JPH08128027A - 制水扉装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 左右に戸当たり７を立設し、戸当たり７の内
側面に形成した案内溝８に沿って昇降する扉体９を設け
た制水扉装置において、戸当たり７の案内溝８内に上下
方向におねじ部１１を立設し、このおねじ部１１の上部
に接続しておねじ部１１を回転させるサーボモータ１２
を設ける。戸当たり７内に位置する扉体９の側部９ａに
おねじ部１１と螺合するめねじ部１４を形成して、おね
じ部１１とめねじ部１４の螺合により扉体９を昇降させ
る。 【効果】 従来の開閉装置やスピンドルのための大きな
設置空間は必要なく、スピンドルが不要である分、操作
効率も向上する。設計・施工も簡略化できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ポンプ場、下水処理
場、浄水場、工業・農業用水路などの取水口や放流口に
設けられる制水扉装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の制水扉装置は、たとえば図２に示
したようなものであり、水路の両側に戸当たり１を立設
し、戸当たり１の上流側に案内板２を配置して、戸当た
り１の内周面と案内板２とで案内溝３を構成し、案内溝
３に沿って昇降する扉体４を配置している。扉体４は、
上部中央に上下方向のスピンドル５を設け、スピンドル
５の上部に接続して開閉装置６を設けていて、スピンド
ル５を介して開閉装置６の駆動により昇降される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たように、従来の制水扉装置は扉体４の上方にスピンド
ル５や開閉装置６を設けるようにしているので、新たに
制水扉装置を設置する際はこれらの設置空間を考慮しな
ければならず、場合によっては制水扉装置を設置できな
いことがある。また、扉体４にスピンドル５や開閉装置
６を連結するために、長い施工時間が必要とされる。

【０００４】本発明は上記問題を解決するもので、開閉
装置などための大きな設置空間を必要とせず、かつ設計
・施工を簡略化できる制水扉装置を提供することを目的
とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明の制水扉装置は、左右に戸当たりを立設し、
戸当たりの内側面に形成した案内溝に沿って昇降する扉
体を設けた制水扉装置において、前記戸当たりの案内溝
内に上下方向におねじ部を立設し、このおねじ部の上部
に接続しておねじ部を回転させる駆動手段を設け、前記
戸当たり内に位置する扉体の側部に前記おねじ部と螺合
するめねじ部を形成して、おねじ部とめねじ部の螺合に
より扉体を昇降させるよう構成したものである。

【０００６】

【作用】上記構成より、駆動手段によっておねじ部を回
転させると、このおねじ部と螺合するめねじ部を有する
扉体が戸当たりの案内溝に沿って昇降し、ゲートは開閉
される。この構成によれば、扉体の開閉手段としてのめ
ねじ部、おねじ部、駆動手段を戸当たりに直接配設した
ので、従来のような開閉装置などのための大きな設置空
間は必要なくなり、かつスピンドルが不要である分、操
作効率が向上する。設計・施工も簡略になる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。図１において、制水扉装置は、水路を挟ん
で相対向して戸当たり７を立設し、戸当たり７の内側面
に形成した案内溝８に沿って昇降する扉体９を設けてい
る。１０は水路を横切る方向の戸当たりである。

【０００８】戸当たり７は、案内溝８の内部に、上下方
向におねじ部１１を立設し、このおねじ部１１を回転さ
せるサーボモータ１２などの駆動手段をおねじ部１１の
上部に接続して設け、おねじ部１１の下端を回転自在に
受け止めるねじ受１３をおねじ部１１の下方に設けてい
る。

【０００９】扉体９は、戸当たり７内に位置する側部９
ａにおねじ部１１と螺合するめねじ部１４を設けてお
り、おねじ部１１とめねじ部１４の螺合により昇降する
ように構成されている。

【００１０】以下、上記構成における作用を説明する。
図示した状態において、サーボモータ１２を駆動し、戸
当たり７の案内溝８内でおねじ部１１を矢印Ａの方向に
回転させる。すると、おねじ部１１の回転に伴って、こ
のおねじ部１１と螺合するめねじ部１４を有する扉体９
が上昇し、制水扉装置は開放される。制水扉装置を閉じ
るときは、おねじ部１１を逆方向に回転させればよい。

【００１１】上記した構成によれば、扉体９を開閉動さ
せる開閉手段、すなわちおねじ部１１、サーボモータ１
２、ねじ受１３、めねじ部１４が戸当たり７に直接配設
されているので、従来の開閉装置を設けるときのような
大きな設置空間は必要なく、スピンドルが上下動するこ
とがないため操作効率が向上する。また、設計・施工も
簡略化され、開閉装置の駆動時における異音も解消され
る。

【００１２】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、左右に立
設した戸当たりの案内溝に沿って昇降する扉体を設ける
に際し、扉体を開閉動させる開閉手段たるめねじ部、お
ねじ部、駆動手段などを戸当たりに直接配設するように
した。これにより、従来のような開閉装置を設けるとき
の設置空間は必要なくなり、スピンドルが不要である
分、操作効率も向上する。また、設計・施工を簡略化で
き、開閉装置を駆動する際の異音も解消できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の制水扉装置の概略構成を示
した説明図である。

【図２】従来例の制水扉装置の全体構成を示した説明図
である。

【符号の説明】 ７ 戸当たり ８ 案内溝 ９ 扉体 11 おねじ部 12 サーボモータ 14 めねじ部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 左右に戸当たりを立設し、戸当たりの内
   側面に形成した案内溝に沿って昇降する扉体を設けた制
   水扉装置において、前記戸当たりの案内溝内に上下方向
   におねじ部を立設し、このおねじ部の上部に接続してお
   ねじ部を回転させる駆動手段を設け、前記戸当たり内に
   位置する扉体の側部に前記おねじ部と螺合するめねじ部
   を形成して、おねじ部とめねじ部の螺合により扉体を昇
   降させるよう構成したことを特徴とする制水扉装置。