JPH08111184A - シャドウマスクとその検査方法および陰極線管 - Google Patents

シャドウマスクとその検査方法および陰極線管

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JPH08111184A
JPH08111184A JP24541094A JP24541094A JPH08111184A JP H08111184 A JPH08111184 A JP H08111184A JP 24541094 A JP24541094 A JP 24541094A JP 24541094 A JP24541094 A JP 24541094A JP H08111184 A JPH08111184 A JP H08111184A
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shadow mask
oxide
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JP24541094A
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English (en)
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Masayoshi Ezawa
正義 江澤
Akira Misumi
明 三角
Hiromi Kawagoe
弘美 川越
Sumiko Watanabe
澄子 渡辺
Toshikazu Morishita
敏和 森下
Yasuyoshi Mori
恭美 森
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】有機溶剤又は水溶性洗浄剤で洗浄除去し更に清
浄化する際の有機溶剤又は水でのリンス洗浄時間をコン
トロ−ルして電子ビーム制御用アンバー材製シャドウマ
スクの表面に微量の炭素を一定量残存させた清浄化品を
更に高温度で熱処理してその表面に形成させる金属酸化
物の化学種と量を制御することにより、所望とする特性
を確保したシャドウマスクを備えた陰極線管を提供す
る。 【構成】電子ビーム通過孔を有するアンバー材製シャド
ウマスクの電子ビ−ム通過孔側面と電子ビ−ム遮断面に
形成させたFe2 3 、NiFe2 4 、NiO、Mn
Cr2 4 の量と膜厚を制御したアンバー材製シャドウ
マスクを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シャドウマスクの表面
に一定量の金属酸化膜を制御形成させたをアンバー材か
ら成る電子ビーム制御用シャドウマスクとその検査方
法、およびこのシャドウマスクを備えた陰極線管に関す
る。
【0002】
【従来の技術】0通常、カラー陰極線管では、そのアン
バー材から成るシャドウマスク組立て用のシャドウマス
ク部材は部品成形後に表面に残存するプレス油等を有機
溶剤又は水溶性洗浄剤で洗浄除去した清浄化品を使用し
て組立てたのち、更に、有機溶剤又は水溶性洗浄剤で洗
浄除去した清浄化品を高温熱処理を行なっている。
【0003】すなわち、陰極線管に要求される電気的特
性を確保するために、電子ビ−ム制御用アンバー材から
成るシャドウマスクの一部分を電子ビームで照射した際
に、電子ビーム照射部位からの微量のガスの発生による
電気的特性の劣化を防止して所望とする電気的特性と機
械的特性を確保することを狙いとして各種の清浄化処理
と前記処理をさらに高温熱処理を施している。
【0004】従来、この種の陰極線管に用いる電極部品
またはシャドウマスク等は加工品のプレス成型後は有機
溶剤又は水溶性洗浄剤で洗浄してプレス油等を除去した
清浄化品を更に各種の高温加熱熱処理清浄化法で出来得
る限り上記の各種使用金属部品又は金属部材の表面残存
不純物を低減した高清浄化品として使用していた。
【0005】この清浄化処理は、前記部品を各種の有機
溶剤又は水溶性洗浄剤とイオン交換純水とを使用して複
数回の洗浄を行った後、更に、各種の高温加熱処理をお
こなっていた。
【0006】なお、このような従来の金属部品や金属部
材の清浄化処理は周知であるので、特に文献は挙げな
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術による清
浄化処理では、金属部品や金属部材の各表面に残存する
各種不純物のうち、特に、炭素が少なくなるため、前記
清浄化処理品を更に各種の高温加熱処理をおこなって陰
極線管に要求される電気的特性を確保するための使用金
属部品や金属部材の各表面に制御形成させる金属酸化膜
を所望とする酸化物の化学種とその化学種からなる膜
質、酸化膜形成量及び酸化膜構造に制御形成させること
が困難であった。
【0008】すなわち、従来は有機溶剤又は水溶性洗浄
剤で洗浄除去した洗浄品を出来得る限り高清浄化すべく
長時間かけて有機溶剤又は水でリンス洗浄していたた
め、金属部品や金属部材の各表面に一定量の炭素を再現
性良く残存させることできなかったため、その後、前記
処理品を各種の高温加熱処理しても金属酸化膜を所望と
する酸化物の化学種とその化学種からなる膜質、酸化膜
形成量及び酸化膜構造に再現性良く制御形成させること
が困難であった。
【0009】前記清浄化後の金属部品や金属部材の各表
面に一定量の微量の炭素を再現性良く残存させ前記処理
品をその後の各種の高温加熱処理で陰極線管に要求され
る電気的特性を確保するための使用金属部品や金属部材
の各表面に金属酸化膜を消耗とする酸化物の化学種とそ
の化学種からなる膜質、酸化膜形成量および酸化膜構造
となるように制御形成するにあたって各種の検討を行っ
た結果、プレス成型後の金属部品や金属部材のプレス油
または防錆剤の除去清浄化には、有機溶剤又は水溶性洗
浄剤で洗浄除去した洗浄品を更に有機溶剤又は水でリン
ス洗浄する際の有機溶剤の濃度の最適化とリンス洗浄時
間を約10%〜15%短縮する処理を施す必要がある。
【0010】このような処理で金属部品や金属部材の表
面に炭素を一定量残存させた前記処理品を各種の高温加
熱処理を行い、前記の金属部品や金属部材を使用して組
立製造することにより、陰極線管の所望とする電子放射
特性が得られる。
【0011】しかし、上記方法で金属部品や金属部材の
表面に炭素を一定量残存させた被処理品を使用して組み
立て製造した陰極線管では、その電気的特性にバラツキ
が生じるケ−スがあり、金属部品や金属部材の表面に炭
素を一定量残存させるための有機溶剤又は水溶性洗浄剤
で洗浄除去した洗浄品を更に有機溶剤又は水でリンス洗
浄する際のリンス洗浄時間の最適化及び水溶性洗浄剤で
洗浄除去した洗浄品の場合は、使用する水溶性洗浄剤の
濃度を最適化する等の困難な対策が必要とされていた。
【0012】本発明の目的は、有機溶剤又は水溶性洗浄
剤で洗浄除去した洗浄品を更に清浄化する際の有機溶剤
又は水でのリンス洗浄時間をコントロ−ルして金属部品
や金属部材の表面に炭素を一定量残存させることによ
り、上記従来技術の問題点を解消し、所望とする特性を
確保可能な陰極線管の電子ビーム制御用のアンバ−材か
らなるシャドウマスクとその検査方法およびこのシャド
ウマスクを備えた陰極線管を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の第1の発明にかかる陰極線管の電
子ビーム制御用のシャドウマスクは、含有金属元素の構
成比が、S:0.005wt%未満,PおよびC:0.
015wt%未満,Al:0.07wt%未満,Cr:
0.15wt%未満,Si:0.25wt%未満,M
n:0.20〜0.45wt%,Ni:35.3〜3
7.7wt%で、残部がFeから成るアンバー材料を加
工成型後に、表面および電子ビーム通過孔のそれぞれの
粒内と粒界とにCを10-4g/2μm2 〜10-8g/2
μm2 付着残存させた状態で各種の高温熱処理してなる
ことを特徴とする。
【0014】請求項2に記載の第2の発明にかかる陰極
線管の電子ビーム制御用のシャドウマスクは、第1の発
明において、前記加工成型後に各種の高温熱処理した前
記アンバー材の粒内と粒界のそれぞれの表面から深さ方
向に分布する前記金属元素の酸化物の内、表面層のFe
系の酸化物の生成量(Fe2 3 量、Fe3 4 量、ま
たはFe2 3 とFe3 4 との合量)がそれぞれ、金
属の粒内部の生成量が1に対し金属の粒界部の生成量が
1.1〜6であることを特徴とする。
【0015】請求項3に記載の第3の発明にかかる陰極
線管の電子ビーム制御用のシャドウマスクは、第1の発
明において、加工成型後に各種の高温熱処理した前記ア
ンバー材の粒内と粒界のそれぞれの表面から深さ方向に
分布する前記金属元素の酸化物の内、表面層のFe系の
酸化物の下層に形成されているNi系とFe系とから成
る酸化物(NiFe2 4 量)生成量がそれぞれ、金属
の粒界部の生成量が1に対し金属の粒内部の生成量が
1.1〜5.5であることを特徴とする。
【0016】請求項4に記載の第4の発明にかかる陰極
線管の電子ビーム制御用のシャドウマスクは、第1の発
明において、加工成型後に各種の高温熱処理した前記ア
ンバー材の金属粒内と金属粒界のそれぞれの表面から深
さ方向に分布する前記金属元素の酸化物の内、それぞ
れ、Fe系の酸化物(Fe2 3 量、Fe3 4 量、ま
たはFe2 3 とFe3 4 との合量)の形成膜厚が表
面層から深さ方向に0.05μm〜2.5μm、表面層
のFe系の酸化物の下層に形成されているNi系とFe
系とから成る酸化物(NiFe2 4)の形成膜厚が表面
層から深さ0.04μm〜0.8μmの部位から深さ方
向に0.03μm〜2.8μmであることを特徴とす
る。
【0017】請求項5に記載の第5の発明にかかる陰極
線管の電子ビーム制御用のシャドウマスクは、第1の発
明において、加工成型後に各種の高温熱処理した前記ア
ンバー材の金属の粒界に分布する前記金属元素の酸化物
の内、Fe系の酸化物(Fe2 3 量、Fe3 4 量、
またはFe2 3 とFe3 4 との合量)の金属の粒界
分布幅が1.6μm〜5.5μm、表面層のFe系の酸
化物の下層に形成されているNi系とFe系とから成る
酸化物(NiFe2 4)の金属の粒界分布幅が1.6μ
m〜3.3μmであることを特徴とする。
【0018】請求項6に記載の第6の発明にかかる陰極
線管の電子ビーム制御用のシャドウマスクは、第1の発
明において、加工成型後に各種の高温熱処理した前記ア
ンバー材の粒内と粒界の表面と表面から深さ方向に分布
する前記金属元素の酸化物の内、表面層の金属の粒内部
および金属の粒界部のFe系の酸化物の生成量(Fe2
3 量、Fe3 4 量、またはFe2 3 とFe3 4
との合量)1に対し、 Ni系の酸化物(NiO)の生成量が0.002〜
2.9、 Mn系の酸化物(MnO2 )の生成量が0.001〜
2.6、 Cr系の酸化物(Cr2 3 )の生成量が0.004
〜1.9、 NiとFe系の酸化物(NiFe23)の生成量が
0.005〜7.6、 FeとCr系の酸化物(FeCr24)の生成量が
0.002〜0.9、 MnとCr系の酸化物(Mn
Cr24)の生成量が0.004〜2.5、 Mnと
Fe系の酸化物(MnFe24)の生成量が0.004
〜4.8、 アモルファス炭素(α−C)の生成量が
0.002〜14、かつ上記〜の化学種が3種以上
形成されてなることを特徴とする。
【0019】請求項7に記載の第7の発明にかかる陰極
線管の電子ビーム制御用のシャドウマスクは、第6の発
明において、前記のNi系の酸化物(NiO)の生成
量が、粒内1に対し粒界0.25〜0.7、前記のM
n系の酸化物(MnO2 )の生成量が、粒界1に対し粒
内0.3〜0.6、前記のCr系の酸化物(Cr2
3 )の生成量が、粒界1に対し粒内0.4〜0.9、前
記のFeとCr系の酸化物(FeCr24)の生成量
が、粒界1に対し粒内0.3〜0.7、前記のMnと
Cr系の酸化物(MnCr24)の生成量が、粒内1に
対し粒界0.2〜0.7、前記のMnとFe系の酸化
物(MnFe24)の生成量が、粒内1に対し粒界0.
2〜0.7であることを特徴とする。
【0020】請求項8に記載の第8の発明にかかる陰極
線管の電子ビーム制御用のシャドウマスクは、第6の発
明において、加工成型後に各種の高温熱処理した前記ア
ンバー材の金属粒内と金属粒界の表面と表面から深さ方
向に分布する前記金属元素の酸化物の前記化学種の内、
Ni系の酸化物(NiO),Mn系の酸化物(Mn
2 )およびアモルファス炭素(α−C)の生成量の形
成膜厚が表面から深さ方向に0.4μm〜2.5μm、
表面層のFe系の酸化物の下層に形成されているCr系
の酸化物(Cr2 3 ),FeとCr系の酸化物(Fe
Cr2 4 ),MnとCr系の酸化物(MnCr
2 4 )およびMnとFe系の酸化物(MnFe
24 )の形成膜厚が表面層から深さ0.04μm〜
0.8μmの部位から深さ方向に0.03μm〜2.8
μmであることを特徴とする。
【0021】請求項8に記載の第8の発明にかかる陰極
線管の電子ビーム制御用のシャドウマスクは、第6の発
明において、加工成型後に各種の高温熱処理した前記ア
ンバー材の金属粒界に分布する前記金属元素の酸化物の
内、Ni系の酸化物(NiO),Mn系の酸化物(Mn
2 )およびアモルファス炭素(α−C)の金属の粒界
分布幅が1.6μm〜5.5μm、表面層のFe系の酸
化物の下層に形成されているCr系の酸化物(Cr2
3 ),FeとCr系の酸化物(FeCr2 4),Mn
とCr系の酸化物(MnCr2 4 )およびMnとFe
系の酸化物(MnFe2 4 )の金属の粒界分布幅が
1.6μm〜3.3μmであることを特徴とする。
【0022】請求項10に記載の第10の発明にかかる
電子ビーム制御用のシャドウマスクの検査方法は、請求
項1に記載のアンバー材料を加工成型後に各種の高温熱
処理したシャドウマスクの粒内と粒界のそれぞれ表面か
ら深さ方向に分布する前記金属元素の酸化物の内、Fe
系,Ni系,Cr系,Mn系のそれぞれの酸化物または
前記それぞれの酸化物の複合酸化物を酸等を使用したウ
エット前処理法又はAr+ イオン等を使用するドライ前
処理法を単独又はそれぞれを併用し、前記前処理前後で
の金属の粒内と粒界の表面と表面深さ方向に粒子の形状
を高分解能走査型電子顕微鏡を使用した顕微レーザラマ
ンによって、形成されている酸化物の化学種を測定し、
前記組成のアンバー材から成るシャドウマスクに請求項
1〜5に記載の所望とする各種酸化物の形状と化学種と
を確認することを特徴とする。
【0023】請求項11に記載の第11の発明にかかる
陰極線管は、第10の発明に記載の検査方法により表面
に所望とする酸化物の化学種とその化学種からなる膜
質,酸化膜形成量および酸化膜構造を確認した請求項2
ないし9に記載のシャドウマスクを用いたことを特徴と
する。
【0024】
【作用】陰極線管の電子放射特性のバラツキを安定化さ
せ、かつ、向上させるためには、当該陰極線管に通電し
てカソードを構成するNiキャツプの温度が730±5
゜Cで動作中に、上記Niキャツプ中にアクチベータと
して添加してあるマグネシウム(Mg)をNiキャツプ
の粒界を通して一定量が長時間安定して拡散蒸発させる
必要があると同時に、陰極線管の動作中にその電子ビー
ム制御用のアンバー材製シャドウマスクの表面と電子ビ
ーム通過孔の側面のそれぞれが電子ビームで照射された
際に電子ビーム照射面から微量のガスが放出され、これ
が原因で電子放射特性が劣化するケ−スがあり、前記電
子放射特性劣化の防止及び前記アンバー材製シャドウマ
スクに電子ビームが照射された面の温度上昇による電子
ビ−ム通過孔が機械的に変形して色ずれ劣化等の防止が
必要不可欠である。
【0025】すなわち、上記条件で陰極線管を動作させ
た際に、動作中に電子ビーム照射面からの微量のガス放
出をなくし、かつ、電子ビーム通過孔が温度上昇による
が機械的な変形を防止するためには、前記アンバー材製
シャドウマスクの表面に上記欠点を解消可能な制御され
た膜質の金属酸化膜を形成することが必要である。
【0026】その対策として、例えば、カラー陰極線管
用の電子ビーム制御部を構成するための各種部品の内、
電子ビーム通過孔を有する電子ビーム制御用シャドウマ
スク部に対して、 (1)プレス成形後の前記アンバー材製シャドウマスク
を有機溶剤又は水溶性洗浄剤で使用したプレス油を洗浄
除去したのち、前記洗浄後のアンバ−材製シャドウマス
クを更に清浄化する際の有機溶剤又は水でのリンス洗浄
時間を従来のそれより短くしてリンス洗浄したのち、前
記アンバ−材製シャドウマスクを例えばH2 中又は真空
中で900゜Cの高温でアニール熱処理後、更に、N2
中等の雰囲気中で700゜Cの高温で再度熱処理する。
【0027】(2)あるいは、プレス成形後の前記アン
バー材製シャドウマスクを水溶性洗浄剤で洗浄する際に
は使用する水溶性洗浄液中の水溶性洗浄剤の濃度を従来
使用濃度より高濃度化した液で洗浄後、更にリンス洗浄
したのち、前記アンバー材製シャドウマスクを例えばH
2 中又は真空中で900゜Cの高温でアニXル熱処理
後、更に、N2 中等の雰囲気中で700゜Cの高温で再
度熱処理して、前記アンバー材製シャドウマスクの表面
に付着残存する極微量不純物のうち、炭素が上記金属部
品の金属表面と電子ビーム通過孔側面の粒内と粒界に1
-4g/2μm2から10-9g/2μm2 の量の炭素を
残存させた上記アンバー材製シャドウマスクを例えばH
2 中又は真空中で900゜Cの高温でアニール熱処理
後、更に、N2 中等の雰囲気中で700゜Cの高温で再
度熱処理すると、処理後のアンバー材製シャドウマスク
の表面及び電子ビーム通過孔側面の粒界と粒内にそれぞ
れ所望とする特性を得るために形成した各種酸化物の形
状と化学種とを有した膜質のアンバー材製シャドウマス
クが得られる。
【0028】前記第10の発明の検査方法で前記第1〜
第9の発明のシャドウマスクが上記した各種酸化物の形
状と化学種とを有した膜質のシャドウマスクであること
を確認し、このシャドウマスクを使用して陰極線管を構
成することによって、所望とする電気的特性を確保する
ことが出来る。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例につき、図面を参照し
て詳細に説明する。
【0030】図1は本発明にかかる陰極線管の1実施例
を説明するためのカラー陰極線管の構造を説明する断面
図であって、1はパネル部、2はネック部、3はファン
ネル部、4は蛍光面、5はアンバー材製シャドウマス
ク、6はマスクフレーム、7は磁気シールド、8は懸架
スプリング、9は電子銃、10は偏向ヨーク、11は外
部磁気装置である。
【0031】同図において、このカラー陰極線管は映像
スクリーンであるパネル部1、電子銃を収容するネック
部2、およびパネル部とネック部を連接するファンネル
部3とから構成され、上記ファンネル部3には電子銃9
から発射された3本の電子ビームBを電子ビーム制御用
アンバー材製シャドウマスク5の孔(電子ビーム通過
孔)を通してパネル部1の内面に塗布形成された蛍光面
4上に走査させる偏向ヨーク10が装着される。
【0032】上記ネック部2内に収容される電子銃は、
カソード構体,制御電極,集束電極,加速電極等から構
成される。上記カソード構体はカソードキャップを用い
ており、カソードキャップに塗布したアルカリ土類塩か
らなる電子放出物質からの電子ビームを制御電極に印加
される信号で変調し、集束電極,加速電極を通して所要
の断面形状とエネルギーを付与して蛍光面4に射突させ
て蛍光面を発光させる。
【0033】上記シャドウマスク5は本発明に関するア
ンバー材製であり、カソードキャップに塗布したアルカ
リ土類塩からなる電子放出物質からの電子ビームをアン
バー材製のシャドウマスク5の孔を通して蛍光面4に射
突してこれを発光させる。
【0034】電子ビームは蛍光面4に達する途上におい
てネック部2とファンネル部3の遷移部に装着した偏向
ヨーク10により水平方向と垂直方向の偏向を受け、色
選別電極であるシャドウマスク5を通して蛍光面4に達
し、該蛍光面4上に2次元映像を形成する。
【0035】図2は図1で説明したカラー陰極線管に用
いるインライン型カラー電子銃およびシャドウマスクの
構成例とその動作の説明図であって、(a)は電子銃の
部分破断した側面図、(b)は電子銃とシャドウマスク
の動作模式図である。
【0036】同図(a)に示したように、この電子銃は
カソード,制御制御,集束電極,加速電極を所定の順序
と位置で配置してなり、上記カソードおよび各電極に給
電するためのピンを植立したステム部12と遮蔽カップ
13およびゲッタ14、コンタクトスプリング15等か
ら構成され、前記図1のネック部2内に収納される。
(a)に点線Aで囲んだ電子銃のカソードおよび各電極
部は、(b)に示したように、カソード構体30と第1
グリッドG1 ,第2グリッドG2 ,第3グリッドG3
第4グリッドG4 ,第5グリッドG5 ,第6グリッドG
6 から構成され、カソード構体30と第1グリッドG1
および第2グリッドG2 で所謂3極部を構成し、第2グ
リッドG2 ,第3グリッドG3 ,第4グリッドG4 ,第
5グリッドG5 ,第6グリッドG6 で集束加速部を構成
する。
【0037】カソード構体30で発生した電子ビームB
は3極部で取り込まれ、集束加速部で所要の断面形状と
エネルギーを付与されて蛍光面4方向に指向される。
【0038】この電子ビームBは蛍光面4の直前に配置
されたシャドウマスク5で色選別されて蛍光面を構成す
る所定の蛍光体モザイクにランディングして発光させ、
映像を再生する。
【0039】同図(b)に示したカソード構体の概略構
造において、31は電子放出層、32はカソードキャッ
プ、33はヒータスリーブ、34はヒータである。
【0040】同図において、ヒータスリーブ33内には
ヒータ34が挿入設置されており、ヒータスリーブ31
の一端にニッケル(Ni)からなるカソードキャップ3
2が嵌合固定されてエミッタを構成している。
【0041】上記カソードキャップ32の表面にはアル
カリ土類塩を主体とした電子放出物質(Ba,Ca,S
r)Oが塗布されて電子放出層(エミッタ)31が形成
されている。
【0042】この電子放出層31はヒータ34の加熱に
より熱電子を発生し、電子銃の電極内に取り込まれ、蛍
光面を発光させるために集束加速される。
【0043】図3は水溶性洗浄剤を使用したアンバー材
製のシャドウマスクの清浄化用前処理方法の1例を説明
する概略工程図であって、100は一次洗浄工程、20
0は二次洗浄工程、300は乾燥工程、400はアニ−
ル・黒化工程(高温加熱アニ−ル工程→高温加熱黒化工
程)、500は検査工程(寸法測定→表面形状測定工程
→高温加熱アニ−ル処理品・高温加熱黒化処理品の表面
等の生成酸化物の化学種及びそれの生成量等の測定確
認)、600はシャドウマスク組立工程、700は陰極
線管製造工程、800は陰極線管の電気特性検査工程で
ある。
【0044】同図において、工程100から工程500
は本発明によるアンバー材製のシャドウマスクのプレス
加工品を水溶性洗浄剤を使用して洗浄後、乾燥したの
ち、更に高温熱処理よるアニール・黒化するた場合の清
浄化用前処理と前記処理品の表面形状測定と高温加熱ア
ニール処理品・高温加熱黒化処理品の表面等の生成酸化
物の化学種及びそれの生成量等の測定確認等検査工程の
1例である。
【0045】一次洗浄工程100では図1に5で示した
アンバー材製のシャドウマスクのプレス品を水溶性洗剤
を使用した1%の水溶性洗剤を含む洗浄液を2槽の洗浄
槽に順に入れ、第1槽〜第2槽の各槽毎に6分間スプレ
イ洗浄したのち、第3槽〜第4槽の2槽からなるイオン
交換純水洗浄槽で各槽6分間スプレイリンス洗浄する。
【0046】更に、前記一次洗浄工程100で洗浄した
一次洗浄処理品を二次洗浄工程200で水溶性洗剤を使
用した1%の水溶性洗剤を含む洗浄液を2槽の洗浄槽に
順に入れ、第5槽〜第6槽の各槽毎に6分間スプレイ洗
浄したのち、第7槽〜第8槽の2槽からなるイオン交換
純水洗浄槽で各槽6分間スプレイリンス洗浄し、乾燥工
程300で乾燥する。
【0047】前記一次洗浄工程100〜二次洗浄工程2
00の各洗浄工程での洗浄には各槽毎の洗剤濃度及び洗
浄時間をいずれも従来実施している既知の条件の二分の
一の値で洗浄して、被処理品であるアンバー材製のシャ
ドウマスクの表面に極微量の水溶性洗剤を付着残存させ
てた状態で乾燥工程300で乾燥する。
【0048】高温熱処理工程400でアニ−ル及び黒化
処理(高温加熱アニ−ル工程→高温加熱黒化工程)、し
たのち、測定工程500で前記処理品のアンバー材製の
シャドウマスク表面の粒界と粒内の形状測定と高温加熱
アニ−ル処理品・高温加熱黒化処理品の表面等の生成酸
化物の化学種及びそれの生成量等の測定確認する。
【0049】前記アンバー材製のシャドウマスクは、陰
極線管用部材組立て工程600でアンバー材製のシャド
ウマスク構体に組立てられた後、陰極線管製造工程70
0において陰極線管に組み込む。組み立てられた陰極線
管は出荷検査工程800で電気的特性の測定を行う。
【0050】この測定検査結果から陰極線管の電子放射
特性は所望とする初期の特性を満足し、かつ、前記特性
測定検査を完了した陰極線管の中から抜き取ったものを
長時間動作させても規定時間の動作が可能で良好な電子
放射特性を示すことを確認することができた。
【0051】図4と図5は本発明によるシャドウマスク
検査方法の第1実施例を説明するFe系とNi系金属酸
化物の塩酸処理の前と後での粒界と粒内の表面形状の測
定結果の一例を説明する電子顕微鏡写真の模写図であ
る。
【0052】すなわち、図4は本発明によるカラー陰極
線管用電子ビーム制御用のアンバー材製のシャドウマス
クプレスの脱脂洗浄後に更にリンス洗浄したのち高温熱
処理した後のシャドウマスクの表面に形成された金属酸
化物(Fe2 3 +Fe3 4 、NiFe3 4 )の塩
酸処理前での粒界と粒内の表面形状の測定結果の一例を
説明する電子顕微鏡写真の模写図であって、(A)は電
子ビーム通過孔全体の形状、(B)は(A)の平面部の
拡大形状、(C)は粒界部の拡大形状、(D)は粒内部
の拡大形状である。
【0053】図5は本発明によるカラー陰極線管用電子
ビーム制御用のアンバー材製のシャドウマスクプレスの
脱脂洗浄後に更にリンス洗浄したのち高温熱処理した後
のシャドウマスクの表面に形成された金属酸化物(Fe
2 3 +Fe3 4 、NiFe3 4 )の塩酸処理後で
の粒界と粒内の表面形状の測定結果の一例を説明する電
子顕微鏡写真の模写図であって、(A)は電子ビーム通
過孔全体の形状、(B)は(A)の平面部の拡大形状、
(C)は粒界部の拡大形状、(D)は粒内部の拡大形状
である。
【0054】図6と図7は本発明によるカラー陰極線管
用電子ビーム制御用のアンバー材製のシャドウマスクの
図4,図5に示す粒界と粒内の表面形状の測定結果の一
例の内、表面に形成された金属酸化物(Fe2 3 +F
3 4 、NiFe3 4 )の塩酸処理前の金属酸化物
の化学種の確認のための顕微レーザラマン測定結果の一
例で、図6は粒内の顕微レ−ザラマン測定結果の一例
の、また図7は粒界の顕微レーザラマン測定結果の一例
の説明図である。
【0055】図8と図9は本発明によるカラー陰極線管
用電子ビーム制御用のアンバー材製のシャドウマスクの
図6,図7に示す粒界と粒内の表面形状の測定結果の一
例の内、表面に形成された金属酸化物(Fe2 3 +F
3 4 、NiFe3 4 )の塩酸処理後の金属酸化物
の化学種の確認のための顕微レーザラマン測定結果の一
例で、図8は粒内の顕微レーザラマン測定結果の一例
の、また図9は粒界の顕微レーザラマン測定結果の一例
の説明図である。
【0056】図10は本発明によるカラー陰極線管用電
子ビーム制御用のアンバー材製のシャドウマスクの図
5,図6に示す金属酸化物の塩酸処理前の各種金属酸化
物の化学種の確認のための顕微レーザラマン測定結果の
一例の内、粒内と粒界に形成されているFe2 3 の生
成量の確認測定結果の一例の説明図である。
【0057】図11は本発明によるカラー陰極線管用電
子ビーム制御用のアンバー材製のシャドウマスクの図
8,図9に示す金属酸化物の塩酸処理後の各種金属酸化
物の化学種の確認のための顕微レーザラマン測定結果の
一例の内、粒内と粒界に形成されているNiFe2 4
の生成量の確認測定結果の一例の説明図である。
【0058】図12は本発明のシャドウマスク検査方法
の第1実施例の処理で得た電子ビーム制御用のアンバー
材製のシャドウマスクを用いたカラー陰極線管に電源を
入れてから画像表示画面に画像が表示される迄の時間と
アンバ材ー製のシャドウマスク表面の粒内と粒界に形成
させた金属酸化物の内、Fe3 4 形成量との関係の説
明図である。
【0059】上記図4〜図12に示した結果から、前記
図3の工程100〜工程400でカラー陰極線管用電子
ビーム制御用のアンバー材製のシャドウマスクの清浄化
のための前処理と、更に、前記処理品を高温度で熱処理
を施すことで、アンバー材製のシャドウマスク表面の粒
界と粒内に所望とする金属酸化物(Fe2 3 +Fe3
4 、NiFe3 4 )の膜質を形成していることを確
認することができ、前記処理法はアンバー材製のシャド
ウマスクの表面の粒界と粒内に金属酸化物(Fe2 3
+Fe3 4 、NiFe3 4 )を形成させるための制
御法として効果があることが分る。
【0060】このように、前記100〜400の工程で
高温熱処理を施すことで所望とする各種金属酸化物をカ
ラー陰極線管用電子ビーム制御用のアンバー材製のシャ
ドウマスク表面の粒界と粒内に付着残存させることがで
きる。
【0061】本実施例によれば、前記のように洗浄時の
洗浄液中の水溶性洗浄剤の含有濃度と洗浄時間をそれぞ
れ従来の1.5倍又は2倍で処理したのち熱処理した前
記アンバー材製のシャドウマスクの電子ビーム制御用の
通過孔の側面部と電子ビーム制御用通過孔のない電子ビ
ーム遮蔽面とに電子ビームが照射されても、カラー陰極
線管の電子放射初期特性は要求される特性範囲を維持で
き、かつ、長時間動作しても要求される寿命特性が満足
され、安定して工業的にしかも大量に高品質のカラー陰
極線管の製造が可能となる。
【0062】図13と図14は本発明によるシャドウマ
スク検査方法の第2実施例を説明するNi系,Cr系,
Mn系等の金属酸化物の塩酸処理の前と後での粒界と粒
内の表面形状の測定結果の一例を説明する電子顕微鏡写
真の模写図である。
【0063】すなわち、図13は本発明によるカラー陰
極線管用電子ビーム制御用のアンバー材製のシャドウマ
スクプレスの脱脂洗浄後に更にリンス洗浄したのち高温
熱処理した後のシャドウマスクの表面に形成された金属
酸化物(NiO、MnFe24 等)の塩酸処理前での
粒界と粒内の表面形状の測定結果の一例を説明する電子
顕微鏡写真の模写図であって、(A)は電子ビーム通過
孔全体の形状、(B)は(A)の平面部の拡大形状、
(C)は粒界部の拡大形状、(D)は粒内部の拡大形状
である。
【0064】図14は本発明によるカラー陰極線管用電
子ビーム制御用のアンバー材製のシャドウマスクプレス
の脱脂洗浄後に更にリンス洗浄したのち高温熱処理した
後のシャドウマスクの表面に形成された金属酸化物(N
iO、MnFe2 4 等)の塩酸処理後での粒界と粒内
の表面形状の測定結果の一例を説明する電子顕微鏡写真
の模写図であって、(A)は電子ビーム通過孔全体の形
状、(B)は(A)の平面部の拡大形状、(C)は粒界
部の拡大形状、(D)は粒内部の拡大形状である。
【0065】図15と図16は本発明によるカラー陰極
線管用電子ビーム制御用のアンバー材製のシャドウマス
クの図13,図14に示す粒界と粒内の表面形状の測定
結果の一例の内、表面に形成された金属酸化物(Ni
O、MnFe2 4 等)の塩酸処理前の金属酸化物の化
学種の確認のための顕微レーザラマン測定結果の一例
で、図15は粒内の顕微レ−ザラマン測定結果の一例
の、また図16は粒界の顕微レーザラマン測定結果の一
例の説明図である。
【0066】図17と図18は本発明によるカラー陰極
線管用電子ビーム制御用のアンバー材製のシャドウマス
クの図13,図14に示す粒界と粒内の表面形状の測定
結果の一例の内、表面に形成された金属酸化物(Ni
O、MnFe2 4 等)の塩酸処理後の金属酸化物の化
学種の確認のための顕微レーザラマン測定結果の一例
で、図17は粒内の顕微レーザラマン測定結果の一例
の、また図18は粒界の顕微レーザラマン測定結果の一
例の説明図である。
【0067】図19は本発明によるカラー陰極線管用電
子ビーム制御用のアンバー材製のシャドウマスクの図1
5,図16に示す金属酸化物の塩酸処理前の各種金属酸
化物の化学種の確認のための顕微レーザラマン測定結果
の一例の内、粒内と粒界に形成されているNiOの生成
量の確認測定結果の一例の説明図である。
【0068】図20は本発明によるカラー陰極線管用電
子ビーム制御用のアンバー材製のシャドウマスクの図1
7,図18に示す金属酸化物の塩酸処理後の各種金属酸
化物の化学種の確認のための顕微レーザラマン測定結果
の一例の内、粒内と粒界に形成されているMnCr2
4 の生成量の確認測定結果の一例の説明図である。
【0069】図21は本発明のシャドウマスク検査方法
の第2実施例の処理で得た電子ビーム制御用のアンバー
材製のシャドウマスクを用いたカラー陰極線管に電源を
入れてから画像表示画面に画像が表示される迄の時間と
アンバ材ー製のシャドウマスク表面の粒内と粒界に形成
させた金属酸化物の内、NiO/Fe2 3 +Fe3
4 の形成量との関係の説明図である。
【0070】上記図13〜図21に示した結果から、前
記図3の工程100〜工程400でカラー陰極線管用電
子ビーム制御用のアンバー材製のシャドウマスクの清浄
化のための前処理と、更に、前記処理品を高温度で熱処
理を施すことで、アンバー材製のシャドウマスク表面の
粒界と粒内に所望とする金属酸化物(NiO、MnFe
2 4 等)の膜質を形成していることを確認することが
でき、前記処理法はアンバー材製のシャドウマスクの表
面の粒界と粒内に金属酸化物(NiO、MnFe2 4
等)を形成させるための制御法として効果があることが
分る。
【0071】このように、前記100〜400の工程で
高温熱処理を施すことで所望とする各種金属酸化物をカ
ラー陰極線管用電子ビーム制御用のアンバー材製のシャ
ドウマスク表面の粒界と粒内に付着残存させることがで
きる。
【0072】本実施例によっても、前記のように洗浄時
の洗浄液中の水溶性洗浄剤の含有濃度と洗浄時間をそれ
ぞれ従来の1.5倍又は2倍で処理したのち熱処理した
前記アンバー材製のシャドウマスクの電子ビーム制御用
の通過孔の側面部と電子ビーム制御用通過孔のない電子
ビーム遮蔽面とに電子ビームが照射されても、カラー陰
極線管の電子放射初期特性は要求される特性範囲を維持
でき、かつ、長時間動作しても要求される寿命特性が満
足され、安定して工業的にしかも大量に高品質のカラー
陰極線管の製造が可能となる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、カラー陰極線管を
構成する金属電極部品のうち、電子ビーム制御用のアン
バー材製のシャドウマスクを本発明の構成とすることに
より、アンバー材製のシャドウマスクの電子ビーム通過
孔の側面部と電子ビーム遮蔽面を有する表面の粒内と粒
界とに一定量の金属酸化物を形成させることができ、陰
極線管の大幅な高性能化及び高信頼性化を図ることでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による陰極線管の1実施例を説明するた
めのカラー陰極線管の構造を説明する断面図である。
【図2】図1で説明したカラー陰極線管に用いるインラ
イン型カラー電子銃およびシャドウマスクの構成例とそ
の動作の説明図である。
【図3】水溶性洗浄剤を使用したアンバー材製のシャド
ウマスクの清浄化用前処理方法の1例を説明する概略工
程図である。
【図4】本発明によるカラー陰極線管用電子ビーム制御
用のアンバー材製のシャドウマスクプレスの脱脂洗浄後
に更にリンス洗浄したのち高温熱処理した後のシャドウ
マスクの表面に形成された金属酸化物(Fe2 3 +F
3 4 、NiFe3 4 )の塩酸処理前での粒界と粒
内の表面形状の測定結果の一例を説明する電子顕微鏡写
真の模写図である。
【図5】本発明によるカラー陰極線管用電子ビーム制御
用のアンバー材製のシャドウマスクプレスの脱脂洗浄後
に更にリンス洗浄したのち高温熱処理した後のシャドウ
マスクの表面に形成された金属酸化物(Fe2 3 +F
3 4 、NiFe3 4 )の塩酸処理後での粒界と粒
内の表面形状の測定結果の一例を説明する電子顕微鏡写
真の模写図である。
【図6】本発明によるカラー陰極線管用電子ビーム制御
用のアンバー材製のシャドウマスクの粒内の表面形状の
測定結果の一例の内、表面に形成された金属酸化物(F
2 3 +Fe3 4 、NiFe3 4 )の塩酸処理前
の金属酸化物の化学種の確認のための顕微レーザラマン
測定結果の一例の説明図である。
【図7】本発明によるカラー陰極線管用電子ビーム制御
用のアンバー材製のシャドウマスクの粒界の表面形状の
測定結果の一例の内、表面に形成された金属酸化物(F
2 3 +Fe3 4 、NiFe3 4 )の塩酸処理前
の金属酸化物の化学種の確認のための顕微レーザラマン
測定結果の一例の説明図である。
【図8】本発明によるカラー陰極線管用電子ビーム制御
用のアンバー材製のシャドウマスクの粒内の表面形状の
測定結果の一例の内、表面に形成された金属酸化物(F
2 3 +Fe3 4 、NiFe3 4 )の塩酸処理後
の金属酸化物の化学種の確認のための顕微レーザラマン
測定結果の一例の説明図である。
【図9】本発明によるカラー陰極線管用電子ビーム制御
用のアンバー材製のシャドウマスクの粒界の表面形状の
測定結果の一例の内、表面に形成された金属酸化物(F
2 3 +Fe3 4 、NiFe3 4 )の塩酸処理後
の金属酸化物の化学種の確認のための顕微レーザラマン
測定結果の一例の説明図である。
【図10】本発明によるカラー陰極線管用電子ビーム制
御用のアンバー材製のシャドウマスクの図5,図6に示
す金属酸化物の塩酸処理前の各種金属酸化物の化学種の
確認のための顕微レーザラマン測定結果の一例の内、粒
内と粒界に形成されているFe2 3 の生成量の確認測
定結果の一例の説明図である。
【図11】本発明によるカラー陰極線管用電子ビーム制
御用のアンバー材製のシャドウマスクの図8,図9に示
す金属酸化物の塩酸処理後の各種金属酸化物の化学種の
確認のための顕微レーザラマン測定結果の一例の内、粒
内と粒界に形成されているNiFe2 4 の生成量の確
認測定結果の一例の説明図である。
【図12】本発明のシャドウマスク検査方法の第1実施
例の処理で得た電子ビーム制御用のアンバー材製のシャ
ドウマスクを用いたカラー陰極線管に電源を入れてから
画像表示画面に画像が表示される迄の時間とアンバ材ー
製のシャドウマスク表面の粒内と粒界に形成させた金属
酸化物の内、Fe3 4 形成量との関係の説明図であ
る。
【図13】本発明によるカラー陰極線管用電子ビーム制
御用のアンバー材製のシャドウマスクプレスの脱脂洗浄
後に更にリンス洗浄したのち高温熱処理した後のシャド
ウマスクの表面に形成された金属酸化物(NiO、Mn
Fe2 4 等)の塩酸処理前での粒界と粒内の表面形状
の測定結果の一例を説明する電子顕微鏡写真の模写図で
ある。
【図14】本発明によるカラー陰極線管用電子ビーム制
御用のアンバー材製のシャドウマスクプレスの脱脂洗浄
後に更にリンス洗浄したのち高温熱処理した後のシャド
ウマスクの表面に形成された金属酸化物(NiO、Mn
Fe2 4 等)の塩酸処理後での粒界と粒内の表面形状
の測定結果の一例を説明する電子顕微鏡写真の模写図で
ある。
【図15】本発明によるカラー陰極線管用電子ビーム制
御用のアンバー材製のシャドウマスクの図13,図14
に示す粒内の表面形状の測定結果の一例の内、表面に形
成された金属酸化物(NiO、MnFe2 4 等)の塩
酸処理前の金属酸化物の化学種の確認のための顕微レー
ザラマン測定結果の一例の説明図である。
【図16】本発明によるカラー陰極線管用電子ビーム制
御用のアンバー材製のシャドウマスクの図13,図14
に示す粒界の表面形状の測定結果の一例の内、表面に形
成された金属酸化物(NiO、MnFe2 4 等)の塩
酸処理前の金属酸化物の化学種の確認のための顕微レー
ザラマン測定結果の一例の説明図である。
【図17】本発明によるカラー陰極線管用電子ビーム制
御用のアンバー材製のシャドウマスクの図13,図14
に示す粒内の表面形状の測定結果の一例の内、表面に形
成された金属酸化物(NiO、MnFe2 4 等)の塩
酸処理後の金属酸化物の化学種の確認のための顕微レー
ザラマン測定結果の一例で、図17は粒内の顕微レーザ
ラマン測定結果の一例の、また図18は粒界の顕微レー
ザラマン測定結果の一例の説明図である。
【図18】本発明によるカラー陰極線管用電子ビーム制
御用のアンバー材製のシャドウマスクの図13,図14
に示す粒界の表面形状の測定結果の一例の内、表面に形
成された金属酸化物(NiO、MnFe2 4 等)の塩
酸処理後の金属酸化物の化学種の確認のための顕微レー
ザラマン測定結果の一例の説明図である。
【図19】本発明によるカラー陰極線管用電子ビーム制
御用のアンバー材製のシャドウマスクの図15,図16
に示す金属酸化物の塩酸処理前の各種金属酸化物の化学
種の確認のための顕微レーザラマン測定結果の一例の
内、粒内と粒界に形成されているNiOの生成量の確認
測定結果の一例の説明図である。
【図20】本発明によるカラー陰極線管用電子ビーム制
御用のアンバー材製のシャドウマスクの図17,図18
に示す金属酸化物の塩酸処理後の各種金属酸化物の化学
種の確認のための顕微レーザラマン測定結果の一例の
内、粒内と粒界に形成されているMnCr2 4 の生成
量の確認測定結果の一例の説明図である。
【図21】本発明のシャドウマスク検査方法の第2実施
例の処理で得た電子ビーム制御用のアンバー材製のシャ
ドウマスクを用いたカラー陰極線管に電源を入れてから
画像表示画面に画像が表示される迄の時間とアンバ材ー
製のシャドウマスク表面の粒内と粒界に形成させた金属
酸化物の内、NiO/Fe2 3 +Fe3 4 の形成量
との関係の説明図である。
【符号の説明】
1 パネル部 2 ネック部 3 ファンネル部 4 蛍光面 5 アンバー材製シャドウマスク 6 マスクフレーム 7 磁気シールド 8 懸架スプリング 9 電子銃。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01J 9/42 A (72)発明者 渡辺 澄子 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内 (72)発明者 森下 敏和 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内 (72)発明者 森 恭美 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】含有金属元素の構成比が、S:0.005
    wt%未満,PおよびC:0.015wt%未満,A
    l:0.07wt%未満,Cr:0.15wt%未満,
    Si:0.25wt%未満,Mn:0.20〜0.45
    wt%,Ni:35.3〜37.7wt%で、残部がF
    eから成るアンバー材料を加工成型後に、表面および電
    子ビーム通過孔のそれぞれの粒内と粒界とにCを10-4
    g/2μm2 〜10-8g/2μm2 付着残存させた状態
    で各種の高温熱処理してなる陰極線管の電子ビーム制御
    用のシャドウマスク。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記加工成型後に各種
    の高温熱処理した前記アンバー材の粒内と粒界のそれぞ
    れの表面から深さ方向に分布する前記金属元素の酸化物
    の内、表面層のFe系の酸化物の生成量(Fe2
    3 量、Fe3 4 量、またはFe2 3 とFe3 4
    の合量)がそれぞれ、金属の粒内部の生成量が1に対し
    金属の粒界部の生成量が1.1〜6であることを特徴と
    する陰極線管の電子ビーム制御用のシャドウマスク。
  3. 【請求項3】請求項1において、加工成型後に各種の高
    温熱処理した前記アンバー材の粒内と粒界のそれぞれの
    表面から深さ方向に分布する前記金属元素の酸化物の
    内、表面層のFe系の酸化物の下層に形成されているN
    i系とFe系とから成る酸化物(NiFe2 4 量)生
    成量がそれぞれ、金属の粒界部の生成量が1に対し金属
    の粒内部の生成量が1.1〜5.5であることを特徴と
    する陰極線管の電子ビーム制御用のシャドウマスク。
  4. 【請求項4】請求項1において、加工成型後に各種の高
    温熱処理した前記アンバー材の金属粒内と金属粒界のそ
    れぞれの表面から深さ方向に分布する前記金属元素の酸
    化物の内、それぞれ、Fe系の酸化物(Fe2 3 量、
    Fe3 4 量、またはFe2O3 とFe3 4 との合量)
    の形成膜厚が表面層から深さ方向に0.05μm〜2.
    5μm、表面層のFe系の酸化物の下層に形成されてい
    るNi系とFe系とから成る酸化物(NiFe2 4)の
    形成膜厚が表面層から深さ0.04μm〜0.8μmの
    部位から深さ方向に0.03μm〜2.8μmであるこ
    とを特徴とする陰極線管の電子ビーム制御用のシャドウ
    マスク。
  5. 【請求項5】請求項1において、加工成型後に各種の高
    温熱処理した前記アンバー材の金属の粒界に分布する前
    記金属元素の酸化物の内、Fe系の酸化物(Fe2 3
    量、Fe3 4 量、またはFe2 3 とFe3 4 との
    合量)の金属の粒界分布幅が1.6μm〜5.5μm、
    表面層のFe系の酸化物の下層に形成されているNi系
    とFe系とから成る酸化物(NiFe2 4)の金属の粒
    界分布幅が1.6μm〜3.3μmであることを特徴と
    する陰極線管の電子ビーム制御用のシャドウマスク。
  6. 【請求項6】請求項1において、加工成型後に各種の高
    温熱処理した前記アンバー材の粒内と粒界の表面と表面
    から深さ方向に分布する前記金属元素の酸化物の内、表
    面層の金属の粒内部および金属の粒界部のFe系の酸化
    物の生成量(Fe2 3 量、Fe3 4 量、またはFe
    2 3 とFe3 4 との合量)1に対し、 Ni系の酸化物(NiO)の生成量が0.002〜
    2.9、 Mn系の酸化物(MnO2 )の生成量が0.001〜
    2.6、 Cr系の酸化物(Cr2 3 )の生成量が0.004
    〜1.9、 NiとFe系の酸化物(NiFe23)の生成量が
    0.005〜7.6、 FeとCr系の酸化物(FeCr24)の生成量が
    0.002〜0.9、 MnとCr系の酸化物(Mn
    Cr24)の生成量が0.004〜2.5、 Mnと
    Fe系の酸化物(MnFe24)の生成量が0.004
    〜4.8、 アモルファス炭素(α−C)の生成量が
    0.002〜14、かつ上記〜の化学種が3種以上
    形成されてなることを特徴とする陰極線管の電子ビーム
    制御用のシャドウマスク。
  7. 【請求項7】請求項6において、前記のNi系の酸化
    物(NiO)の生成量が、粒内1に対し粒界0.25〜
    0.7、前記のMn系の酸化物(MnO2 )の生成量
    が、粒界1に対し粒内0.3〜0.6、前記のCr系
    の酸化物(Cr2 3 )の生成量が、粒界1に対し粒内
    0.4〜0.9、前記のFeとCr系の酸化物(Fe
    Cr24)の生成量が、粒界1に対し粒内0.3〜0.
    7、前記のMnとCr系の酸化物(MnCr24)の
    生成量が、粒内1に対し粒界0.2〜0.7、前記の
    MnとFe系の酸化物(MnFe24)の生成量が、粒
    内1に対し粒界0.2〜0.7であることを特徴とする
    陰極線管の電子ビーム制御用のシャドウマスク。
  8. 【請求項8】請求項6において、加工成型後に各種の高
    温熱処理した前記アンバー材の金属粒内と金属粒界の表
    面と表面から深さ方向に分布する前記金属元素の酸化物
    の前記化学種の内、Ni系の酸化物(NiO),Mn系
    の酸化物(MnO2 )およびアモルファス炭素(α−
    C)の生成量の形成膜厚が表面から深さ方向に0.4μ
    m〜2.5μm、表面層のFe系の酸化物の下層に形成
    されているCr系の酸化物(Cr2 3 ),FeとCr
    系の酸化物(FeCr2 4 ),MnとCr系の酸化物
    (MnCr2 4 )およびMnとFe系の酸化物(Mn
    Fe2 4 )の形成膜厚が表面層から深さ0.04μm
    〜0.8μmの部位から深さ方向に0.03μm〜2.
    8μmであることを特徴とする陰極線管の電子ビーム制
    御用のシャドウマスク。
  9. 【請求項9】請求項6において、加工成型後に各種の高
    温熱処理した前記アンバー材の金属粒界に分布する前記
    金属元素の酸化物の内、Ni系の酸化物(NiO),M
    n系の酸化物(MnO2 )およびアモルファス炭素(α
    −C)の金属の粒界分布幅が1.6μm〜5.5μm、
    表面層のFe系の酸化物の下層に形成されているCr系
    の酸化物(Cr2 3 ),FeとCr系の酸化物(Fe
    Cr2 4 ),MnとCr系の酸化物(MnCr
    2 4 )およびMnとFe系の酸化物(MnFe
    2 4 )の金属の粒界分布幅が1.6μm〜3.3μm
    であることを特徴とする陰極線管の電子ビーム制御用の
    シャドウマスク。
  10. 【請求項10】Sが0.005wt%未満,PおよびC
    が0.015wt%未満,Alが0.07wt%未満,
    Crが0.15wt%未満,Siが0.25wt%未
    満,Mnが0.20〜0.45wt%,Niが35.3
    〜37.7wt%、残部がFeから成る金属元素構成を
    持つアンバー材料を加工成型後、表面および電子ビーム
    通過孔のそれぞれの粒内と粒界とにCを10-4g/2μ
    2 〜10-8g/2μm2付着残存させた状態で各種の
    高温熱処理してなる陰極線管の電子ビーム制御用のシャ
    ドウマスクの検査方法において、 前記アンバー材料を加工成型後に各種の高温熱処理した
    シャドウマスクの粒内と粒界のそれぞれ表面から深さ方
    向に分布する前記金属元素の酸化物の内、Fe系,Ni
    系,Cr系,Mn系のそれぞれの酸化物または前記それ
    ぞれの酸化物の複合酸化物を酸等を使用したウエット前
    処理法又はAr+ イオン等を使用するドライ前処理法を
    単独又はそれぞれを併用し、前記前処理前後での金属の
    粒内と粒界の表面と表面深さ方向に粒子の形状を高分解
    能走査型電子顕微鏡を使用した顕微レーザラマンによっ
    て、形成されている酸化物の化学種を測定し、前記組成
    のアンバー材から成るシャドウマスクに請求項1〜5に
    記載の所望とする各種酸化物の形状と化学種とを確認す
    ることを特徴とする陰極線管の電子ビーム制御用のシャ
    ドウマスクの検査方法。
  11. 【請求項11】請求項10に記載の検査方法により表面
    に所望とする酸化物の化学種とその化学種からなる膜
    質,酸化膜形成量および酸化膜構造を確認した請求項2
    ないし9に記載のシャドウマスクを用いた陰極線管。
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