JPH08117570A - 平膜式精密濾過装置 - Google Patents
平膜式精密濾過装置Info
- Publication number
- JPH08117570A JPH08117570A JP25811294A JP25811294A JPH08117570A JP H08117570 A JPH08117570 A JP H08117570A JP 25811294 A JP25811294 A JP 25811294A JP 25811294 A JP25811294 A JP 25811294A JP H08117570 A JPH08117570 A JP H08117570A
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- JP
- Japan
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- raw liquid
- plane film
- membrane
- filtration
- liquid supply
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 平膜エレメントの全体にわたって均一なフラ
ックスを得ることのできる平膜式精密濾過装置を提供す
る。 【構成】 円筒状容器と、前記容器内に軸方向に多段配
置された円板状平膜エレメントと、前記容器内の外周側
に設けられた原液供給口と、前記容器の中心部に設けら
れた濾液排出口及び濃縮液排出口とを有する。
ックスを得ることのできる平膜式精密濾過装置を提供す
る。 【構成】 円筒状容器と、前記容器内に軸方向に多段配
置された円板状平膜エレメントと、前記容器内の外周側
に設けられた原液供給口と、前記容器の中心部に設けら
れた濾液排出口及び濃縮液排出口とを有する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、下水や工場排水等の分
離処理や食品、化学工業等における溶液の濃縮又は濾過
処理等に使用される平膜式精密濾過装置に関する。
離処理や食品、化学工業等における溶液の濃縮又は濾過
処理等に使用される平膜式精密濾過装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】下水や工場排水等の分離処理や食品、化
学工業における溶液の分離又は濃縮処理などのために、
精密濾過膜（ＭＦ膜）、限外濾過膜（ＵＦ膜）、逆浸透
膜（ＲＯ膜）等の分離膜を用いた濾過装置が使用されて
いる。この種装置にも種々の構造があるが、平膜状分離
膜を有する平膜エレメントを積層した平膜式濾過装置
（以下平膜装置ともいう）が多用されている（例えば特
開平２−２８３７号、同３−１９６８２０号、特公昭５
５−３７９２３号参照）。しかし上述した平膜装置にお
いては、原液供給口から濃縮液排出口に行くに従って濾
過液を排出した分だけ、分離膜の表面における線流速が
低下することになる。その結果濃縮液排出口にある分離
膜が最も目詰りし易くなるので、濾過性能が低下してし
まう。このような不具合を解消するために、分離膜の処
理液側に乱流促進手段を設けることや処理液通路を処理
液の流れ方向に対して蛇行させることなどが提案されて
いる。
学工業における溶液の分離又は濃縮処理などのために、
精密濾過膜（ＭＦ膜）、限外濾過膜（ＵＦ膜）、逆浸透
膜（ＲＯ膜）等の分離膜を用いた濾過装置が使用されて
いる。この種装置にも種々の構造があるが、平膜状分離
膜を有する平膜エレメントを積層した平膜式濾過装置
（以下平膜装置ともいう）が多用されている（例えば特
開平２−２８３７号、同３−１９６８２０号、特公昭５
５−３７９２３号参照）。しかし上述した平膜装置にお
いては、原液供給口から濃縮液排出口に行くに従って濾
過液を排出した分だけ、分離膜の表面における線流速が
低下することになる。その結果濃縮液排出口にある分離
膜が最も目詰りし易くなるので、濾過性能が低下してし
まう。このような不具合を解消するために、分離膜の処
理液側に乱流促進手段を設けることや処理液通路を処理
液の流れ方向に対して蛇行させることなどが提案されて
いる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし前述した構成で
は平膜装置の構造が複雑化、あるいは大型化するといっ
た欠点があり、実用的ではない。したがって本発明の目
的は、従来技術の欠点を排除し、簡単な構造であってし
かも透過流速を低下させることのない平膜式精密濾過装
置を提供することである。
は平膜装置の構造が複雑化、あるいは大型化するといっ
た欠点があり、実用的ではない。したがって本発明の目
的は、従来技術の欠点を排除し、簡単な構造であってし
かも透過流速を低下させることのない平膜式精密濾過装
置を提供することである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明においては、円筒状容器と、前記円筒状容器内
に軸方向に多段配置された複数個の円板状平膜エレメン
トと、前記円筒状容器の外周部に設けられた原液供給口
と、前記円筒状容器の中心部に設けられた濾液排出口及
び濃縮液排出口とを有するという、技術的手段を採用し
た。
に本発明においては、円筒状容器と、前記円筒状容器内
に軸方向に多段配置された複数個の円板状平膜エレメン
トと、前記円筒状容器の外周部に設けられた原液供給口
と、前記円筒状容器の中心部に設けられた濾液排出口及
び濃縮液排出口とを有するという、技術的手段を採用し
た。
【０００５】
【作用】上記構成によれば、円板状平膜エレメントの外
周側から中心部に向って原液を供給するので、原液の流
れ方向に沿って流下断面積が減少することになり、透過
濾過の分だけ流量が低下しても、膜面の線流速が低下す
ることはない。したがって、本発明によれば安定したフ
ラックスを得ることができる。
周側から中心部に向って原液を供給するので、原液の流
れ方向に沿って流下断面積が減少することになり、透過
濾過の分だけ流量が低下しても、膜面の線流速が低下す
ることはない。したがって、本発明によれば安定したフ
ラックスを得ることができる。
【０００６】
【実施例】以下、本発明の詳細を図面により説明する。
図１は本発明の一実施例に係る平膜精密濾過装置の断面
図、図２は図１のＡ−Ａ矢視図、図３は図１のＢ−Ｂ断
面図、図４は図１のＣ−Ｃ断面図、図５は図１のＤ部拡
大図である。図１及び２に示すように本発明の平膜式精
密濾過装置は、円筒状ケース１と、その内部に収容され
た平膜エレメント３と、円筒状ケース１の中心部に形成
された透過液排出部材２とを有する。円筒状ケース１に
は、その外周側に原液供給路４に連通する複数個の原液
供給口１０が円周方向に形成されると共に、円筒状ケー
ス１の内周側には複数個の濃縮液排出口１１が円周方向
に形成されている。透過液液排出部材２は、ケース１の
上部及び下部に固定された支持筒２ａ及び２ｂと、透過
液管２１とを有し、透過液管２１には透過液取出溝２２
が形成されている。
図１は本発明の一実施例に係る平膜精密濾過装置の断面
図、図２は図１のＡ−Ａ矢視図、図３は図１のＢ−Ｂ断
面図、図４は図１のＣ−Ｃ断面図、図５は図１のＤ部拡
大図である。図１及び２に示すように本発明の平膜式精
密濾過装置は、円筒状ケース１と、その内部に収容され
た平膜エレメント３と、円筒状ケース１の中心部に形成
された透過液排出部材２とを有する。円筒状ケース１に
は、その外周側に原液供給路４に連通する複数個の原液
供給口１０が円周方向に形成されると共に、円筒状ケー
ス１の内周側には複数個の濃縮液排出口１１が円周方向
に形成されている。透過液液排出部材２は、ケース１の
上部及び下部に固定された支持筒２ａ及び２ｂと、透過
液管２１とを有し、透過液管２１には透過液取出溝２２
が形成されている。
【０００７】各平膜エレメント３は、図３〜５に示すよ
うに、所定間隔をおいて対向配置された一対の円板状濾
過膜３０と、濾過膜を支持するスペーサ３１と、一対の
濾過膜の間に複数個の透過液通路３４を形成する放射状
に配設されたリブ部材３２とを有する。なお各濾過膜３
０は複数個に分割され、分割された濾過膜はアークセグ
メント形状を有している。各スペーサ３１には濾過膜を
通過した透過液を透過液通路３４に導くために複数個の
円孔３５が形成されると共に、各通路３４の内周側端部
にはケース１に形成された流路１２を介してこの通路と
透過液取出溝２２を連通するためのスリット３６が設け
られている。上記濾過膜としては、樹脂、セラミック
ス、又は金属等で形成された多孔性膜（選択性透過膜）
を用いることができる。
うに、所定間隔をおいて対向配置された一対の円板状濾
過膜３０と、濾過膜を支持するスペーサ３１と、一対の
濾過膜の間に複数個の透過液通路３４を形成する放射状
に配設されたリブ部材３２とを有する。なお各濾過膜３
０は複数個に分割され、分割された濾過膜はアークセグ
メント形状を有している。各スペーサ３１には濾過膜を
通過した透過液を透過液通路３４に導くために複数個の
円孔３５が形成されると共に、各通路３４の内周側端部
にはケース１に形成された流路１２を介してこの通路と
透過液取出溝２２を連通するためのスリット３６が設け
られている。上記濾過膜としては、樹脂、セラミック
ス、又は金属等で形成された多孔性膜（選択性透過膜）
を用いることができる。
【０００８】上記濾過装置によれば、次のようにして濾
過を行うことができる。まず、原液供給口４から原液を
各原液供給口１０から円筒状ケース１内に導入し、平膜
エレメント３に供給する（矢印Ｘ参照）。各平膜エレメ
ント３の内部を透過しない原液は、排出口１１を経て排
出路６から装置外に排出され（矢印Ｙ参照）、次いで原
液容器（図示せず）に戻される。一方各平膜エレメント
３の内部に流入した原液は、濾過膜を透過後透過液管２
１から装置外に排出される（矢印Ｚ参照）。ここで原液
は濾過膜の外周側から中心部に向って供給されるので、
原液の流下方向に沿って流下断面積が連続的に減少す
る。これにより透過して濾過される分だけ流量は減少す
るが、流下断面積も減少する。そして原液の流量をＱi
（ｍ3／ｓ）、流路断面積をＡ（ｍ2）とすると、平膜エ
レメント３の線流速｛Ｖ（ｍ／ｓ）｝は数１で表わされ
る。
過を行うことができる。まず、原液供給口４から原液を
各原液供給口１０から円筒状ケース１内に導入し、平膜
エレメント３に供給する（矢印Ｘ参照）。各平膜エレメ
ント３の内部を透過しない原液は、排出口１１を経て排
出路６から装置外に排出され（矢印Ｙ参照）、次いで原
液容器（図示せず）に戻される。一方各平膜エレメント
３の内部に流入した原液は、濾過膜を透過後透過液管２
１から装置外に排出される（矢印Ｚ参照）。ここで原液
は濾過膜の外周側から中心部に向って供給されるので、
原液の流下方向に沿って流下断面積が連続的に減少す
る。これにより透過して濾過される分だけ流量は減少す
るが、流下断面積も減少する。そして原液の流量をＱi
（ｍ3／ｓ）、流路断面積をＡ（ｍ2）とすると、平膜エ
レメント３の線流速｛Ｖ（ｍ／ｓ）｝は数１で表わされ
る。
【０００９】
【数１】Ｖ＝Ｑｉ／Ａ
【００１０】したがって図１の装置によれば、平膜エレ
メントの線流速を均一化することができる。すなわち各
平膜エレメントともその濾過性能を均一化できるので、
各平膜エレメントにおいて任意の位置で目詰りが同等の
条件で進行し、洗浄条件をそろえることができる。
メントの線流速を均一化することができる。すなわち各
平膜エレメントともその濾過性能を均一化できるので、
各平膜エレメントにおいて任意の位置で目詰りが同等の
条件で進行し、洗浄条件をそろえることができる。
【００１１】
【発明の効果】以上に記述の如く、本発明によれば、円
板状平膜エレメントの円周側から原液を供給し、このエ
レメントの中心部から濃縮液及び濾液を排出するので、
安定したフラックスを得ることができる。
板状平膜エレメントの円周側から原液を供給し、このエ
レメントの中心部から濃縮液及び濾液を排出するので、
安定したフラックスを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例に係る平膜式精密濾過装置の
縦断面図である。
縦断面図である。
【図２】図１のＡ−Ａ矢視図である。
【図３】図１のＢ−Ｂ断面図である。
【図４】図１のＣ−Ｃ断面図である。
【図５】図１のＤ部拡大図である。
１ ケース、 ２ 濾過液排出部材、 ３ 平膜エレメ
ント、４ 原液供給路、 ５ 濾液排出路、 ６ 濃縮
液排出路
ント、４ 原液供給路、 ５ 濾液排出路、 ６ 濃縮
液排出路
Claims (1)
- 【請求項１】 円筒状容器と、前記容器内に軸方向に多
段配置された複数個の円板状平膜エレメントと、前記容
器の外周側に設けられた原液供給口と、前記容器の中心
部に設けられた濾液排出口及び濃縮液出口とを有するこ
とを特徴とする平膜式精密濾過装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25811294A JPH08117570A (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | 平膜式精密濾過装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25811294A JPH08117570A (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | 平膜式精密濾過装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08117570A true JPH08117570A (ja) | 1996-05-14 |
Family
ID=17315675
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25811294A Pending JPH08117570A (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | 平膜式精密濾過装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08117570A (ja) |
-
1994
- 1994-10-24 JP JP25811294A patent/JPH08117570A/ja active Pending
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