JPH07970B2 - ル−バ装置 - Google Patents

ル−バ装置

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JPH07970B2
JPH07970B2 JP14611886A JP14611886A JPH07970B2 JP H07970 B2 JPH07970 B2 JP H07970B2 JP 14611886 A JP14611886 A JP 14611886A JP 14611886 A JP14611886 A JP 14611886A JP H07970 B2 JPH07970 B2 JP H07970B2
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功一 高野
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功一 高野
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、光、通風等の調整に使用されるルーバ装置に
関する。さらに本発明を特定すれば、本発明は可撓性を
有する薄板に複数の切り溝を形成してこれら切り溝の間
の部分をルーバ羽根部として形成したルーバ板体をせん
断変形させ、このせん断変形によって上記のルーバ羽根
部の両端部をねじれ変形させ、これによってこれらルー
バ羽根部を回動させるルーバ装置である。
[従来の技術] 一般にルーバ装置としては、窓のブラインド、換気扇の
排気口のシヤッタ装置等、複数のルーバ羽根が回動して
開閉することができる可動形のものと、換気装置の換気
口に使用され、ルーバ羽根が回動できない固定形のもの
とがある。
上記可動形のルーバ装置は、複数のルーバ羽根を回動さ
せてその角度を調整し、採光量、通風量等の調整、排気
口の開閉等をおこなうために使用される。また、上記の
固定形のルーバ装置は、所定の角度で傾斜した複数のル
ーバ羽根によって風の方向の偏向等をおこなうために使
用される。
ところで、上記の可動形のルーバ装置は、複数のルーバ
羽根を回動自在に支持する機構と、これらルーバ羽根を
回動させる機構とを必要とし、一般にその構造が複雑と
なり、製造コストが高くなる不具合があった。また、上
記のような複雑な機構を必要とするため、重量が重くな
り、また大形化する不具合があった。また、上記固定形
のルーバ装置では、多数のルーバ羽根が近接して並べら
れているので、これらルーバ羽根の清掃がきわめて面倒
であった。なお、この清掃が面倒であるという不具合
は、上記の可動形のルーバ装置でも同様である。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は以上の事情に基づいてなされたので、構造が簡
単で製造コストが低く、また軽量、小形化することがで
きるとともに、清掃が容易なルーバ装置を提供すること
を目的とする。
[問題点を解決するための手段とその作用] 本発明のルーバ装置は、可撓性を有する薄板に複数の切
り溝、たとえば互いに平行な複数の直線状の切り溝を形
成し、これら切り溝の間の部分をルーバ羽根部として形
成したルーバ板体を備えている。そして、このルーバ板
体は保持枠機構に張設保持される。この保持枠機構は、
たとえば複数のリンク部材を回動自在に連結して構成さ
れ、保持した上記のルーバ板体をせん断変形、たとえば
矩形のルーバ板体を平行四辺形に変形させることができ
るような可動形のものである。また、この保持枠機構
は、上記のルーバ板体をせん断変形させた状態、たとえ
ば平行四辺形のルーバ板体を矩形に変形させた状態で保
持することができるような固定形のものでもよい。
そして、このようなルーバ板体をせん断変形させると、
このルーバ板体の各ルーバ羽根部の両端部にねじれ変形
が生じ、これらのルーバ羽根部が回動して傾斜し、これ
らルーバ羽根部が開いた状態となる。そして、このルー
バ板体に与えるせん断変形量を調整すれば、このルーバ
羽根部の開き角度を任意の角度に調整することができ
る。また、固定形の保持枠機構を用いた場合には、これ
らルーバ羽根部は所定の角度に開いた状態に保持され
る。
なお、上記のせん断変形とは、たとえば矩形のルーバ板
体を平行四辺形に、または平行四辺形のルーバ板体を矩
形または別の形状の平行四辺形に変形させるような変
形、さらに厳密に表現すれば板体であるこのルーバ板体
の各部にその面内におけるせん断変形を生じさせるよう
な変形のことである。
このような本発明のルーバ装置は、薄板に複数の切り溝
を形成したルーバ板体を、これにせん断変形を与えるこ
とができるような保持枠機構に保持させただけの構成で
あり、その構造が簡単で製造コストが低い。また、この
ものは軽量、薄形、小形に形成することができる。ま
た、このルーバ板体に与えたせん断変形を除けば、この
ルーバ板体は元の板状、すなわち各ルーバ羽根部が同一
面上に沿って配置された状態に戻るので、これらルーバ
羽根部の清掃が容易である。
[実施例] 以下、図を参照して本発明の実施例を説明する。第1図
ないし第5図には、本発明の基本的な構成である第1実
施例を示す。図中の1はルーバ板体であって、このルー
バ板体はこの実施例の場合矩形をなしている。そして、
このルーバ板体1は、可撓性を有する薄板材料から形成
されており、この薄板材料としては、たとえば合成樹脂
のシート、ステンレス鋼等の金属材料を薄板等の弾性を
有するもの、織物等弾性を有しないもの、その他複数の
層を積層したシート状材料等が使用される。この第1実
施例では、このルーバ板体1の材料として合成樹脂のシ
ート、ステンレス鋼の薄板等弾性を有する薄板材料が使
用されている。また、このルーバ装置が採光量の調節用
に使用されるような場合には、このルーバ板体1の両面
はたとえばアルミニウムの蒸着膜等、光反射面に形成さ
れる。
そして、このルーバ板体1には、その一側縁近傍から他
側縁近傍までの範囲にわたって、互いに平行な複数の切
り溝2が形成され、これら切り溝2の間の部分は細長い
矩形のルーバ羽根部3に形成されている。これらの切り
溝2は、このルーバ板体1の薄板材料を切断分離する切
り欠きで十分であるが、切断の際のばり等が引掛かるの
を防止するために、第4図に示すようにわずかの溝幅を
有するものでもよい。また、これら切り溝2の両端部に
は、この部分に過大な応力が集中するのを防止するた
め、小径のストップホール4が形成されている。
そして、このルーバ板体1は保持枠機構5に張設保持さ
れている。この保持枠機構5は、左右一対の側枠部材6,
7、上枠部材8および下枠部材9とから構成され、これ
ら枠部材の端部はそれぞれピン10によって互いに回動自
在に枢着され、全体として矩形の枠機構を構成してい
る。そして、この保持枠機構5は平行四辺形に変形でき
るように構成されている。そして、上記のルーバ板体1
の両側縁部はこの保持枠機構5の側枠部材6,7に取付け
られ、この保持枠機構5によって平板状に張設保持され
ている。なお、このルーバ板体1の両側縁部はこれら側
枠部材に接着、シーム溶接等によって取付けられ、この
ルーバ板体1の側縁部が屈曲しないように構成されてい
る。
このように構成された第1実施例のものは、第1図に示
すように保持枠機構5が矩形の場合には、このルーバ板
体1にはせん断変形は与えられておらず、このルーバ板
体1は平板状をなし、各ルーバ羽根部3は第4図に示す
ようにそれぞれ同一面上に配置され、この状態ではこれ
らルーバ羽根部3は閉じた状態である。そして、第2図
に示すように、たとえば右側の側枠部材6を上側に、左
側の側枠部材7を下側に移動させ、この保持枠機構5を
平行四辺形に変形させると、このルーバ板体1にせん断
変形が与えられる。そして、このルーバ板体1にせん断
変形が与えられると、各ルーバ羽根部3の両端部にねじ
れ変形が生じ、第2図、第3図および第5図に示すよう
にこれらルーバ羽根部3が回動し、これらルーバ羽根部
3が開いた状態となる。これらルーバ羽根部3の開き角
度は、このルーバ板体1に与えられるせん断変形量に対
応する。したがって、このルーバ板体1に与えるせん断
変形量を調整すれば、これらルーバ羽根部3の開き角度
を任意の角度に調整することができる。また、この保持
枠機構5を矩形の状態に戻し、このルーバ板体1のせん
断変形を除けば、このルーバ羽根部3は弾性によって元
の状態に戻り、このルーバ板体1は平板状に戻る。
なお、このルーバ羽根部3の開き角度は、このルーバ板
体1に与えるせん断変形量を大きくすれば90°近くまで
回動させることができる。しかし、このルーバ板体1の
せん断変形量をあまり大きくすると、これらルーバ羽根
部3の端部に永久変形が生じ、またこのルーバ板体1の
全体の形状の変形が過度になり、実用上の支障が生じ
る。このルーバ板体1の薄板材料として、ポリエステル
樹脂、ポリアミド樹脂等のシート、硬質のステンレス鋼
の薄板等、弾性の大きな材料を使用すれば、これらルー
バ羽根部3の最大開き角度は実用上50〜60°程度とする
ことができる。
次に、第6図を参照してこれらルーバ羽根部3が回動す
る理由を詳述する。まず、説明のため、2本の切り溝2
の終端すなわち任意のルーバ羽根部3の各角部をそれぞ
れa,b,c,dとする。そして、このルーバ板体1にせん断
変形が与えられると、このルーバ羽根部3もせん断変形
し、a,d点はそれぞれa′,b′点に移動するように変形
しようとする。この場合、このルーバ羽根部3の対角線
acはa′点まで変形したとするとその長さが長くなり、
また対角線bdはd′点まで変形したとすると短くなる。
しかし、実際には、このルーバ羽根部3の材料自体が伸
びない限りこの対角線acの長さは変わらないので、この
ルーバ羽根部3の長さは短縮される。一方、体格線bdの
長さは上記の如く短縮されるとともに、上記のようにこ
のルーバ羽根部自体の長さも短縮される。よって、この
ルーバ羽根部3は、対角線acの方向に引張られ、また対
角線bdの方向に圧縮される。このルーバ羽根部3は薄板
材料で形成されているので、対角線acに沿った部分は張
力によって直線状に維持され、またこの対角線bdの方向
には圧縮によって座屈し、板厚方向に湾曲する。この座
屈による湾曲は、このルーバ羽根部3の端部のb,d点の
近傍の集中して生じる。これらの部分の湾曲の方向は、
この第6図の紙面の手前側または向こう側のいずれの方
向でも可能である。したがって、たとえb点近傍の部分
が向こう側に突出するように湾曲し、またd点近傍の部
分が手前側に突出するように湾曲すれば、このルーバ羽
根部3の端部は同じ方向にねじり変形されることにな
り、この結果このルーバ羽根部3は第3図および第5図
に示すように回動し、これらルーバ羽根部が開いた状態
になる。これらのルーバ羽根部3の回動方向は、上記の
b,d点近傍の部分にそれぞれ所定の方向にわずかに湾曲
するような初期永久変形を与えておけば、一定の方向に
回動するように制御できる。また、特にこのような初期
永久変形を与えておかなくても、このようなルーバ板体
1を製造した後、これに軽くせん断変形を与えておき、
適当な治具または手作業によってこれらルーバ羽根部の
回動方向を揃え、この後このルーバ板体1に強くせん断
変形を与え、これらルーバ羽根部3の端部に大きなねじ
り変形を与えれば、これらの部分にわずかな永久変形が
残るので、以後はこれらルーバ羽根部3は常に同じ方向
に回動するようになる。
また、前述したように、ルーバ羽根部3の最大回動角度
は実用上で50〜60°程度であり、このルーバ装置を採光
量の制御等に使用する場合には、このルーバ板体1に対
する入射光たとえば太陽光が上記の角度以上の場合に
は、この太陽光の全光量を通過させることができない。
しかし、前述したようにこれらルーバ羽根部3の両面を
光反射面とすることによって、その反射によりこのルー
バ羽根部の開き角度の2倍の角度までの太陽光を実質的
に全光量通過させることができる。
以下、この理由を第7図を参照して説明する。まず、こ
のルーバ板体の基準面Oに対するルーバ羽根部3の開き
角度をαとし、また入射光たとえば太陽光の入射角度を
βとする。この場合、これらルーバ羽根部3の間に入射
した光iはそのままこれらの間を通過する。一方、ルー
バ羽根部3の上面に入射した光i′は反射して反射光
i′′となり、さらに隣接するルーバ羽根部3の下面に
反射して反射光i′′′となり、このルーバ装置を通過
する。この場合、反射光i′′の全てが隣接するルーバ
羽根部3の下面で反射するための条件は、この第7図か
ら明らかなように基準面Oと平行の場合である。この反
射光i′′の角度がこれより上向きであると、その一部
は隣接するルーバ羽根部3の下面で反射せず、そのまま
上方に反射されてしまう。もちろん、この反射光i′′
の角度がこれより下向きであれば、この反射光i′′は
隣接するルーバ羽根部3の下面で反射するか、またはそ
のまま、その全光量がこのルーバ装置を通過する。そし
て、この場合、ルーバ羽根部3に対する太陽光i′の入
射角度α′とその反射角度α′′は等しく、さらにこの
反射光i′′は基準面Oと平行であるから、この反射角
度α′′は上記のルーバ羽根部3の開き角度αに等し
い。よって、α=α′′=α′となる。そして、この第
7図から明らかなように、この太陽光i′の入射角度β
は、β=α+α′=2αである。よって、このルーバ羽
根部3の開き角度の2倍までの角度の入射光の全光量を
通過させることが可能である。したがって、このルーバ
羽根部3が最大45°まで開くルーバ装置を使用すれば、
その基準面に対して0°から90°までの範囲の入射光の
通過光量を実質的に0%から100%の範囲にわたって任
意に調整することができる。もちろん、これらルーバ羽
根部3は実際には正確な平面にはならず、またその反射
効率も100%ではないので、これらの分だけこのルーバ
装置の光通過効率は低下する。
また、第8図には本発明の第2の実施例を示す。この実
施例は、ルーバ板体1aをあらかじめ平行四辺形に形成し
ておき、その切り溝2をこのルーバ板体1aがせん断変形
する際の側縁部の移動方向に対して鋭角をなすように傾
斜させ、ルーバ羽根部3aをこのルーバ板体1aの側縁部に
対してあらかじめ傾斜させたものである。この第2実施
例のものは、このルーバ板体1aがせん断変形する際に、
これらルーバ羽根部3aが側縁部と直交する角度まで傾斜
することによってこのルーバ板体の幅が大きくなり、前
述したようにこれらルーバ羽根部3aの端部がねじれ変形
する際にこれらルーバ羽根部3aの長さが短縮される傾向
を補償し、このルーバ板体1aの幅の変化をほとんどなく
することができる。また、このものは、これらルーバ羽
根部3aをあらかじめ傾斜させておくことによって、これ
らルーバ羽根部3aが開いた状態においてこれらルーバ羽
根部3aがこのルーバ板体1aの側縁部と直交するようにす
ることができ、これらルーバ羽根部3aが所定の角度だけ
開いた状態でこのルーバ板体1aがちょうど矩形になるよ
うにすることができる。
また、第9図には本発明の第3実施例のルーバ板体1bを
示す。このものは、ルーバ羽根部3bの両端部をこれらル
ーバ羽根部3bの高さhの半分の高さだけ互いに反対方向
に屈曲させたものである。このものは、対角線acがこの
ルーバ羽根部3aの中心を通り、このルーバ羽根部3bはこ
の対角線acを中心にして回動することになるので、この
ルーバ羽根部3bの両端部の座屈による板厚方向の湾曲量
が同じとした場合、このルーバ羽根部3aの回動中心から
の距離がh/2となり、第1図に示す実施例の場合の半分
の距離となり、より少ないせん断変形でルーバ羽根部3b
の開き角度をより大きくすることができる。
また、第10図および第11図には本発明の第4実施例のル
ーバ板体1cを示す。この実施例は、ルーバ羽根部3cの中
間部にビート13を形成し、これらルーバ羽根部3cの剛性
を大きくしたものである。なお、この実施例では、ルー
バ羽根部3cの端部にはこのビードが形成されていないの
で、これら端部のねじれ変形には支障がない。なお、こ
のルーバ羽根部3cの剛性を大きくするには、このような
ビード13に限らず、これらルーバ羽根部3cの部分を波形
に成形したり、またはその断面形状を湾曲形状としても
よい。
また、第12図および第13図には本発明の第5実施例を示
す。このものは、ルーバ板体1dがあらかじめ平行四辺形
をなし、そのルーバ羽根部3が前記第8図のように傾斜
している。そして、このルーバ板体1dの両側縁部には補
強側枠部材15が取付けられ、この補強側枠部材15には取
付け孔16が形成されている。そして、このルーバ板体1d
はこらがちょうど矩形になるようにせん断変形が与えら
れてルーバ羽根部3が所定の角度だけ開き、この状態で
第13図に示すように固定形の保持枠機構18に螺子19等に
よって固定される。この実施例のものは、換気装置の換
気口のルーバ装置等に使用されるので、ルーバ羽根部3
の開き角度は一定であるが、このルーバ板体1dを取外す
とその弾性によって第12図の状態に戻り、平板状になる
ので清掃が容易である。
また、第14図には本発明の第6実施例を示す。このもの
は、保持枠機構5eとして、4個のローラ21に可撓性の条
体22を略矩形に張設したもので、この条体21にルーバ板
体1の両側縁部を取付けたものである。なお、24はこの
条体21に張力を与えるためのスプリングである。このも
のは、この条体21を駆動部材23等を介して走行させる
と、上記のルーバ板体1にせん断変形が与えられる。な
お、この可撓性の条体21としてはロープ、ワイヤロー
プ、チエン等が使用できる。また、この条体21としてた
とえばステンレス鋼の薄板帯等の帯状体を使用すれば、
このルーバ板体1の板厚方向の剛性が大きくなる。
次に、上記のようなルーバ装置を使用した具体的な製品
の実施例を示す。第15図ないし第17図には本発明の第7
実施例を示し、このものは天窓等の採光窓装置である。
すなわち、図中の31は窓枠であって、この窓枠31には2
枚のガラス板32,33が取付けられ、2重窓構造をなして
いる。そして、この内部には本発明のルーバ装置34が設
けられている。このルーバ装置34は、両面が光反射面に
形成されたルーバ板体1と、これを保持する側枠部材3
5,36、上枠部材37および下枠部材38からなる保持枠機構
を備えている。そして、これら枠部材はピン39によって
回動自在に連結されている。そして、上記の上枠部材37
および下枠部材38の中央部はピン40,41によってこの窓
枠31に枢支されている。そして、一方のピン41はガラス
板33の外側まで延長され、その先端部にはレバー42が取
付けられている。
この実施例のものは、上記のレバー42を回動させること
によって保持枠機構が変形し、ルーバ板体1にせん断変
形が与えられ、そのルーバ羽根部3が開閉する。このも
のは、採光量を任意に調整することができ、また2重窓
構造であるとともに、内部に光反射面を有するルーバ板
体1が設けられているので、これを閉じた場合、この窓
装置の断熱性はきわめて大きい。
また、第18図および第19図には本発明のルーバ装置を温
室に使用した第8実施例を示す。このものは、温室の屋
根50、壁52等の内側に本発明のルーバ装置51を取付けた
ものである。このルーバ装置51は、両面が光反射面に形
成された複数のルーバ板体1と、これらを保持する保持
枠機構とから構成されている。これらの保持枠機構は、
側枠部材54,55、上枠部材56および下枠部材57とから構
成されており、これら枠部材の端部は互いに回動自在に
枢着されている。そして、これら上枠部材56および下枠
部材57はその中央部がこの温室のフレーム53に枢着さ
れ、また上記のルーバ板体1の両側縁部は側枠部材54,5
5に取付けられている。また、上記の下枠部材57にはア
ーム部58が突設され、これらアーム部58は駆動ロッド59
に連結されている。このものは、駆動ロッド59を軸方向
に移動させると、各保持枠機構が変形してルーバ板体1
が開閉し、採光量を調整し、この温室の温度等を調整す
る。
また、第20図には本発明の第9実施例を示す。この実施
例は換気扇の排気口のシヤッタ装置として本発明のルー
バ装置を使用したものである。図中の60は換気扇装置の
排気口であり、これに本発明のルーバ装置61が取付けら
れている。このルーバ装置は、ステンレス鋼の薄板から
なるルーバ板体1と、保持枠機構とから構成され、この
保持枠機構は同じ形状の4本の枠部材62a,62b,62c,62d
を枢着して構成した正方形のもので、上記のルーバ板体
1の両側縁部は互いに対向する2本の枠部材、たとえば
枠部材62b,62dに取付けられている。また、これら枠部
材にはそれぞれ駆動係合部63と取付け孔64が形成されて
いる。そして、たとえば枠部材62bが螺子65によって上
記の排気口60に取付けられ、またこの換気扇のスイッチ
等に連動する駆動部材67が枠部材62dの駆動係合部63に
係合するように構成されている。このものは、駆動部材
67によって枠部材62dが下方に押し下げられてこの保持
枠機構が変形し、ルーバ板体1にせん断変形を与え、そ
のルーバ羽根部3が下向きに開く。そして、この駆動部
材67が元の位置に戻ると、これらルーバ羽根部3はその
弾性によって閉じる。またこのものは、排気口60に取付
け固定する枠部材を選択することによって、ルーバ羽根
部3による排気の偏向方向を選択できる。たとえば、こ
のルーバ装置全体を90°回動させ、枠部材62aをこの排
気口60に取付ければ、ルーバ羽根部3は右向きに開き、
排気を右側に偏向させることができる。
また、第21図には本発明の第10実施例を示す。この実施
例は本発明のルーバ装置を換気装置の排気口のルーバ装
置として使用したものである。図中の70は換気ダクトの
フランジであって、このフランジ70が保持枠機構を兼用
する。そして、このルーバ板体1はステンレス鋼の薄板
から構成され、あらかじめ平行四辺形に形成されてい
る。そして、このルーバ板体1の両側縁部はコ字状に折
曲されて補強側枠部71を形成し、これら補強側枠部71に
はそれぞれスリット状の係止孔72が形成されている。ま
た、上記のフランジ70にはこれら係止孔72に対応して鈎
状の係止凸部73が突設されている。このものは、ルーバ
板体1を第21図の2点鎖線で示すようにその形状が矩形
となるようにせん断変形させ、ルーバ羽根部3を所定の
角度に開いた状態でその係止孔72を係止凸部73に係止さ
せる。そして、このルーバ板体1はその弾性力によって
係止凸部と係合し、この状態でこのフランジ70に取付け
られる。このものは、このルーバ板体1を簡単に着脱で
き、またこのルーバ板体1を取外すとその弾性によって
このルーバ板体1が平板状に戻るので、清掃が容易であ
る。
なお、本発明は上記の実施例には限定されず、各種の変
形が可能である。たとえば、上記の切り溝およびルーバ
羽根部の形状は前述した実施例のような形状には限定さ
れず、曲線状、波形等、任意の形状とすることができ
る。
また、このルーバ装置は、上記の用途以外にも各種の製
品に利用することができる。たとえば、各種の布、シー
ト等によって上記のようなルーバ板体を形成し、このル
ーバ板体をせん断変形させた状態で骨組み、枠等の保持
枠機構に張設すれば、テントの壁や屋根、日除け等とし
て使用できる。このようなものは、太陽光を遮るととも
に、通風ができるので、夏期等においてテント等の内部
の温度上昇を防止できる。
[発明の効果] 上述の如く、本発明のルーバ装置は構造が簡単でコスト
が低く、また軽量小形に形成できるとともに、せん断変
形を与えない状態では平板状に戻るので清掃も容易であ
る等、その効果は大である。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本発明ん第1実施例を示し、第1
図は平面図、第2図は変形させた状態の平面図、第3図
は変形させた状態の斜視図、第4図は第1図のIV−IV線
に沿う断面図、第5図は第3図のV−V線に沿う断面図
である。また、第6図および第7図は第1実施例の作用
の説明図である。第8図は第2実施例のルーバ羽根部の
平面図、第9図は第3実施例のルーバ羽根部の平面図で
ある。第10図および第11図は第4実施例を示し、第10図
はルーバ羽根部の平面図、第11図は第10図のXI−XI線に
沿う断面図である。第12図および第13図は第5実施例を
示し、第12図はルーバ板体の平面図、第13図はルーバ板
体の取付け状態の平面図である。また、第14図は第6実
施例の平面図である。第15図ないし第17図は第7実施例
を示し、第15図は斜視図、第16図は第15図のXVI−XVI線
に沿う断面図、第17図は第16図のXVII−XVII線に沿う断
面図である。第18図および第19図は第8実施例を示し、
第18図は温室の断面図、第19図は第18図のXIX−XIX矢視
図である。また、第20図は第9実施例の分解斜視図、第
21図は第10実施例の分解斜視図である。 1,1a,1b,1c,1d…ルーバ板体、2,2a,2b…切り溝、3,3a,3
b,3c…ルーバ羽根部、5,5e…保持枠機構、13…ビード、
15…補強側枠部材、18…保持枠機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可撓性を有する薄板に複数の切り溝を形成
    してこれら切り溝の間の部分をルーバ羽根部に形成した
    ルーバ板体と、このルーバ板体を少なくともせん断変形
    させた状態で保持することができる保持枠機構とを具備
    したことを特徴とするルーバ装置。
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