JPH08120585A - 抄紙機のプレス装置 - Google Patents

抄紙機のプレス装置

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JPH08120585A
JPH08120585A JP6256345A JP25634594A JPH08120585A JP H08120585 A JPH08120585 A JP H08120585A JP 6256345 A JP6256345 A JP 6256345A JP 25634594 A JP25634594 A JP 25634594A JP H08120585 A JPH08120585 A JP H08120585A
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JP
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roll
press
felt
wet paper
paper
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JP6256345A
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Hiroshi Iwata
弘 岩田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オープンドローを解消する構成とすることに
より、紙切れ防止を図ることができ、走行性能が向上
し、かつ自動通紙を可能とする抄紙機のプレス装置を提
供する。 【構成】 第3プレスパートで回動するフェルト7の走
行経路を、第3プレスニップを構成するセンタロール6
とグルーブドロール6cの間を湿紙と共に通した後、一
度湿紙1及び前記センタロール6から離脱させると共
に、脱水手段を経て再度前記センタロール6と同ロール
6に接触回転するロール13の間を通す経路と、同ロー
ル13に接触回転するサクショントランスファロール1
8に巻回されて走行する第4プレスパートのフェルト8
と共に湿紙1を挟んで走行し、第4プレスパートのニッ
プ部前で湿紙1から離脱する経路とで構成してなるもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は通紙性能の向上を図るよ
うにした抄紙機のプレス装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】抄紙工程におけるプレスパートの役割は
上流工程のワイヤパートで濃度15〜18%まで脱水さ
れた湿紙を、フェルトで挟み込み或いはフェルト上に乗
せてロール等で加圧することにより搾水し、更に複数の
プレス段数を経て40〜45%程度まで濃度を上げ、次
工程のドライヤパートへ移送することにある。図3によ
り従来の抄紙機におけるプレス装置の全体構成の1例を
説明すると、ワイヤパートにより紙層形成が行われた濃
度15〜18%程度の湿紙1は、サクションピックアッ
プロール2により吸引されることにより、ピックアップ
フェルト3に付着して運ばれ、同フェルトと1Pボトム
フェルト4、サクションロール5及びグルーブドロール
6aにて形成されるダブルフェルトプレスと呼ばれる1
番プレス1Pにおいて、フェルト3及び4を介して搾水
される。更にサクションロール5の真空により吸引され
ながら、ピックアップフェルト3の表面に湿紙を保持し
たのち、表面が平滑なセンタロール6とグルーブドロー
ル6bにて形成されるシングルフェルトプレスと呼ばれ
る2番プレス2Pで搾水が行われる。
【0003】ここで湿紙1は、ピックアップフェルト3
より表面が密なプレスセンタロール6上に転移したの
ち、同ロール6と第3のグルーブドロール6cにて形成
される3番プレス3Pにて更に3Pフェルト7側へ搾水
され、濃度35〜40%程度となる。センタロール6の
表面に付着して搬送される湿紙1は、ドクター17によ
り掻き取られ、オープンドローと呼ばれる湿紙がサポー
トされない状況でロールの回転速度差のみによって引っ
張られ、ペーパーロール9を介してサクショントランス
ファロール18を巻回走行する4Pボトムフェルト8上
に乗って、4Pトップロール10とグルーブドロール6
dによって形成される4番プレス4Pで搾水が行われた
のち、次工程のドライヤロール11等で構成されるドラ
イヤパートへと移送される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の抄紙機のプ
レス装置においては、オープンドローと呼ばれる湿紙1
がセンタロール6から離れる位置から、ペーパーロール
9に接するまで及び4Pボトムフェルト8上に湿紙1が
乗った状態で走行するペーパーロール9と4番プレス4
P間では、ロールの回転速度差によってのみ湿紙1が引
っ張られており、高速で走行する湿紙1の拘束力が不充
分であった。従って紙幅100mm程度のテールと呼ばれ
る湿紙を、3番プレス3P〜4番プレス4P間で通紙を
行う際、湿紙強度が弱い為に引張力の微少な変動により
湿紙が破断し易く、3番プレス3Pと4番プレス4P間
の通紙には高度な熟練が必要であった。更に全幅通紙を
行った時、フラッピングと呼ばれる現象、即ち湿紙両端
部がフェルトより浮き上がり、バタツキなどによる走行
の不安定性から抄紙速度が上げられないと云う問題があ
った。本発明は、オープンドローを解消する構成とする
ことにより、紙切れ防止を図ることができ、走行性能が
向上し、かつ自動通紙を可能とする抄紙機のプレス装置
を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、第3
プレスパートで回動するフェルトの走行経路を、第3プ
レスニップを構成するセンタロールとグルーブドロール
の間を湿紙と共に通した後、一度湿紙及び前記センタロ
ールから離脱させると共に、脱水手段を経て再度前記セ
ンタロールと同ロールに接触回転するロールの間を通す
経路と、同ロールに接触回転するサクショントランスフ
ァロールに巻回されて走行する第4プレスパートのフェ
ルトと共に湿紙を挟んで走行し、第4プレスパートのニ
ップ部前で湿紙から離脱する経路としてなるもので、こ
れを課題解決のための手段とするものである。
【0006】
【作用】本発明では、3Pフェルトと4Pボトムフェル
ト間に湿紙を挟んで次のプレスニップへ移送するため、
高速抄紙時における湿紙走行性(Runability)が大幅に
改善され、高速抄紙運転時の紙切れ回数が減少し、生産
性が向上する。また3番プレス3Pでの搾水によって増
加したフェルト中の水分は、4Pボトムフェルトとの間
に湿紙を挟み込む前に、脱水手段によりフェルト表面か
ら水分を真空吸引により除去しているので、搾水された
水がフェルトから湿紙へ逆流するウェット(再湿)現象
を抑制でき、湿紙ドライネスの低下は起こらない。
【0007】
【実施例】以下本発明を図面の実施例について説明する
と、図1は本発明の第1実施例を示す。この第1実施例
は、図3に示した従来のプレスロール配置において、3
Pフェルト7を一旦センタロール6及び湿紙1から離
し、フェルト7中の水分除去を行ったのち再度湿紙1に
接触させ、4Pボトムフェルト8との間に湿紙1を挟ん
で、次の第4プレスニップに湿紙1を移送することに大
きな特徴がある。ワイヤパートで形成された濃度15〜
18%程度の湿紙1は、サクションピックアップロール
2により真空吸引され、ピックアップフェルト3の表面
に付着して運ばれ、同フェルト3と1Pボトムフェルト
4、サクションロール5及びグループドロール6aにて
形成されるダブルフェルトプレスと呼ばれる1番プレス
1Pにおいて、フェルト3及び4を介して搾水される。
【0008】次にサクションロール5の真空で吸引され
ながら、ピックアップフェルト3の表面に湿紙1を保持
したのち、表面が平滑なセンタロール6とグルーブドロ
ール6bにて形成されるシングルフェルトプレスと呼ば
れる2番プレス2Pで搾水が行われる。また2番プレス
2Pで搾水された湿紙1は、ピックアップフェルト3よ
り表面が密なプレスセンタロール6上に転移し、ピック
アップフェルト3より離れる。一方センタロール6に付
着した湿紙1は、同ロール6と第3のグルーブドロール
6cにて形成される3番プレス3Pにて3Pフェルト7
側へ搾水される。また搾水された湿紙1は、そのままセ
ンタロール6の表面に付着して移動するが、3Pフェル
ト7は3Pニップ後センタロール6及び湿紙1から離
れ、フェルト7表面に接触する様に設けられたユールボ
ックス12で真空吸引により、フェルト表面より3番プ
レス3Pで搾水された水が除去される。
【0009】水分を除去された3Pフェルト7は、ロー
ル(例えばサクションロールやグルブードロール)13
のニップ部で再び湿紙1に接触した後、センタロール6
より湿紙1が分離し、同湿紙1はサクショントランスフ
ァロール18を捲回して走行する4Pボトムフェルト8
と3Pフェルト7間に挟まれて走行する。また2枚のフ
ェルト7,8間に挟まれた湿紙1から次のプレスニップ
4P直前で3Pフェルト7が離れ、同湿紙1はシングル
フェルトプレスの4Pニップで更に搾水が行われる。4
Pシングルフェルトプレスで搾水された湿紙1は、4P
トップロール10に付着して走行したのち、サクション
ロール14で再びトランスファフェルト15上に真空吸
引され、ドライヤキャンバス16との間に挟まれて次の
乾燥工程であるドライヤパートへと移送される。
【0010】図2は図1の湿紙1がフェルト3に同伴し
て走行する1番プレス1Pと2番プレス2P間の同伴を
なくし、1番プレス1Pで搾水された湿紙1をサクショ
ンロール5とセンタロール6間で搾水するタイプのプレ
スロール配置の第2実施例を示すものである。なお、本
第2実施例のプレスロール配置においても、3番プレス
3P以降は前記第1実施例と何ら変わるところはない。
またロール13については、図2でもサクションロール
の場合について図示しているが、センタロール6から3
Pフェルト7と共に湿紙1を剥離できれば良く、グルー
ブドロールやソリッドロール等を用いても良い。
【0011】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く本発明は、3P
フェルトと4Pボトムフェルト間に湿紙を挟んで次のプ
レスニップへ移送するため、フェルトの枚数を増やすこ
となく、高速抄紙時における湿紙走行性(Runability)
が大幅に改善されることにより、高速抄紙運転時の紙切
れ回数が減少して生産性が向上する。また生産性向上の
観点から、抄紙機各パートは、高速化に対応するための
技術開発が進められ、抄紙速度増速の限界は、主にプレ
スパートでの紙切れが主因の1つとなりつつある。即
ち、センタロールから次の4番プレス4P或いはドライ
ヤパートへの通紙がネックとなっていたが、本発明では
サクションロールによるセンタロールからの湿紙剥離及
び剥離直後に2枚のフェルトで挟み込むことにより、大
幅に走行性能が向上し、通紙におけるオペレータのレス
スキル化と自動通紙が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る抄紙機のプレス装置
における湿紙のフロー図である。
【図2】本発明の第2実施例に係る抄紙機のプレス装置
における湿紙のフロー図である。
【図3】従来の抄紙機のプレス装置の1例を示す湿紙の
フロー図である。
【符号の説明】
1 湿紙 2 サクションピックアップロール 3 ピックアップフェルト 4 1Pボトムフェルト 5 サクションロール 6 センタロール 6a,6b,6c,6d グルーブドロール 7 3Pフェルト 8 4Pボトムフェルト 9 ペーパーロール 10 トップロール 11 ドライヤロール 12 ユールボックス 13 ロール 14 サクションロール 15 トランスファフェルト 16 ドライヤキャンバス 17 ドクター 18 サクショントランファロール 19,20 フェルトロール
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【作用】本発明では、3Pフェルトと4Pボトムフェル
ト間に湿紙を挟んで次のプレスニップへ移送するため、
高速抄紙時における湿紙走行性(Runability)が大幅に
改善され、高速抄紙運転時の紙切れ回数が減少し、生産
性が向上する。また3番プレス3Pでの搾水によって増
加したフェルト中の水分は、4Pボトムフェルトとの間
に湿紙を挟み込む前に、フェルト表面から水分を真空吸
引により除去しているので、搾水された水がフェルトか
ら湿紙へ逆流するウェット(再湿)現象を抑制でき、
湿紙ドライネスの低下は起こらない。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第3プレスパートで回動するフェルトの
    走行経路を、第3プレスニップを構成するセンタロール
    とグルーブドロールの間を湿紙と共に通した後、一度湿
    紙及び前記センタロールから離脱させると共に、脱水手
    段を経て再度前記センタロールと同ロールに接触回転す
    るロールの間を通す経路と、同ロールに接触回転するサ
    クショントランスファロールに巻回されて走行する第4
    プレスパートのフェルトと共に湿紙を挟んで走行し、第
    4プレスパートのニップ部前で湿紙から離脱する経路と
    したことを特徴とする抄紙機のプレス装置。
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