JPH0798252A - フーリエ変換赤外分光光度計 - Google Patents

フーリエ変換赤外分光光度計

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JPH0798252A
JPH0798252A JP26586493A JP26586493A JPH0798252A JP H0798252 A JPH0798252 A JP H0798252A JP 26586493 A JP26586493 A JP 26586493A JP 26586493 A JP26586493 A JP 26586493A JP H0798252 A JPH0798252 A JP H0798252A
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JP
Japan
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fourier transform
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transform infrared
light
infrared spectrophotometer
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JP26586493A
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English (en)
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Seiji Nishizawa
誠治 西沢
Akio Wada
明生 和田
Kazuhisa Hayashi
和久 林
Mitsuo Watanabe
光男 渡辺
Koji Yokota
幸治 横田
Motohisa Saiki
基久 斎木
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Jasco Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
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Jasco Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 フーリエ変換赤外分光光度計において測定波
数領域を2350〜610cm-1の範囲に限定設定し、
該波数領域において最大分光検出感度となる光源放射輝
度、検知感度、及びビームスプリッタ分光効率の組合せ
を有する光源、MCT検知器、及びビームスプリッタを
備えたことを特徴とするフーリエ変換赤外分光光度計。 【効果】 ガス状窒素化合物の分析に必要な測定波数領
域において、装置の各素子の構成及び波数分解能を最適
化するとと共に、被測定ガスをそのままの濃度でフロー
セルへ導入できるため、分析感度が飛躍的に向上し、非
常に高精度のガス状窒素化合物の分析測定が可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフーリエ変換赤外分光光
度計、特に燃焼排ガス等の複雑な混合ガス中のガス状窒
素化合物分析を高感度で行うためのフーリエ変換赤外分
光光度計の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】大気汚染物質としての窒素酸化物の多く
は高温燃焼に伴って発生し、主に自動車や各種燃焼炉な
どの排ガスに含まれ、大気中に放出されている。そし
て、近年前記大気中に大量放出される窒素酸化物が酸性
雨をもたらす要因の一つとなり、環境破壊として大きな
社会問題となってきている。このため、排ガス規制など
を講じる上でも、燃焼排ガスあるいは汚染された大気中
に含まれる窒素酸化物やアンモニアなどのガス状態の窒
素化合物を精度良く迅速に測定する必要があり、そのた
めの分析機器の開発が急務であった。そして、前記ガス
状態の窒素化合物の測定は、従来は化学発光法(CL
D)及びザルツマン法などを用いた湿式法で通常行われ
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記化
学発光法は原理的に一酸化窒素の分析法であり、またザ
ルツマン法は二酸化窒素の分析法である。このため、前
記方法では、例えば窒素酸化物の中の亜酸化窒素が測定
不可能であったり、アンモニアを測定するためにはイン
ドール法などの手法を別途とらなければならないなど、
窒素化合物全般の測定には数々の問題点があった。一
方、近時フーリエ変換赤外分光光度計(FTIR)が窒
素化合物全般に感度を有することから該分析測定器とし
ての実用化が期待されている。また、FTIRは、赤外
領域に吸収を有する無機・有機ガスも同時に測定するこ
とができる。
【0004】しかし、従来のFTIRでの窒素化合物分
析においては、次のような問題点があった。 分析における感度不足 試料の化学反応による分析測定誤差 分析試料に対するセルの不適合性 即ち、分析試料である排ガス中には水分が含まれている
ため、該排ガスをそのままフローセル中に導入すると、
セル内面に水滴となって結露してしまうため測定の妨害
となり、また該水滴がセル窓材を侵蝕してしまう。さら
に、前記水滴となった水と酸素とNOxから硝酸ミスト
が生じてしまうため、NOxの定量性を損う原因とな
り、また該硝酸ミストが前記同様セル窓材を侵蝕してし
まう。
【0005】そして、前記排ガス中の水分の結露を防止
するためには、該排ガスをフローセルに導入する前に、
乾燥窒素ガス等で希釈しなければならず、元々低い窒素
化合物の濃度がさらに低くなり分析感度を大幅に低下さ
せてしまうのである。ここで、従来は多重反射を用いた
長光路セルを組合せることにより、前記感度不足を補お
うとしていた。しかし、前記多重反射により満足した感
度を得るためには、光路長を20m程度確保しなければ
ならず、セル内容量が5lと大容量になってしまう。
【0006】このため、広大なスペースを要し、かつ前
記大容量セル内への排ガスの置換導入に長時間を要して
しまううえに、応答性が著しく悪くなってしまい、実用
性を甚だ欠くものであった。また、排ガス中のNO、N
2は常温のセル内で重合し、N24、N23などを生
成してしまう。そして、前記生成物は元のNO、NO2
と全く違う赤外吸収スペクトルを示すため、排ガス中に
含まれていたNO、NO2の正確な定量分析が行えない
という問題もあった。
【0007】また、従来のフローセルには、水や硝酸ミ
ストなどに耐食性を有し、かつ窒素化合物が示す赤外吸
収の波数領域において透過率の良好なものは存在してお
らず、フローセルの寿命やフローセルでの測定光の透過
率を犠牲にしていた。さらに、従来のFTIRにおいて
設定可能な波数領域は、4000〜600cm-1と広範
囲に渡っており、このためMCT検知器、光源、ビーム
スプリッタなどの各素子も前記広い波数領域に合致する
ように構成されていた。
【0008】そして、前記各素子におけるそれぞれの効
率などには波数分布があり、高効率を得ようとした場合
の波数領域の範囲はそれ程広いものではない。このた
め、波数領域が広がる程、該領域をカバーするための各
素子の効率は低下してしまう。従って、前記4000〜
600cm-1の広い波数領域をカバーする各素子の効率
はかなり低くなってしまい、FTIRの分光検出感度と
しては決して高いものとは言えず、窒素化合物の分析測
定においては満足のいく精度が得られなかった。
【0009】本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされ
たものであり、その目的は燃焼排ガス等に含まれるガス
状窒素化合物を高感度で分析測定可能とし、それに伴い
フローセルの容量を小さくすることにより応答性の良い
小型のフーリエ変換赤外分光光度計を提供することにあ
る。本発明者らは被測定物質である窒素化合物の性質に
最適なFTIRの運転条件を鋭意検討し、飛躍的にFT
IRの感度を向上させ、小容量の単光路フローセルで十
分満足できる精度で分析測定可能なフーリエ変換赤外分
光光度計の完成に至った。
【0010】まず、本発明者らはガス状窒素化合物を高
精度で測定するための波数領域の限定を行った。フーリ
エ変換赤外分光光度計においてガス状窒素化合物の分析
測定をする場合、該ガス状窒素化合物の各成分の分離分
解能が高く、できるだけ狭い範囲の波数領域で測定する
ことが望ましい。即ち、各成分の赤外吸収ピークが多く
含まれ、かつ該ピークを示す波数が各成分で異なる波数
領域において測定を行えば各成分の分離分解能が高まり
測定精度が向上する。一方、各成分の赤外吸収が低く、
かつ該赤外吸収を示す波数帯が多く重なる波数領域にお
ける測定データは分離分解能が低く測定精度を低下させ
てしまう。
【0011】さらに、測定波数領域の範囲を狭くすれ
ば、広範囲の測定波数領域と比較し、同じ波数分解能で
データ処理をした場合、データ数が少なくなるため処理
時間が非常に短くなる。逆にデータ数を同じにすれば、
測定波数領域の範囲を狭くした方が波数分解能が高ま
る。このため、本発明者らは、種々のガス状窒素化合物
について、強い赤外吸収を示す波数領域を測定検討し
た。その結果、図3に示す測定結果が得られ、各ガス状
窒素化合物の赤外吸収が2350〜610cm-1の波数
領域において強く示されていることが分り、本発明を成
すに至った。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
フーリエ変換赤外分光光度計は、測定波数領域を235
0〜610cm-1の範囲に限定設定し、該波数領域にお
いて最大分光検出感度となるように各素子を構成する。
また、請求項2記載のフーリエ変換赤外分光光度計は、
前記最大分光検出感度を得るために、各素子を下記条件
で構成したことを特徴とする。
【0013】MCT検知器を構成しているHgxCd
1-xTeにおけるxの組成が、波数1300〜1100
cm-1に感度ピークとなるxであること 光源の点灯表面温度が1100〜1200℃であるこ
と ビームスプリッタの表面を構成しているゲルマニウム
膜の厚さが2000〜4000Åであること また、請求項3記載のフーリエ変換赤外分光光度計は、
波数分解を1〜0.125cm-1としたことを特徴とす
る。
【0014】また、請求項4のフーリエ変換赤外分光光
度計は、設置されるフローセルの温度を120℃〜18
0℃の範囲で恒温維持することを特徴とする。また、請
求項5記載のフーリエ変換赤外分光光度計は、設置され
るフローセルの内容積を300ml以下の単光路気体フ
ローセルとしたことを特徴とする。また、請求項6記載
のフーリエ変換赤外分光光度計は、フローセルのセル窓
板内壁に、赤外透過率及び耐水性に優れたポリマーコー
ティングを施したことを特徴とする。
【0015】
【作用】本発明にかかるフーリエ変換赤外分光光度計
は、前述したように測定波数領域をガス状窒素化合物の
示す赤外吸収ピークが含まれる2350〜610cm-1
に限定設定する。そして、各素子を前述した条件に基づ
き構成することにより、前記測定波数領域において最大
分光検出感度を有することとなるため、ガス状窒素化合
物を高精度で分析測定することが可能となる。また、請
求項3記載のフーリエ変換赤外分光光度計は、波数分解
能を1〜0.125cm-1とすることにより、前記波数
領域においてデータ処理時間と波数分解能とのバランス
が最適となるため、短時間で高精度の分析測定が可能と
なる。
【0016】また、請求項4記載のフーリエ変換赤外分
光光度計は、100℃〜180℃の範囲でフローセルを
恒温維持しているため、該フローセルに導入した被測定
ガス中の水分が結露、及びNOxが二次反応することを
防止でき、希釈することなくそのままの濃度で高精度の
分析測定が可能となる。また、請求項5記載のフーリエ
変換赤外分光光度計は、フローセルの内容積を300m
l以下と小容量としているため、非常に応答性の優れた
分析測定が可能となる。また、請求項6記載のフーリエ
変換赤外分光光度計は、フローセルのセル窓板内壁に、
赤外透過率及び耐水性に優れたポリマーコーティングを
施しているため、大きな信号の赤外吸収スペクトルを得
ることができるとともにフローセルの長寿命化を図るこ
とが可能となる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を説明する。図
1には、フーリエ変換赤外分光光度計(FTIR)の要
部構成が示されている。同図に示す分光光度計におい
て、光源10から出光した光がビームスプリッタ12に
入射すると、該入射光の半分は透過して固定鏡14へ進
行し、半分は反射して可動鏡16へ進行し、それぞれの
鏡で反射され再び合成される。ここで、前記可動鏡16
を動かすことにより該可動鏡16で反射された光と固定
鏡14で反射された光との間に光路差が生じ、それぞれ
の光が合成されると干渉光を作成することとなる。
【0018】そして、前記干渉光をセル18に入った試
料に照射し、その時に発生するインターフェログラムを
MCT検知器20で検知して、さらにフーリエ変換器2
2においてフーリエ変換して各波長のスペクトルを得て
いる。ところで、前記FTIRの感度は、MCT検知器
20の検知感度、光源10の光源放射輝度、ビームスプ
リッタ12の分光効率等に依存する。
【0019】そこで、測定波数領域を前記2350〜6
10cm-1に限定し、該波数領域において分光検出感度
が最大となるようにMCT検知器20、光源10、ビー
ムスプリタ12を構成した。即ち、 光源の点灯温度を実用光源としてほぼ最大値の110
0℃とした MCT検知器を構成しているHgxCd1-xTeにおけ
るxの組成を波数1300〜1100cm-1において感
度ピークとなるようにした ビームスプリッタの表面を構成しているゲルマニウム
膜の厚さを2400Åとした 以上のように各素子を構成することにより、図2に示す
ようにMCT検知器20は波数1200cm-1付近にピ
ーク感度をもち、またビームスプリッタ12は、波数9
00cm-1付近にピーク効率をもつこととなり、分光器
の総合感度特性は波数領域2350〜610cm-1で最
大となった。これにより、従来のFTIRと比較して感
度が約15倍向上することが確認された。
【0020】また、波数2350〜610cm-1に限定
することと併せて波数分解能を1〜0.125cm-1
し、感度を向上させた。通常、赤外吸収はいくらかの波
数幅を持つバンドとして観測される。これは、多数の回
転準位に相当する自然線幅のみの線スペクトルが重なっ
て、さらに分光光度計の持つ分解幅(スペクトルバンド
幅)が重畳するためであり、得られるデータはこれを平
均化したものとなる。
【0021】従って、波数分解能を上げれば、それだけ
前記平均化される幅が狭くなり、本来の自然線幅のみの
線スペクトルに近づき、感度が向上すると共に各成分の
示す赤外吸収ピークの分離度も向上するため、定量精度
も上がる。しかし、その反面波数分解能を上げると、そ
れだけデータ数が多くなり、該データの計算処理時間が
長くなってしまう。そして、従来のFTIRにおいては
波数領域が広範囲であるため、波数分解能を上げるとデ
ータの計算処理時間が非常に長くなってしまう。また、
従来は波数分解能と計算処理時間とのバランスにおいて
あまり検討考慮されておらず、波数分解能が最適化され
ていないのが現実であった。
【0022】そこで、本発明者らは、FTIRの測定波
数領域を2350〜610cm-1に限定すると共に、該
波数領域における前記波数分解能と計算処理時間とのバ
ランスを検討した結果、波数分解1〜0.125cm-1
が最適であることを見出したのである。この結果、一般
に波数分解4.0cm-1を採用していた従来のFTIR
と比較し、感度が約4〜16倍向上することが確認され
た。そして、前記測定波数領域を2350〜610cm
-1とし、波数分解を1〜0.125cm-1とすることに
より、干渉計の可動鏡16を2.5秒で一往復させ、
1.25秒/スキャンの速度で2回積算された赤外吸収
スペクトルからリアルタイムにガス窒素化合物の各成分
の定量分析を行うことが可能となった。
【0023】また、本実施例においては、FTIRにセ
ットされた気体フローセル18を120℃±1℃に恒温
することにより乾燥窒素ガス等による希釈を不要とし、
感度を向上させた。即ち、前述したように被測定排ガス
をそのままセルに導入するとセル中で水分が結露した
り、NOxが二次反応を起こして定量分析誤差を生じる
などの問題があった。この問題を解決するために、従来
は乾燥窒素ガス等で希釈する方法が用いられていたが、
排ガス中の窒素化合物の濃度を下げることとなり感度を
低下させていた。
【0024】そこで、本実施例においては、気体フロー
セル18を120℃±1℃に恒温することにより該セル
中での水分の結露やNOxの二次反応を防止することが
でき、希釈せずそのままの濃度で分析測定できるため感
度が向上する。また、以上のように構成されたFTIR
の感度の飛躍的な向上に伴って、前記気体フローセル1
8を小容量にすることができ、応答性を向上すると共に
装置を小型化することが可能となる。
【0025】本実施例において、径12mm、長さ50
0mmの単光路気体フローセルを用い分析測定を行った
結果、十分満足できる精度のデータを得ることができ、
該フローセルの内容積は56.5mlであり、前記従来
のFTIRに用いられていたセルの内容積5lと比べ約
100分の1であるため、応答性が約100倍向上する
こととなった。さらに、本実施例においては、フローセ
ル18の内面にポリマーコーティングを施すことにより
赤外光透過性が良く寿命の長いフローセルを用いてい
る。FTIRに使用されるフローセルの窓板は、当然赤
外光の透過性が良好な材質であることが要求され、該材
質としてNaCl、KBrなどのハロゲン化アルカリが
用いられている。
【0026】しかし、前記材質は水分や硝酸ミストに侵
食されやすく、フローセルの寿命が短いという欠点を有
している。なお、水分や硝酸ミストに耐食性のある材質
としてCaF2が知られているが、該材質は波数200
0cm-1以下の赤外光を透過しないため、窒素化合物が
示す吸収スペクトルである2350〜610cm-1のほ
とんどの波数領域において分析測定が不可能となってし
まう。また、2350〜610cm-1の波数領域におい
て一応の透過性を示す材質としてZeSe、KRS5が
知られているが、透過性が60%程度と低く、さらに該
材質は極めて有毒な物質であり、セル窓板としては不適
合である。
【0027】そこで、本発明者らは、前記赤外光の目的
とする波数範囲で透過性が良好なKBr、KCl、Cs
Br、或いはCsIに水分や硝酸ミストに耐侵食性を有
するポリマー膜をコーティングすることにより赤外光透
過性の良い長寿命のフローセルを開発したのである。な
お、前記ポリマーには赤外光透過率及び耐侵食性に優れ
たポリメチルメタクリレートが好適である。また、コー
ティングする膜厚は数10nmが好適である。また、本
実施例においては、フローセルを120℃±1℃で恒温
するとしたが、恒温装置を120℃〜180℃の範囲で
可変可能とし、被測定ガスの性質に合せて適宜温度選択
することが好適である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかるフー
リエ変換赤外分光光度計によれば、ガス状窒素化合物の
分析に必要な測定波数領域において、装置の各素子の構
成及び波数分解能を最適化するとと共に、被測定ガスを
そのままの濃度でフローセルへ導入できるため、分析感
度が飛躍的に向上し、非常に高精度のガス状窒素化合物
の分析測定が可能となる。また、前記感度向上に伴いフ
ローセルの容量を小さくしているため、優れた応答性を
得ることが可能となる。さらに、セル窓板内壁にポリマ
ーコティングを施しているため、赤外透過性を損わずに
耐水性に優れたフローセルを得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フーリエ変換赤外分光光度計の要部構成の説明
図である。
【図2】本実施例にかかるフーリエ変換赤外分光光度計
の波数と感度特性の説明図である。
【図3】各窒素化合物の赤外吸収特性の説明図である。
【符号の説明】
10 … 光源 12 … ビームスプリッタ 14 … 固定鏡 16 … 可動鏡 18 … セル 20 … 検知器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 明生 東京都八王子市石川町2967番地の5 日本 分光株式会社内 (72)発明者 林 和久 東京都八王子市石川町2967番地の5 日本 分光株式会社内 (72)発明者 渡辺 光男 東京都八王子市石川町2967番地の5 日本 分光株式会社内 (72)発明者 横田 幸治 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 斎木 基久 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの赤外光をビームスプリッタに
    より二分割し、一方を固定鏡で、他方を可動鏡で反射さ
    せた後に合成させてできた干渉光を被測定物に照射し、
    検知器で検知された該照射光データをフーリエ変換する
    ことにより赤外吸収スペクトルデータを検出するフーリ
    エ変換赤外分光光度計において、 測定波数領域を2350〜610cm-1の範囲に限定設
    定し、該波数領域において最大分光検出感度となる光源
    放射輝度、検知感度、及びビームスプリッタ分光効率の
    組合せを有する光源、MCT検知器、及びビームスプリ
    ッタを備えたことを特徴とするフーリエ変換赤外分光光
    度計。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のフーリエ変換赤外分光光
    度計において、 MCT検知器、光源、及びビームスプリッタを下記条件
    で構成したことを特徴とするフーリエ変換赤外分光光度
    計。 MCT検知器を構成しているHgxCd1-xTeにおけ
    るxの組成が、波数1300〜1100cm-1に感度ピ
    ークとなるxであること 光源の点灯表面温度が1100〜1200℃であるこ
    と ビームスプリッタの表面を構成しているゲルマニウム
    膜の厚さが2000〜4000Åであること
  3. 【請求項3】 請求項1記載のフーリエ変換赤外分光光
    度計において、 波数分解能を1〜0.125cm-1としたことを特徴と
    するフーリエ変換赤外分光光度計。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のフーリエ変換赤外分光光
    度計において、 設置されるフローセルの温度を100℃〜180℃の範
    囲で恒温維持することを特徴とするフーリエ変換赤外分
    光光度計。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のフーリエ変換赤外分光光
    度計において、 設置されるフローセルの内容積を300ml以下の単光
    路気体フローセルとしたことを特徴とするフーリエ変換
    赤外分光光度計。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5記載のフーリエ変換赤外
    分光光度計において、 前記フローセルのセル窓板内壁に、赤外透過率及び耐水
    性に優れたポリマーコーティングを施したことを特徴と
    するフーリエ変換赤外分光光度計。
JP26586493A 1993-09-28 1993-09-28 フーリエ変換赤外分光光度計 Pending JPH0798252A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012137303A (ja) * 2010-12-24 2012-07-19 Horiba Ltd 光学分析装置
CN114088651A (zh) * 2020-08-03 2022-02-25 株式会社岛津制作所 分光光度计
US11885742B2 (en) 2019-03-26 2024-01-30 Nec Corporation Receiver, detection system, and detection method

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