JPH08130806A - 磁気浮上列車の集電装置 - Google Patents

磁気浮上列車の集電装置

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JPH08130806A
JPH08130806A JP6269794A JP26979494A JPH08130806A JP H08130806 A JPH08130806 A JP H08130806A JP 6269794 A JP6269794 A JP 6269794A JP 26979494 A JP26979494 A JP 26979494A JP H08130806 A JPH08130806 A JP H08130806A
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Eiji Sawano
英二 澤野
Satoru Inetama
哲 稲玉
Hidenari Akagi
秀成 赤木
Yoshihiro Jizo
吉洋 地蔵
Koji Ikeshita
浩司 池下
Yoshio Hirayama
良雄 平山
Atsuo Hibino
敦夫 日比野
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Central Japan Railway Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、集電用ピックアップコイルの温度
上昇を抑え、電力供給量の増加を可能とすることを目的
とするものである。 【構成】 集電用ピックアップコイル8を収容するダク
ト11内に熱交換器16を設けるとともに、この熱交換
器16に冷媒流路17を接続し、超電導コイル6を冷却
した冷媒ガスを熱交換器16に導入して冷却風をより低
温に冷却するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、磁気浮上列車の集電
装置に関し、特に地上側の浮上コイルに誘導される電流
が作る交流磁界の高周波成分を利用する磁気浮上列車の
集電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15は従来の磁気浮上列車の集電装置
の一例(特願平4−214251号)を示す断面図であ
る。図において、1は地上の軌道部で、その両側に軌道
側壁2が設けられている。3は軌道側壁2間を軌道部1
に沿って移動する車体、4,5はそれぞれ軌道側壁2に
車体3の移動方向に沿って配置されている上側及び下側
浮上コイルであり、これらの上側及び下側浮上コイル
4,5は、互いにヌルフラックス結線されて上下で対を
なしている。
【0003】6は上側浮上コイル4に対向するように車
体3に搭載され超電導磁石を構成する超電導コイルであ
り、この超電導コイル6は、図16に示すように、クラ
イオスタット7に収容されている。また、超電導コイル
6は、車体3の移動方向に極性が交互になっており、超
電導状態となるようにクライオスタット7内の極低温冷
媒、例えば液体ヘリウム中に浸漬されている。8は下側
浮上コイル5に対向するように車体3に搭載されている
集電用ピックアップコイルである。
【0004】次に、動作について説明する。車体3が軌
道部1に沿って移動するとき、超電導コイル6の磁界に
より各浮上コイル4,5に誘導電流が誘起され、この誘
導電流によって上側浮上コイル4が作る磁界と超電導コ
イル6の磁界との吸引力、及び下側浮上コイル5が作る
磁界と超電導コイル6の磁界との相互反発力によって、
車体3が浮上することになる。
【0005】このような車体3の移動に伴い、地上に固
定された位置からみると、各浮上コイル4,5には、超
電導コイル6により交流電流が誘起され、交流磁界が発
生する。そして、この交流磁界を車体3内の集電用ピッ
クアップコイル8に鎖交させることにより電圧が発生す
る。そこで、得られた電力が列車内の電源として利用さ
れる。
【0006】ただし、各浮上コイル4,5が発生する交
流磁界の基本波は、集電用ピックアップコイル8に対し
て直流成分となるため、電圧を発生しない。従って、各
浮上コイル4,5に発生する交流磁界の高周波成分を列
車内電源として利用することになる。
【0007】図17は図15の集電装置の集電システム
の概略を示す説明図である。集電用ピックアップコイル
8に発生した電圧は、変換器等を介して負荷に供給され
る。このとき、集電用ピックアップコイル8には負荷に
応じた電流が流れるので、集電用ピックアップコイル8
は発熱することになる。このため、集電用ピックアップ
コイル8は、走行風により冷却されるようになってい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た従来の磁気浮上列車の集電装置においては、より多く
の電力を供給しようとすると、集電用ピックアップコイ
ル8に流れる電流が大きくなり、それに伴い集電用ピッ
クアップコイル8の発熱量も大きくなる。この場合、走
行風による冷却方式では、冷却熱量が不足し、集電用ピ
ックアップコイル8の温度が許容値を越えてしまう可能
性があり、集電性能が冷却性能による制約を受けるとい
う問題点があった。
【0009】この発明は、上記のような問題点を解決す
ることを課題としてなされたものであり、集電用ピック
アップコイルの温度上昇を抑制し、より多くの電力を供
給することができる磁気浮上列車の集電装置を得ること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る磁
気浮上列車の集電装置は、地上側の浮上コイルに対向す
るように車体に設けられ、冷媒により冷却される超電導
コイルと、浮上コイルに対向するように車体に設けられ
ている集電用ピックアップコイルと、超電導コイルを冷
却した冷媒により集電用ピックアップコイルを冷却する
ピックアップコイル冷却手段とを備えたものである。
【0011】請求項2の発明に係る磁気浮上列車の集電
装置は、集電用ピックアップコイルの冷却風通路内に冷
媒を導入し放出する冷媒流路を有するピックアップコイ
ル冷却手段を用いたものである。
【0012】請求項3の発明に係る磁気浮上列車の集電
装置は、集電用ピックアップコイルの冷却風通路に設け
られた熱交換器と、この熱交換器に冷媒を導入する冷媒
流路とを有するピックアップコイル冷却手段を用いたも
のである。
【0013】請求項4の発明に係る磁気浮上列車の集電
装置は、集電用ピックアップコイルの熱が伝達される熱
伝導部材と、この熱伝導部材を冷却するように冷媒を流
す冷媒流路とを有するピックアップコイル冷却手段を用
いたものである。
【0014】請求項5の発明に係る磁気浮上列車の集電
装置は、集電用ピックアップコイルの冷却風通路を構成
するダクトの壁部を兼ねるように熱伝導部材を配設した
ものである。
【0015】請求項6の発明に係る磁気浮上列車の集電
装置は、集電用ピックアップコイルが管状導体により構
成された集電用ピックアップコイルを用い、かつ管状導
体内に冷媒を導入する冷媒流路を有するピックアップコ
イル冷却手段を用いたものである。
【0016】請求項7の発明に係る磁気浮上列車の集電
装置は、集電用ピックアップコイルを冷却した冷媒を冷
却し、超電導コイルに戻すための冷凍機を備えたもので
ある。
【0017】
【作用】請求項1の発明においては、超電導コイルを冷
却した冷媒を利用して集電用ピックアップコイルを冷却
することにより、走行風による冷却の場合よりも冷却能
力を高め、これにより電力供給量の増大を可能とする。
【0018】請求項2の発明においては、集電用ピック
アップコイルの冷却風通路内に冷媒を導入し放出するこ
とにより、冷媒で集電用ピックアップコイルを直接冷却
し、集電用ピックアップコイルに対する冷却能力を高め
る。
【0019】請求項3の発明においては、超電導コイル
の冷媒により熱交換器を介して冷却風を冷却し、その冷
却された冷却風により集電用ピックアップコイルを冷却
して、集電用ピックアップコイルに対する冷却能力を高
める。
【0020】請求項4の発明においては、超電導コイル
の冷媒により熱伝導部材を介して集電用ピックアップコ
イルを冷却することにより、集電用ピックアップコイル
に対する冷却効果を高める。
【0021】請求項5の発明においては、冷却風通路を
構成するダクトの壁部を兼ねるように熱伝導部材を配設
することにより、熱伝導部材による重量増加を抑えると
ともに、冷却風による集電用ピックアップコイルの冷却
も促進する。
【0022】請求項6の発明においては、集電用ピック
アップコイルを構成する管状導体内に超電導コイルの冷
媒を導入することにより、集電用ピックアップコイルに
対する冷却能力を高める。
【0023】請求項7の発明においては、集電用ピック
アップコイルを冷却した冷媒を冷凍機で冷却し、超電導
コイルにおいて再利用可能とする。
【0024】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。 実施例1.図1はこの発明の実施例1による磁気浮上列
車の集電装置を示す構成図であり、図2は図1のII−II
線に沿う矢視断面図、図3は図1の装置の要部を一部切
り欠いて示す斜視図であり、図15及び図16と同一又
は相当部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0025】図において、11は車体3に取り付けられ
ているとともに集電用ピックアップコイル8を収容し冷
却風通路を構成するダクトであり、このダクト11の両
端部には、冷却風、即ち走行風の出入口11a,11b
が形成されている。12はクライオスタット7内の超電
導コイル6の周囲に設けられ冷媒により冷却されている
シールド板、13は超電導コイル6を冷却する例えばヘ
リウム等の冷媒をダクト11内に導入し放出するピック
アップコイル冷却手段としての冷媒流路(冷媒導入管)
である。
【0026】図4は図2の冷媒流路13の配設状態を示
す説明図であり、冷媒流路13は、途中で2本に分岐さ
れ、各先端部13a,13bがそれぞれ出入口11a,
11bの近傍に配置されている。冷媒流路13の分岐部
の下流には、車体3の移動方向に応じて制御されるバル
ブ14a,14bが設けられている。なお、車体3の左
右で集電装置の構成は同様である。
【0027】次に、動作について説明する。車体3の移
動に伴い、各浮上コイル4,5(図15)に交流電流が
誘起されて交流磁界が発生し、この交流磁界に鎖交する
集電用ピックアップコイル8に電圧が発生し、この電力
が列車内の電源として利用される点は従来例と同様であ
る。また、上記の電圧発生時に、集電用ピックアップコ
イル8が発熱する点も従来例と同様である。
【0028】このように、集電用ピックアップコイル8
で発生した熱は、ダクト11内に取り込まれた冷却風に
より冷却される。この実施例1では、走行風をそのまま
冷却風として取り込むため、図1のように車体3が図の
左方へ移動している場合は、図の右方へ冷却風が流れ
る。図3ではその逆方向に車体3が移動している場合を
示している。即ち、冷却風は、進行方向前方に位置して
移動に伴い正圧になる出入口11a(11b)から導入
され、進行方向後方に位置して移動に伴い負圧となる出
入口11b(11a)から排出される。
【0029】上述したように、集電装置の集電性能は、
集電用ピックアップコイル8に対する冷却能力により制
約を受けるが、走行風のみによる冷却能力には限界があ
り、集電性能を十分に高めることは難しい。これに対
し、この実施例1の装置では、冷媒流路13を配設し、
超電導コイル6を冷却した冷媒をダクト11内に導入し
放出する。
【0030】つまり、図5に示すように、冷媒流路13
の冷却風上流側に位置する先端部13bからヘリウムガ
ス等の冷媒ガスをダクト11内に放出すると、放出され
た冷媒ガスが冷却風とともにダクト11内を流れ、これ
により集電用ピックアップコイル8が冷却される。冷媒
流路13のどちらの先端部13a,13bから冷媒ガス
を放出するかは、バルブ14a,14bにより切り換え
られ、バルブ14a,14bは車体3の移動方向に応じ
て制御される。
【0031】ダクト11内に導入される冷媒ガスは、超
電導コイル6を冷却した後のものであるが、走行風より
は十分に低温であり、その冷媒ガスが集電用ピックアッ
プコイル8に直接接触するため、集電用ピックアップコ
イル8に対する冷却能力は大幅に高まることになる。従
って、集電用ピックアップコイル8の温度上昇が十分に
抑えられ、より多くの電力供給が可能となる。
【0032】なお、バルブ14a,14bは、車体3の
移動方向だけでなく、集電用ピックアップコイル8の温
度に応じて制御されるようにしてもよい。例えば、通常
は両方のバルブ14a,14bを閉じておき、集電用ピ
ックアップコイル8の温度が設定値よりも上昇した場合
に、車体3の移動方向に応じたバルブ14a又は14b
を開くようにしてもよい。
【0033】実施例2.また、上記実施例1では車体3
の移動方向によってダクト11内の冷却風の流れの向き
が変わる場合を示したが、例えば図6に示すように、ブ
ロワ15等を利用して冷却風の向きを一方向に固定して
もよい。この場合、冷媒流路13の先端部はダクト11
の一端部のみに配置すればよく、冷媒流路13を分岐す
る必要がないため、冷媒流路13の配管構造が容易にな
る。
【0034】実施例3.次に、図7はこの発明の実施例
3による磁気浮上列車の集電装置の要部を示す断面図、
図8は図7の集電用ピックアップコイルの冷却状態を示
す説明図である。図において、16はダクト11内に設
けられている熱交換器、17は超電導コイル6を冷却し
た冷媒を熱交換器16に導入する冷媒流路、18は熱交
換器16及び冷媒流路17を有するピックアップコイル
冷却手段である。
【0035】このような集電装置では、ダクト11に取
り込まれた走行風が熱交換器16で冷媒ガスと熱交換さ
れ冷却される。従って、集電用ピックアップコイル8
は、単なる走行風よりも低温の冷却風により冷却される
ことになり、集電用ピックアップコイル8に対する冷却
能力が高められる。この結果、集電用ピックアップコイ
ル8の温度上昇が上昇に抑えられ、集電装置の集電性能
が向上する。また、上記実施例1では冷媒ガスを冷却風
中に放出したが、この実施例2では熱交換器16を通す
だけであるため、その回収が容易であり、冷媒を有効に
利用することができ経済的である。
【0036】なお、熱交換器16は冷却風通路の上流側
に設けるのが好ましく、冷却風の向きが変化する場合に
は、ダクト11内の両端部に設け、実施例1と同様にバ
ルブ等により切り換えてもよい。
【0037】実施例4.次に、図9はこの発明の実施例
4による磁気浮上列車の集電装置の要部を示す断面図、
図10は図9の要部斜視図である。図において、21は
各集電用ピックアップコイル8の端面に接合されている
熱伝導部材としての熱伝導板であり、この熱伝導板21
は、例えば高熱伝導率CFRP(炭素繊維強化プラスチ
ック)等の熱伝導性に優れた材料からなっている。ま
た、熱伝導板21には、筒状部21aが設けられてい
る。
【0038】22は超電導コイル6を冷却した冷媒が流
れる冷媒流路であり、この冷媒流路22は、熱伝導板2
1を冷却するように筒状部21aを通して配設されてい
る。23は熱伝導板21及び冷媒流路22を有するピッ
クアップコイル冷却手段である。
【0039】このような集電装置では、集電用ピックア
ップコイル8に発生した熱が熱伝導板21に伝達され、
これにより加熱された熱伝導板21は冷媒流路22を介
して冷媒ガスにより冷却される。従って、集電用ピック
アップコイル8に対する冷却能力が高められ、より多く
の電力供給が可能となる。また、冷媒ガスの回収も容易
であり経済的である。
【0040】実施例5.図11はこの発明の実施例5に
よる磁気浮上列車の集電装置の要部を示す断面図であ
る。24はダクト11の側壁部を兼ねる熱伝導部材とし
ての熱伝導板であり、この熱伝導板24には、集電用ピ
ックアップコイル8の端面が接合されている。また、冷
媒流路22は、熱伝導板24に接触するように配設され
ている。25は冷媒流路22及び熱伝導板24を有する
ピックアップコイル冷却手段である。
【0041】このように、ダクト11の側壁部を熱伝導
板24とすることにより、集電用ピックアップコイル8
は冷媒流路22及び熱伝導板24を介して冷媒により冷
却されるとともに、冷却風による冷却も促進され、冷却
能力が高められる。また、熱伝導板24を設けることに
よる装置全体の重量の増加が抑えられる。
【0042】実施例6.次に、図12はこの発明の実施
例6による磁気浮上列車の集電装置の要部を示す斜視
図、図13は図12の一部断面図である。図において、
8aは集電用ピックアップコイル8を構成する管状導
体、31は管状導体8aに電気的に接続されている配線
バー、32は管状導体8aの両端部に絶縁管33を介し
て接続されているピックアップコイル冷却手段としての
冷媒流路であり、この冷媒流路32は、超電導コイル6
(図1)を冷却した冷媒ガスを管状導体8a内に導入す
るとともに、管状導体8aを通過した冷媒ガスを回収す
る。
【0043】このような集電装置では、集電用ピックア
ップコイル8がその管状導体8a内から冷媒ガスにより
直接冷却されるため、集電用ピックアップコイル8の温
度上昇が効果的に抑制される。即ち、集電用ピックアッ
プコイル8に対する冷却能力が高められ、より多くの電
力供給が可能となる。また、冷媒ガスの回収も容易であ
り経済的である。
【0044】実施例7.図14はこの発明の実施例7に
よる集電用ピックアップコイルの冷却システムを示す概
略の構成図である。図において、41は冷媒流路、42
は冷媒により集電用ピックアップコイル8を冷却するピ
ックアップコイル冷却手段であり、例えば上記実施例3
〜6で示したように、冷媒の回収が可能なものである。
43は冷媒流路41の途中に設けられ、集電用ピックア
ップコイル8を冷却した冷媒を冷却し、超電導コイル6
に戻すための冷凍機である。
【0045】この実施例7では、ピックアップコイル冷
却手段42を通過し回収された冷媒が冷凍機43により
再冷却され、超電導コイル6に送られる。即ち、冷媒
は、超電導コイル6,ピックアップコイル冷却手段42
及び冷凍機43の間を循環する。従って、冷媒が有効に
利用され、経済性が向上する。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
磁気浮上列車の集電装置は、超電導コイルを冷却した冷
媒により集電用ピックアップコイルを冷却するピックア
ップコイル冷却手段を設けたので、集電用ピックアップ
コイルに対する冷却能力を、走行風による冷却の場合よ
りも高くすることができ、これにより集電用ピックアッ
プコイルの温度上昇を効果的に抑制することができ、よ
り多くの電力を供給することができるという効果を奏す
る。
【0047】また、請求項2の発明の磁気浮上列車の集
電装置は、集電用ピックアップコイルの冷却風通路内に
冷媒を導入し放出する冷媒流路を有するピックアップコ
イル冷却手段を用いたので、上記請求項1の発明と同様
の効果に加えて、冷媒が集電用ピックアップコイルに直
接接触するため、冷却能力をより一層高めることができ
るという効果を奏する。
【0048】さらに、請求項3の発明の磁気浮上列車の
集電装置は、集電用ピックアップコイルの冷却風通路に
設けられた熱交換器と、この熱交換器に冷媒を導入する
冷媒流路とを有するピックアップコイル冷却手段を用い
たので、上記請求項1の発明と同様の効果に加えて、熱
交換器を通過した冷媒を容易に回収することができ、経
済性を向上させることができるという効果を奏する。
【0049】さらにまた、請求項4の発明の磁気浮上列
車の集電装置は、集電用ピックアップコイルの熱が伝達
される熱伝導部材と、この熱伝導部材を冷却するように
冷媒を流す冷媒流路とを有するピックアップコイル冷却
手段を用いたので、上記請求項1の発明と同様の効果に
加えて、熱伝導部材を通過した冷媒を容易に回収するこ
とができ、経済性を向上させることができるという効果
を奏する。
【0050】また、請求項5の発明の磁気浮上列車の集
電装置は、集電用ピックアップコイルの冷却風通路を構
成するダクトの壁部を兼ねるように熱伝導部材を配設し
たので、上記請求項4の発明と同様の効果に加えて、熱
伝導部材による重量増加を抑えることができるととも
に、冷却風による集電用ピックアップコイルの冷却も促
進することができるなどの効果を奏する。
【0051】さらに、請求項6の発明の磁気浮上列車の
集電装置は、集電用ピックアップコイルが管状導体によ
り構成された集電用ピックアップコイルを用い、かつ管
状導体内に冷媒を導入する冷媒流路を有するピックアッ
プコイル冷却手段を用いたので、上記請求項1の発明と
同様の効果に加えて、集電用ピックアップコイルをその
内部から直接冷却することができ、冷却能力をより一層
高めることができ、かつ冷媒を容易に回収することがで
き、経済性を向上させることができるなどの効果を奏す
る。
【0052】さらにまた、請求項7の発明の磁気浮上列
車の集電装置は、集電用ピックアップコイルを冷却した
冷媒を冷却し、超電導コイルに戻すための冷凍機を用い
たので、上記請求項1の発明と同様の効果に加えて、冷
媒を有効に利用することができ、経済性を向上させるこ
とができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1による磁気浮上列車の集
電装置を示す構成図である。
【図2】 図1のII−II線に沿う矢視断面図である。
【図3】 図1の装置の要部を一部切り欠いて示す斜視
図である。
【図4】 図2の冷媒流路の配設状態を示す説明図であ
る。
【図5】 図1の集電用ピックアップコイルの冷却状態
を示す説明図である。
【図6】 この発明の実施例2による磁気浮上列車の集
電装置の要部を示す構成図である。
【図7】 この発明の実施例3による磁気浮上列車の集
電装置の要部を示す断面図である。
【図8】 図7の集電用ピックアップコイルの冷却状態
を示す説明図である。
【図9】 この発明の実施例4による磁気浮上列車の集
電装置の要部を示す断面図である。
【図10】 図9の要部斜視図である。
【図11】 この発明の実施例5による磁気浮上列車の
集電装置の要部を示す断面図である。
【図12】 この発明の実施例6による磁気浮上列車の
集電装置の要部を示す斜視図である。
【図13】 図12の一部断面図である。
【図14】 この発明の実施例7による集電用ピックア
ップコイルの冷却システムを示す概略の構成図である。
【図15】 従来の磁気浮上列車の集電装置の一例を示
す断面図である。
【図16】 図15の要部側面図である。
【図17】 図15の集電装置の集電システムの概略を
示す説明図である。
【符号の説明】
3 車体、4 上側浮上コイル、5 下側浮上コイル、
6 超電導コイル、8集電用ピックアップコイル、8a
管状導体、11 ダクト、13,32 冷媒流路(ピ
ックアップコイル冷却手段)、16 熱交換器、17
冷媒流路、18,23,25,42 ピックアップコイ
ル冷却手段、21,24 熱伝導板(熱伝導部材)、2
2 冷媒流路、43 冷凍機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02J 17/00 B (72)発明者 赤木 秀成 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 地蔵 吉洋 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 池下 浩司 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 平山 良雄 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 日比野 敦夫 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社伊丹製作所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地上側の浮上コイルに対向するように車
    体に設けられ、冷媒により冷却される超電導コイルと、 上記浮上コイルに対向するように上記車体に設けられて
    いる集電用ピックアップコイルと、 上記超電導コイルを冷却した冷媒により上記集電用ピッ
    クアップコイルを冷却するピックアップコイル冷却手段
    とを備えていることを特徴とする磁気浮上列車の集電装
    置。
  2. 【請求項2】 ピックアップコイル冷却手段は、集電用
    ピックアップコイルの冷却風通路内に冷媒を導入し放出
    する冷媒流路を有していることを特徴とする請求項1記
    載の磁気浮上列車の集電装置。
  3. 【請求項3】 ピックアップコイル冷却手段は、集電用
    ピックアップコイルの冷却風通路に設けられた熱交換器
    と、この熱交換器に冷媒を導入する冷媒流路とを有して
    いることを特徴とする請求項1記載の磁気浮上列車の集
    電装置。
  4. 【請求項4】 ピックアップコイル冷却手段は、集電用
    ピックアップコイルの熱が伝達される熱伝導部材と、こ
    の熱伝導部材を冷却するように冷媒を流す冷媒流路とを
    有していることを特徴とする請求項1記載の磁気浮上列
    車の集電装置。
  5. 【請求項5】 熱伝導部材は、集電用ピックアップコイ
    ルの冷却風通路を構成するダクトの壁部を兼ねているこ
    とを特徴とする請求項4記載の磁気浮上列車の集電装
    置。
  6. 【請求項6】 集電用ピックアップコイルが管状導体に
    より構成されており、ピックアップコイル冷却手段は、
    上記管状導体内に冷媒を導入する冷媒流路を有している
    ことを特徴とする請求項1記載の磁気浮上列車の集電装
    置。
  7. 【請求項7】 集電用ピックアップコイルを冷却した冷
    媒を冷却し、超電導コイルに戻すための冷凍機を備えて
    いることを特徴とする請求項3ないし請求項6のいずれ
    かに記載の磁気浮上列車の集電装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113936882A (zh) * 2020-07-14 2022-01-14 中国航天科工飞航技术研究院(中国航天海鹰机电技术研究院) 用于悬浮推进一体化线圈的冷却系统

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