JPH08126498A - Dna解析法 - Google Patents

Dna解析法

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JPH08126498A
JPH08126498A JP26855194A JP26855194A JPH08126498A JP H08126498 A JPH08126498 A JP H08126498A JP 26855194 A JP26855194 A JP 26855194A JP 26855194 A JP26855194 A JP 26855194A JP H08126498 A JPH08126498 A JP H08126498A
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JP
Japan
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dna
primer
amount
concentration
reaction
Prior art date
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Pending
Application number
JP26855194A
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English (en)
Inventor
Kazuko Kawamoto
和子 川本
Hideki Kanbara
秀記 神原
Kazunobu Okano
和宣 岡野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】試料試薬量を最適化し、微量の試料を効率良く
調製する技術を提供する。 【構成】ハイブリダイズの様式を式化しそれを使用して
いくつかの実験データから、ハイブリダイズ速度定数を
求め、あらゆる濃度における鋳型DNA1の量とプライ
マ5の量を、ハイブリダイズ式から求めこれを基に、各
試薬量を最適化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はDNA等の核酸の解析法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のDNAのシーケンシングでは、鋳
型DNA量を0.5〜3pmol 、プライマ量は0.5〜3p
mol 酵素を1〜2u使用していた。この範囲は、鋳型D
NA量に対して、プライマ量および酵素量が、充分量で
あり鋳型に相当する反応プロダクツが得られる。従来の
装置の感度は、この量で難点があった。シーケンシング
を行っていたため、試料量が多く必要で、ランニングコ
ストが高くなる難点があった。このような、従来技術に
関しては、TaKaRaバイオテクノロジーカタログ遺伝子工
学製品ガイド(P130〜P145)に記載がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように多量に試薬
を消耗する従来法でゲノム解析など多量のDNAを解析
しようとすると試薬コストが膨大になり実用的でない。
試薬コストを下げるには、微量の試料で計測できる高感
度装置の開発と微量の試料で試料調製する技術の開発が
課題である。そこで、高感度を達成する最適化を行い従
来を二桁上まわる装置を開発したが(Electrophoresis
1992,13,542−546)、微量の試料を、効率良く調製する
技術の開発が課題であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】微量の試料を調製するた
めには、(1)DNAが容器の壁に吸着することを防止
すること、(2)反応を最適化し、試薬の無駄を省くこ
とが必要である。第1の点については、Tween20,Trito
nXなどの界面活性剤を加えれば良い。第2の点について
は、DNA相補鎖合成反応に関与している諸因子を明確
にすると共に反応速度定数を求め、これを基に各試薬量
を最適化することにより試薬量の低減を行う。
【0005】微量DNAとの反応を、進行させるには、
多量のプライマあるいは、酵素を加えれば良いが、試薬
コストがかかる上、余剰プライマが測定を妨害してしま
う。そこで、反応の律速が、プライマがDNAにハイブ
リダイズする速度であることを確かめ、その速度定数
(7.5×105-1sec-1)を求め、これを用いて条件を
最適化した。
【0006】ハイブリダイゼーション産物の量Y(t)
は、数1と表せる。
【0007】
【数1】
【0008】ここで、D(0),P(0)は、鋳型DNAお
よび、プライマの初期濃度であり、kは、ハイブリダイ
ゼーションの反応速度定数、tは反応時間である。プラ
イマ濃度は、通常鋳型濃度より大きいので、これは近似
的に数2と表せる。
【0009】
【数2】 Y(t)〜kD(0)・P(0)t …(数2) kP(0)t≧1の条件下では、Y(t)は、ほぼ、鋳型濃
度に等しくできる。すなわち、P(0)≧kt-1の条件下
でできるだけ、低いプライマ濃度を用いれば良い。反応
時間を5分(300秒)とし、反応体積を1〜3μlと
することにより、必要なプライマおよび酵素量を小さく
できる。
【0010】
【作用】プライマ濃度を、10-7〜10-8Mとし反応体
積を、1〜3μlとすることにより、従来より、二桁少
ないプライマ消費と、これに対応して、二桁少ない酵素
を用いて、試料調製(相補鎖合成反応)を行うことがで
き、試薬のコスト低減を実現できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1ないし図
6を用いて説明する。図1は、ハイブリダイズ反応図で
ある。図2は、本発明の基本となるハイブリダイズ速度
定数を求めるためのデータをグラフ化したものである。
図3は、DNAシーケンサの説明図である。図4(a)
は、鋳型DNA量とプライマ量を、最適化しない場合の
シーケンシングパターンである。同図(b)は、鋳型D
NA量とプライマ量を、最適化した場合のシーケンシン
グパターンである。図5は、鋳型DNA量が従来よりも
三桁少ない5×10-15mol使用した時に酵素量の少量化
を行った図である。図6(a)は、鋳型DNA量とプラ
イマ量を最適化しない場合のプローブ法データである。
(b)は、鋳型DNA量とプライマ量を、最適化した場
合のプローブ法データである。
【0012】図1に示す鋳型となるDNA1を、プライ
マ4を加えた状態でアルカリ変性またはヒートショック
で1本鎖にする。これを、37℃で20min 加温するこ
とにより、鋳型DNA1にプライマ4をハイブリダイズ
させる。ハイブリダイズ効率は、鋳型DNA1とプライ
マ4の衝突効率に比例するので、鋳型DNA1の濃度が
小さい場合、プライマ4がある一定量以上ないと下がっ
てしまう。
【0013】高感度のDNAシーケンサ(検出限界3×
10-20mol/band)を使用し、鋳型DNA1として、5
×10-15molを用いた、ハイブリダイズする時の反応体
積は、5μlなので鋳型DNA1の濃度は1×10-15m
ol/μlである。ハイブリダイゼーション反応は、数1
に従う。
【0014】図4に示したハイブリダイズ速度定数(7.
5×105-1sec-1)を用いて必要なプローブ濃度を算
出すると5×10-15mol/μl以上となる。ハイブリダ
イズする時の反応体積は、5μlであるからプローブ量
は、2.5×10-14mol 以上である。その間に、0.1
mM デオキシヌクレオチドmix と、1mMダイデオキ
シヌクレオチド(dNTP/ddATP,dNTP/d
dCTP,dNTP/ddGTP,dNTP/ddTT
Pの4種)溶液をそれぞれ4本のチューブに0.8μl
分注する。ハイブリダイズの終了した試料に、蒸留水2
μl,酵素希釈液2.1μl を加えdNTP/ddAT
P,dNTP/ddCTP,dNTP/ddGTP,d
NTP/ddTTPを分注したチューブに2.1μl ず
つ分注し、37℃,10min で伸長反応を行う。
【0015】この時、酵素量は鋳型量に応じていなくて
もよく、図5に示したように、従来の100分の1量か
ら1000分の1量ですむ。実際これらの条件下で反応
してもピーク強度は変わらない。反応後、チューブに2
μlのホルムアミドを加えて反応を停止する。高感度装
置にセットした5%アクリルアミドゲル13に2μlず
つアプライする。40cmの泳動板12に1400Vの印
加電圧をかけて、DNAを分離する。
【0016】泳動されてきたDNA断片15は、泳動板
下部10cmに照射されたレーザ17により励起され、カ
メラ21により検出される。検出されたデータは、コン
ピュータ22により処理され、図4(a)に示すような
データを出す。
【0017】図4(b)は、プローブ量を最適化せず鋳
型DNA量に対してプライマ量を100〜1000倍使
用した時に得られるシーケンシングパターンである。使
用されるプライマは、100〜1000分の1なのでほ
とんどが未反応のプライマである。従って、泳動されて
きた大量の未反応のプライマの蛍光が裾をひいてしま
い、初めの数塩基のシーケンシングピークに蛍光がかぶ
って検出されなかった。未反応のプライマピーク23が
大量に泳動され蛍光を発するため、カメラの素子を壊し
てしまう。また、長く伸びた塩基領域でもプライマ不純
物由来のゴーストピーク24が検出される。
【0018】本発明の第2の実施例を図1ないし図4を
用いて説明する。プローブ法により、検出したいDNA
試料量を決定する。例えば、第1の実施例と同様に高感
度のDNAシーケンサ(検出限界3×10-20mol/ban
d)を使用する場合には、1×10-16molとした。これ
に対して、ハイブリダイズ速度定数7.5×105-1sec-1
を使用して必要なプローブ量を求めると、1×10-15m
olである。5×バッファ−0.5μl を加えて1.5μ
l のアニール溶液とする。これを、65℃,10min
で加温し37℃,20min でハイブリダイズする。
【0019】ハイブリダイズが終了した試料に、0.1
mMデオキシヌクレオチドmix と、1mMダイデオキシ
ヌクレオチド(3種の塩基から構成されるデオキシヌク
レオチドと残りの1塩基から構成されるダイデオキシヌ
クレオチド)溶液0.5μl 分注する。これに酵素希釈
液0.7μl を加え、37℃,10min で伸長反応を行
う。
【0020】この時、酵素量は図5に示したように、従
来の100分の1量から1000分の1量で反応しても
ピーク強度は変わらない。反応後、チューブに1μlの
ホルムアミドを加えて反応を停止する。高感度装置に、
セットしたゲルに2μl,8%(アクリルアミド/ビス
=29:1)アクリルアミドゲル13にアプライする。
35cmの泳動板に1400Vの印加電圧をかけてDNA
を分離する。泳動されてきたDNA断片15は、泳動板
下部6.5cm に照射されたレーザ17により励起され、
カメラ22により検出される。検出されたデータは、コ
ンピュータ23により処理され、図6に示すようなデー
タを出す。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、非常に少ないプライマ
量と酵素の量を用いて効率良く相補鎖合成できるのでラ
ンニングコストの低減をできる。さらに、大過剰のプラ
イマを使用したときに生じる、難点、読みたいピークの
上に蛍光がかぶってしまう、プライマ不純物由来のゴー
ストピークが検出されるなどの問題が解消される、ある
いは低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハイブリダイゼーションの反応の説明図。
【図2】鋳型DNA量とプライマ量のハイブリダイズ反
応効率の特性図。
【図3】高感度DNAシーケンサの説明図。
【図4】鋳型DNA量とプライマ量を変えた場合の検出
結果の特性図。
【図5】酵素量と反応効率の特性図。
【図6】プローブ法の検出結果の特性図。
【符号の説明】
1…2本鎖鋳型DNA、2…1本鎖鋳型DNA+鎖、3
…1本鎖鋳型DNA−鎖、4…フリーのプライマ、5…
ハイブリダイズしたプライマ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】使用する目的DNA濃度が、10-8Mで、
    目的DNAにハイブリダイズする蛍光標識DNAプライ
    マの濃度が、10-7M〜10-8Mの範囲にあり、使用す
    る相補鎖合成酵素濃度が、0.1 ユニット以下で、反応
    に用いる酵素量が、5μl以下であることを特徴とする
    DNA解析法。
JP26855194A 1994-11-01 1994-11-01 Dna解析法 Pending JPH08126498A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009204448A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Hitachi High-Technologies Corp 自動分析装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009204448A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Hitachi High-Technologies Corp 自動分析装置
JP4654256B2 (ja) * 2008-02-28 2011-03-16 株式会社日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置

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