JPH0810433Y2 - 巻取・巻戻ドラム装置 - Google Patents

巻取・巻戻ドラム装置

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JPH0810433Y2
JPH0810433Y2 JP1989028268U JP2826889U JPH0810433Y2 JP H0810433 Y2 JPH0810433 Y2 JP H0810433Y2 JP 1989028268 U JP1989028268 U JP 1989028268U JP 2826889 U JP2826889 U JP 2826889U JP H0810433 Y2 JPH0810433 Y2 JP H0810433Y2
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JP
Japan
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drum
segment
rubber sleeve
shaft
spreader shaft
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JP1989028268U
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JPH02118611U (ja
Inventor
続一 真鍋
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、金属圧延、精整などのプロセッシングラ
インに用いられる巻取機、巻戻機のドラム装置に関する
ものである。
〔従来技術〕
金属板を巻取ったり、巻戻したりする巻取機、巻戻機
のドラムは、コイルの抜取り、装着のため収縮可能とさ
れ、第6図に示すように、円周方向に複数に分割され、
適宜の手段により支持されて半径方向に進退自在とされ
たドラムセグメント1と、これらドラムセグメント内に
軸方向に移動可能に挿入され、軸方向に多段のウェッジ
によりセグメント1を拡縮し得るスプレッダーシャフト
2から構成され、さらに、セグメント1の外周にゴムス
リーブ3を被覆することにより、セグメント隙間によっ
てコイル内面に圧痕が付くのを防止し、厚さの異なるゴ
ムスリーブを嵌め換えることによってコイルの内径を変
えられるようにされている。
このようなゴムスリーブ付のドラムにおいては、セグ
メント1の外径を、ストリップを巻取ったり、巻戻した
りする際の拡大時の径D1と、コイルを抜取ったり、装着
する際のゴムスリーブ保持時の径D2と、ゴムスリーブを
取換える際の縮小時の径D3の三段階に変える必要があ
る。
そのため、従来においては、スプレッダーシャフト2
を駆動する油圧シリンダ50を二段式としていた。この油
圧シリンダ50は、シリンダを二段とし、それぞれにピス
トン51とフローティングピストン52を配設し、各シリン
ダに二位置切換弁53,54を接続している。
拡大時には、フローティングピストン52を反ドラム側
に固定した状態でピストン51を反ドラム側に移動させる
ことにより、ピストン51がシリンダ壁に接当してD1が決
定される。ゴムスリーブ保持時には、拡大時の状態から
ピストン51をドラム側に移動させることにより、ピスト
ン51がフローティングピストン52に接当してD2が決定さ
れる。縮小時には、フローティングピストン52のドラム
側の圧油を抜き、ピストン51をドラム側にさらに移動さ
せることにより、フローティングピストン52がシリンダ
壁に接当してD3が決定される。
〔この考案が解決しようとする課題〕
ゴムスリーブ保持時には、ドラム径D2がゴムスリーブ
内径dooより少し大きくして保持しているが、従来の方
式では、ストロークエンドで位置決めしているため、ド
ラム径D2が一定であり、ゴムスリーブが劣化して弾性が
無くなると保持力が低下し、コイルを抜き差しする時
に、ゴムスリーブがドラムから抜け出たり、コイルと同
時に抜き取られる欠点がある。ゴムスリーブが抜き取ら
れると、コイラー運転を中止してゴムスリーブを嵌め込
む必要があり、連続ラインでは操業中断にもなる。
そのため、従来においては、ゴムスリーブを早めに交
換しており、交換頻度が多く、操業上、保守上において
支障があった。
この考案は、前述のような問題点を解消すべくなされ
たもので、その目的は、比較的簡単な構成により、ゴム
スリーブの劣化に伴うゴムスリーブの抜け、脱落を防止
し得る巻取・巻戻ドラム装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
この考案に係る第1の巻取・巻戻ドラム装置は、第1
図に示すように、円周方向に複数に分割され、半径方向
に進退自在とされたドラムセグメント1と、このドラム
セグメント内に挿入され軸方向の移動によりセグメント
を拡縮し得るスプレッダーシャフト2と、セグメントの
外周を覆うゴムスリーブ3とを有し、スプレッダーシャ
フト2の軸方向位置を三段階に位置調整することによ
り、三段階のドラム径D1,D2,D3を得るようにされた装
置であって、 スプレッダーシャフト2を移動させる油圧シリンダを
通常用いられる複動シリンダ4とし、この複動シリンダ
に三位置切換弁5を接続し、ピストン4Aの位置を検出し
得る位置検出器6を、少なくとも中間径D2に対応する中
間位置に一つ設置し、この位置検出器6あるいはその作
動子のいずれかを油圧シリンダのピストン軸方向に調整
可能にしたものである。
位置検出器6は、リミットスイッチが好ましいが、近
接スイッチ、光電スイッチなどでもよい。また、この位
置検出器6は、前述したように中間位置に一つ設置して
もよいし、後述する理由によりドラム径D1,D2,D3に対
応させて三つ設置してもよい。
次に、この考案に係る第2の巻取・巻戻装置は、第1
の装置と同様に、スプレッダーシャフト2を移動させる
油圧シリンダを通常用いられる複動シリンダ4とし、こ
の複動シリンダに三位置切換弁5を接続し、 さらに、第3図に示すように、先端のフック7Aがドラ
ムセグメントとゴムスリーブ3の端面に係止し得るスト
ッパー7をセグメント1の内面に枢着し、ストッパー7
の後端部7Bをフックが係止する方向に付勢すると共に、
スプレッダーシャフト2の移動によりフックが離脱する
ように構成する。
〔作用〕
第1の装置において、中間位置にのみ位置検出器62
設けた場合、三位置切換弁5を切換えてピストン5Aを反
ドラム側あるいはドラム側に移動させ、ストロークエン
ドで拡大時の径D1あるいは縮小時の径D3が得られる。縮
小、拡大の途中において、位置検出器62が作動して三位
置切換弁5を中立位置に切換え、これによりゴムスリー
ブ保持時のドラム径D2が得られる。
位置検出器62の設置位置を油圧シリンダのピストン軸
方向に変えることによりドラム径D2を変えることがで
き、ゴムスリーブが劣化した場合には、拡径方向に移動
させることにより、ゴムスリーブ3の抜け出し、脱落を
防止することができる。
ドラム径D1,D2,D3に対応させて位置検出器61〜63
配置した場合、位置検出器61,63を作動確認用として用
いてもよいし、位置検出器62と同様に位置調整すること
によりドラム径D1,D3も必要に応じて変えることができ
る。
次に、第2の装置においては、第1の装置と同様に、
三位置切換弁5の切換えにより拡大時の径D1、ゴムスリ
ーブ保持時の径D2、縮小時の径D3が得られるが、位置検
出器の代わりに、ストッパー7が動作し、ゴムスリーブ
保持時および拡大時に、ストッパー7のフック7Aが付勢
力によりセグメント1、ゴムスリーブ3の端面に係止さ
れ、ゴムスリーブ3が抜け出すのを防止する。縮小時に
は、スプレッダーシャフト2によりストッパー7の後端
部が付勢力に抗して押され、フック7Aが離脱方向に退避
し、ゴムスリーブ3が着脱可能となる。
〔実施例〕
これは、第1図に示すように、スプレッダーシャフト
2の右側への移動により、順次、拡大、ゴムスリーブ保
持、縮小となり、左側へ油圧シリンダ4を配置した例で
ある。
油圧シリンダ4は通常用いられる複動シリンダとし、
そのピストンロッド4Bをスプレッダーシャフト2のロッ
ド2Aに連結する。三位置切換弁5は、中立位置で圧力を
保持できるクローズドセンター形の電磁弁とし、コント
ローラ8のスイッチあるいは位置検出器6により作動さ
れる。
位置検出器はリミットスイッチとし、ドラム径D1
D2,D3に対応させて取付位置を調整可能に設置し、ピス
トン4の反ドラム側に突設した検出ロッド4Cの作動子と
なるドッグ4DによりONとなる。なお、このリミットスイ
ッチは、設置場所があれば、ピストンロッド側に設置し
てもよい。
また、リミットスイッチ61,62,63及びドッグ4D1,4
D2,4D3をロッド4Cの周囲に対応して分配し、ロッド4C
の長手方向中間のリミットスイッチ62及びドッグ4D2
いずれかをピストン軸方向に位置変更するものでもよ
い。
ストッパー7は、第3図ないし第5図に示すように、
セグメント1の反シリンダ側端部におけるセグメント内
面に、周方向に間隔をおいて例えば一対で配置する。セ
グメント1、ゴムスリーブ3の端部は内側に折曲されて
おり、フック7Aがこれらの端面を係止できるように、ス
トッパー7の中央部を支点軸9によりセグメント1に取
付ける。
ストッパー7は半径方向に揺動自在であり、ゴムスリ
ーブ保持時および拡大時に、フック7Aが係止状態を保持
できるように、後端部7Bとセグメント内面間に圧縮スプ
リング10を配設し、フック7Aを外方に付勢する。
スプレッダーシャフト2のストッパーに対応する部分
にはキッカー11を設け、シャフト2の縮小方向の移動に
よりキッカー11が後端部7Bを外方に押圧し、フック7Aが
内方に退避できるようにする。キッカー11の軸方向位置
および形状・大きさは、ゴムスリーブ保持時および拡大
時には、後端部7Bから離れ、縮小時に後端部7Bに位置
し、フック7Aの端面とセグメント外面との隙間が形成さ
れるように構成する。
〔考案の効果〕
前述のとおり、この考案に係る巻取・巻戻ドラム装置
は、スプレッダーシャフトを移動させる油圧シリンダを
複動シリンダとし、三位置切換弁と位置調整可能な位置
検出器でドラム径を調整するようにしたため、また、ス
プレッダーシャフトの移動によってストッパーが作動す
るようにしたため、ゴムスリーブ保持時において、ゴム
スリーブが劣化し弾力性が無くなっても、ゴムスリーブ
のドラムからの抜け、脱落を防止し得る。
これにより、連続ラインにおける操業中断が解消され
ると共に、ゴムスリーブの交換頻度を少なくでき、操業
上、保守上において有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図(i),(ii),(iii)は、この考案に係るド
ラム装置の作動状態を示す概略断面図、第2図はゴムス
リーブを示す断面図、第3図はこの考案に係るスリーブ
のストッパーを示す断面図、第4図はその解除状態を示
す断面図、第5図はストッパーの配置状態を示す概略
図、第6図(i),(ii),(iii)は従来のドラム装
置を示す断面図である。 1……ドラムセグメント 2……スプレッダーシャフト 3……ゴムスリーブ、4……複動油圧シリンダ 4A……ピストン、4B……ピストンロッド 5……三位置切換弁、6……位置検出器 7……ストッパー、7A……フック 7B……後端部、8……コントローラ 9……支点軸、10……圧縮スプリング 11……キッカー

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】円周方向に複数に分割され、半径方向に進
    退自在とされたドラムセグメントと、このドラムセグメ
    ント内に挿入され軸方向の移動によりドラムセグメント
    を拡縮し得るスプレッダーシャフトと、ドラムセグメン
    トの外周を覆うゴムスリーブとを有し、前記スプレッダ
    ーシャフトの軸方向位置を三段階に位置調整することに
    より、三段階のドラム径を得るようにされた巻取・巻戻
    ドラム装置において、 前記スプレッダーシャフトを軸方向に移動させる油圧シ
    リンダを複動シリンダとし、この複動シリンダに三位置
    切換弁を接続し、複動シリンダのピストンの位置を検出
    し得る位置検出器を、少なくともドラム中間径に対応す
    る中間位置に一つ設置し、この位置検出器あるいはその
    作動子のいずれかを油圧シリンダのピストン軸方向に調
    整可能としたことを特徴とする巻取・巻戻ドラム装置。
  2. 【請求項2】円周方向に複数に分割され、半径方向に進
    退自在とされたドラムセグメントと、このドラムセグメ
    ント内に挿入され軸方向の移動によりドラムセグメント
    を拡縮し得るスプレッダーシャフトと、ドラムセグメン
    トの外周を覆うゴムスリーブとを有し、前記スプレッダ
    ーシャフトの軸方向位置を三段階に位置調整することに
    より、三段階のドラム径を得るようにされた巻取・巻戻
    ドラム装置において、 前記スプレッダーシャフトを軸方向に移動させる油圧シ
    リンダを複動シリンダとし、この複動シリンダに三位置
    切換弁を接続し、先端のフックがセグメントとゴムスリ
    ーブの端面に係止し得るストッパーをセグメント内面に
    枢着し、このストッパーの後端部をフックが係止する方
    向に付勢すると共に、スプレッダーシャフトの移動によ
    りフックが離脱するようにしたことを特徴とする巻取・
    巻戻ドラム装置。
JP1989028268U 1989-03-13 1989-03-13 巻取・巻戻ドラム装置 Expired - Lifetime JPH0810433Y2 (ja)

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JPH02118611U JPH02118611U (ja) 1990-09-25
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61126926A (ja) * 1984-11-26 1986-06-14 Hitachi Ltd 巻取機及び巻出機マンドレルの開閉機構
JPS625776U (ja) * 1985-06-27 1987-01-14
JPH0328475Y2 (ja) * 1985-06-28 1991-06-19

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