JPH02302633A - 半透過性シート固有の分光立体角反射率のオンライン測定方法 - Google Patents

半透過性シート固有の分光立体角反射率のオンライン測定方法

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JPH02302633A
JPH02302633A JP12385289A JP12385289A JPH02302633A JP H02302633 A JPH02302633 A JP H02302633A JP 12385289 A JP12385289 A JP 12385289A JP 12385289 A JP12385289 A JP 12385289A JP H02302633 A JPH02302633 A JP H02302633A
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spectral
solid angle
angle reflectance
reflectance
spectral solid
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JP12385289A
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English (en)
Inventor
Yukio Murata
村田 幸男
Kuniyasu Tanabe
田辺 邦安
Kazuji Matsumoto
和二 松本
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MURAKAMI SHIKISAI GIJUTSU KENKYUSHO KK
Original Assignee
MURAKAMI SHIKISAI GIJUTSU KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [a業上の利用分野] 本発明は、連続的に製造される半透過性シート、例えば
半透明性若しくは裏透けのある紙、プラスチック板、フ
ィルム又は布等の色彩をオンラインで管理するため、半
透過性シート固有の分光立体角反射率をオンラインで測
定する方法に関する。
[従来の技術] 通常、この種のシートは、半透過性であるのでその厚さ
、下地、周囲の明るさの変化等の影響を受け、一定の分
光立体角反射率、すなわち測色値が得られない、そこで
、半透過性シートが十分な厚さに巻き取られたり、積み
重ねられたりした不透明な状態、すなわち半透過性シー
ト固有の分光立体角反射率を測定することが求められて
いるが、従来、連続的に製造される半透過性シート固有
の分光立体角反射率をオンライン(インライン)で測定
する方法は見当たらず、オフラインで行う次の方°法が
知られている。
この方法は、板状、フィルム状又は布状の半透過性シー
トの白及び黒土の分光立体角反射率を測定し、これらの
値により光の吸収と散乱に関する理論、例えばクベルカ
ームンク(Kubelka−Munk)の理論(J、O
pt、Soc、Am、、38.448−457 (19
48)、New contribution to t
he optics of intenselylig
ht−scattering material、 P
art I )を用いて半透過性シート固有の分光立体
角反射率R(λルを測定するもので、スターンズ(E、
1.5tearns)は、織物について次の式を提案し
ている(TextlleChemists and C
o1orists 4165(1972)参照)oR(
λ)oo =a −(a” −1) ”’      
(1)R(λ)二分光立体角反射率R(λ)1の白上の
分光立体角反射率 R(λ)o:暗黒(反射率0%)上の分光立体角反射率 又、下地を暗黒にできない場合には、特公昭54−17
1176号公報に次の式が提案されている。
A−R(λ)1R(λ)112−R(λ)2R(λ>a
s      (4)B−IR(λ)tt −R(λ)
gz) (1+ R(λ)IR(λ)2)−(R(λ)
l−R(λ)t) (1+ R(λ)gin(λ)、2
)  (5)R(λ)I:分光立体角反射率R(λ)、
1の下地上の分光立体角反射率 R(λ)2二分光立体角反射率R(λ)12の下地上の
分光立体角反射率 [発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記従来の方法は、製造工程からサンプ
ルを採取し、実験室において測定する場合、すなわち静
止状態(スタティック)の場合にのみ適用できるもので
ある0例えば、前者の方法においては、サン9プルと反
射率0%の下地板とは密着状態(オプティカルコンタク
ト)であることが必要である。従って、オンラインにお
いて紙やプラスチック板等の半透過性シートが移動して
いる場合には使用できない。
又、半透過性シートが、紙や織物のように微粒子の集合
体の場合には、2つの下地における分光立体角反射率の
測定値の差が小さく、半透過性シート固有の分光立体角
反射率を正確に測定することが困難となり、特に半透過
性シートが少し厚くなっただけで測定不能となることも
ある。
そこで、本発明は、下地や半透過性シートの厚さ等の変
化の影響を受けずに、半透過性シート固有の分光立体角
反射率をオンラインで正確に測定し得る半透過性シート
固有の分光立体角反射率のオンライン測定方法の提供を
目的とする。
[課題を解決するための手段] 前記課題を解決するため、本発明は、予め測定装置の照
明条件に基づく分光透過率の補正係数を求めておき、半
透過性シートのオンラインでの分光透過率及び暗箱上の
分光立体角反射率を測定し、この分光透過率の測定値と
前記補正係数とから分光透過率の補正値を求め、分光透
過率の補正値及び前記分光立体角反射率の測定値から光
の吸収と散乱に関する理論式に基づいて半透過性シート
固有の分光立体角反射率を算出する方法である。
前記補正係数を求めるに際しては、まず、半透過性シー
トのサンプルを用い、暗黒上の分光立体角反射率、固有
の分光立体角反射率及び測定装置の照明による分光透過
率を測定し、ついで、上記暗黒上及び固有の分光立体角
反射率の測定値から光の吸収と散乱に関する理論式に基
づいて理論的な分光透過率を求め、この分光透過率の理
論値と前記分光透過率の測定値との比を補正係数とする
又、上記分光透過率の理論値T(λ)を求めるには、次
式、 T(λ)=[(a−R(λ)o)2− b ill/2
a−(1/R(λ)ae+R(λ)o)/2b=(1/
R(λ)、+−R(λ)、)/2R(λ)o:暗黒上の
分光立体角反射率R(λ)o:固有の分光立体角反射率 を用いる。
更に、前記半透過性シート固有の分光立体角反射率R(
λ)oを算出するには、次式、R(λ)や=a−(a2
−1)1″ R(λ1w、c =R(λ)o+T(λ):/  (1
−R(λ)o  )R(λ)w、c:完全な白上の分光
立体角反射率の計算値 R(λ)o:暗箱上の分光立体角反射率T(λ)、二分
光透過率の補正値 を用いる。
更に又、前記半透過性シート固有の分光立体角反射率R
(λ)、を算出するには、次式、A=−R(λ)O B=1+R(λ)、、eR(λ)O−R(λ)w、e+
R(λ)OR(λ)w、c −R(λ)o+ r(λB
/ (t −R(λ)O)R(λ)o:暗箱上の分光立
体角反射率R(λ)w、c:完全な白上の分光立体角反
射率の計算値 T(λ)r:分光透過率の補正値 を用いてもよい。
[作 用] 上記手段においては、@箱(light trap)の
半透過性シートから離隔した配置が可能になると共に、
半透過性シートの厚さが変化しても十分な精度で分光透
過率を測定し得、かつその測定値が積分球による測定の
ように完全な拡散照明条件下での値になるように補正さ
れる。
[実施例] まず、本発明の詳細な説明に先立ち、理論的背景につい
て述べると、クベルカームンクの理論には、次の式が示
されている。
R(λ)=R(λ)o”T(λ)2R(λ)w/ (1
−R(λ)OR(λ)t)    (6)R(λ):分
売立体角反射率R(λ)、の下地上の分光立体角反射率 R(λ)o:暗黒上の分光立体角反射率T(λ)−半透
過性シートの内部反射率ここで、内部反射率とは、空気
との境界面の反射の影響を受けない、半透過性シートの
内部が与える理論的な透過率である。従って、測定され
た分光透過率をそのまま使用できないことがある。
このような場合の補正方法としては、測定された分光透
過率T(λ)、と理論的な分光透過率T(λ)との次の
関係式、 を用いる。に1は、屈折率nによって決まるフレネル(
Fresnel)の反射率といわれるもので、垂直入射
照明に対しては、次式で求める。
又、k、は、拡散反射光の内面の反射率で、不透明の程
度により0.04〜0.6の値をとる。
ここで、(6)式のR(λ)が完全な白上の分光立体角
反射率と仮定すれば、R(λ)i=1.000となるか
ら(6)式は、次のように書き換えられる。なお、完全
な白上の分光立体角反射率をR(λ)wとする。
R(λ)、−R(λ)o+T(λ)”/ (1−R(λ
)、)    (9)(9)式は、完全な白上に半透過
性シートを密着させた時の分光立体角反射率R(λ)w
は、暗黒上の分光立体角反射率R(λ)oと理論的な分
光透過率T(λ)とから計算できるということを表して
いる。
一方、半透過性シート固有の分光立体角反射率R(λ)
0、分光立体角反射率R(λ)1の白上の分光立体角反
射率R(λ)及び暗黒上の分光立体角反射率R(λ)o
の間には、前述した(1) 、 (2)式の関係があり
、R(λ)t xt、ooo とすると、(2)式は次
のようになる。
a=−[R(λ)、+(R(λ) O−R(λ九+1)
/R(λ)OF  (10)この式のR(λ)wは、(
9)式によって求められるから、実際の測定値によって
求めることができる。
なお、暗黒上の分光立体角反射率R(λ)oにつし1て
は、半透過性シートが、紙や織物のように微粒子の集合
体の場合には、測定値をそのまま用l/′Xることがで
きるが、プラスチック板やフィルムのように連続した均
等物質からなる場合には、空気との境界面における内面
、外面の反射に対する補正を行う、これには、サンダー
ソン (J 、 L 。
5aunderson)の式やこれを表裏両面に拡張し
たアレン(E、^1len)の式がある。アレンの式は
、次のように表される。
R(λ)o′:暗黒上の分光立体角反射率の測定値R(
λ)o:クベルカームンクの理論を適用できるように変
換された暗黒上の分光立体角 反射率 この式でklは、垂直方向からの入射光に、対しては(
8)式により求めるが、散乱光照明に対しては別途計算
することになっており、通常、垂直入射による照明でに
、−0,04、散乱照明でに1−0.095に近似する
ek2は、0.4〜0.6の間の値を実験的に求めるこ
とになっている。
(10)式でaが求められると、半透過性シート固有の
分光立体角反射率R(λ)えは、(1)式から算出され
る。又、(1)式の代わりに(3)式を用いてもよい。
そして、半透過性シート固有の分光立体角反射率R(λ
)、が可視波長帯(400〜700r++s)について
求められると、これを用いて半透過性シート固有の色を
三刺激値で求めることができるし、あるいは視感覚のス
ケールと合った等色差性色空間の座標値L″、a”、b
″等を求めて色彩管理を行うことができる。
すなわち、三刺激値X、Y、Zは、 又、1976CIE (L ” 、 a ’ 、 b 
’)色空間の座標は、によって求められる。なお、Xn
、 Yn、 Znは、完全拡散面の三刺激値である。
ここで、(6)式の理論的な分光透過率T(λ)は、ク
ベルカームンクの理論を適用できる完全な拡散照明条件
、例えば第2図に示すような光学条件、すなわち光源1
から積分球2に入射され、積分球2内で多重反射を繰り
返して均等な光となり、半透過性シート3にあらゆる方
向からほぼ均等に入射した条件での測定値である0図中
4は特定方向の透過光を検知する受光器である。
しかし、オンライン用の測定装置では、かかる照明条件
を得ることは極めて困難で、例えば第1図に示すような
ものとなる。
この測定装置10においては、コンベヤローラ11、1
1’により図示矢印方向へ搬送される半透過性シート1
2に、反射率測定用光源13からの光をシャッター14
及び反射率測定用ライトガイドの光ファイバー15.1
5’を経てレンズ16.16’ に導き、レンズ16.
16’により平行光線に変えて半透過性シート12の測
定面を照射する。半透過性シート12を透過した光は、
その下方に適宜に離隔しそ配置された暗箱17に吸収さ
れる。そして、半透過性シート12からの反射光は、受
光用ライトガイドの光ファイバー18により受光され、
分光受光器19に導かれて分光立体角反射率が測定され
る。この場合、レンズ16.16’による照明光が受光
用の光ファイバー18の視野より広い範囲を照射してい
れば、分光立体角反射率は正確に測定される。
ついで、シャッター14を回転して反射率測定用光源1
3の光を遮断し、透過率測定用光源13’の光を透過率
測定用ライトガイドの光ファイバー20を経て前記暗箱
17内に配置された拡散用ガラス21に照射する。拡散
用ガラス21により散乱光となった光は、半透過性シー
ト12における受光用の光ファイバー18の視野を下方
から照射し、半透過性シート12を透過した光は、上記
光ファイバー18により受光され、分光受光器19に導
かれて分光透過率として測定される。
ところが、上記測定装置1oによる分光透過率の測定で
は、受光用の光ファイバー18の視野を下方から照射す
る光は、あらゆる方向から均等に照射する必要があるも
のの、指向性を持った光となっており、クベルカームン
クの理論のような光の吸収と散乱に関する理論を適用で
きる完全な照明条件の下での分光透過率より低めの値と
なってしまう。
すなわち、上記測定装置10によって測定した暗箱17
を下地とした分光立体角反射率R(λ)08.と分光透
過率T(λ)、とを用い、式(9) 、 (10)及び
(1)に基づいて算出した半透過性シート固有の分光立
体角反射率の予測値R(λ)3.Cと、半透過性シート
12を4枚積み重ねて不透明な状態で測定した半透過性
シート固有の分光立体角反射率の実測値R(λ)や1.
、どの比較、及び三刺激値X、Y、Z、均等色空間の座
標値L m 、 am 、 b*とこれによる色差(C
IE LAB色差)ΔEは、第1表に示すようになった
第1表 第1表中、R(λ)v、eは、完全な白上の分光立体角
反射率の計算値である。
第1表から半透過性シート固有の分光立体角反射率の測
定値R(λ)9.、と計算値R(λ)、、Cとでは、色
差ΔEが3以上あることがわかる。
色差が大きい原因を解決するには、半透過性シート固有
の分光立体角反射率の測定値R(λ)o、。
と暗箱17上の分光立体角反射率の測定値R(λ)o、
とを用い、クベルカームンクの理論の次式に基づいて理
論的な分光透過率T(λ)を求め、T(λ)= [(a
 −R(λ)o、m)” −b ”]”2(14)a=
(1/R(λL、m+n(λ)−、、)/2b=(1/
R(λ)、、、、−R(λ)o、、)/2この分光透過
率の理論値T(λ)と測定値T(λ)、どの比を補正係
数とし、これを予め求めておき、測定値T(λ)、に乗
することにより、理論値T(λ)に近似させることがで
き、ひいては半透過性シート固有の分光立体角反射率R
(λ)、の測定精度を向上し得ることがわかる6分光透
過率の理論値T(λ)、測定値T(λ)、及び両者の比
を第2表に示す。
第2表 実施例1 連続的に製造される紙固有の分光立体角反射率R(え)
、を第1図に示す測定装置lOを用いてオンライン測定
するに際し、測定装置10の照明条件に基づく分光透過
率の補正係数K(λ)を求めるため、標準となる紙を用
いて暗箱上の分光立体角反射率R(λ)o11、十分に
重ね合わせた不透明な状態での固有の分光立体角反射率
R(λ)11.及び測定装置10による分光透過率T(
λ)、を測定したところ、第3表に示すようになった。
この暗箱上の分光立体角反射率R(λ)o3.、と紙固
有の分光立体角反射率R(λ)01.の測定値を用い、
(14)式に基づいて分光透過率の理論値を求め、これ
と分光透過率の測定値T(λ)、の比、すなわち補正係
数K(λ)を求めると、第4表のようになり、はぼ1.
4〜1.5の値となった。
第4表 なお、この値は、全波長範囲でほぼ一定の値となってい
るので、平均値又は特定の波長の値を選んでもよいが、
この実施例では、波長別に独立した補正係数K(λ)と
して用いることにした。
次に、紙をコンベヤローラ11.11’ により搬送し
ながら、測定装置lOによってオンラインで紙の16箇
所の分光透過率T(λ)、及び暗箱17上の分光立体角
反射率R(λ)o1mを測定し、この分光透過率の測°
定値T(λ)、と前述した補正係数に(λ)とから分光
透過率の補正値T(λ)、を求め、この分光透過率の補
正値T(λ)r及び分光立体角反射率の測定値R(λ)
o、、を用い、式(9) 、 (10)及び(1) に
基づいて紙固有の分光立体角反射率R(λ)oを算出し
たところ、第5表、第6表に示すようになった(表では
1つおきのポジションの値を示す)、第3表における紙
固有の分光立体角反射率R(λ)o1.と比較すると、
良好な結果が得られていることがわかる。
第5表 第6表 又、上記紙より測定位置付近の16箇所をサンプリング
し、十分な厚さに調製したサンプルをオンラインと同じ
条件で測定して固有の分光立体角反射率R(λ)、、、
を得、その平均値を用いて三刺激値X、Y、Z及び色空
間の座標値し“、a″、b”を計算し、前述した16箇
所の平均値のそれと比較したところ、第7表に示すよう
になった。
第7表 両者は、非常に良い一致をしており、色差のΔEは僅か
に0.13であり、本発明による方法の優れていること
がわかる。
鬼Jlλ 連続的に製造される半透明に着色されたプラスチック板
固有の分光立体角反射率R,(λ)ヮを第1図に示す測
定装置lOを用いてオンライン測定するに際し、測定装
置10の照明条件に基づく分光透過率の補正係数Kl(
λ)を求めた。
まず、プラスチック板固有の分光立体角反射率の測定値
Rp(λ)、を得るに当り、プラスチック板は、紙など
のように十分に重ね合わせて測定することができないと
共に、空気との境界における反射に対する補正を行わな
ければならないので、標準となるプラスチック板(標準
サンプル)を白板及び黒板(反射率O%)と密着状態に
して白上及び暗黒上の分光立体角反射率R,(λ)11
.及びRP(λ)20.を測定し、それぞれの測定値R
,(λ) 1.@+RP(λ)30.をサンダーソンの
補正式、k+ =0.04  kz =0.4〜0.6
(実施例ではに2=0.5とした) により補正して白上の分光立体角反射率Rp(λ)1及
び暗黒上の分光立体角反射率Rp(λ)、としたところ
、第8表に示すようになった。
第8表 又、下地となる白板及び黒板も前もって測定し、R(λ
)g+−、R(λ)、1を得、上記(15)式により補
正してそれぞれ白の分光立体角反射率R(λ)、、及び
暗黒の分光立体角反射率R(λ)12としたところ、第
9表に示すようになった(紫色半透明板の例)o第9表 そして、上記各分光立体角反射率Rp(λ)1゜Rp(
λ)2. R(λ)1□、 R(λ)、2を用い、式(
3) 、 (4)及び(5)に基づいてプラスチック板
固有の分光立体角反射率の測定値R9(λ)、を算出す
る。
次に、白を下地とした時の補正された分光立体角反射率
R,(λ)3、下地の白の補正された分光立体角反射率
Rp(λ) Ill及び固有の分光立体角反射率R2(
λ)えを用いて、次の式により理論上の完全な黒に密着
した状態の分光立体角反射率R(λ)oを求める。
R(λ) O−(RP (λ)l−R(λL+)/[t
−tt(λLl(2a−Rp(λ)、)]a=[t/R
p(λ)え+Rp(λLl/2ここで求めた分光立体角
反射率R(λ)o及び固有の分光立体角反射率Rp(λ
)工を用い、次式により理論的な値に相当する分光透過
率Tp(λ)を求める。
T、(λ)=[(a−R(λ)O)’ −b 2]”’
   (17)a = [l/Rw’(λ)w+ttp
(λ)ヮ]/2b =、[1/R,(λ)え−Rp(λ
)え]/2この理論的な分光透過率Tp(λ)を、次の
アレンの式に基づいて測定値に対応する値rp(λ)′
に変換する。
そして、この変換された理論的な分光透過率T。
(λ)″と、測定装置lOにより測定された標準サンプ
ルの分光透過率TP(λ)′との比を分光透過率の補正
係数に、(λ)  (=T、(λど/T、(λ)′)と
したところ、第10表に示すようになった(紫色半透明
板の例)o 上述したように分光透過率の補正係数にF(λ)を前も
って求めておいた後、プラスチック板をコンベヤローラ
11.11’ により搬送しながら、測定装置lOによ
ってオンラインでプラスチック板の暗箱17上の分光立
体角反射率up(λ)o1.と分光透過率T。
(λ)、を測定した。
ここで、測定された分光立体角反射率RP(λ)O,’
m及び分光透過率rp(λ)、は、プラスチック板の表
面及び裏面の内面及び外面での反射の影響を受けている
ので、次のアレンの式に前記補正ff1aK、(λ)を
併用した式を連立方程式として解いて、補正値Rp(λ
)o、r及びTp(λ)rを得た。
一方、オンライン測定では、プラスチック板の裏側も空
気と接しているので、ここで屈折率の差による反射が生
じる。これを下地の分光立体角反射率と考えてR(λ)
、と見做せば、(6)式を変形した下式によりR(λ)
、を求め、オンラインにおける仮想のオプティカルコン
タクトの下地の分光立体角反射率と考えることができる
そして、前記(19)式から求められるR9(λ)6.
rは、(20)式から求められるR(λ)1をOとした
ときの分光立体角反射率で1つのペアになる分光立体角
反射率のデータで、これをRO(λ)2とし、分光立体
角反射率R(λ)g2=0の下地上の分光立体角反射率
とする。又、(19)式のRp(λ)o、、に対し、表
面だけにサンダーソンの補正を行ったものは、(20)
式によるR(λ)、を下地とした時の分光立体角反射率
になるので、これをRO(λ)lとし、分光立体角反射
率R(λ)、1の下地上の分光立体角反射率とする。
これら2組の値を用い、式(3) 、 (4)及び(5
)を用いてプラスチック板固有の分光立体角反射率Rp
(λ)えを算出した。
そして、上述したようにして算出されたプラスチック板
固有の分光立体角反射率RP(λ)、を用いて三刺激値
X、Y、Z及び色空間の座標値L”、a“。
68等を求めるには、算出されたR、(λ)、に対し、
サンダーソンの逆補正を行って、空気との境界(但し、
表面だけ片側でよい)が存在する場合の分光立体角反射
率を求めて使用する。
なお、上記各実施例では、分光立体角反射率と分光透過
率とは同一個所で測定する測定装置を用いる場合につい
て述べたが、測定装置は、これに送方向へ適宜に離隔し
て配置すると共に、それぞれの光ファイバーと対応する
受光用の光ファイバーを同様に設けるようにしてもよく
、あるいは分光立体角反射率と分光透過率を個別の分光
受光器で測定するようにしてもよい。
[発明の効果] 以上のように本発明によれば、暗箱の半透過性シートか
ら離隔した配置が可能となると共に、半透過性シートの
厚さが変化しても十分な精度で分光透過率を測定し得、
かつその測定値が積分球による測定のように完全な拡散
照明条件下での値になるように補正されるので、半透過
性シート固有の分光立体角反射率をオンラインで正確に
測定することができ、ひいては連続的に製造される半透
過性シートの色彩管理をオンラインで行うことができる
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施に供した測定装置の原理図、第2
図はクベルカームンクの理論に適合する分光透過率測定
用の光学系の模式図である。 12・・・半透過性シート  13・・・反射率測定用
光源13’・・・透過率測定用光源

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)予め測定装置の照明条件に基づく分光透過率の補
    正係数を求めておき、半透過性シートのオンラインでの
    分光透過率及び暗箱上の分光立体角反射率を測定し、こ
    の分光透過率の測定値と前記補正係数とから分光透過率
    の補正値を求め、分光透過率の補正値及び前記分光立体
    角反射率の測定値から光の吸収と散乱に関する理論式に
    基づいて半透過性シート固有の分光立体角反射率を算出
    することを特徴する半透過性シート固有の分光立体角反
    射率のオンライン測定方法。
  2. (2)前記補正係数を求めるに際し、まず、半透過性シ
    ートのサンプルを用い、暗黒上の分光立体角反射率、固
    有の分光立体角反射率及び測定装置の照明による分光透
    過率を測定し、ついで、上記暗黒上及び固有の分光立体
    角反射率の測定値から光の吸収と散乱に関する理論式に
    基づいて理論的な分光透過率を求め、この分光透過率の
    理論値と前記分光透過率の測定値との比を補正係数とす
    ることを特徴とする請求項1記載の半透過性シート固有
    の分光立体角反射率のオンライン測定方法。
  3. (3)前記分光透過率の理論値T(λ)を求めるには、
    次式、 τ(λ)=[(a−R(λ)_o)^2−b^2]^1
    ^/^2a=(1/R(λ)_∽+R(λ)_∽)/2
    b=(1/R(λ)_∽−R(λ)_∽)/2R(λ)
    _o:暗黒上の分光立体角反射率 R(λ)_∽:固有の分光立体角反射率 を用いることを特徴とする請求項2記載の半透過性シー
    ト固有の分光立体角反射率のオンライン測定方法。
  4. (4)前記半透過性シート固有の分光立体角反射率R(
    λ)_∽を算出するには、次式、 R(λ)_∽=a−(a^2−1)^1^/^2a=1
    /2[R(λ)_w_、_c+(R(λ)_o−R(λ
    )_w_、_c+1)/R(λ)_o]R(λ)_w_
    、_c=R(λ)_o+T(λ)^2_r/(1−R(
    λ)_o)R(λ)_w_、_c:完全な白上の分光立
    体角反射率の計算値 R(λ)_o:暗箱上の分光立体角反射率 T(λ)_r:分光透過率の補正値 を用いることを特徴とする請求項1記載の半透過性シー
    ト固有の分光立体角反射率のオンライン測定方法。
  5. (5)前記半透過性シート固有の分光立体角反射率R(
    λ)_∽を算出するには、次式、 R(λ)_∽=[−B+√(B^2−4A^2)]/2
    AA=−R(λ)_o B=1+R(λ)_w_、_cR(λ)_o−R(λ)
    _w_、_c+R(λ)_oR(λ)_w_、_c=R
    (λ)_o+T(λ)^2_r/(1−R(λ)_o)
    R(λ)_o:暗箱上の分光立体角反射率 R(λ)_w_、_c:完全な白上の分光立体角反射率
    の計算値 T(λ)_r:分光透過率の補正値 を用いることを特徴とする請求項1記載の半透過性シー
    ト固有の分光立体角反射率のオンライン測定方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10257640A1 (de) * 2002-12-10 2004-07-08 Siemens Ag Einrichtung zum Erfassen des Farbeindruckes einer Oberfläche
DE10234084B4 (de) * 2002-07-26 2006-06-14 Koenig & Bauer Ag Vorrichtung zur Inspektion von bogenförmigen Material
JP2018169401A (ja) * 2012-11-13 2018-11-01 ヴァイアヴィ・ソリューションズ・インコーポレイテッドViavi Solutions Inc. 携帯型分光器
US10422743B2 (en) 2012-11-13 2019-09-24 Viavi Solutions Inc. Spectrometer with a relay lightpipe

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