JPH08128064A - 雪かきスコップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は雪の抵抗を可及的に抑えた雪かきス
コップを提供することを目的とする。 【構成】 握柄１の先端に雪運搬部２を設けた雪かきス
コップ３であって、雪運搬部２の基面２ａに巾方向の中
心線に対して左右対称に先端側ほど該中心線から離れる
ように構成された凹条４を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、雪かき並びに雪を運搬
する雪かきスコップに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】雪かきスコップは、除雪の道具として、
一般家庭をはじめ様々な場面において広く用いられてい
る。

【０００３】雪かきスコップは一般に握柄の先端に雪運
搬部を設けたものである。

【０００４】この雪運搬部は凹湾曲基面の左右縁及び上
縁に壁を設けるとともに下縁に刃部を設けたもので、刃
部を雪に突き刺し雪を区画した後、この区画した雪に今
度は刃部を水平方向から突き刺して該雪を雪運搬部に掬
い取って所望の場所に運搬するものである。

【０００５】ところで、雪かきスコップは別の使用方法
として、雪にいきなり刃部を水平に突き刺しそのまま押
動して雪を所望の場所に移動させるという使い方があ
る。ブルドーザーと同じ使い方である。

【０００６】このような使い方の場合、雪運搬部の基面
が単なる平坦面であると、押し動に伴い雪運搬部の左右
縁の壁の近傍に導入される雪が該雪運搬部の左右縁の壁
から左右方向にもれ出るということが生じる。

【０００７】この点を解決すべく、図１，２に図示した
ように、雪運搬部21の基面に巾方向の中心線に対して左
右対称に先端ほど該中心線から離れるように構成された
凸リブ22を設けた雪かきスコップが提案されている。

【０００８】これは、雪を前記したように押動する際、
雪が左右方向に向かって該雪運搬部21からもれ出ること
を該凸リブ22により阻止し、雪の押動を良好に行おうと
するものである。即ち、刃部から雪運搬部21内に導入さ
れる雪は該凸リブ22によって雪運搬部21の巾方向中心線
側に誘導される為、雪運搬部21からの雪のもれが可及的
に防止されるのである。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来例を種々試してみたところ、従来例には次の欠点があ
ることを確認した。

【００１０】即ち、凸リブ22が雪運搬部21の基面21ａに
対して凸状であるため、雪運搬部21の刃部を雪に突き刺
し押動すると、該凸リブ22に雪の抵抗力がかかり、雪の
誘導不良が生じてしまうとともに、この抵抗力の分だけ
押動の為の労力を要するという欠点である。

【００１１】このことはスコップの通常の使用態様即
ち、雪運搬部21で雪を掬う際の雪への突き刺し時におい
て、該凸リブ22の刃部側端面22ａが抵抗して雪が掬いに
くいという問題にもつながる。

【００１２】本発明は、かかる欠点を解決したもので、
雪かき作業の円滑化及び合理化を達成した雪かきスコッ
プを提供するものである。

【００１３】

【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。

【００１４】握柄１の先端に雪運搬部２を設けた雪かき
スコップ３であって、雪運搬部２の基面２ａに巾方向の
中心線に対して左右対称に先端側ほど該中心線から離れ
るように構成された凹条４を設けたことを特徴とする雪
かきスコップに係るものである。

【００１５】

【作用】雪運搬部２の基面２ａに巾方向の中心線に対し
て左右対称に先端側ほど該中心線から離れるように構成
された凹条４が存する為、雪運搬部２で雪を押動する
と、雪は抵抗を受けることなく該凹条４に誘導され、雪
運搬部２内に導入される。

【００１６】

【実施例】図面は本発明の一実施例を図示したもので、
以下に説明する。

【００１７】本実施例は、握柄１の先端に雪運搬部２を
設け、この雪運搬部２の凹湾曲基面２ａに巾方向の中心
線に対して左右対称に先端側ほど該中心線から離れるよ
うに構成された凹条４を設けたものである。符号５は裏
側に握柄１が当接される突条、６は刃部である。

【００１８】本実施例は上記構成であるから、雪運搬部
２の刃部６を雪に水平に突き刺し、そのまま押動する
と、雪は凹条４に誘導され良好に雪運搬部２内に導入さ
れる。この際、この凹条４は凹構造であるから、雪は従
来例に係る凸構造の凸リブ22に比し、抵抗なく良好に雪
運搬部２に導入されることになる。

【００１９】更に、本実施例は霙状の雪のように水分を
多量に含む雪に対しては、凹条４が水分を溜める役割も
果たし、よって、この水分により雪と雪運搬部２の基面
２ａとの分離が適確に行え、よって、基面２ａに雪が付
着したりすることが防止でき、それだけ良好な除雪が可
能になる。

【００２０】

【発明の効果】本発明は上述のように、雪運搬部の基面
に巾方向の中心線に対して左右対称に先端側ほど該中心
線から離れるように構成された凹条を設けたから、雪運
搬部の先端を雪に水平に突き刺し、そのまま押動する
と、雪は抵抗なく雪運搬部に凹条により誘導されて導入
され且つ雪は該雪運搬部の左右からもれることはない。

【００２１】以上、雪運搬部の雪への突き刺し時及び雪
運搬部を雪に突き刺した後の押動時に従来例にかかる凸
構造の凸リブに比し、それだけ抵抗が低減し、よって、
非常に使い易い雪かきスコップとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来例の要部の斜視図である。

【図２】同上の一部の断面図である。

【図３】本実施例の要部の斜視図である。

【図４】同上の一部の断面図である。

【符号の説明】

１ 握柄 ２ 雪運搬部 ２ａ 基面 ３ 雪かきスコップ ４ 凹条

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 握柄の先端に雪運搬部を設けた雪かきス
   コップであって、雪運搬部の基面に巾方向の中心線に対
   して左右対称に先端側ほど該中心線から離れるように構
   成された凹条を設けたことを特徴とする雪かきスコッ
   プ。