JPH08117451A - 環境体感施設 - Google Patents

環境体感施設

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JPH08117451A
JPH08117451A JP28130494A JP28130494A JPH08117451A JP H08117451 A JPH08117451 A JP H08117451A JP 28130494 A JP28130494 A JP 28130494A JP 28130494 A JP28130494 A JP 28130494A JP H08117451 A JPH08117451 A JP H08117451A
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JP
Japan
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area
environment
pyramid
underground
buildings
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Withdrawn
Application number
JP28130494A
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English (en)
Inventor
Izumi Shimizu
泉 清水
Atsushi Nara
敦 奈良
Yasunaga Fujiki
恭長 藤木
Tomohiro Goto
友広 後藤
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Taisei Corp
Nippon Steel Corp
Toda Corp
Original Assignee
Taisei Corp
Nippon Steel Corp
Toda Corp
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Publication date
Application filed by Taisei Corp, Nippon Steel Corp, Toda Corp filed Critical Taisei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 限られた空間内で、複数の地域の環境を十分
な臨場感と興趣を伴って体験できる環境体感施設を提供
する。 【構成】 環境体感パークは略長方形であり、その総面
積は約11500平方メートルとする。空調装置によっ
てパーク内の温度や湿度を調整するとともに、動物や植
物を配置し、音響設備を設けるなどして、エジプト地
域、北極地域、熱帯雨林地域の自然環境を演出する。あ
る期間にわたり一つの地域を演出した後は、別の地域を
演出することとし、パークの内部は常に一つの地域の演
出にのみ利用される。パーク内部に建設する躯体は、エ
ジプトのピラミッド、北極の氷山、熱帯雨林の古代遺跡
に共通に使用し、また、プールは湖、氷海、湿地帯に共
用する。地下には迷路を設け、興趣の向上を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、世界各地の著名な地域
の自然環境又はこれに近い環境を屋内に実現し、年間を
通していつでもその地域の自然環境を体感できる環境体
感施設に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、娯楽性と学習性とを兼ね備えた遊
戯施設として、特願平2−261864において「世界
地図公園」なるものが提案されている。同公報明細書に
よれば、この世界地図公園なるものは、一つのドーム内
にオールドタウンゾーン、アドベンチャーワールドゾー
ン、フューチャーゾーンという三つのゾーンからなる疑
似体験空間を作ったものである。そして、オールドタウ
ンゾーンは、世界の代表的な古い都市や町並みを再現
し、アドベンチャーワールドゾーンはゾーン内を世界地
図の地形に模して形成し、代表的地域の現在の都市、自
然、風俗などを再現し、フューチャーゾーンには未来都
市や宇宙体験空間などを設けている。オールドタウンゾ
ーンでは、立体的な古い都市で暮らしてみることによっ
て、世界各地の都市の生活や文化の違いを体験レベルで
認識でき、アドベンチャーワールドゾーンでは世界各地
の生活を冒険旅行の中で学習でき、更に、フューチャー
ゾーンでは現在規定できる実際の技術の予測到達レベル
の科学によるアカデミックな研究的未来都市や宇宙体験
空間などによって、人類の可能性が表現され、未来技術
を体験レベルの中で理解できると説明されている。ま
た、上記疑似体験空間をドーム内に形成することで、体
験空間としての機能を維持するための種々のイベント、
セレモニーなどに対して柔軟に対処できるとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の世界
地図公園は、一つのドームの内部を三つのゾーンに区切
り、それぞれのゾーンについて異なるテーマを設定し、
このテーマに沿った各種の施設を設けるということであ
る。しかし、各ゾーンのテーマはいずれも豊富な内容を
もった壮大なものであり、各テーマについて十分な臨場
感を得るには、それぞれについて相当の規模が必要とな
る。実際、上記公報には、一例として全長約1600メ
ートル、巾750メートルのドームを建設し、その中に
上記三つのゾーンを収容する旨が記載されている。
【0004】このようなドームの建設は、技術的に可能
であるとしても、実際に建設するとなると、膨大な予算
とこれを建設するための広大な敷地が必要となる。しか
も、完成後の採算を考慮すると、交通アクセスに便利な
都市近郊に建設するか、又は専用の交通手段を別に建設
する必要があるが、前者の場合だと必要な規模の土地の
確保が困難となることが予想され、また、後者の場合に
はドーム以外の建設予算が相当額余分に必要となる。仮
に、このような膨大な予算と広大な敷地が確保できず、
計画が縮小されることになると、それに伴って各ゾーン
の規模を縮小せざるを得ない。そうすると、各ゾーンに
必要不可欠な臨場感を犠牲にせざるを得なくなり、当初
の目的を十分に達成することができなくなる。
【0005】本発明は、上記事情に基づいてなされたも
のであり、限られた空間内で、複数の地域の環境を十分
な臨場感と興趣を伴って体験できる環境体感施設を提供
することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明は、単一の建築物と、複数の地域において特
徴的な天然物及び/又は人工物に擬した構造物に共用さ
れる、前記建築物の内部に設けられた躯体と、前記建築
物の地下に構築された、前記地域に関連する内装を施し
た地下迷路とを具備し、前記単一の建築物の内部に、前
記地域の自然環境又はこれに近い環境を再現するととも
に、一の前記地域を他の地域に変更可能であることを特
徴とするものである。
【0007】また、前記著名な地域は、例えばエジプト
等砂漠地域、北極地域、熱帯雨林地域のいずれかとする
ことができる。
【0008】
【作用】本発明は、上記の構成により、建築物の内部に
は地球上の複数の著名な地域の自然環境を再現できる
が、これは一つの建築物内に同時に複数の地域を再現す
るのではなく、あるときにはどこか一つの地域の自然環
境を再現し、またあるときには別の地域の自然環境を再
現するものとする。すなわち、ある期間に限れば、建築
物の内部全体を、特定の一つの地域の自然環境の再現に
利用できる。このため、一つの建築物の内部を区切って
複数の地域の環境を再現する場合とは異なり、それほど
広大な敷地を前提としなくても十分な規模感が得られ、
高いレベルの臨場感の創出が可能となる。また、この種
の施設では、採算上、リピーターの確保が必要不可欠と
されるが、一定の期間を経た後に再現する地域を変更す
ることによって、リピーターの来場が十分に期待され
る。
【0009】地球上の著名な地域の自然環境又はこれに
近い環境の再現は、実際にその土地の土や砂を搬入し、
その地域に特有の植物を植え、実際に動物を生息させ、
空調装置によって温度及び湿度を制御し、風発生装置、
降雪装置などで実際の気候を模し、民族音楽や動物の鳴
き声などを流し、照明装置で一日の日照の変化などをシ
ミュレートするなどして行うことができる。
【0010】建築物の内部に建設された構造物の躯体
は、例えば、エジプトのピラミッド、北極の氷山、熱帯
雨林地域に発見された古代遺跡などで共用することがで
きる。したがって、複数の著名な地域をエジプト等の砂
漠、北極、熱帯雨林とする場合は、これらの地域の間で
環境を変える場合には、少ないコストでの変更が可能と
なる。
【0011】更に、地下部分にその地域に関連する内装
を施した地下迷路を構築して、地下迷路の途中の所々に
アトラクション施設を設けることにより、自然環境の体
感と同時に盗掘などの探検気分も味わうことが可能とな
り、十分な娯楽性を提供できる。
【0012】
【実施例】以下に図面を参照して、本発明の一実施例に
ついて説明する。図1は、建築物の内部にエジプト地域
の自然環境を演出した環境体感パーク(以下単に「パー
ク」という)の様子を示した本実施例の施設の概略斜視
図、図2は、図1の地下部分の迷路を部分的に示した図
である。尚、本実施例は、共通の一つの建築物の内部
に、エジプト地域、北極地域、熱帯雨林地域という地球
上で著名な三つの地域の環境を演出するが、以下では、
代表としてエジプト地域の環境を演出した場合について
詳細に説明する。
【0013】図1に示すパークは、総面積は約1150
0平方メートルで、長さが約200メートル、幅が約5
0メートルの略長方形の建築物の内部に建設される。こ
の程度の規模とすることにより、一日当たり2000〜
3000人程度の来場者を期待することができる。図1
の右下部分にパークへの入口10を設ける。来場者はこ
の入口からパークの内部へ入場することができる。
【0014】この屋内の温度及び湿度は、図示しない空
調装置によって、実際のエジプト地域の典型的な温度及
び湿度と近い値に調節する。具体的には、例えば日中の
気温を40°C、湿度を50%程度とする。但し、実際
のエジプト地域においても一日の時間によって温度が大
きく変化するように、パーク内の温度も実際のエジプト
の典型的な一日の温度変化をシミュレートして変化させ
る。
【0015】パーク内部の全体的な照明についても、エ
ジプトの実際の一日の日照をシミュレートしたものと
し、日差しの強い時間帯には強い光量とし、日の出や日
の入りの時刻には光量を減じて実際の環境に近づける。
また、夜は、エジプトの夜の雰囲気を味わうことができ
る程度の暗さとして、星座や月なども実際にエジプト地
域で見られるものとする。その他に、より多くの光量及
び独特の色の照明が必要な場所には、適宜必要な光量及
び色彩の照明を配置する。更に、より臨場感を高めるた
めに、種々の場所に直接見えないように設置した音響設
備から、エジプト地域特有の民族音楽や風などの自然の
音を流す。この音響は、場所によって種類を変え、その
場その場に最も相応しいものとすれば、より臨場感を高
めることができる。
【0016】図1の左側部分には、一辺が約20メート
ルのピラミッド12が配置されている。このピラミッド
12は、鉄骨などで頑丈に組まれた躯体の周囲に、エジ
プトにある実際のピラミッドの表面の質感を忠実に再現
できる材質の建材を配置して、実際のピラミッドを正確
に縮小した寸法で建設する。躯体の周囲には、複数のパ
ネル状の建材を装着する。このパネルの表面の質感の再
現には、実際にピラミッドに使われているのと同じ石材
を用いることもできるし、また、実際のピラミッドに擬
して加工したプラスチックなどを用いることができる。
このパネルは専用のアタッチメントで躯体に簡単に装着
及び取り外しが可能なものとする。
【0017】パークの中央部にはオアシスを設ける。そ
して、その中にはプール状の構造物を作り、これを湖1
4に擬せる。尚、後述のように、この湖14の躯体は、
他の地域を演出する際にはその地域特有の自然環境の再
現に利用する。湖14には、エジプト地域に特有の魚等
の水生動物を放流したり、エジプト地域特有の水辺の植
物を大小とりまぜて植えるなどして、実際の湖に近い環
境を再現する。また、湖に放流した魚を、来場者が実際
に釣るというアトラクションを用意することもできる。
更に、来場者が、実際に水浴びできる施設を設けたり、
噴水や実物に近い滝なども作って興趣をそそる演出を施
し、娯楽性を高める。また、この湖は、後述するよう
に、日帰りの来場者の動線と宿泊施設16に滞在する来
場者の動線とを仕切るという役割も併せ持つ。
【0018】湖14以外の地表部分には砂漠の様子を再
現する。具体的には、実際にエジプトの砂漠の砂、土、
岩などを搬入して、広大な砂漠の荒涼とした風景や、小
高い丘の様子などを再現する。そして、エジプト地域に
生息する本物の生物、例えばサソリやトカゲなどを砂漠
に放したり、エジプト地域に分布する本物の植物をいか
にも自生しているかのように植えて、リアリティを高め
る。また、エジプトで家畜として飼育されている本物の
ラクダも、木に繋いでおいたり、場合によっては放牧し
ておく。更に、砂漠の所々には、図1に示すように、一
部が地中に埋没した古代文化の遺跡18、20、22な
どを配置し、その外観を象形文字やエジプトらしい壁画
などで本物そっくりに装飾する。
【0019】このパークには、約50世帯分の宿泊施設
16が設けてあり、来場者は、日帰りだけでなく、オプ
ションで宿泊施設の利用を選択することもできる。来場
者は、この宿泊施設16に滞在することによって、自然
や風土だけでなく、実際の生活や風俗も体験をすること
ができる。宿泊施設16は、エジプト風の石造りの家と
し、バーベキューのような土俗的な料理を実践できる設
備も用意して、自給自足も可能とする。また、宿泊者に
は、エジプト地域の民族衣装を着てもらい、より現地人
に近い風俗を体験してもらう。宿泊施設16が設けられ
る領域と一般来場者が通過する領域は、上記湖14等に
よって隔てられているが、一般来場者の動線が宿泊施設
16の近くを通過する際に、一般来場者から宿泊施設に
滞在する来場者が十分に見える。したがって、宿泊滞在
者が民族衣装を着て現地の風俗に近い生活をしている様
子を見学することによって、一般来場者もよりリアルな
臨場感を味わうことができる。
【0020】図1に示した地上部分は、エジプトの自然
環境や風景を忠実に再現することによって、「リアル」
な体験を来場者に提供するものであるが、この下の地下
部分には図2に示す迷路を設けて、来場者に「スリル」
を味わってもらう。地上部分でエジプト地域のピラミッ
ド、風景、自然環境、風俗等に接して、エジプトの気分
を味わった来場者は、図1に示した地下への入口24か
ら図2に示す螺旋階段26を下りて、地下迷路へと導か
れる。この入口24は、例えば枯れ井戸などに擬してお
けば、地表部分の風景に違和感なく溶け込ませることが
できる。
【0021】地下の迷路は単なる迷路ではなく、これら
を通過して最終的に財宝を探索するという趣向で、盗掘
を行う盗賊の気分を味わうことができる。迷路の各所に
は、ミイラ等のエジプトらしいモンスターが出現する小
部屋28a〜28hを設け、スリルに富んだ興趣をも追
求する。地下の迷路は、複雑な経路を経て図1のピラミ
ッドの真下まで達し、ここでピラミッド12の内部の立
体迷路につながる。迷路の内部の内装は、エジプトの石
を積み重ねるか、または実際に岩を掘ったあとのような
外観を呈する素材を用いる。また、温度も地表部分より
下げたり、また照明も暗くし、所々に効果的な音響を配
置して、スリル感を演出する。
【0022】財宝30は、ピラミッド12の内部の玄室
32に隠されており、地下迷路から通じるピラミッド内
の立体迷路を通過できた来場者のみが到達できる。財宝
に到達して財宝を探し当てた来場者は、専用の出口から
外へでることができる。また、地下の迷路及び立体迷路
には、これを通過することができなかった来場者のため
の非常用の出口を適当な箇所に複数設ける。非常用の出
口はすべてつながっているが、内側からしか開けられな
いドアを設けることによって、一度非常口から出た来場
者は再び迷路に戻ったり、あるいは途中の迷路を飛ばし
て先へ進むことはできない。
【0023】以上は、エジプト地域の環境を演出した場
合であるが、本実施例の環境体感パークは、一つの共通
の施設の内部において、この他に北極地域、熱帯雨林地
域という地球上で著名な三つの地域の環境を演出すると
いう点にある。その際、エジプト地域の演出でピラミッ
ドに用いた躯体を、北極地域の演出においては氷山の躯
体に、そして熱帯雨林地域の演出においては南米の古代
遺跡の躯体に、それぞれ共用する。躯体を共通とするた
め、一つの環境から別の環境に演出を変える場合でも、
躯体の周囲のパネルだけを取り替えれば、必要な費用を
必要最小限に抑えることができる。
【0024】また、地上部分の中央に設けた、エジプト
地域の演出で湖に用いた躯体は、北極地域の演出におい
ては氷海もしくは流氷の海として利用し、また熱帯雨林
地域の演出においてはアマゾンの湿地帯として利用す
る。北極地域の場合、氷山とは別に、プールの水温を0
°C近くまで下げて、小さめの本物の氷山を搬入するこ
とができる。また、氷海の上にドライアイスなどで白煙
を漂わせて寒気を演出することもできる。更に、北極地
域の演出では、適当な照明装置を用いて上空にオーロラ
を発生させてもよい。夜の星座も、北極星を真上に配置
するなど、北極地域特有のものとする。熱帯雨林地域の
演出の場合には、一日のうちの特定の時刻に突然豪雨を
降らせ、またこの豪雨が突然やんで虹が発生するといっ
た演出も可能である。
【0025】地下部分の迷路も、三つの地域の演出で共
用するが、その際、迷路の内装や各小部屋のモンスター
などの演出は、その地域に特徴的なものを用意する。例
えば北極地域では、氷の陰から白熊が出現するといった
如くである。また、エジプト地域の演出で財宝探しとし
たものを、北極地域の演出では金鉱探とし、熱帯雨林地
域の演出では古代遺跡の発掘とするなどの趣向を凝ら
す。
【0026】宿泊施設についても、それぞれの環境に合
ったものを用意する。例えば、北極地域の場合であれ
ば、エスキモーの住居であるテントや氷の家などとし、
熱帯雨林地域の場合であれば、バンガローなどとする。
室内の温度も、北極地域では、氷点下30°程度まで冷
却できるようにし、送風装置で強風を発生させて雪や氷
を舞い上がらせたり、周知の降雪装置によって実際に雪
を降らせることも、臨場感を高める上で効果的である。
但し、外界が温かい季節に急激に冷たい環境に入ると、
実際の温度よりも寒く感じる場合があるので、このよう
な場合には、氷点下5°程度でも十分に北極地域の環境
を味わうことは可能である。
【0027】北極地域及び熱帯雨林地域についても、そ
の地域特有の植物及び動物を用いて臨場感を高める。例
えば北極地域では、本物のアザラシ、白熊その他の動物
を放しておいたり、熱帯雨林地域の場合であれば、水辺
に鰐を生息させたり、ジャングルの中に極楽鳥などを配
置したり、湿地の水辺にアマゾン特有のピラニアを放流
するなどする。また、音響効果もその地域に相応しいも
のとする。
【0028】上記実施例において、エジプト地域及び熱
帯雨林地域においては通常よりも高温の、一方、北極地
域においては極めて低温の温度調節が必要となる。かか
る温度調節は、パークの建築物の内部全体として行わな
ければならないため、空調設備には非常に高い温度調節
能力が要求される。そのため、かかる環境体感パークを
広範囲な都市開発地域の一部として建設する場合には、
温度制御を都市の集中的な冷暖房システムの一環として
行うこととすれば、より経済的かつ効率的になる。
【0029】尚、本発明は上記実施例に限られるもので
はなく、その要旨の範囲内において種々の変更が可能で
ある。例えば、上記実施例ではエジプト地域、北極地
域、熱帯雨林地域という三つの地域の自然環境を演出す
る場合について説明したが、これ以外にも地球上には多
数の著名な地域があり、そのうちの複数の地域で共通の
天然物もしくは人工物を共通の躯体で表現できるものを
任意に選択することができる。また、地球上の地域に限
らず、例えば月面の環境を再現することもできる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数の地域の自然環境又はこれに近い環境を一定の期間を
おいて別々に再現するので、一つの建築物の内部の全体
を一つの自然環境で広く利用できるため、それぞれの地
域について十分な規模感を演出でき、一つの建築物の内
部を同時に複数のゾーンに分割する場合に比べてより高
い臨場感を演出することができる。また、一つの地域に
ついて一定の期間を過ぎた後は、別の地域を再現するこ
とができるため、リピーターの再度の来場が十分期待で
き、一つの施設としてのライフサイクルを延ばすことが
可能となる。更に、自然環境を演出した地表の地下部分
に地下迷路を構築することによって、リアルな環境を体
感するだけでなく、スリルを味わうことができ、興趣の
向上を図ることができると同時に、地球上の地域のうち
でも特に名高いエジプト地域、北極地域、熱帯雨林地域
を再現することによって、より興趣を増加させることが
できる環境体感施設を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】建築物の内部にエジプト地域の自然環境を演出
した環境体感パークの様子を示した本実施例の施設の概
略斜視図である。
【図2】図1の地下部分の迷路を部分的に示した図であ
る。
【符号の説明】
10 パークへの入口 12 ピラミッド 14 湖 16 宿泊施設 18、20、22 遺跡 24 地下への入口 28a〜28h 地下の小部屋 30 財宝 32 玄室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奈良 敦 東京都千代田区大手町2丁目6番3号 新 日本製鐵株式会社内 (72)発明者 藤木 恭長 東京都新宿区西新宿1丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 後藤 友広 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田建 設株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一の建築物と、 複数の地域において特徴的な天然物及び/又は人工物に
    擬した構造物に共用される、前記建築物の内部に設けら
    れた躯体と、 前記建築物の地下に構築された、前記地域に関連する内
    装を施した地下迷路とを具備し、 前記単一の建築物の内部に、前記地域の自然環境又はこ
    れに近い環境を再現するとともに、一の前記地域を他の
    地域に変更可能であることを特徴とする環境体感施設。
  2. 【請求項2】 前記地域は、エジプト等砂漠地域、北極
    地域、熱帯雨林地域のいずれかであることを特徴とする
    請求項1記載の環境体感施設。
JP28130494A 1994-10-20 1994-10-20 環境体感施設 Withdrawn JPH08117451A (ja)

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JP28130494A JPH08117451A (ja) 1994-10-20 1994-10-20 環境体感施設

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JP28130494A JPH08117451A (ja) 1994-10-20 1994-10-20 環境体感施設

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