JPH08114972A - 画像表示方法 - Google Patents

画像表示方法

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JPH08114972A
JPH08114972A JP25092094A JP25092094A JPH08114972A JP H08114972 A JPH08114972 A JP H08114972A JP 25092094 A JP25092094 A JP 25092094A JP 25092094 A JP25092094 A JP 25092094A JP H08114972 A JPH08114972 A JP H08114972A
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  • Electrophotography Using Other Than Carlson'S Method (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンピュータ、ファクシミリ等のデータを大
画面にカラーで、かつ暗所においても鮮明に、低コスト
で表示可能とする。 【構成】 非透光性部分をもつ透光性のある複数の色の
規則的繰り返しパターンと非透光性部分の行または列を
除いた部分には透明電極42を有している透光性画像担
持体10を用い、透明電極42を所定電位に保ちながら
画像データに従ってその繰り返しパターンの配置・サイ
ズに対応して、トナー41を選択的に付着させ、蛍光ラ
ンプ23により照射することによりカラー画像を表示す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像表示方法に関し、特
に、電気信号化されたカラー画像情報を視認可能な顕画
像として表示する画像表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばコンピュータ、ファクシミ
リ、スキャナ等のデータを表示する画像表示装置として
は、CRT、液晶表示装置、プラズマ表示装置、LED
表示装置等のように可動部分がなく電気的手段のみによ
って作動する装置が知られている。
【0003】また、ベルト状の感光体あるいは誘電体を
画像担持体として用い、これらの感光体あるいは誘電体
表面にトナー等の印材を先のデータに従って選択的に付
着させ、また場合によっては弱定着させて画像を表示す
る画像表示装置が提案され、また一部実用化されてい
る。
【0004】さらに、磁気特性を有する印材を含む画素
構成部材を用い、やはり先のデータに従って印材を選択
的に反転あるいは移動させることで画像を表示させるよ
うにした画像表示装置が提案されている。
【0005】しかるに、機械的可動部分を伴わない電気
的手段のみにて作動する装置では、大画面の画像表示あ
るいは一時的な静止画像表示等の用途では高価となり、
メンテナンスにおいても手間がかかり、その設置にも時
間がかかるものであった。
【0006】また、ベルト状感光体あるいは誘電体を用
いた画像表示装置あるいは磁気特性を有する印材を含む
画素構成部材を用いた画像表示装置では、比較的大画面
の画像表示または静止画像の表示はやりやすいものの、
カラー表示ができないか、あるいは表示面が暗いといっ
た欠点がある。
【0007】加えて、感光体を用いると表示時の耐光性
及びそれに伴う特性劣化、大画面化のときの製造コス
ト、特性均一化といった技術的課題がある。
【0008】そこでこれに対して、カラー画像の表示方
法として、画像が形成される像担持体に赤色、緑色、青
色等の微細なストライプ状またはモザイク状の色パター
ンを設け、これらの色パターンをトナーで適当にかく
し、カラー画像を表示する方法が特開昭59−2295
78号公報に開示されている。
【0009】また、特開平2−146019号公報に
は、光フィルターと電気泳動ディスプレイを組み合せた
カラー表示装置が提案されている。さらに、特開平2−
146502号公報には、液晶ディスプレイ用のカラー
フィルターの構成として、ブラックマトリクスを有し、
各カラー画素及びブラクマトリックスの画素近傍の一部
に各行または各列ごとに独立してストライプ状に透明電
極を設け、ブラックマトリクス部のストライプ状透明電
極と平行な部分に遮光性の大きな導電性を有する部分と
絶縁性を有する部分とが設けられたものが提案されてお
り、大画面化したときの中央部と周辺部の画質差を低コ
ストにて改善できるとしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開昭59−229578号公報に記載された方法では、
画担持体上の電圧印加された各色パターンに対して固定
された針状電極を対向させ、像担持体を精度よく移送さ
せることで静電像を形成し、トナーを付着させるように
しているために、像担持体上各色パターンと固体針状電
極の高精度な位置合わせが要求されるものである。
【0011】また、画担持体上に有する各色パターンの
作成においても電極と色パターンとの位置合わせあるい
は3色以上のときの各パターンへの各色の共通電極から
の引きまわし等困難かつ高価なものであった。
【0012】このような課題を解決しようとして提案さ
れ改良された技術が公開されている。例えば特開昭61
−290479号公報に記載された技術もその1つであ
るが、これは先の特開昭59−229578号公報に開
示された技術に対して、固定針状電極でなく光導電層を
画像担持体にもたせ、光によって静電形成しようとする
ものであって、さらに2種以上の狭帯域光透過フィルタ
を用い、それに対応する2種以上の光源を組み合せても
カラー画像表示をしようとするものである。
【0013】しかしながら、上記特開昭61−2904
79号公報の説明文でもわかるように、非常にプロセス
が複雑となり、かつ高価な部材を使用するものであっ
て、実用化できるものではない。
【0014】また、特開平2−146019号公報は電
気泳動分散液を少なくとも一方が透光性のある2つの基
板で密封させるもので、大画面を精度よく製作すること
は高価であるばかりかきわめて困難である。また、電気
泳動分散液の寿命や均一分散性の維持に課題を残し、加
えて電界印加を各画素に対して行うと対象画素周辺への
電界分布もれが電気泳動を発生させ画像ボケを発生させ
るなどの課題がある。さらに、特開平2−146502
号にあるカラーフィルター構成は液晶表示装置用のもの
で、1m×5mといった大画面化には基本的にコスト
面、均一製作の面で実用化は難しい。また、各画素毎の
駆動回路を有することになりこの面でも大画面化は難し
い。
【0015】この他にも、提案があり、電極をもたない
単なる各色のストライプ状パターンを有する誘電体画担
持体にパターンに対応してトナーを選択的に付着させカ
ラー画像を形成する技術もある。
【0016】しかるに、これも各色パターンに対して高
精度なトナーの付着精度が求められるために、特にベル
ト状画担持体を用いる場合などには、その走行精度維持
に困難さを伴う。また、色パターンを有する面側にトナ
ーを付着させることから色再現性の面での耐久性にも疑
問の残るものである。
【0017】本発明の目的は上記課題を解決し、コンピ
ュータ、ファクシミリ等のデータを大画面にカラーで、
かつ暗所においても鮮明に、かつ低コストで表示可能な
画像表示方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の画像表示方法
は、非透光性部分を有する透光性を備えた少なくとも2
つの色の規則的繰り返しパターンが形成されており、非
透光性部分の各行または各列に相当する部分のどちらか
一方を除いた部分には定電位に保たれた透明電極が密着
あるいは対向配設された透光性画像担持体を用い、記録
ヘッドにて画像担持体に非透光性部材を選択的に付着さ
せ、非透光性印材が付着した透光性画像担持体をバック
ライトにより照射させることでカラー画像を表示させ
る。
【0019】請求項2によれば、透光性画像担持体は、
少なくとも繰り返しパターン、透明電極、さらに透明誘
電体がこの順に積層形成されている。
【0020】請求項3によれば、表示後に透光性画像担
持体の表面に付着させた非透光性印材を除去する。
【0021】請求項4によれば、非透光性印材を透光性
画像担持体の表面に選択付着させるに先だって、透光性
画像担持体の表面をクリーニングする。
【0022】請求項5によれば、透光性画像担持体の表
面の非透光性印材除去およびクリーニングのときと、非
透光性印材付着のときとで透明電極の電位が異なる。
【0023】請求項6によれば、バックライトを透光性
画像担持体の繰り返しパターンを有する面側より照射す
る。
【0024】請求項7によれば、非透光性印材は透光性
画像担持体の繰り返しパターンを有する面側とは反対の
面に付着される。
【0025】請求項8によれば、繰り返しパターンの非
透光性部分がブラックマトリックスである。
【0026】請求項9によれば、非透光性印材を再利用
する。
【0027】請求項10によれば、透明電極の電位は、
直流だけでなく交流も重畳される。
【0028】
【作用】本発明の画像表示方法では、非透光性部分を有
する透光性を備えた少なくとも2つの色の規則的繰り返
しパターンを有し、その非透光性部分の行また列に相当
する部分を除いた部分には透明電極が密着または対向配
設された透光性画像担持体の透明電極が定電位に維持さ
れ、記録ヘッドによって前記繰り返しパターンに対応し
ながら選択的に非透光性印材を透光性画像担持体へ静電
的に付着させて、非透光性印材の付着した透光性画像担
持体をバックライトで照射することにより、非透光性印
材の付着していない部分に相当する前記繰り返しパター
ンの透光性を備えた色が表示され、非透光性印材の付着
状態によって各種のカラーが表示させる。
【0029】このように、規則的繰り返し色パターンに
非透光性部分いわゆるブラックマトリクス部分を設けた
ために、非透光性印材の付着位置・サイズの精度を高精
度化する必要がなくなり、装置設計並びに画像担持体あ
るいはトナー付着手段の移送精度を低減することができ
る。また、非透光性部分を有し、かつ色パターンを有す
る面の側をバックライトで照射するために忠実な色再現
が実現される。
【0030】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。 (第1の実施例)図1は本発明で用いられる透光性画像
担持体の構成を示す部分平面図である。図1は透光性画
像担持体10の基材となるガラス基板11(図2)上の
表面に形成されたパターンを示しており、透光性の微細
な赤色R、緑色G、青色Bが規則的に繰り返して並べら
れ、これらの各色の間には、ブラックの非透光性部分
(ブラックマトリクス)12が形成されている。ここに
示された規則的な繰り返しはモザイク型パターン配置で
ある。
【0031】図2は図1のA−A´線に沿って切断した
透光性画像担持体10の断面構造を示す図である。
【0032】図2を参照すると、透光性画像担持体10
の基材となるガラス基板11上に赤色R、緑色G、青色
Bの薄層が規則的に繰り返し配列されており、各色の間
にはブラックマトリクス12が介在されている。また、
各色の薄層ならびにブラックマトリクス12上にはオー
バーコート層13が形成されている。さらに、ガラス基
板11上の繰り返しパターンが形成されている面とは反
対側の面には、ブラックマトリクス12の図1における
列に相当する部分に対応したストライプ状部に絶縁性樹
脂部43、それ以外の部分には透明電極42が形成さ
れ、さらに、それらのガラス基板11とは反対側の面に
は静電記録層としての誘電層14が形成されている。
【0033】ガラス基板11上への繰り返しカラーパタ
ーンの製造法としては各種あり、大きく分けて有機材料
を着色層として利用する有機フィルタ、無機材料を用い
た無機フィルタおよびこれらの組み合わせによる複合フ
ィルタを使用する方法が知られている。
【0034】有機フィルタを用いる製造法としては、染
色法、分散法、印刷法、電着法などがあり、無機フィル
タでは多層干渉膜法が知られている。
【0035】赤色R、緑色G、青色Bの各色のサイズと
しては、例えば80〜200μmであり、図1では80
μm×150μmの例を示している。また、各色間の間
隔は約30〜50μmである。
【0036】透明電極42は、ITO(Indium
Tin Oxide)等が、また絶縁樹脂部43は、ア
クリル、ポリエステル、ポリスチレン等が用いられる。
【0037】誘電層14としては、20〜30μm厚の
PET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリエチレ
ン、ポリスチレン、ポリエステル等による透光性樹脂層
が使用される。
【0038】なお、ガラス基板11の繰り返しパターン
が形成されている面とは反対側の面で、図1のブラック
マトリクス12の行に相当する部分に対応した部分には
列とクロスする部分を除いて絶縁性樹脂は設けられてい
ない。
【0039】次に、このように構成された透光性画像担
持体を用いての画像表示方法を説明する。
【0040】図3(a)、(b)及び図4は、本発明の
画像表示方法の第1の実施例を説明するための概略図で
あり、図2で示した透光性画像担持体断面と同方向から
見た図となっている。
【0041】図3(a)、(b)、図4を参照すると、
透光性画像担持体10の透明電極42には、透明電極用
電源44により所定電位(ここではマイナス電位)が印
加されており、誘電層14に対しては、誘電層14を有
する面とは反対側の面、即ち表面に設けられた各色パタ
ーンの位置及びサイズに合わせ、画像データ17に従っ
て選択的に電荷40を付与し、特に透明電極42と対向
した部分ではより多くの電荷付与がなされることとな
り、その電荷40の付与された誘電層14の表面に非透
光性印材である黒色のトナー41を付着させる。
【0042】ここでは、誘電層14への選択的な電荷付
与の方法として、密着型静電ヘッド15を用いた例を示
した(図3(a))。黒色トナー41は通常の電子写真
プロセスで使用される7〜12μm程度のポリエステ
ル、ポリスチレン、スチレンアクリル共重合体をメイン
レジンとするトナーである。
【0043】図3(b)では逆面の緑色Gのパターン位
置以外に相当する位置にトナー41を付着させている。
【0044】誘電層面に付与された電荷40へのトナー
41の付着は、トナー41を誘電層面への付与電荷の極
性と逆の極性に帯電させ、さらに付与電荷による表面電
位とトナー搬送体18に印加されるバイアス(図3のバ
イアス電源22)によって電界を形成させることで、画
像データ17に従って電荷40を付与された誘電層表面
位置にのみトナー41が付着することになる。
【0045】ここで、透明電極42と対向する誘電層1
4の表面は、絶縁性樹脂部43と対向する誘電層14の
表面と比べ電荷密度が高くなっているためより多くのト
ナー41が付着し、遮光効果に有利な状態となる。
【0046】このようにしてトナー41が付着された透
光性画像担持体10は、次に各色パターンを表面に有す
る面の側よりバックライトで照射される。バックライト
としては、各種あり、白熱電球、LED、EL、蛍光ラ
ンプ、フラット蛍光ランプなどである。
【0047】図4では、蛍光ランプの中の冷陰極型ラン
プ23を用いた例を示した。
【0048】ここでは、透光性画像担持体10の両端に
光源を配し、透明アクリル板を導光体24とした構造の
ものを示した。導光体24の周囲及び光源としての蛍光
ランプ23は反射板25で光が漏れないように覆われて
いる。より効果的かつ均一に照光するために、導光体2
4に拡散処理を実行すること、あるいはフレネルプリズ
ム、多層薄板等を設けることも効果がある方法である。
【0049】バックライトを透光性画像担持体10の各
色パターンを有する面の側より照射するのは、図4から
も解るようにバックライト面とカラーパターン面をより
接近させることで、色パターン部を通過した光をバック
ライトとは逆の側から見たときにトナー41によって遮
光された部分に相当する色パターン部分の通過光が極力
見えなようにし、鮮明な色再現をすることができるよう
にするためである。
【0050】このようにして、バックライトに照射され
た透光性画像担持体10は、バックライトとは逆の側か
ら見たときに緑色パターンを通過した光のみが見られる
ことになり、それによって緑色が表示されることにな
る。
【0051】表示が終了後、透光性画像担持体10の誘
電層14上に付着しているトナー41は、図5で示され
るようなウレタン等の弾性体ブレード36によって除去
される。また、除電部37によって誘電層14上の残留
電荷が除電される。これによって透光性画像担持体10
は再び使用可能な状態となる。
【0052】これらブレード36によるトナー除去およ
び除電部37による除電の際、透明電極42には、トナ
ー付着時とは逆の直流バイアスと交流バイアスが重畳さ
れて電源44´より印加される。これによってよりトナ
ー除去の効果ならびに除電の効果が得られる。また、画
面全体の均一な静電条件とすることができる。
【0053】また、図5で示すようなトナー除去工程及
び除電工程は、画像表示は直ちに行われる必要はなく、
次の別なる画像表示のための工程を始める直前に行うこ
とでもかまわない。
【0054】それは本画像表示方法では、透光性画像担
持体上にトナーを付着させたままで長時間表示または放
置したままであっても特に工程上問題を生じるものでは
ないためである。 (第2の実施例)図6は本発明の第2の実施例で用いら
れる透光性画像担持体の図7でのB−B´断面の構成を
示す概略断面図である。
【0055】図6を参照すると、透光性画像担持体10
の基材となる耐光性のあるPET等よりなる誘電体14
の表面に繰り返しパターンを形成するに先だってストラ
イプ状に透明電極42と絶縁性部43を交互に形成さ
せ、その上面に赤色、緑色、青色のパターンを図のよう
に重ね合わせることで規則的な繰り返しパターン及び3
色重ね合わせ部分の非透光性のブラックマトリクス12
´が形成されている。やはりここでも各色パターン上に
は、オーバーコート層13が設けられている。この場合
透明電極42、絶縁性部43の各層形成やカラーパター
ン製造法としては第1の実施例と同じ部材や製法が知ら
れているが、樹脂フィルムを透光性画像担持体基材とし
て用いるために印刷法が適している。
【0056】なお、図7のブラックマトリクス12´の
行に相当する部分には列に相当する部分とクロスする部
分を除いて透明電極42が密着積層されている。
【0057】誘電層14が樹脂製透光性画像担持体基材
となるため、基材そのものを誘電体静電記録層として使
用できることになる。
【0058】各色パターンの配置については、ここでは
図7に示すようなストライプ型としている。
【0059】このような構成の透光性画像担持体10を
周枠によって板状に固定し、カラーパターンを表面に有
しない面に対して図8に示すように非接触型の静電ヘッ
ド27を接近させ、画像データ31に従ってカラーパタ
ーンの配置・サイズに対応して表面に選択的に電荷40
を与える。ここでも第1の実施例と同じく、透明電極4
2に所定電位が印加されているため、透明電極42と対
向する部分にはより多くの電荷40が付与されることに
なる。
【0060】ここでは、赤色のパターン位置以外に相当
する位置に電荷40を与えている。次に、透光性画像担
持体10の表面に選択的に付与された電荷40と同極性
に帯電された非透光印材である有色トナーを用いて、基
本的に電荷が付与されていない表面へ有色トナーを付着
させる。図9はその様子を示したものである。
【0061】この場合にも第1の実施例と同じくトナー
搬送体18と透光性画像担持体10間で電界を形成する
ことによって、画像データ31に対応した忠実かつ鮮明
なトナーの移行及び付着が実現される。
【0062】特に透明電極42を裏面に位置させる誘電
層部分は、他と比べ電荷密度が高いため、トナーの付着
がほとんど発生せず地汚れ現象を発生させない。
【0063】ここで、有色トナーとしては、透光性のな
い灰色系のトナーを用いる。それは樹脂製の画像担持体
の繰り返し使用によるきず・劣化に対してその部分への
トナーの融着・浸入があった場合に表示時において目立
ちにくくすることも可能であるからである。
【0064】さて、このようにしてトナーを選択的に付
着させた透光性画像担持体10を図10に示すようにト
ナー付着面側とは逆の面から白色ELにより照射するこ
とによって、シアン色の画像が表示されることとなる。
白色ELは、粉末蛍光体を分散した誘電体層に高電界を
かけ発光するものである。これは、赤色パターン位置に
相当する部分のみにトナーが付着しているために緑色パ
ターンと青色パターンをそれぞれバックライト光が通過
することになって両色の混色によってシアン色となるた
めである。
【0065】なお、ここでもバックライトとしてのEL
をトナー付着面とは逆の面より照射しているのは、第1
の実施例においても説明したのと同じ理由によるもので
ある。
【0066】ここでは、ELとして白色ELを用いた
が、表示色としてあらかじめ検討されているならば、他
色ELを用いてもかまわない。
【0067】表示後、あるいは次の異なる画像形成工程
前において、透光性画像担持体10上の付着トナー41
は画像担持体10上より図5に示すようなクリーニング
用弾性体ブレード36あるいはブラシ等によって除去さ
れる。さらに、透光性画像担持体10のトナー付着面の
除電も行われる。
【0068】また、次の異なる画像形成工程の前に行わ
れるクリーニングにおいては、付着トナーの除去、及び
トナー付着面のトナー除去後に除電ばかりでなく、バッ
クライト照射面側のクリーニングあるいは除電を行うこ
とが次の鮮明な画像形成・表示に有効なものである。
【0069】以上、第1の実施例及び第2の実施例につ
いて述べたが、本発明に用いられる透光性画像担持体1
0の規則的繰り返しカラーパターンの各色の配置は、こ
れらに限定されるものではなく、図11のトライアング
ル型あるいは図12の4画素配置型に示すような配置で
も勿論適用することができ、またこれらに限定されるも
のでもない。なお、透明電極42の配設も第1及び第2
の実施例に述べたような列に相当する部分でのストライ
プ状配設に限られるものでなく、特に図11のパターン
では、行に相当する部分での透明電極配設が有効であ
る。 (第3の実施例)第3の実施例に用いられる透光性画像
担持体としては、第1の実施例で用いられたものと同様
のものを用いる。透明電極へは透明電極用電源44″か
らの出力が印加されている。
【0070】次に、この透光性画像担持体10に対して
各色パターンの配置・サイズに対応して画像データ34
に従ってトナー41を付着させるために図13に示すよ
うな現像器を用いる。
【0071】これは第1あるいは第2の実施例で示した
ような透光性画像担持体表面への選択的電荷付与及びそ
の電荷状態に対応しての帯電トナー付着という工程では
なく、現像器のトナー搬送体18上に選択的トナー状態
を形成させ、画像担持体10と対向する位置においてト
ナー搬送体18上のトナー41を一斉に画像担持体10
側へ移行させようというものである。
【0072】現像用トナー搬送体18への選択的トナー
層は、現像ブレード長手方向で各色パターン画素ピッチ
で絶縁分割された現像ブレード32への印加電圧を変化
させることで現像ブレード32とトナー搬送体18間で
の電界が変化し、その間を通過するトナーの帯電量及び
供給量が変化することにより形成されるものである。そ
のために、透光性画像担持体10に対する現像器の移送
速度とトナー搬送体18の回転周速度とは同速度となっ
ている。なお、ここで示した現像ブレード電圧制御によ
る方法の他にも回転マグロール内蔵の固定スリーブ上に
多数の微細幅電極を設け、それぞれの電極への印加電源
を制御することで選択的トナー層を設け、搬送されるな
どの方法がある。
【0073】このようにしてトナーが付着された透光性
画像担持体10は、第1の実施例と同じく蛍光ランプを
用いたバックライトによって照射されて画像表示される
こととなる。そして表示後あるいは次の異なる画像形成
前において、トナー41は透光性画像担持体10の表面
より除去される。
【0074】上記いづれの実施例においても、表示後あ
るいは次の異なる画像形成前での付着トナー除去によっ
て除去されたトナーは、再び付着用の非透光性印材とし
て使用可能である。
【0075】バックライトとして、蛍光ランプ、ELの
例を示したが、特にこれに限定されるものではなく、前
にも述べたように白熱電灯、LED等でもかまわない。
【0076】各実施例では、色パターンとして赤色、緑
色、青色の3色としたが、これは所望の他の色であって
も良いし、また任意の2色であっても良く、さらには4
色、5色等の多色パターンにしても良い。
【0077】しかるに、先の3色を用いることでフルカ
ラー画像が表現できる利点がある。非透光性印材として
黒色トナー、灰色トナーの例を示したが、他の色のパタ
ーンの場合にはもちろん他の色のトナーを用いてもかま
わない。
【0078】さらにまた、非透光性印材としてトナーを
示したが、これは粉体トナーばかりでなく液体トナー、
高粘性トナーであっても良い。
【0079】トナー搬送方法としては、1成分現像法に
限らず2成分系現像法でもかまわない。さらに、トナー
は導電性、絶縁性、磁性、非磁性どれであってもまたど
のような組み合わせのものであってもよい。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような諸効果が得られる。 (1)規則的繰り返し色パターンに非透光性部分、いわ
ゆるブラックマトリクス部分を設けたために、非透光性
印材の付着位置・サイズの精度を高精度化する必要がな
くなり、装置設計並びに画像担持体あるいはトナー付着
手段の移送精度を低減することができる。 (2)透光性画像担持体基材への規則的繰り返しパター
ンの製造にあたっても非透光性部分を有することで各色
パターンの位置精度を低減することができる。 (3)1色の非透光性印材を単に付着させるだけの単純
な工程と、単純なバックライト照射のみでフルカラー画
像の表示を容易に実現することが可能となる。 (4)色パターンを有する面にオーバーコート層を設け
ているとはいえ、その平面性にはまた機械耐久性には課
題があるが、そこでその面にはトナーの付着、除去を行
なわずにその逆面で行うことで画像担持体の耐久性およ
び色再現性の面で優れている。 (5)非透光性部分を有し、かつ色パターンを有する側
をバックライトで照射するために忠実な色再現が実現さ
れる。 (6)表示後または次の異なる画像形成前に付着トナー
の除去を行うことで透光性画像担持体ならびにトナーを
何回でも使用することが可能となり、ランニングコスト
を大幅に低減することができる。 (7)非透光性部分を持つ色パターンであることで非透
光性部分をもたない色パターンと比べ画質においても色
再現、鮮鋭性に優れたものとなる。画像表示時の輝度不
足への心配は、バックライト光源の5%程度以内での輝
度アップ対応で充分であり、問題とならない。 (8)非透光性部分の各行または各列に相当する部分を
除いて透明電極を設け、非透光性印材の付着、除去及び
透光性画像担持体クリーニングで所定電位を印加させる
ようにしたことで、透明電極を有しない場合に発生しや
すかった画像ムラに対し、非透光性印材の確実な付着、
不必要部への付着防止、確実な除去が行なわれ、さらに
これまで、大画面化のときの課題とされた画質の均一
性、特に中央部と周辺部での画質の同質化が実現できる
ようになる。 (9)透明電極に直流ばかりでなく交流も重畳したバイ
アスを印加させることで、非透光性印材の飛散のない付
着、除去、クリーニング性の向上が実現する。 (10)透明電極を密着または対向配設しない非透光性
部材に相当する部分への非透光性印材の付着量をへらす
ことができると共に色パターンへの付着量を増加させ遮
光効果を向上させることができることになる。 (11)小画面から大画面まで容易に実現可能であり、
バックライトを用いるために、昼夜、屋外、屋内いたる
ところで使用することができる。 (12)一度トナーを付着させれば特に改めて画像形成
工程を実行することなく、またその後の装置維持管理を
特に行うことなく、長期間の間、画像表示ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例において使用される透光
性画像担持体(モザイク型)の一例を示す平面図であ
る。
【図2】図1のA−A′線に沿って切断し矢印の方向に
見た透光性画像担持体の断面図である。
【図3】本発明の第1実施例を説明するための図であっ
て、同図(a)は透光性画像担持体の誘電層に静電ヘッ
ドを用いて電荷を付与する工程を示す説明図、同図
(b)は電荷付与された誘電層画にトナーを付着させる
工程を説明するための現像器の断面図である。
【図4】本発明の第1実施例を説明するための図であ
り、透光性画像担持体にバックライトを照射する工程の
断面図である。
【図5】本発明の第1の実施例において、表示の終了後
に誘電層上に付着されたトナーを除去する工程を説明す
るための断面図である。
【図6】本発明の第2の実施例で使用される透光性画像
担持体を示す断面図である。
【図7】本発明の第2の実施例で使用される透光性画像
担持体(ストライプ型)の平面図である。
【図8】本発明の第2の実施例における静電潜像を形成
する工程を説明するための断面図である。
【図9】本発明の第2の実施例において電荷が付与され
ていない表面に有色トナーを付着させる工程を説明する
ための断面図である。
【図10】本発明の第2の実施例において透光性画像担
持体をバックライトとして白色ELを用いて照射するこ
とによってシアン色の画像を表示する工程を説明するた
めの断面図である。
【図11】透光性画像担持体の他の実施例(トライアン
グル型)を示す平面図である。
【図12】透光性画像担持体の更に他の実施例(画素配
置型)を示す平面図である。
【図13】本発明の第3の実施例を説明するための断面
図である。
【符号の説明】
10 透光性画像担持体 11 ガラス基板 12、12′ ブラックマトリクス 13 オーバーコート層 14 誘電層(PET) 15 静電ヘッド 16 静電ヘッドコントローラ 17 画像データ 18 トナー搬送体 19 ブラシ 21 クリーナ 22 バイアス電源 23 蛍光ランプ(冷陰極性) 24 導光体 25 反射板 27 静電ヘッド 28 コロナ用電源 29 シールド電源 30 制御電源 31 画像データ 32 現像ブレード 33 現像ブレード電圧コントローラ 34 画像データ 35 トナー搬送体電源 36 クリーニング用弾性体ブレード 40 電荷 41 トナー 42 透明電極 43 絶縁性樹脂部 44、44´、44″ 透明電極用電源

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非透光性部分を有する透光性を備えた少
    なくとも2つの色の規則的繰り返しパターンが形成され
    ており、非透光性部分の各行または各列に相当する部分
    のどちらか一方を除いた部分には定電位に保たれた透明
    電極が密着あるいは対向配設された透光性画像担持体を
    用い、記録ヘッドにて前記画像担持体に非透光性部材を
    選択的に付着させ、前記非透光性印材が付着した前記透
    光性画像担持体をバックライトにより照射させることで
    カラー画像を表示させる画像表示方法。
  2. 【請求項2】 前記透光性画像担持体は、少なくとも前
    記繰り返しパターン、前記透明電極、さらに透明誘電体
    がこの順に積層形成されている請求項1記載の画像表示
    方法。
  3. 【請求項3】 前記表示後に前記透光性画像担持体の表
    面に付着させた非透光性印材を除去する請求項1または
    2記載の画像表示方法。
  4. 【請求項4】 前記非透光性印材を前記透光性画像担持
    体の表面に選択付着させるに先だって、前記透光性画像
    担持体の表面をクリーニングする請求項1から3のいず
    れか1項記載の画像表示方法。
  5. 【請求項5】 前記透光性画像担持体の表面の非透光性
    印材除去およびクリーニングのときと、非透光性印材付
    着のときとで前記透明電極の電位が異なる請求項3また
    は4記載の画像表示方法。
  6. 【請求項6】 前記バックライトを前記透光性画像担持
    体の前記繰り返しパターンを有する面側より照射する請
    求項1から5のいずれか1項記載の画像表示方法。
  7. 【請求項7】 前記非透光性印材を前記透光性画像担持
    体の前記繰り返しパターンを有する面側とは反対の面に
    付着させる請求項1から6のいずれか1項記載の画像表
    示方法。
  8. 【請求項8】 前記繰り返しパターンの非透光性部分が
    ブラックマトリクスである請求項1から7のいずれか1
    項記載の画像表示方法。
  9. 【請求項9】 前記非透光性印材を再利用する請求項1
    から8のいずれか1項記載の画像表示方法。
  10. 【請求項10】 前記透明電極の電位は、直流だけでな
    く交流も重畳される請求項1から5のいずれか1項記載
    の画像表示方法。
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