JPH08106848A - 電子源およびそれを用いた陰極線管 - Google Patents

電子源およびそれを用いた陰極線管

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JPH08106848A
JPH08106848A JP24016994A JP24016994A JPH08106848A JP H08106848 A JPH08106848 A JP H08106848A JP 24016994 A JP24016994 A JP 24016994A JP 24016994 A JP24016994 A JP 24016994A JP H08106848 A JPH08106848 A JP H08106848A
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electrode
electron
electron emission
electrons
focusing
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JP24016994A
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Shinsuke Yura
信介 由良
Kazutoshi Morikawa
和敏 森川
Naohisa Yoshida
直久 吉田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 集束特性の優れた電子線および解像度の高い
陰極線管を得る。 【構成】 集束電極13に対向配置され、少なくとも上
記各電極に給電する端子部19、110、112、11
3を覆う遮蔽電極114を備えた。また、各電極に給電
する端子部を反電子放出側の面に引き出した。また、電
子放出点の配列を、隣接する各電子放出点との間隔が一
定で、かつ、隣接する各電子放出点を結ぶ直線の成す角
が60度となるようにした。また、集束電極と引き出し
電極間の開口周囲の絶縁膜の中央部をくぼませた。ま
た、複数個の電子放出点が連続して配列されている領域
を複数領域有すると共に、集束電極に対向配置され各領
域に対応する複数の開口を有し発散する電子を除去する
制限電極を備えた。さらに、上記のような電子源を用い
て電子線偏向機構までクロスオーバ点のない陰極線管を
構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、CRT型ディスプレ
イ、真空管、半導体製造装置等に用いられる電子源、お
よびそれを用いた陰極線管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は例えば特開平2−226635号
公報に記載された従来の電界放出電子源の一部の構成を
示す断面図である。図において、11はカソード電極で
ある基板、12は引き出し電極、13は集束電極(制御
電極)、15はエミッタ、16、17、93は絶縁膜、
56は電子線、76、77、91は電源、92は加速電
極である。頂点が電子放出点となる円錐形状のエミッタ
15はSiの様な半導体あるいはAlの様な導体基板の
エッチングにより形成されている。この基板11上に第
1絶縁膜17を介して引き出し電極12が形成され、更
に第2絶縁膜16、集束電極13、第3絶縁膜93、加
速電極92が順に形成されている。これらの電極や絶縁
膜にはエミッタ15を中心とする円形の開口が形成され
ており、一例として、開口の直径は2〜3μm、円錐の
高さは1μm、円錐の先端径は0.06μmである。
【0003】次に電子源の動作について説明する。引き
出し電極12に電源76によりカソード電極11に対し
正の例えば100Vの電圧を印加すると、エミッタ15
の先端には約107V/cmの電界が発生し、トンネル
効果によりエミッタ15より電子が放出される。放出さ
れた電子は1エミッタ当たり25〜100μAで、エミ
ッタ15の密度しだいで高い電流密度を得ることができ
る。しかも、引き出し電極12にはほとんど電流が流れ
ないため、消費電力は極めて小さい。ところで、上記の
ような電界放出電子源では、放出電子線56はエミッタ
15先端の電界の形状を反映して発散する。そのため集
束電極13に電源77によりカソード電極11とほぼ同
じ電位を加え放出電子を減速し開口内に空間電荷を形成
し同時に集束させる様工夫している。これを電源91に
より正の電位を加えた加速電極92で加速し放出させ
る。集束電極13は空間電荷を用いた放出電流の変調に
も用いられる。ただし個々のエミッタに加速電極92を
付けずに外部の陽極で電子を加速させることもできる。
このような素子は写真製版と薄膜技術を用いれば数μm
〜100μmピッチで100万個のアレイを同時に作成
することができ、こうすればピーク電流100Aの電子
源が得られる。しかも、その電子源はカソード電極11
を放出電流が流れることによる消費電力以外は電力損失
はなく、電子線も発散しない低エミッタンスのものが得
られる。
【0004】さてこの電子源の適用例としてはCRTの
電子銃が考えられる。この種の電子源をCRTへ適用し
た例は、特開昭48−90467号公報に述べられてい
る。ただし電子源としては、個々のエミッタ15に引き
出し電極12以外に集束電極13を付けるという構成は
述べられていない。電子源以外の電子銃の構成を図10
に示す。図において、73は偏向マグネット、74はシ
ャドウマスク、75はアルミバック付き螢光体、81は
フィールドエミッタからなるカソードすなわち電子源、
82、83は第1、第2アノード電極、84、85は電
子レンズ、86はコンバージェンス電極である。このよ
うに構成されたものにおいて、電子源81から放出され
た電子線は加速のための第1アノード電極82、第2ア
ノード電極83を通過し、電子レンズ84、85でクロ
スオーバ点87を形成し、コンバージェンス電極86で
集束され、偏向マグネット73により方向制御されてシ
ャドウマスク74を通ってアルミバック付き螢光体75
の螢光面に集束される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】さて、従来の電子源お
よび陰極線管は以上のように構成されており、集束特性
の優れた電子線および解像度の高い陰極線管を得ようと
すると以下の様な問題があった。 (1)電子の軌道が設計通りに行かない。 (2)引き出し電極12と集束電極13の間の絶縁膜1
6の側壁で絶縁破壊を起こし易い。 (3)集束電極13に引き出し電極17に対して負の電
圧をかけることにより強い減速レンズを形成し、発散す
る電子線を平行に近い電子線に集束させようとしている
が、完全には集束しきれず発散する電子線が残る。 (4)電子源をCRTへ適用する場合、蛍光面上でのス
ポット径が大きく解像度が劣る。
【0006】本発明は上記の様な従来のものの問題点を
解決し、集束特性の優れた電子線を得ると共に、解像度
の高い陰極線管を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る電子源は、複数個の電子放出点を有するカソード電極
と、上記各電子放出点に対応配置された開口を有し電子
放出点より電子を引き出す引き出し電極と、上記各電子
放出点に対応配置された開口を有し電子レンズを形成し
て上記電子の向きを揃える集束電極とがそれぞれ電気的
に絶縁されて配置されるものにおいて、上記集束電極に
対向配置され、少なくとも上記各電極に給電する端子部
を覆う遮蔽電極を備えたものである。
【0008】請求項2記載の発明に係る電子源は、複数
個の電子放出点を有するカソード電極と、上記各電子放
出点に対応配置された開口を有し電子放出点より電子を
引き出す引き出し電極と、上記各電子放出点に対応配置
された開口を有し電子レンズを形成して上記電子の向き
を揃える円形の集束電極とがそれぞれ電気的に絶縁され
て配置されるものにおいて、上記各電極に給電する端子
部を反電子放出側の面に引き出したものである。
【0009】請求項3記載の発明に係る電子源は、複数
個の電子放出点を有するカソード電極と、上記各電子放
出点に対応配置された開口を有し電子放出点より電子を
引き出す引き出し電極と、上記各電子放出点に対応配置
された開口を有し電子レンズを形成して上記電子の向き
を揃える集束電極とがそれぞれ電気的に絶縁されて配置
されるものにおいて、上記電子放出点の配列を、隣接す
る各電子放出点との間隔が一定で、かつ、隣接する各電
子放出点を結ぶ直線の成す角が60度となるようにした
ものである。
【0010】請求項4記載の発明に係る電子源は、複数
個の電子放出点を有するカソード電極と、上記各電子放
出点に対応配置された開口を有し電子放出点より電子を
引き出す引き出し電極と、上記各電子放出点に対応配置
された開口を有し電子レンズを形成して上記電子の向き
を揃える集束電極と、上記引き出し電極と上記集束電極
間に介在し上記各電子放出点に対応配置された開口を有
する絶縁膜とを備えるものにおいて、上記開口周囲の絶
縁膜はその膜厚方向の中央部がくぼんでいるものであ
る。
【0011】請求項5記載の発明に係る電子源は、複数
個の電子放出点が集合して配置されている領域を複数領
域有するカソード電極と、上記各電子放出点に対応配置
された開口を有し電子放出点より電子を引き出す引き出
し電極と、上記各電子放出点に対応配置された開口を有
し電子レンズを形成して上記電子の向きを揃える集束電
極と、上記各電極間を電気的に絶縁する絶縁膜と、上記
集束電極に対向配置され、上記各領域に対応する複数の
開口を有し、発散する電子を除去する制限電極とを備え
たものである。
【0012】請求項6記載の発明に係る電子源は、制限
電極に流入する電流およびカソード電極の電流を検知す
る手段を備え、検知された電流値をもとに引き出し電極
および集束電極の少なくとも一方の電圧を制御するもの
である。
【0013】請求項7記載の発明に係る陰極線管は、電
子線を偏向させる電子線偏向機構を有する陰極線管にお
いて、上記請求項1ないし6の何れかに記載の電子源か
ら発生する電子線の束を上記電子線偏向機構までクロス
オーバ点をつくらずに電極により加速および集束させる
ように構成したものである。
【0014】
【作用】請求項1記載の電子源は、集束電極に対向配置
され、少なくとも各電極に給電する端子部を覆う遮蔽電
極を備えたので、放出された電子の軌道が端子部による
電界の影響を受けるのを防止でき、設計通りの電子軌道
が得られる。
【0015】請求項2記載の電子源は、各電極に給電す
る端子部を反電子放出側の面に引き出したので、放出さ
れた電子の軌道が端子部による電界の影響を受けるのを
防止でき、設計通りの電子軌道が得られる。
【0016】請求項3記載の電子源は、電子放出点の配
列を、隣接する各電子放出点との間隔が一定で、かつ、
隣接する各電子放出点を結ぶ直線の成す角が60度とな
るようにしたので、一定の電子放出点の間隔に対して電
子放出点の密度を最大とすることができ、しかも円形領
域に配列したときその中心軸に対し最も回転対称に近い
形状とすることができる。これにより発生した電子線の
断面形状が円形に近くなるため、集束特性が向上する。
【0017】請求項4記載の電子源は、集束電極と引き
出し電極間の開口周囲の絶縁膜のは、その膜厚方向の中
央部がくぼんでいるので、電子放出点から放出された電
子が衝突しにくく、絶縁膜表面が帯電しにくい。しかも
沿面の距離が長くなり、放電は発生しにくい。
【0018】請求項5記載の電子源は、複数個の電子放
出点が集合して配置されている領域を複数領域有するカ
ソード電極と、上記各電子放出点に対応配置された開口
を有し電子放出点より電子を引き出す引き出し電極と、
上記各電子放出点に対応配置された開口を有し電子レン
ズを形成して上記電子の向きを揃える集束電極と、上記
各電極間を電気的に絶縁する絶縁膜と、上記集束電極に
対向配置され、上記各領域に対応する複数の開口を有
し、発散する電子を除去する制限電極とを備えたので、
それぞれの領域に対応してコリメートできない発散する
電子線を除去できる。
【0019】請求項6記載の電子源は、請求項5記載の
ものにおいて、制限電極に流入する電流およびカソード
電極の電流を検知する手段を備え、検知された電流値を
もとに引き出し電極および集束電極の少なくとも一方の
電圧を制御するので、放出電流の安定化や電子線の集束
特性の向上が図れる。
【0020】請求項7記載の陰極線管は、上記請求項1
ないし6の何れかに記載の電子源から発生する電子線の
束を電子線偏向機構までクロスオーバ点をつくらずに電
極により加速および集束させるように構成したので、上
記電子源からは平行な電子線が得られ、平行な電子線は
その断面積が大きくとも集束し易いため、広いカソード
面が利用でき、大きな電流値が得られるとともに、スポ
ット径も小さくすることが可能になる。また、クロスオ
ーバ点をつくる機能は不要で、電子レンズにより上記電
子源から発生する平行な電子線を加速し螢光面に集束さ
せる機能のみでよい。このためその構造は簡単になる。
さらにクロスオーバ点でのクーロン斥力の増大がないた
め、電流を上げたときのスポット径の増加を抑制でき
る。よって、解像度の高い陰極線管が得られる。
【0021】
【実施例】 実施例1.以下、この発明の実施例1について図をもと
に説明する。図1および2は実施例1による電子源の要
部を示すそれぞれ断面図および上面図である。図におい
て、10は開口で、各開口の中心部には頂点が電子放出
点となる円錐状のフィールドエミッタ15が配置されて
いる。複数個のエミッタ15がカソード電極11に形成
され、この例ではカソード電極11は基板14上に形成
されている。12はフィールドエミッタ15に電界を印
加して電子を引き出す引き出し電極、13は引き出され
た電子の向きを揃えるための電子レンズを形成する集束
電極である。これらの電極11、12、13はそれぞれ
電気的に絶縁されて配置されている。すなわち、絶縁膜
17、16を介して一体化して形成されている。開口1
0とフィールドエミッタ15は、例えば7.5μmピッ
チで直径200μmの領域に配列されており、その数は
図では省略しているが600個以上である。フィールド
エミッタ15の先端はほぼ引き出し電極12の高さにあ
り、また、集束電極13の開口径117は約5μmであ
る。さらに、図2に示すように、集束電極13は上方か
ら見ると中心部に開口10部すなわち電子放出領域のあ
る直径400μmの円形となるように形成されている。
ただし1ケ所ボンデイング用の端子110とこの端子1
10へ接続する線状の配線33が伸びて上部の空間に露
出しており、軸116に対して完全な回転対称にはなっ
ていない。同様に、引き出し電極12およびカソード電
極11のボンディング端子19、18も空間に露出して
おり、これらの端子19、18と電極を接続する線状の
配線31、32も集束電極12の外側まで伸びている。
さらに、ボンディング端子18、19、110には電圧
を供給する導線118、112、113がそれぞれ接続
されている。このように各電極11、12、13に給電
する端子部を構成するボンデイング用の端子18、1
9、110や配線31、32、33や導線118、11
2、113の一部が電子放出空間側に露出している。1
14は集束電極13に対向配置され少なくとも各電極1
1、12、13に給電する端子部を覆う遮蔽電極であ
り、例えば集束電極13の上方100μmの位置に設置
され、中心軸116を電子放出領域と共有する直径30
0μmの円形の開口115を形成した金属板である。集
束電極13と同じ電位が印加されている。なお、図2で
は明確のため遮蔽電極114の約半分を取り除いて示し
ている。
【0022】次にこの電子源の動作について説明する。
引き出し電極12にカソード電極11に対し+60〜1
10Vの電圧を印加する。また、集束電極13にはカソ
ード電極11に対し0〜+2Vの電圧を加える。なお、
この電子源において放出電流の変調を行うには図1にお
いて引き出し電極12にコンデンサを介して電圧を印加
する。フィールドエミッタ15の先端から放出された電
子は集束電極13の形成する電界により減速され、集束
される。しかし、放出された電子の軌道は、集束電極1
3により減速されているため素子上部の電界に影響され
やすい。上述の集束電極13のボンディング端子110
とその端子へつながる配線113は素子上部に軸116
に対し回転対称と異なる電界を発生する。また、引き出
し電極の露出部やボンディング端子19とその端子につ
ながる配線112も素子上部に電界を発生し、しかも電
圧の変調をするとこの電界が変化する。これらの電界は
放出された電子の軌道を曲げてしまう。しかし、本実施
例では集束電極13の上方に少なくとも端子部を覆う遮
蔽電極114があり、放出された電子の軌道が端子部の
電界の影響を受けることはない。また、遮蔽電極114
の開口の形状をカソードの中心軸を中心とする円形に形
成し、電子放出点全てを含むように構成すれば、放出さ
れた電子はすべて遮蔽電極114上部の空間へ飛び出
し、さらにカソードの中心軸116に対し回転対称な電
子線が得られ、集束特性が向上する。
【0023】実施例2.この発明の実施例2について図
3をもとに説明する。この発明は実施例1で説明した遮
蔽電極114を用いないで同じ効果をあげようとするも
のであり、各電極に給電する端子部18、110を反電
子放出側の面すなわち基板14の裏面に引き出してい
る。この例では、円形の集束電極13を引き出し電極1
2およびカソード電極11を覆うように大きく形成して
おり、一例として、集束電極13の外径21を400μ
m、引き出し電極12の外径22を200μm、カソー
ド電極11の外径23を300μmとし、さらに集束電
極13、引き出し電極12、およびカソード電極11の
ボンディング端子18、19、110は全て各電極から
はみ出さないように、基板14の裏面に形成されてお
り、基板14および絶縁膜16、17に設けられた穴を
通じて各電極と接続されている。
【0024】このように構成されたものにおいては、各
電極に給電する端子部が電子放出空間すなわち基板上部
の空間の電界に影響を与えることはなく、上記実施例1
と同様の効果が得られる。また、集束電極13を円形に
形成すれば、基板上部空間の電界はカソードの中心軸1
16に対し回転対称になる。このため、放出された電子
線も回転対称になる。
【0025】実施例3.この発明の実施例3を図4をも
とに説明する。図4は集束電極13の1部を破断して引
き出し電極12の形成されている様子を示す上面図であ
る。この例では電子放出点(すなわち開口10)の配列
を隣接する各電子放出点(すなわち開口10)との間隔
を一定とすると共に、隣接する各電子放出点(すなわち
開口10)を結ぶ直線のなす角度を60度としている。
すなわち、開口10の配置は正三角形配列になってい
る。
【0026】電子線を回転対称にするためには電子放出
点すなわち開口の配列は円形に近い程よい。正三角形配
列では、1つの開口に隣接する開口数は6つである。こ
のため、例えば正方形配列の4つよりも多く、さらに一
般に正多角形配列の中で最も多い。従って同一開口間距
離では最も円形に近くできる。なおこの図4では図面の
都合上開口10の数が19個となっているが、実際はフ
ィールドエミッタの形成領域は直径200μmでフィー
ルドエミッタ間の距離は7.5μmなので600個以上
のフィールドエミッタがある。このため、フィールドエ
ミッタの形成領域は図4に示す正六角形よりも円形に近
くできる。なお、図では省略しているが、実施例1で示
したのと同様の遮蔽電極114を設ければより回転対称
な電子線を得ることができる。さらに、実施例2で示し
たように、各電極のボンディング端子18、19、11
0を全て各電極からはみ出さないように基板14の裏面
に形成したり、円形の集束電極13を引き出し電極12
およびカソード電極11を覆うように大きく形成しても
よい。
【0027】実施例4.この発明の実施例4を図5をも
とに説明する。図5に示すように、引き出し電極12と
集束電極13の間に形成される開口10周囲の絶縁膜1
6はその膜厚方向の中央部がくぼんで形成されているの
で、沿面の距離が長くなり、放電は発生しにくく、しか
も、中央部がくぼんでいるので電子放出点から放出され
た電子が衝突しにくく、絶縁膜16表面が帯電しにく
い。
【0028】また、この例では引き出し電極12と集束
電極13間の絶縁膜16は材質の異なる3層の絶縁膜1
6a、16b、16cから形成されており、各絶縁膜1
6a、16b、16cはそれぞれ膜厚0.1μmのSi
O蒸着膜、膜厚2.8μmの反応性蒸着SiOx膜、膜
厚0.1μmのSiO蒸着膜である。即ちSiOを蒸着
源として真ん中の絶縁膜16b蒸着時にのみ酸素を導入
することにより膜中に含まれる酸素の含有率は両端の絶
縁膜16a、16cより真ん中の絶縁膜16bが大きく
なるようにしている。開口10の形成後、いわゆるバッ
ファード弗酸水溶液でエッチングすれば、SiO2のみ
エッチングされ中央部の絶縁膜16bのみが後退する。
SiOはエッチングされずに残る。このように、3層の
絶縁膜16a、16b、16cを例えばエッチングレー
トが異なる材質で形成すると、エッチングにより簡単に
中央部をくぼませることができる。
【0029】なお、上記実施例では組成の異なる絶縁膜
を用いた場合について説明したが、材料の異なるものを
用いてもよく、例えば両端部の絶縁膜16a、16cを
それぞれ膜厚0.1μmのスパッタSiN又はスパッタ
Al23、中央部の絶縁膜16bを膜厚2.8μmのス
パッタSiO2で形成し、後でバッファ ード弗酸に浸け
ることによりSiO2を後退させてもよい。さらに、上
記実施例では、引き出し電極12と集束電極13の間に
形成される絶縁膜16が3層の絶縁膜からなる場合につ
いて説明したが、4層以上であってもよく、また、図5
のように中央部の絶縁膜16bが直線的に後退せずに曲
線的であってもよいのは言うまでもない。
【0030】なお、図5に示した電子源は、実施例1で
説明したような遮蔽電極114をさらに備えていてもよ
いし、実施例2で説明したような構成の集束電極13を
さらに備えていてもよい。また、電子放出点を実施例3
で説明したような配置としてもよい。
【0031】実施例5.この発明の実施例5を図6をも
とに説明する。例えば上記実施例1では遮蔽電極114
を集束電極13に対向配置したので設計通りの例えば回
転対称な電子を得ることができる。しかしながら、集束
電極13のみでは完全に平行な電子ビームにはならな
い。そこで、平行な電子ビームを得るために外部に電極
を設けたのが本実施例である。この例では、図6に示す
様に、カソード電極は複数個の電子放出点が連続して配
列されている領域すなわちフィールドエミッタアレイ5
1を7領域有しており、集束電極13の開口は各領域5
1に対応して設けられている。54、55は集束電極1
3に対向配置された第1、第2の制限電極であり、各領
域51に対応する開口52、53を有している。1つの
領域51の直径は例えば200μmであり、隣接する領
域51の間隔は400μmである。また、各領域51の
フィールドエミッタのカソード電極、引き出し電極、集
束電極は共通である。第1の制限電極54の下面はフィ
ールドエミッタの集束電極12から1mm離して平行に
設置され、+0〜100Vの電圧を印加する。また、第
2の制限電極55は第1の制限電極54に対して1mm
離して平行に設置され、第1の制限電極54と同一の電
位を与える。これらの制限電極54、55は発散角が大
きくコリメート出来ない電子線を除去し、放出電子線の
エミッタンスを小さくする役割をもつ。なお、制限電極
54、55は集束電極13と同電位か、あるいは集束電
極13よりわずかに高い正の電位を持たせており、これ
はなるべく低い電位にすることにより衝突した電子によ
る電極の発熱やそれに伴う吸着ガスや2次電子の発生を
少なくするためである。なお、この実施例では第1、第
2の制限電極54、55を用いたので、1つの制限電極
で除去するより電極を通過する電子の角度範囲が小さく
なり、短い距離で効果的に発散する電子線を除去するこ
とができるが、これに限るものではない。
【0032】本実施例の1つの特徴はカソードおよび電
子レンズを形成する集束電極13を複数個の領域に分割
しているところにあるが、その利点はカソードおよび集
束電極13を分割しないで例えば直径1mmの領域にま
とめる場合に比較して領域内での電子線の発散角を1/
5にできることにある。なお、図6では図示の都合上、
7個の領域としたが、この領域の数はこれに限るもので
はなく、もっと多くても少なくてもよい。また、遮蔽電
極114は無くてもよい。
【0033】実施例6.この発明の実施例6を図7をも
とに説明する。この実施例は、例えば上記実施例5にお
いて、制限電極54、55に流入する電子線の電流を測
定し、集束電極13の電圧や引き出し電極の電圧にフィ
ードバックをかけることにより、電子線の集束特性の向
上や放出電流の安定化を図ろうとするものである。図7
にその制御のブロック図を示す。第1の制限電極54は
第2の制限電極55と接続されている。第1の制限電極
54およびカソード電極11には抵抗54a、11aが
それぞれ直列に接続されており、この抵抗54a、11
aの両端の電圧から、それぞれの電極54、11に流れ
る電流が分かる。そこで、第1の制限電極54の電流値
Aとカソード電極11の電流値Bより、制限電極54、
55を通過する電流(B−A)が求められる。ここでエ
ミッタから放出された電流は、ほとんど引き出し電極1
2や集束電極13に流入しないのでこれらの電流は無視
できる。この通過電流(B−A)と目標のアノード電流
(B0−A0)から引き出し電極の電圧Vgを決定す
る。また、A/Bにより、放出電流の発散の度合いが分
かり、この値と目標の値A0/B0から集束電極13の
電圧Vfが決定される。これらのフィードバックは電子
源の特性に対するエミッタから放出される電流の変動に
よる影響を少なくでき、電子源の信頼性を向上させる。
なお、上記計算および決定は、例えば、アナログまたは
デジタルの演算回路1により行われる。
【0034】実施例7.この発明の実施例7を図8をも
とに説明する。この実施例では実施例1で示した電子源
をCRTの電子銃に使用している。レッド(R)、グリ
ーン(G)、ブルー(B)に対応して3つの電子源が同
一基板14上に形成されている。カソード電極11およ
び集束電極13は3つの電子源共通である。RGBの引
き出し電極12R、12G、12Bが分離され、独立し
て放出電流を変調できる。これらの端子にはそれぞれ電
源76R、76G、76Rより、適当なDC電位が与え
られ、これに変調のための電圧を印加する。またコンバ
ージェンス電極71は3〜4kV、アノード電極72に
は15kVが印加されている。電子源から放出された電
子線56は電極71、72を通過し偏向マグネット73
の磁界による偏向を受けた後、シャドーマスク74を通
過して螢光面75に当り発光する。電子源から出た電子
線は引き出し電圧の変調により、放出電流の変調ができ
る。
【0035】図8に示したような例えば実施例1による
電子源はエミッタンスの小さい平行な電子線を発生す
る。よって、この電子源を、CRTのカソードに適用す
る場合、電子銃はクロスオーバ点をつくる必要がなく、
電極71、72により構成される電子レンズにより電子
線を加速し螢光面に集束させる機能のみでよい。このた
め、電子レンズは1つでよく電子銃の構造は従来の電子
銃よりも大幅に簡略化できる。また、平行な電子線はそ
の断面積が大きくても集束し易いため、広いカソード面
が利用でき、大きな電流値が得られるとともに、スポッ
ト径も小さくすることが可能になる。さらにクロスオー
バ点を形成する従来の電子銃に比べ、電子線間クーロン
力による反発の影響を少なくでき、電流を上げたときの
スポット径の増加を抑制できる。
【0036】なお、上記実施例7では電子源として実施
例1で説明したものを用いた場合を示したが、これに限
るものではなく、実施例2〜6で説明したものを用いて
もよく、さらにこれらを組み合わせて用いてもよく、上
記実施例7の場合と同様の効果が得られる。
【0037】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、複数
個の電子放出点を有するカソード電極と、上記各電子放
出点に対応配置された開口を有し電子放出点より電子を
引き出す引き出し電極と、上記各電子放出点に対応配置
された開口を有し電子レンズを形成して上記電子の向き
を揃える集束電極とがそれぞれ電気的に絶縁されて配置
されるものにおいて、上記集束電極に対向配置され、少
なくとも上記各電極に給電する端子部を覆う遮蔽電極を
備えたので、放出された電子の軌道が端子部による電界
の影響を受けるのを防止でき、設計通りの電子軌道が得
られる。
【0038】請求項2記載の発明によれば、複数個の電
子放出点を有するカソード電極と、上記各電子放出点に
対応配置された開口を有し電子放出点より電子を引き出
す引き出し電極と、上記各電子放出点に対応配置された
開口を有し電子レンズを形成して上記電子の向きを揃え
る円形の集束電極とがそれぞれ電気的に絶縁されて配置
されるものにおいて、上記各電極に給電する端子部を反
電子放出側の面に引き出したので、放出された電子の軌
道が端子部による電界の影響を受けるのを防止でき、設
計通りの電子軌道が得られる。
【0039】請求項3記載の発明によれば、複数個の電
子放出点を有するカソード電極と、上記各電子放出点に
対応配置された開口を有し電子放出点より電子を引き出
す引き出し電極と、上記各電子放出点に対応配置された
開口を有し電子レンズを形成して上記電子の向きを揃え
る集束電極とがそれぞれ電気的に絶縁されて配置される
ものにおいて、上記電子放出点の配列を、隣接する各電
子放出点との間隔が一定で、かつ、隣接する各電子放出
点を結ぶ直線の成す角が60度となるようにしたので、
一定の電子放出点の間隔に対して電子放出点の密度を最
大とすることができ、しかも円形領域に配列したときそ
の中心軸に対し最も回転対称に近い形状とすることがで
きる。これにより発生した電子線の断面形状が円形に近
くなるため、集束特性が向上する。
【0040】請求項4記載の発明によれば、複数個の電
子放出点を有するカソード電極と、上記各電子放出点に
対応配置された開口を有し電子放出点より電子を引き出
す引き出し電極と、上記各電子放出点に対応配置された
開口を有し電子レンズを形成して上記電子の向きを揃え
る集束電極と、上記引き出し電極と上記集束電極間に介
在し上記各電子放出点に対応配置された開口を有する絶
縁膜とを備えるものにおいて、上記開口周囲の絶縁膜は
その膜厚方向の中央部がくぼんでいるので、電子放出点
から放出された電子が衝突しにくく、絶縁膜表面が帯電
しにくい。しかも沿面の距離が長くなり、放電は発生し
にくい。
【0041】請求項5記載の発明によれば、複数個の電
子放出点が集合して配置されている領域を複数領域有す
るカソード電極と、上記各電子放出点に対応配置された
開口を有し電子放出点より電子を引き出す引き出し電極
と、上記各電子放出点に対応配置された開口を有し電子
レンズを形成して上記電子の向きを揃える集束電極と、
上記各電極間を電気的に絶縁する絶縁膜と、上記集束電
極に対向配置され、上記各領域に対応する複数の開口を
有し、発散する電子を除去する制限電極とを備えたの
で、それぞれの領域に対応してコリメートできない発散
する電子線を除去できる。
【0042】請求項6記載の発明によれば、請求項5記
載のものにおいて、制限電極に流入する電流およびカソ
ード電極の電流を検知する手段を備え、検知された電流
値をもとに引き出し電極および集束電極の少なくとも一
方の電圧を制御するので、放出電流の安定化や電子線の
集束特性の向上が図れる。
【0043】請求項7記載の発明によれば、電子線を偏
向させる電子線偏向機構を有する陰極線管において、上
記請求項1ないし6の何れかに記載の電子源から発生す
る電子線の束を上記電子線偏向機構までクロスオーバ点
をつくらずに電極により加速および集束させるように構
成したので、解像度の高い陰極線管が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1による電子源の要部の構成を示す断
面図である。
【図2】 実施例1による電子源の要部の構成を示す上
面図である。
【図3】 実施例2による電子源の要部の構成を示す断
面図である。
【図4】 実施例3による電子源の要部の構成を示す上
面図である。
【図5】 実施例4による電子源の要部の構成を示す断
面図である。
【図6】 実施例5による電子源の構成を示す斜視図で
ある。
【図7】 実施例6による電子源のフィードバック回路
の構成を説明するブロック図である。
【図8】 実施例7による陰極線管の構成を示す断面構
成図である。
【図9】 従来の電子源を示す断面構成図である。
【図10】 従来の陰極線管を示す断面構成図である。
【符号の説明】
1 演算回路、 10 開口、 11 カソード電極、
12 引き出し電極、12R 引き出し電極R入力端
子、 12G 引き出し電極G入力端子、 12B 引
き出し電極B入力端子、 13 集束電極、 14 基
板、 15 エミッタ、 16,17,93 絶縁膜、
16a 第2絶縁膜の第3層、 16b 第2絶縁膜
の第2層、 16c 第2絶縁膜の第1層、 18,1
9,110 電極端子、 112,113,118 配
線、 114 遮蔽電極、 115 遮蔽電極の開口、
116 カソードの中心軸、 51 フィールドエミ
ッタアレイ形成領域、 52,53 制限電極の開口、
54,55 制限電極、56 電子線、 71 コン
バージェンス電極、 72 アノード電極、 73 偏
向マグネット、 74 シャドウマスク、 75 アル
ミバックつき螢光体、 81 フィールドエミッタから
なるカソード、 82,83 アノード電極、 84,
85 電子レンズ、 86 コンバージェンス用電極、
87 クロスオーバ点、 92 加速電極。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の電子放出点を有するカソード電
    極と、上記各電子放出点に対応配置された開口を有し電
    子放出点より電子を引き出す引き出し電極と、上記各電
    子放出点に対応配置された開口を有し電子レンズを形成
    して上記電子の向きを揃える集束電極とがそれぞれ電気
    的に絶縁されて配置されるものにおいて、上記集束電極
    に対向配置され、少なくとも上記各電極に給電する端子
    部を覆う遮蔽電極を備えたことを特徴とする電子源。
  2. 【請求項2】 複数個の電子放出点を有するカソード電
    極と、上記各電子放出点に対応配置された開口を有し電
    子放出点より電子を引き出す引き出し電極と、上記各電
    子放出点に対応配置された開口を有し電子レンズを形成
    して上記電子の向きを揃える集束電極とがそれぞれ電気
    的に絶縁されて配置されるものにおいて、上記各電極に
    給電する端子部を反電子放出側の面に引き出したこと特
    徴とする電子源。
  3. 【請求項3】 複数個の電子放出点を有するカソード電
    極と、上記各電子放出点に対応配置された開口を有し電
    子放出点より電子を引き出す引き出し電極と、上記各電
    子放出点に対応配置された開口を有し電子レンズを形成
    して上記電子の向きを揃える集束電極とがそれぞれ電気
    的に絶縁されて配置されるものにおいて、上記電子放出
    点の配列を、隣接する各電子放出点との間隔が一定で、
    かつ、隣接する各電子放出点を結ぶ直線の成す角が60
    度となるようにしたことを特徴とする電子源。
  4. 【請求項4】 複数個の電子放出点を有するカソード電
    極と、上記各電子放出点に対応配置された開口を有し電
    子放出点より電子を引き出す引き出し電極と、上記各電
    子放出点に対応配置された開口を有し電子レンズを形成
    して上記電子の向きを揃える集束電極と、上記引き出し
    電極と上記集束電極間に介在し上記各電子放出点に対応
    配置された開口を有する絶縁膜とを備えるものにおい
    て、上記開口周囲の絶縁膜はその膜厚方向の中央部がく
    ぼんでいることを特徴とする電子源。
  5. 【請求項5】 複数個の電子放出点が集合して配置され
    ている領域を複数領域有するカソード電極と、上記各電
    子放出点に対応配置された開口を有し電子放出点より電
    子を引き出す引き出し電極と、上記各電子放出点に対応
    配置された開口を有し電子レンズを形成して上記電子の
    向きを揃える集束電極と、上記各電極間を電気的に絶縁
    する絶縁膜と、上記集束電極に対向配置され、上記各領
    域に対応する複数の開口を有し、発散する電子を除去す
    る制限電極とを備えたことを特徴とする電子源。
  6. 【請求項6】 制限電極に流入する電流およびカソード
    電極の電流を検知する手段を備え、検知された電流値を
    もとに引き出し電極および集束電極の少なくとも一方の
    電圧を制御することを特徴とする請求項5記載の電子
    源。
  7. 【請求項7】 電子線を偏向させる電子線偏向機構を有
    する陰極線管において、上記請求項1ないし6の何れか
    に記載の電子源から発生する電子線の束を上記電子線偏
    向機構までクロスオーバ点をつくらずに電極により加速
    および集束させるように構成した陰極線管。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6057642A (en) * 1996-06-19 2000-05-02 Nec Corporation Field emission device with tilted cathodes
JP2001266735A (ja) * 2000-03-22 2001-09-28 Lg Electronics Inc 電界放出型冷陰極構造及びこの陰極を備えた電子銃
US6495953B1 (en) 1998-09-01 2002-12-17 Nec Corporation Cold cathode electron gun
US6661166B2 (en) 2001-06-18 2003-12-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Electron gun and cathode-ray tube
US6943489B2 (en) 2002-04-25 2005-09-13 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. High resolution CRT device comprising a cold cathode electron gun

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