画像を再構成することが出
来ない。
【0008】即ち、特殊再生画は、フレーム内予測符号
化画像であるIピクチャのみに基づいて再構成が可能で
あって、然もIピクチャの再構成においては、トラック
上に分布するIピクチャのデータを順序正しく全て獲得
する必要がある。
【0009】そこで、デジタルVTRにおける特殊再生
の方法として、1993年10月発行の学会誌「Intern
ational Workshop On HDTV'93」の“A Recording Metho
d ofATV data on a Consumer Digital VCR”に記載の方
法が知られている。
【0010】この方法においては、各トラックの映像デ
ータエリア内に特定のエリアを設け、該特定エリア内
に、通常再生用のデータとは別に、Iピクチャのデータ
を特殊再生用のデータとして記録する。この様な記録方
法が可能となる理由は、ATV信号のデータレートは約
19Mbpsであるのに対して、HDデジタルVCR協
議会の規格に基づく1トラックの映像データエリアは約
25Mbpsのデータレートで記録可能であるため、約
6Mbpsに相当する領域が記録可能な領域として余る
ことになるからである。
【0011】具体的には、図10に示す様に、1本のト
ラック上の映像データエリアに、通常再生用のデータエ
リアNPAを設けると共に、該トラック上の前部、中央
部及び後部の3箇所に、特殊再生用のデータエリアTP
Aを設ける。3つの特殊再生用データエリアTPAに
は、1トラックの映像データエリア135SB(シンク
ブロック)の内、合計30SBが割り当てられる。
【0012】そして、特殊再生で設定される最大の倍速
数nと同数本のトラックに対して、同じ特殊再生用デー
タを記録する。図示する例(n=5)では、連続する5本
のトラックの特殊再生用データエリアTPAには同一デ
ータを記録する。更に、上記5トラック単位にデータを
更新し、これを複数回(m回)繰り返して、5×m本のト
ラックにより1枚のIピクチャのデータを全て記録する
のである。この場合、再生速度が5倍速以下であれば、
5×m本のトラックを5トラック毎に1回、合計m回走
査すれば、Iピクチャの映像データを全て獲得すること
が出来る。
【0013】又、最大の倍速数n=9では、連続する9
本のトラックの特殊再生用データエリアTPAには同一
データを記録し、9トラック単位にデータを更新して、
Iピクチャのデータを全て記録する。この場合、9倍速
の特殊再生が可能であると共に、5倍速の特殊再生を設
定したときも、9本中、5本のトラックを斜めに横切る
ヘッド軌跡が上記3つの特殊再生用データエリアTPA
を通過して、特殊再生用データの読出しが可能である。
この様に、上記の映像データ記録方式によれば、最大倍
速数に応じた本数のトラックに跨がって特殊再生用デー
タを記録しておくことより、最大倍速数以下の複数種類
の倍速数での特殊再生が可能となる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方式では、複数種類の倍速数での特殊再生において読み
出されるデータの量は、最高倍速数でのデータ量と同一
である。例えば最高倍速数9の場合に、倍速数を5に設
定したとしても、9本のトラックには同一データが繰り
返し記録されているため、この中の5トラック分の特殊
再生用データは有効に利用されるが、残りの4トラック
分のデータは無駄なものとなる。即ち、この4トラック
分のデータは特殊再生時の画質に寄与しない。この様
に、従来の映像データ記録方式では、複数種類の倍速数
による特殊再生を実現としたとしても、最高倍速数より
も低い速度による特殊再生時の画質が最高倍速時の画質
によって制約を受け、低倍速時の画質を改善することが
出来ない問題がある。
【0015】本発明の目的は、特殊再生時の倍速数に応
じて、低倍速時には高倍速時よりも画質を改善すること
が出来る映像データ記録方式を提供することである。
【0016】
【課題を解決する為の手段】本発明に係る映像データ記
録方式においては、複数種類の倍速数での特殊再生を可
能とするべく、複数本のトラックには、各倍速数による
特殊再生時のヘッド軌跡が交差する複数箇所に、倍速数
毎に区別された特殊再生用データの記録エリアを設け、
これらの記録エリアに対する特殊再生用データの記録に
際しては、特殊再生用データに含まれる直流成分及び交
流成分の内、直流成分を先頭として交流成分の低周波側
から高周波側へ並ぶ周波数成分のデータ列の最後或いは
途中までを記録することとして、より小さな倍速数につ
いての記録エリアには、より高い周波数成分までを含め
て記録する。
【0017】より具体的構成において、1フレーム分の
特殊再生用データを記録すべき複数の記録エリアは、特
殊再生時の倍速数に応じて、倍速数が大きくなるにつれ
て、より多くの本数のトラックに跨がって形成される。
【0018】
【作用】本発明の映像データ記録方式においては、特殊
再生時の倍速数として、予め複数種類が設定されてお
り、特殊再生時には、この中から1つの倍速数が選択さ
れる。テープには、選択された倍速数によるヘッド軌跡
がトラックと交差する複数の位置に、その倍速数につい
ての特殊再生用データの記録エリアが設けられており、
特殊再生時に、磁気ヘッドが倍速数に応じた傾斜で複数
のトラックを横切ってテープをトレースすることより、
該ヘッド軌跡上に配置されている複数の記録エリアから
特殊再生用データが読み出される。
【0019】ここで、比較的大きな倍速数が選択された
とき(高倍速時)、その倍速数についての記録エリアに
は、特殊再生用データの直流成分のみ、或いは直流成分
及び交流の低周波成分のみが記録されており、高周波成
分は省略されている。従って、これらのデータが読み出
されて再生されることよって、特殊再生画の再構成は可
能であるが、高周波成分の欠落によって若干の画質低下
を伴う。これに対し、小さな倍速数が選択されたとき
(低倍速時)には、その倍速数についての記録エリアに
は、特殊再生用データの直流成分の他、交流の低周波成
分及び高周波成分が記録されており、これらのデータが
読み出されて再生されることによって、高倍速時よりも
高い画質の特殊再生が実現される。
【0020】又、上記具体的構成において、低倍速時に
は、1フレーム分の特殊再生用データが少ない本数のト
ラックに跨がって記録されているので、特殊再生画の更
新率は高く、滑らかな動きの映像が得られる。これに対
し、高倍速時には、1フレーム分の特殊再生用データ
が、より多くの本数のトラックに跨がって記録されてい
るので、特殊再生画の更新率は低下するが、高倍速時に
はテープ速度が高いため、問題とならない。
【0021】
【発明の効果】本発明に係る映像データ記録方式によれ
ば、特殊再生時の倍速数に応じて、低倍速時には高倍速
時よりも画質を改善することが出来る。
【0022】
【実施例】以下、ATV規格のデータをHDデジタルV
CR協議会の規格に基づくデジタルVTRにより記録す
る一実施例について、図面に沿って具体的に説明する。
先ず、特殊再生時の倍速数が3種類(低倍速、中倍速、
高倍速)に設定される場合の特殊再生用データ記録エリ
アの配置と、各記録エリアに記録すべきデータの内容に
ついて、図4及び図5により説明する。
【0023】低倍速による特殊再生時には、磁気ヘッド
は、図4(a)に示す様に比較的傾斜の緩やかなヘッド軌
跡を描いて、磁気テープ(21)をトレースする。そこで、
該ヘッド軌跡が各トラックを横切る所定の複数位置に、
特殊再生用データの記録エリアTALを形成する。ここ
で、1フレーム分の特殊再生用データは、直流成分D
C、交流の低周波成分AC1及び高周波成分AC2に分
離されて、成分毎に異なるトラックの異なる記録エリア
TALに割り当てられる。即ち、直流成分DCのデータ
は、1フレーム分のデータを記録すべき複数本のトラッ
クの内、前半の複数本を用いて記録され、DCブロック
を形成する。低周波成分AC1は、DCブロックに続く
複数本を用いて記録され、AC1ブロックを形成する。
更に、高周波成分AC2は、AC1ブロックに続く複数
本を用いて記録され、AC2ブロックを形成する。
【0024】中倍速による特殊再生時には、磁気ヘッド
は、図4(b)に示す様にやや傾斜の大きなヘッド軌跡を
描いて、磁気テープ(21)をトレースする。そこで、該ヘ
ッド軌跡が各トラックを横切る所定の複数位置に、特殊
再生用データの記録エリアTAMを形成する。ここで、
1フレーム分の特殊再生用データの内、直流成分DCの
データは、1フレーム分のデータを記録すべき複数本の
トラックの内、前半の複数本を用いて記録され、DCブ
ロックを形成する。低周波成分AC1は、DCブロック
に続く後半の複数本を用いて記録され、AC1ブロック
を形成する。高周波成分AC2は記録を省略する。
【0025】又、高倍速による特殊再生時には、磁気ヘ
ッドは、図4(c)に示す様に最も大きなヘッド軌跡を描
いて、磁気テープ(21)をトレースする。そこで、該ヘッ
ド軌跡が各トラックを横切る所定の複数位置に、特殊再
生用データの記録エリアTAHを形成する。ここで、1
フレーム分の特殊再生用データの内、直流成分DCのデ
ータのみを記録エリアTAHに記録し、低周波成分AC
1及び高周波成分AC2は記録を省略する。
【0026】本発明においては、3種類の倍速数による
特殊再生を可能とするべく、図4(a)(b)(c)の記録パ
ターンは、同一のテープ領域に、特殊再生用データの記
録エリアが互いに重ならない様に形成される。即ち、図
5に示す如く、低倍速時、中倍速時及び高倍速時におけ
る各ヘッド軌跡上に、上述の低倍速用データの記録エリ
アTAL、中倍速用データの記録エリアTAM、及び高
倍速用データの記録エリアTAHが、互いに重ならない
様に配置される。
【0027】上述の方式によって特殊再生用データが記
録された磁気テープを、低倍速、中倍速或いは高倍速の
何れかの速度で特殊再生すると、その倍速数に応じた傾
斜のヘッド軌跡が描かれて、該軌跡上に配置された記録
エリアから、その倍速数に応じたデータのみが読み出さ
れて、特殊再生画が再構成される。
【0028】この際、低倍速時には、特殊再生用データ
の直流成分、交流の低周波成分及び高周波成分が全て読
み出されて、画面が再構成されるので、最も高い画質の
特殊再生映像が得られる。中倍速時には、特殊再生用デ
ータの直流成分と、交流の低周波成分が読み出されるこ
とによって、比較的高い画質の特殊再生映像が得られ
る。これに対し、高倍速時には、特殊再生用データの直
流成分のみが読み出されて、画面が再構成されるので、
若干の画質の低下は避けることが出来ないが、再生速度
が速いため、画質の劣化が目立つことはない。
【0029】尚、図4(a)(b)(c)に示す様に、低倍速
時には、記録すべき1フレーム分のデータの量は多い
が、比較的短いテープ領域に全てのデータを記録するこ
とが可能である。従って、特殊再生時における画面の更
新率が高く、滑らかな動きの映像が得られる。これに対
し、高倍速時には、記録すべきデータの量は少ないが、
1フレーム分のデータを記録するために、比較的長いテ
ープ領域が必要となる。従って、特殊再生時には、画面
の更新率が低くなり、ストロボ調の映像となるが、テー
プ速度が速いため、実用上問題となることはない。
【0030】次に上記映像データ記録方式を実現するた
めのデジタルVTRの構成について、図1乃至図3を用
いて具体的に説明する。図1はデジタルVTRの記録系
の構成を示しており、DCTの施されたATV信号は、
通常再生用メモリ(3)へ供給されて、1フレーム分のデ
ータが格納される。同時に、ATV信号はIピクチャ抜
取り回路(1)へ送られて、特殊再生用データとしてIピ
クチャのデータのみが抜き取られ、更にDCT係数分析
回路(2)にて、Iピクチャのデータに含まれるDCT係
数が分析される。
【0031】Iピクチャ抜取り回路(1)から得られるI
ピクチャのデータは、直流成分を格納すべき直流用メモ
リ(4)と、交流成分を各周波数成分毎に格納すべき複数
(n個)のメモリ(5)(6)…(7)に供給される。これらの
メモリ(4)(5)(6)…(7)には、上記DCT係数分析回
路(2)による分析結果が供給されており、Iピクチャの
データに含まれる各周波数成分が、対応するメモリへ書
き込まれる。
【0032】通常再生用メモリ(3)、直流用メモリ(4)
及び複数の交流用メモリ(5)〜(7)の出力端はセレクタ
ー(8)へ接続されている。該セレクター(8)は、通常再
生用データの記録時、即ち磁気ヘッドが通常再生用デー
タの記録エリアを通過する際には、通常再生用メモリ
(3)の出力を選択する。この結果、通常再生用メモリ
(3)に格納されている通常再生用データがID付加回路
(11)を経て、必要なIDデータが付加された後、デジタ
ルVTR信号として磁気ヘッドへ向けて送出される。
【0033】又、セレクター(8)は、特殊再生用データ
の記録時、即ち磁気ヘッドが特殊再生用データの記録エ
リアを通過する際には、直流用メモリ(4)及び複数の交
流用メモリ(5)〜(7)の内、何れかのメモリの出力を選
択する。即ち、図4及び図5の例では、通常再生時と同
一傾斜のヘッド軌跡によって各トラックを走査する過程
で、低倍速用の記録エリアTALを通過する際には、直
流用メモリ(4)及び複数の交流用メモリ(5)〜(7)を順
次選択して、図4(a)に示す記録パターンを形成する。
【0034】又、中倍速用の記録エリアTAMを通過す
る際には、直流用メモリ(4)及び低周波用のメモリ(5)
…を順次選択して、図4(b)に示す記録パターンを形成
する。更に、高倍速用の記録エリアTAHを通過する際
には、直流用メモリ(4)のみを選択して、図4(c)に示
す記録パターンを形成する。
【0035】但し、図5に示す様に、磁気ヘッドが各ト
ラックを順番に走査する過程で、低倍速用の記録エリア
TAL、中倍速用の記録エリアTAM、及び高倍速用の
記録エリアTAHは交互に繰り返し到来するので、上述
の3種類の記録パターンの形成は、時分割的に同時進行
することになる。
【0036】上述の如きセレクター(8)の切換えは、各
メモリ(4)〜(7)からのアドレス管理情報等に基づい
て、制御回路(9)が行なう。又、何れのメモリが選択さ
れたかを表わす情報が制御回路(9)からID生成回路(1
0)へ送られ、ID生成回路(10)では、該情報に応じて所
定のIDデータを作成し、ID付加回路(11)へ供給す
る。
【0037】図3は、上記記録系によってテープに記録
される1シンクブロックについてのデータフォーマット
を表わしている。1シンクブロックは90バイトから構
成され(図9参照)、この中のIDデータ記録エリアは3
バイトから構成される。該IDデータ記録エリアの内、
下位の第1バイトはIDパリティに用いられ、第2バイ
ト(ID1)にはシンクブロック番号が格納される。
【0038】IDデータ記録エリアの第3バイト(ID
0)の内、下位の第1乃至第3ビット(TR0,TR1,
TR2)にはトラック番号が格納され、第4及び第5ビ
ット(FR0,FR1)には、フレーム番号が格納され
る。そして、残りの第6乃至第8ビット(AR0,AR
1,AR2)を用いて、その映像データが通常再生用デ
ータであるか、或いは特殊再生用データの何れの成分の
データであるかを識別するための成分識別データを格納
するのである。図3中の図表に、成分識別データの一例
を示す。これによって、通常再生用データと特殊再生用
データの識別、及び、特殊再生用データの場合は直流成
分DC、交流成分AC1〜AC4の識別が可能となる。
【0039】図2は、デジタルVTRの再生系の構成を
示しており、磁気テープから読み出されたデジタルVT
R信号は、ID分離回路(12)を経て上述のIDデータが
分離された後、映像データのみが通常再生用メモリ(1
4)、直流用メモリ(15)及び複数(n個)の交流用メモリ(1
6)…(17)へ供給される。直流用メモリ(15)及び複数の交
流用メモリ(16)…(17)の出力端は合成回路(18)へ接続さ
れている。
【0040】ID分離回路(12)から得られるIDデータ
はID判定回路(13)へ送られて、シンクブロック毎に、
通常再生用データと特殊再生用データの識別、及び、特
殊再生用データの場合は直流成分DC、交流成分AC1
〜ACnの識別が行なわれる。
【0041】その識別結果は制御回路(19)へ供給される
と同時に、通常再生用メモリ(14)、直流用メモリ(15)及
び交流用メモリ(16)〜(17)へ書込み制御信号として送ら
れる。この結果、ID分離回路(12)から出力されるデー
タの内、通常再生用データは通常再生用メモリ(14)へ、
特殊再生用データの直流成分DCは直流用メモリ(15)
へ、交流成分AC1〜ACnは対応するメモリ(16)〜(1
7)へ書き込まれることになる。
【0042】通常再生時には、通常再生用メモリ(14)に
格納された通常再生用データがセレクター(20)を通過し
て、ATV信号として後段の映像表示装置へ供給され
る。一方、特殊再生時には、ID判定回路(13)による通
常再生/特殊再生の識別結果に応じて、制御回路(19)が
セレクター(20)を合成回路(18)側へ切換える。
【0043】又、制御回路(19)は、直流成分DC、交流
成分AC1〜ACnの識別結果に応じて合成回路(18)を
制御する。これによって、合成回路(18)は、直流用メモ
リ(15)及び複数の交流用メモリ(16)〜(17)に格納されて
いるデータを所定の順序で読み出し、これらのデータを
合成して、元のDCTフォーマットの映像データに復元
する。合成された映像データは、セレクター(20)を通過
して、ATV信号として後段の映像表示装置へ供給され
る。この結果、選択された特定の倍速数による特殊再生
画が表示されることになる。
【0044】ここで、特殊再生画は、高倍速時には、高
周波成分の欠落によって画質が多少劣化することなる
が、低倍速時には、高周波成分を含む多くの周波数成分
に基づいて再構成されるので、高い画質が得られる。即
ち、従来の様に低倍速時の画質が高倍速時の画質によっ
て制約を受けることはない。
【0045】上記実施例の説明は、本発明を説明するた
めのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定
し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本
発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲
に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは
勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデジタルVTRの記録系を表わす
ブロック図である。
【図2】該デジタルVTRの再生系を表わすブロック図
である。
【図3】1シンクブロックのデータフォーマットを表わ
す説明図である。
【図4】各倍速時における特殊再生用データの記録エリ
アの配置を説明する図である。
【図5】各倍速についての記録エリアが同一のテープ領
域に形成されている状態を説明する図である。
【図6】MPEG方式のフレーム構成を示す図である。
【図7】MPEG方式におけるデータ階層構造を示す図
である。
【図8】デジタルVTRにおけるトラック上のデータフ
ォーマットを示す図である。
【図9】デジタルVTRにおけるデータのブロック構造
を示す説明図である。
【図10】従来の記録方式によるトラックパターンを示
す図である。
【符号の説明】
(1) Iピクチャ抜取り回路 (2) DCT係数分析回路 (3) 通常再生用メモリ (4) 直流用メモリ (5) 交流用第1メモリ (6) 交流用第2メモリ (7) 交流用第nメモリ (8) セレクター

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ上の複数本のトラックに、直交変
    換による符号化が施された映像データを記録する方式で
    あって、映像データは通常再生用データ及び特殊再生用
    データから構成して、複数種類の倍速数での特殊再生を
    可能とするべく、複数本のトラックには、各倍速数によ
    る特殊再生時のヘッド軌跡が交差する複数箇所に、倍速
    数毎に区別された特殊再生用データの記録エリアを設
    け、これらの記録エリアに対する特殊再生用データの記
    録に際しては、特殊再生用データに含まれる直流成分及
    び交流成分の内、直流成分を先頭として交流成分の低周
    波側から高周波側へ並ぶ周波数成分のデータ列の最後或
    いは途中までを記録することとして、より小さな倍速数
    についての記録エリアには、より高い周波数成分までを
    含めて記録することを特徴とする映像データ記録方式。
  2. 【請求項2】 1フレーム分の特殊再生用データを記録
    すべき複数の記録エリアは、特殊再生時の倍速数に応じ
    て、倍速数が大きくなるにつれて、より多くの本数のト
    ラックに跨がって形成される請求項1に記載の映像デー
    タ記録方式。
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