JPH08122345A - 磁気検出装置および信号判別装置 - Google Patents
磁気検出装置および信号判別装置Info
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- JPH08122345A JPH08122345A JP6278571A JP27857194A JPH08122345A JP H08122345 A JPH08122345 A JP H08122345A JP 6278571 A JP6278571 A JP 6278571A JP 27857194 A JP27857194 A JP 27857194A JP H08122345 A JPH08122345 A JP H08122345A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ホール素子の出力信号を電源電位または接地
電位からシフトさせ、故障時と正常時とにおける信号レ
ベルの判別を容易にする。 【構成】 ホール素子１の出力信号は増幅回路３で増幅
されてＦＥＴ４のゲートに入力される。ＦＥＴ４のドレ
インおよび電源ＶDD間にはダイオード５が設けられ、Ｆ
ＥＴ４のソースおよび接地間にはダイオード７が設けら
れる。負荷抵抗６と前記ドレインとの間から出力端子が
引き出される。ＦＥＴ４ガオンのときにはダイオード７
の順方向電圧降下分だけ接地電位より高いローレベル信
号が出力信号Ｓとして取り出される。また、ＦＥＴ４が
オフのときにはダイオード５の順方向電圧降下分だけ電
源電位より低いハイレベル信号が出力信号Ｓとして取り
出される。
電位からシフトさせ、故障時と正常時とにおける信号レ
ベルの判別を容易にする。 【構成】 ホール素子１の出力信号は増幅回路３で増幅
されてＦＥＴ４のゲートに入力される。ＦＥＴ４のドレ
インおよび電源ＶDD間にはダイオード５が設けられ、Ｆ
ＥＴ４のソースおよび接地間にはダイオード７が設けら
れる。負荷抵抗６と前記ドレインとの間から出力端子が
引き出される。ＦＥＴ４ガオンのときにはダイオード７
の順方向電圧降下分だけ接地電位より高いローレベル信
号が出力信号Ｓとして取り出される。また、ＦＥＴ４が
オフのときにはダイオード５の順方向電圧降下分だけ電
源電位より低いハイレベル信号が出力信号Ｓとして取り
出される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は磁気検出装置および信号
判別装置に関するものであり、特に、歯車やラックなど
の移動体の動きを磁気的に検出する装置、および該装置
による異常時と正常時との信号を判別する装置に関す
る。
判別装置に関するものであり、特に、歯車やラックなど
の移動体の動きを磁気的に検出する装置、および該装置
による異常時と正常時との信号を判別する装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】歯車や回転軸などの回転体、ならびにラ
ックやプランジャなどの往復動体の動作、例えば回転
（往復動）方向や回転数（往復動速度）を検出する装置
として、これら回転体や往復動体（以下「移動体」とい
う）の動作に応じて正弦波状の交流波形を発生する検出
素子を、移動体表面に設けられた永久磁石または磁性体
などの検出用部材の移動軌跡に沿って、磁気的に順次こ
れと結合するように配置したものが知られている。例え
ば、前記検出素子を測定対象の回転体の回転軌跡に沿っ
て位相を９０°異ならせて２つ配置し、これら２つの検
出素子の出力の発生順序に基づいて、あるいは２つの検
出素子の出力差の極性と各検出素子の出力極性との相互
関係に基づいて前記回転体の回転方向を判別する装置が
知られている（特開平２−１４０６７９号公報）。な
お、ここでいう検出素子はホール素子などの磁電素子で
ある。
ックやプランジャなどの往復動体の動作、例えば回転
（往復動）方向や回転数（往復動速度）を検出する装置
として、これら回転体や往復動体（以下「移動体」とい
う）の動作に応じて正弦波状の交流波形を発生する検出
素子を、移動体表面に設けられた永久磁石または磁性体
などの検出用部材の移動軌跡に沿って、磁気的に順次こ
れと結合するように配置したものが知られている。例え
ば、前記検出素子を測定対象の回転体の回転軌跡に沿っ
て位相を９０°異ならせて２つ配置し、これら２つの検
出素子の出力の発生順序に基づいて、あるいは２つの検
出素子の出力差の極性と各検出素子の出力極性との相互
関係に基づいて前記回転体の回転方向を判別する装置が
知られている（特開平２−１４０６７９号公報）。な
お、ここでいう検出素子はホール素子などの磁電素子で
ある。
【０００３】歯車の回転を検出するための磁気検出装置
の一般的な信号処理について図５を参照して説明する。
同図において、ホール素子１は例えば図示しない歯車の
歯先円に沿って予定のギャップをあけて配置されてい
る。そして、前記歯車が回転すると歯車の歯のピッチに
応じて、ホール素子と歯車との距離による磁気結合の強
弱に相応した正弦波状の信号ａを出力する。該正弦波状
の信号ａは信号処理ＩＣ２に入力されて波形整形され、
最終的に矩形波信号ｂを出力する。該構成の磁気検出装
置は、例えば自動車のエンジン周りに配置されて使用さ
れることがあり、その出力信号はハーネスによって遠隔
の制御装置に送信される。前記ホール素子１および信号
処理ＩＣ２等はＩＣパッケージとして一体化されること
が多い。
の一般的な信号処理について図５を参照して説明する。
同図において、ホール素子１は例えば図示しない歯車の
歯先円に沿って予定のギャップをあけて配置されてい
る。そして、前記歯車が回転すると歯車の歯のピッチに
応じて、ホール素子と歯車との距離による磁気結合の強
弱に相応した正弦波状の信号ａを出力する。該正弦波状
の信号ａは信号処理ＩＣ２に入力されて波形整形され、
最終的に矩形波信号ｂを出力する。該構成の磁気検出装
置は、例えば自動車のエンジン周りに配置されて使用さ
れることがあり、その出力信号はハーネスによって遠隔
の制御装置に送信される。前記ホール素子１および信号
処理ＩＣ２等はＩＣパッケージとして一体化されること
が多い。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】前記磁気検出装置で
は、断線等の故障により、正常な信号が得られなくなる
場合がある。例えば、前記ＩＣパッケージから制御装置
までの信号線の断線、ＩＣパッケージと信号線との半田
付け部のはずれ、あるいはＩＣパッケージ内のＩＣと端
子とをつなぐワイヤボンドのはずれ等である。なお、Ｉ
Ｃ内部の断線は経験的にはほとんど起こり得ないと考え
られているため、本発明では特に問題とはしない。
は、断線等の故障により、正常な信号が得られなくなる
場合がある。例えば、前記ＩＣパッケージから制御装置
までの信号線の断線、ＩＣパッケージと信号線との半田
付け部のはずれ、あるいはＩＣパッケージ内のＩＣと端
子とをつなぐワイヤボンドのはずれ等である。なお、Ｉ
Ｃ内部の断線は経験的にはほとんど起こり得ないと考え
られているため、本発明では特に問題とはしない。
【０００５】上述のような断線が発生すると、前記信号
処理ＩＣ２の出力信号つまり矩形波信号は、断線箇所に
よってハイレベルまたはローレベルのいずれかに固定さ
れる。ところが、このようにハイレベルまたはローレベ
ルのいずれかに信号が固定されるのは、故障時のみなら
ず、歯車など被検出体の回転や往復動が停止していると
きも同様である。つまり、従来の磁気検出装置では、磁
気検出装置の故障か移動体の停止かを、その出力信号の
みに基づいては区別できないという問題点があった。
処理ＩＣ２の出力信号つまり矩形波信号は、断線箇所に
よってハイレベルまたはローレベルのいずれかに固定さ
れる。ところが、このようにハイレベルまたはローレベ
ルのいずれかに信号が固定されるのは、故障時のみなら
ず、歯車など被検出体の回転や往復動が停止していると
きも同様である。つまり、従来の磁気検出装置では、磁
気検出装置の故障か移動体の停止かを、その出力信号の
みに基づいては区別できないという問題点があった。
【０００６】なお、出力信号線を２本引き出し、一方が
ハイレベルのとき他方はローレベルとなり、一方がロー
レベルのときは他方がハイレベルとなるように回路構成
し、両者が同レベルの信号になったときには故障が発生
したと判断するようにすることが考えられる。しかし、
この方法では、ハーネスが１本余計に必要となり、かつ
回路規模も大型化するという問題点がある。
ハイレベルのとき他方はローレベルとなり、一方がロー
レベルのときは他方がハイレベルとなるように回路構成
し、両者が同レベルの信号になったときには故障が発生
したと判断するようにすることが考えられる。しかし、
この方法では、ハーネスが１本余計に必要となり、かつ
回路規模も大型化するという問題点がある。
【０００７】本発明は、上記課題を解決し、出力信号の
みによって磁気検出装置の故障か測定対象の停止かの判
別を行うことができる磁気検出装置および信号判別装置
を提供することを目的とする。
みによって磁気検出装置の故障か測定対象の停止かの判
別を行うことができる磁気検出装置および信号判別装置
を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し、目
的を達成するための本発明は、磁電素子と、前記磁電素
子の出力信号のレベルに応じてオン・オフするスイッチ
ング素子と、前記スイッチング素子のオフ時には前記出
力信号を供給電源電圧よりも第１の予定値だけ低い値に
変換させて出力する第１のレベル変換回路、およびオン
時には前記出力信号を接地レベルよりも第２の予定値だ
け高い値に変換させて出力する第２のレベル変換回路の
少なくとも一方とを具備した点に第１の特徴がある。
的を達成するための本発明は、磁電素子と、前記磁電素
子の出力信号のレベルに応じてオン・オフするスイッチ
ング素子と、前記スイッチング素子のオフ時には前記出
力信号を供給電源電圧よりも第１の予定値だけ低い値に
変換させて出力する第１のレベル変換回路、およびオン
時には前記出力信号を接地レベルよりも第２の予定値だ
け高い値に変換させて出力する第２のレベル変換回路の
少なくとも一方とを具備した点に第１の特徴がある。
【０００９】また、本発明は、磁電素子と、供給電源お
よび接地間に設けられ、前記磁電素子の出力信号レベル
の変化に応じてオン・オフするスイッチング素子と、前
記スイッチング素子の正側に設けられた負荷抵抗と、前
記供給電源および負荷抵抗間に順方向に接続された第１
のダイオードおよび該ダイオードのカソードに接続され
た接地抵抗、ならびに前記スイッチング素子の負側に接
続された第２のダイオードのいずれか一方と、前記スイ
ッチング素子および負荷抵抗の接続点に設けられた出力
端子とを具備した点に第２の特徴がある。
よび接地間に設けられ、前記磁電素子の出力信号レベル
の変化に応じてオン・オフするスイッチング素子と、前
記スイッチング素子の正側に設けられた負荷抵抗と、前
記供給電源および負荷抵抗間に順方向に接続された第１
のダイオードおよび該ダイオードのカソードに接続され
た接地抵抗、ならびに前記スイッチング素子の負側に接
続された第２のダイオードのいずれか一方と、前記スイ
ッチング素子および負荷抵抗の接続点に設けられた出力
端子とを具備した点に第２の特徴がある。
【００１０】また、本発明は、入力信号のレベルを検出
する手段と、検出されたレベルが供給電源電位もしくは
接地電位、またはこれら以外のいずれであるかを判別す
るレベル判別手段とを具備し、該レベル判別手段によ
り、前記入力信号が供給電源電位もしくは接地電位であ
ると判別されたときに故障信号を出力するように構成し
た点に第３の特徴があり、さらに前記入力信号が前記第
１または第２の特徴を有する発明によって得られたもの
である点を第４の特徴とする。
する手段と、検出されたレベルが供給電源電位もしくは
接地電位、またはこれら以外のいずれであるかを判別す
るレベル判別手段とを具備し、該レベル判別手段によ
り、前記入力信号が供給電源電位もしくは接地電位であ
ると判別されたときに故障信号を出力するように構成し
た点に第３の特徴があり、さらに前記入力信号が前記第
１または第２の特徴を有する発明によって得られたもの
である点を第４の特徴とする。
【００１１】
【作用】第１の特徴を有する本発明では、磁電素子の出
力信号のレベルが供給電源電圧レベルよりも低く、接地
レベルよりも高くなるようにレベル変換される。また、
第２の特徴を有する本発明では、スイッチング素子のオ
ンのときには該スイッチング素子の負側に接続されたダ
イオードの順方向電圧降下に相当する電位だけ接地レベ
ルよりも高い出力信号が得られ、スイッチング素子がオ
フのときには該スイッチング素子の正側に接続されたダ
イオードの順方向電圧降下に相当する電位だけ供給電源
電圧レベルよりも低い出力信号が得られる。このよう
に、第１または第２の特徴を有する本発明では、信号レ
ベルが供給電源電圧レベルまたは接地レベルに固定され
る故障状態と、正常状態とで出力信号レベルに差異を設
けることができる。
力信号のレベルが供給電源電圧レベルよりも低く、接地
レベルよりも高くなるようにレベル変換される。また、
第２の特徴を有する本発明では、スイッチング素子のオ
ンのときには該スイッチング素子の負側に接続されたダ
イオードの順方向電圧降下に相当する電位だけ接地レベ
ルよりも高い出力信号が得られ、スイッチング素子がオ
フのときには該スイッチング素子の正側に接続されたダ
イオードの順方向電圧降下に相当する電位だけ供給電源
電圧レベルよりも低い出力信号が得られる。このよう
に、第１または第２の特徴を有する本発明では、信号レ
ベルが供給電源電圧レベルまたは接地レベルに固定され
る故障状態と、正常状態とで出力信号レベルに差異を設
けることができる。
【００１２】また、第３および第４の特徴を有する本発
明では、入力信号に関して、故障および正常状態のいず
れに対応する信号レベルかが判別され、故障状態に対応
するレベルの出力信号が検出された場合に故障信号が出
力される。
明では、入力信号に関して、故障および正常状態のいず
れに対応する信号レベルかが判別され、故障状態に対応
するレベルの出力信号が検出された場合に故障信号が出
力される。
【００１３】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を詳細に説明す
る。図１は本発明の一実施例に係る磁気検出装置の回路
図である。図１において、ホール素子１の一方の電流端
子１ａは駆動電源ＶDDに接続され、他方の電流端子１ｂ
は接地されている。また、ホール素子１の出力端子１ｃ
はオペアンプなどで構成される増幅回路３の入力側に接
続され、さらに該増幅回路３の出力側はＦＥＴ４のゲー
トに接続されている。該増幅回路３の電源はホール素子
１の駆動電源ＶDDと共用されている。駆動電源ＶDDとＦ
ＥＴ４のドレインとの間にはダイオード５および負荷抵
抗６が直列に接続されていて、ＦＥＴ４のソースと接地
間にはダイオード７が接続されている。また、前記ダイ
オード５のカソードは抵抗８を介して接地されている。
そして、ＦＥＴ４のドレインおよび負荷抵抗６の接続点
の電位が出力信号Ｓとして図示しない制御装置に取り出
される。
る。図１は本発明の一実施例に係る磁気検出装置の回路
図である。図１において、ホール素子１の一方の電流端
子１ａは駆動電源ＶDDに接続され、他方の電流端子１ｂ
は接地されている。また、ホール素子１の出力端子１ｃ
はオペアンプなどで構成される増幅回路３の入力側に接
続され、さらに該増幅回路３の出力側はＦＥＴ４のゲー
トに接続されている。該増幅回路３の電源はホール素子
１の駆動電源ＶDDと共用されている。駆動電源ＶDDとＦ
ＥＴ４のドレインとの間にはダイオード５および負荷抵
抗６が直列に接続されていて、ＦＥＴ４のソースと接地
間にはダイオード７が接続されている。また、前記ダイ
オード５のカソードは抵抗８を介して接地されている。
そして、ＦＥＴ４のドレインおよび負荷抵抗６の接続点
の電位が出力信号Ｓとして図示しない制御装置に取り出
される。
【００１４】次に、上記構成の磁気検出装置の動作を説
明する。ホール素子１に作用する磁気の大きさつまり磁
気結合の強弱によって増幅回路３の出力信号つまりＦＥ
Ｔ４のゲート電圧のレベルは高低に変化する。該ゲート
電圧がスレッシュホールド値以下ではＦＥＴ４はオン状
態であり、ゲート電圧がスレッシュホールド値を超える
とＦＥＴ４はオフ状態となる。このＦＥＴ４のオン・オ
フにより、出力信号Ｓとしては矩形波信号が得られる。
明する。ホール素子１に作用する磁気の大きさつまり磁
気結合の強弱によって増幅回路３の出力信号つまりＦＥ
Ｔ４のゲート電圧のレベルは高低に変化する。該ゲート
電圧がスレッシュホールド値以下ではＦＥＴ４はオン状
態であり、ゲート電圧がスレッシュホールド値を超える
とＦＥＴ４はオフ状態となる。このＦＥＴ４のオン・オ
フにより、出力信号Ｓとしては矩形波信号が得られる。
【００１５】前記出力信号Ｓの電位について図２の等価
回路を参照して説明する。図２（ａ）はＦＥＴ４がオフ
状態のときの回路であり、抵抗５ａはダイオード５の順
方向抵抗に相当する。この場合の出力信号Ｓは供給電圧
に対して抵抗５ａによる電圧降下Ｖｆだけ低い値とな
る。一方、図２（ｂ）はＦＥＴ４がオン状態のときの回
路であり、抵抗７ａはダイオード７の順方向抵抗に相当
する。この場合の出力信号Ｓは接地電位に対して抵抗７
ａによる電圧降下Ｖｆに相当する電位だけ高い値とな
る。例えば、ショットキーダイオードを使用した場合、
０．４ないし０．６ボルトの電圧降下Ｖｆがある。
回路を参照して説明する。図２（ａ）はＦＥＴ４がオフ
状態のときの回路であり、抵抗５ａはダイオード５の順
方向抵抗に相当する。この場合の出力信号Ｓは供給電圧
に対して抵抗５ａによる電圧降下Ｖｆだけ低い値とな
る。一方、図２（ｂ）はＦＥＴ４がオン状態のときの回
路であり、抵抗７ａはダイオード７の順方向抵抗に相当
する。この場合の出力信号Ｓは接地電位に対して抵抗７
ａによる電圧降下Ｖｆに相当する電位だけ高い値とな
る。例えば、ショットキーダイオードを使用した場合、
０．４ないし０．６ボルトの電圧降下Ｖｆがある。
【００１６】図３は出力信号Ｓの波形図であり、ホール
素子１を、歯車の歯先円から予定のギャップをあけて配
置し、該歯車の回転状態を出力信号Ｓとして取り出す場
合の例である。図３において、出力信号Ｓは歯車の回転
に応じて、規則的に高低する信号である。歯車が停止し
た状態では、その停止位置に応じて出力信号Ｓはハイレ
ベル「Ｈ」またはローレベル「Ｌ」に固定される。図３
では、出力信号Ｓがローレベルに固定されたときの停止
状態（図中の符号Ｒ）を示している。一方、断線による
故障が発生した場合、断線箇所によって出力信号Ｓは供
給電圧ＶDDまたは接地レベルＧＮＤに固定される。図３
では、断線により出力信号Ｓが接地レベルＧＮＤに固定
された状態（図中の符号Ｔ）を示している。
素子１を、歯車の歯先円から予定のギャップをあけて配
置し、該歯車の回転状態を出力信号Ｓとして取り出す場
合の例である。図３において、出力信号Ｓは歯車の回転
に応じて、規則的に高低する信号である。歯車が停止し
た状態では、その停止位置に応じて出力信号Ｓはハイレ
ベル「Ｈ」またはローレベル「Ｌ」に固定される。図３
では、出力信号Ｓがローレベルに固定されたときの停止
状態（図中の符号Ｒ）を示している。一方、断線による
故障が発生した場合、断線箇所によって出力信号Ｓは供
給電圧ＶDDまたは接地レベルＧＮＤに固定される。図３
では、断線により出力信号Ｓが接地レベルＧＮＤに固定
された状態（図中の符号Ｔ）を示している。
【００１７】このように、本実施例では、出力信号Ｓの
ハイレベルを供給電圧ＶDDより予定値だけ低く設定し、
ローレベルを接地レベルＧＮＤより予定値だけ高く設定
した。したがって、歯車などの移動体が停止したとき
と、磁気検出装置が故障したときとで、それぞれ異なる
値で出力信号Ｓが固定する。なお、供給電圧ＶDDおよび
接地レベルＧＮＤに対する出力信号Ｓのハイレベルおよ
びローレベルの差をさらに大きくしたい場合にはダイオ
ード５または７を必要な数だけ直列に接続すればよい。
ハイレベルを供給電圧ＶDDより予定値だけ低く設定し、
ローレベルを接地レベルＧＮＤより予定値だけ高く設定
した。したがって、歯車などの移動体が停止したとき
と、磁気検出装置が故障したときとで、それぞれ異なる
値で出力信号Ｓが固定する。なお、供給電圧ＶDDおよび
接地レベルＧＮＤに対する出力信号Ｓのハイレベルおよ
びローレベルの差をさらに大きくしたい場合にはダイオ
ード５または７を必要な数だけ直列に接続すればよい。
【００１８】上述の磁気検出装置の出力信号Ｓを制御装
置に取り込むことによって、被検出移動体の回転状態を
検出できるとともに、故障の判別を行うこともできる。
制御装置に含まれる故障判別部は、例えば、次のように
構成すればよい。図４は故障判別部を含む制御装置の要
部機能ブロック図である。同図において、磁気検出装置
の出力信号Ｓは信号判別部９に入力される。信号判別部
部９は出力信号Ｓが供給電圧ＶDDもしくは接地レベルＧ
ＮＤか、またはそれ以外の値かを判別する。そして、出
力信号Ｓが供給電圧ＶDDもしくは接地レベルＧＮＤであ
れば、信号ｓ１を出力し、それ以外の値ならば信号ｓ２
を出力する。信号ｓ１は故障表示部１０に供給され、該
故障表示部１０は該信号ｓ１に応答してＬＣＤなどのデ
ィスプレイ１１に故障表示をさせたり、故障を示す表示
灯１２を点灯させたりする。一方、信号ｓ２は信号処理
部１３に供給され、該信号処理部１３は、回転数検出や
回転方向検出などの予定の検出処理を実行する。なお、
該制御装置は、ＣＰＵやＲＯＭ，ＲＡＭ等からなる周知
のマイクロコンピュータで構成することができる。
置に取り込むことによって、被検出移動体の回転状態を
検出できるとともに、故障の判別を行うこともできる。
制御装置に含まれる故障判別部は、例えば、次のように
構成すればよい。図４は故障判別部を含む制御装置の要
部機能ブロック図である。同図において、磁気検出装置
の出力信号Ｓは信号判別部９に入力される。信号判別部
部９は出力信号Ｓが供給電圧ＶDDもしくは接地レベルＧ
ＮＤか、またはそれ以外の値かを判別する。そして、出
力信号Ｓが供給電圧ＶDDもしくは接地レベルＧＮＤであ
れば、信号ｓ１を出力し、それ以外の値ならば信号ｓ２
を出力する。信号ｓ１は故障表示部１０に供給され、該
故障表示部１０は該信号ｓ１に応答してＬＣＤなどのデ
ィスプレイ１１に故障表示をさせたり、故障を示す表示
灯１２を点灯させたりする。一方、信号ｓ２は信号処理
部１３に供給され、該信号処理部１３は、回転数検出や
回転方向検出などの予定の検出処理を実行する。なお、
該制御装置は、ＣＰＵやＲＯＭ，ＲＡＭ等からなる周知
のマイクロコンピュータで構成することができる。
【００１９】なお、本実施例では、より広範囲での断線
による故障を検知できるように、出力信号Ｓのハイレベ
ル側およびローレベル側を、それぞれ供給電圧ＶDDおよ
び接地レベルＧＮＤからシフトさせた。しかし、特定箇
所の断線のみを判別できればよいような用途では、必ず
しも本実施例の構成をとる必要はなく、出力信号Ｓのハ
イレベル側およびローレベル側のいずれか一方を、それ
ぞれ供給電圧ＶDDおよび接地レベルＧＮＤからシフトさ
せるようにしてもよい。
による故障を検知できるように、出力信号Ｓのハイレベ
ル側およびローレベル側を、それぞれ供給電圧ＶDDおよ
び接地レベルＧＮＤからシフトさせた。しかし、特定箇
所の断線のみを判別できればよいような用途では、必ず
しも本実施例の構成をとる必要はなく、出力信号Ｓのハ
イレベル側およびローレベル側のいずれか一方を、それ
ぞれ供給電圧ＶDDおよび接地レベルＧＮＤからシフトさ
せるようにしてもよい。
【００２０】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
１および請求項２の発明によれば、故障状態では供給電
源電圧レベルまたは接地レベルに出力信号が固定され、
正常状態ではそれ以外の電圧レベルの出力信号が得られ
るので、例えば、この出力信号のみを監視することによ
って正常および以上の区別を容易に行うこどかできる。
１および請求項２の発明によれば、故障状態では供給電
源電圧レベルまたは接地レベルに出力信号が固定され、
正常状態ではそれ以外の電圧レベルの出力信号が得られ
るので、例えば、この出力信号のみを監視することによ
って正常および以上の区別を容易に行うこどかできる。
【００２１】また、請求項３および請求項４の発明によ
れば、故障および正常状態のいずれに対応する信号レベ
ルかが判別され、故障状態に対応するレベルの出力信号
が検出された場合に故障信号が出力される。その結果、
出力信号のレベルによって断線などの故障を容易に検知
することができる。
れば、故障および正常状態のいずれに対応する信号レベ
ルかが判別され、故障状態に対応するレベルの出力信号
が検出された場合に故障信号が出力される。その結果、
出力信号のレベルによって断線などの故障を容易に検知
することができる。
【図１】 本発明の実施例に係る磁気検出装置の回路図
である。
である。
【図２】 磁気検出装置の要部等価回路図である。
【図３】 磁気検出装置の出力信号を示す波形図であ
る。
る。
【図４】 本発明の実施例に係る信号判別装置の要部機
能を示すブロック図である。
能を示すブロック図である。
【図５】 一般的な磁気検出装置の信号処理系統図であ
る。
る。
１…ホール素子、 ３…増幅回路、 ４…ＦＥＴ、
５，７…ダイオード、 ９…信号判別部、 １０…故障
表示部
５，７…ダイオード、 ９…信号判別部、 １０…故障
表示部
Claims (4)
- 【請求項１】 被測定移動体の磁性部分と磁気的に結合
されるように配置され、前記磁性部分との磁気的結合の
強弱に相応したレベルの信号を出力する磁電素子と、 前記磁電素子の出力信号のレベルに応じてオン・オフす
るスイッチング素子と、 前記スイッチング素子のオフ時には前記出力信号を供給
電源電圧よりも第１の予定値だけ低い値に変換させて出
力する第１のレベル変換回路、およびオン時には前記出
力信号を接地レベルよりも第２の予定値だけ高い値に変
換させて出力する第２のレベル変換回路の少なくとも一
方とを具備したことを特徴とする磁気検出装置。 - 【請求項２】 被測定移動体の磁性部分と磁気的に結合
されるように配置され、前記磁性部分との磁気的結合の
強弱に相応したレベルの信号を出力する磁電素子と、 供給電源および接地間に設けられ、前記磁電素子の出力
信号レベルの変化に応じてオン・オフするスイッチング
素子と、 前記スイッチング素子の正側に設けられた負荷抵抗と、 前記供給電源および負荷抵抗間に順方向に接続された第
１のダイオードおよび該ダイオードのカソードに接続さ
れた接地抵抗、ならびに前記スイッチング素子の負側に
接続された第２のダイオードのいずれか一方と、 前記スイッチング素子および負荷抵抗の接続点に設けら
れた出力端子とを具備したことを特徴とする磁気検出装
置。 - 【請求項３】 入力信号のレベルを検出する手段と、 検出されたレベルが供給電源電位もしくは接地電位、ま
たはこれら以外のいずれであるかを判別するレベル判別
手段とを具備し、 該レベル判別手段により、前記入力信号が供給電源電位
もしくは接地電位であると判別されたときに故障信号を
出力するように構成したことを特徴とする信号判別装
置。 - 【請求項４】 前記入力信号が、請求項１または２の磁
気検出装置から供給される信号であることを特徴とする
請求項３記載の信号判別装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6278571A JPH08122345A (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | 磁気検出装置および信号判別装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6278571A JPH08122345A (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | 磁気検出装置および信号判別装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08122345A true JPH08122345A (ja) | 1996-05-17 |
Family
ID=17599125
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6278571A Pending JPH08122345A (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | 磁気検出装置および信号判別装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08122345A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001314388A (ja) * | 2000-05-10 | 2001-11-13 | Toshiba Corp | 生体磁気計測装置 |
| KR100356202B1 (ko) * | 1999-10-21 | 2002-10-18 | 현대자동차주식회사 | 차속센서 이상유무 진단방법 |
-
1994
- 1994-10-19 JP JP6278571A patent/JPH08122345A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100356202B1 (ko) * | 1999-10-21 | 2002-10-18 | 현대자동차주식회사 | 차속센서 이상유무 진단방법 |
| JP2001314388A (ja) * | 2000-05-10 | 2001-11-13 | Toshiba Corp | 生体磁気計測装置 |
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