JPH08139609A - 符号化データの復号方法及びその装置 - Google Patents

符号化データの復号方法及びその装置

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JPH08139609A
JPH08139609A JP27354094A JP27354094A JPH08139609A JP H08139609 A JPH08139609 A JP H08139609A JP 27354094 A JP27354094 A JP 27354094A JP 27354094 A JP27354094 A JP 27354094A JP H08139609 A JPH08139609 A JP H08139609A
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JP27354094A
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Yoshinobu Mita
良信 三田
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  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 符号化データの復号化効率を向上させた符号
化データの復号方法及びその装置を提供する。 【構成】 デコードテーブル6から送られてきた検索終
了フラグの“1”又は“0”の値により、1つの符号化
データにおける復号の区切りかどうかをシフト制御部3
の比較器で判定し、復号の区切りの場合は、解析コード
長を8に設定し、新たな符号化データにおける最初の8
ビット分の区分データに基づくアドレスによりデコード
テーブル6の検索を行い、復号の区切りでない場合は、
解析コード長を2に設定し、符号化データにおける2番
目以降の2ビット分の区分データとデコードテーブル6
から送られてきたリファレンスアドレスとに基づいて合
成部4でアドレスを生成してデコードテーブル6の検索
を行って復号値を得る。 【効果】 符号化データを復号する際の高速化を実現で
きるとともに復号時のテーブル検索におけるテーブル容
量を削減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、符号化データの復号方
法及びその装置に関し、特に、ハフマン符号などを復号
する場合に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ハフマン符号を復号する方法とし
て、ハフマン符号の符号長が、例えば16ビットに制限
されている場合、アドレス長が16ビットのハフマン符
号のデコードテーブルを持ち、復号に際しては、ハフマ
ン符号の全長についてデコードテーブルを1回だけ検索
することにより復号を行う方法があった。
【0003】また、他の方法として、ハフマン符号をn
ビットの区分データに分割して解析するためのデコード
テーブルを持ち、取り込んだnビットの区分データをリ
ファレンスアドレスに加算して得られた値をアドレスと
して復号値を格納し、取り込んだnビットの区分データ
で復号が終了しない場合は、そのアドレスに次のリファ
レンスアドレスを格納する方法があった。従って、この
方法では、ハフマン符号がnビットより長い場合は、複
数回の検索が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例のうち、デコードテーブルの1度の検索によりハフ
マン符号の復号を行なう方法は、必要とするテーブル容
量が大きくなり、CPUを伴わず、復号装置全体を集積
化しないようなシステムでは不向きであった。
【0005】また、ハフマン符号をnビットの区分デー
タに分割して復号を行なう方法は、ビット数nの値が小
さいと、デコードテーブルの検索回数が多くなって高速
動作に不向きとなる。また、ビット数nの値が大きい
と、リファレンスアドレスの先にnビットアドレス長の
テーブル空間が必要であり、ハフマン符号がnビット未
満で復号可能な場合に、余分なビットに相当する部分な
どが無駄となるため、必要とするテーブル容量が大きく
なるという問題があった。
【0006】そこで、本発明の目的は、符号化データの
復号化効率を向上させた符号化データの復号方法及びそ
の装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の符号化データの復号方法によれば、
符号化データのビット系列を1ビット以上のビット長を
有する区分データに分割して復号を行う符号化データの
復号方法であって、前記区分データのうちの少なくとも
1つの区分データは、そのビット長が他の区分データと
異なっている。
【0008】また、請求項2の符号化データの復号方法
によれば、前記符号化データは、ハフマン符号である。
【0009】また、請求項3の符号化データの復号方法
によれば、テーブルの検索により前記符号化データを復
号する。
【0010】また、請求項4の符号化データの復号方法
によれば、前記区分データのうちの最初の区分データの
ビット長がそれ以降に継続するとともに解析途中の区分
データのビット長よりも長くなっている。
【0011】また、請求項5の符号化データの復号方法
によれば、前記区分データのうちの最初の区分データの
ビット長がそれ以降に継続するとともに解析途中の区分
データのビット長よりも短くなっている。
【0012】また、請求項6の符号化データの復号方法
によれば、次の区分データのビット長を指定するワード
構成により前記テーブルを構成する。
【0013】また、請求項7の符号化データの復号装置
によれば、符号化データのビット系列を1ビット以上の
ビット長を有する区分データに分割してデータを取り込
む入力手段と、前記入力手段が取り込む区分データのビ
ット長を区分データの区分順序に応じて設定する制御手
段と、前記区分データに基づいて前記符号化データを復
号する復号手段とを備える。
【0014】また、請求項8の符号化データの復号装置
によれば、前記符号化データは、ハフマン符号である。
【0015】また、請求項9の符号化データの復号装置
によれば、前記復号手段は、検索テーブルである。
【0016】また、請求項10の符号化データの復号装
置によれば、前記制御手段により設定される区分データ
のビット長がそれ以降に継続するとともに解析途中の区
分データのビット長よりも長くなっている。
【0017】また、請求項11の符号化データの復号装
置によれば、前記制御手段により設定される区分データ
のビット長がそれ以降に継続するとともに解析途中の区
分データのビット長よりも短くなっている。
【0018】また、請求項12の符号化データの復号装
置によれば、前記検索テーブルは、次の区分データのビ
ット長を指定するワード構成であり、前記制御手段は、
前記検索テーブルにより指定されたビット長を前記入力
手段が取り込む区分データのビット長としている。
【0019】また、請求項13の符号化データの復号装
置によれば、前記検索テーブルは、復号値又はリファレ
ンスアドレスを格納する第1ビット領域と前記復号値の
ハフマン符号長又は次の区分データのビット長を格納す
る第2ビット領域と検索終了フラグを格納するフラグ領
域とからなるワード構成であり、前記制御手段は、前記
検索終了フラグの値に応じて、前記第1ビット領域に格
納された復号値を出力するか或いは前記第2ビット領域
に格納されたビット長の区分データを前記リファレンス
アドレスを参照して解析するかを決定する。
【0020】
【作用】請求項1の発明によれば、区分データのうちの
少なくとも1つの区分データは、そのビット長が他の区
分データと異なるようにしたので、符号化データの長さ
や出現頻度などに応じて区分データの最適なビット長を
設定でき、符号化データを復号するときの効率を向上で
きる。
【0021】また、請求項2の発明によれば、符号化デ
ータにハフマン符号を用いることにより、データの圧縮
率を向上できる。
【0022】また、請求項3の発明によれば、符号化デ
ータを復号にテーブルを用いることにより、符号化デー
タの復号を高速に行うことができる。
【0023】また、請求項4の発明によれば、符号長の
短い符号化データは出現頻度が高く符号長の長い符号化
データは出現頻度が低い場合、最初の区分データのビッ
ト長を長くすることにより、最初の解析でほとんどの符
号化データを復号でき、高速な処理が可能となるととも
に、2番目以降の区分データのビット長を短くすること
により、符号化データを解析するときの無駄になるテー
ブルを省略できテーブル容量を低減できる。ここで、2
番目以降の区分データのビット長を短くすることによ
り、2回目以降の符号化データの解析回数が増加して
も、最初の解析で復号できなかった符号化データは出現
頻度が低く全体の処理時間に与える影響は少ないので、
全体の処理速度が遅くなることを回避できる。
【0024】また、請求項5の発明によれば、JPEG
方式などのように高周波成分を多く含む画像を圧縮する
ためのDCT変換後の量子化値に対する符号として使用
されて符号長の長い符号化データの出現頻度が比較的高
い場合、最初の区分データのビット長を短くすることに
より、最初の解析で発生する無駄なテーブルを省略でき
テーブル容量を低減できるとともに、2番目以降の区分
データのビット長を長くすることにより、ほとんどの符
号化データを復号でき、高速な処理が可能となる。ま
た、画像を圧縮するためのハフマン符号は、ほとんどの
場合が前半のビットが等しく、テーブル検索における次
の区分データを指定するためのリファレンスアドレスが
共通となり、1つのリファレンスアドレスの先に多くの
ハフマン符号の復号結果が繋がるため、無駄なテーブル
の発生を抑制できる。
【0025】また、請求項6の発明によれば、検索テー
ブルを次の区分データのビット長を指定できるワード構
成とすることにより、区分データを解析する毎に次の区
分データのビット長を変えることができるので、各解析
途中のビット系列に続くコードの特徴に応じて検索テー
ブルを生成でき、符号化データの復号の高速化が可能と
なるとともにテーブル容量の削減が可能となる。例え
ば、ある符号化データにおけるビット系列を途中まで解
析してそのビット系列に続く残りのコードが短い場合
は、それに適合した短いビット長の解析を行うことによ
り、無駄なテーブルを省略できテーブル容量を低減でき
る。一方、ある符号化データにおけるビット系列を途中
まで解析してそのビット系列に続く残りのコードが長く
なっているとともにそのコード長が等しい場合は、それ
に適合した長さのビット長の解析を行うことにより、無
駄なテーブルをほとんど発生させることなく高速な復号
化が可能となる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の第1実施例について図面を参
照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施例によ
る符号化データの復号装置の構成を示すブロック図であ
る。
【0027】図1において、1はハフマン符号のビット
系列を外部から取り込むための符号入力部、2はビット
系列をシフトさせるシフタ、3は符号入力部1及びシフ
タ2を制御するシフト制御部、4は復号に必要なテーブ
ルアドレスを生成する合成部、5はシフタ2からの出力
と合成部4からの出力とを切り換えるセレクタ、6は復
号処理の際の復号値や各種の制御情報を格納するデコー
ドテーブルである。シフト制御部3、合成部4、セレク
タ5は、デコードテーブル6の出力データに応じて動作
するように構成されている。
【0028】また、図2はデコードテーブル6の各アド
レスにおけるワード構成を示す。図2において、ワード
構成は第1ビット領域、第2ビット領域、フラグ領域が
設けられている。第1ビット領域にはハフマン符号を復
号した復号値が格納され、第2ビット領域には前記復号
値に対応するハフマン符号のビット長を示すハフマン符
号長が格納されている。フラグ領域には、検索終了を示
す“1”又は検索継続を示す“0”の検索終了フラグが
格納されている。
【0029】次に、本発明の第1実施例による符号化デ
ータの復号装置の動作について説明する。
【0030】まず、外部の記憶装置や通信装置などから
供給されたハフマン符号のビット系列が、シフト制御部
3の制御により符号入力部1に取り込まれる。そして、
符号入力部1に取り込まれたビット系列はシフタ2に出
力され、ハフマン符号のうちの解析されていない部分を
シフト制御部3の制御によりシフトして、次に解析する
ビット数に応じたビット列からなる区分データを合成部
4及びセレクタ5に供給する。
【0031】合成部4では、デコードテーブル6から供
給されるリファレンスアドレスとシフタ2から供給され
る区分データとに基づいて、デコードテーブル6の次に
指定するアドレスが生成される。
【0032】セレクタ5では、デコードテーブル6から
送られてくる検索終了フラグの値が“1”の場合はシフ
タ2から供給されるアドレスをデコードテーブル6に出
力し、検索終了フラグの値が“0”の場合は合成部4か
ら供給されるアドレスをデコードテーブル6に出力す
る。
【0033】デコードテーブル6では、セレクタ5から
送られてくるアドレスに格納されているデータが出力さ
れ、図2のフラグ領域の検索終了フラグが“1”の場
合、第1ビット領域に格納されている復号値が復号結果
となる。この時、第2ビット領域に格納されているハフ
マン符号長がシフト制御部3に供給されて、このシフト
制御部3により符号入力部1とシフタ2とを動作させる
ことにより、このハフマン符号長に対応するビット数だ
け入力データをシフトさせて次のコードの解析が行われ
る。
【0034】一方、デコードテーブル6での検索が行わ
れた結果、検索終了フラグが“0”の場合、第1ビット
領域に格納された値をリファレンスアドレスとして解釈
して、このリファレンスアドレスを合成部4に供給す
る。そして、合成部4では、次の1ビット以上のビット
長の区分データをシフタ2から取り込んで、リファレン
スアドレスを上位ビットとし、シフタ2から取り込んだ
区分データを下位ビットとする新たなアドレスが生成さ
れる。また、検索終了フラグの値“0”はセレクタ5に
供給されて合成部4で生成されたアドレスをデコードテ
ーブル6に供給し、デコードテーブル6で再検索が行わ
れる。この動作が検索終了フラグが“1”となるまで繰
り返され、検索終了フラグが“1”の場合の第1ビット
領域に格納された値が復号結果となる。なお、検索終了
フラグが“0”の場合の解析に使用されたコードのビッ
ト列は、シフト制御部3の制御によりシフタ2で捨てら
れる。
【0035】なお、リファレンスアドレスは、次のテー
ブル検索におけるアドレスの上位ビットではなくオフセ
ットアドレスとして、次に解析する区分データに対応し
た値を合成部4で加算するようにしてもよい。この時、
第1ビット領域が占めるビット数は増加するが、ハフマ
ン符号の特性上、存在しないビット列に相当するアドレ
スを省略できてアドレス長が減少する場合が生じるため
デコードテーブル6の容量を削減できる。
【0036】次に、本発明の第1実施例の動作を行うた
めのシフト制御部3の処理について図4を参照しながら
説明する。図4は、本発明の第1実施例によるシフト制
御部3の動作を示すフローチャートである。
【0037】まず、ステップS1において、図1のデコ
ードテーブル6から送られてきた検索終了フラグの
“1”又は“0”の値により、1つの符号化データにお
ける復号の区切りかどうかを比較器で判定する。そし
て、復号の区切りの場合は、ステップS2に進んで最初
の区分コードとしての解析コード長を8に設定し、新た
な符号化データにおける最初の8ビット分の区分データ
の解析が行われる。復号の区切りでない場合は、ステッ
プS3に進んで解析コード長を2に設定し、符号化デー
タにおける2番目以降の2ビット分の区分データの解析
が行われる。
【0038】次に、ステップS4において、ステップS
2又はステップS3で設定された解析コード長及び既に
解析が終わった解析コード長に応じて図1のシフタ2の
シフト量を設定する。ここで、シフタ2は、このシフト
量に基づいて合成部4又はセレクタ5で処理可能なビッ
ト位置にデータをシフトさせる。
【0039】次に、ステップS5において、図1の符号
入力部1のバッファ量が規定量以上になっているかどう
かを判定し、規定量以上の場合はステップS7に進み、
規定量以下の場合はステップS6に進んで1バイトや2
バイトなどの単位で、ビット系列の続きを外部から符号
入力部1に取り込んだ後、ステップS7に進む。
【0040】次に、ステップS7において、全てのビッ
ト系列に対して復号が終了したかどうかを判定し、終了
していない場合はステップS1に戻って繰り返し同様の
処理を行う。
【0041】なお、本発明の第1実施例では、最長のハ
フマン符号が16ビット程度の場合に特に有効である。
すなわち、最初の8ビットのデコードテーブル6の検索
によりかなり高い確率でテーブル検索を終わらせて復号
値を得ることができ、最初のテーブル検索で復号が完了
しない場合は、残りのデータを2ビットずつ解析してデ
コードテーブル6の検索を行うが、この場合は発生頻度
が少なく全体に占める処理時間も少ないので、全体の処
理速度を十分に高速に保つことができる。また、2回目
以降の解析は2ビットずつの少量の解析となるため、リ
ファレンスアドレス及び解析ビットにより構成される合
成アドレス空間が小さくなり、ハフマン符号を表現する
ハフマンツリーの枝のない部分に相当する無駄なテーブ
ルを省略することができ、テーブル容量を低減できる。
【0042】以上説明したように、本発明の第1実施例
では、第1回目の解析ビット数を多くして高速化を達成
できるとともに第2回目の解析ビット数を少なくしてテ
ーブル容量を減少できる。
【0043】次に、本発明の第2実施例について図面を
参照しながら説明する。図5は、本発明の第2実施例に
よるシフト制御部3の動作を示すフローチャートであ
り、図2と同じ処理を行うステップは同じステップ番号
が付されている。
【0044】本実施例は、入力ハフマン符号の最初の区
分データを4ビット、2番目以降の区分データを8ビッ
トとしたものである。このため、図2のステップS2、
S3に代えてステップS12、S13を設けている。ス
テップS11において、1つの符号化データの復号の区
切りが検出された場合は、ステップS12に進んで解析
コード長を4に設定し、新たな符号化データにおける最
初の4ビット分の区分データの解析が行われた後、ステ
ップS4に進む。復号の区切りでない場合は、ステップ
S13に進んで解析コード長を8に設定し、符号化デー
タにおける2番目以降の8ビット分の区分データの解析
が行われた後、ステップS4に進む。
【0045】なお、本発明の第2実施例は、JPEG方
式などのように高周波成分を多く含む文字画像や複雑な
画像などを圧縮する場合に特に有効である。すなわち、
高周波成分を多く含む画像は、長いビット長のハフマン
符号が発生しやすく、最初の4ビットのデコードテーブ
ル6の検索により高い確率でテーブル検索を終わらせる
とともに最初のテーブル検索において無駄となるテーブ
ルを削減している。そして、この削減したテーブルを2
回目以降のテーブル検索に割り当てて8ビットずつの解
析を行うので、2回目以降は単位時間により多くのビッ
ト解析が解析が可能となり、長いビット長のハフマン符
号を高速に処理できる。
【0046】以上説明したように、本発明の第2実施例
では、第1回目の解析ビット数を少なくして第1回目の
テーブル検索で発生する無駄なテーブルを削減できると
ともに第2回目の解析ビット数を多くして長いハフマン
符号を高速に処理できる。
【0047】次に、本発明の第3実施例について図面を
参照しながら説明する。この第3実施例の構成は、図1
に示す第1実施例の構成とほぼ同一である。
【0048】また、デコードテーブル6の各アドレスに
おけるワード構成は、図3に示すように、MSB側の第
1ビット領域には復号値又は次の検索アドレスの基準と
なるリファレンスアドレスが格納され、第2ビット領域
には第1ビット領域の復号値に対するハフマン符号長又
は次に解析するビット長を示す次解析ビット長が格納さ
れ、LSBのフラグ領域には検索終了フラグが格納され
る。ここで、検索終了フラグが“1”の場合、第1ビッ
ト領域には復号値が格納され、第2ビット領域にはその
ハフマン符号長が格納される。また、検索終了フラグが
“0”の場合、第1ビット領域にはリファレンスアドレ
スが格納され、第2ビット領域には次解析ビット長が格
納される。
【0049】すなわち、検索終了フラグが“1”の場
合、第1ビット領域に格納された復号値を復号結果とし
て出力し、第2ビット領域に格納されたハフマン符号長
を、シフト制御部3に供給して符号入力部1及びシフタ
2を動作させることにより、このハフマン符号長に対応
するビット数だけ入力データをシフトさせて次のコード
の解析を行う。
【0050】一方、検索終了フラグが“0”の場合、検
索終了フラグの値がセレクタ5に供給されるとともに、
リファレンスアドレスを上位ビットとし次解析ビット長
に基づいて次に解析するビット長が設定された区分デー
タを下位ビットとするアドレスが合成部4で生成され
る。そして、セレクタ5は、合成部4からの出力を選択
してそこで生成されたアドレスをデコードテーブル6に
供給し、デコードテーブル6で再検索が行われる。この
動作が検索終了フラグが“1”となるまで繰り返され、
検索終了フラグが“1”の場合の第1ビット領域に格納
された復号値が復号結果となる。
【0051】この第3実施例によれば、ある符号化デー
タにおけるビット系列を途中まで解析してそのビット系
列に続く残りのコードが短い場合、それに適合した短い
ビット長の解析を行うことにより、無駄なテーブルを省
略できテーブル容量を低減できる。例えば、1回目に解
析したビット列に続く残りのコードが最長でも3ビット
である場合は、次に3ビット以下のビット長のテーブル
検索を行うことにより、図5に示す第2実施例のように
8ビット程度のビット長のテーブル検索を一度に行う場
合と比べて必要とするテーブル数を1/32に削減でき
るとともに、残りのコードを復号するためのテーブル検
索の回数も一度でよく高速な処理が可能となる。従っ
て、このような場合は、デコードテーブル6の次解析ビ
ット長を3ビット又は3ビット以下に設定する。
【0052】また、最長のハフマン符号が16ビットで
ある場合、図5に示す第2実施例では2回目以降の解析
コード長が8ビットとなっているため、3回目の解析に
おいて無駄な部位が発生する。しかし、第3実施例では
3回目の解析の次解析ビット長を4ビットに設定して最
長ビットを越える検索を行わないようにテーブルを生成
することにより、無駄なテーブルを削減してテーブル容
量を減少できる。
【0053】さらに、ある符号化データにおけるビット
系列を途中まで解析してそのビット系列に続く残りのコ
ードが長くなっているとともにそのコード長が等しい場
合は、それに適合した長さのビット長の解析を行うこと
により、ハフマンツリーの途切れによって無駄となるテ
ーブルやリファレンスアドレスのために費やされるテー
ブルをほとんど発生させることなく高速な復号化が可能
となる。例えば、1回目に解析したビット列に続く残り
のコードがいずれも7ビット又は7ビット以上である時
は、ハフマン符号の性質上残りのコードのほとんどは7
ビットのビット長となり、残りのコードが8ビット以上
のビット長となるのはわずかとなる場合がある。この場
合、2回目の解析コード長が7ビット未満では復号値は
得られず、図1のデコードテーブル6の内容は、次のビ
ット解析のためのリファレンスアドレスとなり無駄なテ
ーブルが多く費やされるとともに、残り1回のビット解
析では復号が終了せず復号の時間も多くなる。しかし、
この第3実施例では2回目の解析の次解析ビット長を7
ビットに設定して検索テーブルを生成することにより、
2回目のテーブル検索によって非常に高い確率で復号値
を得ることができるとともに無駄なテーブルを削減でき
る。
【0054】次に、本発明の第3実施例によるシフト制
御部3の動作について図6を参照しながら説明する。図
6は、本発明の第3実施例によるシフト制御部3の動作
を示すフローチャートである。
【0055】まず、ステップS21において、図1の符
号入力部1のバッファ量が規定量以上になっているかど
うかを判定し、規定量以下の場合はステップS22に進
んで1バイトや2バイトなどの単位で、外部からビット
系列の続きを符号入力部1に取り込み、規定量以上の場
合はステップS23に進む。
【0056】次に、ステップS23において、図1のデ
コードテーブル6から送られてきた検索終了フラグの
“1”又は“0”の値により、1つの符号化データにお
ける復号の区切りかどうかを比較器で判定する。そし
て、復号の区切りの場合は、ステップS24に進んで解
析コード長をデフォルト値に設定し、新たな符号化デー
タにおける最初のデフォルト値分の区分データの解析が
行われ、復号の区切りでない場合は、ステップS25に
進んで解析コード長をデコードテーブル6の解析ビット
長に設定し、符号化データにおける2番目以降の解析ビ
ット長分の区分データの解析が行われる。
【0057】次に、ステップS26において、ステップ
S24又はステップS25で設定された解析コード長及
び既に解析が終わった解析コード長に応じて図1のシフ
タ2のシフト量を設定する。ここで、シフタ2は、この
シフト量に基づいて合成部4又はセレクタ5で処理可能
なビット位置にデータをシフトさせる。また、シフタ2
に設定するシフト量には、前回のテーブル検索で解析が
終了したビットの切り捨て分が考慮される。
【0058】次に、ステップS27において、全てのビ
ット系列に対して復号が終了したかどうかを判定し、終
了していない場合はステップS21に戻って繰り返し同
様の処理を行う。
【0059】以上説明したように、本発明の第3実施例
では、検索テーブルを次の区分データのビット長を指定
できるワード構成とすることにより、区分データを解析
する毎に次の区分データのビット長を変えることができ
るので、各解析途中のビット系列に続くコードの特徴に
応じて検索テーブルを生成でき、符号化データの復号の
高速化が可能となるとともにテーブル容量の削減が可能
となる。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、符号化データを区分デ
ータに分割し、そのうちの少なくとも1つの区分データ
のビット長を他の区分データのビット長と異なるように
したことにより、復号する際の高速化を実現できるとと
もに復号時のテーブル検索におけるテーブル容量を削減
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による符号化データの復号
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】デコードテーブルのワード構成を示す図であ
る。
【図3】本発明の一実施例によるデコードテーブルのワ
ード構成を示す図である。
【図4】本発明の第1実施例によるシフト制御部の動作
を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2実施例によるシフト制御部の動作
を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第3実施例によるシフト制御部の動作
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 符号入力部 2 シフタ 3 シフト制御部 4 合成部 5 セレクタ 6 デコードテーブル

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号化データのビット系列を1ビット以
    上のビット長を有する区分データに分割して復号を行う
    符号化データの復号方法であって、 前記区分データのうちの少なくとも1つの区分データ
    は、そのビット長が他の区分データと異なることを特徴
    とする符号化データの復号方法。
  2. 【請求項2】 前記符号化データは、ハフマン符号であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の符号化データの復
    号方法。
  3. 【請求項3】 テーブルの検索により前記符号化データ
    を復号することを特徴とする請求項1又は2に記載の符
    号化データの復号方法。
  4. 【請求項4】 前記区分データのうちの最初の区分デー
    タのビット長がそれ以降に継続するとともに解析途中の
    区分データのビット長よりも長いことを特徴とする請求
    項1〜3のいずれか1項に記載の符号化データの復号方
    法。
  5. 【請求項5】 前記区分データのうちの最初の区分デー
    タのビット長がそれ以降に継続するとともに解析途中の
    区分データのビット長よりも短いことを特徴とする請求
    項1〜3のいずれか1項に記載の符号化データの復号方
    法。
  6. 【請求項6】 次の区分データのビット長を指定するワ
    ード構成により前記テーブルを構成することを特徴とす
    る請求項3〜5のいずれか1項に記載の符号化データの
    復号方法。
  7. 【請求項7】 符号化データのビット系列を1ビット以
    上のビット長を有する区分データに分割してデータを取
    り込む入力手段と、 前記入力手段が取り込む区分データのビット長を区分デ
    ータの区分順序に応じて設定する制御手段と、 前記区分データに基づいて前記符号化データを復号する
    復号手段とを備えることを特徴とする符号化データの復
    号装置。
  8. 【請求項8】 前記符号化データは、ハフマン符号であ
    ることを特徴とする請求項7に記載の符号化データの復
    号装置。
  9. 【請求項9】 前記復号手段は、検索テーブルであるこ
    とを特徴とする請求項7または8に記載の符号化データ
    の復号装置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段により設定される区分デ
    ータのビット長がそれ以降に継続するとともに解析途中
    の区分データのビット長よりも長いことを特徴とする請
    求項7〜9のいずれか1項に記載の符号化データの復号
    装置。
  11. 【請求項11】 前記制御手段により設定される区分デ
    ータのビット長がそれ以降に継続するとともに解析途中
    の区分データのビット長よりも短いことを特徴とする請
    求項7〜9のいずれか1項に記載の符号化データの復号
    装置。
  12. 【請求項12】 前記検索テーブルは、次の区分データ
    のビット長を指定するワード構成であり、 前記制御手段は、前記検索テーブルにより指定されたビ
    ット長を前記入力手段が取り込む区分データのビット長
    とすることを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項
    に記載の符号化データの復号装置。
  13. 【請求項13】 前記検索テーブルは、復号値又はリフ
    ァレンスアドレスを格納する第1ビット領域と前記復号
    値のハフマン符号長又は次の区分データのビット長を格
    納する第2ビット領域と検索終了フラグを格納するフラ
    グ領域とからなるワード構成であり、 前記制御手段は、前記検索終了フラグの値に応じて、前
    記第1ビット領域に格納された復号値を出力するか或い
    は前記第2ビット領域に格納されたビット長の区分デー
    タを前記リファレンスアドレスを参照して解析するかを
    決定することを特徴とする請求項9〜11のいずれか1
    項に記載の符号化データの復号装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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