JPH0810796Y2 - 生物組織片の試験装置 - Google Patents
生物組織片の試験装置Info
- Publication number
- JPH0810796Y2 JPH0810796Y2 JP1990070467U JP7046790U JPH0810796Y2 JP H0810796 Y2 JPH0810796 Y2 JP H0810796Y2 JP 1990070467 U JP1990070467 U JP 1990070467U JP 7046790 U JP7046790 U JP 7046790U JP H0810796 Y2 JPH0810796 Y2 JP H0810796Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- biological tissue
- tissue piece
- piece
- rod
- clip
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- Sampling And Sample Adjustment (AREA)
- Devices For Use In Laboratory Experiments (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、臓器片等の生物組織片に電気刺激を加えて
生物組織片の試験を行なう場合に用いられる試験装置に
関する。
生物組織片の試験を行なう場合に用いられる試験装置に
関する。
[従来の技術] 生物組織片に電気刺激を加える従来法の一例について
第3〜5図を参照して説明する。
第3〜5図を参照して説明する。
第3図では、栄養液を満した容器内にロッド1が差し
込まれ、糸2、3を介して生物組織片(モルモット回
腸)4が垂設される。糸2はヘーベルあるいはトランス
デューサに接続されている。この生物組織片4内に白金
線よりなる電極5が差し込まれると共に、生物組織片4
に対向して別の白金線よりなる電極6が栄養液内に差し
込まれ、電源7から電圧が電極5、6間に印加される。
8、9は導線、10は容器を示す。
込まれ、糸2、3を介して生物組織片(モルモット回
腸)4が垂設される。糸2はヘーベルあるいはトランス
デューサに接続されている。この生物組織片4内に白金
線よりなる電極5が差し込まれると共に、生物組織片4
に対向して別の白金線よりなる電極6が栄養液内に差し
込まれ、電源7から電圧が電極5、6間に印加される。
8、9は導線、10は容器を示す。
第4図では電極6がリング状とされており、生物組織
片4に外嵌されているほかは第3図と同様である。
片4に外嵌されているほかは第3図と同様である。
第5図では、電極5、6が生物組織片(結腸)の動脈
周囲神経及び骨盤神経に結束されている。
周囲神経及び骨盤神経に結束されている。
さらに別の従来の試験方法に基づく生物組織片の試験
装置について第6図を参照して説明する。
装置について第6図を参照して説明する。
試験用の容器(管槽)11は中空壁構造のものであり、
中空部11aに一定温度の流体を流入口12から排出口13に
向って流し、容器11内を一定温度に保つようになってい
る。14は薬液の排出口である。この管槽11の上部からロ
ッド15が挿入されており、該ロッド15の先端にフック16
が設けられている。
中空部11aに一定温度の流体を流入口12から排出口13に
向って流し、容器11内を一定温度に保つようになってい
る。14は薬液の排出口である。この管槽11の上部からロ
ッド15が挿入されており、該ロッド15の先端にフック16
が設けられている。
管槽11の上方にはバランスロッド17が配置され、該バ
ランスロッド17の先端に糸状体18が設けられ、該糸状体
18の下端にフック19が取り付けられている。
ランスロッド17の先端に糸状体18が設けられ、該糸状体
18の下端にフック19が取り付けられている。
生物組織片(本例では腸管片)20は、その上下両端に
前記フック19、16が引掛けられることにより管槽11内に
上下方向に配置される。この生物組織片20に電極21、22
が離隔して挟み付けられており、リード線23、24を介し
て試験器25から電圧を印加可能としている。
前記フック19、16が引掛けられることにより管槽11内に
上下方向に配置される。この生物組織片20に電極21、22
が離隔して挟み付けられており、リード線23、24を介し
て試験器25から電圧を印加可能としている。
この電極21、22を介して生物組織片20に電圧を印加す
ると、生物組織片20が電気刺激を受けて伸縮し、この伸
縮がトランスデューサ26により検出される。
ると、生物組織片20が電気刺激を受けて伸縮し、この伸
縮がトランスデューサ26により検出される。
[考案が解決しようとする課題] 第6図に示す従来の生物組織片の試験装置において
は、複数の電極を別々に生物組織片に取り付ける必要が
あり、電極及び生物組織片のセットに手間がかかってい
た。また、生物組織片が器具類と接触することにより正
確な記録が出来ないことがあった。さらに、電極もかな
り間隔があき、刺激部位の幅が広いので刺激するための
電圧が大きい。このため、生物組織片に与える影響が大
きく、組織が衰弱し易い。また、これにより、測定誤差
が大きくなり易い。
は、複数の電極を別々に生物組織片に取り付ける必要が
あり、電極及び生物組織片のセットに手間がかかってい
た。また、生物組織片が器具類と接触することにより正
確な記録が出来ないことがあった。さらに、電極もかな
り間隔があき、刺激部位の幅が広いので刺激するための
電圧が大きい。このため、生物組織片に与える影響が大
きく、組織が衰弱し易い。また、これにより、測定誤差
が大きくなり易い。
[課題を解決するための手段] 本考案の生物組織片の試験装置は、栄養液を収容する
ための容器と、L字形に折曲された先端部を有し、この
先端部が該容器内の下部に挿入されるロッドと、該ロッ
ドの先端部に取り付けられた、生物組織片の下端部を挟
むためのクリップと、生物組織片の上端部に引掛けられ
るフックと、該フックに対し糸状体を介して連結され
た、生物組織片の伸縮を検出するトランスデューサと、
該ロッドに沿って延設されたリード線と、を備えてな
り、該クリップは、生物組織片を挟持するための1対の
合成樹脂製のコンタクトピースと、該コンタクトピース
同士を接近方向に付勢しているバネ片と、各コンタクト
ピースの生物組織片挟持面から突出しており、前記リー
ド線が接続された電極と、を備えてなるものである。
ための容器と、L字形に折曲された先端部を有し、この
先端部が該容器内の下部に挿入されるロッドと、該ロッ
ドの先端部に取り付けられた、生物組織片の下端部を挟
むためのクリップと、生物組織片の上端部に引掛けられ
るフックと、該フックに対し糸状体を介して連結され
た、生物組織片の伸縮を検出するトランスデューサと、
該ロッドに沿って延設されたリード線と、を備えてな
り、該クリップは、生物組織片を挟持するための1対の
合成樹脂製のコンタクトピースと、該コンタクトピース
同士を接近方向に付勢しているバネ片と、各コンタクト
ピースの生物組織片挟持面から突出しており、前記リー
ド線が接続された電極と、を備えてなるものである。
[作用] かかる本考案の生物組織片の試験装置においては、生
物組織片の下端部にクリップを挟みつけることにより、
該組織片下端部の保持と併せて電極のセットが行なえ
る。このため、生物組織片のセッティングがきわめて簡
単である。
物組織片の下端部にクリップを挟みつけることにより、
該組織片下端部の保持と併せて電極のセットが行なえ
る。このため、生物組織片のセッティングがきわめて簡
単である。
また、一対の電極がクリップの挟持面に設けられてお
り、電極間距離が小さいので、印加電圧が小さく足り
る。印加電圧を小さくすることにより、生物組織片に対
する悪影響(組織の衰弱)がきわめて小さくなり、測定
誤差が小さい。
り、電極間距離が小さいので、印加電圧が小さく足り
る。印加電圧を小さくすることにより、生物組織片に対
する悪影響(組織の衰弱)がきわめて小さくなり、測定
誤差が小さい。
この電極がコンタクトピースの表面から突出している
ので、電極と生物組織片とを確実に接触させることがで
きる。
ので、電極と生物組織片とを確実に接触させることがで
きる。
[実施例] 第1図は実施例に係る生物組織片の試験装置28の全体
図、第2図はクリップ29の拡大図である。
図、第2図はクリップ29の拡大図である。
30はクリップ形のバネ片であり、両先端部に合成樹脂
製のコンタクトピース31、32が固着され、バネ片30の弾
性力によりコンタクトピース31、32の対向面(生物組織
片の挟持面)が密着する方向に付勢されている。バネ片
30の基端側は、先端部がL字形に折曲されたロッド33の
該先端部に固定されている。バネ片30の基端と先端との
間に把持部34、35が設けられている。
製のコンタクトピース31、32が固着され、バネ片30の弾
性力によりコンタクトピース31、32の対向面(生物組織
片の挟持面)が密着する方向に付勢されている。バネ片
30の基端側は、先端部がL字形に折曲されたロッド33の
該先端部に固定されている。バネ片30の基端と先端との
間に把持部34、35が設けられている。
コンタクトピース31、32には電極36、37が埋設されて
おり、それらの先端は、該電極36、37と生物組織片との
接触を良好なものとするためにコンタクトピース31、32
の生物組織片挟持面から若干突出させてある。これら電
極36、37にはリード線38、39が接続されている。このリ
ード線38、39はロッド33に沿って延在され、試験器の電
源(図示略)に接続されている。40は空気吹込用チュー
ブであり、ロッド33に沿って延設されている。なお、リ
ード線38、39及びチューブ40は適宜、糸やテープなどに
よりロッド33に結び付けられている。
おり、それらの先端は、該電極36、37と生物組織片との
接触を良好なものとするためにコンタクトピース31、32
の生物組織片挟持面から若干突出させてある。これら電
極36、37にはリード線38、39が接続されている。このリ
ード線38、39はロッド33に沿って延在され、試験器の電
源(図示略)に接続されている。40は空気吹込用チュー
ブであり、ロッド33に沿って延設されている。なお、リ
ード線38、39及びチューブ40は適宜、糸やテープなどに
よりロッド33に結び付けられている。
このロッド33は、クリップ29側から管槽11内に挿入さ
れる。生物組織片20は、その下端がクリップ29で挟持さ
れ、上部はフック19及び糸状体18を介してトランスデュ
ーサ(図示略)に支持される。リード線38、39を介して
電極36、37に電圧を印加することにより生物組織片20の
電気刺激試験を行なう。
れる。生物組織片20は、その下端がクリップ29で挟持さ
れ、上部はフック19及び糸状体18を介してトランスデュ
ーサ(図示略)に支持される。リード線38、39を介して
電極36、37に電圧を印加することにより生物組織片20の
電気刺激試験を行なう。
この生物組織片の試験装置は、電極とクリップとが一
体となっているので、管槽11内の構成が簡易となり、生
物組織片20が器具に触れたりしない。また、生物組織片
20のセットを正確かつ容易に行なえる。さらに、電極3
6、37間の距離が短いので、試験時に生物組織片20に印
加する電圧が低くて良いため、組織の衰弱を防止でき、
精度の高い測定データが得られると共に、局所的な電気
刺激も可能である。
体となっているので、管槽11内の構成が簡易となり、生
物組織片20が器具に触れたりしない。また、生物組織片
20のセットを正確かつ容易に行なえる。さらに、電極3
6、37間の距離が短いので、試験時に生物組織片20に印
加する電圧が低くて良いため、組織の衰弱を防止でき、
精度の高い測定データが得られると共に、局所的な電気
刺激も可能である。
上記実施例ではリード線38、39がロッド33の外面に沿
って延在されているが、ロッドを中空管とした場合に
は、ロッド内に挿通しても良い。
って延在されているが、ロッドを中空管とした場合に
は、ロッド内に挿通しても良い。
[効果] 以上の通り、本考案の生物組織片の試験用保持装置に
よると、生物組織片のセットが簡単に行なえると共に、
生物組織片が器具に触れたりせず、精度の高い試験が行
なえる。また、生物組織片への印加電圧も低減でき、こ
れによって正確なデータが得られるようになる。さら
に、局所的な刺激も可能である。
よると、生物組織片のセットが簡単に行なえると共に、
生物組織片が器具に触れたりせず、精度の高い試験が行
なえる。また、生物組織片への印加電圧も低減でき、こ
れによって正確なデータが得られるようになる。さら
に、局所的な刺激も可能である。
第1図は実施例に係る生物組織片の試験装置の正面図、
第2図はクリップの正面図、第3図、第4図、第5図及
び第6図は従来例を示す正面図である。 11……管槽、18……糸状体、19……フック、20……生物
組織片、28……試験装置、29……クリップ、30……バネ
片、31、32……コンタクトピース、33……ロッド、34、
35……把手部、36、37……電極、38、39……リード線、
40……空気吹込用チューブ。
第2図はクリップの正面図、第3図、第4図、第5図及
び第6図は従来例を示す正面図である。 11……管槽、18……糸状体、19……フック、20……生物
組織片、28……試験装置、29……クリップ、30……バネ
片、31、32……コンタクトピース、33……ロッド、34、
35……把手部、36、37……電極、38、39……リード線、
40……空気吹込用チューブ。
Claims (1)
- 【請求項1】栄養液を収容するための容器と、 L字形に折曲された先端部を有し、この先端部が該容器
内の下部に挿入されるロッドと、 該ロッドの先端部に取り付けられた、生物組織片の下端
部を挟むためのクリップと、 生物組織片の上端部に引掛けられるフックと、 該フックに対し糸状体を介して連結された、生物組織片
の伸縮を検出するトランスデューサと、 該ロッドに沿って延設されたリード線と、 を備えてなり、該クリップは、 生物組織片を挟持するための1対の合成樹脂製のコンタ
クトピースと、 該コンタクトピース同士を接近方向に付勢しているバネ
片と、 各コンタクトピースの生物組織片挟持面から突出してお
り、前記リード線が接続された電極と、 を備えてなる生物組織片の試験装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990070467U JPH0810796Y2 (ja) | 1990-07-02 | 1990-07-02 | 生物組織片の試験装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990070467U JPH0810796Y2 (ja) | 1990-07-02 | 1990-07-02 | 生物組織片の試験装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0429873U JPH0429873U (ja) | 1992-03-10 |
JPH0810796Y2 true JPH0810796Y2 (ja) | 1996-03-29 |
Family
ID=31606649
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990070467U Expired - Lifetime JPH0810796Y2 (ja) | 1990-07-02 | 1990-07-02 | 生物組織片の試験装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0810796Y2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS627062B2 (ja) * | 1982-11-24 | 1987-02-14 | Dainippon Inki Kagaku Kogyo Kk | |
JPS6319021A (ja) * | 1986-06-06 | 1988-01-26 | ル−カス・インダストリ−ズ・パブリック・リミテッド・カンパニ− | 電圧制御装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS627062U (ja) * | 1985-06-29 | 1987-01-16 |
-
1990
- 1990-07-02 JP JP1990070467U patent/JPH0810796Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS627062B2 (ja) * | 1982-11-24 | 1987-02-14 | Dainippon Inki Kagaku Kogyo Kk | |
JPS6319021A (ja) * | 1986-06-06 | 1988-01-26 | ル−カス・インダストリ−ズ・パブリック・リミテッド・カンパニ− | 電圧制御装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0429873U (ja) | 1992-03-10 |
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