JPH08137684A - プログラム転送方法、プログラム開発システムならびにプログラム開発装置およびプログラム実行装置 - Google Patents

プログラム転送方法、プログラム開発システムならびにプログラム開発装置およびプログラム実行装置

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JPH08137684A
JPH08137684A JP27894594A JP27894594A JPH08137684A JP H08137684 A JPH08137684 A JP H08137684A JP 27894594 A JP27894594 A JP 27894594A JP 27894594 A JP27894594 A JP 27894594A JP H08137684 A JPH08137684 A JP H08137684A
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JP27894594A
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Toshiyuki Tanaka
敏幸 田中
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プログラムの開発時間を削減する。 【構成】 プログラム開発装置からプログラム実行装置
に転送する最終ファイルにおいて、予め各中間オブジェ
クトファイル70a〜78aに未使用領域70b〜78
bを付加しておく。そしてたとえばファイル72aを修
正した場合、修正後のオブジェクトプログラムのみをプ
ログラム実行装置に転送する。修正後のオブジェクトプ
ログラムの長さが修正前のオブジェクトファイル72よ
り短ければ、修正後オブジェクトプログラムの最終部分
を、予め付加されていた未使用領域72bまで延ばして
リンクする。修正後のオブジェクトプログラムの長さが
変更前のオブジェクトファイル72よりも長ければ、変
更後オブジェクトプログラムは、最終ファイルの最後に
リンクする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、通信回線を介してプ
ログラム開発装置とターゲット装置とを接続してソフト
ウェアのデバッグを行なう際のプログラム転送に関し、
特に、比較的低速な直列回線を介してプログラム開発装
置とターゲット装置とを接続してソフトウェアのデバッ
グ作業を行なう際の作業の効率化に関する。
【0002】
【従来の技術】図12を参照して、従来、プログラムを
実行するターゲット装置22のプログラムを、表示装置
24、キーボード26、およびハードディスクなどの外
部記憶装置28が接続される開発装置120で開発し、
通信回線30を介してターゲット装置22に与えること
が行なわれている。
【0003】開発装置120は、RAM(Random Acces
s Memory)46と、通信回線30に接続された通信回路
48と、表示装置24、キーボード26、外部記憶装置
28、およびRAM46にそれぞれ結合されたコンパイ
ラ130、リンカ132、およびデバッガ134とを含
む。コンパイラ130、リンカ132、およびデバッガ
134はソフトウェアの形式で設けられ、開発装置12
0に設けられたCPUにより実行されてそれらの機能を
実現する。
【0004】ターゲット装置22は、CPUまたはイン
タプリタ(以下常にCPUと呼ぶ。)60と、CPU6
0および通信回線30に接続された通信回路62と、C
PU60および通信回路62に接続されたRAM64と
を含む。
【0005】図12に示す典型的な開発装置120とタ
ーゲット装置22では、ターゲット装置22で実行され
るプログラムの開発は次のようにして行なわれている。
まず、図13の最上段に示されるように、複数のソース
プログラムファイル(図13に示す例ではファイル1〜
ファイル5)を準備する。図12に示すコンパイラ13
0によってこれらソースファイルをコンパイルし、中間
オブジェクトファイル70a、72a、74a、76
a、および78a(図13中段)を生成する。さらにリ
ンカ132によってこれら中間オブジェクトファイル7
0a、72a、74a、76a、および78aをリンク
して、ターゲット装置22に転送する最終オブジェクト
ファイルを生成する(図13下段)。
【0006】この場合図13に示すように、コンパイラ
で中間オブジェクトファイルを作成する場合、オブジェ
クトファイルのコード領域とデータ領域とはそれぞれ必
要最低限のサイズとなるようにされている。また中間オ
ブジェクトファイルをリンクする場合、先行するオブジ
ェクトファイルが終了するとその直後に次のオブジェク
トファイルをリンクするようにして最終的なオブジェク
トファイルを生成している。したがってたとえば中間オ
ブジェクトファイル70a、72a、74a、76a、
および78aのサイズがそれぞれ170バイト、100
バイト、150バイト、100バイト、および75バイ
トであれば、最終ファイルのサイズはほぼこれらの和で
ある600バイトとなる。
【0007】従来このようにして作成した最終オブジェ
クトファイルをターゲット装置22に転送する場合、こ
の最終のオブジェクトファイルの内容をそのまま転送す
ることが最もよく行なわれている。しかし、このように
最終のオブジェクトファイルの内容をそのまま転送する
のでは、転送データ量が多く転送時間がかかる。そのた
め、開発装置自体の処理速度が速くなったとしても転送
時間により制約を受けるため、プログラムのデバッグに
時間がかかり、その結果プログラム開発に要する時間も
効率的に短縮化されないという問題点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そのため、従来からプ
ログラムの転送時間をより少なくする方式が求められて
いた。その1つの方式として、一旦プログラムをターゲ
ット装置に転送した後、プログラムに修正が行なわれた
場合、前回転送したオブジェクトファイルと、修正後の
オブジェクトファイルとの差分を転送するものがある。
これにより、変更のない部分は転送する必要がなく、デ
ータ転送量が減少する。
【0009】しかしこの場合、さらに解決すべき次のよ
うな問題がある。図14上段を参照して、元の最終的な
オブジェクトファイルが中間オブジェクトファイル70
a、72a、74a、76a、および78aであり、こ
れらのサイズがそれぞれ175バイト、100バイト、
150バイト、100バイト、および75バイトであっ
たものとする。ファイル2のソースファイルを修正した
後、これらをコンパイルした結果125バイトとなった
ものとする。オブジェクトをリンクすると、図14の下
段に示すようにファイル2に対応するオブジェクトファ
イルの位置90a以降の領域140のすべてにおいて、
ファイル2の修正前とは対応する部分のオブジェクトフ
ァイルの内容は変化している。したがって図14に示す
例の場合には修正された部分以降の領域140のコード
をすべて転送する必要がある。このような転送を頻繁に
行なう必要がある場合、それほどデータ転送の時間が短
縮されるとは言えない。
【0010】さらにまた、特開平5−197645号公
報では、転送するデータ内に繰返しがある場合に、その
繰返しを利用して転送データ量を削減する方式が提案さ
れている。しかし処理対象となるデータの中にはこのよ
うな繰返しが発生する頻度は多いかもしれないが、プロ
グラムコードの場合には内部に繰返しが存在することは
比較的少ない。したがって特開平5−197645号公
報の方式を用いてオブジェクトファイルを開発装置から
ターゲット装置に転送したとしても、転送効率が大幅に
改善されるのは稀である。
【0011】オブジェクトファイルプログラムのターゲ
ット装置への転送時間をできるだけ少なくすれば、ソフ
トウェアのデバッグ作業でのソースプログラムの修正、
コンパイル、リンク、デバッグを通じたターンアラウン
ドタイムが大幅に改善される。したがって転送時間をで
きるだけ減少させることができるプログラム転送方式お
よび装置が望まれている。
【0012】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、請求項1から5に記載の発明の目的
は、転送時間を削減できるプログラム転送方法を提供す
ることである。
【0013】また請求項6から8に記載の発明の目的は
それぞれ、プログラム開発の時間を削減できるプログラ
ム開発システム、プログラム開発装置、およびプログラ
ム実行装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係るプログラム転送方法は、相互にリンクされ、かつ各
々がその内部に未使用領域を有する複数個のオブジェク
トファイルからなる実行可能形式のプログラムをプログ
ラム開発装置からプログラム実行装置に転送し、プログ
ラム実行装置の記憶装置上に展開する第1の転送ステッ
プと、複数個のオブジェクトファイルの少なくとも1つ
を変更して、変更前の大きさと予め定める関係を有する
大きさの変更後オブジェクトファイルをプログラム開発
装置において作成し、変更されたオブジェクトファイル
を含む複数個のオブジェクトファイルを、第1の転送ス
テップにおけるリンクの順番と予め定める関係にある順
番に従ってリンクして変更後の実行可能形式のプログラ
ムを作成するステップとを含む。リンク時の順番は、複
数個のオブジェクトファイルのうちの変更されないもの
が、変更後の実行可能形式のプログラム内において変更
前と一致する位置となるように選択されている。このプ
ログラム転送方法はさらに、変更後の実行可能形式プロ
グラムのうち、変更されたオブジェクトファイルのみを
プログラム実行装置に再び転送し、変更後のリンクの順
番に従ってリンクするように記憶装置上に展開する第2
の転送ステップを含む。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
プログラム転送方法であって、作成するステップは、変
更されるオブジェクトファイルに対応するソースプログ
ラムをコンパイルして、オブジェクトプログラムを作成
し、かつ変更後オブジェクトファイルの大きさが、予め
定める単位長の倍数となるように、オブジェクトプログ
ラムの末尾に所定長以上の大きさの未使用領域を付加し
て変更後オブジェクトファイルを生成するステップと、
変更されたオブジェクトファイルを含む複数個のオブジ
ェクトファイルを、第1の転送ステップにおけるリンク
の順番と予め定める関係にある順番に従ってリンクして
変更後の実行可能形式のプログラムを作成するステップ
とを含む。リンク時の順番は、変更後オブジェクトファ
イルの大きさが変更前の大きさ以下であるときは第1の
転送ステップにおいて転送される実行可能形式プログラ
ムにおける順番と一致するように選択され、変更後オブ
ジェクトファイルの大きさが変更前の大きさよりも大き
いときには、変更後オブジェクトファイルが他のすべて
のオブジェクトファイルの末尾に位置するように選択さ
れる。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項1記載の
プログラム転送方法であって、作成するステップは、変
更されるオブジェクトファイルに対応するソースプログ
ラムをコンパイルして、オブジェクトプログラムを作成
するステップと、変更されたオブジェクトプログラムを
含む、複数個のオブジェクトファイルに格納される複数
個のオブジェクトプログラムを、第1の転送ステップに
おけるリンクの順番と予め定める関係にある順番に従っ
て、かつ複数個のオブジェクトプログラムのうちの変更
されないものが、変更後の実行可能形式のプログラム内
において変更前と一致する位置となるように、隣接する
オブジェクトプログラム間に未使用領域が設けられるよ
うにリンクして、変更後の実行可能形式のプログラムを
作成するステップとを含む。リンク時の順番は、変更さ
れたオブジェクトプログラムの大きさが変更前のオブジ
ェクトファイルの大きさより小さいときは第1の転送ス
テップにおいて転送される実行可能形式プログラムにお
ける順番と一致するように選択され、変更されたオブジ
ェクトプログラムの大きさが変更前のオブジェクトファ
イルの大きさよりも大きいときには変更後オブジェクト
プログラムが他のすべてのオブジェクトファイルの末尾
に位置するように選択される。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項1から3
のいずれかに記載のプログラム転送方法であって、オブ
ジェクトファイルに変更がなされたか否かを、当該オブ
ジェクトファイルが前回転送されたときの日付と、当該
オブジェクトファイルの作成日付とを比較することによ
り行なうことを特徴とする。
【0018】請求項5に記載の発明は、請求項1から4
のいずれかに記載のプログラム転送方法であって、第2
の転送ステップにおいて、変更されたオブジェクトファ
イルを変更前オブジェクトファイルと比較し、変更のあ
った部分のみをプログラム実行装置に転送することを特
徴とする。
【0019】請求項6に記載の発明は、プログラム実行
装置と、プログラム実行装置で実行されるプログラムを
開発するための、プログラム実行装置と通信回線を介し
て結合可能なプログラム開発装置とを含むプログラム開
発システムである。プログラム開発装置は、プログラム
実行装置で実行可能な形式のプログラムを開発するため
の手段と、実行可能な形式のプログラムおよびそのテス
トにおいて使用されるデータを記憶するための第1の記
憶手段と、第1の記憶手段に格納された実行可能な形式
のプログラムおよびデータを、通信回線を介してプログ
ラム実行装置に逐次与え、実行可能な形式のプログラム
を、データに基づいてプログラム実行装置により実行さ
せることにより、実行可能な形式のプログラムのデバッ
グを行なうためのデバッグ手段と、デバッグ済みの実行
可能な形式のプログラムを通信回線を介してプログラム
実行装置にロードするためのロード手段とを含む。プロ
グラム実行装置は、実行可能な形式のプログラムおよび
プログラムの実行において使用されるデータを記憶する
ための第2の記憶手段と、通信回線を介してプログラム
開発装置に接続可能であり、テストモードが選択された
か否かに依存して、第2の記憶手段と、通信回線を介し
て接続される第1の記憶手段との一方を選択し、選択さ
れた記憶手段に記憶された実行可能な形式のプログラム
を、選択された記憶手段を用いて実行するための実行手
段と、通信回線に接続可能であり、デバッグ済みのプロ
グラムをプログラム開発装置のロード手段から受信し、
第2の記憶手段に格納するための格納手段とを含む。
【0020】請求項7に記載の発明に係るプログラム開
発装置は、プログラム実行装置で実行可能な形式のプロ
グラムを開発するための手段と、実行可能な形式のプロ
グラムおよびそのテストにおいて使用されるデータを記
憶するための記憶手段と、記憶手段に格納された実行可
能な形式のプログラムおよびデータを、通信回線を介し
てプログラム実行装置に逐次与え、実行可能な形式のプ
ログラムを、データに基づいてプログラム実行装置によ
り実行させることにより、実行可能な形式のプログラム
のデバッグを行なうためのデバッグ手段と、デバッグ済
みの実行可能な形式のプログラムを通信回線を介してプ
ログラム実行装置にロードするためのロード手段とを含
む。
【0021】請求項8に記載の発明は、実行可能な形式
のプログラムおよびプログラムの実行において使用され
るデータを記憶するための記憶手段と、通信回線を介し
てプログラム開発装置に接続可能であり、テストモード
が選択されたか否かに依存して、記憶手段と、通信回線
を介して接続されるプログラム開発装置に含まれる記憶
装置との一方を選択し、選択された記憶手段または記憶
装置に記憶された実行可能な形式のプログラムを実行す
るための実行手段と、通信回線に接続可能であり、デバ
ッグ済みのプログラムをプログラム開発装置から受信
し、記憶手段に格納するための格納手段とを含む。
【0022】
【作用】請求項1に記載の発明に係るプログラム転送方
法によれば、オブジェクトファイルは、変更されないオ
ブジェクトファイルが、実行可能形式のプログラム内に
おいて変更前と一致する位置となるような順番でリンク
される。変更されたオブジェクトファイルのみをプログ
ラム実行装置に再び転送し、転送済みの他のオブジェク
トファイルとある順番に従ってリンクするだけで、変更
後の実行可能な形式のプログラムをプログラム実行装置
内に生成できる。各オブジェクトファイル内に予め未使
用領域を設けているので、オブジェクトプログラムサイ
ズが大きくなっても、未使用領域の大きさを調節すれ
ば、オブジェクトファイルの大きさを変更前と一致させ
ることができ、各オブジェクトファイルの位置を変更せ
ずに上記したリンクを行なうことが可能である。
【0023】請求項2に記載の方法では、変更後のオブ
ジェクトプログラムの末尾に所定長以上の大きさの未使
用領域を付加して、オブジェクトファイルの大きさが、
予め定める単位長の倍数となるようにする。オブジェク
トファイルをリンクするときの順番は、変更後オブジェ
クトファイルの大きさが変更前の大きさ以下であるとき
は前回転送時の順番と一致するので、変更前のオブジェ
クトファイル部分を変更後のオブジェクトファイルで入
換えるだけで、変更後の実行可能プログラムを生成でき
る。変更後オブジェクトファイルの大きさが変更前の大
きさよりも大きいときには、変更後オブジェクトファイ
ルが他のオブジェクトファイルの末尾に配置されるの
で、他のオブジェクトファイルの位置を変化させる必要
はない。
【0024】請求項3に記載の方法によれば、変更され
ないオブジェクトプログラムの実行可能形式のプログラ
ム内の位置が変更前と一致するように、かつ隣接するオ
ブジェクトプログラム間の未使用領域が設けられるよう
にオブジェクトプログラムをリンクして、実行可能形式
のプログラムが作成される。変更されたオブジェクトプ
ログラムが変更前のオブジェクトファイルより小さいと
きは第1の転送ステップにおいて転送される実行可能形
式プログラムにおける順番と一致する順番でオブジェク
トファイルがリンクされるので、変更前のオブジェクト
ファイル部分を変更後のオブジェクトファイルで入換る
だけで、変更後の実行可能プログラムを生成できる。変
更されたオブジェクトプログラムが変更前のオブジェク
トファイルの大きさよりも大きいときには、変更後オブ
ジェクトプログラムが他のオブジェクトファイルの末尾
に位置するようにオブジェクトファイルがリンクされる
ので、他のオブジェクトファイルの位置は変化させる必
要はない。
【0025】請求項4に記載の発明では、オブジェクト
ファイルが前回転送されたときの日付と、当該オブジェ
クトファイルの作成日付とを比較し、オブジェクトファ
イルの作成日付が新しいもののみが転送されるので、転
送量が少なくなるとともに、最新のプログラムをプログ
ラム実行装置に転送できる。
【0026】請求項5に記載の方法によれば、変更され
たオブジェクトファイルのうち、変更のあった部分のみ
が転送されるので、変更されたオブジェクトファイル全
体を転送する場合よりさらに転送量が削減できる。
【0027】請求項6に記載のシステムによれば、テス
トモードが選択されると、プログラム開発装置の第1の
記憶手段に格納された実行可能な形式のプログラムおよ
びデータが、通信回線を介してプログラム実行装置に与
えられ、プログラム実行装置により実行される。実行結
果はプログラム開発装置のデバッグ手段に与えられ、プ
ログラムのデバッグが行なわれる。開発の完了していな
いプログラムをプログラム実行装置にロードしなくても
そのテストが行なえる。
【0028】請求項7に記載の発明に係るプログラム開
発装置によれば、プログラム実行装置で実行可能な形式
のプログラムを開発し、データとともに記憶手段に記憶
させれば、プログラムをプログラム実行装置にロードし
なくても、通信回線を介してプログラム実行装置に逐次
与えて実行させることができる。プログラムをプログラ
ム開発装置のデバッグ手段によりデバッグし、デバッグ
が終了した時点でプログラム実行装置にロードすればよ
く、開発時のプログラムのロードにかかる時間を削減で
きる。
【0029】請求項8に記載の発明に係るプログラム実
行装置によれば、プログラムをプログラム実行装置にロ
ードしなくても、通信回線を介してプログラム実行装置
に逐次与えて実行させることができる。プログラムのデ
バッグは通信回線を介して外部のプログラム開発装置に
結果を与えて行なえばよく、テストの都度、実行可能な
形式のプログラムをプログラム実行装置にロードする必
要がない。そのためテストのための時間を削減できる。
【0030】
【実施例】図1に、本発明に係るプログラム開発システ
ムの構成を示す。この構成は図12に示す従来のシステ
ムと概略同じであるが、図12のコンパイラ130、リ
ンカ132、デバッガ134に代えてそれぞれ後述する
ような機能を有するコンパイラ40、リンカ42および
デバッガ44を含むことを特徴とする。
【0031】コンパイラ40、リンカ42およびデバッ
ガ44の機能について以下にこのシステムの動作ととも
に説明する。まず、開発装置20からターゲット装置2
2にプログラム・データを転送する場合の例を説明す
る。ここでは、例として5つのソースファイル(ファイ
ル1、ファイル2、ファイル3、ファイル4、およびフ
ァイル5)があり(図2上段)、それぞれをコンパイル
した後相互にリンクしてターゲット装置22で動作する
オブジェクトプログラムを作成する場合について説明す
る。
【0032】図2を参照して、本実施例のコンパイラ4
0は、ソースファイルをコンパイルした後、その末尾に
未使用領域を付加し、生成される中間オブジェクトファ
イルの大きさが所定の単位長の倍数となるようにする。
本実施例の場合には、作成される中間オブジェクトファ
イルの大きさが50バイトの倍数となるように各オブジ
ェクトプログラムの末尾に未使用領域を付加する。たと
えばファイル1〜5をコンパイルした結果の中間オブジ
ェクトプログラムがそれぞれ中間ファイル70a、72
a、74a、76a、および78aであり、その長さが
175バイト、100バイト、150バイト、100バ
イト、および75バイトであるものとする(図2中
段)。この場合コンパイラ40は、各領域の末尾に未使
用領域70b、72b、74b、76b、および78b
を付加して、それぞれ200バイト、150バイト、2
00バイト、150バイト、および100バイトとなる
ようにする。こうして中間オブジェクトファイル70、
72、74、76、および78が得られる。
【0033】さらにリンカ132は、これら中間オブジ
ェクトファイル70、72、74、76、および78を
従来と同様にこの順番に従ってリンクする。したがって
図2下段に示されるように、最終的なオブジェクトファ
イルの大きさは800バイトとなる。
【0034】コンパイラの機能をこのように変更するこ
とで、次に述べるようにプログラムのデバッグ時に転送
するプログラム量を削減できる。図3を参照して、たと
えばファイル2の内容を変更した場合を考える。そして
これをコンパイルした結果、修正前のオブジェクトプロ
グラムサイズ100バイト(72a)が125バイト
(82a)に増加したものとする(図3,3段目)。こ
の場合にも、前述のとおりファイル2の中間オブジェク
トファイルのサイズは変更前で150バイトあり、その
うちの末尾の50バイトが未使用領域であったのだか
ら、最後の50バイトのうちの最初の25バイトを、フ
ァイル2に対応するオブジェクトプログラムの増加分と
して使用する。こうしても、ファイル2に対応するオブ
ジェクトファイル全体の大きさは150バイトで変わら
ない。したがってこれを従来と同様にリンクすることに
より、図3の最下段に示されるオブジェクトファイルを
得ることができる。
【0035】このオブジェクトファイルのうち、領域8
2a以外の部分は図3の4段目に示される修正前の最終
オブジェクトファイルと全く同様である。ターゲット装
置には、前回転送した内容が残っている。したがってこ
のファイル2に対応するオブジェクトファイル部分であ
る150バイトのみをターゲット装置に転送し、転送さ
れた部分をその他の領域とリンクすれば、修正後の最新
オブジェクトファイルをターゲット装置に生成すること
ができる。この場合のリンクの順番は最初に転送したと
きと同じである。
【0036】このように、変更後の中間オブジェクトプ
ログラムのサイズが、前回設定したオブジェクトファイ
ル(オブジェクトプログラムと未使用領域との和)の大
きさ以内に収まるのであれば、ファイル3以降の位置を
変化させる必要はない。そして、変更のあった部分のみ
を転送することによりターゲット装置に変更後のプログ
ラムを生成することができる。なお、どのオブジェクト
ファイルを転送するかは、前回各オブジェクトファイル
を転送した日付および時刻と、今回処理対象となるオブ
ジェクトファイルの作成日付,時刻とを比較し、新しく
なっているもののみを選択することで決めればよい。
【0037】図3および図14の従来の例を比較する
と、従来では200バイトの以降625バイトまでの4
00バイトを転送する必要があった。それに比較して図
3に示される実施例の場合、転送量は150バイトのみ
であり、転送量が大幅に削減される。
【0038】修正を行なった結果、前回生成されたオブ
ジェクトファイルの大きさよりも、中間オブジェクトプ
ログラムのサイズが大きくなった場合(図4(A))を
考える。この場合、修正前のオブジェクトプログラムと
付加された未使用領域とを合計した領域の大きさより
も、修正後のオブジェクトプログラムの方が大きい。し
たがって、従来と同様の順番でリンクしたのでは、図4
(B)の下段に示すように、ファイル2に対応するオブ
ジェクトファイル領域90a以降の部分がすべてずれ、
その結果ファイル2以降のすべてを転送する必要が生じ
る。これでは従来と同様の結果となってしまうので、こ
れを改善することが望ましい。
【0039】プログラムのうち変更された部分はファイ
ル2の内容だけである。したがって本来ならばファイル
2に対応するオブジェクトファイルの内容だけをターゲ
ット装置に転送すればよいはずである。にもかかわらず
図4(B)の下段に示されるような状況が発生してしま
うのは、最初のリンク時と同じ順番に従ってリンク手続
を行なうためである。そこで本発明では、それぞれのフ
ァイルの内容を前回のリンク時にはどのアドレスに配置
したかを記録しておき、修正のあった部分が、修正の結
果次の領域にまでくい込んでしまう場合には、前回のリ
ンク時の順番には従わず、修正のあったものを全オブジ
ェクトファイルの最後にリンクする方式をとる。
【0040】このようしてリンクした結果を図5に示
す。図5(A)下段に示すように、ファイル2を修正し
た結果175バイトのオブジェクトプログラム90aが
生成されたものとする。この場合、ファイル2に対応す
るオブジェクトファイルの大きさは200バイトとな
る。その結果、図5(B)の上段に示される、修正前の
オブジェクトファイルの領域72a、72bの合計長
(150バイト)を超えてしまう。この場合にはこの領
域90aを図5(B)の下段に示されるように他のすべ
てのオブジェクトファイルの最後の位置に移す。他のオ
ブジェクトファイルのリンク位置は変更しない。こうす
ることにより、図5(B)の下段の最終部分に示される
175バイトの領域92のデータのみをターゲット装置
に転送すればよい。したがってこの場合にもデータの転
送量は従来と比べて著しく削減できる。
【0041】なお以上の第1の実施例では、ソースファ
イルをコンパイルする場合に、オブジェクトプログラム
の末尾に、コンパイラが未使用領域を付加するようにし
た。しかし本発明はこれには限定されず、リンカを用い
て同じ機能を実現させることもできる。図7を参照し
て、ソースファイル1〜5から、従来と同様のコンパイ
ラにより中間ファイル70a、72a、74a、76
a、および78aを得るものとする。この各中間オブジ
ェクトファイルの大きさはそれぞれ図13に示される例
と同じく175バイト、100バイト、150バイト、
100バイト、および75バイトであるものとする。
【0042】図7の最下段に示すように、これら中間オ
ブジェクトファイルをリンクする際に、各オブジェクト
ファイルの間に未使用領域70b、72b、74b、7
6b、および78bを挿入されるようにリンクを行なう
ようにする。こうすることによっても、コンパイラで未
使用領域を付加する場合と同じ結果が得られる。もちろ
ん、修正の結果得られるオブジェクトファイルの大きさ
が、修正前のオブジェクトプログラムのサイズと、挿入
された未使用領域のサイズとの和よりも大きい場合に
は、そのオブジェクトファイルは最終オブジェクトファ
イルの末尾に付加するものとする。
【0043】図6に、このときのリンクの手続の流れを
PDSチャート形式で示す。図6を参照して、まずすべ
てのリンク対象ファイルについて以下の処理を行なう。
まずリンク対象ファイルのサイズを調べる。調べた結果
と前回のリンク結果と比較し、次の領域にくい込んでし
まうか否かを判断する。次の領域までリンク参照ファイ
ルがくい込む場合にはそのファイルをリンクせずに未処
理テーブルに記憶する。そしてリンクアドレスを前回の
アドレスまで進める。この処理はリンク対象ファイルの
直前のリンク対象ファイルの未使用領域を、そのリンク
対象ファイルの領域分だけ増加させることを意味する。
【0044】次の領域にくい込まないと判断された場合
にはそのファイルを現在のアドレスを先頭としてリンク
し、このファイルのサイズに、全体のファイル長が前述
したように50バイトの倍数となるように未使用領域を
付加しリンクアドレスとする。こうして決まったリンク
アドレス(リンク対象ファイルの最終アドレス)をしき
い値と呼ぶことにする。
【0045】以上の処理をすべてのリンク対象ファイル
について繰返す。この処理が終了すると、今度はすべて
の未処理テーブルについて次の処理を行なう。
【0046】まずそのファイルを従来と同様にリンクす
る。そしてリンクアドレスにそのリンク対象ファイルの
サイズを加算し、さらに前述したようにそのファイルサ
イズの全体が50バイトの倍数となるように未使用領域
を付加しそれを新たなリンクアドレスとする。この処理
をすべての未処理テーブルのファイルについて繰返し行
なう。この処理が終了するとリンク処理は完了である。
【0047】以上のようにすることにより、変更のあっ
たオブジェクトファイル領域のみをターゲット機器に転
送すればターゲット機器側で変更後のオブジェクトファ
イルを生成することができる。プログラムの転送量を削
減することができ、その結果転送時間も減少しプログラ
ムの開発を効率化できる。
【0048】なお、以上の実施例では、ソースファイル
により規定される各オブジェクトファイルを1単位とし
て転送するか否かを定める方法を説明してきた。しかし
本発明はこれには限定されず、修正があった1つの中間
オブジェクトファイルの内部でも、変更がされた部分と
変更のない部分とを調べ、変更がない部分は転送しない
ようにすることも可能である。つまり、1単位オブジェ
クトファイルの修正前と修正後とを比較し、変更のあっ
た部分のみを転送し、変更のなかった部分は転送しない
ものとする。これによりさらにデータの転送量が削減で
きる。
【0049】こうした動作を実現する手順を図8に示
す。図8を参照して、まず全体処理の開始に先立って修
正フラグをリセットしておく。修正フラグは、現在処理
中の位置が前回と異なっているか否かを示すためのもの
である。
【0050】続いてロード対象の内容のすべてについて
以下の処理を繰返し行なう。まず、プログラム中、ロー
ドする位置の内容が前回と異なっているか否かを判定す
る。異なっている場合にはその位置を記録し、修正フラ
グをセットする。前回と異なっていない場合には、修正
フラグがセットされているか否かを調べる。セットされ
ていれば、前回覚えていた位置から現在のデータまでを
ターゲット装置に対して転送し、修正フラグをリセット
する。修正フラグがセットされていない場合には次のロ
ード対象の内容についての処理に移る。
【0051】以上の処理をすべてのロード対象の内容に
ついて行なうことにより、変更があった部分のみをター
ゲット装置に転送できる。
【0052】デバッグ時には大きな修正が少なく、小さ
な修正が頻繁に行なわれる。またプログラムのローディ
ングには、低速回線しか用いられないことが多い。こう
した事実に鑑みると、デバッグのプログラムの修正によ
る最終オブジェクトプログラムの変更は局所的なもので
あり、したがって上述したような方法を用いてターゲッ
ト装置にプログラムの変更分のみを転送するようにすれ
ば、最終オブジェクトプログラムのターゲット機器への
ローディング時間を大幅に短縮できる。
【0053】一方、このようなプログラムの転送と呼ば
れる処理自体をなくす方法も考えられる。以下そうした
実施例を説明する。この実施例の説明に先立ち、従来の
ターゲット装置でどのようにして命令を実行解釈してい
るかについて図9を参照して説明する。図9を参照し
て、PC(プログラムカウンタ)により指定されるアド
レスに従って、次の命令をRAMまたはROMから取出
し、各命令ごとの処理を行ない、こうした処理を繰返し
行なっていく。
【0054】こうして処理される命令には様々なものが
あるが、大別すると次の2つの種類に分かれる。
【0055】(1) 解釈実行手段(CPU )の内部
での演算処理 (2) RAM上のデータに対する読込または書込動作 そこで本発明では、解釈実行手段が、命令やデータを格
納したメモリにアクセスする場合、特定のテストモード
が選択された場合に、ターゲット装置のメモリではな
く、通信回路および通信回線を介して開発装置にその値
を取出して、値を得る手段を追加する。この構成を図1
0に示す。図10のシステムは、図1のシステムと類似
しているが、図1のCPUまたはインタプリタ60に代
えて、テストモードが選択された場合にRAM46では
なく通信回路114および通信回線30を介して開発装
置から命令およびデータを読出すように動作するインタ
フェース116を含んでいる。また図10の開発装置1
00のデバッガ44は、通信回路110を介してターゲ
ット装置102から与えられる命令またはデータの読出
/書込命令に応答して、RAM46からのデータの読出
およびRAM46へのデータの書込を行なう。
【0056】このシステムではプログラムのデバッグが
次の手順で行なわれる。 (1) 従来の手法と同じ手法で、ターゲット装置10
2に転送する内容を開発装置100で作成する。
【0057】(2) 開発装置100のデバッガ44
が、転送するデータを読込む。 (3) 開発装置100から、ターゲット装置102の
CPUまたはインタプリタ112を起動する。この場合
テストモードが選択され、インタフェース116は通信
回路114を介して、命令やデータの読出/書込を開発
装置100に対して問合せることになる。
【0058】(4) ターゲット装置102のCPUま
たはインタプリタ112が、次の命令を開発装置100
に問合せる。
【0059】(5) 開発装置100は、問合せたアド
レスに対応する命令をRAM46から読出し、ターゲッ
ト装置102に返す。
【0060】(6) ターゲット装置102は、戻って
きた命令に対する処理を呼出し実行する。
【0061】(7) もしもメモリ上へのアクセスであ
れば、データはインタフェース116により開発装置1
00に問合せされる。
【0062】(8) 開発装置100は、ターゲット装
置102から戻ってきた内容をデータとして取扱い、必
要であればRAM46に保存する。
【0063】このようにして、ターゲット装置に最終オ
ブジェクトプログラムをその都度ロードすることなく、
プログラムのデバッグ作業が行なえる。データ転送に必
要な時間が不要となるため、デバッグ効率を高めること
ができる。
【0064】なお、図10のCPUまたはインタプリタ
112およびインタフェース116による動作の手順を
図11に示す。図11の処理の内容は、次の命令を通信
手段を用いて開発装置100から取出すことを除き、図
9に示した処理の内容と同様である。
【0065】
【効果】以上のように請求項1に記載の発明によれば、
変更されたオブジェクトファイルのみをターゲット機器
に再び転送し、転送済みの他のオブジェクトファイルと
ある順番に従ってリンクするだけで、変更後の実行可能
な形式のプログラムをプログラム実行装置内に生成でき
る。変更後の実行可能な形式のプログラムの全体を転送
する必要がない。その結果、転送時間を削減できるプロ
グラム転送方法を提供できる。
【0066】請求項2に記載の発明によれば、転送後オ
ブジェクトファイルの大きさが変更前の大きさ以下であ
るときは前回転送時の順番と同じ順番でオブジェクトフ
ァイルをリンクするので、変更前のオブジェクトファイ
ル部分を変更後のオブジェクトファイルで入換るだけ
で、変更後の実行可能プログラムを生成できる。変更後
オブジェクトファイルの大きさが変更前の大きさよりも
大きいときには、変更後オブジェクトファイルが他のオ
ブジェクトファイル末尾に配置されるので、他のオブジ
ェクトファイルの位置を変化させる必要はない。したが
って、他の変更前オブジェクトファイルは転送せずに、
変更後の実行可能な形式のプログラムをプログラム実行
装置内に生成できる。その結果、転送時間を削減できる
プログラム転送方法を提供できる。
【0067】請求項3に記載の方法によれば、変更され
たオブジェクトプログラムが変更前のオブジェクトファ
イルより小さいときは第1の転送ステップにおいて転送
される実行可能形式プログラムにおける順番と一致する
順番でオブジェクトファイルがリンクされるので、変更
前のオブジェクトファイル部分を変更後のオブジェクト
ファイルで入換るだけで、変更後の実行可能プログラム
を生成できる。変更されたオブジェクトプログラムが変
更前のオブジェクトファイルの大きさよりも大きいとき
には、変更後オブジェクトプログラムが他のオブジェク
トファイルの末尾に位置するようにオブジェクトファイ
ルがリンクされるので、他のオブジェクトファイルの位
置を変化させる必要はない。したがって、他の変更のな
いオブジェクトファイルは転送せずに、変更後の実行可
能な形式のプログラムをプログラム実行装置内に生成で
きる。その結果、転送時間を削減できるプログラム転送
方法を提供できる。
【0068】請求項4に記載の発明では、オブジェクト
ファイルの作成日付の新しいもののみが転送されるの
で、転送量が少なくなるとともに、最新のプログラムを
プログラム実行装置に生成できる。その結果、最新のプ
ログラムを削減された転送時間で転送できるプログラム
転送方法を提供できる。
【0069】請求項5に記載の方法によれば、変更され
たオブジェクトファイルのうち、変更のあった部分のみ
が転送されるので、さらに転送量が削減できる。その結
果、転送時間をさらに削減できるプログラム転送方法を
提供できる。
【0070】請求項6に記載の発明によれば、開発の完
了していないプログラムをプログラム実行装置にロード
しなくてもそのテストが行なえる。したがって、プログ
ラム開発時のプログラムの転送時間を削減できる。その
結果、プログラム開発の時間を削減できるプログラム開
発システムを提供できる。
【0071】請求項7に記載の発明に係るプログラム開
発装置によれば、テストの都度、実行可能な形式のプロ
グラムをプログラム実行装置にロードする必要がなく、
開発時のプログラムのロードにかかる時間が削減でき
る。その結果、プログラム開発の時間を削減できるプロ
グラム開発装置を提供できる。
【0072】請求項8に記載の発明に係るプログラム実
行装置によれば、テストの都度、実行可能な形式のプロ
グラムをプログラム実行装置にロードする必要がなく、
テストのための時間を削減できる。その結果、プログラ
ム開発の時間を削減できるプログラム開発装置を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のプログラム開発システムの
ブロック図である。
【図2】本発明の一実施例によるプログラムのコンパイ
ルおよびリンクの形式を模式的に示す図である。
【図3】本発明の一実施例の効果を従来例と比較して説
明する模式図である。
【図4】変更後オブジェクトプログラムのサイズが大き
くなった場合の状態を模式的に示す図である。
【図5】変更後のオブジェクトプログラムサイズが大き
くなった場合の、本発明によるリンク方法を示す模式図
である。
【図6】本発明に係るリンク方法の手順を説明する図で
ある。
【図7】本発明の一実施例において、リンカにより所定
の形式の最終オブジェクトファイルを作成する方法を模
式的に示す図である。
【図8】修正部分のみを転送する場合の手順を示す図で
ある。
【図9】通常動作時のターゲット装置の動作手順を示す
図である。
【図10】本発明の第2の実施例のプログラム開発シス
テムのブロック図である。
【図11】本発明の第2の実施例による処理手順を模式
的に示す図である。
【図12】従来のプログラム開発システムのブロック図
である。
【図13】従来のプログラム開発システムによる最終オ
ブジェクトファイルの作成方法を模式的に示す図であ
る。
【図14】従来のシステムにおける、プログラムの一部
修正の場合の最終オブジェクトファイルの変化を模式的
に示す図である。
【符号の説明】
20、100 開発装置 22、102 ターゲット装置 40 コンパイラ 42 リンカ 44 デバッガ 46 RAM 48、62、110、114 通信回路 60、112 CPU 64 RAM

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互にリンクされ、かつ各々がその内部
    に未使用領域を有する複数個のオブジェクトファイルか
    らなる実行可能形式のプログラムをプログラム開発装置
    からプログラム実行装置に転送し、前記プログラム実行
    装置の記憶装置上に展開する第1の転送ステップと、 前記複数個のオブジェクトファイルの少なくとも1つを
    変更して、変更前の大きさと予め定める関係を有する大
    きさの変更後オブジェクトファイルを前記プログラム開
    発装置において作成し、変更されたオブジェクトファイ
    ルを含む前記複数個のオブジェクトファイルを、前記所
    定の順番と予め定める関係にある順番に従ってリンクし
    て変更後の実行可能形式のプログラムを作成するステッ
    プとを含み、 前記予め定める関係にある順番は、前記複数個のオブジ
    ェクトファイルのうちの変更されないものが、前記変更
    後の実行可能形式のプログラム前において変更前と一致
    する位置となるように選択されており、さらに、 前記変更後の実行可能形式プログラムのうち、変更され
    たオブジェクトファイルのみを前記プログラム実行装置
    に再び転送し、他の既に転送済みの変更されないオブジ
    ェクトファイルと前記所定の順番と予め定める関係にあ
    る前記順番に従ってリンクするように前記記憶装置上に
    展開する第2の転送ステップを含む、プログラム転送方
    法。
  2. 【請求項2】 前記作成するステップは、前記変更され
    るオブジェクトファイルに対応するソースプログラムを
    コンパイルして、オブジェクトプログラムを作成し、か
    つ前記変更後オブジェクトファイルの大きさが、予め定
    める単位長の倍数となるように、前記オブジェクトプロ
    グラムの末尾に所定長以上の大きさの未使用領域を付加
    して前記変更後オブジェクトファイルを生成するステッ
    プと、 変更されたオブジェクトファイルを含む前記複数個のオ
    ブジェクトファイルを、前記所定の順番と予め定める関
    係にある前記順番に従ってリンクして変更後の実行可能
    形式のプログラムを作成するステップとを含み、 前記予め定める関係にある前記順番は、前記変更後オブ
    ジェクトファイルの大きさが変更前の大きさ以下である
    ときは前記第1の転送ステップにおいて転送される実行
    可能形式プログラムにおける順番と一致するように選択
    され、前記変更後オブジェクトファイルの大きさが変更
    前の大きさよりも大きいときには、前記変更後オブジェ
    クトファイルが他のすべてのオブジェクトファイルの末
    尾に位置するように選択される、請求項1記載のプログ
    ラム転送方法。
  3. 【請求項3】 前記作成するステップは、前記変更され
    るオブジェクトファイルに対応するソースプログラムを
    コンパイルして、オブジェクトプログラムを作成するス
    テップと、 変更されたオブジェクトプログラムを含む、前記複数個
    のオブジェクトファイルに格納される複数個のオブジェ
    クトプログラムを、前記所定の順番と予め定める関係に
    ある順番に従って、かつ前記複数個のオブジェクトプロ
    グラムのうちの変更されないものが、前記変更後の実行
    可能形式のプログラム内において変更前と一致する位置
    となるように、隣接するオブジェクトプログラム間に未
    使用領域が設けられるようにリンクして、変更後の実行
    可能形式のプログラムを作成するステップとを含み、 前記予め定める関係にある順番は、前記変更されたオブ
    ジェクトプログラムの大きさが変更前のオブジェクトフ
    ァイルの大きさより小さいときは前記第1の転送ステッ
    プにおいて転送される実行可能形式プログラムにおける
    順番と一致するように選択され、前記変更されたオブジ
    ェクトプログラムの大きさが変更前のオブジェクトファ
    イルの大きさ以上であるときには、前記変更後オブジェ
    クトプログラムが他のすべてのオブジェクトファイルの
    末尾に位置するように選択される、請求項1記載のプロ
    グラム転送方法。
  4. 【請求項4】 オブジェクトファイルに変更がなされた
    か否かを、当該オブジェクトファイルが前回転送された
    ときの日付と、当該オブジェクトファイルの作成日付と
    を比較することにより行なうことを特徴とする、請求項
    1から3のいずれかに記載のプログラム転送方法。
  5. 【請求項5】 前記第2の転送ステップにおいて、変更
    されたオブジェクトファイルを変更前オブジェクトファ
    イルと比較し、変更のあった部分のみを前記プログラム
    実行装置に転送することを特徴とする、請求項1から4
    のいずれかに記載のプログラム転送方法。
  6. 【請求項6】 プログラム実行装置と、 前記プログラム実行装置で実行されるプログラムを開発
    するための、前記プログラム実行装置と通信回線を介し
    て結合可能なプログラム開発装置とを含むプログラム開
    発システムであって、 前記プログラム開発装置は、 前記プログラム実行装置で実行可能な形式のプログラム
    を開発するための手段と、 前記実行可能な形式のプログラムおよびそのテストにお
    いて使用されるデータを記憶するための第1の記憶手段
    と、 前記第1の記憶手段に格納された前記実行可能な形式の
    プログラムおよびデータを、前記通信回線を介して前記
    プログラム実行装置に逐次与え、前記実行可能な形式の
    プログラムを前記プログラム実行装置に実行させること
    により、前記実行可能な形式のプログラムのデバッグを
    行なうためのデバッグ手段と、 デバッグ済みの前記実行可能な形式のプログラムを前記
    通信回線を介して前記プログラム実行装置にロードする
    ためのロード手段とを含み、 前記プログラム実行装置は、 実行可能な形式のプログラムおよびプログラムの実行に
    おいて使用されるデータを記憶するための第2の記憶手
    段と、 通信回線を介して前記プログラム開発装置に接続可能で
    あり、テストモードが選択されたか否かに依存して、前
    記第2の記憶手段と、前記通信回線を介して接続される
    前記第1の記憶手段との一方を選択し、選択された記憶
    手段に記憶された実行可能な形式のプログラムを、前記
    選択された記憶手段を用いて実行するための実行手段
    と、 通信回線に接続可能であり、デバッグ済みのプログラム
    を前記プログラム開発装置の前記ロード手段から受信
    し、前記第2の記憶手段に格納するための格納手段とを
    含む、プログラム開発システム。
  7. 【請求項7】 プログラム実行装置で実行されるプログ
    ラムを開発するための、通信回線を介してプログラム実
    行装置と結合可能なプログラム開発装置であって、 プログラム実行装置で実行可能な形式のプログラムを開
    発するための手段と、 前記実行可能な形式のプログラムおよびそのテストにお
    いて使用されるデータを記憶するための記憶手段と、 前記記憶手段に格納された前記実行可能な形式のプログ
    ラムおよびデータを、前記通信回線を介して前記プログ
    ラム実行装置に逐次与え、前記実行可能な形式のプログ
    ラムを前記プログラム実行装置により実行させることに
    より、前記実行可能な形式のプログラムのデバッグを行
    なうためのデバッグ手段と、 デバッグ済みの実行可能な形式のプログラムを前記通信
    回線を介して前記プログラム実行装置にロードするため
    のロード手段とを含む、プログラム開発装置。
  8. 【請求項8】 実行可能な形式のプログラムおよびプロ
    グラムの実行において使用されるデータを記憶するため
    の記憶手段と、 通信回線を介してプログラム開発装置に接続可能であ
    り、テストモードが選択されたか否かに依存して、前記
    記憶手段と、前記通信回線を介して接続されるプログラ
    ム開発装置に含まれる記憶装置との一方を選択し、選択
    された記憶手段または記憶装置に記憶された実行可能な
    形式のプログラムを実行するための実行手段と、 通信回線に接続可能であり、デバッグ済みのプログラム
    をプログラム開発装置から受信し、前記記憶手段に格納
    するための格納手段とを含む、プログラム実行装置。
JP27894594A 1994-11-14 1994-11-14 プログラム転送方法、プログラム開発システムならびにプログラム開発装置およびプログラム実行装置 Withdrawn JPH08137684A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003036187A (ja) * 2001-07-23 2003-02-07 Ricoh Co Ltd プログラムのデバッグ方法
KR100461535B1 (ko) * 2001-11-02 2004-12-14 한국전자통신연구원 내장형 시스템을 위한 점진적 원격 로딩 장치 및 그 방법
US7107586B2 (en) 2000-08-07 2006-09-12 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Intermediate object linking method and unit
WO2010010597A1 (ja) * 2008-07-23 2010-01-28 富士通株式会社 静的にリンクされた実行形式プログラムファイルにおけるオブジェクトを結合するオブジェクト結合装置、オブジェクトの結合方法およびそのプログラム

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