JPH0811412A - 背表面印字装置および背表面形成補助具 - Google Patents

背表面印字装置および背表面形成補助具

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JPH0811412A
JPH0811412A JP17768194A JP17768194A JPH0811412A JP H0811412 A JPH0811412 A JP H0811412A JP 17768194 A JP17768194 A JP 17768194A JP 17768194 A JP17768194 A JP 17768194A JP H0811412 A JPH0811412 A JP H0811412A
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JP17768194A
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Inventor
Keicho Iwamura
景朝 岩村
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TOYO SYST KAIHATSU KK
Original Assignee
TOYO SYST KAIHATSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 FD,CD等のケース,冊子,封筒等の細長
い背表面にきれいに印字できるようにする。 【構成】 ケース10内に多数のベルト13がプーリ12,15
に掛けられて配置されている。ベルト13の表面には多数
の活字が一列に形成されている。ケース10の側部に押圧
部材20が取付けられている。封筒を押圧部材20に差込
み,押圧部材20で封筒を活字の方に押付けることによ
り,封筒の背表面に文字列が印字される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】この発明は背表面印字装置および背表面形
成補助具に関する。この明細書において背表面とは,フ
レキシブル・ディスク(FD)やコンパクト・ディスク
(CD)のケースの幅の狭い端面または側面,書物,ノ
ート,ファイル等の冊子類の背表紙,および封筒の背
(封筒の表面と裏面との折り返し部分もしくは稜)を含
む概念である。
【0002】
【背景技術】FDやCDのケース,冊子類,封筒等は立
てた状態で本棚または専用収納箱に並べられるか,横に
して積上げられることが多い。したがって,これらの背
表面にそれらを識別するための文字(名称等),記号,
通番等を記入しておくと,整理や検索に大いに役立つ。
【0003】しかしながら,これらのケース,冊子類の
背表面は幅が狭いので手書きするには困難を伴うことが
多い。あらかじめ所望の文字等を印字したシールを背表
面に貼ることも考えられるが,細長いシールを細長い背
表面に貼るのはむずかしく曲ったりすることがある。そ
うするとシールを剥してやり直ししなければならない。
【0004】封筒の背は折り線にすぎない場合が多いの
で,ここに文字を書くのは不可能に近い。折り線を中心
に背表面を形成し(封筒の表面および裏面の一部にはみ
出して),ここに文字を書くことも考えられるが,背表
面を形成する作業もたいへんであるし,背表面をつくっ
たとしてもきれいな文字を書くのはきわめてむずかし
い。
【0005】また,封筒はその内容物によって厚さが変
化するから,たとえ背表面に文字を書いても,とくに厚
さが薄い場合には読めなくなるおそれがある。このこと
は,襠(まち)のある封筒においても同じである。
【0006】
【発明の開示】この発明は細長い背表面にきれいに印字
することのできる背表面印字装置を提供することを目的
とする。
【0007】この発明はまた,封筒の背に背表面を形成
しかつ形成した背表面をその形に保つための背表面形成
補助具を提供することを目的とする。
【0008】ここで背表面とは上述したように,ケー
ス,冊子,封筒等の細長い部分を指す。
【0009】この発明による背表面印字装置は,それぞ
れが表面に一列に配列された複数の活字を持つ複数の印
字部材がそれらの長手方向に移動自在にかつ平行に配列
され,これらの印字部材の長手方向と直交する方向に沿
うように被印字物を位置決めするための位置決め部材が
設けられているものである。ここで活字とは金属製のも
のに限らず,ゴム製のものを含む。ゴム製のものが一般
的であろう。文字(ひらがな,カタカナ,漢字,アルフ
ァベット,ギリシャ文字等すべての文字を含む),数字
(漢数字,ローマ数字,算数字等すべての数字を含
む),記号,符号等(以下、これらをすべて含めて単に
「文字」という)を表わす部分が突出しているもののみ
ならず,文字を表わす部分がへこんでいるものも活字の
概念に含まれる。
【0010】印字部材は好ましい実施態様においては,
表面に複数の活字が形成され,かつホイールに掛けられ
たベルト,または一側面に複数の活字が設けられた板状
体である。
【0011】この発明の他の好ましい実施態様において
は,上記複数の印字部材がケース内に収められ,上記位
置決め部材が上記ケースに形成された開口部によって実
現される。
【0012】上記開口部の幅は被印字物の背表面の幅に
応じて調整自在であることが好ましい。たとえば,上記
開口部の少なくとも一側がケースの蓋によって形成され
ることにより,上記開口部の幅が調整自在となる。
【0013】この発明による背表面印字装置によると,
複数の印字部材を動かすことにより,位置決め部材によ
って被印字物が位置決めされる位置に,印字部材の長手
方向と直交する方向に所望の識別文字を表わす活字を配
列する。これらの一行の活字にインクを付着させたのち
に被印字物の背表面を押し当てれば,被印字物の背表面
に所望の文字列が印字されることになる。
【0014】印字部材には縦文字配列用の活字および横
文字配列用の活字のいずれか一方または両方を設けてお
くことができる。これにより縦に配列された文字列もし
くは横に配列された文字列,またはこれらの両方の印字
が可能となる。
【0015】被印字物が封筒である場合に都合よいよう
に,上記ケースに,被印字物を活字に向って押圧するた
めの押圧部材を回動自在に取付けておくことが好まし
い。
【0016】この押圧部材を封筒内に入れて封筒の背表
面を形成しながらその背表面に印字することが可能とな
る。
【0017】さらに好ましい実施態様では,上記印字部
材の長手方向と直交する方向に並べられた活字の幅に相
当する幅をもちかつ上記直交する方向に長い開口が形成
された押印行規定用薄板が,上記複数の印字部材の活字
面上を上記長手方向に移動自在に設けられる。
【0018】この薄板の開口は印字するために用いられ
る。この薄板の開口以外の部分は印字に用いない隣接す
る活字をカバーするために用いられる。この薄板の存在
により1行の印字が確実に行なえ,薄板の開口の位置を
ずらすことにより2行以上にわたって印字することが可
能となる。
【0019】この発明による他の背表面印字装置は,フ
レームと,このフレームに設けられた2本の軸と,これ
らの軸にそれぞれ移動自在に掛けられかつそれぞれの表
面に複数の活字が形成された複数本のベルトと,押圧部
材として働く一方の軸の位置に,上記フレームに設けら
れた被印字物の位置決め部材とを備えているものであ
る。
【0020】被印字物を位置決めするための位置決め部
材は,一実施態様ではフレームに形成されたスリットま
たは溝に摺動自在に取付けられる。これによりベルト上
の活字をスタンプ台のインク布に押付ける際に位置決め
部材を引込めることが可能となる。位置決め部材をばね
によって常に突出させておいてもよい。活字をスタンプ
台に押付けると位置決め部材は引込み,スタンプ台から
活字を離すと位置決め部材は自動的に元の位置に戻るの
で被印字物の位置決めができる。また,位置決め部材自
体を折畳み可能なものとしてもよいし,複数のベルトの
うち両端に位置するものの活字形成面上に位置決め部材
を設けてもよい。いずれの態様においても,突出した位
置決め部材に妨げられることなくベルト上の活字にイン
クを付けることが可能となる。
【0021】この背表面印字装置は従来のスタンプ装置
に少しの変更を加えるだけで実現できるので,安価に提
供することができる。
【0022】この発明による背表面形成補助具は,ばね
性をもつ細長い薄板がそのほぼ中央部でヘアピン状に折
曲げられてなり,その半面に印字された文字列を見るこ
とのできる開口が形成されているものである。上記開口
を覆うレンズ部材を設けることにより,印字された文字
列を拡大して見ることができる。
【0023】この発明による他の背表面形成補助具は透
明の棒状体からなり,この棒状体にその長手方向に封筒
等を挾むための溝が形成されているものである。この溝
がV字形であると,補助具が封筒から抜けにくくなると
ともに,ずれにくくなる。
【0024】この発明によるさらに他の背表面形成補助
具は,ばね性をもつ透明な棒状体または細長い板状体が
ヘアピン状に折曲げられてなるものである。
【0025】この発明によるさらに他の背表面形成補助
具は,互いに係合,離脱自在な2枚の板状体からなるも
のであり,少なくとも一方の板状体が透明である。
【0026】これらの背表面形成補助具において先端部
に抜け止め用の突起を形成しておくことが好ましい。
【0027】このような補助具を文字列が印字された封
筒の背表面に差し込むことにより,背表面がそのままの
形で保持されるので,封筒の厚さにかかわらず背表面に
印字された文字列を常に見ることができる。
【0028】
【実施例】図1から図3はこの発明の実施例を示してい
る。
【0029】細長いケース10内の両端部付近にケース10
の幅(横)方向にのびる2本の軸11および14が,その両
端部でケース10の側壁にそれぞれ固定されている。一方
の軸11には複数のプーリ(ホイール)12が相互に独立し
て回転自在に設けられている。プーリ(ホイール)15と
操作用ホイール16とは同心状に一体的に相互に固定され
ている。プーリ15と操作用ホイール16との対が複数対軸
14に相互に独立に回転自在に設けられている。
【0030】プーリ12とこれに対応するプーリ15とにゴ
ム製ベルト13が掛けられている。ベルト13の表面には多
数の活字がその長手方向に一列に形成されている。これ
らの活字は縦配列文字用もしくは横配列文字用またはこ
れらの両方用である。好ましくはプーリー12,15の周面
には歯が形成され,ベルト13の内面にも歯が形成され,
これらの歯が相互に噛み合っている。
【0031】ケース10の左半分においてその上部が切欠
かれ(符号10Aで示す),ここに蓋19が摺動自在に設け
られている。蓋19は枠体であって上面は開口している。
ケース10の右半分にはその上端面に枠が形成されてい
る。ケース10のほぼ中ほどの枠を符号19Bで示し,蓋19
の枠19Bに接する枠を符号19Aで示す。必要ならば,ケ
ース10および蓋19の上面の開口部をガラス等で覆っても
よい。
【0032】ケース10の長さ方向の中央部において,上
側のベルト13の下側には台板17が,その両端部において
ケース10の側壁に固定されている。また,上側のベルト
13の上側に押印行規定用薄板18が,その両端において,
ケース10の側壁に形成された溝10Cに摺動自在に嵌入れ
られかつ支持されている。この薄板18にはケース10の幅
方向にのびる押印用開口18aがあけられている。この開
口18aの幅はベルト13に形成された活字1個分程度また
はそれよりも少し大きい程度である。薄板18は好ましく
は可撓性を持つ。
【0033】押圧部材20は枠21とスタンプ台22とから構
成されている。枠21の両端面には軸受用孔21aが形成さ
れている。スタンプ台22内には印字用インクが染みたイ
ンク布23が収められている。またスタンプ台22の両端面
から軸24が突出し,これらの軸24が枠21の孔21aに回転
自在に受けられている。
【0034】ケース10の一側壁上端面において,中央部
から左側にかけてシャフト26が固定されている。押圧部
材20の枠21の端面に取付けられた筒体25内にシャフト26
が摺動自在に通っている。したがって,押圧部材20はシ
ャフト26を中心に回転自在である。
【0035】被印字物の背表面に所望の文字列を印字す
るときにはまず,操作用ホイール16を操作して,枠19B
の左側に沿う位置に,ベルト13上の活字を所望の印字列
が構成されるように並べる。
【0036】スタンプ台22を軸24を中心に回転させてそ
のインク布23が露出している面が枠21とは反対側に位置
するようにし,押圧部材20をシャフト26を中心に回転さ
せて,配列した所望の文字列の活字にインク布23を押付
ける。これにより文字列を構成する活字にインクが付く
ことになる。スタンプ台22を回転させてそのインク布23
が枠21側を向くようにしておく。
【0037】被印字物が封筒ENである場合には,押圧
部材20を起立させた状態で封筒ENを押圧部材20に被せ
かつ押圧部材20が封筒の背表面(背表面を形成すべき側
部の折り目)に沿うようにする。押圧部材20と封筒とと
もに活字列の方向に倒していく。このとき薄板18の開口
18aは所望の活字列上に位置している(活字列にインク
を付けるときは薄板18を他の場所に移しておいてもよ
い)。押圧部材20を活字列に押付けると封筒の背表面に
活字列によって文字列が印字される(図2(A) 参照)。
押圧部材20の押圧力は台板17によって受けられる。
【0038】枠19Aと19Bとの間の間隔を押圧部材20の
幅よりもわずかに広目にしておけば,枠19Aと19Bとの
間に押圧部材20が入り込み,封筒の側部が押圧部材20に
沿うように折り曲げられるので背表面が確実に形成され
る。このように背表面が形成されかつ印字された封筒E
Nが図5に示されている。
【0039】被印字物がFDやCDのケース,冊子類の
背表示のように堅い物である場合には押圧部材20を使用
する必要はなく,図2(B) に示すように,被印字物CA
の背表面を薄板18の開口18aを通してインクの付いた活
字列に押し当てればよい。
【0040】被印字物に2行以上にわたって文字列を印
字する場合には,今印字した位置よりもさらに左側に所
望の活字列をケース10の幅方向に並べる。押圧部材20を
シャフト26に沿って動かし,新たな活字列にインクを付
ける。インクを付けた活字列と開口18aとが一致するよ
うに薄板18を動かして位置決めする。インクの付けられ
た活字列のみが開口18aからのぞむから,この活字列の
活字による印字のみを行うことが可能である。
【0041】図2に鎖線10Bで示すように,ケース10の
端面に細長い開口をあけ,この開口10Bを通して印字で
きるようにしてもよい。この場合にはプーリ12が台板の
役割を果たす。
【0042】図4は他の実施例を示すものである。
【0043】ここではベルトに代えて活字板30が用いら
れている。活字板30の上端面に多数の活字がその長手方
向に一列に配列されて形成されている。活字板30の左端
部には活字板30を手で動かすための操作用突起34が上方
に向けて形成されている。操作用突起に代えて穴をあけ
てもよい。
【0044】ケース10の底面には活字板30を案内するた
めの複数条のV溝31が形成されている。このV溝31には
さらに,活字板30上の活字の間隔と等しい間隔で位置決
め用凹部32が形成されている。一方,活字板30の下面に
は凹部32に入り込む突起33が形成されている。突起33は
一つの活字板30に少なくとも一個あればよい。突起33が
活字板30の端部に設けられている場合には,凹部32は底
面の半分にあればよい。このようにして,活字板30をV
溝31に沿って動かし,かつ位置決めすることが可能であ
る。
【0045】この印字装置の使い方は図1に示す印字装
置と同じである。印字板30としてインクを内部に備え,
活字面にインクが染み出てくるものを用いることもでき
る。この場合にはインク台は不要となる。
【0046】図6および図7は背表面印字装置のさらに
他の実施例を示し,図6は位置決め部材の斜視図,図7
は装置全体の斜視図である。この背表面印字装置は従来
からスタンプ(装置)として知られているものの改良で
ある。
【0047】まず図7を参照して,スタンプ装置の構造
について簡単に説明する。スタンプ装置80は表面に活字
が形成されたベルト群81,ベルト81を支持するためのフ
レーム82およびフレーム82の取手87から構成される。
【0048】フレーム82は2枚の側壁82A,82Bとこれ
らを連結する部材82Cとから構成されており,一枚の板
状体を部材82Cに対して側壁82A,82Bを直角に曲げる
ことにより形成されている。部材82Cの中央部において
取手87が外側に向けて取付けられている。フレーム82内
の取手87側端部付近にフレーム82の幅(側壁82A,82B
間)方向にのびる軸83が,その両端部で側壁82A,82B
にそれぞれ固定されている。プーリ(ホイール)84およ
び操作用ホイール85が同心状に一体的に相互に固定さ
れ,プーリ84と操作用ホイール85との対が複数,軸83に
相互に独立に回転自在に設けられている。一方,フレー
ム82内の先端には,ベルト81を掛けるとともに印字する
ときの台となる台軸(プラテン)86が軸83と平行にの
び,かつその両端部で側壁82A,82Bにそれぞれ固定さ
れている。
【0049】複数のプーリ84とそれに対峙する台軸86に
ゴム製ベルト81が掛けられている。ベルト81の表面に
は,多数の活字がその長手方向に一列に形成されてい
る。台軸86の前側の面86Aは平らになっており,印字す
る際に活字が均等にスタンプ台および被印字物に接する
ようになっている。好ましくはプーリー84の周面には歯
が形成され,ベルト81の内面にも歯が形成され,これら
の歯が相互に噛み合っている。
【0050】この実施例では,上述した構造をもつスタ
ンプ装置80の側壁82A,82Bにそれぞれ長方形のスリッ
ト91がその長手方向に形成され,ここに位置決め部材90
が摺動自在に設けられる。
【0051】第6図を参照して,位置決め部材90はその
一端部に切込み92が形成され,その両端が平行に突出し
て口先95を形成している。2つの口先95の間,すなわち
切込み92に被印字物CA(FDやCDのケース等)の背
表面を含む背面部が挿入されて位置決めされる。位置決
め部材90の中央には2つの突出部93が相互にわずかの間
隔をあけて位置決め部材90に対して垂直に設けられてお
り,その先端にはそれぞれ爪部94が外側に突出して形成
されている。突出部93は弾性をもっている。この突出部
93をフレーム82の側壁82A,82Bに形成されたスリット
91に内側から嵌込むことにより,位置決め部材90と爪部
94によってスリット91周縁が挟持され,位置決め部材90
がフレーム82に取付けられる。位置決め部材90と爪部94
によるスリット91周縁の挟持は比較的ゆるく,位置決め
部材90はスリット91の長手方向に摺動自在である。位置
決め部材90の摺動は,側壁82A,82Bの外側に突出た爪
部94に指を当てて前方に押出すおよび後方に引込めるこ
とにより行なわれる。スリット91は,位置決め部材90を
前方に押出したときにその口先95が押圧面86Aに掛けら
れたベルト91の印字面よりも前方に突出し,位置決め部
材90を進入させたときに口先95の先端がフレーム82内部
に収納される程度(口先95の先端が押圧面86Aまたはベ
ルトの印字面よりも進入していればよい)の長さに形成
されている。
【0052】被印字物CAの背表面に所望の文字列を印
字するときにはまず,操作用ホイール85を操作して,台
軸86の押圧面86Aに沿う位置に,ベルト81上の活字を所
望の印字列が構成されるように並べる。
【0053】口先92の先端がフレーム82内部に収納され
るように位置決め部材90を後方に引込める。スタンプ台
のインク布露出面と押圧面86Aが平行になるように(ス
タンプ装置80がスタンプ台に対して垂直に位置するよう
に)して,配列した所望の文字列の活字をインク布に押
付ける。これにより位置決め部材90に妨げられることな
く均等に活字にインクを付けることができる。
【0054】位置決め部材90をその口先95がベルト81の
活字よりも突出するように前方に押出す。スタンプ装置
80の前方に突出した切込み92に被印字物CAを差込むよ
うにして位置決めしながら,被印字物CAの背表面にイ
ンクの付いた活字列に押当てることにより,被印字物C
Aの背表面に所望の文字列が印字される。幅の異なる切
込み92をもつ位置決め部材90を複数種類用意しておくこ
とにより,様々な幅をもつ被印字物CAに対応すること
ができる。
【0055】図8(A),(B)および図9はこの発明
による背表面印字装置の他の実施例を示し,図8
(A),(B)は位置決め部材の斜視図,図9は装置全
体の斜視図である。
【0056】位置決め部材100 には,先の実施例と同じ
ように切込み101 が形成され,その両側が口先102 にな
っている。この切込み101 に被印字物CAの背表面を含
む背面部が位置決めされる。引きばね104 がその一端で
位置決め部材100 に形成された穴103 に掛けられ,他端
で台軸86に掛けられている。位置決め部材100 は凸条10
0 Aを有している。フレーム82の側壁82A,82Bの内側
面にその長手方向に形成されたガイド溝82a内にこの凸
条100 Aが嵌り,位置決め部材100 が側壁82A,82Bに
摺動自在に支持されている。位置決め部材100 の口先10
2 は,ばね104のもつ引張力によって常に押圧面86Aか
ら前方に突出している(図8(A)参照)。押圧面86A
に沿う位置に配列された活字をスタンプ台のインク布露
出面に押付けると,同時に口先102 もインク布露出面に
押付けられてばね104 がのび,口先102 がフレーム82内
部に収納される(図8(B)参照)。スタンプ台から活
字を離すと,ばね104 の復元力によって口先102 は元の
位置に戻る。切込み部101に被印字物CAを差込むよう
にして位置決めしながら,被印字物CAの背表面にイン
クの付いた活字列に押当てることにより,被印字物CA
の背表面に所望の文字列が印字される。
【0057】図10(A),(B)および図11はこの発明
による背表面印字装置のさらに他の実施例を示し,図10
(A),(B)は位置決め部材の斜視図,図11は装置全
体の斜視図である。
【0058】位置決め部材110 は,被印字物CAの背表
面を位置決めするための切込み112と口先115 が形成さ
れたピース110 A,位置決め部材110 を側壁82A,82B
に固定するための接着面111 を有するピース110 B,お
よびこれらを連結する可撓性をもつ部分110 Cから構成
され,好ましくはこれらの部分110 A,110 B,110C
が合成樹脂により一体成型されている。ピース110 Aの
切込み112 の奥には斜面113 が形成され,一方ピース11
0 Bの中央には爪114 が形成されている。両ピース110
A,110 Bは連結部分110 Cの復元力によって常に開い
た状態にあり,両ピース110 A,110 Bを閉じると斜面
113 に爪部114 がきつく係合して,両ピース110 A,11
0 Bは閉じた状態に保たれる。
【0059】接着面111 はたとえば両面接着テープをプ
レート110 Bの底面に接着することにより形成される。
位置決め部材110 の接着位置は側壁82A,82B外面の台
軸86の付近で,位置決め部材110 は両ピース110 A,11
0 Bが開いた状態でピース110 Aの口先115 が押圧面86
Aから突出し,両ピース110 A,110 Bが閉じた状態で
口先115 が完全に押圧面86Aから隠れる位置に接着され
る。位置決め部材110を側壁82A,82Bに接着するので
はなく,位置決め部材110 を側壁82A,82Bと一体化し
て形成してもよい。
【0060】被印字物CAの背表面に所望の文字列を印
字するときには,上述した実施例と同様に操作用ホイー
ル85を操作して,台軸86の押圧面86Aに沿う位置に,ベ
ルト81上の活字を所望の印字列が構成されるように並べ
る。両ピース110 A,110 Bを閉じる(位置決め部材11
0 を折畳む)ことにより,位置決め部材110 に妨げられ
ることなく,配列した活字をスタンプ台のインク布露出
面に押付けることができる。両ピース110 A,110 Bを
開き,切込み112 に被印字物CAを差込むようにして位
置決めしながら,被印字物CAの背表面にインクの付い
た活字列を押当てることにより,被印字物CAの背表面
に所望の文字列が印字される。
【0061】図12はこの発明による背表面印字装置のさ
らに他の実施例を示す斜視図である。
【0062】プーリ84と台軸86との間に掛けられた複数
のベルト81のうち,側壁82A,82Bに最も近い2本のベ
ルト81A,81Bの活字形成面上に,それぞれ位置決め部
材120 が設けられている。位置決め部材120 はベルト81
A,81Bと一体化して形成されており,2個の突出部12
1 を有している。突出部121 の間隔は被印字物CAの厚
さに等しいかまたは若干大きく,これらの突出部121 間
の間隙に被印字物CAが位置決めされる。ベルト81A,
81Bにおいて位置決め部材120 の隣の活字は空白文字12
2 である。また,これらのベルト81A,81Bの他の部分
に活字を形成しておいてもよい。位置決め部材120 の突
出部121 の間隔は,ベルト81A,81B以外のベルトに形
成された活字の幅よりも大きい。また,これらの突出部
121 が形成されたベルト面は,ベルトに形成された活字
の面よりも引込んでいることが好ましい。
【0063】印字処理のためベルト81上の活字を所望の
印字列が構成されるように並べる際に,位置決め部材12
0 が形成されたベルト81A,81Bについては押圧面86A
上に空白文字122 を位置決めする。これにより,位置決
め部材120 に妨げられることなく,配列した活字をスタ
ンプ台のインク布露出面に押付けることができる。空白
文字の文字面(平坦)は他のベルトの文字面よりもわず
かに進入した位置にある。つぎにベルト81A,81Bを位
置決め部材120 が押圧面86A上に位置するように位置決
めし,突出部121 間に被印字物CAを差込むようにして
位置決めしながら,被印字物CAの背表面にインクの付
いた活字列を押当てることにより,被印字物CAの背表
面に所望の文字列が印字される。
【0064】図13は背表面形成補助具の例を示すもので
ある。
【0065】図13(A) において,背表面形成補助具40は
一枚の細長い金属または合成樹脂等よりなるばね性をも
つ板をヘアピン状に2つに折り曲げたものである。この
補助具40の一面には開口41が形成され,他面の先端部に
は内側に向う抜け止め用の突起42が形成されている。
【0066】封筒ENの印字された背表面を,開口41を
外側にしてこの補助具40で挟み込むと,背表面が少なく
ともこの補助具40幅をもって保持されるとともに,印字
された活字が開口41を通して見える。
【0067】図13(B) において,補助具40の開口41を覆
うようにシリンドリカル・レンズ43が取付けられてい
る。シリンドリカル・レンズ43は補助具40に接着しても
よいし,突起と穴との係合により固定してもよい。開口
41を通して見える印字がレンズ43によって拡大される。
【0068】図13(C) においては,補助具40の一面に,
開口41に代えて凹部44が形成されている。印字されたシ
ール(または紙片)45がこの凹部44内に入れられ(必要
に応じて接着され)その上がレンズ43によって覆われ
る。レンズ43に形成された突起が補助具の孔内に嵌入れ
られる。これによりレンズ43は補助具に着脱自在とな
る。シールまたは紙片45は必要に応じて交換される。
【0069】図13(D) において,透明な円柱状の部材
(たとえば合成樹脂)にその長手方向にV字状の切込み
51が入れられることにより補助具50が形成されている。
V字状切込み51の谷が封筒ENの内側を向くように,こ
の切込み51内に封筒の背表面が差込まれる。この補助具
50はV字状切込み51によってずれることがない。円柱状
部材はレンズ作用もする。
【0070】図13(E) において,補助具60は丸棒状の透
明部材がヘアピン状に折曲げられて構成され,かつこの
一端部が内側に曲げられ,抜け止め突起61となってい
る。丸棒はレンズの作用もする。
【0071】図13(F) において,透明な2つの半円柱体
71と72がそれらの平坦面が突合され,かつ突起と穴との
係合により一体化されて補助具70を構成する。一方の半
円柱体71の平坦面には頭をもつ突起71aと穴71bが形成
され,他方の半円柱体72の平坦面には頭をもつ突起72a
と穴72bが形成されている。封筒の背表面にあけられた
2つの穴を通して,突起71a,72aが入り込み,対応す
る穴72b,71bに係合する。この補助具70はずれたり,
脱落したりすることがない。2つの半円柱体71,72のう
ちの封筒の外側にくるものが透明であればよい。半円柱
体71はレンズの役割もする。
【図面の簡単な説明】
【図1】背表面印字装置の斜視図である。
【図2】(A) は背表面印字装置の断面図,(B) は一部の
断面図である。
【図3】(A) および(B) は押圧部材およびインク台をそ
れぞれ示す斜視図である。
【図4】背表面印字装置の他の例を示す斜視図である。
【図5】印字された封筒を示す斜視図である。
【図6】背表面印字装置の位置決め部材の斜視図であ
る。
【図7】背表面印字装置の他の実施例の斜視図である。
【図8】背表面印字装置の位置決め部材の他の例であ
り,(A)はスタンプ台に背表面印字装置を押付ける前
の状態を,(B)は押付けた後の状態を示す斜視図であ
る。
【図9】背表面印字装置のさらに他の例を示す斜視図で
ある。
【図10】背表面印字装置の位置決め部材のさらに他の
例であり,(A)は位置決め部材が開いた状態を,
(B)は閉じた状態を示す斜視図である。
【図11】背表面印字装置のさらに他の例を示す斜視図
である。
【図12】背表面印字装置のさらに他の例を示す斜視図
である。
【図13】(A) から(F) は背表面形成補助具の例をそれ
ぞれ示す斜視図である。
【符号の説明】
10 ケース 13 ベルト 12,15 プーリ 17 台板 18 薄板 18a 開口 20 押圧部材 22 インク台 30 活字板 40,50,60,70 背表面形成補助具 80 スタンプ装置 81 ベルト 82 フレーム 83 軸 84 プーリ(ホイール) 86 台軸 90,100 ,110 ,120 位置決め部材 91 スリット 104 ばね

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれが表面に一列に配列された複数
    の活字を持つ複数の印字部材がそれらの長手方向に移動
    自在にかつ平行に配列され,これらの印字部材の長手方
    向と直交する方向に沿うように被印字物を位置決めする
    ための位置決め部材が設けられている背表面印字装置。
  2. 【請求項2】 上記印字部材がホイールに掛けられたベ
    ルトであり,ベルトの表面に複数の活字が形成されてい
    る,請求項1に記載の背表面印字装置。
  3. 【請求項3】 上記印字部材が一側面に複数の活字が設
    けられた板状体である,請求項1に記載の背表面印字装
    置。
  4. 【請求項4】 上記複数の印字部材がケース内に収めら
    れ,上記位置決め部材が上記ケースに形成された開口部
    である,請求項1に記載の背表面印字装置。
  5. 【請求項5】 上記開口部の少なくとも一側がケースの
    蓋によって形成され,上記開口部の幅が調整自在であ
    る,請求項4に記載の背表面印字装置。
  6. 【請求項6】 上記ケースに,被印字物を活字に向って
    押圧するための押圧部材が回動自在に取付けられてい
    る,請求項4に記載の背表面印字装置。
  7. 【請求項7】 上記印字部材の長手方向と直交する方向
    に並べられた活字の幅に相当する幅をもちかつ上記直交
    する方向に長い開口が形成された押印行規定用薄板が,
    上記複数の印字部材の活字面上を上記長手方向に移動自
    在に設けられている,請求項1に記載の背表面印字装
    置。
  8. 【請求項8】 上記印字部材に縦文字配列用活字および
    横文字配列用活字の少なくともいずれか一方が設けられ
    ている,請求項1に記載の背表面印字装置。
  9. 【請求項9】 フレームと,このフレームに設けられた
    2本の軸と,これらの軸にそれぞれ移動自在に掛けられ
    かつそれぞれの表面に複数の活字が形成された複数本の
    ベルトと,押圧部材として働く一方の軸の位置に,上記
    フレームに設けられた被印字物の位置決め部材とを備え
    た背表面印字装置。
  10. 【請求項10】 上記位置決め部材が上記フレームに形
    成されたスリットまたは溝に摺動自在に取付けられてい
    る,請求項9に記載の背表面印字装置。
  11. 【請求項11】 上記位置決め部材と上記一方の軸の間
    にばねが設けられている,請求項9に記載の背表面印字
    装置。
  12. 【請求項12】 上記位置決め部材が折畳み自在であ
    る,請求項9に記載の背表面印字装置。
  13. 【請求項13】 上記位置決め部材が複数の上記ベルト
    のうち両端部に位置するベルトの活字形成面上に設けら
    れている,請求項9に記載の背表面印字装置。
  14. 【請求項14】 ばね性をもつ細長い薄板がそのほぼ中
    央部でヘアピン状に折曲げられてなり,その半面に印字
    された文字列を見ることのできる開口が形成されている
    背面形成補助具。
  15. 【請求項15】 上記開口を覆うレンズ部材が形成され
    ている,請求項14に記載の背面形成補助具。
  16. 【請求項16】 透明の棒状体からなり,この棒状体に
    その長手方向に封筒等を挾むための溝が形成されている
    背面形成補助具。
  17. 【請求項17】 上記溝がV字形である,請求項16に
    記載の背面形成補助具。
  18. 【請求項18】 ばね性をもつ透明な棒状体または細長
    い板状体がヘアピン状に折曲げられてなる背面形成補助
    具。
  19. 【請求項19】 上記棒状体または板状体の一端に抜け
    止め用の突起が形成されている請求項18に記載の背面
    形成補助具。
  20. 【請求項20】 互いに係合,離脱自在な2枚の板状体
    からなり,少なくとも一方の板状体が透明である背面形
    成補助具。
JP17768194A 1994-04-28 1994-07-07 背表面印字装置および背表面形成補助具 Pending JPH0811412A (ja)

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JP11174494 1994-04-28
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7044295B2 (en) 2001-11-26 2006-05-16 Taichi Sugiyama Case and case holder

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