JPH08110345A - 速度検出装置 - Google Patents

速度検出装置

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JPH08110345A
JPH08110345A JP24565894A JP24565894A JPH08110345A JP H08110345 A JPH08110345 A JP H08110345A JP 24565894 A JP24565894 A JP 24565894A JP 24565894 A JP24565894 A JP 24565894A JP H08110345 A JPH08110345 A JP H08110345A
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JP
Japan
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transistor
sensor
resistor
sensor unit
current
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JP24565894A
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Inventor
Katsuaki Yasui
克明 安井
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価な構成で感度が高く、電磁ノイズに強い
速度検出装置を得る。 【構成】 センサ部1のピックアップコイル7がトラン
ジスタ101のベース・コレクタ間に抵抗102を介し
て直列に接続され、制御部2が一定の条件下ではセンサ
部1に一定の電圧を印加するための演算増幅器104を
有する。ピックアップコイル7に発生する交流起電圧V
iが一定の範囲内の場合には常にトランジスタ101は
能動状態に保たれ、電流増幅動作を行うように働く。こ
のため、制御部2における入力インピーダンスを小さく
しても入力信号電圧を稼ぐことができ、電磁ノイズに対
してSN比を高くできる。また、演算増幅器104によ
り制御部2の入力インピーダンスを小さくすることがで
き、感度を上げることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回転軸の回転速度,
直線運動体の往復運動速度などの速度を検出する速度検
出装置に関し、特に電磁誘導型の速度検出装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、回転軸,直線運動体等の検出対
象部材の運動による位置の変化をピックアップコイルで
検出して上記検出対象部材の運動の速度を検出するよう
にした、電磁誘導型の速度検出装置としては、例えば特
公平3−10079号公報にて開示された装置がある。
この従来の速度検出装置の構造を図9、図10、及び図
11に基づいて説明する。図9はセンサ部を示す側面断
面図である。図9において、1はセンサ部、5はセンサ
部1の内部に設置された永久磁石、6は永久磁石5に一
端を接し、他端を外部に突き出したヨーク、10はフレ
キシブル基板、7はヨーク6を周回するようにフレキシ
ブル基板10上に形成されたピックアップコイル、8は
ピックアップコイル7と永久磁石5とヨーク6を支持す
るボビンである。9はフレキシブル基板10上に設けら
れたセンサ部電子回路、3はセンサ部1と制御部2を結
ぶケーブルである。11はハウジングである。
【0003】図10は、センサ部1の取付状態を示す下
面図である。図10において、4は回転軸(図示せず)
に固定され、一定間隔毎に凹凸が設けられたギヤであ
り、センサ部1はヨーク6がギヤ4と所定のギャップを
持つように固定されている。
【0004】図11は、従来の速度検出装置の回路図で
ある。図11において、9はセンサ部1に設けられたセ
ンサ部電子回路であり、トランジスタ101と、ピック
アップコイル7とトランジスタ101のベース間に挿入
されたカップリング用のコンデンサ113と、トランジ
スタ101のコレクタ・ベース間に挿入されたバイアス
用の抵抗102で構成されている。2は制御部である。
センサ部1と制御部2は一対のケーブル3a,3bで接
続されている。ただし、制御部2は入力部の電流検出用
の抵抗114とカップリング用のコンデンサ115のみ
示されている。13a,14aはケーブル3aが接続さ
れているターミナル、13b,14bはケーブル3bが
接続されているターミナルである。
【0005】次に、図9〜図11を参照してこの従来の
速度検出装置の動作について説明する。ギヤ4が回転す
るとヨーク6に対してギヤ4の凸部と凹部が交互に接近
を繰り返す。この時、ヨーク6を通る磁束が変化し、ヨ
ーク6を周回するピックアップコイル7には、ギヤ4の
凹凸の接近に対応した交流起電圧Viが発生する。この
交流起電圧Viの周波数を測定することにより、ギヤ4
の回転速度を検出することができる。センサ部電子回路
9において、ピックアップコイル7の両端を直接トラン
ジスタ101のベース・エミッタ間に接続すると、シリ
コントランジスタでは交流起電圧Viの値が0.6〜
0.7Vに達するまでは全くベース電流が流れず、能動
状態に至らないため、カップリング用のコンデンサ11
3によって、ベースの直流電位をグランド電位から分離
している。こうすることによって、交流起電圧Viの値
が小さい場合でもその交流成分によってベース電流が流
れ、ベース電流に対応したコレクタ電流Icが流れる。
制御部2では、このコレクタ電流Icによって電流検出
用の抵抗114で電圧降下がおこり、センサ部1の出力
電圧Vsが決まる。カップリング用のコンデンサ115
によってこの出力電圧Vsの交流成分のみを取り出し、
制御部2の後段の入力としている。他の従来例ではピッ
クアップコイル7に発生する信号電圧Viを、直接制御
部2に導く場合が多いが、この従来例ではセンサ部1の
電子回路において電流振幅を増幅した後に制御部2に導
いているため、信号電圧Viを直接制御部2に導く場合
に比べてケーブル3a,3bの受ける外部からの電磁ノ
イズに対して強くなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の速度検出装置
は、以上のように構成されているので、次に述べるよう
な課題がある。すなわち、センサ部1の電子回路にカッ
プリング用のコンデンサ113を持っているために、こ
のコンデンサ113がハイパスフィルタとして働く。こ
のためコイル発生電圧である交流起電圧Viの周波数が
低い場合はコンデンサ113で電圧の振幅が減衰されて
しまい、出力電圧Vsの振幅も小さくなる。すなわち感
度が悪くなる。電磁誘導型の速度検出装置では、周波数
が低い場合に発生電圧も低くなるので、低周波数におい
て感度が低いことは、検出可能最低周波数を制限するこ
ととなって問題である。そこで、コンデンサ113の容
量を大きくすればこの問題は解決するが、10〜20H
z程度の低周波数信号に対応しようとすれば非常に大き
な容量のコンデンサ113が必要となるため高価になる
という問題がある。センサ部1と制御部2の間を接続す
るケーブル3a,3bが受ける外部からの電磁ノイズは
SN比を悪化させるが、制御部2に入力される電磁ノイ
ズの電圧は、制御部2の入力インピーダンスが大きいほ
ど大きくなる。そこで感度を高くするためには、バイア
ス用の抵抗102、電流検出用の抵抗114ともに抵抗
値を大きくする必要があるが、センサ部1、制御部2と
もに高インピーダンスとなるため、電磁ノイズに対して
十分に対処できないという問題がある。また、センサ部
1に、例えば電子部品を3点も載せる必要があるため、
センサ部1の構造が複雑になるという問題がある。
【0007】この発明は、上記の課題を解決するために
なされたもので、安価な構成で感度が高く、電磁ノイズ
に強い速度検出装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、検出対象
部材に近接して設置されたセンサ部と、このセンサ部と
ケーブルによって電気的に接続されて離れた場所に設置
された制御部を備え、前記センサ部に、トランジスタ
と、このトランジスタのベースコレクタ間に直列に接続
されたピックアップコイルと抵抗とを備えたものであ
る。
【0009】第2の発明は、検出対象部材に近接して設
置されたセンサ部と、このセンサ部とケーブルによって
電気的に接続されて離れた場所に設置された制御部を備
え、前記制御部に、少なくとも一定条件下ではセンサ部
に概一定の電圧を印加するための定電圧印加手段と、セ
ンサ部に流れる電流を検出する電流検出手段とを備えた
ものである。
【0010】第3の発明は、検出対象部材に近接して設
置されたセンサ部と、このセンサ部とケーブルによって
電気的に接続されて離れた場所に設置された制御部を備
え、前記センサ部に、トランジスタと、このトランジス
タのベースコレクタ間に直列に接続されたピックアップ
コイルと抵抗とを備え、前記制御部に、少なくとも一定
条件下ではセンサ部に概一定の電圧を印加するための定
電圧印加手段と、センサ部に流れる電流を検出する電流
検出手段とを備えたものである。
【0011】第4の発明は、第1,第3の発明における
トランジスタと抵抗とを抵抗内蔵型のトランジスタにて
構成したものである。
【0012】第5の発明は、第2,第3の発明における
制御部が、センサ部に流れる電流を制限するための電流
制限手段を備えたものである。
【0013】第6の発明は、第2,第3の発明における
センサ部あるいは制御部のどちらか一方、または両方に
ノイズフィルタ手段を備えたものである。
【0014】
【作用】第1の発明においては、センサ部はピックアッ
プコイルと抵抗によりトランジスタのバイアス電圧回路
が構成され、ピックアップコイルに発生する交流起電圧
が一定範囲内の場合には常にトランジスタは能動状態に
保たれ、電流増幅動作を行うように働く。したがって、
センサ部の出力に接続される制御部の入力インピーダン
スを小さくしても入力信号電圧を稼ぐことができる。
【0015】第2の発明においては、一定の条件下では
センサ部には制御部の定電圧印加手段としての演算増幅
器により一定の電圧が印加される。したがって、制御部
の入力インピーダンスを大きくすることなく、センサ部
に流れる電流を検出するための抵抗値を大きくできる。
【0016】第3の発明においては、センサ部はピック
アップコイルと抵抗によりトランジスタのバイアス電圧
回路が構成され、ピックアップコイルに発生する交流起
電圧が一定範囲内の場合には常にトランジスタは能動状
態に保たれ、電流増幅動作を行うように働く。したがっ
て、センサ部の出力に接続される制御部の入力インピー
ダンスを小さくしても入力信号電圧を稼ぐことができ
る。また、一定の条件下ではセンサ部には制御部の定電
圧印加手段としての演算増幅器により一定の電圧が印加
される。したがって、制御部の入力インピーダンスを大
きくすることなく、センサ部に流れる電流を検出するた
めの抵抗値を大きくできる。
【0017】第4の発明においては、トランジスタと抵
抗とを抵抗内蔵型のトランジスタにて構成したので、速
度検出装置がシンプルかつ安価になる。
【0018】第5の発明においては、センサ部に流れる
電流は制御部の電流制限手段としての抵抗により制限さ
れるので、ショートした場合でも、大電流が流れること
がない。
【0019】第6の発明においては、センサ部及び制御
部がそれぞれノイズフィルタ手段を備えたことにより、
電磁ノイズに対して更に強くなる。
【0020】
【実施例】
実施例1 図2は本発明の実施例1に係る速度検出装置のセンサ部
を示す側面断面図である。図2において、1はセンサ部
を示し、5はセンサ部1の内部に設置された永久磁石、
6は永久磁石5に一端を接し、他端を外部に突き出した
ヨーク、7はヨーク6を周回するように巻回されたピッ
クアップコイル、8はピックアップコイル7と永久磁石
5とヨーク6を支持するボビン、9はピックアップコイ
ル7に接続されたセンサ部電子回路、11はハウジン
グ、12はコネクタ、13a,13bはコネクタ12内
に設置された一対のターミナルである。4は回転軸(図
示せず)に固定され、一定間隔毎に凹凸が設けられたギ
ヤであり、センサ部1はヨーク6がギヤ4と所定のギャ
ップを持つように固定されている。ボビン8にピックア
ップコイル7を巻装後、ピックアップコイル7の周回及
びコネクタ12の部分を同時にモールド成形している。
【0021】図1は本発明の実施例1に係る速度検出装
置の回路図である。図1において、1は検出対象部材の
回転による位置の変化をピックアップコイル7にて電磁
誘導による起電力の周波数の変化として検出し、この起
電力の周波数の変化を電流制御素子としてのトランジス
タ101を含む電子回路にて交流成分を含む電圧の変化
に変換するセンサ部を示す。2はセンサ部1に流れる電
流を検出する電流検出手段を有する制御部を示す。9は
センサ部1に設けられたセンサ部電子回路である。セン
サ部電子回路9は、抵抗内蔵型トランジスタ1素子のみ
で構成されており、PNP型のトランジスタ101と、
トランジスタ101のベースに接続された抵抗102よ
りなっている。ピックアップコイル7は抵抗102の一
端とトランジスタ101のコレクタ間に接続され、セン
サ部電子回路9の出力は、トランジスタ101のエミッ
タとコレクタ間から一対のターミナル13a,13b及
びケーブル3a,3bを介して制御部2に接続される。
ただし、制御部2は入力部の電流検出用の抵抗114と
カップリング用のコンデンサ115のみ示されている。
抵抗102,114の抵抗値をそれぞれR2,R1とす
る。上記抵抗114によって電流検出手段が構成され
る。
【0022】次に図1及び図2を参照して本実施例1の
動作について説明する。ギヤ4が回転すると、ピックア
ップコイル7に、ギヤ4の凹凸の接近に対応した交流起
電圧Viが発生する。この交流起電圧Viの周波数を測定
することにより、従来例と同様にギヤ4の回転速度を検
出することができる。抵抗102に流れる電流をI1
トランジスタ101のベース,エミッタ,コレクタの電
圧をそれぞれVb,Ve,Vc、コレクタ電流をIcとする
と、トランジスタ101のベース・エミッタ間電圧Vbe
は、常に約0.6Vであるので、 I1=(Vb−Vi)/R2 =(Ve−Vbe−Vi)/R2≒(Ve−Vi−0.6)/R2 (1) トランジスタ101の直流電流増幅率をhFEとすると Ic=hFE×I1≒(Ve−Vi−0.6)/R2×hFE(2) となり、トランジスタ101のコレクタ電流Icは、ピ
ックアップコイル7の交流起電圧Viによって制御され
る。R2をある程度以上の値にしておけば、制御部2に
流れる電流はほぼコレクタ電流Icに等しくなり、この
電流によって、電流検出用の抵抗114において、電圧
降下が起こる。制御部2の電源電圧をVccとするとセン
サ部1の出力電圧Vsは次のようになる。 Vs=Ve≒Vcc−Ic×R1 (3) (2)式及び(3)式より、R1/R2×hFE=Aとおく
と、 Vs=(Vcc+0.6×A)/(1+A)+A/(1+A)×Vi (4) となる。制御部2に入力される電圧Vsのうち、信号成
分は、(4)式の第2項のみなので、カップリング用の
コンデンサ115によってこの電圧Vsの交流成分のみ
を取り出し、制御部2の後段の入力としている。(4)
式より、信号の電圧増幅率Gvは、 Gv=A/(1+A) (5) となり、信号電圧の振幅はピックアップコイル7の交流
起電圧Viの振幅よりも減衰する。しかし、信号の電流
増幅率Giは、Icの信号成分とピックアップコイル7に
流れる電流I2の信号成分との比であるから、(2)式
より、 Gi=hFE (6) となり、大きく増幅されているので、電流検出用の抵抗
114の抵抗値を下げることができる。すなわち、制御
部2の入力インピーダンスを下げることができるので、
センサ部1に電子回路を持たない場合に比べて外部から
の電磁ノイズに強い速度検出装置を得ることができる。
【0023】以上説明したように本実施例1の速度検出
装置では、トランジスタ101のベース・コレクタ間に
ピックアップコイル7と抵抗102を直列に接続してト
ランジスタ101のバイアス電圧回路を構成しており、
ギヤ4の凹凸の接近に対応してピックアップコイル7に
発生する交流起電圧Viが一定の範囲内の場合には常に
トランジスタ101を能動状態に保ち、電流増幅動作を
行うように働く。このため、制御部2における入力イン
ピーダンスを小さくしても入力信号電圧を稼ぐことがで
きるので、ケーブル3a,3bの受ける外部からの電磁
ノイズに対してSN比を高くすることができる。交流起
電圧Viが一定の範囲を越えるとトランジスタ101は
飽和状態に入り、線形的な増幅動作をしなくなるが、速
度検出のために必要なのは、信号の周波数のみであるか
ら問題ない。
【0024】実施例2 なお、上記実施例1では、センサ部電子回路9は、トラ
ンジスタ101と、トランジスタ101のベースに接続
された抵抗102のみで構成したが、場合によって、ト
ランジスタ101の動作点を変えたいときには、図3に
示すように、トランジスタ101のベース・エミック間
に抵抗103を付加してもよい。トランジスタ101に
抵抗102,103付加した素子も、抵抗内蔵型トラン
ジスタとして安価に市販されている。このような抵抗1
03を付加することによりトランジスタ101の動作点
は変わるが、ほぼ同様に動作する。
【0025】実施例3 なお、図1に示す上記実施例1のセンサ部電子回路9内
のトランジスタ101はPNP型トランジスタを用いた
が、図4に示す本実施例3のようにセンサ部電子回路9
内のトランジスタ101をNPN型トランジスタとして
もよい。図4に示すトランジスタ101は、コレクタが
ピックアップコイル7の一端に接続され、ベースが抵抗
102を介してピックアップコイル7の他端に接続さ
れ、エミッタがターミナル13bに接続されている。本
実施例3におけるトランジスタ101と抵抗102も抵
抗内蔵型のトランジスタにて構成してもよい。このよう
に構成することにより、本実施例3も上記実施例1と同
様な効果が得られる。
【0026】実施例4 なお、図3に示す上記実施例2のセンサ部電子回路9内
のトランジスタ101はPNP型トランジスタを用いた
が、図5に示す本実施例4のようにセンサ部電子回路9
内のトランジスタ101をNPN型トランジスタとして
もよい、図5に示すトランジスタ101は、コレクタが
ピックアップコイル7の一端に接続され、ベースが抵抗
102を介してピックアップコイル7の他端に接続さ
れ、エミッタがターミナル13bに接続されている。ま
た、ベース・エミッタ間にはトランジスタ101の動作
点を変えるための抵抗103が接続されている。本実施
例4におけるトランジスタ101と抵抗102,103
も抵抗内蔵型のトランジスタにして構成してもよい。こ
のように構成することにより、本実施例3も上記実施例
2と同様な効果が得られる。
【0027】実施例5 図6は、本発明の実施例5に係る速度検出装置の回路図
である。図6において、図1,図3に示す構成要素に相
当するものには同一の符号を付し、その説明を省略す
る。図6において、104は制御部2が一定の条件下で
はセンサ部1に一定の電圧を印加するための定電圧印加
手段としての演算増幅器、106は基準電源である。演
算増幅器104は、反転入力端子は抵抗114を介して
出力端子に接続され、非反転入力端子は基準電源106
に接続されている。抵抗114はセンサ部1に流れる電
流を検出するための電流検出手段としての抵抗であり、
また、この抵抗114はセンサ部1に流れる電流を制限
するための電流制限手段を兼ねている。
【0028】次に動作について説明する。ピックアップ
コイル7から発生する交流起電圧Viが一定値以下の場
合には、演算増幅器104はセンサ部1の出力電圧Vs
を常に一定値に保ように働く。トランジスタ101のエ
ミッタ電圧をVeとし、基準電源106の電圧をVREF
すると、 Ve=Vs=VREF=一定 (7) となる。センサ部1において発生した信号電流Icとほ
ぼ等しい電流が制御部2の電流検出用の抵抗114に流
れるため、信号電流Icによって抵抗114に発生する
電圧VAは次のようになる。 VA=VREF+R3×Ic =VREF+R3×(Ve−Vi−1.2)/R×hFE (8) このVAが、制御部2の後段に入力される信号電圧とな
る。(8)式において、信号の電圧増幅率GvはViの係
数であるから、 Gv=−R3/R×hFE (9) となる。Gvの絶対値は1より大きくできるので、図1
に記載の実施例1における速度検出装置と同様に、制御
部2の入力インピーダンスを下げることができるととも
に感度を上げることができるため、さらに電磁ノイズに
強くなる。また、抵抗114は電流制御の働きも兼ねて
いる。演算増幅器104の出力電圧には限度があり、こ
の最大値をVA maxとすると、制御部2から流れる電流
の最大値Imaxは次のようになる。 Imax=VA max/R3 (10) したがって、万一ケーブル3a,3bやセンサ部1がシ
ョートした場合でも、制御部2から大電流が流れること
はなく安全である。
【0029】回路定数を適当に選んだときの交流起電圧
iと電圧VAの関係を図7に示す。図7に示す通り、交
流起電圧Viが一定値を越えると線形的な増幅動作をし
なくなるが、電圧VAは、交流起電圧Viに対して単調減
少関数であり、速度検出のために必要なのは、信号の周
波数のみであるので、問題なく動作可能である。
【0030】以上説明したように本実施例6の速度検出
装置では、制御部2に演算増幅器104を備え、センサ
部1に概一定の電圧Vsを印加し、電流検出手段によっ
てセンサ部1に流れる電流を検出するようにしたので、
制御部2の入力インピーダンスを大きくすることなく、
電流検出用の抵抗値を大きくすることができるため、信
号電流によって発生する信号電圧を高めることができ、
感度を上げることができる。このため、さらに電磁ノイ
ズに強くなる。
【0031】実施例6 なお、上記実施例1〜5ではセンサ部や制御部の入力部
にノイズフィルタ手段を設けなかったが、図8に示す本
実施例6のようにセンサ部1の両出力端子間にコンデン
サ112を接続すること、制御部2の両入力端子間コン
デンサ111を接続すること、演算増幅器104の負入
力端子と出力端子間にコンデンサ110を接続し、演算
増幅器104の反転入力端子と制御部2の入力端子14
a間に抵抗109を接続することなどによって高周波ノ
イズに対するノイズフィルタ手段を設けてもよい。ノイ
ズフィルタ手段によって、電磁ノイズに対してさらに強
くすることができる。また、本発明は回転軸の速度を検
出するものに適用するとして説明したが、往復運動体の
直線運動を検出するものについても適用できることはも
ちろんである。
【0032】
【発明の効果】以上のように第1の発明によれば、セン
サ部のピックアップコイルと抵抗とを直列にトランジス
タのベース・コレクタ間に接続したので、センサ部での
従来のような高価なコンデンサを省略することができ、
これにより低価格化が図れるという効果が得られる。ま
た、ピックアップコイルに発生する交流起電圧が一定の
範囲内の場合には常にトランジスタは能動状態に保た
れ、電流増幅動作を行うように働くため、制御部におけ
る入力インピーダンスを小さくしても入力信号電圧を稼
ぐことができ、電磁ノイズに対して強くなるという効果
が得られる。
【0033】第2の発明によれば、制御部が一定の条件
下ではセンサ部に一定の電圧を印加するための定電圧印
加手段を備えたので、制御部の入力インピーダンスを小
さくすることができるとともに感度を上げることがで
き、これより電磁ノイズに強いものが得られるという効
果がある。
【0034】第3の発明によれば、センサ部のピックア
ップコイルと抵抗とを直列にトランジスタのベース・コ
レクタ間に接続され、制御部が一定の条件下ではセンサ
部に一定の電圧を印加するための定電圧印加手段を備え
たので、センサ部での従来のような高価なコンデンサを
省略することができ、これにより低価格化が図れ、ま
た、制御部の入力インピーダンスを下げることができる
とともに感度を上げることができ、これにより電磁ノイ
ズに強いものが得られるという効果がある。
【0035】第4の発明によれば、トランジスタと抵抗
とを抵抗内蔵型のトランジスタにて構成したので、コン
パクト化が図られるとともに、さらに低価格化が図れる
という効果が得られる。
【0036】第5の発明によれば、制御部がセンサ部に
流れる電流を制限するための電流制限手段を備えたの
で、万一ケーブルやセンサ部がショートした場合でも、
大電流が流れることがなく安全であるという効果が得ら
れる。
【0037】第6の発明によれば、センサ部及び制御部
がそれぞれノイズフィルタ手段を備えたので、電磁ノイ
ズに対してさらに強くすることができるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1による速度検出装置の回
路図である。
【図2】 この発明の実施例1による速度検出装置のセ
ンサ部を示す側面断面図である。
【図3】 この発明の実施例2による速度検出装置のセ
ンサ部の回路図である。
【図4】 この発明の実施例3による速度検出装置のセ
ンサ部の回路図である。
【図5】 この発明の実施例4による速度検出装置のセ
ンサ部の回路図である。
【図6】 この発明の実施例5による速度検出装置の回
路図である。
【図7】 この発明の実施例5による速度検出装置のピ
ックアップコイルの起電圧Viと制御部内部で発生する
信号電圧VAの関係を示すグラフである。
【図8】 この発明の実施例6による速度検出装置の回
路図である。
【図9】 従来の速度検出装置のセンサ部を示す側面断
面図である。
【図10】 従来の速度検出装置のセンサ部の取付状態
を示す下面図である。
【図11】 従来の速度検出装置の回路図である。
【符号の説明】
1 センサ部、2 制御部、 3,3a,3b ケーブ
ル、4 ギヤ、5 永久磁石、6 ヨーク、7 ピック
アップコイル、8 ボビン、9 センサ部電子回路、1
1 ハウジング、12 コネクタ、13a,13b,1
4a,14bターミナル、101 トランジスタ、10
2,103 抵抗、104 演算増幅器(定電圧印加手
段)、106 基準電源、109 抵抗(ノイズフィル
タ手段)、110〜112 コンデンサ(ノイズフィル
タ手段)、114 電流検出用の抵抗(電流検出手段、
電流制限手段)、115 カップリング用コンデンサ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出対象部材の運動を電磁誘導にて検出
    し、その起電力の周波数から速度を求める速度検出装置
    において、検出対象部材に近接して設置されたセンサ部
    と、このセンサ部とケーブルによって電気的に接続され
    て離れた場所に設置された制御部を備え、前記センサ部
    に、トランジスタと、このトランジスタのベースコレク
    タ間に直列に接続されたピックアップコイルと抵抗とを
    備えたことを特徴とする速度検出装置。
  2. 【請求項2】 検出対象部材の運動を電磁誘導にて検出
    し、その起電力の周波数から速度を求める速度検出装置
    において、検出対象部材に近接して設置されたセンサ部
    と、このセンサ部とケーブルによって電気的に接続され
    て離れた場所に設置された制御部を備え、前記制御部
    に、少なくとも一定条件下ではセンサ部に概一定の電圧
    を印加するための定電圧印加手段と、センサ部に流れる
    電流を検出する電流検出手段とを備えたことを特徴とす
    る速度検出装置。
  3. 【請求項3】 検出対象部材の運動を電磁誘導にて検出
    し、その起電力の周波数から速度を求める速度検出装置
    において、検出対象部材に近接して設置されたセンサ部
    と、このセンサ部とケーブルによって電気的に接続され
    て離れた場所に設置された制御部を備え、前記センサ部
    に、トランジスタと、このトランジスタのベースコレク
    タ間に直列に接続されたピックアップコイルと抵抗とを
    備え、前記制御部に、少なくとも一定条件下ではセンサ
    部に概一定の電圧を印加するための定電圧印加手段と、
    センサ部に流れる電流を検出する電流検出手段とを備え
    たことを特徴とする速度検出装置。
  4. 【請求項4】 上記トランジスタと抵抗とを抵抗内蔵型
    のトランジスタにて構成したことを特徴とする請求項第
    1項または第3項記載の速度検出装置。
  5. 【請求項5】 上記制御部が、上記センサ部に流れる電
    流を制限するための電流制限手段を備えたことを特徴と
    する請求項第2項または第3項記載の速度検出装置。
  6. 【請求項6】 上記センサ部あるいは上記制御部のどち
    らか一方、または両方にノイズフィルタ手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項第2項または第3項記載の速度検
    出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108405034A (zh) * 2018-04-17 2018-08-17 武汉轻工大学 测量传感器及自反馈自动化补偿砻谷机

Cited By (2)

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CN108405034A (zh) * 2018-04-17 2018-08-17 武汉轻工大学 测量传感器及自反馈自动化补偿砻谷机
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