JPH08117006A - ベルト - Google Patents

ベルト

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JPH08117006A
JPH08117006A JP28277194A JP28277194A JPH08117006A JP H08117006 A JPH08117006 A JP H08117006A JP 28277194 A JP28277194 A JP 28277194A JP 28277194 A JP28277194 A JP 28277194A JP H08117006 A JPH08117006 A JP H08117006A
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JP
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belt
stopper
face plate
band
locking member
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JP28277194A
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Yoshio Nakajima
義雄 中島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バックルへの連結が容易で、長さの微調整が
可能なベルトの提供。 【構成】 止具5と、この止具に係止される帯状のベル
ト本体3とを備え、前記止具は、一側方から前記ベルト
本体を差し込み可能に断面略コ字形状に形成されてな
り、この止具の後壁53の内面に、ストッパー51が前
記止具の基端側に揺動端部51aを向けて前後方向に弾
性変形可能に設けられてなり、このストッパーの揺動端
部に、係止部51aが前方に突出して形成され、前記ベ
ルト本体の裏面に、前記係止部と係合されるギヤー31
が、長手方向に複数個連続に形成されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ズボンやスカートな
どの衣服、旅行カバンやランドセルなどの鞄類、腕時計
などに使用されるベルトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にベルトは、帯体と止具とからな
る。帯体は皮革製の帯状体からなり、先端寄り部分に小
孔が所定間隔で穿孔されてなる。また、止具は、前記帯
体が挿通される四角形の金属製の枠からなり、この枠に
は帯体の小孔と係合可能な止ピンが回動可能に設けられ
てなる。そして、ベルトの使用時には、止具の止ピンを
枠から離間する方向に保持した状態で、帯体を止具の枠
内に挿通し、適当な箇所の小孔に止ピンを挿通して係合
させ、止ピンを止具の枠の方へ戻して使用するものであ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のベルトは、帯体
を止具の枠内に挿通させる必要があっただけでなく、止
具の止ピンを帯体の小孔に係合させる必要もあったの
で、両者の連結が極めて不便であった。また、従来のベ
ルトは、帯体の小孔が所定間隔に設けられてなるので、
小孔と小孔との間の長さで止めたい場合でもいずれかの
小孔で止める必要があり、寸法の微調整ができないとい
う不都合があった。さらに、従来のベルトは、止具の止
ピンを帯体の小孔に差し込む際、止ピンを斜めに保持し
て差し込む必要があったので、止ピンを元の状態に戻す
とベルトが緩んでしまうという欠点もあった。また、こ
れを防いで止ピンを戻した状態で適度な締め具合を実現
するには、ベルトを締める際に帯体を余分に引っ張って
次の小孔に止具の止ピンを係合させる必要があり、不便
であった。
【0004】その上、従来のベルトは、ベルトを締めた
り緩めたりする際に、止ピンと小孔との係合を外す必要
があったので次のような問題もあった。つまり、ベルト
を一旦締めた後、さらにきつく締めなおしたい場合に
は、一度止ピンと小孔との係合を外さなければならず、
この際にベルトが緩んでしまうのであった。これによっ
て、ベルトが例えば旅行カバンに使用されている場合に
は、ベルトを締めなおす際に、中の荷物がはみ出してし
まうことがあった。また、食事中の満腹時にベルトを緩
めたい場合には、止ピンと小孔との係合を外す操作が、
非常に体裁の悪いものとしていた。この発明は、これら
の課題を解決するためになされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、止具と、こ
の止具に係止される帯体とからなり、止具は、帯体の一
面に対面する第1面板、帯体の他面に対面する第2面
板、および、第1面板と第2面板とを一側において連設
する連接部とを備え、しかも、第1面板に、バネ性を有
する舌状片であって、基端部が第1面板と一体もしくは
固着されると共に先端部が第1面板の内面から突出する
係止部に形成された係止部材が設けられ、帯体の一面に
は係止部に係止する被係止部が連続して形成され、係止
部に対し被係止部は、止具の他側から幅方向には差し込
み可能で、長手方向には係止するとともに、係止部材の
弾性変形によって係止部材に対し帯体を長手方向一方に
摺動可能とされてなることを特徴とするベルトである。
【0006】
【作用】止具5は帯体3の一面に対面する第1面板と他
面に対面する第2面板とが各一側において連接されてコ
字形を形成し、他側から第1面板と第2面板との間に帯
体3を差し込み可能とされている。係止部材が舌状片で
あることにより、先端部が自由端となり、しかもバネ性
であることにより、先端部の変形量が大きい。係止部材
の基端部が第1面板と一体もしくは固着されていること
により係止部材が第1面板と一体をなし、しかも係止部
材の先端部が、第1面板の内面から突出する係止部に形
成されていることにより、第1面板と第2面板との間に
挿通される帯体の一面に係止部が当接する。
【0007】帯体の一面に、係止部に係止する被係止部
が形成されていることにより、第1面板と第2面板との
間に挿通された帯体の係止部に被係止部が係止可能とな
り、この被係止部が連続して形成されていることによ
り、係止部が係止する被係止部を選択することをより、
帯体の長さを調節可能となる。
【0008】係止部に対し被係止部が、止具の他側から
幅方向には差し込み可能で、長手方向には係止するとと
もに、係止部材の弾性変形によって係止部材に対し帯体
を長手方向一方に摺動可能とされてなることにより、帯
体を止具に対し、幅方向には任意の位置で差し込むこと
ができるとともに、長さ調節をする場合、一方には、帯
体を止具に差し込んだままて行うことができ、長さ調節
を終了するとともに係止状態を得ることができる。
【0009】係止部材51は止具5の基端側に揺動端部
51aを向けて前後方向に弾性変形可能に設けられてい
るので、止具5に帯体3を差し込んで両者3,5を連結
した状態でも、ベルト1を締めることができる。つま
り、止具5に帯体3が差し込まれた状態で、さらにベル
ト1をきつく締めたい場合には、止具5に対して帯体3
を引っ張るだけでよい。
【0010】帯体3に引張力を加えると、帯体3の裏面
の各被係止部31が係止部材51を後方に弾性変形させ
て、帯体3を引っ張ることができるのである。帯体3を
引っ張る際は、帯体3の先端部分をつまんで引っ張るこ
とができるのは当然であるが、被係止部部分31を握り
ながら止具5の側に帯体3を押し進めながら締めること
も可能である。そして、帯体3を引っ張るのを止めた場
合には、係止部材51は元の位置に復元して、係止部5
1aを被係止部31と係合させるので、ベルトが緩むこ
とはない。しかも、係止部材51は止具5の基端側に揺
動端部51aを向けて設けられているので、ベルトが緩
もうとすれば、被係止部31の凹部に係止部材51の係
止部51aが食い込むので、両者3,5は確実に係合さ
れて一体となる。なお、帯体3を止具5の開放部から抜
き出して、ベルトを締めなおすことができるのも当然で
ある。
【0011】逆に、ベルトを緩めたい場合には、帯体3
を止具5の開放部から抜き出して、ベルトを緩めること
ができるのは当然であるが、止具5から帯体3を完全に
抜き取らなくても、帯体3に対して止具5を幅方向に若
干移動させて、係止部材51の係止部51aと帯体3の
被係止部31との係合を解くだけでベルトを緩めること
ができる。
【0012】また、係止部51aを止具5の先端側に斜
面を向けた断面略直角三角形状に形成すれば、上記した
ように止具5に帯体3を装着した状態のままでベルトを
締める場合には、係止部51aの斜面によって被係止部
31は容易に係止部材51の係止部51aを通過するこ
とができるのでベルトを締めやすく、またベルトを引っ
張るのを止めた場合には、係止部51aに被係止部31
が確実に食い込むこととなるので、両者3,5の連結を
さらに完全なものとすることができる。
【0013】さらに、係止部材51の係止部51aを止
具5の開放部から連結壁の側に向かうに従って、止具5
の先端側に傾斜して形成し、且つ、帯体3の被係止部3
1を、この係止部材31に対応して幅方向に傾斜して形
成する構成とすれば、帯体3を止具5と連結する際に
は、止具5の開口部側の係止部材端部に被係止部31の
幅方向端部を引っかけるだけで、止具5と帯体3とが離
間する(緩む)方向に付勢されていれば、被係止部31
が係止部材51の係止部51aに沿って自動的に連結壁
54の側に移動して、両者3,5が係合されることとな
るので便利である。しかも、一旦連結されると、止具5
に対して帯体3を離間する方向に付勢しない限り、両者
3,5の連結が外れることがないのである。
【0014】
【実施例】以下、この発明のベルトについて、さらに詳
細に説明する。図1は、この発明のベルト1の一実施例
を示す斜視図であり、ベルト1の裏側から見た図であ
る。この実施例のベルト1は、帯体3と、止具5とから
なる。帯体3は、皮革、合成樹脂、布などの可撓性材料
からなり、帯状に成形されてなる。帯体3の一面である
裏面には、断面略三角形状の被係止部31が複数個連続
して形成されている。被係止部の断面は、正方形あるい
は長方形でもよくあるいは台形に形成されていてもよ
い。この各被係止部31は、後述する止具5の係止部材
51と係合可能である。
【0015】図1の被係止部31は、帯体3の裏面の先
端寄り部分に形成されているが、帯体3の先端部と、幅
方向両端部には形成されていない。帯体3の先端部は、
先端から被係止部31の高さまで傾斜した傾斜面32と
され、この傾斜面32に続いて各被係止部31が形成さ
れている。各被係止部31は、帯体3の幅方向に延在し
て形成され、このような被係止部31が、帯体3の長手
方向に複数個、連続して設けられている。また、傾斜面
32と各被係止部31とは、それぞれ幅方向両端部31
a,32aが幅方向中央部の側に若干傾斜したテーパー
状に形成されている。被係止部31は、帯体3の裏面
に、例えば熱硬化性樹脂を含浸させて、型を押し付ける
などして形成されるが、片面に被係止部31が形成され
たシートを帯体3の裏面に貼着したり縫合したりしても
よいし、帯体3の裏面に一体形成するなどしてもよい。
【0016】止具5は、枠部材5Aと係止部材枠5Bと
からなる。枠部材5Aは、中央部に矩形穴50を形成さ
れた金属板が断面略コ字形状に屈曲形成されてなる。こ
れにより、使用時に裏側となる第1面板53と、表側と
なる第2面板52とが、一側において連接部54で連続
に形成された形状となり、第1面板53と第2面板52
との間に帯体3が差し込まれるベルト差込溝55が形成
され、このベルト差込溝55は他側と、帯体挿通方向両
端とに開口している。そして、前記矩形穴50は、連接
部54から第1面板53に達する開口部50となる。こ
の開口部50を挟んで、帯体挿通方向両端部にはそれぞ
れ2本のリブ56が設けられており、枠部材5Aの開き
止めの役目をしている。第1面板53の帯体挿通方向基
端には、帯状体7と連結可能な連結部57が形成されて
いる。この連結部57は、枠部材5Aの第1面板53の
基端部に一体形成され、幅方向両端部に、帯状体7の幅
寸法よりやや大きい間隔を空けて、後方に突出するガイ
ド57aが形成され、このガイド57a間に、幅方向に
延びる細長い矩形の連結溝57bが形成されてなる。そ
して、この連結溝57bには、帯状体7の端部が挿通さ
れた後、その端部が折り返されて元の帯状体7に縫合さ
れるなどして連結される。ズボンに使用されるベルトの
場合は、帯状体7は帯体3と一体となる。
【0017】係止部材枠5Bは、ポリカーボネイト樹脂
などからなり、断面略コ字形状に形成されてなり、裏面
側には前記帯体3の被係止部31と係合可能な係止部材
51が形成されてなる。この係止部材51は、係止部材
枠5Bの裏板53Bにコ字形状溝58が形成されること
により、止具の基端側に自由端部51aを向けて設けら
れてなり、第1面板の面に直角方向に弾性変形可能であ
る。そして、前記自由端部51aには、内面側に突出す
る断面略直角三角形状の係止部51aが形成されてお
り、略直角三角形状の傾斜面が止具5の先端側に向くよ
うに形成されている。この係止部材枠5Bは、枠部材5
Aの開口部50を覆うように、枠部材5Bの連接部54
の側から枠部材5Aの第1面板53と第2面板52とを
挟持するように設けられる。なお、係止部材51を表す
ために、図1においては係止部材枠5Bの第1面板53
Bの一部を切り欠いて示している。
【0018】図2は、この実施例の止具5を、図1に矢
印Fで示すベルト差込溝55の幅方向開口部の方から見
た正面図である。この図に示すように、係止部材枠5B
は、枠部材5Aの第1面板53と第2面板52とを挟持
するように設けられ、且つ、係止部材枠5Bの両側面が
枠部材5Aの開口部51を挟む2つのリブ56に挟持さ
れるように設けられる。係止部材枠5Bの係止部材51
は、枠部材5Aの開口部50から内部に突出している。
この係止部材51は、前記したように、止具5の先端側
に傾斜面を有する断面直角三角形状に形成されている。
【0019】枠部材5Aの連結部57には、帯状体7が
連結されて使用されるが、この帯状体7として、先端側
に被係止部31を形成された前記帯体3の基端部を連結
してもよく、どのようなものと連結するかは、ベルト1
の適用箇所により適宜決定される。例えば、このベルト
1をズボンのバンドとして使用する場合には、帯体3の
基端部が帯状体7となるし、、旅行カバンなどに使用さ
れる場合には、帯体3とは別体の帯状体7が連結され
る。また、枠部材5Aの連結部57に帯状体7の一端を
連結しておき、この帯状体7の他端部にサイズ調整金具
を介して帯体3に連結させてもよい。このようにすれ
ば、帯体3を切ることなく、長さを使いやすい長さに変
更することができる。枠部材5Aの連結部57は、図2
に示すように、枠部材57の第1面板53の外方に突出
して設けられているので、ベルト差込溝55に帯体3を
差し込んだとき、止具5を通過した帯体3は、連結部5
7の背面側を挿通するので連結部57が邪魔になること
なく、止具から引き出すことができる。
【0020】図3は、この実施例の止具1に帯体3を挿
通した状態の平面図である。この実施例のベルト1は、
枠部材5Aのベルト差込溝55に帯体3を幅方向に差し
込んで連結する。帯体3を止具5に差し込みことによ
り、帯体3の裏面に形成された被係止部31が、係止部
材51の係止部51aに係合する。このように、この発
明のベルト1は、止具5の操作が不要であり、連結操作
が極めて簡単である。その上、帯体3の裏面には複数個
の被係止部31が連続に形成されているので、任意の位
置の被係止部31を係止部51aに係合することがで
き、ベルト1の長さの微調整が可能である。しかも、ベ
ルト1を締める際に、従来のバックルの場合のように両
者の結合後に緩むことがないので、帯体3を強く引っ張
る必要もない。
【0021】さらに、この発明のベルト1は、ベルトを
締める際に、帯体3を止具5に挿通した状態のままで行
うことができる。例えば、帯体3が止具5に装着されて
ベルトを締めている状態において、さらにベルトを締め
たい場合には、止具5に対して帯体3の先端を長手方向
に引っ張るだけでよい。帯体3の被係止部31と係合さ
れている係止部材51は、第1面板の内面と直角方向に
弾性変形可能であり、且つ、この係止部材51は止具5
の基端側に自由端部51aを向けて設けられているの
で、帯体3を引っ張れば係止部材51を第1面板に近接
する方向に弾性変形させて帯体3の挿通を可能とするの
である。しかも、締める力を緩めた場合には、係止部材
51が元の状態に復元して、その係止部51aが被係止
部31に食い込むことにより、被係止部31が係止部材
51の係止部51aに係合されて、両者3,5は確実に
固定される。よって、従来のベルトのように、一つ奥側
の孔にピンを係合したい場合に、両者の係合を緩めてし
まうことによる不都合はない。
【0022】逆に、帯体3を止具5から緩めたい場合に
は、止具5に対して帯体3を幅方向に若干移動させて、
係止部材51の係止部51aと帯体3の被係止部31と
の係合を解くことにより緩めることができる。このよう
に、この実施例のベルト1では、係止部材51と被係止
部31とは、それぞれ止具5と帯体3との幅方向中央部
のみに形成しているので、止具5から帯体3を完全に抜
き取らなくてもベルトを緩めることができる。よって、
例えば、ベルト1をズボンのバンドとして使用している
場合には、止具5に対して帯体3を幅方向にわずかにず
らすだけで、腹圧による長さだけ緩めることができ、ベ
ルト1を緩めるのを他人に知られることがないので、食
事中にベルト1を緩めても礼を失することがない。な
お、止具5から帯体3を幅方向に完全に外して、ベルト
1を緩めることができるのも当然である。
【0023】なお、この発明のベルトは、上記実施例の
構成に限らず各種変更可能である。以下、この発明のベ
ルトの他の実施例について説明する。図4は、この発明
のベルト1の他の実施例を示す斜視図であり、ベルト1
の裏面側から見た図である。なお、係止部材51を表す
ために、第1面板53の一部を切り欠いて示している。
また、図5は、この実施例の止具5を、ベルト差込溝5
5の幅方向開口部の方から見た正面図である。この実施
例のベルト1は、止具5が、前記実施例のように枠部材
5Aと係止部材枠5Bとに分割されずに、両部材5A,
5Bが金属あるいは合成樹脂などにより一体成形されて
なる。この実施例の止具5は、断面コ字形状に形成さ
れ、裏面側の第1面板53に、先端側(図4の左下)に
開くコ字形状の切り溝58が形成されて係止部材51が
形成されてなり、係止部材51の自由端部に、内方に突
出する断面略直角三角形状の係止部51aが形成されて
いる。この係止部材51は、第1面板の面と直角方向に
弾性変形可能とされ、係止部51aは幅方向に平行に形
成されている。
【0024】図6は、この実施例のベルト1の使用状態
を示す平面図である。このベルト1は、止具5の連結部
57側の帯状体7に、止輪7Aが設けられている。この
止輪7Aは、矩形状の内径を有し、連結部57に連結さ
れた帯状体7に挿通された後、裏面側内周面が帯状体7
の裏面に貼着や縫合されてなる。これにより、表面側に
帯体3を挿通可能である。図6に示すように、止具5に
帯体3を差し込んで連結した後、帯体3の先端部を止輪
7Aに挿通することにより、帯体3を連結部57に連結
された帯状体7に束ねることができ、帯体3の幅方向の
振れが無くなり、帯体3が止具5から外れにくい。この
実施例の止具5の先端部には、帯体3の幅寸法だけ隔て
た導入ガイド59が第1面板53から対面方向に突出し
て形成されている。これにより、帯体3をこの導入ガイ
ド59に沿って止具5に連結することができ、帯体3の
幅方向の振れが抑えられて、より確実に係合される。
【0025】図7は、この発明のベルト1のさらに他の
実施例を示す斜視図であり、図8は、この実施例の止具
5の表面側の第2面板52を省略した斜視分解図であ
る。また、図9は、このベルト1の止具5の幅方向中央
部において長手方向に切断した縦断面図である。この実
施例のベルト1は、ズボンのバンドに適用した場合を示
しているが他のものに適用してもよい。この実施例の係
止部材枠5Bは、第1面板53の内面部に固着されて使
用される。係止部材51の係止部51aは、幅方向に平
行ではなく、所定角度だけ傾斜して形成されている。ま
た、係止部材51は、表面側に起こして形成されてお
り、屈曲部51bにおいて表裏方向に弾性変形可能であ
る。係止部51aの傾斜角度に対応して、帯体3の各被
係止部31も、帯体3の幅方向と所定角度で傾斜して形
成されている。
【0026】係止部51aの幅方向に対する傾斜角度
は、ベルト差込溝55の幅方向開口部の側から連接部5
4の側へ行くほど、止具5の先端部の側へ傾斜するよう
に構成することが好ましい。傾斜角度は、1度〜30度
程度が好適である。1度より小さいと帯体を内方に引き
寄せる作用がなく、30度よりあまり大きいと操作性が
悪くなる。このように係止部51aが傾斜角度をもって
形成されていることにより、帯体3を止具5に一旦係合
した後は、帯体3を止具5の基端方向に付勢しない限
り、係止部51aが被係止部31に食い込んでいるの
で、連結が外れることがない。しかも傾斜角度が大きい
場合は、帯体3を止具5に係合するときに、係止部51
aの開口部側の端部に被係止部31の幅方向端部を引っ
掛けるだけで、両者が離間する方向に付勢されれば、帯
体3は止具5の幅方向に引き込まれ、両者3,5は確実
に係合される。
【0027】係止部材51が表面側に屈曲されてなるの
で、帯体3を止具5に差し込めば、係止部材51が第1
面板53の方に若干弾性変形して、帯体3を差し込み易
くすると共に、係止部51aが被係止部31と係合後
は、係止部材51が帯体3を第2面板52側に付勢する
ことにより、帯体3と止具5が確実に連結されることと
なり、外れにくくなるのである。止具5は、図9に示す
ように、第1面板53の方に若干屈曲された円弧状に形
成することが好ましい。これにより、ズボンのバンドと
して使用した場合でも、腰にフィットし易く、使いやす
いものとなる。
【0028】図10は、係止部材51が第1面板53と
別体に形成された例のさらに他の実施例を示すものであ
る。この実施例においては、第1面板53に挿通孔61
を形成し、この挿通孔61に係止部材51の基端部62
を挿通して、係止部材51の係止部51aは第1面板5
3の内側に、基端部62は外側に位置させ、この基端部
62を第1面板にネジ止め63あるいは溶着等によって
固着してなる。これにより係止部材の取付けが容易にな
り、量産に適するものとなる。なお、第1面板の内面に
は係止部材51の弾性変形を許容する内面凹部64が形
成されるとともに、第1面板53の外面には外面凹部6
5が形成され、この外面凹部65に基端部62が固着さ
れて、基端部62の外表面と第1面板の外表面とが面一
となるようにされている。
【0029】
【発明の効果】このように、この発明のベルト1は、帯
体3を止具5に差し込むだけで連結することができるの
で、両者3,5の連結やその解除作業を極めて容易に行
うことができる。また、帯体3の被係止部31は、長手
方向に連続に複数個形成されてなるので、任意の位置の
被係止部31に係止部材51を係合させることが可能で
あり、ベルト1の長さの微調整が可能である。さらに、
帯体3を止具5に差し込んで、帯体3の被係止部31を
止具5の係止部材51と係合すれば、最適な位置のまま
両者3,5を連結することが可能であり、係合後にベル
トが緩むことがない。その上、止具5に帯体3を差し込
んだ状態でも、ベルトを締めたりすることができるの
で、最適な締め具合で使用することができる。つまり、
ベルトをさらにきつく締める際には、係止部材51と被
係止部31との係合を解除せずに被係止部31を一つず
つ進めながらベルトを締めることができるので、不測に
ベルトが緩んでしまうことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のベルトの一実施例を裏面から見た斜
視図であり、係止部材枠の第2面板の一部を切り欠いて
示している。
【図2】この発明のベルトの一実施例の止具を示す正面
図である。
【図3】この発明のベルトの一実施例の使用状態を示す
平面図である。
【図4】この発明のベルトの他の実施例を裏面から見た
斜視図であり、第2面板の一部を切り欠いて示してい
る。
【図5】この発明のベルトの他の実施例の止具を示す正
面図である。
【図6】この発明のベルトの他の実施例の使用状態を示
す平面図である。
【図7】この発明のベルトの他の実施例を示す斜視図で
ある。
【図8】この発明のベルトの他の実施例を示す斜視分解
図であり、第1面板を破断して示している。
【図9】この発明のベルトの他の実施例の止具の長手方
向縦断面図である。
【図10】この発明のベルトのさらに他の実施例の止具
の長手方向縦断面図である。
【符号の説明】
1 ベルト 3 帯体 5 止具 5A 枠部材 5B 係止部材枠 31 被係止部 50 開口部(矩形穴) 51 係止部材 51a 係止部(自由端部) 52,52B 第1面板 53,53B 第2面板 54,54B 連接部 55 ベルト差込溝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 止具と、この止具に係止される帯体とか
    らなり、 止具は、帯体の一面に対面する第1面板、帯体の他面に
    対面する第2面板、および、第1面板と第2面板とを一
    側において連設する連接部とを備え、 しかも、第1面板に、バネ性を有する舌状片であって、
    基端部が第1面板と一体もしくは固着されると共に先端
    部が係止部に形成された係止部材が設けられ、 帯体の一面には係止部に係止する被係止部が連続して形
    成され、 係止部に対し被係止部は、止具の他側から幅方向には差
    し込み可能で、長手方向には係止するとともに、係止部
    材の弾性変形によって係止部材に対し帯体を長手方向一
    方に摺動可能とされてなることを特徴とするベルト。
JP28277194A 1994-10-20 1994-10-20 ベルト Withdrawn JPH08117006A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102551278A (zh) * 2011-12-21 2012-07-11 朱建明 开放式扁平环倾斜齿轮扣

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102551278A (zh) * 2011-12-21 2012-07-11 朱建明 开放式扁平环倾斜齿轮扣
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