JPH08110749A - 位相格子の設計システム - Google Patents

位相格子の設計システム

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JPH08110749A
JPH08110749A JP7272099A JP27209995A JPH08110749A JP H08110749 A JPH08110749 A JP H08110749A JP 7272099 A JP7272099 A JP 7272099A JP 27209995 A JP27209995 A JP 27209995A JP H08110749 A JPH08110749 A JP H08110749A
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phase
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phase grating
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JP7272099A
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English (en)
Inventor
Rick L Morrison
リー モリソン リック
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AT&T Corp
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/18Diffraction gratings
    • G02B5/1842Gratings for image generation

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Holo Graphy (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多くの演算処理資源および演算処理時間を必
要とすることなしにビームアレイジェネレータを生成す
るための位相格子を設計する方法およびシステムを提供
する。 【解決手段】 出力データセットを生成するための入力
受信手段、生成手段、トラバース手段および演算処理手
段とを含む。入力受信手段は、所望のイメージ強度を表
現する入力データセットを受信するために動作する。複
数のサブセットを含む出力データセットを生成し初期化
する。生成手段は、複数の位相セルを含み所望の位相格
子を表現する出力データセットを生成する。演算処理手
段は、現在のトラバースされた位相セルの位相値が第2
状態であるときに動作可能であり、所望の位相格子の品
質を改善するために、出力データセットを入力データセ
ットの関数として演算処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホログラフィおよ
びレーザ技術に係り、特に、ビームアレイジェネレータ
を設計するための方法およびシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自由空間デジタル光学システム
は、均一な強さの放射ビームの二次元配列(ビームアレ
イ)を生成する光パワー供給源を必要とする。これは、
R.L. Morrison, S.L. Walker, T.J. Cloonan による「"
Beam Array Generation and Holographic Interconnect
ions in a Free-Space Optical Switching Network," A
pplied Optics, vol. 32, no.14, pp. 2512-2518, 199
3」に詳しく説明されている。ビームアレイは光電子的
論理素子を照らすために利用され、例えばデータの伝送
および情報の光学的符号化を含む通信機能のホストの役
割を果たす。
【0003】ビームアレイは、典型的に、演算処理シス
テムで設計されたフーリエ平面位相格子またはホログラ
ムをレーザビーム源で照らすことにより生成される。よ
り詳細には、レーザビームは、コヒーレントかつほとん
ど単色の電磁放射の狭い幅のビームである。位相格子
は、その高い回折効率のためにデジタル光学システムに
おいて必要とされる。高い回折効率は、当たる光エネル
ギーの大部分をビームアレイのビームに結合させる位相
格子の能力である。これを、位相格子による光強度の小
さな吸収で行うことまたは吸収なしに行うことが望まし
い。位相格子すなわち表面レリーフ格子は、マルチビー
ムスプリッタとも呼ばれ、一般に、所望の位相格子を表
すデータセットを生成するために働くプログラム可能な
演算処理システムを使用して設計される。この生成され
たデータセットは、通常の製造プロセスにより物質的な
位相格子をつくるために利用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】演算処理システムの具
現化の1つは、「インタラクティブ・ディスクリート・
オンアキシス・エンコーディング・アルゴリズム(inte
ractive discrete on-axis encoding algorithm)」を
使用する。これは、M.R. Feldman および C.C. Guest
による「"Interactive Encoding of High-efficiency H
olograms for Generation of Spot Arrays," Optics Le
tters, vol. 14,no. 10, pp. 479-481, May1989」に詳
しく説明されている。このアルゴリズムによれば、フー
リエ平面ホログラムの1周期は、長方形のセルの配列に
分割され、各セルは付随する波面に2つの固定位相遅れ
のうちの1つを与える。このアルゴリズムは、他の従来
の具現化と同様に、設計プロセスにより必要とされるリ
ソースおよび設計プロセスの品質の両者において効果的
でない。特に、満足のいくホログラムを設計するために
必要とされる演算処理リソースは、大量のメモリ、高い
入出力スループットおよび非常に長い演算処理時間であ
る。満足のいくホログラム設計をするために相対的に長
い時間がかかることは、特に商業的に受け入れることが
できない。
【0005】
【課題を解決するための手段】従来技術の問題点は、所
望の位相格子を表現するデータセットを生成するために
洗練されたプロセスに結びつけられたスカラ回折理論を
使用する本発明の原理により克服される。スカラ回折理
論は、レーザビームが位相格子と交差しこれを照らすと
きに生成されるイメージとこの位相格子との関係を定義
する。これは、J.W. Goodman による「Introduction to
Fourier Optics, chaps.3 and 4, pp.30-76, 1968」に
おいて、より詳細に説明されている。
【0006】所望の位相格子を表現する出力データセッ
トを生成するための本発明の原理による1つのシステム
は、入力受信手段、生成手段、トラバース手段および演
算処理手段を含む。入力受信手段は、所望のイメージ強
度を表現する入力データセットを受け取る。生成手段
は、所望の位相格子を表現する出力データセットを生成
する。ここで、出力データセットは複数の位相セルから
なり、各位相セルは位相値を含む。トラバース手段は、
複数の位相セルのうちの1つをトラバースする。ここ
で、トラバースされた位相セルの位相値のそれぞれは、
近接する位相セルの位相値に等しい第1状態および近接
する位相セルの位相値に等しくない第2状態のうちのい
ずれかである。演算処理手段は、現在トラバースされた
位相セルの位相値が第2状態であるときに動作可能であ
り、所望の位相格子の品質を改善するために、出力デー
タセットを入力データセットの関数として演算処理す
る。
【0007】出力データセットを生成するための本発明
の原理による1つの演算処理システムは、入力データセ
ットを受信するための入力手段および少なくとも1つの
演算処理ユニットを含む。受け取られた入力データセッ
トは、所望のイメージを表し、出力データセットは、コ
ヒーレント放射源により照らされたときに所望のイメー
ジを生成するように働くことができる位相格子を表す。
演算処理ユニットは、複数のサブセットからなる出力デ
ータセットを生成し初期化するため、およびサブセット
のうちの1つを探査することにより位相境界を突き止め
るために出力データセットを選択的に検査するために動
作する。位相境界の決定がされると、演算処理ユニット
は、所望の位相格子の品質を改善するために、出力デー
タセットを入力データセットの関数として演算処理する
ために動作する。
【0008】本発明の原理による1つの動作方法は、位
相格子を表現する出力データセットを生成する。この方
法は、受信するステップ、定義し初期化するステップ、
トラバースするステップ、および演算処理するステップ
とからなる。受信するステップは、所望のイメージ強度
を表現する入力データセットを受け取る。定義し初期化
するステップは、複数のサブセットからなる出力データ
セットを定義し初期化する。トラバースするステップ
は、現在検査されているサブセットが、位相境界を表し
ているかどうかを決定するために、複数のサブセットの
うちの1つを選択的に検査する。演算処理ステップは、
現在検査されているサブセットが位相境界を表している
と決定されると、位相格子の品質を改善するために、出
力データセットを入力データセットの関数として演算処
理する。
【0009】本発明の原理による他の動作方法は、所望
の位相格子を表現する位相データセットを生成するもの
であり、イメージデータセットが受け取られたときに開
始する。イメージデータセットは、複数のピクセルから
なり、所望のビームアレイイメージを表す。複数の位相
セルからなる位相データセットは、イメージデータセッ
トの関数として定義され初期化される。ここで、複数の
位相セルは、スカラ回折により複数のピクセルに集合的
に対応する。複数の位相セルが検査され、現在検査され
ている位相セルが近接する位相セルと異なると決定され
ると、位相データセットは、所望のビームアレイイメー
ジの品質を改善するために、イメージデータセットの関
数として選択的に演算処理される。この選択的な演算処
理は、現在検査されている位相セルをメモリストレージ
装置にコピーするステップと、現在検査されている位相
セルを近接する位相セルにセットするステップと、放射
を指定された配列のセットに結合させるための所望の位
相格子の品質を表すメリット値を計算するステップによ
り行われる。
【0010】このメリット値は、所望のビームアレイイ
メージの品質の改善、低下および停滞のうちのいずれか
を示す。計算ステップは、メリット値が改善または低下
を示す場合に検査ステップに戻るステップをさらに含
む。メリット値が低下を示す場合、現在検査されている
位相セルは、メモリストレージ装置に格納された変数か
らリセットされる。メリット値が停滞を示す場合、位相
データセットは、同じまたは別のメモリストレージ装置
に格納される。目標しきい値に達していなければ、この
方法は検査ステップに戻る。
【0011】本発明を使用および/または配布するため
の一実施形態は、ストレージ媒体に格納されたソフトウ
ェアである。このソフトウェアは、本発明の原理による
所望の位相格子を表現するデータセットを生成するため
に少なくとも1つの演算処理ユニットを制御するための
複数の演算処理システムインストラクションを含む。使
用されるストレージ媒体は、磁気的なもの、光学的なも
の、および半導体チップを含むことができるが、これに
限定されるものでない。本発明の他の一実施形態は、ハ
ードウェアまたはファームウェアにおいて具現化するこ
とができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の原理、特徴および利点
は、図1ないし図10に示された実施形態によりさらに
良く理解することができる。
【0013】図1において、パーソナルコンピュータ
(PC)100は、所望の位相格子を表現するデータセ
ットを生成するためにプログラムすることができる。P
C100は、一部を切り欠いて図示したハードウェア筐
体101、モニタ104、キーボード105およびマウ
ス108からなる。ここで、モニタ104、キーボード
105およびマウス108は、他の適切な入出力装置に
よりそれぞれ置き換えることができ、またはこれらと組
み合わせることもできる。ハードウェア筐体101は、
フロッピディスクドライブ装置102およびハードディ
スクドライブ装置103を含む。フロッピディスクドラ
イブ装置102は、外部ディスクを受け入れ、読みだ
し、書き込むことができる。
【0014】ハードディスクドライブ装置103は、高
速アクセスデータストレージおよび検索を提供すること
ができる。フロッピディスクドライブ装置102だけが
図示されているが、PC100は、例えばテープドライ
ブ装置、コンパクトディスクドライブ装置、およびシリ
アル・パラレルデータポートを含むデータを受信し送信
するための他の適切な構造とすることができる。ハード
ウェア筐体101の切欠部の中には、メモリストレージ
装置と結合された演算処理ユニット106がある。この
実施形態において、メモリストレージ装置はランダムア
クセスメモリ(RAM)107である。
【0015】PC100は単一の演算処理ユニット10
6を有するものとして示されているが、PC100は本
発明の原理を協同して実行することができる複数の演算
処理ユニット106を有するようにしてもよい。同様
に、PC100は単一のハードディスクドライブ装置1
03およびRAM107を有するものとして示されてい
るが、PC100はいかなる適切な構造のメモリストレ
ージ装置を有することもでき、これを複数設けるように
してもよい。
【0016】さらに、演算処理システムの一実施形態を
示すために、PC100が使用されているが、本発明の
原理は、例えばRISCおよび並列演算処理アーキテク
チャを含む洗練された計算機、ハンドヘルドコンピュー
タ、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、
およびスーパーコンピュータを含む少なくとも1つの演
算処理ユニットを有する演算処理システムにおいて具現
化することができ、またこれらを組み合わせた演算処理
システムネットワークにおいて、具現化することもでき
る。好ましい実施例において、PC100は「Sun Spar
cstation 10」であり、これはサンマイクロシステムズ
社から入手できる。この「Sparcstation10」の演算処理
環境は、好ましくはUNIXオペレーティングシステム
により提供できる。
【0017】図2は、PC100との結合で使用するこ
とができる演算処理ユニットおよびメモリストレージ装
置を含むマイクロプロセッシングシステムのブロック図
である。図2において、マイクロプロセッシングシステ
ムは、例えばRAM107のようなメモリストレージ装
置にデータバス203を介して結合された単一の演算処
理ユニット106を含む。メモリストレージ装置(RA
M)107は、演算処理ユニット106が検索し、翻訳
し、実行することができる1つまたは2つ以上のインス
トラクションを格納することができる。演算処理ユニッ
ト106は、制御ユニット200、演算論理ユニット
(ALU)201および例えばスタック可能なキャッシ
ュまたは複数のレジスタのようなローカルメモリストレ
ージ装置202を含む。
【0018】制御ユニット200は、RAM107から
インストラクションを引き出すことができる。ALU2
01は、インストラクションを実行するために必要な加
算またはブールANDを含む複数の動作を実行できる。
ローカルメモリストレージ装置202は、一時的な結果
および制御情報を格納するために使用されるローカル高
速ストレージを提供することができる。
【0019】図3は、本発明の一実施形態によるビーム
アレイを生成するための位相格子を設計するためのプロ
セスを示すフローチャートである。ビームアレイは、前
述したように、データを転送するためおよび情報を光学
的に符号化するために光電子的論理素子配列を照らす。
ビームアレイは、好ましくは演算処理システムで設計し
たフーリエ平面位相格子を幅の狭いコヒーレント放射ビ
ームを使用して照射することにより生成される。ここ
で、放射ビームは、複数の位相格子周期を照射し、好ま
しくは各次元に沿って3周期以上を照射する。また、本
発明の一実施形態により設計された位相格子は、位相イ
メージを生成するために例えばハンドヘルドレーザポイ
ンタ技術のような他のホログラフィ関連技術と組み合わ
せて使用することができる。これについては、図7ない
し図9を参照してさらに詳細に説明する。
【0020】ステップ300において、このプロセスは
開始される。ブロック301において、ビームアレイに
より生成されるイメージを表現する二次元データセット
がPC100のような演算処理システムにより受け取ら
れる。このデータセットは好ましくは、所望の強度のイ
メージの推定であり、メモリストレージ装置から得られ
るか、または同時に入力される。所望の強度のイメージ
を推定するための技術は、例えばPC100、CAD
(computer aided design program)システム、または
演算処理システムによる製図プログラムまたはレンダリ
ングプログラムのような演算処理システムと結合された
イメージスキャニング装置を使用するものが知られてい
る。
【0021】ステップ302において、演算処理システ
ムは、スカラ回折理論を使用して二次元データセットを
処理し、対応する位相格子を表現する多次元データセッ
トを生成する。スカラ回折理論は、J.W. Goodman によ
る「Introduction to FourierOptics, chaps. 3 and 4,
pp.30-76, 1968」に詳しく説明されている。以上を実
行するための好ましいプロセスは、図4および5を参照
して、より詳細に説明する。多次元データセットは、既
に知られた通常のプロセスにより、ステップ303にお
いて、所望の位相格子を基板に固定するために使用され
る。ここで使用される「固定する」という用語は、取り
付けること、焼き付けること、接着すること、エッチン
グすること、マウントすること、挿入すること、堆積す
ること、スクラッチすること、その他像を描くことまた
は配置することのうちの1つまたは2つ以上を意味する
が、これに限定されるものではない。
【0022】例えば、通常のプロセスは、振幅マスクを
生成するために接触マイクロリソグラフィを実行するス
テップと、振幅マスクのパターンを感光性レジストに転
写するステップと、位相格子を基板に固定するために反
応イオンエッチングを実行するステップとを含むことが
できるが、これに限られるものではない。製造される位
相格子の品質は、好ましくは、光を指定された配列セッ
トに結合させる回折効率、および受け取った二次元イメ
ージデータセットにより定義されるその目標とされた値
からのビーム強度の相対的偏差により量が図られる。
【0023】図4および図5は、本発明の一実施形態に
よる所望の位相格子を表現するデータセットを生成する
ためのフローチャートを示す。好ましくは、ここに図示
されたプロセスは、Cプログラミング言語によりプログ
ラムされる。しかしいかなる機能的に適切なプログラミ
ング言語も、Cプログラミング言語に代えてまたはこれ
と組み合わせて使用することができる。このプロセス
は、使用のために、好ましくオブジェクトコードにコン
パイルされ、PC100のような演算処理システムにロ
ードされる。また、本発明の原理は、前述したようにフ
ァームウェアまたはハードウェアの適切な構成により実
現することもできる。
【0024】図4中のステップ400に入る前に、図3
のステップ301に示されるように、x×y個の画素
(ピクセル)を含む二次元のターゲットアレイ(TA
(x,y))が定義され、初期化される。コヒーレント
放射ビームが位相格子に当たると、ビームアレイが生成
される。ビームアレイは、その強度が位相格子の特性に
より定義されるイメージを作る。ターゲットアレイTA
は、所望の位相格子が同一線上にある光源と交差しこれ
に照射されるときに生成されるイメージ強度の集合的推
定である。しかし、他の一実施形態において、利用可能
なメモリストレージ空間の量を最大化するために必要で
あるとして、定義され初期化される。
【0025】このプロセスは、ステップ400に入るこ
とにより開始される。ステップ401において、二次元
の位相セルアレイ(PA(J,K))がJ×K個の位相
セルすなわちホログラフィのエレメントを含むように定
義される。位相セルは、好ましくは、所望の位相格子の
1周期を表す集合的データである。位相セルアレイとタ
ーゲットアレイの関係は、スカラ回折理論により機能的
に定義される。言い替えれば、位相セルアレイPAの1
つのセルまたはターゲットアレイTAの1つのピクセル
へのいかなる変化も、それぞれ全体のターゲットアレイ
または位相セルアレイにおける対応する変化となる。
【0026】好ましくは、ターゲットアレイTAは高速
フーリエ変換のための「ゲルヒベルク・ザクストン(Ge
rchberg-Saxton)」アルゴリズムの応用を利用して初期
化される。これは、R.W. Gerchberg および W.O. Saxto
n による「"A Practical Algorithm for the Determina
tion of Phase from Image and Diffraction Plane Pic
tures," Optik, vol. 35, no. 2, pp.237-246, 1972」
に詳細に説明されいる。このゲルヒベルク・ザクストン
アルゴリズムは、スカラ回折理論を使用して、位相セル
アレイPAの各位相セルについての基本解を迅速に生成
するように働く。
【0027】以上は、ターゲットアレイTAに格納され
たイメージデータおよび位相セルアレイPAに格納され
たホログラムデータの関数として実行される。他の一実
施形態において、位相セルアレイPAはセット
[0,... ,L−1]の中の値のランダム分布を利用し
て初期化される。ここでLは、位相格子設計の中の位相
レベルの数である。いずれの場合においても、または他
の機能的に適切な初期化アルゴリズムを使用した結果と
して、基本的強度導出は本発明の原理により、所望の位
相格子を表現する比較的高品質のデータセットを生成す
るために使用される。
【0028】イメージ複素振幅アレイ(CA(m,
n))は、好ましくは位相セルアレイPAの各位相セル
からの寄与の和により与えられるm行n列の複素振幅を
計算することにより決定される。
【0029】
【数1】
【0030】ステップ402において、フーリエ係数
B、Fを最初に計算することにより実行される。
【0031】
【数2】
【0032】BおよびFは、1つまたは2つ以上の多次
元配列中に格納してもよく、または必要に応じて計算し
てもよい。しかし好ましくは、フーリエ係数は、計算さ
れ、2つの一次元係数配列に格納される。本発明の1つ
の特徴は、この反復プロセスが始まる前に、これらの三
角法による複素指数の値を計算し格納することにより、
演算処理リソースの要求が著しく小さくなることであ
る。この計算は、好ましくは2πごとに繰り返す各フー
リエ係数の値に関連する対称性を利用して、利用可能な
メモリストレージ空間のより効率的な使用を提供するた
めに実行される。
【0033】好ましい設計プロセスを単純化する対称性
は、R.L. Morrison による「"Symmetries that Simplif
y the Design of Spot Array Phase Gratings," Journa
l ofOptical Society of America, vol. 9, no. 3, pp.
464-471, march 1992」に詳細に説明されている。対称
性は、複雑な振幅関数を修正するために、そして好まし
くは各次元についてPA中の位相セルの数を減らすため
に導入され、利用される。
【0034】
【数3】
【0035】したがって、位相格子周期が光学的基板に
固定される前または後に、PAにより定義されたデータ
表現は、使用されたこの対称性にしたがって適切に複製
され修正される。例えば、位相セルアレイPAにより表
現される偶数の2値位相デザインについて、最初のパタ
ーンは1周期の各象限中に複製される。このデザイン中
の対角線上の2つの向かい合ったパターンは、好ましく
はそれらの値が反対になるように修正された位相値を持
つことになる。反復して使用される係数の計算の後に、
指定された配列のそれぞれの複素配列の振幅CA(m,
n)は、位相セルアレイPAからの値を使用して計算さ
れる。ここで、θj,kは位相セルアレイPA(J,K)
に関連する位相遅れである。
【0036】ステップ403において、0にプリセット
された、各位相アレイセルPA(u,v)を検査するた
めの、2つの繰り返しループuおよびvの開始を合図す
るカウンタsがインクリメントされる。ステップ404
において、カウンタsは、PAが検査された回数を示
す。ステップ404において、2つの繰り返しループu
およびvは、位相セルのそれぞれを逐次検査するために
使用され、他の好ましい実施形態においては、N個のセ
ルのランダンムに選択されたセットを検査する。好まし
くは、位相セルは行−列の配列にトラバースされるが、
位相セルアレイPAをトラバースするためのいかなる適
切な方法も使用することができる。全てのセルを逐次検
査するために必要とされる時間はかなり長いので、N個
のセルのランダムなセットを選択することが、いくつか
の場合に好ましい。ここで、N個のセルのより少ないラ
ンダムに選択されたセットを検査することは、メリット
関数により最適化プロセスのステータスをより迅速に提
供することができる。
【0037】以下、好ましいメリット関数を簡単に説明
し、より詳細には図6を参照して説明する。各位相セル
PA(u,v)についての検査プロセスは、好ましくは
現在考慮中の位相セルが、位相境界セルであるかどうか
を決定するための4つの比較を含む。位相境界セルは、
所望の位相格子内の表面変化を表す変化領域である。決
定ステップ405において、4つの比較セルのそれぞれ
が位相セルアレイPAの次元内に存在する、換言すれば
J×Kの次元内に存在すると仮定すると、この比較は、
PA(u,v)の位相値θu,vと、セルPA(u+1,
v)、PA(u,v+1)、PA(u−1,v)および
PA(u,v−1)の各位相値との間のそれぞれの違い
の決定である。
【0038】この比較が、現在の位相セルPA(u,
v)およびその隣のセルの位相値θu,vが同じである
場合、すなわち決定ステップ405の「ノー」ブランチ
である場合、繰り返しループが完了していない決定ステ
ップ406の「ノー」のブランチであれば、ステップ4
07において、次のセルPA(u+1,v)(次の行が
存在する場合)またはPA(u,v+1)(次の列が検
査されるべき場合、uは1である)の位相値θが考慮さ
れる。また、繰り返しループがPAの検査を完了してい
る場合、すなわち決定ステップ406の「イエス」ブラ
ンチである場合、ステップ415において、メリット関
数を使用してホログラムが改善しているかどうかの決定
がなされる。
【0039】考慮中の2つのセルの位相値が異なる場
合、すなわち決定ステップ405の「イエス」ブランチ
である場合、図5中のステップ408において、現在の
位相値θu,vが一時的変数に挿入され、現在の隣のセル
の位相値θが現在の位相値θu,vの代わりに挿入され
る。本発明の1つの特徴は、位相変化の境界に沿う位相
セルのみを演算処理することによって、処理時間および
資源の要求を減少させ、設計プロセスの長さを短くする
ことができることである。ステップ409において、一
時的イメージ複素振幅アレイTIA(m,n)は、好ま
しく定義される。 ステップ410において、一時的イ
メージ複素振幅アレイTIA(m,n)は、前述したよ
うに、現在の位相セルのそれぞれからの寄与の和により
与えられるm行n列の複素振幅を計算するために初期化
される。この解の品質は、ステップ411において、好
ましいメリット関数を使用して計算される。これについ
ては図6を参照して詳細に説明する。
【0040】
【数4】
【0041】メリット値Cが改善を示す場合、すなわち
決定ステップ412の「イエス」ブランチの場合、ステ
ップ413において、隣のセルの位相値はθu,vとして
保持され、一時的イメージ複素振幅アレイTIA(m,
n)の値は、イメージ複素振幅アレイCA(m,n)内
の対応する同等の位置に転送される。メリット値が改善
を示していない場合、すなわち決定ステップ412の
「ノー」ブランチの場合、ステップ414において、一
時的に格納された現在の位相値はθu,vに再格納され
る。いずれの場合においても、繰り返しループが完了し
ていない場合、すなわち図4中の決定ステップ406の
「ノー」ブランチである場合、ステップ407におい
て、次のセルの位相値が考慮される。
【0042】繰り返しループが位相セルアレイPAの検
査を完了していない場合、すなわち決定ステップ406
の「イエス」ブランチである場合、ステップ415にお
いて、メリット値Cはメリット関数を使用して再度計算
される。カウンタsが1よりも大きく、位相セルアレイ
PAが少なくとも2回検査されたことを示している場
合、決定ステップ416において、現在のメリット値が
先の検査のメリット値の1つまたは2つ以上と比較さ
れ、現在のデータの品質が先の検査よりも改善している
ことを表しているかどうかを決定する。メリット値が改
善している場合、プロセスはカウンタsをインクリメン
トし、セルの検査を繰り返し、プロセスを更新する。す
なわち決定ステップ416の「イエス」ブランチであ
る。
【0043】メリット値が停滞している場合、すなわち
決定ステップ416の「ノー」ブランチである場合、決
定ステップ417において、プロセスは位相セルアレイ
PAが細分化されるべきであるかどうかを決定しなけれ
ばならない。メリット値の停滞は、好ましくは例えば修
正される位相セルの数が比較的少なくなる場合のよう
に、限界であること、すなわち現在の位相セルの検査よ
りも前のメリット値から改善がないこととして定義され
る。位相セルアレイPAを細分化する決定は、特定の繰
り返し回数内に目標値に到達するメリット値に基づく。
【0044】メリット関数、メリット値および目標値
は、通常アプリケーションの関数であり、言い替えれ
ば、生成される所望のイメージの関数である。例えばデ
ジタル光学システムにおいて、メリット関数は、好まし
くはビームアレイ強度の低い不均一性に重きをおくが、
イメージング用途については、図7ないし図9を参照し
て説明するように、光がターゲットイメージピクセルア
レイTAに結合する効率がより重要である。ホログラム
設計者は、目標しきい値を以前の経験に基づいて経験的
に決定することを求められる。また、繰り返し回数も経
験的に決定され、所望のビームアレイのサイズに関連づ
けられ、約4×4ないし256×256のサイズについ
てそれぞれ約5回ないし100回の繰り返しとなる。
【0045】目標値に到達した場合、すなわち決定ステ
ップ417の「イエス」ブランチである場合、ステップ
418において、位相セルアレイはメモリストレージ装
置に格納され、プロセスは終了する。メモリストレージ
装置は一時的または永久的なストレージが求められてい
る場合、図1に示されているように、それぞれRAM1
07またはハードディスクドライブ装置103であり、
位相セルアレイPAが運ばれるべき場合は、フロッピデ
ィスクである。位相セルアレイPAは、図3を参照して
既に説明したように、好ましくは1つまたは2つ以上の
リソグラフィマスクを作るために使用され、このリソグ
ラフィマスクは位相格子パターンを光学表面、すなわち
ガラスのような基板に転写する。
【0046】目標値に到達していない場合、すなわち決
定ステップ417の「イエス」ブランチである場合、ス
テップ419において、位相セルアレイPAの各セル
は、好ましくはオリジナルのセルよりも4倍大きいセル
のサブアレイを形成するために複製される。2つの係数
配列B、FはCA(m,n)のように新しい位相アレイ
フォーマットにしたがって再度計算される。ステップ4
04において、検査プロセスに再度進み、カウンタsは
1にリセットされる。細分化プロセスの目的は、位相格
子の強度の均一性を改善するための高周波成分を提供す
ることにより高解像度を達成することである。細分化プ
ロセスは任意に含められるものであり、これを含めた場
合には特定のデザインを必要とすることはない。この細
分化プロセスは、好ましくは設計プロセスにおいて1度
または多くとも2度実行される。
【0047】図6は、図4および5を参照して説明した
メリット関数を実行するための好ましいプロセスのフロ
ーチャートを示す。前述したように、好ましいメリット
関数は、式(5)で与えられる。
【0048】
【数5】
【0049】他の一実施形態において、好ましいメリッ
ト関数は、所望の位相格子を表現するデータセットの品
質を測定するために働くことのできる適切ないかなる関
数により修正することも、これと置き換えることもでき
る。開始ステップ411または415に入ると、好まし
いメリット値が計算される。強度偏差σは、ステップ5
01において、次式により求められる。
【0050】
【数6】
【0051】ここで、It は計算された複素強度であ
り,It0 は目標強度であり、wtは第1の待機ファクタ
である。示された加算は、m,nのフルセットについて
または選択されたサブセットについてのいずれの二重加
算であってもよい。It は、好ましくはCA(m,n)
の複素2乗として定義される。Wt は、好ましくは生成
された各スポットの重要性を示す。言い換えれば、第1
の待機ファクタはどのスポットがそのイメージターゲッ
トに最もよくマッチするべきかを指定し、アプリケーシ
ョンユーザにより経験的に決定される。ステップ502
において、第2の待機ファクタa(s)が計算される。
ここで、カウンタsは、PAが検査された回数を示し、
第2の待機ファクタは、好ましくは線形の増加関数であ
り、約0.1から始まり、好ましくは約20回の繰り返
しの後に、約0.2まで増加し保持される。この第2の
待機ファクタは、好ましくは強度偏差の重要性を示す。
言い替えれば、第2の待機ファクタは、ビームアレイが
高い均一性を持つことを要求し、好ましくはアプリケー
ションユーザにより経験的に決定される。ステップ50
3において、回折効率ηが計算される。
【0052】
【数7】
【0053】好ましくは、上記の計算は、演算処理効率
を向上させるために、0に等しいCA(m,n)の各値
についてスキップされる。ステップ504において、強
度偏差σと第2の待機ファクタa(s)の積が計算され
る。この積は、ステップ505において、回折効率ηか
ら差し引かれ、メリット値Cが生成される。図4のステ
ップ415において、メリット値がPAの完了した検査
に基づいて計算された場合、メリット値は、好ましく
は、位相アレイの後の検査およびそれに関連するメリッ
ト値と比較するために、保持され、例えば一次元配列に
格納される。図7は、本発明の原理にしたがって設計さ
れた位相格子の使用についての一実施形態を示す。
【0054】図7において、ハンドヘルドレーザポイン
タ600が示されている。ハンドヘルドレーザポインタ
600については、米国特許出願第08/312,85
9号「Methods and Apparatus for Generating and Dis
playing Holographic ImagesUtilizing a Laser Pointe
r」に詳細に説明されている。ハンドヘルドレーザポイ
ンタ600は、長いハウジング601、キャップ60
2、基板ハウジング603およびボタンスイッチ607
を含む。キャップ602および基板ハウジング603
は、長いハウジング601の両端に結合されている。基
板ハウジング603は、細長い孔604を有し、これを
イメージビーム605が通過し、ホログラフィイメージ
606を表示する。イメージビーム605は、本発明の
原理により設計された位相格子をレーザビームで照射す
ることにより作られる。照射は、長いハウジング601
の内部で行われる。これについては図7を参照して説明
する。ボタンスイッチ607は、ハンドヘルドレーザポ
インタ600がレーザビームを発生する間の時間だけ選
択的に押される。
【0055】図8は、基板ハウジング603および単一
の基板700を示す。基板700は図3ないし図6に詳
細に説明したプロセスにしたがって設計された4個の位
相格子701aないし701dを含む。位相格子701
のそれぞれは、例えば矢印、手、スローガン、顔のよう
な選択されたオブジェクトに関連する独特の波の妨害物
を表現している。位相格子701の内の少なくとも1つ
がレーザビームにより照射された場合、表示イメージが
生成される。本発明の1つの特徴は、かなり細かくかつ
特殊な位相格子701が本発明にしたがって比較的迅速
に生成されることであり、図7および図8に示されたよ
うな他のアプリケーションを商業的に望ましくかつ適し
たものとすることである。
【0056】図9aは、図9のレーザポインタと共に使
用するための本発明の原理にしたがって設計された位相
格子の描写の一例を示す。この位相格子は、下にある基
板700に固定された表面の高さを表す明るい領域およ
び暗い領域の両方を含む。例えば、位相格子が基板中に
エッチングされたと仮定すると、明るい領域は、エッチ
ングされていない部分を表し、暗い領域はエッチングさ
れた部分を表すことになる。図9bは、図7のハンドヘ
ルドレーザポインタを使用して図9aの位相格子を照射
して、生成されたホログラフィイメージを示す。
【0057】図10a、10cおよび10eは、光スイ
ッチングシステムにおいて使用するために本発明の原理
にしたがって設計された3つの位相格子を示す。図10
b、10dおよび10fは、図10a、10cおよび1
0eにそれぞれ示された位相格子がコヒーレントレーザ
源により横切られ照射されたときに生成されるホログラ
フィのイメージを示す。図10b、10dおよび10f
の各ホログラフィのイメージは、それぞれ関連づけられ
た図10a、10cおよび10eの位相格子のスポット
アレイに関して、細かさが増加する。図10b、10d
および10fの図示されたスポットは正方形であり、照
射ビームが正方形であることを暗に示している。
【0058】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、多
くの演算処理リソースおよび演算処理時間を必要とする
ことなしにビームアレイを生成するための位相格子を設
計する方法およびシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるパーソナルコンピュ
ータを示す構成図である。
【図2】図1のパーソナルコンピュータと組み合わせて
使用されるマイクロプロセッシングシステムの構成を示
すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態による位相格子を設計する
ためのプロセスを示すフローチャートである。
【図4】図3中のビームアレイジェネレータを設計する
ためのプロセスの詳細を示すフローチャートである。
【図5】図3中のビームアレイジェネレータを設計する
ためのプロセスの詳細を示すフローチャートである。
【図6】図4および図5に示されたプロセスによるメリ
ット値を決定するためのプロセスを示すフローチャート
である。
【図7】本発明の一実施形態により設計される位相マス
クを使用してホログラフィのイメージを表示するための
ハンドヘルドレーザポインタの一例を示す図である。
【図8】図7に示された基板ハウジングの構成を示す図
である。
【図9】aは図7のレーザポインタとともに使用するた
めの本発明の一実施形態により設計された位相格子の一
例を示す図、bは図7のハンドヘルドレーザポインタを
使用して図9aの位相格子を照射することにより生成さ
れるホログラフィイメージを示す図である。
【図10】a,c,eは、それぞれ本発明の一実施形態
により設計された位相格子の一例を示す図、bはaに示
された位相格子のホログラフィイメージを示す図、dは
cに示された位相格子のホログラフィイメージを示す
図、fはeに示された位相格子のホログラフィイメージ
を示す図である。
【符号の説明】
100 パーソナルコンピュータ 101 ハードウェア筐体 102 フロッピディスクドライブ装置 103 ハードディスクドライブ装置 104 モニタ 105 キーボード 106 演算処理ユニット 107 ランダムアクセスメモリ(RAM) 108 マウス

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望のイメージ強度を表す入力データセ
    ットを受け取る入力手段と、 それぞれが位相値を含む複数の位相セルからなる、所望
    の位相格子を表す出力データセットを生成する手段と、 トラバースされた位相セルのそれぞれの位相値が、近接
    する位相セルの位相値に等しい第1状態および近接する
    位相セルの位相値に等しくない第2状態のうちのいずれ
    かになるように、前記複数の位相セルのうちの1つをト
    ラバースする手段と、 現在トラバースされた位相セルの位相値が前記第2状態
    である場合に動作可能であり、前記所望の位相格子の品
    質を改善するために前記出力データセットを前記入力デ
    ータセットの関数として演算処理する演算処理手段とか
    らなることを特徴とする位相格子の設計システム。
  2. 【請求項2】 前記生成手段が、前記出力データセット
    を初期化するための初期化手段を含むことを特徴とする
    請求項1のシステム。
  3. 【請求項3】 前記初期化手段が、少なくとも1つの初
    期値を前記位相セルのそれぞれ1つに割り当てるために
    スカラ回折を利用することを特徴とする請求項2のシス
    テム。
  4. 【請求項4】 前記演算処理手段は、前記現在トラバー
    スされた位相セルの位相値を前記近接する位相セルの位
    相値に設定する手段をさらに含むことを特徴とする請求
    項1のシステム。
  5. 【請求項5】 前記演算処理手段は、前記所望の位相格
    子の品質の改善、前記所望の位相格子の品質の低下、お
    よび前記所望の位相格子の品質の停滞のうちの1つを表
    すメリット値を得るために、メリット関数を使用する手
    段を含むことを特徴とする請求項4のシステム。
  6. 【請求項6】 前記演算処理手段は、前記所望の位相格
    子の品質の停滞が得られた場合にイネーブルされ、前記
    出力データセットを細分化する手段をさらに含むことを
    特徴とする請求項5のシステム。
  7. 【請求項7】 所望のイメージを表す受け取った入力デ
    ータセットを演算処理し、コヒーレント放射源により照
    らされた場合に前記所望のイメージを生成するように働
    く、位相格子を表す出力データセットを作るための演算
    処理システムであって、 前記入力データセットを受け取る入力手段と、 複数のサブセットを含む前記出力データセットを生成
    し、初期化し、前記サブセットの1つを探査することに
    より位相境界を決定するために前記出力データセットを
    検査し、前記位相境界が決定されると、前記所望の位相
    格子の品質を改善するために前記出力データセットを前
    記入力データセットの関数として演算処理する少なくと
    も1つの演算処理ユニットとを有することを特徴とする
    演算処理システム。
  8. 【請求項8】 複数の演算処理システムインストラクシ
    ョンを格納するためのメモリストレージ手段をさらに含
    み、 前記演算処理ユニットは、前記メモリストレージ手段か
    らの前記演算処理システムインストラクションの少なく
    とも1つを検索し実行し、前記検索され実行されたイン
    ストラクションは前記演算処理ユニットに前記出力デー
    タセットの生成を命令することを特徴とする請求項7の
    システム。
  9. 【請求項9】 前記演算処理ユニットが、前記サブセッ
    トのそれぞれ1つを初期化するためにスカラ回折をさら
    に利用することを特徴とする請求項7のシステム。
  10. 【請求項10】 前記演算処理ユニットは、前記位相境
    界が決定されると、現在検査されているサブセットをメ
    モリストレージ手段内のデータ領域に格納することを特
    徴とする請求項7のシステム。
  11. 【請求項11】 前記演算処理ユニットは、前記現在検
    査されているサブセットが格納されると、前記現在検査
    されているサブセットを他のサブセットに等しく設定
    し、前記出力データセットにより表現された前記所望の
    位相格子の品質を修正することを特徴とする請求項7の
    システム。
  12. 【請求項12】 前記演算処理ユニットは、前記所望の
    位相格子の品質の改善、前記所望の位相格子の品質の低
    下、および前記位相格子の品質の停滞のうちの1つを表
    すメリット値をさらに計算することを特徴とする請求項
    11のシステム。
  13. 【請求項13】 前記演算処理ユニットは、前記所望の
    位相格子の品質が停滞している場合、前記出力データセ
    ットをメモリストレージ手段に格納することを特徴とす
    る請求項12のシステム。
  14. 【請求項14】 前記演算処理ユニットは、前記所望の
    位相格子の品質が停滞している場合、前記出力データセ
    ットを細分化することを特徴とする請求項12のシステ
    ム。
  15. 【請求項15】 前記演算処理ユニットは、前記所望の
    位相格子の品質が低下している場合、前記現在検査され
    ているサブセットを前記データ領域と等しくリセットす
    ることを特徴とする請求項12のシステム。
  16. 【請求項16】 所望のイメージ強度を表す入力データ
    セットを受け取るステップと、 複数のサブセットからなる出力データセットを定義し初
    期化するステップと、 現在検査されているサブセットが位相境界を表している
    かどうかを決定するために、前記複数のサブセットのう
    ちの1つを選択的に検査するために前記出力データセッ
    トをトラバースするステップと、 前記現在検査されているサブセットが前記位相境界を表
    していると決定された場合、前記位相格子の品質を改善
    するために前記出力データセットを前記入力データセッ
    トの関数として演算処理するステップとからなることを
    特徴とする、位相格子を表現する出力データセットを生
    成する方法。
  17. 【請求項17】 前記定義し初期化するステップは、ス
    カラ回折を使用して少なくとも1つの初期値を前記サブ
    セットのそれぞれ1つに割り当てるステップをさらに含
    むことを特徴とする請求項16の方法。
  18. 【請求項18】 前記演算処理ステップは、前記現在検
    査されているサブセットの値を一時的に格納するステッ
    プと、前記現在検査されているサブセットの値を近接す
    るサブセットの値に等しく設定するステップとを含むこ
    とを特徴とする請求項16の方法。
  19. 【請求項19】 前記演算処理ステップは、前記位相格
    子の品質の改善、前記位相格子の品質の低下および前記
    位相格子の品質の停滞のうちの1つを表すメリット値を
    計算するステップを含むことを特徴とする請求項18の
    方法。
  20. 【請求項20】 前記演算処理ステップは、前記メリッ
    ト値が前記位相格子の停滞を示す場合に、前記出力デー
    タセットを細分化するステップをさらに含むことを特徴
    とする請求項19の方法。
  21. 【請求項21】 前記演算処理ステップは、前記メリッ
    ト値が前記位相格子の停滞を示す場合に、前記出力デー
    タセットを格納するステップをさらに含むことを特徴と
    する請求項19の方法。
  22. 【請求項22】 前記演算処理ステップは、前記メリッ
    ト値が品質の低下を示す場合に、前記現在検査されてい
    るサブセットの値を一時的に格納された値に等しくリセ
    ットするステップをさらに含むことを特徴とする請求項
    19の方法。
  23. 【請求項23】 前記演算処理ステップは、前記トラバ
    ースするステップに戻るステップをさらに含むことを特
    徴とする請求項16の方法。
  24. 【請求項24】 複数のピクセルからなり所望のビーム
    アレイイメージを表すイメージデータセットを受け取る
    ステップと、 スカラ回折により前記複数のピクセルに集合的に対応す
    る複数の位相セルからなる位相データセットを前記イメ
    ージデータセットの関数として定義し初期化するステッ
    プと、 前記複数の位相セルのうちの1つを検査するステップ
    と、 現在検査されている位相セルが近接する位相セルと異な
    ることが決定された場合に、前記所望のビームアレイイ
    メージの品質を改善するために前記位相データセットを
    前記イメージデータセットの関数として選択的に演算処
    理するステップとからなり、 前記選択的に演算処理するステップは、 前記現在検査されている位相セルを変数にコピーするス
    テップと、 前記現在検査されている位相セルを前記近接する位相セ
    ルに設定するステップと、 放射を指定された配列のセットに結合させるための前記
    所望の位相格子の品質を表し、前記所望のビームアレイ
    イメージの改善、前記所望のビームアレイイメージの低
    下、および前記所望のビームアレイイメージの停滞のう
    ちの1つを示すメリット値を計算するステップとを含
    み、 前記計算ステップは、 前記メリット値が改善を示す場合に前記検査ステップに
    戻るステップと、 前記メリット値が低下を示す場合に前記現在検査されて
    いる位相セルを前記変数からリセットし、前記検査ステ
    ップに戻るステップと、 前記メリット値が停滞を示す場合に、前記位相データセ
    ットを格納するステップとを含むことを特徴とする所望
    の位相格子を表現する位相データセットを生成する方
    法。
  25. 【請求項25】 前記格納ステップは、目標しきい値に
    達していない場合に前記検査ステップに戻るステップを
    含み、前記目標しきい値は、以前の経験に基づくことを
    特徴とする請求項24の方法。
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