JPH08123500A - ベクトル量子化装置 - Google Patents

ベクトル量子化装置

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JPH08123500A
JPH08123500A JP6258033A JP25803394A JPH08123500A JP H08123500 A JPH08123500 A JP H08123500A JP 6258033 A JP6258033 A JP 6258033A JP 25803394 A JP25803394 A JP 25803394A JP H08123500 A JPH08123500 A JP H08123500A
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vector
code vector
distortion
code
quantization distortion
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JP6258033A
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English (en)
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Hiroyuki Ebara
原 宏 幸 江
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コードベクトルの全ての要素に対する量子化
歪を統計的に最小にし、無駄な演算を省略してコードブ
ックの探索を高速化する。 【構成】 分散値算出器16はコードブック12内の全
コードベクトルの各要素の分散値17を計算し、量子化
歪閾値計算器18はベクトルの各要素毎の分散値から許
容される量子化歪閾値19を決定し、判定器20は2乗
計算器15からの量子化歪diと閾値19のi番目の要
素thiとを比較し、diがthiより大きければ量子
化歪演算をそこで打ち切り、d(i+1)以降の量子化
歪演算は行なわずに次のコードベクトルをコードブック
12から取りだして、量子化歪d1の演算を開始する。
加算器21はコードベクトル全体の量子化歪を算出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル移動通信に
おいて、音声符号化を行なうためのベクトル量子化装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタル移動通信の需要の増加
により音声符号化の低ビットレート化が必要とされてお
り、数々の音声符号化装置が開発されている。その中
で、波形やスペクトル包絡パラメータをサンプル毎に量
子化せずに、複数サンプルをまとめて一つの符号で表現
するベクトル量子化は、情報圧縮の手法として広く用い
られ、低ビットレート化に大きく貢献している。
【0003】以下に従来のベクトル量子化装置について
説明する。図4は一般的なベクトル量子化装置の構成を
示したものである。ターゲットベクトル1は量子化対象
としている波形等であり、図ではmサンプル分(m次
元)である。コードベクトル3はコードブック2に格納
されているm次元のベクトルである。ターゲットベクト
ル1が入力されると、コードブック2からコードベクト
ル3が取り出される。ターゲットベクトル1とコードベ
クトル3の各要素(T1〜TmおよびC1〜Cm)は加
算器4に入力される。加算器4の出力は2乗計算器5に
入力され、m個の2乗差データ(d1〜dm)が得られ
る。m個の2乗差データは加算器6に入力され、m個の
2乗差データの総和Sdが算出される。Sdは最小値判
定器7により、それ以前のコードベクトルから計算され
たSdの最小値(Sdmin )よりも小さい値かどうかを
判定し、小さければSdmin をSdで更新し、インデッ
クス更新器8でコードベクトルインデックスを更新す
る。この一連の手順をコードブック2内の全てのコード
ベクトルに対して行ない、最終結果として、コードベク
トルインデックスをベクトル量子化結果として出力す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のベクトル量子化装置では、以下のような問
題点を有していた。 コードベクトル全体としての量子化歪を評価尺度とし
ているため、コードベクトル内の各要素については量子
化歪が均等にならない。 コードベクトル内の各要素がある特定の分布を呈して
いるようなコードブックの場合、コードベクトル内の各
要素に対する量子化歪の重みが均等にならない。 ターゲットベクトル内の各要素に対する量子化歪に対
する感度の違いを考慮していない。 コードブック内の全てのコードベクトルとターゲット
ベクトルとの2乗差を計算しなければならず、計算の無
駄が多い。
【0005】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
のであり、コードベクトル内の各要素に対する量子化歪
および量子化歪の重みを均等にすることができ、またタ
ーゲットベクトル内の各要素の量子化歪に対する感度の
違いを考慮することができ、さらに無駄な計算を省略す
ることのできるベクトル量子化装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、コードベクトルの各要素の分散を全コー
ドベクトルから算出する分散値算出器を備え、この分散
値算出器によって算出された分散値をもとにコードベク
トルの各要素の許容量子化歪を決定し、許容量子化歪内
にコードベクトルの各要素が量子化されるようにしたも
のである。
【0007】本発明はまた、ターゲットベクトル内の支
配的な要素を抽出する高感度要素抽出器を備え、この高
感度要素抽出器によって決定されたターゲットベクトル
の要素に対する量子化歪を予め定めておいた閾値以下に
抑えるようにしたものである。
【0008】本発明はまた、一つでも量子化歪が予め決
定されている閾値以上になる要素が存在することが分か
った場合は、その時点で、そのコードベクトルに対する
量子化歪計算を打ち切り、また高感度要素抽出器によっ
て決定された要素に対して、予め決定しておいた量子化
歪閾値以下になるように予備選択を行ない、この予備選
択によって、コードベクトルの候補を絞った後に本選択
を行なうことによって、無駄な計算を省略するようにし
たものである。
【0009】
【作用】本発明は、上記構成によって、コードベクトル
内の各要素について量子化歪を均等にでき、またコード
ベクトル内の各要素がある特定の分布を呈しているよう
なコードブックにおいても、コードベクトル内の各要素
に対する量子化歪の重みを均等にすることができる。
【0010】本発明はまた、ターゲットベクトル内の各
要素の量子化歪に対する感度の違いを考慮することによ
り、コードブック探索の高速化を図ることができる。
【0011】本発明はまた、コードブック内の全てのコ
ードベクトルとターゲットベクトルとの2乗差を計算す
る必要をなくし、計算の無駄を少なくすることにより、
高速にコードブックの探索を行なうことができる。
【0012】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の第1の実施例について、図
面を参照しながら説明する。図1はコードベクトル内の
各要素について量子化歪を均等化し、コードベクトル内
の各要素がある特定の分布を呈しているようなコードブ
ックにおいても、コードベクトル内の各要素に対する量
子化歪の重みを均等化し、無駄な量子化歪計算を省略す
るベクトル量子化装置の例を示している。
【0013】図1において、11は入力信号のターゲッ
トベクトル、12はコードブック、13はコードブック
から取り出されたコードベクトル、14はターゲットベ
クトル11とコードベクトル13との差を算出する加算
器、15は加算器14の出力の2乗を計算する2乗計算
器、16はコードブック12内の全てのコードベクトル
からコードベクトルの各要素の分散値を算出する分散値
算出器、17は分散値算出器16から出力された各要素
の分散値、18は分散値17から各要素に対する量子化
歪閾値を算出する量子化歪閾値計算器、19は量子化歪
閾値計算器18によって算出された量子化歪閾値、20
は2乗計算器15の出力と量子化歪閾値19を比較した
結果によって量子化歪計算を打ち切るか、次の量子化歪
計算を続けるかの判定を行なう判定器、21は全ての判
定器20で量子化歪計算の打ち切りがなされなかった場
合に、コードベクトルの全要素の量子化歪の総和を計算
する加算器、22は加算器21の出力が最小となったか
どうかを判定する最小値判定器、23は最小値判定器2
2によって最小値と判定された場合にコードブックイン
デックスを最新するインデックス更新器である。
【0014】以上のように構成されたベクトル量子化装
置について、以下、その動作を説明する。図1におい
て、加算器14は、ターゲットベクトル11とコードブ
ック12から取り出されたコードベクトル13との差を
計算し、2乗計算器15に出力する。2乗計算器15
は、加算器14の出力の2乗を計算し、量子化歪di
(i=1〜m)を判定器20に出力する。この時、加算
器14と2乗計算器15の演算は、ベクトルの全ての要
素に対して並列に行なわれるのではなく、ベクトルの各
要素毎に逐次実行され、d1が計算された後にd2を計
算し、d2が計算された後d3を計算し、というように
してdmまで計算し、判定器20によって演算が打ち切
られるまで続けられる。一方、分散値算出器16は、コ
ードブック12内の全コードベクトルの各要素の分散値
ベクトルを計算し、出力された分散値17は、ベクトル
の各要素の量子化歪閾値計算器18に入力される。量子
化歪閾値計算器18は、ベクトルの各要素毎に許容され
る量子化歪閾値19を決定し、量子化歪閾値ベクトルと
して出力する。
【0015】ここで、分散値算出器16から量子化歪閾
値計算器18までの演算は、コードブックが固定されて
いれば、予め実行して閾値ベクトル19を算出しておけ
ば良い。また、学習によって作成されたコードブックの
場合は、各コードベクトルのクラスタに属する学習デー
タベクトルを用いて、コードベクトルと学習データベク
トルの誤差の分散を各要素毎に求め、閾値ベクトル19
を決定することが有効である。
【0016】判定器20は、量子化歪diと閾値ベクト
ル19のi番目の要素thiとを比較し、diがthi
より大きければ量子化歪計算をそこで打ち切り、d(i
+1)以降の量子化歪計算は行なわずに、次のコードベ
クトルをコードブック12から取り出して、量子化歪d
1の計算を開始する。逆にdiがthiより小さけれ
ば、次の要素の量子化歪計算を実行し、d(i+1)を
算出する。加算器21は、全ての判定器20で量子化歪
計算が打ち切られなかった場合のみ動作し、コードベク
トル全体の量子化歪を算出し、最小値判定器22に出力
する。最小値判定器22は、コードベクトル全体の量子
化歪がそれまでに探索したコードベクトルの中で最小に
なっているかどうかの判定を行ない、結果をインデック
ス更新器23に出力する。インデックス更新器23で
は、最小値判定器22により最小値であるという判定結
果が得られた場合に、最適コードベクトルのインデック
スを更新し、そのインデックスを保持する。コードブッ
ク内の全てのコードベクトルに対して一連の計算が行な
われた時点で、インデックス更新器23に保持されてい
るインデックスがベクトル量子化結果として出力され
る。
【0017】このように、上記実施例によれば、コード
ベクトルの各要素毎に逐次量子化歪を計算することによ
って、コードベクトル内の各要素について量子化歪を均
等にすることができ、またコードベクトル内の各要素が
ある特定の分布を呈しているようなコードブックにおい
ても、コードベクトル内の各要素に対する量子化歪を均
等にすることができる。さらに、各要素毎に逐次量子化
歪を計算する途中で計算を打ち切ることによって、コー
ドブック内の全てのコードベクトルとターゲットベクト
ルとの2乗差を計算する必要をなくし、計算の無駄を少
なくすることができる。
【0018】(実施例2)次に、本発明の第2の実施例
について、図面を参照しながら説明する。図2はコード
ベクトル内の各要素の量子化歪に対する感度の違いを考
慮し、予備探索を行なうことによって、コードブック探
索の高速化を図ったベクトル量子化装置の例を示してい
る。
【0019】図2において、31は入力信号のターゲッ
トベクトルから量子化歪に対する感度が高いと思われる
要素を抽出する高感度要素抽出器であり、ターゲットベ
クトル高感度要素32とそのインデックスix1を出力
する。33はコードブック、34はコードブック33の
各コードベクトルの中から高感度要素抽出器31から出
力されたインデックスix1で示されるコードベクトル
高感度要素35を取り出す高感度要素選択器、36はコ
ードブック33から取り出されたコードベクトル高感度
要素35と高感度要素抽出器31から取り出されたター
ゲットベクトル高感度要素32とを用いて量子化歪を計
算し、量子化歪が所定の閾値よりも小さくなるコードベ
クトルを選択し、そのコードベクトルのインデックスi
x2を出力予備選択器、37は予備選択器36から出力
されたインデックスix2のコードベクトルをコードブ
ック33から取り出す本選択用コードベクトル選択器、
38は本選択用コードベクトル選択器37によってコー
ドブック33から取り出されたコードベクトルの中から
最もターゲットベクトルに近いものを選択する本選択器
である。
【0020】以上のように構成されたベクトル量子化装
置について、以下、その動作を説明する。図2におい
て、高感度要素抽出器31は、ターゲットベクトルの中
から量子化歪に感度が高いと思われる要素を抽出する。
具体的には、各要素の中で絶対値が最大となる要素が重
要である。あるいは零の近傍で正負の符号の正確さが重
要となる等、量子化対象の性質に基づいて高感度要素が
抽出される。高感度要素抽出器31によって抽出された
要素のインデックスix1は、高感度要素選択器34に
出力され、高感度要素選択器34は、コードブック33
の中からインデックスix1で示されるコードベクトル
の要素であるコードベクトル高感度要素35を取り出
す。コードベクトル高感度要素35は、予備選択器36
に入力され、高感度要素抽出器31から出力されたター
ゲットベクトル高感度要素32と比較され、量子化歪所
定の閾値以下であれば、本選択の候補としてそのコード
ベクトルインデックスix2が本選択用コードベクトル
選択器37に出力される。この予備選択まではコードブ
ック内の全てのコードベクトルに対して行なわれる。予
備選択がコードブック内の全てのコードベクトルに対し
て終了すると、予備選択器36で選択されたコードベク
トルに対して本選択が行なわれる。本選択用コードベク
トル選択器37は、コードブック33の中から出力され
たコードベクトルインデックスix2で示されるコード
ベクトルを取り出し、本選択器38に出力する。本選択
器38は、入力ターゲットベクトルと本選択用コードベ
クトル選択器37によってコードブック33から取り出
されたコードベクトルとを比較し、量子化歪が最小とな
るコードベクトルを最終決定する。
【0021】このように、上記実施例によれば、ターゲ
ットベクトルの要素の中から量子化歪に対して感度が高
い要素を抽出し、その要素に対しては所定の閾値よりも
量子化歪が小さくなることを保証することによって、各
要素の量子化歪に対する感度の違いを考慮したベクトル
量子化を実現し、さらに高感度要素により予備選択を行
なうことで、コードブック探索の高速化を図ることがで
きる。
【0022】(実施例3)次に、本発明の第3の実施例
について、図面を参照しながら説明する。図3はコード
ベクトル内の各要素がある特定の分布を呈しているよう
なコードブックにおいて、コードベクトル内の各要素に
値する量子化歪の重みを均等にするベクトル量子化装置
の例を示している。
【0023】図3において、41は入力信号のターゲッ
トベクトル、42はコードブック、43はコードブック
から取り出されたコードベクトル、44はターゲットベ
クトル41とコードベクトル43との差を算出する加算
器、45は加算器44の出力の2乗を計算する2乗計算
器、46は2乗計算器45によって算出される2乗誤差
ベクトル、47はコードブック42内の全てのコードベ
クトルからコードベクトルの各要素の分散値を算出する
分散値算出器、48は分散値算出器47から出力された
各要素の分散値、49は分散値48から各要素に対する
量子化歪重み付け係数を算出する量子化歪重み付け係数
計算器、50は量子化歪重み付け係数計算器49によっ
て算出された量子化歪重み付け係数、51は2乗誤差ベ
クトル46と量子化歪重み付け係数50を乗算する乗算
器、52は全ての乗算器51の出力の総和を計算する加
算器、53は加算器52の出力が最小となったかどうか
を判定する最小値判定器、54は最小値判定器53によ
って最小値と判定された場合にコードブックインデック
スを更新するインデックス更新器である。
【0024】以上のように構成されたベクトル量子化装
置について、以下、その動作を説明する。図3におい
て、加算器44は、ターゲットベクトル41とコードブ
ック42から取り出されたコードベクトル43との差を
計算し、2乗計算器45に出力する。2乗計算器45
は、加算器44の出力の2乗を計算し、2乗誤差ベクト
ル46を出力する。一方、分散値算出器47は、コード
ブック内42の全コードベクトルの各要素の分散値ベク
トルを計算し、出力された分散値48は、ベクトルの各
要素の量子化歪重み付け係数計算器49に入力される。
量子化歪重み付け係数計算器49は、ベクトルの各要素
毎に量子化歪重み付け係数50を算出し、出力する。
【0025】ここで、分散値算出器47から量子化歪重
み付け係数計算器49までの演算は、コードブックが固
定されていれば、予め実行して量子化歪重み付け係数ベ
クトル50を算出しておけば良い。また、学習によって
作成されたコードブックの場合は、各コードベクトルの
クラスタに属する学習データベクトルを用いて、コード
ベクトルと学習データベクトルの誤差の分散を各要素毎
に求め、量子化重み付け係数ベクトル50を決定するこ
とが有効である。
【0026】乗算器51は、2乗算差ベクトル46と量
子化歪重み付け係数ベクトル50との乗算を行ない、加
算器52に結果を出力する。加算器52は、乗算器51
の結果の総和を算出し、最小値判定器53に出力する。
最小値判定器53は、コードベクトル全体の量子化歪が
それまでに探索したコードベクトルの中で最小になって
いるかどうかの判定を行ない、結果をインデックス更新
器54に出力する。インデックス更新器54では、最小
値判定器53により最小値であるという判定結果が得ら
れた場合に、最適コードベクトルのインデックスを更新
し、そのインデックスを保持する。コードブック42内
の全てのコードベクトルに対して一連の演算が行なわれ
た時点で、インデックス更新器54に保持されているイ
ンデックスが、ベクトル量子化結果として出力される。
【0027】このように、上記実施例によれば、コード
ベクトル内の各要素の分布を考慮した重み付け係数をコ
ードブック探索時に用いることによって、コードベクト
ル内の各要素に対する量子化歪重みを均等にすることが
でき、コードベクトル内の各要素がある特定の分布を呈
しているようなコードブックにおいて、特に有効であ
る。
【0028】なお、上記実施例3において、量子化歪重
み係数に特に大きいものが存在する場合は、実施例2に
示したように予備選択を取り入れれば、コードブック探
索の高速化も可能である。
【0029】
【発明の効果】本発明は、上記実施例から明らかなよう
に、以下に示す効果を持つ優れたベクトル量子化装置を
実現できるものである。 コードベクトル内の各要素について量子化歪を均等に
することが可能となる。 コードベクトル内の各要素がある特定の分布を呈して
いるようなコードブックにおいても、コードベクトル内
の各要素に対する量子化歪の重みを均等にすることが可
能となる。 ターゲットベクトル内の各要素の量子化歪に対する感
度の違いを考慮したベクトル量子化を行なうことが可能
となる。 コードブック内の全てのコードベクトルとターゲット
ベクトルとの2乗差を計算する必要をなくし、計算の無
駄を少なくすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるベクトル量子化
装置のブロック図
【図2】本発明の第2の実施例におけるベクトル量子化
装置のブロック図
【図3】本発明の第3の実施例におけるベクトル量子化
装置のブロック図
【図4】従来の一般的なベクトル量子化装置のブロック
【符号の説明】
11 ターゲットベクトル 12 コードブック 13 コードベクトル 15 2乗計算器 16 分散値算出器 17 分散値 18 量子化歪閾値計算器 19 量子化歪閾値 20 判定器 22 最小値判定器 23 インデックス更新器 31 高感度要素抽出器 32 ターゲットベクトル高感度要素 33 コードブック 34 高感度要素選択器 35 コードベクトル高感度要素 36 予備選択器 37 本選択用コードベクトル選択器 38 本選択器 41 ターゲットベクトル 42 コードブック 43 コードベクトル 45 2乗計算器 46 2乗誤差ベクトル 47 分散値算出器 48 分散値 49 量子化歪重み付け係数計算器 50 量子化歪重み付け係数 53 最小値判定器 54 インデックス更新器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コードベクトルの各要素の分散を全コー
    ドベクトルから算出する分散値算出器と、前記分散値算
    出器の出力からコードベクトルの各要素毎の量子化歪閾
    値を決定する量子化歪閾値計算器と、量子化ターゲット
    ベクトルの各要素毎に量子化歪を算出するための加算器
    および2乗計算器と、前記量子化歪閾値計算器によって
    決定された閾値と前記加算器および2乗計算器によって
    算出された量子化歪の大きさによって、コードベクトル
    の次の要素の量子化歪算出を行なうか、量子化歪の算出
    を打ち切るかの決定を行なう判定器と、コードベクトル
    の量子化歪の算出が最後まで打ち切られずに終了した場
    合に、コードベクトル全体の量子化歪がそれ以前に求め
    られていたコードベクトルのコードベクトル全体の量子
    化歪の最小値より小さいかどうかを判定する最小値判定
    器と、前記最小値判定器によって最小値であると判定さ
    れた場合にコードベクトルのインデックスを更新するイ
    ンデックス更新器とを備えたベクトル量子化装置。
  2. 【請求項2】 ターゲットベクトルの各要素の中から量
    子化歪に対し最も感度が高いと考えられる要素を抽出す
    る高感度要素抽出器と、コードブックから取り出したコ
    ードベクトルからターゲットベクトルの高感度要素に対
    応する要素を取り出す高感度要素選択器と、前記高感度
    要素抽出器によって抽出されたターゲットベクトル高感
    度要素と前記高感度要素選択器によって取り出されたコ
    ードベクトル高感度要素とを用いて量子化歪を計算し、
    量子化歪が所定の閾値より小さくなるコードベクトルを
    選択する予備選択器と、前記予備選択器によって選択さ
    れたコードベクトルをコードブックから取り出す本選択
    用コードベクトル選択器と、前記本選択用コードベクト
    ル選択器によってコードブックから取り出されたコード
    ベクトルの中からコードベクトル全体の歪を最小とする
    コードベクトルを選択する本選択器とを備えたベクトル
    量子化装置。
  3. 【請求項3】 コードベクトルの各要素の分散を全コー
    ドベクトルから算出する分散値算出器と、前記分散値算
    出器の出力からコードベクトルの各要素の量子化歪重み
    付け係数を算出する量子化歪重み付け係数計算器と、量
    子化ターゲットベクトルとコードベクトルの各要素毎に
    量子化歪を算出するための加算器および2乗計算器と、
    前記量子化歪重み付け係数計算器によって決定された量
    子化歪重み付け係数と前記加算器および2乗計算器によ
    って算出された量子化歪との乗算を行なう乗算器と、前
    記乗算器の全ての出力の総和を計算する加算器と、前記
    加算器の結果がそれ以前に求められていたコードベクト
    ルのコードベクトル全体の量子化歪の最小値より小さい
    かどうかを判定する最小判定器と、前記最小判定器によ
    って最小値であると判定された場合にコードベクトルの
    インデックスを更新するインデックス更新器とを備えた
    ベクトル量子化装置。
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KR100324204B1 (ko) * 1999-12-24 2002-02-16 오길록 예측분할벡터양자화 및 예측분할행렬양자화 방식에 의한선스펙트럼쌍 양자화기의 고속탐색방법
JP2006295829A (ja) * 2005-04-14 2006-10-26 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 量子化装置、量子化プログラム、及び信号処理装置
JP2009545775A (ja) * 2006-07-31 2009-12-24 クゥアルコム・インコーポレイテッド ゲインファクタ制限のためのシステム、方法及び装置

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