JPH08126114A - モータ制御装置 - Google Patents

モータ制御装置

Info

Publication number
JPH08126114A
JPH08126114A JP6253958A JP25395894A JPH08126114A JP H08126114 A JPH08126114 A JP H08126114A JP 6253958 A JP6253958 A JP 6253958A JP 25395894 A JP25395894 A JP 25395894A JP H08126114 A JPH08126114 A JP H08126114A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
rotation speed
amplitude
command value
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6253958A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Suzuki
明 鈴木
Hiroyuki Kojima
博幸 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin AW Co Ltd filed Critical Aisin AW Co Ltd
Priority to JP6253958A priority Critical patent/JPH08126114A/ja
Publication of JPH08126114A publication Critical patent/JPH08126114A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ニュートラル時における逆起電圧の発生を抑制
し、モータを小型化し、さらに、消費電力を小さくす
る。 【構成】モータ49の回転数を計算する回転数計算手段
12と、前記モータ49のトルク指令値を計算するトル
ク指令値計算手段13と、電力供給源15の電圧を検出
する電圧検出手段14と、選択されたレンジを検出する
レンジ検出手段16とを有する。また、モータ49の回
転数、モータ49のトルク指令値及び電力供給源15の
電圧に対応する振幅及び電流位相が格納された記憶手段
19と、前記回転数計算手段12によって計算された回
転数、トルク指令値計算手段13によって計算されたト
ルク指令値、及び電圧検出手段14によって計算された
電圧に対応する振幅及び電流位相を読み出す振幅・電流
位相設定手段18を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータ制御装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電気自動車を駆動するためにP
Mモータ(以下、「モータ」という。)を使用する場
合、比較的広い範囲のトルク−回転数特性を得ることが
要求される。すなわち、モータサイズ、使用電力等の設
計上の制約を考慮した上で、広い範囲のトルク−回転数
特性を得ることができるように、トルク定数の高いモー
タを使用し、高回転領域において弱め界磁制御を行うよ
うにしている(論文:T.IEE JAPAN Vo
l.112−D,NO.3,92参照)。
【0003】ところで、内燃機関を搭載した通常の自動
車は、運転者の意志によって車両の前進、後進及びニュ
ートラルを切り換えることができるように切換機構を有
する。これに対して、電気自動車の場合は、モータ及び
インバータによって駆動システムが構成され、マニュア
ルトランスミッションのように機械的に駆動力を遮断す
るための機構を備えない。そこで、ニュートラル時に車
両が走行してしまうことがないように、電気的に駆動力
を遮断するようにしている。
【0004】そのために、モータ制御回路にゲート遮断
回路を配設し、インバータ内のスイッチング素子のスイ
ッチングを完全に停止(以下「シャットダウン」とい
う。)させるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のモータ制御装置においては、トルク定数が高いモー
タを高速回転させているときにシャットダウンさせる
と、モータが発電機として作用し、非常に高い逆起電圧
が発生してしまう。その結果、インバータ、バッテリ等
が過電圧を受けて損傷してしまうことがある。このよう
な状況は、高速走行中に運転者がシフトレバーを操作し
て走行レンジをDレンジからNレンジに切り換えた場合
等に容易に発生する。
【0006】そこで、前記インバータ、バッテリ等が過
電圧を受けて損傷することがないように、モータの永久
磁石の磁力を小さくして逆起電圧の発生を抑制するよう
にしている。ところが、永久磁石の磁力を小さくする
と、必要なトルクを発生させるために永久磁石の寸法を
その分大きくしなければならない。そのため、モータが
大型化するとともに消費電力が大きくなってしまう。
【0007】その結果、車両が重くなって消費電力当た
りの走行距離が短くなるだけでなく、消費電力に対応さ
せてバッテリの容量を大きくしなければならない。本発
明は、前記従来のモータ制御装置の問題点を解決して、
ニュートラル時における逆起電圧の発生を抑制すること
ができ、モータを小型化することができ、さらに、消費
電力を小さくすることができるモータ制御装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のモ
ータ制御装置においては、モータの回転数を計算する回
転数計算手段と、前記モータのトルク指令値を計算する
トルク指令値計算手段と、電力供給源の電圧を検出する
電圧検出手段と、選択されたレンジを検出するレンジ検
出手段とを有する。
【0009】また、モータの回転数、モータのトルク指
令値及び電力供給源の電圧に対応する振幅及び電流位相
が格納された記憶手段と、前記回転数計算手段によって
計算された回転数、トルク指令値計算手段によって計算
されたトルク指令値、及び電圧検出手段によって計算さ
れた電圧に対応する振幅及び電流位相を読み出す振幅・
電流位相設定手段を有する。
【0010】そして、該振幅・電流位相設定手段は、選
択されたレンジがNレンジである場合に、前記トルク指
令値を0にしたときの振幅及び電流位相を読み出す。本
発明の他のモータ制御装置においては、前記振幅・電流
位相設定手段によって読み出された振幅が0である場合
にゲート遮断指令信号を発生させ、モータを駆動するた
めのスイッチングパルスをゲート遮断するゲート遮断手
段を備える。
【0011】本発明の更に他のモータ制御装置において
は、前記回転数計算手段によって計算された回転数が設
定値以下である場合にゲート遮断指令信号を発生させ、
モータを駆動するためのスイッチングパルスをゲート遮
断するゲート遮断手段を備える。
【0012】
【作用及び発明の効果】本発明によれば、前記のように
モータ制御装置においては、モータの回転数を計算する
回転数計算手段と、前記モータのトルク指令値を計算す
るトルク指令値計算手段と、電力供給源の電圧を検出す
る電圧検出手段と、選択されたレンジを検出するレンジ
検出手段とを有する。
【0013】また、モータの回転数、モータのトルク指
令値及び電力供給源の電圧に対応する振幅及び電流位相
が格納された記憶手段と、前記回転数計算手段によって
計算された回転数、トルク指令値計算手段によって計算
されたトルク指令値、及び電圧検出手段によって計算さ
れた電圧に対応する振幅及び電流位相を読み出す振幅・
電流位相設定手段を有する。
【0014】したがって、通常は、モータの回転数及び
トルク指令値が計算され、電力供給源の電圧が検出さ
れ、前記振幅・電流位相設定手段によって回転数、トル
ク指令値及び電圧に対応する振幅及び電流位相が読み出
され、読み出された振幅及び電流位相に基づいてモータ
が駆動される。そして、前記振幅・電流位相設定手段
は、選択されたレンジがNレンジである場合に、前記ト
ルク指令値を0にしたときの振幅及び電流位相を読み出
す。
【0015】したがって、ニュートラル時における逆起
電圧の発生を抑制することができる。また、永久磁石の
寸法を大きくする必要がないので、モータが大型化する
のを防止することができるとともに、消費電力が大きく
なるのを防止することができる。そして、トルク指令値
を0にしても、振幅及び電流位相が0以外の値に設定さ
れるので、逆起電圧とその時点のバッテリの電圧とのバ
ランスを取り、力行でも回生でもない状態を作ることが
できる。
【0016】さらに、トルク定数の高いモータを使用す
ることができるので、駆動システムを小型化することが
でき、使用電力を小さくすることもできる。本発明の他
のモータ制御装置においては、前記振幅・電流位相設定
手段によって読み出された振幅が0である場合にゲート
遮断指令信号を発生させ、モータを駆動するためのスイ
ッチングパルスをゲート遮断するゲート遮断手段を備え
る。
【0017】この場合、振幅が0に設定されると、スイ
ッチングパルスがゲート遮断され、ブリッジ回路のスイ
ッチング素子が完全に停止状態にされる。したがって、
ノイズによってモータが駆動されることがなくなるの
で、電気自動車にクリープ現象が発生するのを防止する
ことができる。本発明の更に他のモータ制御装置におい
ては、前記回転数計算手段によって計算された回転数が
設定値以下である場合にゲート遮断指令信号を発生さ
せ、モータを駆動するためのスイッチングパルスをゲー
ト遮断するゲート遮断手段を備える。
【0018】この場合、回転数が設定値以下になると、
スイッチングパルスがゲート遮断され、ブリッジ回路の
スイッチング素子が完全に停止状態にされる。したがっ
て、ノイズによってモータが駆動されることがなくなる
ので、電気自動車にクリープ現象が発生するのを防止す
ることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施例に
おけるモータ制御装置の概念図である。図において、1
1は制御装置、12はモータ49の回転数を計算する回
転数計算手段、13は前記モータ49のトルク指令値を
計算するトルク指令値計算手段、14は電力供給源15
の電圧を検出する電圧検出手段、16は選択されたレン
ジを検出するレンジ検出手段である。
【0020】前記制御装置11は、振幅・電流位相設定
手段18及び記憶手段19を有する。そして、該記憶手
段19は、モータ49の回転数、モータ49のトルク指
令値及びレンジ検出手段16の電圧に対応する振幅及び
電流位相を格納し、前記振幅・電流位相設定手段18
は、前記回転数計算手段12によって計算された回転
数、トルク指令値計算手段13によって計算されたトル
ク指令値、及び電圧検出手段14によって検出された電
圧に対応する振幅及び電流位相を読み出す。また、前記
振幅・電流位相設定手段18は、選択されたレンジがN
レンジである場合に、前記トルク指令値を0にしたとき
の振幅及び電流位相を読み出す。
【0021】図2は本発明の第1の実施例におけるモー
タ制御装置のブロック図である。図において、51はモ
ータ制御装置、52はアクセルセンサ、33は選択され
たレンジを検出するレンジ検出手段16(図1)として
のシフトセンサ、34は電力供給源15としての主バッ
テリ48の電圧を検出する主バッテリ電圧計である。そ
して、前記アクセルセンサ52のアクセル開度信号、シ
フトセンサ33の検出信号、及び電圧検出手段14とし
ての主バッテリ電圧計34の電圧信号等のセンサ入力信
号がインタフェース回路36を介してCPU24に入力
される。
【0022】該CPU24においては、前記センサ入力
信号及びレゾルバ信号入力回路38からのレゾルバ信号
に基づいて、電流指令信号(振幅I及び電流位相F)を
電流比較回路39に対して出力する。なお、前記レゾル
バ信号入力回路38は、図示しないレゾルバに接続さ
れ、該レゾルバからモータ49の磁極位置を表す出力信
号を受け、レゾルバ信号として前記CPU24に送る。
【0023】前記電流比較回路39においては、前記電
流指令信号とモータ49からフィードバックされたモー
タ電流信号とを比較し、その偏差をPWM信号発生回路
40に対して出力する。該PWM信号発生回路40は、
入力された前記偏差と三角波発生回路45からの基準三
角波とを比較してスイッチングパルスを発生させ、該ス
イッチングパルスをPWM信号としてゲート回路41に
対して出力する。
【0024】そして、該ゲート回路41は、入力された
PWM信号を、インバータとして配設されたブリッジ回
路47の上下段に対応させて分割するとともに、デッド
タイムを形成し、ブリッジ回路47に対して出力する。
該ブリッジ回路47は主バッテリ48からの直流電流を
スイッチングして、3相(U相、V相及びW相)の交流
電流を発生させる。
【0025】前記構成のモータ制御装置51において、
設定された振幅Iが0である場合、CPU24において
ゲート遮断指令信号が発生させられる。該ゲート遮断指
令信号がアンドゲート37を介してゲート遮断回路46
に入力されると、該ゲート遮断回路46が作動し、前記
ゲート遮断指令信号をゲート回路41に入力し、該ゲー
ト回路41において、スイッチングパルスがゲート遮断
され、前記ブリッジ回路47のスイッチング素子が完全
に停止状態にされる。
【0026】ところで、低速走行中に運転者がNレンジ
を選択すると、トルク指令値が0にセットされ、該トル
ク指令値を0にしたときのバッテリ電圧及び回転数に対
応させて振幅I及び電流位相Fが設定される。そして、
低速走行時において、振幅Iが0であるので、前記モー
タ49は停止し、電気自動車は停止させられる。ところ
が、モータ49を停止させている間に、CPU24、P
WM信号発生回路40等にノイズが発生すると、該ノイ
ズによってモータ49が駆動され、電気自動車にクリー
プ現象が発生してしまう。そこで、運転者がNレンジを
選択したときに、シフトセンサ33の検出信号を前記ア
ンドゲート37を介してゲート遮断回路46に対して出
力するようしている。この場合も、ゲート遮断回路46
が作動し、該ゲート遮断回路46からゲート遮断指令信
号がゲート回路41に入力され、該ゲート回路41にお
いてスイッチングパルスがゲート遮断され、前記ブリッ
ジ回路47のスイッチング素子が完全に停止状態にされ
る。
【0027】ところで、前記モータ49を高速回転させ
ているときに、運転者がNレンジを選択してシャットダ
ウンさせると、モータ49が発電機として作用し、非常
に高い逆起電圧が発生してしまう。その結果、ブリッジ
回路47、主バッテリ48等が過電圧を受けて損傷して
しまうことがある。そこで、モータ49の回転数及びト
ルク指令値を計算し、また、バッテリ電圧を検出すると
ともに、回転数、トルク指令値及びバッテリ電圧に基づ
いてモータ49を制御する。そのために、回転数、トル
ク指令値及びバッテリ電圧に基づいて、モータトルクが
0になるようにモータ49の振幅I及び電流位相を設定
し、振幅I及び電流位相によってモータ49の力行でも
回生でもない状態を維持する。
【0028】この場合、回転数、トルク指令値及び電圧
値に対応させて、電流位相及び振幅があらかじめ設定さ
れ、CPU24に内蔵された記憶手段としての図示しな
いメモリに格納される。なお、該メモリをCPU24の
外に配設することもできる。図3は本発明の第1の実施
例におけるモータ制御装置のフローチャート、図4は本
発明の第1の実施例におけるアクセル開度・トルク出力
率のマップを示す図、図5は本発明の第1の実施例にお
ける回転数・トルクのマップを示す図である。なお、図
4において横軸にアクセル開度θを、縦軸にトルク出力
率Cを、図5において横軸に回転数Nを、縦軸にトルク
q を採ってある。ステップS1 アクセルセンサ52
(図2)からのアクセル開度θを表すアクセル開度信
号、シフトセンサ33からのシフト位置(D、R、N)
を示す検出信号、及び主バッテリ電圧計34からのバッ
テリ電圧VB を示す電圧信号等のセンサ入力信号が、イ
ンタフェース回路36を介してCPU24に入力され
る。 ステップS2 アクセル開度θ及び回転数Nから図4及
び5のマップを参照し、式(1)によってトルク指令値
Tを計算する。
【0029】 T=C/100×(TMAX −TMIN )+TMIN …(1) なお、Cはアクセル開度θに対応するトルク出力率、T
MAX は各回転数Nに対応する最大トルク、TMIN は各回
転数Nに対応する最小トルクである。また、シフト位置
がNである場合は、トルク指令値Tを0にする。次に、
前記レゾルバ信号に基づいてモータ49の回転数Nを計
算するための100〔μs〕割込処理について説明す
る。
【0030】図6は本発明の第1の実施例におけるモー
タ制御装置の100〔μs〕割込ルーチンのフローチャ
ート、図7は本発明の第1の実施例における制御遅れの
説明図、図8は本発明の第1の実施例における位置デー
タを補正するための説明図である。 ステップS11 レゾルバ信号から位置データを読み込
み、該位置データの瞬時値DT を選択して入力する。こ
の場合、位置データは角度で表される。 ステップS12 前回の位置データとの差分ΔDを積算
する。そして、後述する図9のステップS21における
モータ49(図2)の回転数Nを計算するために、10
0〔μs〕ごとにサンプリングした位置データの瞬時値
T の変動量を4〔ms〕分(40個)積算する。 ステップS13 位置データの瞬時値DT を位相補正量
ΔFによって補正する。この場合、前記位置データの瞬
時値DT を補正することなく回転数Nを計算すると、位
置データのサンプリングタイミングに対する電流指令値
の瞬時値の出力タイミングの制御遅れによって、理想的
な電流指令値と実際に出力される電流指令値との間にず
れが生じる。
【0031】図7において、L1は回転数Nに対応した
理想的な電流指令値を示す波形、L2は実際に出力され
る電流指令値、▲は各制御周期TC ごとの理想的な電流
指令値、●は各出力タイミングごとに実際に出力される
実際の電流指令値、tはサンプリングタイミングに対す
る出力タイミングの制御遅れ、δは各出力タイミングに
おける理想的な電流指令値と実際の電流指令値とのずれ
を示す。
【0032】そこで、前記制御遅れtをあらかじめ測定
し、該制御遅れtに対応させて位置データの瞬時値DT
を補正する。さらに、図8に示すように、離散的な出力
タイミングにおいて発生させられる階段状の実際の電流
指令値と、理想的な電流指令値とが各制御周期TC の中
央で交差するような補正も同時に行う。具体的には、t
+TC /2〔μs〕の時間内に進む位相補正量ΔFを、
後述する図9のステップS21において計算された回転
数N(速度)に対応させて予測し、位置データの瞬時値
T に加える。 ステップS14 補正後の位置データの瞬時値DT ′に
対応する電流指令値の瞬時値を出力する。あらかじめ図
示しないメモリに格納された正弦波データをベースとし
て、後述する図9のステップS23において計算された
振幅I及び電流位相Fによって電流指令波形を発生さ
せ、該電流指令波形の瞬時値を補正後の位置データの瞬
時値DT ′に対応させて出力する。
【0033】図9は本発明の第1の実施例におけるモー
タ制御装置の4〔ms〕割込ルーチンのフローチャー
ト、図10は本発明の第1の実施例における電流指令値
マップを示す図、図11は本発明の第1の実施例におけ
る回転数と振幅との関係図、図12は本発明の第1の実
施例における回転数と電流位相との関係図である。 ステップS21 位置データの積算値DR を4〔ms〕
で除算することによって、回転数Nを計算する。そし
て、4〔ms〕ごとに位置データの積算値DR をクリア
することによって、4〔ms〕の間におけるレゾルバの
移動量が確定され、回転数Nを計算することができる。 ステップS22 積算値DR をクリアする。 ステップS23 トルク指令値T、回転数N及びバッテ
リ電圧VB から電流指令値を計算する。この場合、メモ
リに格納された図10に示すマップを参照して、ステッ
プS1において入力されたバッテリ電圧VB 、ステップ
S2において計算されたトルク指令値T、及びステップ
S21において計算された回転数Nをパラメータとし
て、振幅I及び電流位相Fを読み出し、補間する。な
お、図10のマップをグラフ化することによって、図1
1に示すような回転数Nと振幅Iとの関係図、及び図1
2に示すような回転数Nと電流位相Fとの関係図をそれ
ぞれ各バッテリ電圧VB ごとに形成することができる。
【0034】ところで、運転者がNレンジを選択する
と、ステップS2においてトルク指令値Tが0にセット
される。したがって、ステップS23においては、トル
ク指令値Tが0である場合の振幅I及び電流位相Fが読
み出される。例えば、図11の点Aで示すように、バッ
テリ電圧VB が230〔V〕、トルク指令値Tが160
〔N・m〕、回転数NがNA 〔rpm〕で走行中におい
て、運転者がNレンジを選択すると、同じバッテリ電圧
B 、同じ回転数NA でトルク指令値Tを0〔N・m〕
にしたときの振幅IA が読み出される。このようにし
て、トルクを発生させることなく、しかも、逆起電力が
発生するのを抑制することができる。
【0035】また、点Bで示すように、回転数Nを変化
させても振幅Iが同じ値を採る領域においては、逆起電
圧がバッテリ電圧VB より低い。したがって、この領域
においては逆起電圧を抑制する必要はない。一方、図1
2の点Cで示すように、バッテリ電圧VB が230
〔V〕、トルク指令値Tが160〔N・m〕、回転数N
がNC 〔rpm〕で走行中において、運転者がNレンジ
を選択すると、同じバッテリ電圧VB 、同じ回転数NC
でトルク指令値Tを0〔N・m〕にしたときの電流位相
F(=90〔°〕)が読み出される。この場合、弱め界
磁量を90〔°〕としてd軸電流のみを流すことによっ
て、逆起電圧が発生するのを抑制することができる。
【0036】また、点Dで示すように、バッテリ電圧V
B が230〔V〕、トルク指令値Tが160〔N・
m〕、回転数NがND 〔rpm〕で走行中において、運
転者がNレンジを選択すると、同じバッテリ電圧VB
同じ回転数ND でトルク指令値Tを0〔N・m〕にした
ときの電流位相F(=0〔°〕)が読み出される。この
場合、電流位相Fはずらされない。
【0037】このように、トルク指令値Tを0〔N・
m〕にしたときの、現在のバッテリ電圧VB 及び回転数
Nに対応する振幅I及び電流位相Fを読み出し、該振幅
I及び電流位相Fに基づいて電流指令値を発生させるよ
うになっているので、ニュートラル時における逆起電圧
の発生を抑制することができる。また、永久磁石の寸法
を大きくする必要がないので、モータ49(図2)が大
型化するのを防止することができるとともに、消費電力
が大きくなるのを防止することができる。
【0038】そして、トルク指令値Tを0〔N・m〕に
しても、振幅I及び電流位相Fを0以外の値に設定する
ことができるので、逆起電圧とその時点の主バッテリ4
8の電圧とのバランスを取り、力行でも回生でもない状
態を作ることができる。さらに、トルク定数の高いPM
モータを使用することができるので、駆動システムを小
型化することができ、使用電力を小さくすることもでき
る。 ステップS24 回転数Nに対応する位相補正量ΔFを
計算する。 ステップS25 シフトセンサ33の検出信号から読み
込んだシフト位置がNであるかどうかを判断する。シフ
ト位置がNでない場合はステップS26に、シフト位置
がNである場合はステップS27に進む。 ステップS26 ゲート遮断を解除する。 ステップS27 振幅Iが0であるかどうかを判断す
る。振幅Iが0でない場合はステップS26に、振幅I
が0である場合はステップS28に進む。 ステップS28 ゲート遮断を行う。振幅Iが0である
場合、回転数Nがどの値を採ってもトルク指令値Tは0
である。したがって、モータ49が駆動されることはな
いので、電気自動車は惰性で走行させられ、停止させら
れる。ところが、停止時にPWM信号発生回路40にノ
イズが発生すると、該ノイズによってモータ49が駆動
され、電気自動車にクリープ現象が発生してしまう。そ
こで、振幅Iが0である場合、前述したように、CPU
24においてゲート遮断指令信号が発生させられる。該
ゲート遮断指令信号がアンドゲート37を介してゲート
遮断回路46に入力されると、該ゲート遮断回路46が
作動し、前記ゲート遮断指令信号をゲート回路41に入
力し、該ゲート回路41においてスイッチングパルスを
ゲート遮断して、前記ブリッジ回路47のスイッチング
素子を完全に停止状態にする。
【0039】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図13は本発明の第2の実施例におけるモータ制
御装置の4〔ms〕割込ルーチンのフローチャート、図
14は本発明の第2の実施例における回転数と振幅との
関係図である。この場合、前記CPU24(図2)は、
実際の回転数Nと、あらかじめ設定されたゲート遮断回
転数NS とを比較し、回転数Nがゲート遮断回転数NS
以下である場合にスイッチングパルスをゲート遮断する
ようになっている。 ステップS31 位置データの積算値DR を4〔ms〕
で除算することによって、回転数Nを計算する。そし
て、4〔ms〕ごとに位置データの積算値DR をクリア
することによって、4〔ms〕の間におけるレゾルバの
移動量が確定され、回転数Nを計算することができる。 ステップS32 積算値DR をクリアする。 ステップS33 トルク指令値T、回転数N及びバッテ
リ電圧VB から電流指令値を計算する。この場合、図示
しないメモリに格納された図10に示すマップを参照し
て、ステップS1において入力されたバッテリ電圧
B 、ステップS2において計算されたトルク指令値
T、及びステップS31において計算された回転数Nを
パラメータとして、振幅I及び電流位相Fを読み出し、
補間する。
【0040】ところで、運転者がNレンジを選択する
と、ステップS2においてトルク指令値Tが0にセット
される。したがって、ステップS33においては、トル
ク指令値Tが0である場合の振幅I及び電流位相Fが読
み出される。 ステップS34 回転数Nに対応する位相補正量ΔFを
計算する。 ステップS35 バッテリ電圧VB から式(2)によっ
てゲート遮断回転数NSを計算する。
【0041】 NS =α・VB (α:定数) …(2) なお、バッテリ電圧VB に対応するゲート遮断回転数N
S をあらかじめマップとして前記メモリに格納し、マッ
プを参照することによってゲート遮断回転数N S を設定
することもできる。 ステップS36 シフトセンサ33の検出信号から読み
込んだシフト位置がNであるかどうかを判断する。シフ
ト位置がNでない場合はステップS37に、シフト位置
がNである場合はステップS38に進む。 ステップS37 ゲート遮断を解除する。 ステップS38 実際の回転数Nが、あらかじめ設定さ
れたゲート遮断回転数N S 以下であるかどうかを判断す
る。回転数Nがゲート遮断回転数NS 以下である場合は
ステップS39に、回転数Nがゲート遮断回転数NS
り大きい場合はステップS37に進む。 ステップS39 ゲート遮断を行う。回転数Nがゲート
遮断回転数NS 以下である場合は、図14に示すように
振幅Iは0に設定される。したがって、この場合も、ノ
イズによってモータ49が駆動されることがないよう
に、CPU24においてゲート遮断指令信号が発生させ
られる。
【0042】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させるこ
とが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するも
のではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるモータ制御装置
の概念図である。
【図2】本発明の第1の実施例におけるモータ制御装置
のブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施例におけるモータ制御装置
のフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施例におけるアクセル開度・
トルク出力率のマップを示す図である。
【図5】本発明の第1の実施例における回転数・トルク
のマップを示す図である。
【図6】本発明の第1の実施例におけるモータ制御装置
の100〔μs〕割込ルーチンのフローチャートであ
る。
【図7】本発明の第1の実施例における制御遅れの説明
図である。
【図8】本発明の第1の実施例における位置データを補
正するための説明図である。
【図9】本発明の第1の実施例におけるモータ制御装置
の4〔ms〕割込ルーチンのフローチャートである。
【図10】本発明の第1の実施例における電流指令値マ
ップを示す図である。
【図11】本発明の第1の実施例における回転数と振幅
との関係図である。
【図12】本発明の第1の実施例における回転数と電流
位相との関係図である。
【図13】本発明の第2の実施例におけるモータ制御装
置の4〔ms〕割込ルーチンのフローチャートである。
【図14】本発明の第2の実施例における回転数と振幅
との関係図である。
【符号の説明】 12 回転数計算手段 13 トルク指令値計算手段 14 電圧検出手段 15 電力供給源 16 レンジ検出手段 18 振幅・電流位相設定手段 19 記憶手段 24 CPU 33 シフトセンサ 34 主バッテリ電圧計 46 ゲート遮断回路 47 ブリッジ回路 48 主バッテリ 49 モータ F 電流位相 I 振幅 N 回転数 T トルク指令値

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)モータの回転数を計算する回転数計
    算手段と、(b)前記モータのトルク指令値を計算する
    トルク指令値計算手段と、(c)電力供給源の電圧を検
    出する電圧検出手段と、(d)選択されたレンジを検出
    するレンジ検出手段と、(e)モータの回転数、モータ
    のトルク指令値及び電力供給源の電圧に対応する振幅及
    び電流位相が格納された記憶手段と、(f)前記回転数
    計算手段によって計算された回転数、トルク指令値計算
    手段によって計算されたトルク指令値、及び電圧検出手
    段によって計算された電圧に対応する振幅及び電流位相
    を読み出す振幅・電流位相設定手段とを有するととも
    に、(g)該振幅・電流位相設定手段は、選択されたレ
    ンジがNレンジである場合に、前記トルク指令値を0に
    したときの振幅及び電流位相を読み出すことを特徴とす
    るモータ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記振幅・電流位相設定手段によって読
    み出された振幅が0である場合にゲート遮断指令信号を
    発生させ、モータを駆動するためのスイッチングパルス
    をゲート遮断するゲート遮断手段を備えた請求項1に記
    載のモータ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記回転数計算手段によって計算された
    回転数が設定値以下である場合にゲート遮断指令信号を
    発生させ、モータを駆動するためのスイッチングパルス
    をゲート遮断するゲート遮断手段を備えた請求項1に記
    載のモータ制御装置。
JP6253958A 1994-10-19 1994-10-19 モータ制御装置 Pending JPH08126114A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6253958A JPH08126114A (ja) 1994-10-19 1994-10-19 モータ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6253958A JPH08126114A (ja) 1994-10-19 1994-10-19 モータ制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08126114A true JPH08126114A (ja) 1996-05-17

Family

ID=17258334

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6253958A Pending JPH08126114A (ja) 1994-10-19 1994-10-19 モータ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08126114A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112238793A (zh) * 2019-07-19 2021-01-19 庞巴迪运输有限公司 在通过轨道车辆电流供给装置中的分离部位时的相位探测
CN112238792A (zh) * 2019-07-19 2021-01-19 庞巴迪运输有限公司 通过车辆外部电流供给装置中的分离部位时运行轨道车辆

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112238793A (zh) * 2019-07-19 2021-01-19 庞巴迪运输有限公司 在通过轨道车辆电流供给装置中的分离部位时的相位探测
CN112238792A (zh) * 2019-07-19 2021-01-19 庞巴迪运输有限公司 通过车辆外部电流供给装置中的分离部位时运行轨道车辆

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7049779B2 (en) Motor drive control apparatus, motor drive control method and program of the same
JP3695342B2 (ja) 電動機の制御装置
JP4715576B2 (ja) 電動駆動制御装置及び電動駆動制御方法
US5731669A (en) Control apparatus for electric vehicle
US7053581B2 (en) Electrically operated drive controller, electrically operated drive control method and its program
US7928675B2 (en) Feedback control method and apparatus for electric motor
US6462491B1 (en) Position sensorless motor control apparatus
US6501243B1 (en) Synchronous motor-control apparatus and vehicle using the control apparatus
US7012389B2 (en) Electric drive control apparatus, electric drive control method and program thereof
US8373380B2 (en) Device and method for controlling alternating-current motor
JPH0662592A (ja) 電気自動車用同期モータ制御装置
JP4466599B2 (ja) 電動駆動制御装置及び電動駆動制御方法
JP2002325493A (ja) モータ制御装置
JP2020188590A (ja) 回転電機の制御装置
JP4896562B2 (ja) 電動駆動制御装置及び電動駆動制御方法
JP3351278B2 (ja) 電気車の制御方法およびそれを用いた制御装置
JP3598909B2 (ja) 同期モータ制御装置及び電気車制御装置並びに同期モータ制御方法
JPH08126114A (ja) モータ制御装置
JP4839119B2 (ja) 電動駆動制御装置及び電動駆動制御方法
US7339333B2 (en) Motor drive control apparatus, motor drive control method and program of the same
JPH10248285A (ja) モータ駆動制御装置における制御方法
JP3907453B2 (ja) 電気動力装置付き車輌の制御装置
CN111919379B (zh) 马达控制装置、电动车辆
JP3552380B2 (ja) ブラシレスモータ駆動装置
JPH04251592A (ja) 電動車両の車輪駆動用モータの制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030513