JPH08134702A

JPH08134702A - ブラジャー

Info

Publication number: JPH08134702A
Application number: JP27882094A
Authority: JP
Inventors: Reiko Tsuru; 玲子鶴
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1994-11-14
Filing date: 1994-11-14
Publication date: 1996-05-28

Abstract

(57)【要約】【目的】被着者の肩部の型を体裁良く整えて上半身の
シルエットを美しく見せるためのブラジャーを提供する
ことを目的とする。【構成】一対のカップ部の左右両端には、背中方向に
延びるバンドを各々設け、このバンドの自由端部には、
バンド係止用のフックを各々取り付け、また、カップ部
の上端には、肩方向に延び前記バンドに取り付けられる
肩紐を各々設け、更に、この肩紐には、弾性部材からな
る肩パットを各々設けた構成である。そして、この肩パ
ットは、肩当接部で幅広に形成した構成とし、弾性部材
は、取り外し自在に形成した構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、婦人用の下着で、被着
者のバストから背部、及び肩部に掛けて装着されるブラ
ジャーに関し、更に詳しくは、被着者のバストの型を体
裁良く整えるだけでなく、肩部の型を体裁良く整えて上
半身のシルエットを美しく見せるためのブラジャーに関
するものである。

【従来の技術】

【０００２】従来、婦人用の衣服、例えば、コートやス
ーツ等の厚物の上着においては、被着時に被着者の肩部
の型を整え上半身のシルエットを美しくみせるために、
衣服の肩部に肩パットが取り付けられているものが多か
った。しかしながら、ブラウスやセーター等の軽装の衣
服には、肩パットが取り付けられているものが少ないの
が現状であった。

【０００３】一方、従来の被着者のバストの型を体裁良
く整えるために用いられるブラジャーとしては、例え
ば、実開昭５８−３１２０８号公報に開示された構成の
ものが従来例として知られている。

【０００４】この従来例のブラジャーは、一対のカップ
部の左右両端には、背中方向に延びるバンドを各々設
け、このバンドの自由端部には、バンド係止用のフック
を各々取り付け、また、カップ部の上端には、肩方向に
延び前記バンドに取り付けられる肩紐を各々設け、更
に、カップ部の下端縁に沿って曲線状の樹脂性ワイヤー
を各々設けた構成である。

【０００５】このような構成のブラジャーを装着した際
には、カップ部の下端縁に沿って設けたワイヤーが、被
着者のバストの下端に沿ってピッタリと装着され、バス
トを押し上げるのでバストアップが図れ、被着者のバス
トの型を体裁良く整えるのである。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】従って、従来例のブラ
ジャーにおいては、被着者のバストの型を整えて魅力的
に見せることを目的とするものであり、被着者の肩部の
型を整える機能が備わっていないので、肩パットが取り
付けられていない衣服を被着した場合には、被着者の肩
部の型を整えることができず、上半身の美しいシルエッ
トが得られないという問題点があった。

【０００７】従って、従来例におけるブラジャーでは、
肩パットが取り付けられていない衣服を被着した場合で
あっても、被着者の肩部の型を整えて上半身の美しいシ
ルエットを得ることに解決しなければならない課題を有
している。

【０００８】

【課題を解決するための手段】前記従来例の課題を解決
する具体的手段として本発明は、一対のカップ部の左右
両端には、背中方向に延びるバンドを各々設け、前記カ
ップ部の上端には、肩方向に延び前記バンドに取り付け
られる肩紐を各々設けてなるブラジャーにおいて、前記
肩紐には、弾性部材からなる肩パットを各々設けたこと
を特徴とするブラジャーを提供するものであり、また、
前記肩パットは、肩当接部で幅広に形成した構成とし、
更に、前記弾性部材は、取り外し自在に形成した構成と
したものである。

【０００９】

【作用】本発明に係るブラジャーは、肩紐に、弾性部材
からなる肩パットを各々設けたことにより、被着者が、
ブラウスやセーター等の肩パットが取り付けられていな
い衣服を被着した場合であっても、被着者の肩部の型を
美しく整えることができる。

【００１０】また、肩パットは、肩当接部で幅広に形成
したことにより、被着した際に、肩パットが被着者の肩
に幅広く安定した状態で当接する。

【００１１】更に、弾性部材は、取り外し自在に形成し
たことにより、洗濯等の際に肩パットを取り外して洗濯
することができ、また、肩パットだけを交換することも
できる。

【００１２】

【実施例】次に、本発明を実施する一例について図面を
参照しながら説明する。まず、図１から図５において符
号１はブラジャーを示し、該ブラジャー１は、一対のカ
ップ部２、２と、該カップ部２、２の左右両端から背中
方向に延びるバンド３、３と、前記カップ部の上端から
肩方向に延び前記バンド３、３に取り付けられる幅広の
肩紐４、４とから構成されている。

【００１３】ブラジャー１は、全体的に合成繊維又は天
然繊維等の適宜の素材からなり、そして、被着者のバス
ト、背部、肩部等にフィットした状態で装着されるよう
に伸縮性を有する生地で形成されている。また、被着者
の汗等を吸収するように吸湿性を有する生地で形成され
ることが好ましい。

【００１４】一対のカップ部２、２は、バストの湾曲形
状と同様に膨らみを有して形成されており、その端部５
には、レース等の生地で装飾が施されている。

【００１５】また、カップ部２、２の内側には、被着者
のバストのボリュームアップと安定のためにウレタンフ
ォーム等の発泡樹脂材から形成されるパットを各々装着
しても良い（図示せず）。

【００１６】更には、カップ部２、２の下端縁に沿って
曲線状のワイヤーを各々挿着することも可能であり、こ
の場合には、ワイヤーが、被着者のバストの下端に沿っ
てピッタリと装着され、バストを押し上げバストアップ
を図ることができる（図示せず）。

【００１７】バンド３、３は、図２及び図３に示すよう
に、カップ部２、２の左右両端６、６から背中方向に延
びるように各々縫着され、このバンド３、３の自由端部
７、７には、各々のバンド３、３を係止するためのフッ
ク８、８が各々取り付けられている。

【００１８】尚、一方のバンド３に取り付けられている
フック８は、図２に示すように、バンド３の長手方向に
沿って一定の間隔をもって複数ヶ所、例えば３ヶ所に取
り付けられており、被着者の胸周りの長さの違いに合わ
せて、適宜の位置に取り付けられているフック８に係止
すれば良い。

【００１９】肩紐４、４は、カップ部２、２の各々の上
端９、９から肩方向に延びるように縫着され、この肩紐
４、４の後端１０、１０は、前記バンド３、３に各々連
なって形成されている。

【００２０】肩紐４、４の肩当接部には、所定の長さ及
び所定の幅を有する肩パット１１、１１が各々設けられ
ており、この肩パット１１、１１は、袋状に形成されて
いる。そして、その内部には、図６に示すように、ウレ
タンフォーム等の発泡樹脂材から形成された弾性部材１
２が挿入されており、この弾性部材１２は、前記肩パッ
ト１１、１１の形状よりやや小さ目に形成されている。

【００２１】また、肩パット１１、１１の下面１３は、
図６及び図７に示すように、短手方向に沿って二重構造
部１４が設けられている。この二重構造部１４は、内側
の生地１４ｂと外側の生地１４ｃとが所定の幅をもって
重なり合った状態であり、そして、二重構造部１４の両
端部１４ａ、１４ａは、各々縫着されている。

【００２２】従って、この二重構造部１４の内側の生地
１４ｂと外側の生地１４ｃとを指で引き離して開口する
ことにより、この開口した部分から前記弾性部材１２が
取り外し自在に形成されている。このような構成にする
ことによって、洗濯等の際には、弾性部材１２を取り外
して洗濯することができ、また、弾性部材１２だけを交
換することもできるのである。

【００２３】そして、各々の肩パット１１、１１は、肩
の内側方向から外側方向に向かって肉厚になるように形
成されている。従って、被着者が衣服を被着した際に
は、被着者の肩幅を広く見せることができるのである。

【００２４】また、肩パット１１、１１は、肩当接部で
幅広に形成されており、ブラジャー１を装着した際に、
肩パット１１、１１が被着者の肩に幅広く安定した状態
で当接するので、この肩パット１１、１１がズレること
がないのである。

【００２５】以上のように、本発明に係るブラジャー１
は、被着者がこのブラジャー１を装着した際には、被着
者のバストだけでなく、肩パット１１、１１が被着者の
肩部の型を整えることができるのである。

【００２６】

【発明の効果】以上説明したように本発明に係るブラジ
ャーは、肩紐に弾性部材からなる肩パットを各々設けた
ことによって、被着者が、ブラウスやセーター等の肩パ
ットが取り付けられていない衣服を被着した場合であっ
ても、被着者の肩部の型を美しく整えることができ、上
半身の魅力的なシルエットが得られるという優れた効果
を奏する。

【００２７】また、従来、肩パットが取り付けられてい
た婦人用の衣服においても、各々肩パットを取り付ける
必要なくなることによって、肩パットの取り付けのため
の煩雑な構成及び工程が削減されるだけでなく、衣服を
洗濯する際に肩パットが邪魔になったり、型崩れを起こ
すという不都合が解消されるという優れた効果を奏す
る。

【００２８】そして、肩パットは、肩当接部で幅広に形
成したことによって、被着した際に、肩パットが被着者
の肩に幅広く安定した状態で当接するので、肩パットが
ズレることがないという優れた効果を奏する。

【００２９】更に、弾性部材は、取り外し自在に形成し
たことによって、洗濯等の際に肩パットを取り外して洗
濯することができ、また、肩パットだけを交換すること
もできるので、便利であるという種々の優れた効果を奏
する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るブラジャーの正面図である。

【図２】本発明に係るブラジャーの側面図である。

【図３】本発明に係るブラジャーの背面図である。

【図４】本発明に係るブラジャーの平面図である。

【図５】本発明に係るブラジャーの底面図である。

【図６】図４のＡ−Ａ線端面図である。

【図７】肩パットの下面の一部を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ブラジャー２カップ部３バンド４肩紐５端部６両端７自由端部８フック９上端１０後端１１肩パット１２弾性部材１３下面１４二重構造部１４ａ両端部１４ｂ内側の生地１４ｃ外側の生地

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】一対のカップ部の左右両端には、背中方
向に延びるバンドを各々設け、前記カップ部の上端に
は、肩方向に延び前記バンドに取り付けられる肩紐を各
々設けてなるブラジャーにおいて、前記肩紐には、弾性
部材からなる肩パットを各々設けたことを特徴とするブ
ラジャー。
【請求項２】肩パットは、肩当接部で幅広に形成した
ことを特徴とする請求項１に記載のブラジャー。
【請求項３】弾性部材は、取り外し自在に形成したこ
とを特徴とする請求項１又は２に記載のブラジャー。