JPH08131022A - ボックス型漁具 - Google Patents

ボックス型漁具

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JPH08131022A
JPH08131022A JP30540394A JP30540394A JPH08131022A JP H08131022 A JPH08131022 A JP H08131022A JP 30540394 A JP30540394 A JP 30540394A JP 30540394 A JP30540394 A JP 30540394A JP H08131022 A JPH08131022 A JP H08131022A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の漁法と異なって海底の地形を選ばず、
漁具を静かに設置し餌で誘い込んで漁獲するため海底の
水産物の棲息環境を破壊しないなどの効果を有するボッ
クス型漁具の提供を目的とする。 【構成】 ボックス本体1Aと、ボックス本体の前後面
に設けられた前後の入口部1Bと、ボックス本体の上面
に設けられた取出し部1Cとから構成され、前後の入口
部1Bは、ボックス本体1Aにおける前後の側壁1A3
に開口された円孔1B1と、円孔に取付けられた脱出防
止具1B2とから構成され、取出し部1Cは、ボックス
本体1Aにおける上の壁面1A1に開口された開口部1
C1と、開口部1C1に開閉自在に取付けられた蓋1C
2と、蓋1C2の下面に枢着された餌係止棒1C3とか
ら構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボックス型漁具に関す
るものである。漁場及び資源を守る意味で海底環境に優
しい漁法、すなわち、BOX漁業とも云うべき漁法を採
用できるボックス型漁具の提供を目的とするものであ
る。そして、このボックス型漁具を用いた漁法は、従来
の篭漁法でもなく、また、網漁法でもないものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のものにあっては、下記の
ようなものになっている。 1)釣り漁業(延縄) 釣り漁業の特徴は、網漁具に比べて漁具の構造が簡単で
規模が小さく使用法も簡単である。網漁具に比べて一般
的に小資本で経営できる。急流、深海又は岩礁の間の狭
い漁場で網漁具が使えない所でも使用することができ
る。漁獲物は一尾ずつ漁獲し、刺し網漁具のように掛っ
た魚を長く苦しめることが少ないため鮮度が一般的に高
い。
【0003】2)かご漁業 篭漁業は餌を使って甲殻類及び水産動物を誘い込んで漁
獲する漁具漁法であり、沖合い底引き船では、操業でき
ない凹凸の激しい海底や深海でも操業できる漁法である
ため、漁獲効率は釣り漁業に比べて極めて高く、また、
漁獲物の鮮度が良いのも大きな特徴である。 3)刺し網漁業 刺し網は、水産動物の移動、通過する道筋に網を張り、
水産動物を網目に刺さるか、或は網に絡ませて水産動物
を漁獲する漁法であり、網に掛った水産動物は必死の努
力で網から逃れようともがくため、表皮等に傷が付いた
り、甲殻類であれば脚部が折れたり、もげたりするし、
鮮度低下を招くのも早い。時化等で止め網になった場合
には、水産動物等は塩虫に喰われ商品価値を落としたり
する。
【0004】4)沖合底引船によるトロール漁業 トロール網は、袋状の網に袖網、手網、ケーブル、オッ
ターボードが装備され、網は船によって曳れ網の口は常
にオッターボードによって網口を開き、水産動物を根こ
そぎ漁獲する漁法である。現在、資源保護対策として体
長制限及び甲殻類等の漁獲制限を検討中であり、また、
漁獲努力量の削減としてオッターボードの面積を規制し
たり網目を大きくしたりしているが、根こそぎの漁業で
あるため、網目を大きくしたとしても刺し網と異なって
いくら大きくしても、網の袋は引っ張られると伸びて網
目は無いに等しい状態になる。よって、稚魚であれ、甲
殻類であれ、一網打尽に漁獲され、曳網時間が長いと稚
魚及び甲殻類等は当然水圧や他の漁種等の圧迫を受けて
死滅し、資源保護のため、体長制限や禁止漁種を設けて
も死滅してしまえば海中還元しても本当の資源保護には
ならず、又、カニの場合は、通称フンドシ(鰓)及び、
カニみそまで砂を噛み込んで商品価値を落としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたも
のにあっては、下記のような問題点を有していた。 1)釣り漁業(延縄)の問題点 釣り針1個に1尾しか釣れないため、網漁具のように積
極的に大量に漁獲することはできず、餌を喰うのを待っ
て漁獲するゆえに資源の乱獲の害は殆どないが、餌代及
び餌付け縄さやめ作業が非常に大きな負担となってい
る。 2)かご漁業の問題点 操業中に何等かの作用によってロープが切れ失われる篭
および海底に放置される篭も多く、それら置き去りにさ
れた篭に入ったカニ等が餌となって次から次と資源が喰
いつぶされる現象もある。
【0006】3)刺し網漁業の問題点 刺し網に掛った水産動物をはずす方法としては、元々水
産動物が抜けたり、はずれたりしない目合、結節の刺し
網なので簡単にはずすことはできず、網の損傷や陸での
水産動物をはずす等の作業には非常に大きな労働力を要
する。現在の網地は化繊のため昔の錦糸と異なり腐らな
いため、水産動物が掛ったまま落とした網がそのまま海
底の漁場に沈んで、更に他の水産動物が網に掛り魚等の
墓になる可能性は大である。
【0007】4)沖合底引船によるトロール漁業の問題
点 このトロール漁法は、我国が世界に誇る最新鋭の沖合底
引船で124トン型漁船で1900馬力、160トン型
漁船で2400馬力であり、それらの想像も絶する馬力
にて鉄の固まりのオッターボードを着底させて海底を引
っ張り回すので、海底の根を片っ端から無くしてしま
う。水産動物は根に付き、そこで産卵し子孫(資源)増
しや又水産動物生息の場でもあり生活の場でもある。こ
れが無くなれば、当然水産動物の生活環境が破壊され魚
はいなくなり資源枯渇させる漁法である。 5)我国は、四方を海に囲まれ水産動物等の資源の豊富
な国であったが、世界各国の200海里経済水域規制と
共に我国が世界に誇る最新鋭漁船である沖合底引船が漁
場を失い沿岸にUターンし、沿岸漁業者との間で漁業協
定を結びながら操業しているが、本来、沿岸漁業者が
国,道の指導の元で管理型漁業でいくら懸命に努力して
も、沖合底引船により海底漁場が荒らされ、水産動物資
源も幼魚であろうが、甲殻類の繁殖力の低く生活力の弱
いものまで根こそぎに荒らされ漁獲する漁法では、近い
将来には全ての資源は枯渇することは目に見えていると
云わなければならない。
【0008】本願は、従来の技術の有するこのような問
題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、上述の問題を解決できるものを提供しようとするも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は下記のようになるものである。すなわち、
第1発明は、ボックス本体1Aと、このボックス本体の
前後面に設けられた前後の入口部1Bと、ボックス本体
の上面に設けられた取出し部1Cとから構成され、ボッ
クス本体1Aは、上下左右の壁面1A1,1A2で構成
された角筒の前後面に張設された前後の側壁1A3から
構成され、前後の入口部1Bは、前後の側壁1A3に開
口された円孔1B1と、この円孔に取付けられた脱出防
止具1B2とから構成され、取出し部1Cは、ボックス
本体1Aにおける上の壁面1A1に開口された開口部1
C1と、この開口部1C1に開閉自在に取付けられた蓋
1C2と、この蓋1C2の下面に枢着された餌係止棒1
C3とから構成されているボックス型漁具である。
【0010】第2発明は、ボックス本体2Aと、このボ
ックス本体の前後面に設けられた前後の入口部2Bと、
ボックス本体の上面に設けられた取出し部2Cとから構
成され、ボックス本体2Aは、横向き円筒2A1と、こ
の円筒2A1の前後面に張設された前後の側壁2A2と
から構成され、前後の入口部2Bは、前後の側壁2A2
に開口された円孔2B1と、この円孔に取付けられた脱
出防止具2B2とから構成され、取出し部2Cは、ボッ
クス本体2Aにおける側壁上面に開口された開口部2C
1と、この開口部2C1に開閉自在に取付けられた蓋2
C2と、この蓋2C2の下面に枢着された餌係止棒2C
3とから構成されているボックス型漁具である。この場
合、下記のようにすることができる。脱出防止具1B
2,2B2は、正面円形の枠1B21,2B21の背面
側に植設された細い棒1B22,2B22が横向きじょ
うご状に中心方向に寄せた状態に構成されている。
【0011】第3発明は、ボックス本体3Aと、このボ
ックス本体の前面に設けられた入口部3Bと、ボックス
本体の上面に設けられた取出し部3Eとから構成され、
ボックス本体3Aは、上下左右の壁面3A1,3A2で
構成された断面台形台状の角筒の前後面に張設された前
後の側壁3A3から構成され、下の壁面の左右縁にはウ
エイト3A11が添着され、入口部3Bは、前の側壁3
A3に開口された方形孔3Cと、この方形孔に開閉自在
に取付けられた正面方形の開閉枠3C1と、この開閉枠
3C1に取付けられた脱出防止具3Dとから構成され、
この脱出防止具3Dは、正面方形の取付枠3Eと、この
取付枠の背面側に取付けられた櫛歯状の脱出防止枠3F
とから構成され、取出し部3Gは、ボックス本体3Aに
おける上の壁面3A1に開口された開口部3G1と、こ
の開口部3G1に開閉自在に取付けられた蓋3G2と、
この蓋3G2の下面に枢着された餌係止棒3G3とから
構成されているボックス型漁具である。
【0012】この場合、下記のようにすることができ
る。取付枠3Eは、上下左右のパイプ3E1,3E2
と、これらパイプを正面方形に連結するコーナーパイプ
3E3とから構成され、このパイプ3E1,3E2の背
面側には長手方向に溝3E11,3E21が刻設され、
上下左右のパイプ3E1,3E2は、溝3E11,3E
21の支持角度を調整するためコーナーパイプ3E3に
対して回動調整に連結され、所望する支持角度の位置で
パイプとコーナーパイプはビスで固定されるよう構成さ
れ、脱出防止枠3Fは、上下左右の脱出防止枠単体3F
1,3F2とから構成され、上下の脱出防止枠単体3F
1は、横枠3F11に適数本の細い棒3F12が併設さ
れ、また、左右の脱出防止枠単体3F2は、縦枠3F2
1に適数本の細い棒3F22が併設され、上下の脱出防
止枠単体3F1の横枠3F11は、取付枠3Eの上下の
パイプ3E1における溝3E11に挿入固定され、左右
の脱出防止枠単体3F2の縦枠3F21は、取付枠3E
の左右のパイプ3E2における溝3E21に挿入固定さ
れ、上の脱出防止枠単体3F1における細い棒3F12
と、下の脱出防止枠単体3F1における細い棒3F12
とは、内方部分が互いに交差するよう構成されていると
共に、左の脱出防止枠単体3F2における細い棒3F2
2は、上下の脱出防止枠単体3F1の左側方に、また、
右の脱出防止枠単体3F2における細い棒3F22は、
上下の脱出防止枠単体3F1の右側方に位置するよう構
成されている。
【0013】
【作用】作用について効果と共に説明する。
【0014】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。1
は第1発明のボックス型漁具で、ボックス本体1Aと、
このボックス本体の前後面に設けられた前後の入口部1
Bと、ボックス本体の上面に設けられた取出し部1Cと
から構成されている。ボックス本体1Aは、上下左右の
壁面1A1,1A2で構成された角筒の前後面に張設さ
れた前後の側壁1A3から構成されている。前後の入口
部1Bは、前後の側壁1A3に開口された円孔1B1
と、この円孔に取付けられた脱出防止具1B2とから構
成され、この脱出防止具1B2は、正面円形の枠1B2
1の背面側に植設された細い棒1B22を横向きじょう
ご状(円錐台状)に中心方向に寄せた状態に構成されて
いる。取出し部1Cは、ボックス本体1Aにおける上の
壁面1A1に開口された開口部1C1と、この開口部1
C1に開閉自在に取付けられた蓋1C2と、この蓋1C
2の下面に枢着された餌係止棒1C3とから構成されて
いる。1C4はロック金物である。図中、7Aはやまづ
な7を取付けるための小穴である。
【0015】2は第2発明のボックス型漁具で、ボック
ス本体2Aと、このボックス本体の前後面に設けられた
前後の入口部2Bと、ボックス本体の上面に設けられた
取出し部2Cとから構成されている。ボックス本体2A
は、横向き円筒2A1と、この円筒2A1の前後面に張
設された前後の側壁2A2とから構成されている。前後
の入口部2Bは、前後の側壁2A2に開口された円孔2
B1と、この円孔に取付けられた脱出防止具2B2とか
ら構成され、この脱出防止具2B2は、正面円形の枠2
B21の背面側に植設された細い棒2B22を横向きじ
ょうご状(円錐台状)に中心方向に寄せた状態に構成さ
れている。取出し部2Cは、ボックス本体2Aにおける
側壁上面に開口された開口部2C1と、この開口部2C
1に開閉自在に取付けられた蓋2C2と、この蓋2C2
の下面に枢着された餌係止棒2C3とから構成されてい
る。2C4はロック金物である。図中、7Aはやまづな
7を取付けるための小穴である。
【0016】3は第3発明のボックス型漁具で、ボック
ス本体3Aと、このボックス本体の前面に設けられた入
口部3Bと、ボックス本体の上面に設けられた取出し部
3Gとから構成されている。ボックス本体3Aは、上下
左右の壁面3A1,3A2で構成された断面台形台状の
角筒の前後面に張設された前後の側壁3A3から構成さ
れている。3A11は下の壁面の左右縁に添着されたウ
エイトである。入口部3Bは、前の側壁3A3に開口さ
れた方形孔3Cと、この方形孔に開閉自在に取付けられ
た正面方形の開閉枠3C1と、この開閉枠3C1に取付
けられた脱出防止具3Dとから構成され、この脱出防止
具3Dは、正面方形の取付枠3Eと、この取付枠の背面
側に取付けられた櫛歯状の脱出防止枠3Fとから構成さ
れている。図中、3C11は蝶番、3C12はロック金
物である。
【0017】取付枠3Eは、上下左右のパイプ3E1,
3E2と、これらパイプを正面方形に連結するコーナー
パイプ3E3とから構成され、このパイプ3E1,3E
2の背面側には長手方向に溝3E11,3E21が刻設
されている。この場合、上下左右のパイプ3E1,3E
2は、溝3E11,3E21の支持角度を調整するため
コーナーパイプ3E3に対して回動調整自在に連結さ
れ、所望する支持角度の位置でパイプとコーナーパイプ
はビスBで固定されるよう構成されている。脱出防止枠
3Fは、上下左右の脱出防止枠単体3F1,3F2とか
ら構成され、上下の脱出防止枠単体3F1は、横枠3F
11に適数本の細い棒3F12が併設され、また、左右
の脱出防止枠単体3F2は、縦枠3F21に適数本の細
い棒3F22が併設されている。
【0018】そして、上下の脱出防止枠単体3F1の横
枠3F11は、取付枠3Eの上下のパイプ3E1におけ
る溝3E11に挿入固定され、左右の脱出防止枠単体3
F2の縦枠3F21は、取付枠3Eの左右のパイプ3E
2における溝3E21に挿入固定されている。上の脱出
防止枠単体3F1における細い棒3F12と、下の脱出
防止枠単体3F1における細い棒3F12とは、内方部
分が互いに交差するよう構成されていると共に、左の脱
出防止枠単体3F2における細い棒3F22は、上下の
脱出防止枠単体3F1の左側方に、また、右の脱出防止
枠単体3F2における細い棒3F22は、上下の脱出防
止枠単体3F1の右側方に位置するよう構成されてい
る。
【0019】取出し部3Gは、ボックス本体3Aにおけ
る上の壁面3A1に開口された開口部3G1と、この開
口部3G1に開閉自在に取付けられた蓋3G2と、この
蓋3G2の下面に枢着された餌係止棒3G3とから構成
されている。3G4はロック金物である。脱出防止具1
B2、脱出防止具2B2、脱出防止枠3Fは、ボックス
本体内に入りやすい柔軟な弾力性あるもので、内側から
は外に出られない仕掛けのものとなる。そして、脱出防
止具、脱出防止枠の材質としては、ポリ塩化ビニール樹
脂、竹などの柔軟性のある植物の木及び枝、酢酸ビニー
ル系樹脂(ビニールをアルファ化したもの)が使用され
ている。図中、7Aはやまづな7を取付けるための小穴
である。
【0020】このボックス型漁具を用いた漁法は下記の
通りである。漁法は2種類ある。すなわち、幹なわに枝
なわの漁具を結び付けて複数を連結して海底に設置する
延なわ方式と、瀬なわ1本に漁具を取付けて海底に設置
する単独方式である。この場合、一般的に延なわ方式の
方が作業及び漁獲効率が良い。 1.ボックス型漁具1,2,3を使用する際、当該漁具
を海底に設置する前に餌を餌缶又は餌袋に入れるか、あ
るいは餌となる魚類を丸掛けのまま取付ける。 2.餌が取付けられた当該ボックス型漁具は、今度は幹
なわ4に適度な間隔毎に輪かべ5が付いており、この輪
かべ5へボックス型漁具の枝なわ(てんぼう)6を通し
て結び付けて幹なわ4とボックス型漁具を連結する。図
中、7はやまづな、8は浮、9はたてづな(瀬なわ)、
10はアンカーである。 3.幹なわ4とボックス型漁具が連結される毎に海底に
投入し、設置していく方法である。 4.海底にボックス型漁具をある程度の期間設置した後
(餌を求めて漁具の中に入った魚類は生きた活のまま漁
獲される)、船に1ケずつ揚げられ、魚体の小さいもの
は海に戻す。 5.漁具から漁獲物が出された後、餌を取り替えて再度
上述1に戻る。
【0021】
【発明の効果】本発明は、上述の通り構成されているの
で次に記載する効果を奏する。 1.ボックス型漁具1,2の効果は下記の通りである。
ボックス型漁具1,2は、ボックス型漁具3に比べて小
型であり、深海の根わらの魚類を漁獲するのに適してい
る。根わらは、海底は急勾配の急斜面であり、また、潮
の流れが急速であり、漁具は丸味をおびているため、潮
の抵抗に耐えられ、更に海底の障害物に奪われることも
なく、時化などで漁具の設置期間が長くても、餌を求め
て本漁具に入った魚類は総て生きた活の状態であり、よ
って鮮度は良く、小さなものは海に戻してやることによ
って資源保護に役立っている。従来の漁具に比べて操業
が容易である。
【0022】2.ボックス型漁具3の効果は下記の通り
である。ボックス型漁具1,2に比べて形は大きく、水
深は浅瀬から深みの海底に適している。海底が泥質でも
砂泥質でも問題なく利用できる。特に、ツブなどの漁獲
には従来の篭漁具であれば、ツブなどは入口まで到達す
るのに時間を要するが、本漁具であれば入口が海底と大
差ないため餌を求めてツブ、カニ、オヒョー、メヌキ、
キチジ、ホッケなどの鰈類、その他の底棲息水産物が容
易に入りやすく、小さな魚類は総て生きたまま海に戻す
ことができる。 3.ボックス型漁具1,2,3に共通する効果は下記の
通りである。 A.従来の漁法と異なって海底の地形を選ばず、漁具を
静かに設置し、餌で誘い込んで漁獲するため海底の水産
物の棲息環境の破壊はしない。 B.他の漁業漁具などのように漁場を広く要しない。 C.操業が容易である。 D.材質がFRPポリ塩化ビニールなどであるため強度
的に太い枝なわを使うため、操業中に幹なわ,枝なわな
どが切れることもなく、ゴーストフィッシングの心配は
ない。 E.漁獲された幼魚や体長の小さいものは総て生きた状
態で海に戻すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の斜視図である。
【図2】第2発明の斜視図である。
【図3】脱出防止具の斜視図である。
【図4】第3発明の斜視図である。
【図5】脱出防止枠の要部の分解斜視図である。
【図6】A−A線拡大断面図である。
【図7】B−B線拡大断面図である。
【図8】使用状態を説明する略図的斜視図である。
【符号の説明】
1 ボックス型漁具 1A ボックス本体 1B 入口部 1C 取出し部 1B2 脱出防止具 2 ボックス型漁具 2A ボックス本体 2B 入口部 2C 取出し部 2B2 脱出防止具 3 ボックス型漁具 3A ボックス本体 3B 入口部 3D 脱出防止具 3G 取出し部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボックス本体(1A)と、このボックス
    本体の前後面に設けられた前後の入口部(1B)と、ボ
    ックス本体の上面に設けられた取出し部(1C)とから
    構成され、ボックス本体(1A)は、上下左右の壁面
    (1A1,1A2)で構成された角筒の前後面に張設さ
    れた前後の側壁(1A3)から構成され、前後の入口部
    (1B)は、前後の側壁(1A3)に開口された円孔
    (1B1)と、この円孔に取付けられた脱出防止具(1
    B2)とから構成され、取出し部(1C)は、ボックス
    本体(1A)における上の壁面(1A1)に開口された
    開口部(1C1)と、この開口部(1C1)に開閉自在
    に取付けられた蓋(1C2)と、この蓋(1C2)の下
    面に枢着された餌係止棒(1C3)とから構成されてい
    ることを特徴とするボックス型漁具。
  2. 【請求項2】 ボックス本体(2A)と、このボックス
    本体の前後面に設けられた前後の入口部(2B)と、ボ
    ックス本体の上面に設けられた取出し部(2C)とから
    構成され、ボックス本体(2A)は、横向き円筒(2A
    1)と、この円筒(2A1)の前後面に張設された前後
    の側壁(2A2)とから構成され、前後の入口部(2
    B)は、前後の側壁(2A2)に開口された円孔(2B
    1)と、この円孔に取付けられた脱出防止具(2B2)
    とから構成され、取出し部(2C)は、ボックス本体
    (2A)における側壁上面に開口された開口部(2C
    1)と、この開口部(2C1)に開閉自在に取付けられ
    た蓋(2C2)と、この蓋(2C2)の下面に枢着され
    た餌係止棒(2C3)とから構成されていることを特徴
    とするボックス型漁具。
  3. 【請求項3】 脱出防止具(1B2,2B2)は、正面
    円形の枠(1B21,2B21)の背面側に植設された
    細い棒(1B22,2B22)を横向きじょうご状に中
    心方向に寄せた状態に構成されている請求項1あるいは
    請求項2記載のボックス型漁具。
  4. 【請求項4】 ボックス本体(3A)と、このボックス
    本体の前面に設けられた入口部(3B)と、ボックス本
    体の上面に設けられた取出し部(3E)とから構成さ
    れ、ボックス本体(3A)は、上下左右の壁面(3A
    1,3A2)で構成された断面台形台状の角筒の前後面
    に張設された前後の側壁(3A3)から構成され、下の
    壁面の左右縁にはウエイト(3A11)が添着され、入
    口部(3B)は、前の側壁(3A3)に開口された方形
    孔(3C)と、この方形孔に開閉自在に取付けられた正
    面方形の開閉枠(3C1)と、この開閉枠(3C1)に
    取付けられた脱出防止具(3D)とから構成され、この
    脱出防止具(3D)は、正面方形の取付枠(3E)と、
    この取付枠の背面側に取付けられた櫛歯状の脱出防止枠
    (3F)とから構成され、取出し部(3G)は、ボック
    ス本体(3A)における上の壁面(3A1)に開口され
    た開口部(3G1)と、この開口部(3G1)に開閉自
    在に取付けられた蓋(3G2)と、この蓋(3G2)の
    下面に枢着された餌係止棒(3G3)とから構成されて
    いることを特徴とするボックス型漁具。
  5. 【請求項5】 取付枠(3E)は、上下左右のパイプ
    (3E1,3E2)と、これらパイプを正面方形に連結
    するコーナーパイプ(3E3)とから構成され、このパ
    イプ(3E1,3E2)の背面側には長手方向に溝(3
    E11,3E21)が刻設され、上下左右のパイプ(3
    E1,3E2)は、溝(3E11,3E21)の支持角
    度を調整するためコーナーパイプ(3E3)に対して回
    動調整に連結され、所望する支持角度の位置でパイプと
    コーナーパイプはビスで固定されるよう構成され、脱出
    防止枠(3F)は、上下左右の脱出防止枠単体(3F
    1,3F2)とから構成され、上下の脱出防止枠単体
    (3F1)は、横枠(3F11)に適数本の細い棒(3
    F12)が併設され、また、左右の脱出防止枠単体(3
    F2)は、縦枠(3F21)に適数本の細い棒(3F2
    2)が併設され、上下の脱出防止枠単体(3F1)の横
    枠(3F11)は、取付枠(3E)の上下のパイプ(3
    E1)における溝(3E11)に挿入固定され、左右の
    脱出防止枠単体(3F2)の縦枠(3F21)は、取付
    枠(3E)の左右のパイプ(3E2)における溝(3E
    21)に挿入固定され、上の脱出防止枠単体(3F1)
    における細い棒(3F12)と、下の脱出防止枠単体
    (3F1)における細い棒(3F12)とは、内方部分
    が互いに交差するよう構成されていると共に、左の脱出
    防止枠単体(3F2)における細い棒(3F22)は、
    上下の脱出防止枠単体(3F1)の左側方に、また、右
    の脱出防止枠単体(3F2)における細い棒(3F2
    2)は、上下の脱出防止枠単体(3F1)の右側方に位
    置するよう構成されている請求項4記載のボックス型漁
    具。
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