JPH08114502A - 液体測色方法及び装置 - Google Patents

液体測色方法及び装置

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JPH08114502A
JPH08114502A JP25046294A JP25046294A JPH08114502A JP H08114502 A JPH08114502 A JP H08114502A JP 25046294 A JP25046294 A JP 25046294A JP 25046294 A JP25046294 A JP 25046294A JP H08114502 A JPH08114502 A JP H08114502A
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JP
Japan
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roll
film
liquid
ink
measured
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Application number
JP25046294A
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English (en)
Inventor
Takao Taguchi
貴雄 田口
Shinichi Tozawa
伸一 戸沢
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】インキ、塗料など光学濃度の高い液体の色を透
過で連続的に測定することの出来る液体測色方法及び装
置を提供する。 【構成】液体の色を測定する方法において、透明フィル
ム上に被測定液体を均一に塗布する工程、前記均一に被
測定液体を塗布された透明フィルムにもう一方の透明フ
ィルムを該被測定液体を介して、圧力を制御された2本
のローラーの間を通過させることにより積層する工程、
該積層されたフィルムの片側から光を照射し反対側で分
光的に透過光量を測定する工程を連続的に行う液体測色
方法である。また、上記方法を用いた液体測色装置であ
り、実施態様として、前記分光的に透過光量を測定する
工程で積分球を用いる液体測色方法や前記積層されたフ
ィルムを透過で分光的に光量を測定する測色手段で積分
球を設ける液体測色装置が挙げられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インキ、塗料などの着
色した液体の測色方法及び装置に関するものである。
【従来の技術】
【0002】インキや塗料の調製は、従来、印刷あるい
は塗布し乾燥した状態で測色し、その結果をもとにイン
キや塗料に変更を加え、その後再び印刷あるいは塗布し
乾燥した状態で測色し、これを繰り返すことにより行っ
ていた。また染色の分野では染着し乾燥した後、はじめ
て測色できる。また印刷においても、建裝材などでは、
樹脂加工など表面加工してはじめて測色できるものがあ
り、時間と手間がかかっていた。
【0003】そこでインキ、塗料などを液体の状態で測
色できれば、調製と同時に測色が可能になるため時間と
手間が省けることになり、液体の状態で測色する方法及
び装置が強く望まれていた。
【0004】液体の状態で測色する方法として、特開平
2−300642号公報では、二つのタンクを設け、オ
ーバーフローにより測色しやすい表面を得る方法が開示
されている。しかしこれは反射測定のみが可能のもの
で、塗料のように隠蔽性の色材で、実際に塗られたとき
には下地の影響がないような物に対して有効である。し
かし、印刷の場合のように、下地が白で、インキ層によ
る吸収によって呈色するような、透明インキの場合には
反射測定では不十分で、バックに白地を置いての反射測
定、あるいは透過測定が必要である。
【0005】液体上での測色に関しては、上述のよう
な、液表面の反射測色を直接行うもの、ガラスなど透明
物を測定する液体に接触させ透明物を介して間接的に行
うもの、光ファイバーなどを液の中に挿入して測色する
ものなどがすでに開示されている。しかしそれらはすべ
て反射測定によるもので、本発明のような、透過で測色
するものはない。
【0006】通常の分光透過率系では、一般に測定セル
の隙間は2mmが最小であって、この厚みでは吸収が大
きすぎ、透過してくる光量は入射光に対してほとんど0
になってしまう。またさらに間隔の小さいセルを作製す
ることはできるが、一般にインキや塗料はバインダー樹
脂や顔料を含んでいるため粘稠であり、透過濃度を測定
できるぐらい狭い間隔では液は流れず、連続的な測色は
不可能であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のよう
な状況を鑑みてなされたものであり、その目的はイン
キ、塗料など光学濃度の高い液体の色を透過で連続的に
測定することの出来る液体測色方法及び装置を提供する
事にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するためになされたものである。すなわち、液体の
色を測定する方法において、透明フィルム上に被測定液
体を均一に塗布する工程、前記均一に被測定液体を塗布
された透明フィルムにもう一方の透明フィルムを該被測
定液体を介して、圧力を制御された2本のローラーの間
を通過させることにより積層する工程、該積層されたフ
ィルムの片側から光を照射し反対側で分光的に透過光量
を測定する工程を連続的に行うことを特徴とする液体測
色方法である。また、本発明は、液体の色を測定する装
置において、巻取り状の透明フィルムを巻だして複数の
ロール間を通過させ巻き取る手段を有し、この巻だしか
ら巻き取るまでの間に、少なくとも透明フィルム上に被
測定液体を均一に塗布する塗布手段と、もう一方の透明
フィルムを前記被測定液体が均一に塗布された透明フィ
ルムに被測定液体を介して積層する手段と、該積層され
たフィルムを透過で分光的に光量を測定する測色手段と
を具備してなる液体測色装置である。また、実施態様と
して、前記分光的に透過光量を測定する工程で積分球を
用いる液体測色方法や前記積層されたフィルムを透過で
分光的に光量を測定する測色手段で積分球を設ける液体
測色装置が挙げられる。
【0009】以下本発明を詳細に説明する。透明フィル
ムの材質は、測定したい波長域に吸収のないフィルムで
あれば使用できる。可視域での色を特に測定すべきであ
る場合には、各種ポリエチレンフィルム、ポリプロピレ
ンフィルム、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリカーボネート、ポリビニルアセテート、セロ
ファンなどが使用できる。
【0010】透明フィルム上に被測定液体を均一に塗布
する方法としては、通常塗布と言われている方法と装置
が使える。たとえば、ロールコーティング、カーテンコ
ーティング、グラビアコーティング、マイクログラビア
コーティング、コンマコーティング、ファウンテンコー
ティング、ナイフコーティングなどが使用できる。各方
式の選択は測定する液体の粘度や固形分コンテント、溶
剤の種類、塗布速度などにより行う。コーティング速度
は、特に制限はないが、10cm/minから2m/s
ecまで選ぶことができるが、コーターの安定性と経済
性から30cm/minから3m/min程度が好まし
い。
【0011】もう一方の透明フィルムを被測定液体を介
して積層するには、2本のローラーの間を通過させるこ
とにより行う。ローラーの材質は平滑性の良い金属ロー
ラーが好ましい。両方のローラーが金属でもよいが、一
方を金属にし、他方をゴム弾性を有するローラーでもよ
い。ゴム弾性を有するローラーを用いることにより、埃
など異物の混入による膜厚への影響が減少させることが
できる。材質としては、ニトリルゴム、シリコンゴム、
天然ゴム、ブタジエンゴム、アクリルゴムなどが使用で
きる。
【0012】上記の透明フィルムで被測定液体を挟んだ
積層体の片側から光を照射し反対側でその分光的に光量
を測定する工程における、光照射の光源としては、タン
グステンランプ、キセノンランプが分光分布が比較的ブ
ロードであるため好ましいが、超高圧水銀灯、ハロゲン
ランプなども使用できる。また用途により各種水銀灯、
ナトリウムランプなどの金属ランプも使用できる。これ
らの光源を直接測定すべきフィルム近傍に配置すること
もできるが、離れたところに光源を設置し、光ファイバ
ーでフィルム近傍に導きコリメーターレンズで平行光に
して用いることもできる。
【0013】分光的に光量を測定するための測色用のセ
ンサーとしては、フィルターを介した、フォトマルチプ
ライアーやフォトダイオードが用いられる。また、グレ
ーティングにより分光した光をフォトダイオードにより
スキャンニングしながら測定することによる、分光分布
測定が適用できる。さらにグレーティングにより分光し
た光を、波長方向に配列したCCDアレイにより受光測
定することもできる。またスペースの関係からフィルム
近傍に測色用のセンサーその物を配置できない場合は、
光ファイバーで受光した光を、系外に導いて分光測定あ
るいは、フィルターによる測色を行うことができる。
【0014】漏光や迷光を防ぐため、光源側、測色側の
うちの一方または両方にスリットを設けスリットを通し
てのみの光量を測定することが好ましい。測色すべき液
体は均一系だけではなく、顔料を含んだもの、エマルジ
ョンなど不均一なものもあるため、測定される液体をは
さむフィルム層を通過してくる光は、散乱光を多く含
み、そのため入射光を平行にしても透過されてくる光
は、あらゆる角度の物を含んでいる。これらを精度良く
捕えるためには、受光側に積分球を配置して、これを通
して光量を測定することが好ましい。
【0015】
【作用】本発明の液体測色方法及び装置を用いることに
より、被測定液体は液体状態でフィルムに挟まれる為に
乾燥の工程なしに測色ができる。また塗工の技術によ
り、10ミクロン以下においても薄い膜を均一に作製でき
るため、インキや塗料のような光学濃度の高い液体で
も、透過の分光測定が可能である。塗工、ラミネーショ
ン、測色が連続的に行われるために、被測定物のサンプ
リングと測定が連続的に、ほぼリアルタイムでおこなう
ことができる。そのため、配合など色の変化を伴う調製
を、測色の結果を見ながら行うことができる。また受光
側に積分球を設置しこれを通して測定することにより、
測定液体中の散乱による光の広がりなどによる測定誤差
を最小限にすることができ、再現性の良い結果が得られ
る。
【0016】
【実施例】
<実施例1>図1を用いて本発明の一実施例を説明す
る。フィルムロール1とフィルムロール7は両方とも幅
20cm,厚さ20ミクロンのポリエチレンテレフタレ
ートフィルムを用いた。被測定液体10は、東洋インキ
製造(株)製グラビアインキであるPC891茶を用い
た。該インキは、希釈溶剤で希釈しザーンカップ#2で
25℃で20秒にした。被測定液体10としてのインキ
はタンク11に入れられ、メタリングロール4が漬かっ
ているインキ貯め16にポンプ12を通して注がれ、一
定レベル以上のものをまたタンク11に戻すことによ
り、循環させた。循環によりインキ貯めとタンク11の
インキの濃度や色は同じになるようにした。
【0017】フィルムロール1から巻きだされたフィル
ムはバックアップロール2とコーティングロール3に導
かれる。メタリングロール4はインキ貯め16からイン
キを一定量持ち上げコーティングロール3に移する。メ
タリングロールはコーティングロール3に対して、順方
向あるいは逆方向に回転させることができ、この際メタ
リングロール4とコーティングロール3との圧力及びそ
れぞれの回転速度から液の転移量が決まる。インキで濡
れたコーティングロール3はフィルムと接触し、さらに
バックアップロール2との圧力によりフィルムに均一に
転写する。バックアップロール5と圧ロール6におい
て、もう一つのフィルムロール7から巻きだされるフィ
ルムと貼り合わされる。両ロールの圧力によりさらに均
一に一定膜厚にラミネートされる。ここでバックアップ
ロール5は良く研磨された金属ロールを用いた。また圧
ロール6はニトリルゴムロールを用いた。
【0018】光源13は100Wのキセノンランプを用
いた。光源からは光ファイバーにより測定部に導いた。
またファイバーの先端には平行光を得るために、コリメ
ータレンズを装着した。受光側に、3mm角のスリット
を設けた。また測色プローブにはアクトロンリサーチ社
製モノクロメータースペクトラプロ275とレーザープ
レシジョン社製光量計Rk5700を用いた。測定の終
了したフィルムはテンションロール8を介して巻取ロー
ル9に巻き取られた。コーティング速度は、100cm
/minでおこなった。測定された結果を図2に示す、
分光透過率は、測定された分光光量の、インキ無しで測
定した分光光量に対する比で表した。
【0019】
【発明の効果】本発明を用いる事によって、従来の方法
では不可能であった、インキや塗料などの高い光学濃度
の液体の透過測色が可能になる。また、測定される値は
再現性が高く、信頼性が高い。また受光側に積分球を設
置しこれを通して測定することにより、測定液体中の散
乱による光の広がりなどによる測定誤差を最小限にする
ことができ、さらに再現性の良い結果が得られる。測定
の結果が即時に得られるために、配合などの色に影響す
る処理を結果を見ながら行える。測色を分光光度計にて
行うことによりコンピュータカラーマッチングシステム
と組み合わせ、目標色の測定、あるいは前回の液体色の
データを入力することにより、自動調合、さらに補正配
合も同時に行うことが可能になる。さらに即時に連続的
に色が測定できることから、印刷機やコーティング機上
のインキ、あるいは塗料の色管理にも用いることができ
る。
【0020】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略説明図である。
【図2】実施例1で測定された透過率と波長のグラフで
ある。
【符号の説明】
1 …フィルムロール 2 …バックアップロール 3 …コ
ーティングロール 4 …メタリングロール 5 …バック
アップロール 6 …圧ロール 7 …フィルムロール 8
…テンションロール 9 …巻取ロール 10…被測定液体
11…タンク12…ポンプ 13…光源 14…スリット 15
…測色プローブ 16…インキ貯め

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体の色を測定する方法において、透明フ
    ィルム上に被測定液体を均一に塗布する工程、前記均一
    に被測定液体を塗布された透明フィルムにもう一方の透
    明フィルムを該被測定液体を介して、圧力を制御された
    2本のローラーの間を通過させることにより積層する工
    程、該積層されたフィルムの片側から光を照射し反対側
    で分光的に透過光量を測定する工程を連続的に行うこと
    を特徴とする液体測色方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記積層されたフィル
    ムの片側から光を照射し反対側で分光的に透過光量を測
    定する工程で、透過光を一旦積分球に導き、該積分球で
    集めた光の透過光量を測定することを特徴とする液体測
    色方法。
  3. 【請求項3】液体の色を測定する装置において、巻取り
    状の透明フィルムを巻だして複数のロール間を通過させ
    巻き取る手段を有し、この巻だしから巻き取るまでの間
    に、少なくとも透明フィルム上に被測定液体を均一に塗
    布する塗布手段と、もう一方の透明フィルムを前記被測
    定液体が均一に塗布された透明フィルムに被測定液体を
    介して積層する手段と、該積層されたフィルムを透過で
    分光的に光量を測定する測色手段とを具備してなること
    を特徴とする液体測色装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記積層されたフィル
    ムを透過で分光的に光量を測定する測色手段の中に積分
    球を設けたことを特徴とする液体測色装置。
JP25046294A 1994-10-17 1994-10-17 液体測色方法及び装置 Pending JPH08114502A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000509558A (ja) * 1996-05-08 2000-07-25 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト マイクロチップを正確に位置固定するための装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000509558A (ja) * 1996-05-08 2000-07-25 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト マイクロチップを正確に位置固定するための装置

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