JPH08125A - 魚介類用水槽装置 - Google Patents

魚介類用水槽装置

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JPH08125A
JPH08125A JP16262394A JP16262394A JPH08125A JP H08125 A JPH08125 A JP H08125A JP 16262394 A JP16262394 A JP 16262394A JP 16262394 A JP16262394 A JP 16262394A JP H08125 A JPH08125 A JP H08125A
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JP
Japan
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water
heat exchange
water tank
tank
pump
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JP16262394A
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Inventor
Sankichi Suzuki
三吉 鈴木
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DRY FUITSUSHIYU CENTER KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 水切れが外部からすぐにわかるようにして装
置の故障を未然に防ぎ、塩害を完全に防止すると共に、
部材の錆や腐食の問題を根本的に解決して長寿命化を図
る。 【構成】 水35の濾過槽部23及び熱交換部24を水
槽22の底部22aと一体化して密閉し、配電盤や各種
の動力装置30等と切り離し、水槽22の底部22aか
ら濾過槽部23及び熱交換部24を通して水35をポン
プ31により吸引して水槽22内にもどすように循環さ
せる構成及び水槽22の底部22aに一体的に繊維強化
樹脂で濾過層部23及び熱交換部24を形成し基台25
も繊維強化樹脂で一体成形してなる構成を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、魚介類用水槽装置に係
り、特に水の濾過槽部及び熱交換部を水槽の底部と一体
化して密閉し、配電盤や各種の動力装置等と切り離し、
水槽の底部から水をポンプにより吸引して水槽内にもど
すように循環させることにより、水切れが外部からすぐ
にわかるようにして装置の故障を未然に防ぐことができ
るようにし、しかも該底部や基台及び蓋等のほとんどす
べての部分を繊維強化樹脂で形成することにより、濾過
槽内に流入する水がはねて周囲の動力装置や鉄製の基台
を錆させるといった従来のいわゆる塩害を完全に防止す
ると共に、繊維強化樹脂の採用により部材の錆や腐食の
問題を根本的に解決して長寿命化を図り、構造を非常に
簡潔化してすっきりさせてユーザにおけるメンテナンス
をし易くし、また設置に関しては家庭電化製品並みの簡
単さで全くの未熟練者でも極めて容易に設置できるよう
にし、また移動も容易で従来価格の約1/2で提供でき
るようにした画期的な魚介類用水槽装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、魚介類を健康な生きた状態で保存
し、料理店等の店頭に設置して客の好みの魚介類をその
指定により選択して活魚料理等のサービスを提供するた
めのいわゆる蓄養水槽は、各種のものが提案され、実用
に供されているが、従来のこの種の水槽は、例えば実開
昭60−164859(実願昭59−52664)に開
示されているように、基本的にはほとんどすべて同一の
構造を採用しており、共通の欠点を有していた。
【0003】その代表的な従来例を図11により説明す
ると、魚介類用水槽装置1の水槽2は、ガラス又は透明
な樹脂等で上部2aが開口して筒形又は箱形に形成さ
れ、その中には単に水3を収容し又は底部2bに小石や
水車等の飾り物(図示せず)を置くだけのことしか行わ
れず、鉄やステンレス鋼製のアングル部材4で製作され
た基台5上に載置されて固着され、基台5で囲まれた空
間5aには、上部6aが開口した濾過槽6が相当大きな
容積を占めて配設され、該濾過槽6内に仕切り板8が配
設され、該仕切り板上に濾過材9が収容され、該仕切り
板8の下方には濾過された水3が収容される空間6bが
形成され、該濾過槽6の濾過材9の上方には上端10a
が水槽2内の水3の水面付近に臨み、水槽2の底部2b
を貫通して基台5の空間5a内において、下端がL字状
に直角に折り曲げられて複数の撒水穴10bが形成され
た水平部10cが濾過槽6内において濾過材9の上方に
臨んだ相当太い水回収パイプ10が配設されている。
【0004】そして基台5は、強固に地面のコンクリー
ト等(図示せず)にアンカボルト(図示せず)により固
定されて設置されるようになっている。
【0005】水循環用のポンプ11は、基台5内の空間
5aにおいて、濾過槽6と並んで配置され、その吸引口
11aが濾過槽6の空間6bに連通接続されると共にそ
の吐出口11bは熱交換用の動力装置12、即ち冷凍機
及び電熱器を備えて水3の温度を任意に調節することが
できる熱交換要素(図示せず)を内蔵する動力装置12
に連通接続され、該動力装置12からはパイプ13によ
り濾過及び温度調節された水3が水槽2内の水3中に噴
出されるようになっている。
【0006】そして水位がパイプ10の上端10aを超
えると、オーバフローした水3がパイプ10内に入り、
撒水穴10bから噴出して濾過材9の上に撒かれるよう
になっている。
【0007】また水槽2内の水3中の酸素を補給するた
めの専用の空気ポンプ14が動力装置12の上に配設さ
れ、空気パイプ15がその吐出口14aに接続され、該
空気パイプの一端15aが水槽2の底部2bに置かれた
空気補給器16に連通接続されている。
【0008】以上が現在最も多く用いられている魚介類
用水槽装置1の構造であるが、この従来の魚介類用水槽
装置1は、以下のような多くの欠点があり大幅に改良す
る余地があった。
【0009】(1)パイプ10からの塩を多く含んだ水
3が勢いよく濾過材9上に撒かれるため、その一部がは
ねて濾過槽6の外部にかかったり、水分が蒸発して塩を
含んだ水分が空間5a内に常時充満し、また基台5が鉄
製であるため、錆が発生し易く、基台5は腐食して耐久
性が劣るという欠点があった。一例として、アングル部
材4が鉄製の場合は、平均でわずか5年が使用限度であ
り、ステンレス鋼(SUS−304)の場合でも10年
が使用限度である。またステンレス鋼は価格が鉄の約5
倍であるのに対して平均寿命は鉄の約2倍であるから、
ステンレス鋼を使うのは非常に不経済であった。 (2)基台5の内部の構造が濾過槽6を含むために非常
に複雑となるため、魚介類用水槽装置1をユーザの店頭
等に設置する際には、必ず専門の技術者が現地に赴いて
設置し、かつ試運転を行なわなければならなかったの
で、設置費用が高く付くという欠点があった。また一度
設置したら移動はほとんど不可能であった。 (3)また消耗部品が多いため、定期的な技術者による
メンテナンスが必要であり、技術料、部品代等の費用が
かかり、ランニングコストが高く付くという欠点があっ
た。 (4)水槽2内においては、水3の水位はパイプ10の
上端10aよりは下がることがないので、外部から見た
場合水3が装置の内部で実際には不足していてもこれを
認識することができない。このためたとえ濾過槽6内に
おいて水3が不足して次第に該濾過槽6内の水が枯渇し
ても外部からこれを察知することが非常にむつかしく、
ユーザが不注意の場合には、水切れが生じて機械類が故
障する可能性があるという欠点があった。 (5)水3は、水槽2、パイプ10、濾過槽6、ポンプ
11、動力装置12及びパイプ13の順路で循環する
が、この循環経路が長く、また表面積が大きいため、大
きな熱交換力が必要とされた。 (6)重量が大きく、塩害が多いという欠点があった。 (7)空気ポンプ14を別途必要としたので、コストが
高く付いていた。 (8)水槽2内には太いパイプ10が相当目障りな程の
スペースを占め、そのほかにパイプ13及び空気パイプ
15、そして空気補給器16が置かれるから内部がすっ
きり整頓された感じがしない。 (9)また基台5の内部の空間5a内にも、大きな濾過
槽6が配置されるため、該空間が非常に混雑して雑然と
するという欠点があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来技術の欠点を除くためになされたものであって、その
目的とするところは、魚介類を収容する水槽の底部に濾
過槽部及び熱交換部を一体的に形成し、水槽と濾過槽部
との間及び該濾過槽部と熱交換部との間に水が通過可能
な仕切り板を夫々配設し、濾過槽部には水の濾過材を、
熱交換部には熱交換要素を夫々配設し、該熱交換要素の
動力装置及び水循環用のポンプを水槽の下方の基台で囲
まれた空間に配設し、ポンプの吸引口を熱交換部に連通
接続すると共に該ポンプの吐出口をパイプにより水槽内
に連通接続し、水槽内の水を底部から下方に吸引して濾
過槽部及び熱交換部に導き、濾過及び温度調節がなされ
た水を水槽中に噴出して循環させるように構成すること
によって、水の循環経路を密閉構造として、水、特に塩
水がその循環経路のいかなる部分でも外部に飛散するこ
とがないようにし、熱交換用の動力装置やポンプ、その
他各種の電気装置、配線類及び基台等の錆の発生とこれ
に伴なう腐食を防止し、魚介類用水槽装置の耐久性を大
幅に向上させることである。
【0011】また他の目的は、上記構成により水槽内の
水が蒸発等の原因により次第に減少した場合には、水槽
内の水の水位が下がり、これが外部から直ちに目視でき
るようにすることであり、またこれによって水切れを未
然に防止し、また水切れによるポンプや熱交換機器の故
障を防止することである。
【0012】また他の目的は、上記構成により水の循環
経路を短かくすると共に、循環経路における無駄な熱交
換面積の減少を図り、熱交換用の動力損失を低減させて
省エネルギ化を図ることである。
【0013】また他の目的は、上記構成により水槽の下
の基台で囲まれた空間には、単に熱交換用の動力装置、
ポンプ等わずかの機械、電気装置を配置するだけの構成
として、該空間を非常にすっきりと整理整頓できるよう
にすることであり、またこれによって水槽装置の出荷時
又は使用開始時においては単にユーザが水槽装置を地面
等に置いて、電源プラグをコンセントに差し込むだけの
簡単な操作をするのみで設置が完了するようにし、専門
の技術者を全く派遣することなく、家電製品並みの容易
さでユーザが使用開始できるようにし、またこれによっ
てトータルの製品コストを従来品の約1/2に低減させ
ることである。
【0014】更に他の目的は、ポンプの吐出口に接続さ
れたパイプの先端部に、外部の空気を水の流れにより生
ずる負圧により吸引して水に混合して水と共に水槽内の
水に空気を噴出する水空気混合器を装着することによ
り、別途専用の空気ポンプを設置する必要性をなくし、
設備の簡素化、配線や配管類の削減、電気代の節約を図
り、製品コスト及びランニングコストの低減を図ること
である。
【0015】また他の目的は、濾過槽部と熱交換部とか
らなる水槽の底部及び基台を繊維強化樹脂で形成するこ
とにより、十分な強度を持たせながら塩水に対する耐腐
食性及び耐久性を半永久的に保証できるようにすること
であり、またこれによって魚介類用水槽装置の美感、清
潔感及び質感を長期にわたって維持できるようにして客
に好印象を与え続ける商品とし、魚介類用水槽装置の商
品価値を大幅に向上させることである。
【0016】また他の目的は、上部が開口して筒形に硝
子又は透明樹脂で形成された水槽と、該水槽の上部を密
閉するように被せられるようにした繊維強化樹脂製の蓋
と、濾過槽部及び熱交換部が一体的に繊維強化樹脂で形
成され水槽と一体化された底部と、該底部に連続して繊
維強化樹脂で一体成形された基台とを備えることによっ
て、鉄やステンレス鋼等の腐食に比較的弱い金属類を一
切使用しないで水槽及び基台を構成し、魚介類用水槽装
置の特に塩水に対する耐腐食性を飛躍的に向上させるこ
とであり、またステンレス鋼を基台に使用する場合の約
1/2のコストで該基台を製作できるようにすることで
ある。
【0017】また他の目的は、基台の上部に、水槽の底
部となるように下方に向けて凹陥させて濾過槽部及び熱
交換部を繊維強化樹脂で一体成形し、該基台の上に上部
が開口して筒形にガラス又は透明樹脂で形成された水槽
を水密状態で固着し、該水槽の上に繊維強化樹脂製の蓋
を被せるようにすることによって、水槽の底部と基台と
を一体化して単一の工程で製作できるようにし、コスト
の低減を図ると共に、この底部に形成され水が収容され
る場所である濾過槽部と熱交換部を各機械、電気装置等
から完全に分離し、特に塩水による塩害がこれらの装置
に及ばないようにすることであり、またこれによって機
械、電気装置及び基台の耐腐食性を大幅に向上させるこ
とである。
【0018】
【課題を解決するための手段】要するに本発明(請求項
1)は、魚介類を収容する水槽の底部に濾過槽部及び熱
交換部を一体的に形成し、前記水槽と前記濾過槽部との
間及び該濾過槽部と前記熱交換部との間に水が通過可能
な仕切り板を夫々配設し、前記濾過槽部には水の濾過材
を、前記熱交換部には熱交換要素を夫々配設し、該熱交
換要素の動力装置及び水循環用のポンプを前記水槽の下
方の基台で囲まれた空間に配設し、前記ポンプの吸引口
を前記熱交換部に連通接続すると共に該ポンプの吐出口
をパイプにより前記水槽内に連通接続し、前記水槽内の
水を前記底部から下方に吸引して前記濾過槽部及び前記
熱交換部に導き、濾過及び温度調節がなされた水を前記
水槽中に噴出して循環させるように構成したことを特徴
とするものである。
【0019】また本発明(請求項2)は、魚介類を収容
する水槽の底部に濾過槽部及び熱交換部を一体的に形成
し、前記水槽と前記濾過槽部との間及び該濾過槽部と前
記熱交換部との間に水が通過可能な仕切り板を夫々配設
し、前記濾過槽部には水の濾過材を、前記熱交換部には
熱交換要素を夫々配設し、該熱交換要素の動力装置及び
水循環用のポンプを前記水槽の下方の基台で囲まれた空
間に配設し、前記ポンプの吸引口を前記熱交換部に連通
接続すると共に該ポンプの吐出口をパイプにより前記水
槽内に連通接続し、前記水槽内の水を前記底部から下方
に吸引して前記濾過槽部及び前記熱交換部に導き、濾過
及び温度調節がなされた水を前記水槽中に噴出して循環
させるように構成し、かつ前記ポンプの吐出口に接続さ
れたパイプの上端部に、外部の空気を水の流れにより生
ずる負圧により吸引して水に混合して水と共に前記水槽
内の水に空気を噴出する水空気混合器を装着したことを
特徴とするものである。
【0020】また本発明(請求項3)は、魚介類を収容
する水槽の底部に濾過槽部及び熱交換部を一体的に形成
し、前記水槽と前記濾過槽部との間及び該濾過槽部と前
記熱交換部との間に水が通過可能な仕切り板を夫々配設
し、前記濾過槽部には水の濾過材を、前記熱交換部には
熱交換要素を夫々配設し、該熱交換要素の動力装置及び
水循環用のポンプを前記水槽の下方の基台で囲まれた空
間に配設し、前記ポンプの吸引口を前記熱交換部に連通
接続すると共に該ポンプの吐出口をパイプにより前記水
槽内に連通接続し、前記水槽内の水を前記底部から下方
に吸引して前記濾過槽部及び前記熱交換部に導き、濾過
及び温度調節がなされた水を前記水槽中に噴出して循環
させるように構成し、前記濾過槽部と前記熱交換部とか
らなる前記水槽の底部及び前記基台を繊維強化樹脂で形
成してなることを特徴とするものである。
【0021】また本発明(請求項4)は、上部が開口し
て筒形にガラス又は透明樹脂で形成された水槽と、該水
槽の前記上部を密閉するように被せられるようにした繊
維強化樹脂製の蓋と、濾過槽部及び熱交換部が一体的に
繊維強化樹脂で形成され前記水槽と一体化された底部
と、該底部に連続して繊維強化樹脂で一体成形された基
台とを備えたことを特徴とするものである。
【0022】また本発明(請求項5)は、基台の上部
に、水槽の底部となるように下方に向けて凹陥させて濾
過槽部及び熱交換部を繊維強化樹脂で一体成形し、該基
台の上に上部が開口して筒形にガラス又は透明樹脂で形
成された水槽を水密状態で固着し、該水槽の上に繊維強
化樹脂製の蓋を被せるようにしたことを特徴とするもの
である。
【0023】
【作用】本発明に係る魚介類用水槽装置では、水は水槽
からその底部の濾過槽部に入って濾過又は殺菌されてそ
の下の熱交換部に入り、ここで加熱又は冷却されて適温
となってポンプにより吸引されて増圧され細いパイプに
より水槽内に噴出されて循環する。
【0024】また本発明に係る魚介類用水槽装置では、
水が収容れさる部分、即ち水槽、濾過槽部及び熱交換部
は水槽又は基台と一体化されて、密閉状態に構成されて
いるため、循環中に水、特に塩水が外部に飛散して機
械、電気装置等にかかることがない。このため特に塩水
による塩害を完全に防止できる。
【0025】水は水槽の底部の濾過槽部及び熱交換部を
通ってポンプにより吸引されて循環し、水槽の内部に噴
出されるため、もし水槽内の水が蒸発等の原因から減っ
て来たときには、水槽内の水の水位が下がるため、外部
から水が不足していることが容易に察知でき、水切れに
よる機械、電気装置の故障を防止できる。
【0026】水槽内の水に酸素を補給するためには、ポ
ンプの吐出口に接続されたパイプの上端部に、外部の空
気を水の流れにより生ずる負圧により吸引して水に混合
して水と共に水槽内の水に空気を噴出する水空気混合器
を装着してあるため、別途動力を必要とする空気ポンプ
を設ける必要がなく、配線、配管類の簡素化を図り、ま
たコストダウンが達成できる。
【0027】また水槽の底部及び基台を繊維強化樹脂の
一体成形で製作してあるため、これらの部分の耐腐食性
は半永久的に保証することができ、しかもコストはステ
ンレス鋼の約1/2で製作することができ、また大幅な
軽量化を達成できる。水槽下方の基台の空間には、ポン
プと熱交換用の動力装置、その他わずかの部品しか配設
されていないので、魚介類用水槽装置の設置は非常に簡
単であり、コンクリートの地面等に固定する必要はな
く、電源プラグをコンセントに差し込むだけの操作で極
めて容易に設置でき、このため専門の技術者を客先に派
遣する必要がなく、また基台にはキャスタがついている
ので、手軽に移動させることができる。また客先でのメ
ンテナンスも、部品点数が非常に少ないので、ほとんど
不要であり、ランニングコストを低減させることができ
る。
【0028】
【実施例】以下本発明を図面に示す実施例に基いて説明
する。まず図1から図7に示す本発明の第1実施例につ
いて説明すると、本発明に係る魚介類用水槽装置21
は、図1から図5において、水槽22と、濾過槽部23
と、熱交換部24と、基台25と、仕切り板26と、仕
切り板28と、熱交換要素29と、該熱交換要素の動力
装置30と、水循環用のポンプ31と、水空気混合器3
2と、蓋33とを備えている。
【0029】水槽22は、上部22bが開口して筒形に
ガラス又は透明樹脂で形成されており、該水槽の上部2
2bには、繊維強化樹脂製の蓋33がこれを密閉するよ
うに被せられるようになっている。
【0030】魚介類34を収容する水槽22の底部22
aには、濾過槽部23及び熱交換部24が一体的に形成
され、水槽22と濾過槽部23との間には水35が通過
可能な仕切り板26が、濾過槽部23と熱交換部24と
の間には、水35が通過可能な仕切り板28が配設され
ている。
【0031】濾過槽部23は、水槽22よりも少し小さ
く形成され、熱交換部24は更に濾過槽部23よりも一
段小さく形成されており、濾過槽部23の上面23aの
周囲には、水槽22の底部22aを嵌め込んで接着剤等
で水密状態で固着するための溝23bが形成されてい
る。
【0032】そして濾過槽部23及び熱交換部24は、
繊維強化樹脂(FRP)で一体成形されており、これは
単独で製作して、別途繊維強化樹脂で製作された基台2
5に搭載して固着してもよく、図4及び図5に示すよう
に、基台25の一部としてこれと一体成形してもよい。
【0033】基台25には、長手方向の両側面に夫々2
つずつの大きな窓穴25aが設けられ、短手の両側面に
は1つずつの大きな窓穴25bが夫々設けられており、
これらの窓穴25a,25bには同じく繊維強化樹脂製
の蓋27が装着され、図示のように一部の蓋27には通
風用のフィン27aが設けられている。
【0034】繊維強化樹脂としては、例えば熱可塑性の
ガラス繊維強化樹脂を用いることができる。熱可塑性樹
脂としては、ガラス繊維入りの例えばポリプロピレン樹
脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン
−スチレン樹脂又はアクリロニトリル−スチレン樹脂が
用いられる。
【0035】ガラス繊維としては、短繊維、長繊維又は
これらの混合を用いる。そして各部の肉厚を鉄やステン
レス鋼の場合に比べてかなり大きく設定することで、金
属製のものに比べて相当計量でありながら、十分な機械
的強度を得ることができるようになっている。
【0036】仕切り板26は、同様に繊維強化樹脂で製
作することもでき、又はステンレス鋼板等を用いること
もできる。水35が通過可能とするためには、多数の穴
26aをあけておくことが必要である。またこのことは
仕切り板28についても同様であるが、この場合には、
濾過材36が通過せず、水35のみが通過する程度の小
さな多数の穴28aをあけておく必要がある。
【0037】仕切り板26は、濾過槽部23の上面23
aに形成された座ぐり部23cに載置され、水槽22の
底が面一となるように構成され、仕切り板28は、濾過
槽部23と熱交換部24との間の段部23dに載置され
る。
【0038】そして濾過槽部23には濾過材36が収容
され、熱交換部24には熱交換要素29が収容される。
濾過材36としては、魚介類34の排泄物を浄化するた
めの遠赤外線を出すセラミックス、同じく排泄物を分解
して無害化するためのバクテリア(突然変移菌)、好気
性濾過細菌、活性炭、珊瑚、小石等が用いられる。
【0039】熱交換要素29としては、加熱用には例え
ばチタン合金製の電熱ヒータ38が用いられ、該電熱ヒ
ータは外部の電線39と接続されて引込み穴24aから
内部に引き込まれて装着されている。
【0040】また熱交換要素29のうち、冷却用には動
力装置30のコンプレッサ40から引き出されて2つの
引込み穴24b,24cから内部に引き込まれた蒸発器
41が装着されている。
【0041】熱交換要素の動力装置30及び水循環用の
ポンプ31は、水槽22の下方の基台25で囲まれた空
間25cに配設され、ポンプ31の吸引口31aをパイ
プ43により熱交換部24の引込み穴24dに連通接続
すると共に該ポンプ31の吐出口31bをパイプ44に
より水槽22内の比較的上部に連通接続し、水槽22内
の水35を底部22aから下方に吸引して濾過槽部23
及び熱交換部24に導き、濾過及び温度調節がなされた
水35を水槽22中に噴出して循環させるように構成さ
れている。
【0042】パイプ43の途中には、ポンプ31による
水35の吸引量を調節するバルブ45が設けられ、パイ
プ44の途中には、ポンプ31による水35の吐出量を
調節するバルブ46が設けられている。
【0043】パイプ44の上端部44aには、水空気混
合器32が装着されており、該水空気混合器32は、中
空の連結パイプ48を介してパイプ44に装着され、連
結パイプ48は水空気混合器32の大径穴32aに接着
剤等を用いて固着されている。
【0044】水空気混合器32の内部には、大径穴32
aに連続して小径穴32bが形成され、更に該小径穴に
連続して中径穴32cが形成され、該中径穴は直角に折
曲されて水と空気の出口にはノズル49が接着剤等によ
り固着されている。
【0045】一方、側面32dには空気吸引穴32e及
びこれに連通したギャラリ32f及び該ギャラリと小径
穴32bとに連通した非常に小径のオリフィス32gが
夫々形成され、空気吸引穴32eには水35がここから
外部に出ないようにするための一方向バルブ50がギャ
ラリ32f内に装着されている。
【0046】そして図7に示すように、水35がパイプ
44から矢印Aの如く大径穴32a内に流れ込むと、小
径穴32bおいて急速に流速が増大するので、該小径穴
32b内の圧力が低くなって負圧となるため、外部から
空気51が矢印Bの如く空気吸引穴32eから一方向バ
ルブ50を押し開いて進入し、矢印Cの如くオリフィス
32gから小径穴32b内に入り、水35と混合して水
槽22内に噴出されるようになっている。
【0047】熱交換部24の底部24eには、水抜きを
するためのドレンパイプ52が連通接続され、該ドレン
パイプの途中にはドレン用の開閉バルブ53が装着され
ている。
【0048】また基台25の内部には、電源部、温度調
節機器及び配電盤等(図示せず)が装着されており、電
源部には外部の商用電源から電気を取り入れるための電
源プラグ54付の電気コード55が接続され、更に基台
25の下四隅には魚介類用水槽装置1を移動可能とする
ための4個のキャスタ56が夫々装着されている。
【0049】なお、上記第1実施例に係る魚介類用水槽
装置21は、水槽22及び基台25が水平断面長方形に
形成されており、最も一般的な形状をしている。
【0050】次に、図8に示す本発明の第2実施例に係
る魚介類用水槽装置21について説明すると、この魚介
類用水槽装置21は、水槽22の水平断面が正方形に、
基台25の水平断面が円形に形成されたものである。そ
の他の構成は第1実施例と全く同様であるので、同一の
部分には同一の符号を付して説明を省略する。
【0051】次に、図9及び図10に示す本発明の第3
実施例に係る魚介類用水槽装置21ついて説明すると、
この魚介類用水槽装置21は、水槽22が複数段(2
段)に形成され、該各水槽22ごとに濾過槽部23と熱
交換部24とからなる底部22aが夫々一体的に形成さ
れてなるものであり、その他の部分については第1実施
例と全く同様であるので、同一の部分には同一の符号を
付して説明を省略する。
【0052】本発明は、上記のように構成されており、
以下その作用について説明する。本発明に係る魚介類用
水槽装置21は、図1に示すような状態で出荷され、ユ
ーザにこれが到着すると、ユーザは水槽22に水35を
入れて、水位が安定すれば電源プラグ54を商用電源
(例えば交流100V)のコンセントに差し込むだけで
設置準備が完了する。そして温度調節装置を操作して所
望の温度にセットして水温が設定値になったら、水槽2
2に適宜な魚介類34を入れれば直ちに魚介類用水槽装
置21を営業用に使用開始することができる。
【0053】従って、従来のように専門の技術を持った
熟練技術者を客先に派遣する必要は全くなく、出荷に要
するコストを大幅に節約することができ、またユーザに
おいては、魚介類用水槽装置21が到着したその日から
家電製品並みの容易さでその使用を開始することができ
るから、熟練技術者の到着を待ったり、また取付工事が
長期間に及ぶことが全くないので、営業上でも非常に有
利である。
【0054】即ち、このことは装置全体の部品点数が非
常に少なくなったこととあいまって、水槽22の底部2
2aに一体的に濾過槽部23及び熱交換部24が形成さ
れているので、水35の入った部分が機械、電気装置と
完全に分離された構造となっているため、水35が漏れ
たりこぼれたりするおそれが全くないからである。そし
て設置に当たっての工事費用は一切かからず、コンクリ
ート等の地面に固定する必要もなく、キャスタ56がつ
いているので、どこにでも自由に移動させることができ
る。
【0055】図3において、水槽22に水35が入れら
れ、ポンプ31、熱交換用の動力装置30又は電熱ヒー
タ38に電流が供給されると、動力装置30によっては
熱交換部24内の水35が冷却されるので、0℃付近ま
での任意の温度に水温を維持することができ、また電熱
ヒータ38によれば熱交換部24内の水35が加熱され
るので、各種の熱帯魚に適した水温を維持することもで
きる。
【0056】また冷却と加熱とを適宜用いることにより
外気温の変化に関係なく、常に適温に水35の温度を維
持することができるから、2℃から10℃程度のいわゆ
る疑似冬眠温度から活発に魚介類34が泳ぎ回る生活温
度まで自由自在に選択することができる。
【0057】水槽22内の水35は、その底部22aか
ら仕切り板26の多数の穴26aを通って濾過槽部23
に流入し、ここで濾過材36の作用により濾過、浄化及
び水質の調節がなされ、次いで仕切り板28の多数の穴
28aを通って熱交換部24内に流入し、ここで熱交換
要素29、即ち蒸発器41又は電熱ヒータ38により熱
交換を受け、水35は適温となってパイプ43からポン
プ31に吸引され増圧されてパイプ44を通って上昇
し、水空気混合器32内に流入し、ここで図7に示すよ
うに、水35に空気51が適宜混合されて空気51は泡
となって水槽22内の水35中に水35と共に噴出され
る。これによって水35に十分な酸素を補給することが
できる。
【0058】この場合、本発明では別途動力を必要とす
る空気ポンプを使用していないので、送気用の電力は全
く不要であり、しかも空気ポンプの音が全くしないの
で、運転音が非常に静かである。
【0059】以上のように水35は装置内を循環する
が、水35の経路はすべて密閉されており、外部に飛散
することが全くないので、水35が海水であっても、い
わゆる塩害のおそれが全くなく、従ってポンプ31や動
力装置30及び各種の電気部品等の腐食も心配がなく、
また基台25については、たとえ従来通りの鉄やステン
レス鋼製の基台を使用した場合でも、耐蝕性を大幅に向
上させることができる。
【0060】まして本発明では、濾過層部23、熱交換
部24、基台25及び蓋33等主要部分のすべてに繊維
強化樹脂を使用しているため、これらの腐食の心配は全
くなく、半永久的な保証を行うことができる。
【0061】また濾過材36については、1年に1回の
洗浄も不要な位であり、洗浄も非常に容易に行うことが
できる。即ち、開閉バルブ53を開いてドレンパイプ5
2から水35を抜き、水槽22の上部からきれいな水を
注入するだけで濾過材36の洗浄を行うことができる。
【0062】また店頭において、魚介類34を客の要望
により取り出すときは、蓋33を取り外して水槽22内
の魚介類34を適宜捕獲すればよい。なお、図8に示す
本発明の第2実施例及び図9及び図10に示す本発明の
第3実施例に係る魚介類用水槽装置21の作用も第1実
施例と同様であるので、これらについての作用の説明は
省略する。
【0063】
【発明の効果】本発明は、上記のように魚介類を収容す
る水槽の底部に濾過槽部及び熱交換部を一体的に形成
し、水槽と濾過槽部との間及び該濾過槽部と熱交換部と
の間に水が通過可能な仕切り板を夫々配設し、濾過槽部
には水の濾過材を、熱交換部には熱交換要素を夫々配設
し、該熱交換要素の動力装置及び水循環用のポンプを水
槽の下方の基台で囲まれた空間に配設し、ポンプの吸引
口を熱交換部に連通接続すると共に該ポンプの吐出口を
パイプにより水槽内に連通接続し、水槽内の水を底部か
ら下方に吸引して濾過槽部及び熱交換部に導き、濾過及
び温度調節がなされた水を水槽中に噴出して循環させる
ように構成したので、水の循環経路はを密閉構造となる
ため、水、特に塩水がその循環経路のいかなる部分でも
外部に飛散することがなく、熱交換用の動力装置やポン
プ、その他各種の電気装置、配線類及び基台等の錆の発
生とこれに伴なう腐食を防止でき、魚介類用水槽装置の
耐久性を大幅に向上させることができる効果がある。
【0064】また上記のように構成した結果、水槽内の
水が蒸発等の原因により次第に減少した場合には、水槽
内の水の水位が下がり、これが外部から直ちに目視でき
る効果があり、またこの結果水切れを未然に防止でき、
また水切れによるポンプや熱交換機器の故障を防止する
ことができる効果がある。
【0065】また上記のように構成した結果、水の循環
経路を短かくすることがてきると共に、循環経路におけ
る無駄な熱交換面積の減少を図り、熱交換用の動力損失
を低減させて省エネルギ化を図ることができる効果があ
る。
【0066】また上記のように構成した結果、水槽の下
の基台で囲まれた空間には、単に熱交換用の動力装置、
ポンプ等わずかの機械、電気装置を配置するだけの構成
となるため、該空間を非常にすっきりと整理整頓できる
効果があり、またこの結果水槽装置の出荷時又は使用開
始時においては単にユーザが水槽装置を地面等に置い
て、電源プラグをコンセントに差し込むだけの簡単な操
作をするのみで設置が完了することとなり、専門の技術
者を全く派遣することなく、家電製品並みの容易さでユ
ーザが使用開始できる効果があり、またトータルの製品
コストを従来品の約1/2に低減させることができると
いう顕著な効果が得られる。
【0067】更には、ポンプの吐出口に接続されたパイ
プの上端部に、外部の空気を水の流れにより生ずる負圧
により吸引して水に混合して水と共に水槽内の水に空気
を噴出する水空気混合器を装着したので、別途専用の空
気ポンプを設置する必要性がなくなり、設備の簡素化、
配線や配管類の削減、電気代の節約を図り、製品コスト
及びランニングコストの低減を図ることができる効果が
ある。
【0068】また濾過槽部と熱交換部とからなる水槽の
底部及び基台を繊維強化樹脂で形成したので、十分な強
度を持たせながら塩水に対する耐腐食性及び耐久性を半
永久的に保証できるという効果があり、またこの結果魚
介類用水槽装置の美感、清潔感及び質感を長期にわたっ
て維持できるため客に好印象を与え続ける商品とし得、
魚介類用水槽装置の商品価値を大幅に向上させることが
できる効果がある。
【0069】また上部が開口して筒形に硝子又は透明樹
脂で形成された水槽と、該水槽の上部を密閉するように
被せられるようにした繊維強化樹脂製の蓋と、濾過槽部
及び熱交換部が一体的に繊維強化樹脂で形成され水槽と
一体化された底部と、該底部に連続して繊維強化樹脂で
一体成形された基台とを備えたので、鉄やステンレス鋼
等の腐食に比較的弱い金属類を一切使用しないで水槽及
び基台を構成し、魚介類用水槽装置の特に塩水に対する
耐腐食性を飛躍的に向上させることができ、またステン
レス鋼を基台に使用する場合の約1/2のコストで該基
台を製作できる効果がある。
【0070】また基台の上部に、水槽の底部となるよう
に下方に向けて凹陥させて濾過槽部及び熱交換部を繊維
強化樹脂で一体成形し、該基台の上に上部が開口して筒
形にガラス又は透明樹脂で形成された水槽を水密状態で
固着し、該水槽の上に繊維強化樹脂製の蓋を被せるよう
にしたので、水槽の底部と基台とを一体化して単一の工
程で製作できることとなり、コストの低減を図ることが
できると共に、この底部に形成され水が収容される場所
である濾過槽部と熱交換部を各機械、電気装置等から完
全に分離し、特に塩水による塩害がこれらの装置に及ば
ないようにすることができ、またこの結果機械、電気装
置及び基台の耐腐食性を大幅に向上させることができる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1から図7は本発明の第1実施例に係り、図
1は魚介類用水槽装置の斜視図である。
【図2】図2は基台の蓋を取り外した状態における魚介
類用水槽装置の斜視図である。
【図3】魚介類用水槽装置の使用状態を示す縦断面図で
ある。
【図4】繊維強化樹脂により一体成形された基台の長手
方向の縦断面図である。
【図5】図4と同様の短手方向の縦断面図である。
【図6】水空気混合器の縦断面図である。
【図7】水空気混合器の使用状態を示す縦断面図であ
る。
【図8】本発明の第2実施例に係る魚介類用水槽装置の
斜視図である。
【図9】本発明の第3実施例に係る魚介類用水槽装置の
長手方向の縦断面図である。
【図10】図9と同様の短手方向の縦断面図である。
【図11】従来例に係る魚介類用水槽装置の使用状態を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
21 魚介類用水槽装置 22 水槽 22a 底部 23 濾過層部 24 熱交換部 25 基台 25c 空間 26 仕切り板 28 仕切り板 29 熱交換要素 30 動力装置 31 ポンプ 31a 吸引口 31b 吐出口 32 水空気混合器 33 蓋 34 魚介類 35 水 36 濾過材 44 パイプ 44a 上端部 51 空気

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 魚介類を収容する水槽の底部に濾過槽部
    及び熱交換部を一体的に形成し、前記水槽と前記濾過槽
    部との間及び該濾過槽部と前記熱交換部との間に水が通
    過可能な仕切り板を夫々配設し、前記濾過槽部には水の
    濾過材を、前記熱交換部には熱交換要素を夫々配設し、
    該熱交換要素の動力装置及び水循環用のポンプを前記水
    槽の下方の基台で囲まれた空間に配設し、前記ポンプの
    吸引口を前記熱交換部に連通接続すると共に該ポンプの
    吐出口をパイプにより前記水槽内に連通接続し、前記水
    槽内の水を前記底部から下方に吸引して前記濾過槽部及
    び前記熱交換部に導き、濾過及び温度調節がなされた水
    を前記水槽中に噴出して循環させるように構成したこと
    を特徴とする魚介類用水槽装置。
  2. 【請求項2】 魚介類を収容する水槽の底部に濾過槽部
    及び熱交換部を一体的に形成し、前記水槽と前記濾過槽
    部との間及び該濾過槽部と前記熱交換部との間に水が通
    過可能な仕切り板を夫々配設し、前記濾過槽部には水の
    濾過材を、前記熱交換部には熱交換要素を夫々配設し、
    該熱交換要素の動力装置及び水循環用のポンプを前記水
    槽の下方の基台で囲まれた空間に配設し、前記ポンプの
    吸引口を前記熱交換部に連通接続すると共に該ポンプの
    吐出口をパイプにより前記水槽内に連通接続し、前記水
    槽内の水を前記底部から下方に吸引して前記濾過槽部及
    び前記熱交換部に導き、濾過及び温度調節がなされた水
    を前記水槽中に噴出して循環させるように構成し、かつ
    前記ポンプの吐出口に接続されたパイプの上端部に、外
    部の空気を水の流れにより生ずる負圧により吸引して水
    に混合して水と共に前記水槽内の水に空気を噴出する水
    空気混合器を装着したことを特徴とする魚介類用水槽装
    置。
  3. 【請求項3】 魚介類を収容する水槽の底部に濾過槽部
    及び熱交換部を一体的に形成し、前記水槽と前記濾過槽
    部との間及び該濾過槽部と前記熱交換部との間に水が通
    過可能な仕切り板を夫々配設し、前記濾過槽部には水の
    濾過材を、前記熱交換部には熱交換要素を夫々配設し、
    該熱交換要素の動力装置及び水循環用のポンプを前記水
    槽の下方の基台で囲まれた空間に配設し、前記ポンプの
    吸引口を前記熱交換部に連通接続すると共に該ポンプの
    吐出口をパイプにより前記水槽内に連通接続し、前記水
    槽内の水を前記底部から下方に吸引して前記濾過槽部及
    び前記熱交換部に導き、濾過及び温度調節がなされた水
    を前記水槽中に噴出して循環させるように構成し、前記
    濾過槽部と前記熱交換部とからなる前記水槽の底部及び
    前記基台を繊維強化樹脂で形成してなることを特徴とす
    る魚介類用水槽装置。
  4. 【請求項4】 上部が開口して筒形にガラス又は透明樹
    脂で形成された水槽と、該水槽の前記上部を密閉するよ
    うに被せられるようにした繊維強化樹脂製の蓋と、濾過
    槽部及び熱交換部が一体的に繊維強化樹脂で形成され前
    記水槽と一体化された底部と、該底部に連続して繊維強
    化樹脂で一体成形された基台とを備えたことを特徴とす
    る魚介類用水槽装置。
  5. 【請求項5】 基台の上部に、水槽の底部となるように
    下方に向けて凹陥させて濾過槽部及び熱交換部を繊維強
    化樹脂で一体成形し、該基台の上に上部が開口して筒形
    にガラス又は透明樹脂で形成された水槽を水密状態で固
    着し、該水槽の上に繊維強化樹脂製の蓋を被せるように
    したことを特徴とする魚介類用水槽装置。
  6. 【請求項6】 前記水槽及び前記基台が水平断面長方形
    に形成されたことを特徴とする請求項1から5のいずれ
    か1項に記載の魚介類用水槽装置。
  7. 【請求項7】 前記水槽の水平断面が正方形に、前記基
    台の水平断面が円形に形成されたことを特徴とする請求
    項1から5のいずれか1項に記載の魚介類用水槽装置。
  8. 【請求項8】 前記水槽が複数段に形成され、該各水槽
    ごとに前記濾過槽部と前記熱交換部とからなる底部が夫
    々一体的に形成されてなることを特徴とする請求項1か
    ら5のいずれか1項に記載の魚介類用水槽装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100944278B1 (ko) * 2009-07-02 2010-02-25 주식회사 대일 활어수송용 컨테이너의 컨트롤부 냉각장치
CN103027001A (zh) * 2012-12-27 2013-04-10 李献臣 一种智能化水草生态鱼缸
CN103478031A (zh) * 2013-09-17 2014-01-01 中国水产科学研究院珠江水产研究所 骨舌鱼类养殖系统及应用该系统的养殖方法
CN108377940A (zh) * 2018-03-29 2018-08-10 海南热带海洋学院 小丑鱼育苗方法及育苗装置

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