JPH08108898A - パラシュート - Google Patents
パラシュートInfo
- Publication number
- JPH08108898A JPH08108898A JP27176994A JP27176994A JPH08108898A JP H08108898 A JPH08108898 A JP H08108898A JP 27176994 A JP27176994 A JP 27176994A JP 27176994 A JP27176994 A JP 27176994A JP H08108898 A JPH08108898 A JP H08108898A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- parachute
- canopy
- umbrella
- scoop
- opening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Emergency Lowering Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 不測の事態を生じたときに従来に比較して早
急に、かつ安定して開傘可能なパラシュートを提供する
ことを目的とする。 【構成】 空気をはらんで吊下体を緩やかに降下させる
ための傘体4を有するパラシュートにおいて、前記傘体
の開口端41の外側円周部に空気をはらむことが可能な
複数のスクープパネル5を形成したことを特徴とする。 【効果】 傘体の開口端の外側円周部に複数のスクープ
パネルを形成したため、このスクープパネルに空気が流
入することにより、傘体の開傘方向に力が作用すること
になり、スムースな開傘が行なわれるという利点を生じ
る。このため、開傘までの時間を著しく短縮でき、約半
分の降下距離で開傘が可能になる。
急に、かつ安定して開傘可能なパラシュートを提供する
ことを目的とする。 【構成】 空気をはらんで吊下体を緩やかに降下させる
ための傘体4を有するパラシュートにおいて、前記傘体
の開口端41の外側円周部に空気をはらむことが可能な
複数のスクープパネル5を形成したことを特徴とする。 【効果】 傘体の開口端の外側円周部に複数のスクープ
パネルを形成したため、このスクープパネルに空気が流
入することにより、傘体の開傘方向に力が作用すること
になり、スムースな開傘が行なわれるという利点を生じ
る。このため、開傘までの時間を著しく短縮でき、約半
分の降下距離で開傘が可能になる。
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明はパラシュート、さらに詳細
にはパラグライダーなどにおいて失速状態になったとき
などに確実に放出でき開傘するパラシュートに関する。
にはパラグライダーなどにおいて失速状態になったとき
などに確実に放出でき開傘するパラシュートに関する。
【0002】
【従来技術および問題点】従来パラグライダーに使用さ
れるレスキューパラシュートとしては、図6に示すよう
にパラシュート本体(図示せず)が折り畳まれて収納さ
れた内嚢1を外嚢2に収め、止め具3によって収納した
構造になっている。内嚢1には連接帯11が取付けてあ
り、この他方の端部は外嚢2の外側でパラシュートを装
着する使用者などに固定されている。そして内嚢1に収
納されたパラシュートの吊下索は内嚢1の開放端より引
き出されて内嚢1の外側に整理されている。
れるレスキューパラシュートとしては、図6に示すよう
にパラシュート本体(図示せず)が折り畳まれて収納さ
れた内嚢1を外嚢2に収め、止め具3によって収納した
構造になっている。内嚢1には連接帯11が取付けてあ
り、この他方の端部は外嚢2の外側でパラシュートを装
着する使用者などに固定されている。そして内嚢1に収
納されたパラシュートの吊下索は内嚢1の開放端より引
き出されて内嚢1の外側に整理されている。
【0003】このようなレスキューパラシュートにおい
て、不測の事態が生じたときには前記止め具3を外して
外嚢2を開き、内嚢1を手でほうり投げることにより行
なわれていた。このように内嚢1をほうり投げると、内
嚢1に取付けられた連接帯11は使用者に固定されてお
り、一方吊下索は内嚢1の外側に整理されているため吊
下索が伸びきった後に、前記内嚢1はパラシュート本体
より外れて傘体が開傘することになる。
て、不測の事態が生じたときには前記止め具3を外して
外嚢2を開き、内嚢1を手でほうり投げることにより行
なわれていた。このように内嚢1をほうり投げると、内
嚢1に取付けられた連接帯11は使用者に固定されてお
り、一方吊下索は内嚢1の外側に整理されているため吊
下索が伸びきった後に、前記内嚢1はパラシュート本体
より外れて傘体が開傘することになる。
【0004】上述のようなレスキューパラシュートは、
簡単な構造であり、信頼性があるが、内嚢1をほうり投
げて傘体が開くためには、吊下索が下に垂れ下がり、吊
下索が伸び切って内嚢1が外れた後になる。この場合、
傘体が開傘するまで、前記止め具3を外して内嚢1を抜
き取るとき、約0.1秒、内嚢1を投げるのに約1秒、
吊下索が伸びきるのに約2秒、開傘するまで約3秒と全
部で6〜7秒の時間がかかることになる。パラグライダ
ーのレスキューパラシュートのように降下速度が遅く、
15m/秒程度であったとしても、この作業の間に約1
00m降下することになる。
簡単な構造であり、信頼性があるが、内嚢1をほうり投
げて傘体が開くためには、吊下索が下に垂れ下がり、吊
下索が伸び切って内嚢1が外れた後になる。この場合、
傘体が開傘するまで、前記止め具3を外して内嚢1を抜
き取るとき、約0.1秒、内嚢1を投げるのに約1秒、
吊下索が伸びきるのに約2秒、開傘するまで約3秒と全
部で6〜7秒の時間がかかることになる。パラグライダ
ーのレスキューパラシュートのように降下速度が遅く、
15m/秒程度であったとしても、この作業の間に約1
00m降下することになる。
【0005】上述のような非常事態の場合、充分な高度
における場合は問題がないが、高度が低い場合には充分
な開傘が行なわれないうちに、地上に達する場合が考え
られる。
における場合は問題がないが、高度が低い場合には充分
な開傘が行なわれないうちに、地上に達する場合が考え
られる。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本発明は上述の問題点
に鑑みなされたものであり、不測の事態を生じたときに
従来に比較して早急に、かつ安定して開傘可能なパラシ
ュートを提供することを目的とする。
に鑑みなされたものであり、不測の事態を生じたときに
従来に比較して早急に、かつ安定して開傘可能なパラシ
ュートを提供することを目的とする。
【0007】上記目的を達成するため、本発明のパラシ
ュートは、空気をはらんで吊下体を緩やかに降下させる
ための傘体を有するパラシュートにおいて、前記傘体の
開口端の外側円周部に空気をはらむことが可能な複数の
スクープパネルを形成したことを特徴とするものであ
る。
ュートは、空気をはらんで吊下体を緩やかに降下させる
ための傘体を有するパラシュートにおいて、前記傘体の
開口端の外側円周部に空気をはらむことが可能な複数の
スクープパネルを形成したことを特徴とするものであ
る。
【0008】本発明によれば、傘体の開口端の外側円周
部に複数のスクープパネルを形成したため、このスクー
プパネルに空気が流入することにより、傘体の開傘方向
に力が作用することになり、スムースな開傘が行なわれ
るという利点を生じる。このため、開傘までの時間を著
しく短縮でき、約半分の降下距離で開傘が可能になる。
部に複数のスクープパネルを形成したため、このスクー
プパネルに空気が流入することにより、傘体の開傘方向
に力が作用することになり、スムースな開傘が行なわれ
るという利点を生じる。このため、開傘までの時間を著
しく短縮でき、約半分の降下距離で開傘が可能になる。
【0009】
【実施例】図1は本発明の一実施例の平面図であるが、
この図より明らかなようにパラシュートは傘体4を有し
ており、この傘体4の開口端41の外側円周部に複数の
スクープパネル5が設けられている。このスクープパネ
ル5は、図1および図2に示すように傘体を構成するゴ
ア42の接続部をまたがるように形成されており、傘体
4の頂上方向に漸次すぼまった形状で取付けられてい
る。この実施例においては、ゴア42に隔番に設けられ
ているが、これに限定されるものではなく、ゴア42の
接続部毎に設けてもよく、またさらに間隔を開けて設け
ることができる。
この図より明らかなようにパラシュートは傘体4を有し
ており、この傘体4の開口端41の外側円周部に複数の
スクープパネル5が設けられている。このスクープパネ
ル5は、図1および図2に示すように傘体を構成するゴ
ア42の接続部をまたがるように形成されており、傘体
4の頂上方向に漸次すぼまった形状で取付けられてい
る。この実施例においては、ゴア42に隔番に設けられ
ているが、これに限定されるものではなく、ゴア42の
接続部毎に設けてもよく、またさらに間隔を開けて設け
ることができる。
【0010】このスクープパネル5は、図2に側断面図
を示すように、空気をはらんだ場合に、開傘方向(図2
の矢印Aで示す)に揚力が働くように、外側方向に膨ら
んだ翼状を形成することになる。このため、前記膨らん
だ側を通過する空気流(矢印Bで示す)は速くなり、一
方傘体4の内部を通過する空気流(矢印Cで示す)は遅
くなる。このため、前述のように(飛行機の翼のよう
に)矢印A方向に揚力が作用することになって、開傘が
促進される。
を示すように、空気をはらんだ場合に、開傘方向(図2
の矢印Aで示す)に揚力が働くように、外側方向に膨ら
んだ翼状を形成することになる。このため、前記膨らん
だ側を通過する空気流(矢印Bで示す)は速くなり、一
方傘体4の内部を通過する空気流(矢印Cで示す)は遅
くなる。このため、前述のように(飛行機の翼のよう
に)矢印A方向に揚力が作用することになって、開傘が
促進される。
【0011】本発明によるパラシュートにおいては、実
施例のように20枚のゴアを設けてその間に隔番に10
枚のスクープパネル5を取付けたとき、約30ゴアに匹
敵する投影面積をえることができる。また小さなパラシ
ュートで大きな抵抗力をえることができ、傘の大きさが
同一の場合には、12%以上良好な抵抗力をえることが
できる。
施例のように20枚のゴアを設けてその間に隔番に10
枚のスクープパネル5を取付けたとき、約30ゴアに匹
敵する投影面積をえることができる。また小さなパラシ
ュートで大きな抵抗力をえることができ、傘の大きさが
同一の場合には、12%以上良好な抵抗力をえることが
できる。
【0012】本発明によるパラシュートにおいては、前
述の図3のような収納を行なった場合においても傘体が
開傘するまで、3秒以内ですみ、使用可能高度も約50
mと半分以下に短縮することができる。
述の図3のような収納を行なった場合においても傘体が
開傘するまで、3秒以内ですみ、使用可能高度も約50
mと半分以下に短縮することができる。
【0013】この実施例においては、パラグライダー用
のパラシュートについて説明したが、本発明はこれに限
定されるものではなく、遅い降下速度の場合に使用され
るパラシュートであれば、いかなるものであってもよ
い。
のパラシュートについて説明したが、本発明はこれに限
定されるものではなく、遅い降下速度の場合に使用され
るパラシュートであれば、いかなるものであってもよ
い。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、傘体の開口部の外側外
周部に複数のスクープパネルを設けて、開傘方向への揚
力を発生させるようにしたため、、降下速度の遅い場合
においても、速やかに傘体を開傘することが可能になる
という利点がある。さらに、100mをきるような低高
度における事故においても、支障なく対処できるという
利点がある。さらに、前記スクープパネルはスタビライ
ザとしての作用も行なうことができるため、安定な効果
が可能になるという利点も生じる。
周部に複数のスクープパネルを設けて、開傘方向への揚
力を発生させるようにしたため、、降下速度の遅い場合
においても、速やかに傘体を開傘することが可能になる
という利点がある。さらに、100mをきるような低高
度における事故においても、支障なく対処できるという
利点がある。さらに、前記スクープパネルはスタビライ
ザとしての作用も行なうことができるため、安定な効果
が可能になるという利点も生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるパラシュートの平面図。
【図2】上記パラシュートが開傘したときの一部側断面
図。
図。
【図3】従来のレスキューパラシュートの収納状態断面
図。
図。
1 内嚢 2 外嚢 3 止め具 4 傘体 5 スクープパネル
Claims (2)
- 【請求項1】空気をはらんで吊下体を緩やかに降下させ
るための傘体を有するパラシュートにおいて、前記傘体
の開口端の外側円周部に空気をはらむことが可能な複数
のスクープパネルを形成したことを特徴とするパラシュ
ート。 - 【請求項2】前記スクープパネルは、空気をはらんだと
き、外側方向に膨らんだ翼状を形成することを特徴とす
る請求項1記載のパラシュート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27176994A JPH08108898A (ja) | 1994-10-11 | 1994-10-11 | パラシュート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27176994A JPH08108898A (ja) | 1994-10-11 | 1994-10-11 | パラシュート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08108898A true JPH08108898A (ja) | 1996-04-30 |
Family
ID=17504596
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27176994A Pending JPH08108898A (ja) | 1994-10-11 | 1994-10-11 | パラシュート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08108898A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006240531A (ja) * | 2005-03-04 | 2006-09-14 | Fujikura Parachute Co Ltd | パラシュート |
JP2007090981A (ja) * | 2005-09-28 | 2007-04-12 | Fujikura Parachute Co Ltd | パラシュート |
CN110404190A (zh) * | 2019-07-10 | 2019-11-05 | 南京理工大学 | 可快速充气安全逃生气囊伞 |
KR20220056828A (ko) * | 2020-10-28 | 2022-05-06 | 주식회사 진글라이더 | 자가적응 변형돌기를 구비한 패러글라이더 캐노피 |
-
1994
- 1994-10-11 JP JP27176994A patent/JPH08108898A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006240531A (ja) * | 2005-03-04 | 2006-09-14 | Fujikura Parachute Co Ltd | パラシュート |
JP4575195B2 (ja) * | 2005-03-04 | 2010-11-04 | 藤倉航装株式会社 | パラシュート |
JP2007090981A (ja) * | 2005-09-28 | 2007-04-12 | Fujikura Parachute Co Ltd | パラシュート |
CN110404190A (zh) * | 2019-07-10 | 2019-11-05 | 南京理工大学 | 可快速充气安全逃生气囊伞 |
KR20220056828A (ko) * | 2020-10-28 | 2022-05-06 | 주식회사 진글라이더 | 자가적응 변형돌기를 구비한 패러글라이더 캐노피 |
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