JPH08119627A - 天日塩の精製方法 - Google Patents
天日塩の精製方法Info
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- JPH08119627A JPH08119627A JP6265291A JP26529194A JPH08119627A JP H08119627 A JPH08119627 A JP H08119627A JP 6265291 A JP6265291 A JP 6265291A JP 26529194 A JP26529194 A JP 26529194A JP H08119627 A JPH08119627 A JP H08119627A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/10—Process efficiency
- Y02P20/133—Renewable energy sources, e.g. sunlight
Abstract
除去し、食用塩とするための精製方法を提供すること。 【構成】 本発明は、天日塩中に含まれる不溶解分が
小粒部分に偏在していることを利用して、天日塩の粒子
相互を流動させながら、小さい粒径部分、例えば粒径2
000μm以下の部分を分離すると同時に洗浄すること
によつて、不溶解分を効率よく除去できる。
Description
解分を除去し、食用塩とするための精製方法に関する。
を保持できるような形状にした平面的な造成地である塩
田に海水を導入し、太陽熱と風の力を利用して海水を蒸
発濃縮して塩を晶出させることによりできる。当該塩の
結晶は層状に堆積していき、天日塩田では結晶層が所定
の厚みに達すると採集を行う。天日塩には、海水を濃縮
する過程で石膏が析出し混入するとともに、塩田が開放
系であるために風雨等により運搬される土砂、生物、ま
た海水中に繁殖する微生物等が混入する。さらに、塩を
採集する操作の過程で塩田の地盤の土砂等が混入する。
それゆえ、当該塩に含まれる不溶解分としては、土砂、
石膏、鉄粉、ときには藻類や微生物が混入している。そ
の存在形態は、塩の結晶の表面に付着するもの、結晶の
内部に含まれるもの、結晶の間隙に存在するもの、独立
に存在するものに分類することができる。
の上に乗せ、上部から高圧水を噴霧して洗浄する方法が
通常行われているが、この方法では主として結晶表面に
付着した不溶解分を洗浄するだけなので、不溶解分を十
分に除去できない。例えば天日塩を溶解すると、溶液の
表面には茶色の濁質物が浮き、底には固形物が沈降す
る。天日塩を上方より食塩水溶液を加圧して散布するよ
うな洗浄方法では、主として天日塩の結晶表面に付着し
ている不溶解分を洗い落とせるが、その他の存在形態の
不溶解分はほとんど除去できないため、不溶解分の1/
2程度しか除去できない。天日塩を粉砕してから洗浄す
る方法が日本海水学会編の「日本海水学会誌」第29巻
第3号(通巻159号)の109ページから112ペー
ジに記載されている。この洗浄方法は工業的なものでは
ないが、洗浄方法の基本操作を再現していると思われる
ので記載する。天日塩を粉砕した後、塩100gと飽和
食塩水溶液100mlを300mlのビーカーに採り、
撹拌後上澄液を捨てる操作を2回繰り返した後吸引濾過
するものである。また粉砕は、乳鉢中で粉砕し2mmの
篩を通過したものである。この方法では、独立に存在す
る不溶解分も粉砕され、塩と不溶解分の分離が難しく、
不溶解分の50重量%〜60重量%が除去される程度で
ある。そこで、不溶解分の大部分を除去するために、天
日塩を水、海水または未飽和食塩水に溶解し、不溶解分
を濾過等により除去してから再度結晶化させて精製し、
食用塩とする方法が採用されている場合が多い。しか
し、この方法では、再結晶させるため、多量の熱エネル
ギーが必要である。ここで、食用塩とは、家庭用塩、お
よび漬物、水産加工、調味加工食品等の食品工業に用い
られるものであり、純度、粒度等は塩の種類により違い
はあるが、重金属(鉛基準)で10ppm以下であれば
よい。しかし、普通はこれ以外に、臭い、異物、不溶解
分等の規格を設けている場合が多い。本発明では、天日
塩の品質で特に問題となる不溶解分に着目した。日本国
内で販売されている食用塩の大部分は、不溶解分濃度
0.00重量%以下という数値を満足しているので、こ
の数値を食用塩として必要な不溶解分濃度と考えた。
るが、平均値で0.05重量%以下含まれていること
が、日本海水学会編の「日本海水学会誌」第46巻第2
号(通巻258号)の110ページに記載されている。
濃度は、大部分が0.00重量%であることが日本海水
学会とソルトサイエンス財団共編の「塩の分析と物性測
定」の393ページに記載されているが、これに比較し
て天日塩の不溶解分の濃度は極めて高い。天日塩程度の
濃度の不溶解分が混入していると、塩に着色が見られ、
また異物として肉眼で識別できることから食用塩として
は使いにくい。
れる不溶解分を食用塩として許される程度まで精製で
き、しかも安価な精製方法を提供するものである。
の本発明の構成は、飽和食塩水中で天日塩の粒子を流動
させながら篩別し、粒径の小さい部分を除去する天日塩
の精製方法である。上記粒径の小さい部分として特に粒
径2000μm以下の部分あるいは粒径の小さい方から
5〜50重量%の部分を除去することが特に有効であ
る。不溶解分の内、結晶の内部、および結晶の間隙に含
まれるものは、結晶を溶解する等の方法を用いて結晶の
外に取り出さなければ分離は難しいが、結晶の表面に付
着した不溶解分、および独立に存在する不溶解分は分離
可能であり、これらの存在形態の不溶解分を主として除
去することによって天日塩を精製するのが本発明の大き
な特徴である。原塩として市販されている天日塩をJI
S標準篩1000μm、2000μm、2830μm、
4000μmを用いて篩分けると、篩分けられる塩の比
率とその篩分けられた塩中の不溶解分濃度は、表1の通
りとなった。
シャワー状に振りかけて洗浄した後の不溶解分濃度は表
2の通りとなった。
去されているが、粒径の小さい部分の不溶解分はあまり
除去されていないことがわかる。このことから、不溶解
分は、粒径の小さい部分に偏在し、しかもその不溶解分
は、粒径の大きい部分のものと小さい部分のものとで
は、その性状が異なることがわかる。これは、結晶の表
面に付着した不溶解分は塩の粒径にあまり関係なく存在
しているが、固形物として含まれている石膏、鉄粉、土
砂等は主として2000μm以下の粒径であるためであ
る。天日塩は、メキシコ産、オーストラリア産、中国産
等があるが、いずれも不溶解分は小粒部分に遍在する傾
向がある。このことから天日塩の小粒部分を主として除
去すれば、天日塩中の不溶解分は相当部分除去できるこ
とがわかる。
ベアーのベルトが10メッシュ〜20メッシュ(800
μm〜1.7mm)の金網であり、この上に当該塩を乗
せ、上部に穴の開いたパイプが横切るように配置され、
このパイプの穴から高圧の海水または食塩水溶液をコン
ベアー上の塩に吹き付け洗浄している。この洗浄方法で
は、塩層の上方から高圧の食塩水溶液を塩に吹き付ける
ことから、塩の層を上部から押さえつけて流動しにくく
しているため、丁度塩の層が濾過層のような作用をして
不溶解分は塩の層から分離されにくい。そこで、本発明
では、塩を転動させる等の方法で、塩の粒子相互に自由
度を持つような状態にして塩層を形成し難くすることに
よって、不溶解分を塩層から外に出やすくするのであ
る。本発明の天日塩の精製方法によって、天日塩中の不
溶解分は70重量%以上除去することができ、不溶解分
の濃度は0.00重量%以下になり食用塩として十分使
用できる程度に精製することができる。
中して存在するので、当該塩を塩粒子相互に自由度を持
たせるよう流動させながら、粒径の小さい部分を分離す
ることによって、不溶解分を効率よく除去することがで
きる。図面を参照して本発明の方法を実施するのに適す
る装置の一例を説明する。パンチングメタルのような穴
あき板で作製した円筒3が洗浄液である飽和食塩溶液を
収容する水槽7に円筒3の下部が浸漬するように取付け
られ、駆動部1によって支持部2で支持された回転軸8
を中心に回転するようになっている。水槽7は、その一
部が仕切られ、オーバ水貯槽6を形成している。飽和食
塩水は流入管バルブ5を経て水槽7に入り、仕切り壁を
越えてオーバ水貯槽6に入り、更に流出管バルブ4を経
て流出する。上記円筒3には取出口9が設けられてい
る。この装置によって、原料天日塩を精製する方法を具
体的に説明すると、まず、原料天日塩を円筒3内に入れ
る。次に水槽7に飽和食塩水を満たし、円筒の大体下半
部が浸漬するようにした状態で円筒3を回転すると原料
天日塩は円筒内で飽和食塩水に浸ったまま転動し、粒径
の小さい部分は円筒3の穴から水槽内に沈降する。大き
な天日塩結晶の表面に付着している不溶解物も食塩結晶
から離れて穴を抜けて水槽7の中に沈降する。所定の時
間円筒3を回転させた後、精製された天日塩を取出口9
から取出せばよい。水槽7の底部に沈降した粒径の小さ
い食塩結晶や食塩結晶から離れた不溶解分は、流入管か
ら入り水槽7を経てオーバ水貯槽6に流れる飽和食塩水
に伴われて連続的に取り除かれる。
する。 実施例1 直径60cm、長さ80cmの円筒3になるように外周
に目開き2000μmのパンチングメタルを張り、横に
寝かせて、円筒3の中心軸8を中心に回転させる。この
円筒3は、水槽7に飽和食塩水溶液を張り、円筒3の下
部が40%程度が浸るようにする。この円筒3には取出
し口9がついており、ここから円筒3の内部に不溶解分
含有量0.01%の天日塩75kgを入れ、約10分間
円筒3を回転させて洗浄する。洗浄に用いた飽和食塩溶
液はバルブ4から抜き出し、濾過した後バルブ5より水
槽7に戻し循環使用する。この結果を表3に示す。不溶
解分の除去率を70重量%以上とすることができ、除去
後の塩の不溶解分濃度は0.00重量%以下となり、食
用塩として十分使用できる。
を水に溶かし、予め110℃で60分乾燥し秤量した孔
径0.45μmのガラス繊維濾紙で濾過して、水洗した
後110℃で60分間乾燥し、その重量の増加分を不溶
解分とした。また、不溶解分の除去率とは、下記の数式
で表した百分率である。
00μmの金網を張り、この上に天日塩を500g入れ
る。これを飽和食塩水溶液中に浸し、横方向に1回/
秒、振幅を5cm程度で振動させ、5分間洗浄する。こ
の結果を表4に示す。ここで用いた天日塩の不溶解分の
含有量は0.011重量%である。
00μmの金網を張り、この上に天日塩を500g入れ
る。塩は飽和食塩水溶液に浸かる状態にする。この上方
から飽和食塩水溶液15000/分をシャワー状にして
振りかけ、5分間洗浄する。この結果を表5に示す。こ
こで用いた天日塩の不溶解分の含有量は0.011重量
%である。
ば、極めて簡単な手段で天日塩に含まれる不溶解分を7
0重量%以上除去することができる。その結果、天日塩
を溶解精製せずに、食用塩として使用できる程度に不溶
解分を減少させることができる。
す模式図。
Claims (2)
- 【請求項1】 飽和食塩水中で天日塩の粒子を流動させ
ながら篩別し、粒径の小さい部分を除去することを特徴
とする天日塩の精製方法。 - 【請求項2】 粒径2000μm以下の部分を除去する
ことを特徴とする請求項1記載の天日塩の精製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6265291A JPH08119627A (ja) | 1994-10-28 | 1994-10-28 | 天日塩の精製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6265291A JPH08119627A (ja) | 1994-10-28 | 1994-10-28 | 天日塩の精製方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08119627A true JPH08119627A (ja) | 1996-05-14 |
Family
ID=17415172
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6265291A Pending JPH08119627A (ja) | 1994-10-28 | 1994-10-28 | 天日塩の精製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08119627A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113144661A (zh) * | 2021-03-22 | 2021-07-23 | 冷强 | 一种可筛控晶体的日晒重结晶盐打花旋卤装置 |
CN113387192A (zh) * | 2021-05-31 | 2021-09-14 | 湖南省湘衡盐化有限责任公司 | 颗粒盐筛分输运系统 |
-
1994
- 1994-10-28 JP JP6265291A patent/JPH08119627A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113144661A (zh) * | 2021-03-22 | 2021-07-23 | 冷强 | 一种可筛控晶体的日晒重结晶盐打花旋卤装置 |
CN113144661B (zh) * | 2021-03-22 | 2022-11-22 | 无棣永利盐业有限公司 | 一种可筛控晶体的日晒重结晶盐打花旋卤装置 |
CN113387192A (zh) * | 2021-05-31 | 2021-09-14 | 湖南省湘衡盐化有限责任公司 | 颗粒盐筛分输运系统 |
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