JPH0813997B2 - 固形石けん組成物 - Google Patents
固形石けん組成物Info
- Publication number
- JPH0813997B2 JPH0813997B2 JP14819087A JP14819087A JPH0813997B2 JP H0813997 B2 JPH0813997 B2 JP H0813997B2 JP 14819087 A JP14819087 A JP 14819087A JP 14819087 A JP14819087 A JP 14819087A JP H0813997 B2 JPH0813997 B2 JP H0813997B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- solid soap
- weight
- present
- soap composition
- foaming
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Detergent Compositions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は固形石けん組成物に係り、特に、エモリエン
ト効果に優れ、泡立ちが良好であり、かつ、溶け崩れの
少ない固形石けん組成物に関する。
ト効果に優れ、泡立ちが良好であり、かつ、溶け崩れの
少ない固形石けん組成物に関する。
[従来の技術] 身体用洗浄剤として広く使用されている固形石けん
は、一般に脱脂力が強すぎるために洗浄後の肌のつっぱ
り感が強い。その脱脂力を調節し、洗浄後の肌にしっと
り感を持たせるために、水不溶性の油脂、ポリマー等を
配合するか、または洗浄力の低いAOS(アルファオレフ
ィンスルフォネート)、AES(アルコールエトキシスル
フェート)、アシルグルタミン酸ソーダ等を併用する方
法がとられてきた。しかしながら、前者は固形石けんの
基本的性能である泡立ちが著しく低下し、後者は使用中
のすすぎ時にぬるつきが生じ、さらには石けんの溶け崩
れを生ずるという欠点がある。
は、一般に脱脂力が強すぎるために洗浄後の肌のつっぱ
り感が強い。その脱脂力を調節し、洗浄後の肌にしっと
り感を持たせるために、水不溶性の油脂、ポリマー等を
配合するか、または洗浄力の低いAOS(アルファオレフ
ィンスルフォネート)、AES(アルコールエトキシスル
フェート)、アシルグルタミン酸ソーダ等を併用する方
法がとられてきた。しかしながら、前者は固形石けんの
基本的性能である泡立ちが著しく低下し、後者は使用中
のすすぎ時にぬるつきが生じ、さらには石けんの溶け崩
れを生ずるという欠点がある。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は、使用後のしっとりさ、すなわちエモリエン
ト効果に優れ、かつ使用中の泡立ちが良好で溶け崩れが
少ない固形石けん組成物を提供することを目的とする。
ト効果に優れ、かつ使用中の泡立ちが良好で溶け崩れが
少ない固形石けん組成物を提供することを目的とする。
[問題を解決するための手段] 本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意研究し
た結果、固形石けん中に粘土鉱物の一種であるカオリ
ン、脂肪酸及び水溶性高分子を所定量配合することによ
って上記問題点を解決し得ることを見出し、本発明を完
成するに至った。
た結果、固形石けん中に粘土鉱物の一種であるカオリ
ン、脂肪酸及び水溶性高分子を所定量配合することによ
って上記問題点を解決し得ることを見出し、本発明を完
成するに至った。
すなわち、本発明の固形石けん組成物は、石けん成分
に、(a)カオリンを3ないし60重量%、(b)脂肪酸
を0.5ないし10重量%、及び(c)水溶性高分子を0.2な
いし5重量%を配合してなることを特徴とする。
に、(a)カオリンを3ないし60重量%、(b)脂肪酸
を0.5ないし10重量%、及び(c)水溶性高分子を0.2な
いし5重量%を配合してなることを特徴とする。
本発明の(a)成分であるカオリンは、Al2O3・2SiO2
・2H2Oなる組成を有する含水ケイ酸アルミニウム鉱物で
あるカオリナイトを主成分とするカオリン鉱物からなる
白色粘土である。カオリンの配合量は10ないし50重量%
が好ましい。
・2H2Oなる組成を有する含水ケイ酸アルミニウム鉱物で
あるカオリナイトを主成分とするカオリン鉱物からなる
白色粘土である。カオリンの配合量は10ないし50重量%
が好ましい。
本発明の(b)成分である脂肪酸としては、例えばラ
ウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、パルミチン
酸、ベヘニン酸等の飽和脂肪酸及びオレイン酸、リノー
ル酸、リノレン酸、イソステアリン酸等の不飽和結合や
分岐鎖を含むものが挙げられる。脂肪酸の配合量は1な
いし8重量%が好ましい。
ウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、パルミチン
酸、ベヘニン酸等の飽和脂肪酸及びオレイン酸、リノー
ル酸、リノレン酸、イソステアリン酸等の不飽和結合や
分岐鎖を含むものが挙げられる。脂肪酸の配合量は1な
いし8重量%が好ましい。
本発明の(c)成分である水溶性高分子として、例え
ばコーンスターチ、アルギン酸ナトリウム、アラビアゴ
ム、カゼイン、コラーゲン等の天然高分子やメチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、カルボ
キシメチルデンプン等の半合成品及びポリビニルアルコ
ール、ポリアクリル酸ナトリウム等の合成品が挙げられ
る。水溶性高分子の配合量は0.5ないし3重量%が好ま
しい。
ばコーンスターチ、アルギン酸ナトリウム、アラビアゴ
ム、カゼイン、コラーゲン等の天然高分子やメチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、カルボ
キシメチルデンプン等の半合成品及びポリビニルアルコ
ール、ポリアクリル酸ナトリウム等の合成品が挙げられ
る。水溶性高分子の配合量は0.5ないし3重量%が好ま
しい。
本発明における固形石けんは従来公知の方法に従って
製造することができる。例えば、牛脂、豚脂、鯨脂、魚
脂などに代表される動物性油脂、ヤシ油、パーム油、パ
ーム核油、大豆油、オリーブ油、綿実油等に代表される
植物油脂等の各単独ないし混合物をアルカリ等でけん化
するかあるいは種々の脂肪酸や樹脂酸をアルカリ等で中
和することによって製造することができる。
製造することができる。例えば、牛脂、豚脂、鯨脂、魚
脂などに代表される動物性油脂、ヤシ油、パーム油、パ
ーム核油、大豆油、オリーブ油、綿実油等に代表される
植物油脂等の各単独ないし混合物をアルカリ等でけん化
するかあるいは種々の脂肪酸や樹脂酸をアルカリ等で中
和することによって製造することができる。
本発明の固形石けん組成物に対しては、上記必須成分
の他に、本発明の効果を損わない範囲で他のアニオン活
性剤、ノニオン活性剤等の界面活性剤;高級アルコー
ル;香料、色素、防腐剤、殺菌剤等の任意成分を適宜配
合することができる。
の他に、本発明の効果を損わない範囲で他のアニオン活
性剤、ノニオン活性剤等の界面活性剤;高級アルコー
ル;香料、色素、防腐剤、殺菌剤等の任意成分を適宜配
合することができる。
[発明の効果] 本発明の固形石けん組成物は、使用後のしっとりさ、
すなわちエモリエント効果に優れかつ泡立ちも良好であ
り、また溶け崩れの少ないという優れた効果を示す。
すなわちエモリエント効果に優れかつ泡立ちも良好であ
り、また溶け崩れの少ないという優れた効果を示す。
[実施例] 以下に本発明の実施例を示し、本発明の効果をより具
体的に説明する。最初に実施例で採用した評価方法及び
試験方法について説明する。
体的に説明する。最初に実施例で採用した評価方法及び
試験方法について説明する。
(1) エモリエント効果の評価方法 各試料を通常通りに使用した時の使用感を10名の専門
パネラーにより次の基準で評価し、その平均値をエモリ
エント効果の評価点数とした。
パネラーにより次の基準で評価し、その平均値をエモリ
エント効果の評価点数とした。
洗顔後の使用感 しっとりする 5点 ややしっとりする 4点 ふつう 3点 ややつっぱる 2点 つっぱる 1点 この方法から、実用的に優れたエモリエント効果と認
められるのは10名のパネラーの平均評価点数が4点以上
のものである。
められるのは10名のパネラーの平均評価点数が4点以上
のものである。
(2) 泡立ちの評価方法 本発明の必須添加成分を含まない原料の石けん単品を
標準品として用い、10名のパネラーにより次の基準で評
価し、その平均値を泡立ちの評価点数とした。
標準品として用い、10名のパネラーにより次の基準で評
価し、その平均値を泡立ちの評価点数とした。
標準品との比較 かなり良い 4点 良い 3点 同程度 2点 劣る 1点 この方法から、実用的に優れた泡立ちと認められるの
は、10名のパネラーの平均評価点数が3点以上のもので
ある。
は、10名のパネラーの平均評価点数が3点以上のもので
ある。
(3) 溶け崩れ試験 あらかじめ重量を測定した試料を針金で吊るし、25℃
に保たれた200mlの水道水に浸して2時間放置した。そ
の後、取出して重量を測定し、次式に従って膨潤度を求
めた。
に保たれた200mlの水道水に浸して2時間放置した。そ
の後、取出して重量を測定し、次式に従って膨潤度を求
めた。
膨潤度(%)=b−(a−c)/(a−c)×100 但し、 a:浸漬前の重量(g) b:浸漬後の重量(g) c:水中に溶け出した重量(g) その膨潤度によりその溶け崩れ状態(固形せっけんの溶
け崩れにくさを表し、これが良好であるときはそのせっ
けんは溶け崩れにくいことになる。)を次の基準で評価
した。
け崩れにくさを表し、これが良好であるときはそのせっ
けんは溶け崩れにくいことになる。)を次の基準で評価
した。
溶け崩れ状態 非常に良好(膨潤度18%未満) ◎ 良好(膨潤度18%以上22%未満) ○ 普通(膨潤度22%以上26%未満) △ 悪い(膨潤度26%以上) × 実施例 1 次の第1表に示す配合組成の5種の固形石けんを常法
により調製し、それらの特性を評価した。その結果を同
表に示す。
により調製し、それらの特性を評価した。その結果を同
表に示す。
第1表から明らかなように、本発明の範囲内の組成物
(実施例1)はエモリエント効果、泡立ち、溶け崩れ状
態はいずれも良好な結果を示している。これに対し、本
発明の必須成分であるカオリン、脂肪酸、水溶性高分子
の1種又は2種又は3種を含まない組成物(比較例1〜
4)は、エモリエント効果、泡立ち、溶け崩れ状態のい
ずれも十分に満足していない。
(実施例1)はエモリエント効果、泡立ち、溶け崩れ状
態はいずれも良好な結果を示している。これに対し、本
発明の必須成分であるカオリン、脂肪酸、水溶性高分子
の1種又は2種又は3種を含まない組成物(比較例1〜
4)は、エモリエント効果、泡立ち、溶け崩れ状態のい
ずれも十分に満足していない。
実施例 2,3,4,5 次の第2表に示す配合組成の6種の固形石けんを常法
により調製し、それらの特性を評価した。その結果を第
2表に示す。
により調製し、それらの特性を評価した。その結果を第
2表に示す。
第2表から明らかなように、本発明の範囲内の組成物
(実施例2〜5)はエモリエント効果、泡立ち、溶け崩
れ状態はいずれも良好な結果を示しているのに対し、必
須成分であるカオリン配合量が本発明の範囲外であるも
の(比較例5,6)は泡立ちあるいは溶け崩れ状態が悪
く、また、必須成分である脂肪酸、水溶性高分子の配合
量が本発明の範囲外であるもの(比較例7,8)はエモリ
エント効果又は溶け崩れ状態が悪い。
(実施例2〜5)はエモリエント効果、泡立ち、溶け崩
れ状態はいずれも良好な結果を示しているのに対し、必
須成分であるカオリン配合量が本発明の範囲外であるも
の(比較例5,6)は泡立ちあるいは溶け崩れ状態が悪
く、また、必須成分である脂肪酸、水溶性高分子の配合
量が本発明の範囲外であるもの(比較例7,8)はエモリ
エント効果又は溶け崩れ状態が悪い。
Claims (4)
- 【請求項1】固形石けん成分に、カオリン3ないし60重
量%、脂肪酸0.5ないし10重量%、及び水溶性高分子0.2
ないし5重量%を配合してなる固形石けん組成物。 - 【請求項2】前記カオリンの配合量が10ないし50重量%
である特許請求の範囲第1項記載の固形石けん組成物。 - 【請求項3】前記脂肪酸の配合量が1ないし8重量%で
ある特許請求の範囲第1項または第2項記載の固形石け
ん組成物。 - 【請求項4】前記水溶性高分子の配合量が0.5ないし3
重量%である特許請求の範囲第1項、第2項または第3
項記載の固形石けん組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14819087A JPH0813997B2 (ja) | 1987-06-15 | 1987-06-15 | 固形石けん組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14819087A JPH0813997B2 (ja) | 1987-06-15 | 1987-06-15 | 固形石けん組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63312400A JPS63312400A (ja) | 1988-12-20 |
JPH0813997B2 true JPH0813997B2 (ja) | 1996-02-14 |
Family
ID=15447261
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14819087A Expired - Lifetime JPH0813997B2 (ja) | 1987-06-15 | 1987-06-15 | 固形石けん組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0813997B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0825252A1 (en) * | 1996-08-16 | 1998-02-25 | Unilever N.V. | Process for preparing soap material |
GB9718235D0 (en) * | 1997-08-28 | 1997-11-05 | Unilever Plc | Soap bars |
CN103415607B (zh) * | 2011-03-16 | 2016-07-06 | 荷兰联合利华有限公司 | 充气皂条 |
-
1987
- 1987-06-15 JP JP14819087A patent/JPH0813997B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63312400A (ja) | 1988-12-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA1252728A (en) | Skin cleansing compositions containing alkaline earth metal carbonates as skin feel agents | |
CA1332907C (en) | Toilet compositions | |
CA1067786A (en) | Toilet bars | |
EP0189332A2 (en) | Toilet bars | |
EP0222525A2 (en) | Toilet composition and process | |
US4198311A (en) | Skin conditioning toilet bar | |
EP0194126A2 (en) | Detergent compositions | |
CA2090237A1 (en) | Aerated and freezer bar soap compositions containing sucrose as a mildness aid and a processing aid | |
JP4394830B2 (ja) | 棒石鹸 | |
WO2022122878A1 (en) | Laundry soap bar composition | |
US5417878A (en) | Solid detergent composition | |
US3248333A (en) | Low ph detergent bar | |
US2175285A (en) | Detergent for toilet use containing incompletely esterified polyhydric alcohol | |
US4704223A (en) | Superfatted soaps | |
JPH09500666A (ja) | 棒状石けんに関する改善 | |
US2714093A (en) | Method of preparing detergent compositions | |
US5219487A (en) | Aerated bar soap composition containing free fatty acid | |
US2875153A (en) | Detergent compositions | |
JPH0813997B2 (ja) | 固形石けん組成物 | |
GB654991A (en) | A process for the preparation of products with improved properties, suitable for use as detergents, wetting agents, and the like | |
JP2001026532A (ja) | 水性液状石鹸組成物 | |
JPH08183730A (ja) | 固形洗浄剤組成物及びその製造方法 | |
JPH0751717B2 (ja) | 石けん組成物 | |
JP2779543B2 (ja) | 固形石鹸 | |
US2553716A (en) | Mild detergent and method of making same |