JPH08133979A - 局所適用薬剤組成物 - Google Patents
局所適用薬剤組成物Info
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- JPH08133979A JPH08133979A JP7236758A JP23675895A JPH08133979A JP H08133979 A JPH08133979 A JP H08133979A JP 7236758 A JP7236758 A JP 7236758A JP 23675895 A JP23675895 A JP 23675895A JP H08133979 A JPH08133979 A JP H08133979A
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- JP
- Japan
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- oleyl alcohol
- cyclosporin
- propylene glycol
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 局所に適用し得る、優れた皮膚透過性を有す
る薬剤組成物を提供する。 【解決手段】 シクロスポリン類またはマクロライド系
化合物、オレイルアルコール、プロピレングリコールお
よび増粘剤からなる薬剤組成物。
る薬剤組成物を提供する。 【解決手段】 シクロスポリン類またはマクロライド系
化合物、オレイルアルコール、プロピレングリコールお
よび増粘剤からなる薬剤組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は有効成分としてシク
ロスポリン類またはマクロライド系化合物を含有する局
所適用薬剤組成物に関する。さらに詳しくは、皮膚疾
患、特に表皮細胞の病的増殖および/または角質化を含
む皮膚病の処置に適した、局所適用、特に皮膚適用組成
物に関するものである。
ロスポリン類またはマクロライド系化合物を含有する局
所適用薬剤組成物に関する。さらに詳しくは、皮膚疾
患、特に表皮細胞の病的増殖および/または角質化を含
む皮膚病の処置に適した、局所適用、特に皮膚適用組成
物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シクロスポリン類は環状ウンデカペプチ
ドの既知の一群の化合物であり、例えば、サンディミュ
ン(SANDIMMUN)という商標名で市販されてい
る化合物(シクロスポリンA)の他に、ジヒドロシクロ
スポリンDおよびシクロスポリンG等の多くの化合物が
知られている(特開平2−17127号公報参照)。こ
の中でも、シクロスポリンA(以下単に「シクロスポリ
ン」ということがある)は、臓器移植における拒否反応
の抑制および移植片対宿主病の抑制の用途において、現
在臨床で広く使用されており、重度の乾せんならびにベ
ーチェット病に対しても使用されている。
ドの既知の一群の化合物であり、例えば、サンディミュ
ン(SANDIMMUN)という商標名で市販されてい
る化合物(シクロスポリンA)の他に、ジヒドロシクロ
スポリンDおよびシクロスポリンG等の多くの化合物が
知られている(特開平2−17127号公報参照)。こ
の中でも、シクロスポリンA(以下単に「シクロスポリ
ン」ということがある)は、臓器移植における拒否反応
の抑制および移植片対宿主病の抑制の用途において、現
在臨床で広く使用されており、重度の乾せんならびにベ
ーチェット病に対しても使用されている。
【0003】また、様々な自己免疫疾患および炎症状
態、特に自己免疫要素を含む病因を伴う炎症状態、例え
ば関節炎(例、リウマチ様関節炎、進行性蔓延関節炎お
よび変形性関節炎)およびリウマチ疾患に対する有用性
がインビトロ、動物モデルおよび臨床試験において確認
されている。
態、特に自己免疫要素を含む病因を伴う炎症状態、例え
ば関節炎(例、リウマチ様関節炎、進行性蔓延関節炎お
よび変形性関節炎)およびリウマチ疾患に対する有用性
がインビトロ、動物モデルおよび臨床試験において確認
されている。
【0004】さらに、マラリア、コクシジオイデス症お
よび住血虫症に対する作用、駆虫特に抗原生動物作用、
脱毛症に対する作用、多薬品耐性腫瘍に対する作用が確
認されている。
よび住血虫症に対する作用、駆虫特に抗原生動物作用、
脱毛症に対する作用、多薬品耐性腫瘍に対する作用が確
認されている。
【0005】一方、マクロライド系化合物は大環ラクト
ンで、環の員数が12またはそれ以上の化合物の総称で
ある。ラクタム系マクロライドは、ラクトン(エステ
ル)結合に加えて環内にラクタム(アミド)結合を有す
る興味深い化合物であり、これには、ラパマイシン、ア
スコマイシン、FK−506などStreptomyc
es属の微生物が産生するラクタム系マクロライドやそ
の誘導体や類似体が豊富に存在する。これらラクタム系
マクロライドは特異な薬理学的特性を有するとされてお
り、特に免疫抑制及び抗炎症作用が注目されている。
ンで、環の員数が12またはそれ以上の化合物の総称で
ある。ラクタム系マクロライドは、ラクトン(エステ
ル)結合に加えて環内にラクタム(アミド)結合を有す
る興味深い化合物であり、これには、ラパマイシン、ア
スコマイシン、FK−506などStreptomyc
es属の微生物が産生するラクタム系マクロライドやそ
の誘導体や類似体が豊富に存在する。これらラクタム系
マクロライドは特異な薬理学的特性を有するとされてお
り、特に免疫抑制及び抗炎症作用が注目されている。
【0006】ラパマイシンは免疫抑制作用のあるラクタ
ム系マクロライドで、Streptomyces hy
groscopicusにより産生される。ラパマイシ
ンの構造はKesseler,H.等により1993年
に明らかになった(Hely. Chim. Act
a; 76: 117)。ラパマイシンの誘導体とし
て、国際公開第94/09010号パンフレットに公開
されている40−O−(2−hydroxy)ethy
l−rapamycinなどの40−O−alkyla
ted誘導体など多くの種類が合成されている。ラパマ
イシンとその構造類似化合物および誘導体はラパマイシ
ン類と総称される。
ム系マクロライドで、Streptomyces hy
groscopicusにより産生される。ラパマイシ
ンの構造はKesseler,H.等により1993年
に明らかになった(Hely. Chim. Act
a; 76: 117)。ラパマイシンの誘導体とし
て、国際公開第94/09010号パンフレットに公開
されている40−O−(2−hydroxy)ethy
l−rapamycinなどの40−O−alkyla
ted誘導体など多くの種類が合成されている。ラパマ
イシンとその構造類似化合物および誘導体はラパマイシ
ン類と総称される。
【0007】アスコマイシン類は異なるクラスのラクタ
ム系マクロライドで、代表的な化合物としてはFK−5
06、アスコマイシンが存在する。これらの多くが強力
な免疫抑制および抗炎症作用を有する。FK−506は
Merck Index,11版(1989)のApp
endixにA5項目としてその構造式が記載されてい
る。アスコマイシンは米国特許第3,244,592号
明細書に記載されている。アスコマイシンとFK−50
6は、ヨーロッパ特許出願公開第427680号明細書
に公開されている33−epi−chloro−33−
desoxy−ascomycinなどのハロゲン化誘
導体など、多くの誘導体が合成されている。アスコマイ
シン、FK−506およびこれらの構造類似化合物や誘
導体はアスコマイシン類と総称される。
ム系マクロライドで、代表的な化合物としてはFK−5
06、アスコマイシンが存在する。これらの多くが強力
な免疫抑制および抗炎症作用を有する。FK−506は
Merck Index,11版(1989)のApp
endixにA5項目としてその構造式が記載されてい
る。アスコマイシンは米国特許第3,244,592号
明細書に記載されている。アスコマイシンとFK−50
6は、ヨーロッパ特許出願公開第427680号明細書
に公開されている33−epi−chloro−33−
desoxy−ascomycinなどのハロゲン化誘
導体など、多くの誘導体が合成されている。アスコマイ
シン、FK−506およびこれらの構造類似化合物や誘
導体はアスコマイシン類と総称される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらシクロス
ポリンまたはマクロライド系化合物であるFK−506
は、その注射または経口投与における副作用のために、
これまで臓器移植における拒否反応の抑制および重度の
自己免疫疾患の治療以外の用途に広範囲に使用すること
が阻まれてきた。ピーター・エム・イライアスは上記の
特開平2−17127号公報において、この問題を解決
するために、シクロスポリンおよびC12-24 モノ−また
はポリ不飽和脂肪酸またはアルコールを含む局所適用組
成物を開示している。しかしながらこのピーター・エム
・イライアスの開示には、増粘剤を含んだ形態の具体的
な組成物が十分な皮膚透過性を有することは示されてい
なかった。
ポリンまたはマクロライド系化合物であるFK−506
は、その注射または経口投与における副作用のために、
これまで臓器移植における拒否反応の抑制および重度の
自己免疫疾患の治療以外の用途に広範囲に使用すること
が阻まれてきた。ピーター・エム・イライアスは上記の
特開平2−17127号公報において、この問題を解決
するために、シクロスポリンおよびC12-24 モノ−また
はポリ不飽和脂肪酸またはアルコールを含む局所適用組
成物を開示している。しかしながらこのピーター・エム
・イライアスの開示には、増粘剤を含んだ形態の具体的
な組成物が十分な皮膚透過性を有することは示されてい
なかった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等はシクロスポ
リン類またはマクロライド系化合物およびオレイルアル
コールからなる組成物に、溶剤としてプロピレングリコ
ールを用いることにより高い皮膚透過性が得られること
を見い出し、さらに特定の増粘剤を配合することによっ
てのみ、十分な皮膚透過性を保持しかつ、局所適用し得
る半固形状組成物が得られることを見出して本発明を完
成し得たものである。
リン類またはマクロライド系化合物およびオレイルアル
コールからなる組成物に、溶剤としてプロピレングリコ
ールを用いることにより高い皮膚透過性が得られること
を見い出し、さらに特定の増粘剤を配合することによっ
てのみ、十分な皮膚透過性を保持しかつ、局所適用し得
る半固形状組成物が得られることを見出して本発明を完
成し得たものである。
【0010】したがって、本発明はシクロスポリン類ま
たはマクロライド系化合物、オレイルアルコール、プロ
ピレングリコールおよび特定の増粘剤を含む局所適用薬
剤組成物を提供する。
たはマクロライド系化合物、オレイルアルコール、プロ
ピレングリコールおよび特定の増粘剤を含む局所適用薬
剤組成物を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】シクロスポリン類としては前述の
シクロスポリンAが好ましい。本発明で使用するシクロ
スポリン類の量は、組成物の全重量に対して0.01〜
40重量%、特に0.1〜30重量%が好ましく、最も
好ましくは0.5〜20重量%である。
シクロスポリンAが好ましい。本発明で使用するシクロ
スポリン類の量は、組成物の全重量に対して0.01〜
40重量%、特に0.1〜30重量%が好ましく、最も
好ましくは0.5〜20重量%である。
【0012】マクロライド系化合物としては40−O−
(2−ハイドロキシ)エチル−ラパマイシン、または3
3−エピ−クロロ−33−デスオキシ−アスコマイシン
が好ましい。本発明で使用するマクロライド系化合物の
量は、組成物の全重量に対して0.01〜40重量%、
特に0.05〜20重量%が好ましく、最も好ましくは
0.1〜10重量%である。
(2−ハイドロキシ)エチル−ラパマイシン、または3
3−エピ−クロロ−33−デスオキシ−アスコマイシン
が好ましい。本発明で使用するマクロライド系化合物の
量は、組成物の全重量に対して0.01〜40重量%、
特に0.05〜20重量%が好ましく、最も好ましくは
0.1〜10重量%である。
【0013】本発明で使用するオレイルアルコールの量
は、組成物の全重量に対して0.1〜50重量%、特に
0.5〜30重量%が好ましく、最も好ましくは1〜2
0重量%である。
は、組成物の全重量に対して0.1〜50重量%、特に
0.5〜30重量%が好ましく、最も好ましくは1〜2
0重量%である。
【0014】本発明で使用するプロピレングリコールの
量は、組成物の全重量に対して10〜99.88重量
%、特に15〜99.35重量%が好ましく、最も好ま
しくは20〜98.8重量%である。
量は、組成物の全重量に対して10〜99.88重量
%、特に15〜99.35重量%が好ましく、最も好ま
しくは20〜98.8重量%である。
【0015】本発明で使用し得る増粘剤はカルボキシビ
ニルポリマーおよびポリエチレングリコール(PEG)
である。
ニルポリマーおよびポリエチレングリコール(PEG)
である。
【0016】カルボキシビニルポリマーは、分子量約4
50,000〜5,000,000、特に1,250,
000〜4,000,000のものが好ましい。量は組
成物の全重量に対して、0.01〜25重量%、特に
0.1〜10重量%が好ましく、最も好ましくは0.1
〜5重量%である。カルボキシビニルポリマーについて
は、中和されていないものはトリエチルアミン、ジイソ
プロパノールアミンなどの中和剤を加えることにより容
易にゲル化できる。ポリエチレングリコールは分子量約
100〜100,000、特に200〜20,000が
好ましく、1,000〜20,000のものが最も好ま
しい。量は組成物の全重量に対して、0.01〜80重
量%、特に0.1〜60重量%が好ましく、最も好まし
くは、1〜50重量%である。
50,000〜5,000,000、特に1,250,
000〜4,000,000のものが好ましい。量は組
成物の全重量に対して、0.01〜25重量%、特に
0.1〜10重量%が好ましく、最も好ましくは0.1
〜5重量%である。カルボキシビニルポリマーについて
は、中和されていないものはトリエチルアミン、ジイソ
プロパノールアミンなどの中和剤を加えることにより容
易にゲル化できる。ポリエチレングリコールは分子量約
100〜100,000、特に200〜20,000が
好ましく、1,000〜20,000のものが最も好ま
しい。量は組成物の全重量に対して、0.01〜80重
量%、特に0.1〜60重量%が好ましく、最も好まし
くは、1〜50重量%である。
【0017】本発明の局所適用薬剤組成物の製剤形態は
半固形、例えば、ゲル、ペーストおよび軟膏等である。
これらの製剤形態は病状、適用箇所等によって好適に選
択され、当業者に公知の方法で製剤化される。
半固形、例えば、ゲル、ペーストおよび軟膏等である。
これらの製剤形態は病状、適用箇所等によって好適に選
択され、当業者に公知の方法で製剤化される。
【0018】本発明の組成物中には、上記成分の他に、
例えば溶剤、界面活性剤、保存剤、保湿剤および着色剤
等も適宜含有し得る。
例えば溶剤、界面活性剤、保存剤、保湿剤および着色剤
等も適宜含有し得る。
【0019】本発明の組成物は特に、表皮の病的増殖お
よび/または角質化を伴う皮膚病の処置、特に乾せんな
らびにアトピー性皮膚炎、接触皮膚炎およびアレルギー
性皮膚炎を含む皮膚炎の治療に使用し得る。また、例え
ば円形脱毛症、全身性脱毛症、男性型脱毛症または他の
自己免疫もしくは自己免疫関連疾患に関連する脱毛症、
例えば乾せん性脱毛症を含む脱毛症の処置における毛髪
成長保護に使用し得る。さらに、皮膚移植体の維持なら
びに天ほうそう(尋常性天ほうそうおよび類天ほうそう
を含む)、魚鱗せん、へん平紅色苔せん、白斑および硬
皮症の処置に使用し得る。
よび/または角質化を伴う皮膚病の処置、特に乾せんな
らびにアトピー性皮膚炎、接触皮膚炎およびアレルギー
性皮膚炎を含む皮膚炎の治療に使用し得る。また、例え
ば円形脱毛症、全身性脱毛症、男性型脱毛症または他の
自己免疫もしくは自己免疫関連疾患に関連する脱毛症、
例えば乾せん性脱毛症を含む脱毛症の処置における毛髪
成長保護に使用し得る。さらに、皮膚移植体の維持なら
びに天ほうそう(尋常性天ほうそうおよび類天ほうそう
を含む)、魚鱗せん、へん平紅色苔せん、白斑および硬
皮症の処置に使用し得る。
【0020】本発明の組成物は、適応症、病状、適用箇
所等により異なるが、シクロスポリン類またはマクロラ
イド系化合物を0.1〜20重量%、好ましくは0.5
〜10重量%含むものを、1日に1回〜数回(例えば、
2回〜5回)、1mg/cm2 〜20mg/cm2 患部
に塗布することにより、臨床上好ましい効果を示し得
る。
所等により異なるが、シクロスポリン類またはマクロラ
イド系化合物を0.1〜20重量%、好ましくは0.5
〜10重量%含むものを、1日に1回〜数回(例えば、
2回〜5回)、1mg/cm2 〜20mg/cm2 患部
に塗布することにより、臨床上好ましい効果を示し得
る。
【0021】
【実施例】以下実施例を用いて本発明をさらに詳しく説
明する。
明する。
【0022】参考例 シクロスポリン、オレイルアルコールおよび溶剤(基
剤)からなる組成物の皮膚透過性試験を図1の2−チャ
ンバーセルを用いて行った。温度32℃において、ドナ
ーフェーズ1にシクロスポリン1%、オレイルアルコー
ル5%および溶剤(基剤)94%からなる組成物、ま
た、コントロールとしてシクロスポリン1%およびオレ
イルアルコール99%からなる組成物を6ml入れ、
0.1%のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60を含む
生理食塩水を充填したレシーバーフェーズ2中に透過し
たシクロスポリンの量を測定し、ヘアレスラットの皮膚
3の単位面積当たりの透過量を記録した。結果を表1に
示す。
剤)からなる組成物の皮膚透過性試験を図1の2−チャ
ンバーセルを用いて行った。温度32℃において、ドナ
ーフェーズ1にシクロスポリン1%、オレイルアルコー
ル5%および溶剤(基剤)94%からなる組成物、ま
た、コントロールとしてシクロスポリン1%およびオレ
イルアルコール99%からなる組成物を6ml入れ、
0.1%のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60を含む
生理食塩水を充填したレシーバーフェーズ2中に透過し
たシクロスポリンの量を測定し、ヘアレスラットの皮膚
3の単位面積当たりの透過量を記録した。結果を表1に
示す。
【0023】
【表1】
【0024】以下の実施例および比較例において、特に
記載のない限り、割合はすべて重量に基づくものであ
る。
記載のない限り、割合はすべて重量に基づくものであ
る。
【0025】実施例1 下記組成のシクロスポリン含有ゲルを製造した。
【0026】 シクロスポリン 1% オレイルアルコール 5% カルボキシビニルポリマー 0.2% トリエチルアミン 0.17% プロピレングリコール 残部実施例2 下記組成のシクロスポリン含有軟膏を製造した。
【0027】 シクロスポリン 1% オレイルアルコール 5% ポリエチレングリコール4000 4.5% プロピレングリコール 残部 増粘剤として本発明の組成物で使用する特定の化合物以
外のものを用いて、以下の比較例を行った。
外のものを用いて、以下の比較例を行った。
【0028】比較例1 下記組成のシクロスポリン含有軟膏を製造した。
【0029】 シクロスポリン 1% オレイルアルコール 5% ステアリン酸 2% プロピレングリコール 残部比較例2 下記組成のシクロスポリン含有ゲルを製造した。
【0030】 シクロスポリン 1% オレイルアルコール 5% 軽質無水ケイ酸 5% プロピレングリコール 残部比較例3 下記組成のシクロスポリン含有軟膏を製造した。
【0031】 シクロスポリン 1% オレイルアルコール 5% パラフィン 7% ミリスチン酸イソプロピル 11% ポリソルベート80 2% プロピレングリコール 残部比較例4 下記組成のシクロスポリン含有軟膏を製造した。
【0032】 シクロスポリン 1% オレイルアルコール 5% パラフィン 7% 流動パラフィン 11% ポリソルベート80 2% プロピレングリコール 残部比較例5 下記組成のシクロスポリン含有軟膏を製造した。
【0033】 シクロスポリン 1% オレイルアルコール 10% ワセリン 20% プロピレングリコール 残部比較例6 下記組成のシクロスポリン含有ゲルを製造した。
【0034】 シクロスポリン 1% オレイルアルコール 5% ポリオキシエチレン(160) ポリオキシプロピレン(30) グリコール 30% プロピレングリコール 残部比較実験 実施例1、2および比較例1〜6の組成物に対して参考
例と同様の方法で皮膚透過実験を行った。結果を表2に
示す。
例と同様の方法で皮膚透過実験を行った。結果を表2に
示す。
【0035】
【表2】
【0036】表2より実施例1、2の組成物は比較例1
〜6の組成物に比べて、有意に皮膚透過性がよいことが
判る。
〜6の組成物に比べて、有意に皮膚透過性がよいことが
判る。
【0037】実施例3 下記組成のマクロライド系化合物含有軟膏を製造した。
【0038】 33−エピ−クロロ−33− デスオキシ−アスコマイシン 0.5% オレイルアルコール 5% ポリエチレングリコール4000 4.5% プロピレングリコール 残部比較例7 下記組成のマクロライド系化合物含有軟膏を製造した。
【0039】 33−エピ−クロロ−33− デスオキシ−アスコマイシン 0.5% オレイルアルコール 5% ステアリン酸 2% プロピレングリコール 残部比較例8 下記組成のマクロライド系化合物含有ゲルを製造した。
【0040】 33−エピ−クロロ−33− デスオキシ−アスコマイシン 0.5% オレイルアルコール 5% 軽質無水ケイ酸 5% プロピレングリコール 残部比較例9 下記組成のマクロライド系化合物含有軟膏を製造した。
【0041】 33−エピ−クロロ−33− デスオキシ−アスコマイシン 0.5% オレイルアルコール 5% パラフィン 7% ミリスチン酸イソプロピル 11% ポリソルベート80 2% プロピレングリコール 残部比較例10 下記組成のマクロライド系化合物含有ゲルを製造した。
【0042】 33−エピ−クロロ−33− デスオキシ−アスコマイシン 0.5% オレイルアルコール 5% ポリオキシエチレン(160) ポリオキシプロピレン(30) グリコール 30% プロピレングリコール 残部 実施例3および比較例7〜10の組成物に対して参考例
と同様の方法で皮膚透過性試験を行い、33−エピ−ク
ロロ−33−デスオキシ−アスコマイシンの皮膚透過量
を測定した。結果を表3に示す。
と同様の方法で皮膚透過性試験を行い、33−エピ−ク
ロロ−33−デスオキシ−アスコマイシンの皮膚透過量
を測定した。結果を表3に示す。
【0043】
【表3】
【0044】表3より実施例3の組成物は比較例7〜1
0の組成物に比べて、有意に皮膚透過性がよいことが判
る。
0の組成物に比べて、有意に皮膚透過性がよいことが判
る。
【図1】皮膚透過性試験を行う2−チャンバーセル装置
の図である。
の図である。
1 ドナーフェーズ 2 レシーバーフェーズ 3 ヘアレスラットの皮膚 4 シンクロモーター 5 撹拌子 6 ジャケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 38/00 ADA 47/10 E 47/32 F 47/34 F
Claims (3)
- 【請求項1】 シクロスポリン類またはマクロライド系
化合物、オレイルアルコール、プロピレングリコールお
よび増粘剤を含む局所適用薬剤組成物。 - 【請求項2】 増粘剤がカルボキシビニルポリマーであ
る請求項1に記載の局所適用薬剤組成物。 - 【請求項3】 増粘剤がポリエチレングリコールである
請求項1に記載の局所適用薬剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7236758A JPH08133979A (ja) | 1994-09-16 | 1995-09-14 | 局所適用薬剤組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22203194 | 1994-09-16 | ||
JP6-222031 | 1994-09-16 | ||
JP7236758A JPH08133979A (ja) | 1994-09-16 | 1995-09-14 | 局所適用薬剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08133979A true JPH08133979A (ja) | 1996-05-28 |
Family
ID=26524641
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7236758A Pending JPH08133979A (ja) | 1994-09-16 | 1995-09-14 | 局所適用薬剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08133979A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999024036A1 (en) * | 1997-11-07 | 1999-05-20 | Aberdeen University | Skin penetration enhancing components |
JP2006522059A (ja) * | 2003-04-04 | 2006-09-28 | ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト | 皮膚疾患の処置にて使用するための免疫抑制剤を含んでなる医薬組成物 |
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