JPH08136339A - 真空紫外及び紫外エキシマ光検出器 - Google Patents

真空紫外及び紫外エキシマ光検出器

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JPH08136339A
JPH08136339A JP29365694A JP29365694A JPH08136339A JP H08136339 A JPH08136339 A JP H08136339A JP 29365694 A JP29365694 A JP 29365694A JP 29365694 A JP29365694 A JP 29365694A JP H08136339 A JPH08136339 A JP H08136339A
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JP
Japan
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ultraviolet
excimer
light
phosphor film
phosphor
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JP29365694A
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English (en)
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Fumitoshi Takemoto
史敏 竹元
Hiromitsu Matsuno
博光 松野
Yasuo Onishi
安夫 大西
Ryushi Igarashi
龍志 五十嵐
Tatsumi Hiramoto
立躬 平本
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Ushio Denki KK
Ushio Inc
Original Assignee
Ushio Denki KK
Ushio Inc
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  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 誘電体バリア放電ランプなどから放射される
真空紫外及び紫外エキシマ光を測定するために、紫外エ
キシマ光照射による劣化が少なくて入射角特性に優れ、
かつ、小型である紫外エキシマ光検出器を提供すること
である。 【構成】 希ガスエキシマあるいは希ガスハロゲンエキ
シマから放出される紫外エキシマ光の検出器を、少なく
とも光導入窓材と、該光導入窓材に密着もしくは近接し
て設けた希土類元素付括の蛍光体あるいはZn2 SiO
4 : Mnからなる蛍光体膜と、該蛍光体膜の設けた該光
導入窓材と反対側に設けられた光電変換素子から構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、塗料の硬化、
表面洗浄、殺菌等に使用される紫外線光源、特に、誘電
体バリア放電によってエキシマ分子を形成し、該エキシ
マ分子から放射される光を利用するいわゆる誘電体バリ
ア放電ランプの真空紫外及び紫外エキシマ光検出器に関
する。
【0002】
【従来の技術】本発明に関連した技術としては、198
8年発行の照明学会誌 第72巻 第6号の29ページ〜
33ページに記載の波長185nmの紫外線の測定器が
ある。そこには、検出器として、波長185nmを選択
的に透過させる狭帯域干渉フィルタと紫外領域にのみ応
答があるCs−Te光電管の組み合わせや、または、波
長185nmを選択的に透過させる狭帯域干渉フィルタ
とシリコンフォトダイオードを組み合わせた紫外線検出
器が記載されている。
【0003】さらに、例えば、日本国公開特許公報平1
ー144560号があり、そこには、放電容器にエキシ
マ分子を形成する放電用ガスを充填し、誘電体バリア放
電(別名オゾナイザ放電あるいは無声放電。電気学会発
行改定新版「放電ハンドブック」平成1年6月再販7刷
発行第263ページ参照)によってエキシマ分子を形成
せしめ、該エキシマ分子から放射される紫外エキシマ光
を利用するランプ、すなわち誘電体バリア放電ランプ又
はエキシマランプについて記載されており、該放電容器
は円筒状であり、該放電容器の少なくとも一部は該誘電
体バリア放電の誘電体を兼ねており、該誘電体は光透過
性であり、該誘電体の少なくとも一部に導電性網状電極
が設けられた誘電体バリア放電ランプが記載されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した狭帯域干渉フ
ィルタは、紫外線照射による狭帯域干渉フィルタを構成
する誘電体薄膜の劣化が著しく大きく、かつ、指向性が
大きいため余弦特性からの外れが著しく大きいと言う問
題があった。特に、波長180nm以下の紫外線の照射
によって、該狭帯域干渉フィルタは著しく劣化した。ま
た、光電管は、個々の特性のバラツキが大きく、かつ、
紫外線照射による劣化が大きいという問題があった。本
発明の課題は、紫外光照射による劣化が少なく、入射角
特性に優れ、かつ、小型である真空紫外及び紫外エキシ
マ光検出器を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1の発明は、希ガスエキシマあるい
は希ガスハロゲンエキシマから放出される真空紫外及び
紫外エキシマ光の検出器において、少なくとも光導入窓
材と、該光導入窓材に密着又は近接して設けた希土類元
素付括の蛍光体膜あるいはZn2 SiO4 :MnやBa
Al1219:Mnからなる蛍光体膜と、該蛍光体膜の該
光導入窓材と反対側に設けられた光電変換素子からなる
構成としたものである。
【0006】本発明の請求項2の発明は、本発明の請求
項1の発明において、該蛍光体膜を気密な蛍光体膜収納
容器に収納したものである。
【0007】本発明の請求項3の発明は、本発明の請求
項2の発明において、該蛍光体膜収納容器の壁の一部が
該光導入窓材を兼ねたものである。
【0008】本発明の請求項4の発明は、本発明の請求
項1から請求項3の発明において、OH基の割合が重量
で150ppm以上である合成石英ガラスで該光導入窓
材を構成したものである。
【0009】本発明の請求項5の発明は、本発明の請求
項1から請求項4の発明において、該蛍光体膜の膜厚を
0.01mmから0.2mmの範囲に設定したものであ
る。
【0010】本発明の請求項6の発明は、本発明の請求
項1から請求項5の発明において、深さdが0.01m
mから0.2mmの範囲のくぼみに蛍光体を充填するこ
とにより該蛍光体膜を形成したものである。
【0011】本発明の請求項7の発明は、本発明の請求
項1から請求項6の発明において、該蛍光体膜と光電変
換素子の間に色ガラスフィルタを設けたものである。
【0012】
【作用】本発明は、以下の発見に基づいている。すなわ
ち、まず、多層の金属あるいは誘電体からなる該狭帯域
干渉フィルタは、波長180nm以下の紫外線の照射に
よって著しく劣化することを発見した。キセノンエキシ
マは波長172nmに、クリプトンエキシマは波長16
5nmに、アルゴンエキシマは波長146nmにそれぞ
れエキシマ光を放出する。希ガスハロゲンエキシマ光
は、希ガスとハロゲンガスの混合ガス中の放電によって
生成されるが、真空紫外領域に主に発光を有するものと
紫外領域に主に発光を有するものがある。このとき、紫
外領域に主に発光する希ガスハロゲンエキシマランプも
真空紫外領域に光を放出することを発見した。例えば、
キセノン塩素エキシマ光である波長308nmのエキシ
マ光を得るには、キセノンと塩素の混合ガスを使用する
が、この時、図1に示したようにキセノンエキシマ光で
ある波長172nmも発光することがわかった。したが
って、このエキシマ光によって該狭帯域干渉フィルタは
劣化する。すなわち、希ガスエキシマあるいは希ガスハ
ロゲンエキシマから放出されたエキシマ光を該狭帯域干
渉フィルタに照射すると、該狭帯域干渉フィルタは必ず
劣化する。
【0013】本発明の請求項1の発明においては、希ガ
スエキシマあるいは希ガスハロゲンエキシマから放出さ
れる真空紫外及び紫外エキシマ光の検出器において、少
なくとも光導入窓材と、該光導入窓材に密着もしくは近
接して設けた希土類元素付括の蛍光体膜あるいはZn2
SiO4 : MnやBaAl1219:Mnからなる蛍光体
膜と、該蛍光体膜の該光導入窓材と反対側に設けられた
光電変換素子からなる構成としたので、該蛍光体膜は、
該真空紫外あるいは紫外エキシマ光によって励起され、
可視光を放出し、該可視光は該光電変換素子によって電
気信号に変換されるので、真空紫外あるいは紫外エキシ
マ光を検出することができる。また、該光導入窓材は、
該蛍光体膜への接触による該蛍光体膜の破損を防止す
る。
【0014】われわれは、数多くの蛍光体に、不活性ガ
ス中で波長172nmの真空紫外線を1000時間照射
し、劣化特性を調べた。その結果、希土類元素付括の蛍
光体とZn2 SiO4 : Mn、BaAl1219:Mnの
劣化が少ないことを発見した。特に、その中で、希土類
元素付括の蛍光体のLaPO4 :Ce, Tb、BaMg
Al1422:Eu、(SrCaBaMg)5 (PO4
3 Cl:EuとZn2SiO4 :Mn、BaAl
1219:Mnの劣化が著しく少ない。したがって、該蛍
光体膜を希土類元素付括の蛍光体あるいはZn2 SiO
4 :Mn、BaAl1219:Mnからなる蛍光体で構成
すれば、波長180nm以下のエキシマ光の照射による
劣化が少なく、その結果、長時間安定に使用できる真空
紫外及び紫外エキシマ光検出器が得られる。
【0015】なお上記の蛍光体の劣化特性は、蛍光体を
不活性ガス中においた状態で、波長172nmの真空紫
外線を照射する事によって調べた結果であって、水銀蒸
気中で、プラズマにさらされている蛍光ランプの蛍光体
の劣化特性と著しく異なっている。
【0016】本発明の請求項2の発明においては、請求
項1の発明において、該蛍光体膜を気密な蛍光体膜収納
容器に収納したので、蛍光体が空気中の水分などに触れ
ることがなく、したがって、蛍光体の劣化が少なく、請
求項1の作用に加えて、より信頼性の高い真空紫外及び
紫外エキシマ光検出器が得られる。
【0017】本発明の請求項3の発明においては、請求
項2の発明において、該蛍光体膜収納容器の壁の一部が
該光導入窓材を兼ねているので、材料費の低減をはかる
と同時に、受光面である該蛍光体膜の光源の見込み角を
大きくすることができ、より余弦特性に沿った、真空紫
外及び紫外エキシマ光検出器が得られる。
【0018】本発明の請求項4の発明においては、請求
項1から請求項3の発明において、OH基の割合が重量
で150ppm以上である合成石英ガラスで該光導入窓
材を構成したことにより、波長180nm以下の紫外線
の照射による合成石英ガラスの劣化を抑制できる。ま
た、合成石英ガラスは、加工するのが容易であり、該蛍
光体膜収納容器を形成しやすいという利点が生じる。
【0019】本発明の請求項5の発明においては、請求
項1から請求項4の発明において、該蛍光体膜の膜厚を
0.01mmから0.2mmの範囲にしたので劣化が少
なく、検出感度の優れた真空紫外及び紫外エキシマ光検
出器が得られた。なぜなら、該蛍光体膜の膜厚が0.0
1mm未満では、該蛍光体膜を透過した波長180nm
以下の紫外線によるシリコンフォトダイオードの劣化や
色ガラスフィルタの劣化を引き起こす。また、該蛍光体
膜の膜厚が0.2mm超では、真空紫外及び紫外エキシ
マ光の検出感度の低下を引き起こす。すなわち、該蛍光
体膜の膜厚を0.01から0.2mmの範囲にすること
で、該蛍光体膜を透過した波長180nm以下の紫外線
によるシリコンフォトダイオードの劣化や色ガラスフィ
ルタの劣化を抑制でき、かつ、真空紫外及び紫外エキシ
マ光の検出感度の優れた真空紫外及び紫外エキシマ光検
出器が得られる。
【0020】本発明の請求項6の発明においては、請求
項1から請求項5の発明において、図3にしめしたよう
に、深さdが0.01mmから0.2mmの範囲のくぼ
みに該蛍光体を充填することにより該蛍光体膜を形成し
たので、膜厚をコントロールできる、該蛍光体膜のバラ
ツキを少なくする、機械的ショックに強い、該蛍光体膜
を形成する際にバインダーを使用せずに蛍光体の粉末状
態のままで充填できる、さらにバインダの劣化による真
空紫外及び紫外エキシマ光検出器の劣化がない、等の利
点が生じ、より信頼性の高い真空紫外及び紫外エキシマ
光検出器が得られる。
【0021】本発明の請求項7の発明においては、請求
項1から請求項6の発明において、該蛍光体膜と光電変
換素子の間に色ガラスフィルタを設けたことにより、該
色ガラスフィルタは、該蛍光体膜からの発光だけを通す
ので、一般照明用の可視光等が該光電変換素子に入射さ
れにくくなり、したがって、照明用ランプを点灯した状
態で測定でき、使い勝手のよい真空紫外及び紫外エキシ
マ光検出器が得られる。
【0022】
【実施例】本発明の第1の実施例を説明する概略図を図
2に示す。実施例1に使用した蛍光体膜収納容器の概略
図を図3に示す。図3において、蛍光体膜収納容器4
は、光導入窓材を兼務した部材1及び光取り出し窓材2
から構成されている。該部材1及び該光取り出し窓材2
は、外径20mm、肉厚1.5mmのOH基の割合が重
量で300ppmの合成石英ガラス製である。
【0023】該光取り出し窓材2の中心部には、直径1
0mm、深さdが0.05mmのくぼみを掘削して形成
し、該くぼみにZn2 SiO4 :Mnからなる蛍光体を
バインダを使用せずに、粉末状態のままで充填する。該
くぼみへの該蛍光体の充填方法は、以下の通りである。
まず第一に、該くぼみに、過剰の該蛍光体を押し込む。
次に、該くぼみの直径より大きなステンレス製のヘラに
て、余分な該蛍光体をはぎ取り、平坦、かつ、均一な蛍
光体膜3を形成する。
【0024】該蛍光体を覆うように該部材1を設け、該
部材1と該光取り出し窓材2を重ね合わせ、該部材1及
び該光取り出し窓材2の外周部10を酸水素バーナによ
って加熱溶融して封止加工を行う。封止加工の際、該外
周部10の一部分に不図示の真空排気用の石英ガラス管
を設けておき、のちに、真空排気を行って、該蛍光体膜
収納容器4を形成する。
【0025】図2において、該蛍光体膜収納容器4の壁
の一部つまり部材1が光導入窓材を兼ねている。該蛍光
体膜3は、緑色に発光するZn2 SiO4 :Mnであ
る。また、色ガラスフィルタ5は、外径20mm、厚み
2.7mmで緑色の光を選択的に透過するフィルタであ
る。光電変換素子6は、シリコンフォトダイオードを使
用し、該光電変換素子6の出力部には、電気信号を取り
出すケーブル7が接続されている。
【0026】該蛍光体膜収納容器4、該色ガラスフィル
タ5、該光電変換素子6は、直径4mmのアパーチャ9
が設けてある直径40mm、高さ20mmのアルミニウ
ム製の外箱8に収納した。
【0027】この実施例の真空紫外及び紫外エキシマ光
検出器を使用することにより、真空紫外及び紫外エキシ
マ光が信頼性よく測定でき、下記に示す利点が生じた。
【0028】第1には、該蛍光体膜をZn2 SiO4
Mnで構成したので、波長180nm以下のエキシマ光
の照射による劣化が少なく、その結果、長時間安定に使
用できる真空紫外及び紫外エキシマ光検出器が得られ
た。第2には、Zn2 SiO4 :Mnからなる該蛍光体
膜を気密な該蛍光体膜収納容器に収納したので、該蛍光
体が空気中の水分などに触れることがなく、したがっ
て、該蛍光体の劣化が少なく、より信頼性の高い真空紫
外及び紫外エキシマ光検出器が得られた。
【0029】第3には、該蛍光体膜収納容器の壁の一部
が該光導入窓材を兼ねているので、材料費の低減をはか
ると同時に、受光面である該蛍光体膜の光源の見込み角
を大きくすることができ、より余弦特性に沿った、真空
紫外及び紫外エキシマ光検出器が得られた。第4には、
OH基の割合が重量で150ppm以上である合成石英
ガラスで該光導入窓材を構成したことにより、波長18
0nm以下の紫外線の照射による合成石英ガラスの劣化
を抑制できた。
【0030】第5には、該蛍光体膜の膜厚を0.01m
mから0.2mmの範囲内の0.05mmに設定したの
で、該蛍光体膜を透過した波長180nm以下の紫外線
によるシリコンフォトダイオードの劣化や色ガラスフィ
ルタの劣化を抑制でき、かつ、真空紫外及び紫外エキシ
マ光の検出感度の優れた真空紫外及び紫外エキシマ光検
出器が得られた。第6には、深さdを0.01mmから
0.2mmの範囲内の0.05mmに設定し、該くぼみ
に該蛍光体膜を充填すると、膜厚をコントロールでき
る、該蛍光体膜のバラツキを少なくする、機械的ショッ
クに強い、該蛍光体膜を形成する際にバインダーを使用
せずに蛍光体の粉末状態のままで充填できる、さらにバ
インダの劣化による真空紫外及び紫外エキシマ光検出器
の劣化がない、等の利点が生じ、より信頼性の高い真空
紫外及び紫外エキシマ光検出器が得られた。第7には、
該蛍光体膜と該光電変換素子の間に色ガラスフィルタを
設けたことにより、該色ガラスフィルタは、該蛍光体膜
からの発光だけを通すので、一般照明用の可視光等が該
光電変換素子に入射されにくくなり、照明用ランプを点
灯した状態でも測定でき、使い勝手のよい真空紫外及び
紫外エキシマ光検出器が得られた。第8には、該光電変
換素子にシリコンフォトダイオードを用いることによ
り、小型で、かつ、取扱いが簡単な真空紫外及び紫外エ
キシマ光検出器が得られた。
【0031】本発明の第2の実施例においては、第1の
実施例の構成における該蛍光体膜3を青色に発光する
(SrCaBaMg)5 (PO4 3 Cl:Euに、か
つ、該蛍光体膜3の膜厚を0.1mmにし、色ガラスフ
ィルタ5を青色を選択的に透過させるものにしたもので
ある。この実施例においては、該蛍光体膜3を青色に発
光する(SrCaBaMg)5 (PO4 3 Cl:Eu
にすることにより、昼光には青色成分が少ないので、昼
光の影響がより少なくなり、一般照明用の可視光等の影
響をよりいっそう低減し、照明用ランプを点灯した状態
でも測定でき、使い勝手のよい真空紫外及び紫外エキシ
マ光検出器が得られた。
【0032】本発明の第3の実施例においては、第1の
実施例の構成において、該くぼみを設けないで、該蛍光
体膜3を平板状の光取り出し窓材2にスクリーン印刷で
塗布したものである。また、該蛍光体膜収納容器4を形
成するために、窒素雰囲気中で、フッ化マグネシウムか
らなる光導入窓材を兼務した部材1を該光取り出し窓材
2に有機系の接着材を用いて取り付けた。この実施例に
おいては、該蛍光体膜3をスクリーン印刷を用いて形成
し、かつ、有機系の結着材を用いて該蛍光体膜収納容器
4を形成したために、より簡単に該蛍光体収納容器4を
形成でき、手軽に真空紫外及び紫外エキシマ光検出器を
作製するすることができた。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、次の効果を得ることが出来る。本発明の請求項1の
発明においては、希ガスエキシマあるいは希ガスハロゲ
ンエキシマから放出される真空紫外及び紫外エキシマ光
の検出器において、少なくとも光導入窓材と、該光導入
窓材に密着して設けた希土類元素付括の蛍光体あるいは
Zn2 SiO4 :Mn、BaAl1219:Mnからなる
蛍光体膜と、該蛍光体膜の該光導入窓材と反対側に設け
られた光電変換素子からなる構成とすることにより、劣
化の少ない真空紫外あるいは紫外エキシマ光を検出器を
提供できる。
【0034】本発明の請求項2の発明においては、請求
項1の発明の効果に加えて、該蛍光体膜を気密な蛍光体
膜収納容器に収納したので、蛍光体が空気中の水分など
に触れることがないので、蛍光体の劣化がさらに少な
く、より信頼性の高い真空紫外及び紫外エキシマ光検出
器が得られる。
【0035】本発明の請求項3の発明においては、請求
項2の発明において、該蛍光体膜収納容器の壁の一部が
該光導入窓材を兼ねているので、より余弦特性に沿っ
た、かつ、安価な真空紫外及び紫外エキシマ光検出器を
提供できる。
【0036】本発明の請求項4の発明においては、請求
項1から請求項3の発明において、OH基の割合が重量
で150ppm以上である合成石英ガラスで該光導入窓
材を構成したことにより、合成石英ガラスの劣化、すな
わち検出器の劣化が少なく、安価な真空紫外及び紫外エ
キシマ光検出器を提供できる。
【0037】本発明の請求項5の発明においては、請求
項1から請求項4の発明において、該蛍光体膜の膜厚を
0.01mmから0.2mmの範囲にしたので劣化が少
なく、検出感度の優れた真空紫外及び紫外エキシマ光検
出器を提供できる。
【0038】本発明の請求項6の発明においては、請求
項1から請求項5の発明において、深さdが0.01m
mから0.2mmの範囲のくぼみに該蛍光体を充填する
ことにより該蛍光体膜を形成したので、請求項1から請
求項5の発明の効果に加えて、より信頼性の高い真空紫
外及び紫外エキシマ光検出器が得られる。
【0039】本発明の請求項7の発明においては、請求
項1から請求項6の発明の効果に加えて、使い勝手のよ
い真空紫外及び紫外エキシマ光紫外エキシマ光検出器が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紫外エキシマ光検出器の原理を説明す
るための、キセノンと塩素の混合ガスを使用した誘電体
バリア放電ランプ(エキシマランプ)の分光分布の説明
図である。
【図2】本発明の紫外エキシマ光検出器の実施例の説明
図である。
【図3】本発明に使用する蛍光体膜収納容器の実施例の
説明図である。
【符号の説明】
1 部材 2 光取り出し窓材 3 蛍光体膜 4 蛍光体膜収納容器 5 色ガラスフィルタ 6 光電変換素子 7 ケーブル 8 外箱 9 アパーチャ 10 外周部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 五十嵐 龍志 兵庫県姫路市別所町佐土1194番地 ウシオ 電機株式会社内 (72)発明者 平本 立躬 兵庫県姫路市別所町佐土1194番地 ウシオ 電機株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 希ガスエキシマあるいは希ガスハロゲン
    エキシマから放出される真空紫外及び紫外エキシマ光の
    検出器において、該検出器を、光導入窓材と、該光導入
    窓材に密着又は近接して設けた希土類元素付括の蛍光体
    あるいはZn2 SiO4:Mnからなる蛍光体あるいは
    BaAl1219:Mnからなる蛍光体の蛍光体膜と、該
    蛍光体膜の該光導入窓材と反対側に設けられた光電変換
    素子からなる構成としたことを特徴とする真空紫外及び
    紫外エキシマ光検出器。
  2. 【請求項2】 該蛍光体膜を気密な蛍光体膜収納容器に
    収納したことを特徴とする請求項1に記載の真空紫外及
    び紫外エキシマ光検出器。
  3. 【請求項3】 該蛍光体膜収納容器の壁の一部が該光導
    入窓材を兼ねていることを特徴とする請求項2に記載の
    真空紫外及び紫外エキシマ光検出器。
  4. 【請求項4】 OH基の割合が重量で150ppm以上
    である合成石英ガラスで該光導入窓材を構成したことを
    特徴とする請求項1から請求項3に記載の真空紫外及び
    紫外エキシマ光検出器。
  5. 【請求項5】 該蛍光体膜の膜厚が0.01mmから
    0.2mmの範囲であることを特徴とする請求項1から
    請求項4に記載の真空紫外及び紫外エキシマ光検出器。
  6. 【請求項6】 深さdが0.01mmから0.2mmの
    範囲のくぼみに蛍光体を充填することにより該蛍光体膜
    を形成したことを特徴とする請求項1から請求項5に記
    載の真空紫外及び紫外エキシマ光検出器。
  7. 【請求項7】 該蛍光体膜と該光電変換素子の間に色ガ
    ラスフィルタを設けたことを特徴する請求項1から請求
    項6に記載の真空紫外及び紫外エキシマ光検出器。
JP29365694A 1994-11-04 1994-11-04 真空紫外及び紫外エキシマ光検出器 Pending JPH08136339A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6657384B1 (en) 2000-02-16 2003-12-02 Hoya-Schott Corporation Apparatus for measuring light intensity of excimer lamp
JP2009216607A (ja) * 2008-03-12 2009-09-24 Ushio Inc 光変換器
JP2010214294A (ja) * 2009-03-17 2010-09-30 Ushio Inc 紫外線照射装置
WO2023098990A1 (de) * 2021-12-01 2023-06-08 IOT - Innovative Oberflächentechnologien GmbH Verfahren zur herstellung von beschichtungen auf substraten durch uv-härtung von strahlenhärtbaren lacken und druckfarben und verwendung dieses verfahrens

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