JPH0794594A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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Publication number
JPH0794594A
JPH0794594A JP5261586A JP26158693A JPH0794594A JP H0794594 A JPH0794594 A JP H0794594A JP 5261586 A JP5261586 A JP 5261586A JP 26158693 A JP26158693 A JP 26158693A JP H0794594 A JPH0794594 A JP H0794594A
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JP
Japan
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region
source region
semiconductor
common source
regions
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JP5261586A
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English (en)
Inventor
Takayuki Nibuya
貴行 丹生谷
Toshiyuki Nagata
寿幸 永田
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Texas Instruments Japan Ltd
Original Assignee
Texas Instruments Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 共通のソース領域43a、43bに隣接して、こ
の共通のソース領域とツェナーダイオードZD1 、ZD
2 を形成する逆導電型の半導体領域71a1、71b1が形成さ
れ、このツェナーダイオードが前記共通のソース領域と
電源Vssとの間に接続されるように構成した櫛形のマル
チゲート型の大型MOSトランジスタ。 【効果】 駆動時の実効的なしきい値の上昇を抑制し、
駆動電流を増大させることができ、特に大容量の負荷を
駆動する例えば櫛形のマルチゲート型大型MOSトラン
ジスタに好適な構造を提供できる。また、駆動電流を増
大させないで駆動するデバイスでは、レイアウトを縮小
でき、その微細化にも有利となる。また、半導体領域71
a1、71b1をソース領域の電源と半導体基板との間に接続
し、半導体基板の電位を固定するのに用いることによっ
て、デバイスの集積度を向上させ、その微細化を図るこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置に関し、特
に、ソース領域と、ドレイン領域と、これら両領域間に
ゲート絶縁膜を介して設けられたゲート電極とからなる
絶縁ゲート型電界効果半導体素子を複数個有し、例えば
大容量の負荷の駆動用として好適なマルチゲート型の大
型MOSFET(Metal Oxide Semiconductor F
ield Effect Transistor)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来一般に、例えば図19に示すように、
- 型シリコン基板47の一主面に、LOCOS(Local
Oxidation of Silicon)によるフィールド酸化膜40
で素子領域を形成し、この素子領域にNチャネルMOS
FET42を設けた素子が知られている。
【0003】このMOSトランジスタ42によれば、ゲー
ト酸化膜49上に設けたポリシリコン等のゲート電極41の
両側に(但し、50はナイトライド等のサイドウォー
ル)、N++型ソース領域43とN++型ドレイン領域44を拡
散法によってそれぞれ選択的に形成していて、ゲート電
極41に入力電圧Vinを印加してチャネルを導通させ、ド
レイン領域44から出力電圧Vout を取り出すようにして
いる。
【0004】この場合、ソース領域43は電源Vss(例え
ば接地電位)に接続するが、基板電位を0Vにして使用
するロジック等のデバイスにおいては、ソース領域43と
は別に基板47にP++型半導体領域51を拡散法によって選
択的に形成し、この半導体領域51をVssに接続し、基板
電極として使用している。
【0005】特に、大容量の負荷を駆動するのに使用す
る櫛型のマルチゲート型の大型NチャネルMOSトラン
ジスタにおいて、図20〜図22に示すように、スペース効
率の点から、基板電極用のP++型半導体領域51から独立
してソース領域用のモート52(拡散領域)を構成し、か
つ、ゲート電極41Aと41B、41Cと41Dはそれぞれソー
ス領域43a、43bを共用する構成をとらざるをえない。
【0006】そして、これらのソース領域と対向してド
レイン領域44a、44b、44cを形成し、また、各ソース
領域53a及び53b、各ドレイン領域44a、44b及び44c
は、○印で示すコンタクト(ホール)53a、53b、53
c、53d、53eを介して一点鎖線で示すタングステン等
の金属電極54、55に共通に接続し、それぞれVss、Vou
t として取り出している。基板(ウェル領域)47は、P
++型半導体領域51からコンタクトホール53fを介してV
ssに接続している。図22は、このマルチゲートのトラン
ジスタを等価的に示すものであるが、図中のRSUB は拡
散領域を含めたバルク抵抗(10kΩ程度)を表す。
【0007】
【発明に至る経過】他方、デバイスの高集積化が進むに
伴い、シート抵抗の低減及びデバイスの微細化に有利な
シリサイゼーションが使用されるようになり、これを用
いて、基板電極用モートをMOSトランジスタのソース
電極用モートに隣接させる構造が考えられる。
【0008】即ち、図23及び図24に示すように、ソース
領域43に隣接してP++型半導体領域51を形成し、これら
両領域の各表面上にまたがってシリサイド層56を形成
し、これによって両領域を短絡した状態でVss用の電極
を被着している。このシリサイゼーションは、露出した
シリコン表面にチタン等の金属をスパッタリングで付着
し、熱処理を行うものであり、上記のソース領域上のみ
ならず、ドレイン領域及びポリシリコンゲート電極上に
もシリサイド層57及び58が同時に成長し、これらのシリ
サイド層を介してVout を取り出し、Vinを印加する。
【0009】なお、図24中のRS 、RD は、ソース領域
43又はドレイン領域44の拡散抵抗、RNS1 、RNS2 はソ
ース領域43又はドレイン領域44とシリサイド層56又は57
の接触抵抗(30〜1kΩ)であり、また、RPSは半導体
領域51とシリサイド層56の接触抵抗(10Ω程度)、Rz
はソース領域43と半導体領域51の接合による抵抗(後記
のツェナーダイオードの抵抗)(100Ω程度)である。
【0010】そして、特にソース領域43において、シリ
サイド層56を介して両領域43及び51をVssに接続した構
造は、図19に示した如くそれら両領域を独立して形成す
る場合に比べ、電気的に顕著な差をもたらし、下記の表
1に示すように、MOSトランジスタのしきい値電圧で
約 0.2V及び電流駆動能力で約15%の差をもたらすこと
が判明した。これは、ソース領域43にP++型領域51が隣
接している図23の構造では、それら両領域にいわゆるツ
ェナーダイオードが形成されるからであると考えられ
る。
【0011】 *P++/N++ツェナーダイオードを有する場合(図23) **ツェナーダイオードを有しない場合(但し、P++/P
- /N++ダイオード有り)(図19)
【0012】こうした現象は本発明者によって次のよう
に解明された。まず、基板電極(P++型領域51)をMO
Sトランジスタのソース電極用モート(ソース領域43)
に隣接して設置する図23の構造の場合、例えばP型基板
47において、基板電極用モートは高濃度のP++型シリコ
ン51(不純物ドープ量は1×1020個/cm3)により形成さ
れるのに対して、MOSトランジスタのソース用モート
はN++型シリコン43(不純物ドープ量は1×1021個/cm
3)により形成されるが、この二種類のシリコンが隣接し
て接合すると、いわゆるツェナーダイオードZDが形成
される(図25参照)。なお、図25に示す不純物濃度プロ
ファイルは、二次元プロセスシミュレータ:TSUPR
EM4(TMA社製)によって求め、また、シリサイド
の仕事関数は通常のTiSi2 の仕事関数値を二次元デ
バイスシミュレータ:MEDICI(TMA社製)上で
設定した(以下、同様)。
【0013】このツェナーダイオードは 0.1μm程度の
大きさのものでも、図26に示すように、 0.1Vの逆バイ
アスにおいてトンネリングによって1mA以上の電流を流
す性質がある。これに対して、基板電極用モート51をM
OSトランジスタのソース電極用モート43と別々に設置
する図19の場合には、図27に示すように、通常のN型シ
リコンと低濃度のP型シリコンの接合となり、図28に示
すように、通常の逆バイアス状態では電流は流れない。
このような電圧−電流特性の差はMOSトランジスタの
動作に大きな影響を与え、上記した表1に示す如く電流
駆動能力の差となって現れるものと考えられるのであ
る。
【0014】ところが、上記の如き自己整合型シリサイ
ドプロセスにより表面が金属被膜化(シリサイド化)さ
れたソース及びドレイン領域をもつMOSトランジスタ
の問題点として、シリサイドと高濃度に不純物がドーピ
ングされたシリコン(即ち、上記の領域43等)とのショ
ットキー障壁によって、十分なオーミック特性、十分な
低抵抗が得られないことである。
【0015】そして、このようなオーミック特性の評価
が困難であるため、上記の問題点に気付かずにデバイス
を作製してしまう可能性がある。この結果、シリサイゼ
ーションにおいて、シリサイドとシリコンの界面で十分
なオーミック特性が得られなかった場合や、十分な低コ
ンタクト抵抗がとれなかった場合に、基板電極用モート
をMOSトランジスタのソース電極用モートに隣接して
設置しなかった図19のMOSトランジスタにおいては、
ソース側の領域がショットキー接合するシリサイドに対
して浮き上がってしまう現象を生ずる。この現象を以下
に説明する。
【0016】まず、図29のようにMOSトランジスタを
複数個設け、ソース領域43を共用して動作させる際、図
29(B)に示すように、一方のトランジスタMOS−B
をオフ状態にして他方のトランジスタMOS−Aを動作
させると、チャネル電流(ドレイン電流)がソース領域
43aに流入してから同領域内にかなり広がっていること
が分かる。なお、図29〜図31のデータは、二次元デバイ
スシミュレータ:MEDICI(TMA社製)で測定し
た。
【0017】即ち、MOS−AがオンであってMOS−
Bがオフのときには、ソース領域43aに形成される等電
位レベル層60、61、62、63(これら等電位レベル層間で
は 0.1V程度の電位差がある:以下の層間でも同様。)
のうち、MOS−Aのオンにより流入した電流でチャネ
ル端付近において層63(更には層64)のように電位の上
昇が生じると共に、オフしているMOS−Bのチャネル
端においても層65のように 0.2V程度の電位の上昇が見
られる(図30、図31参照)。換言すれば、極く通常のシ
ョットキー障壁を仮定しただけでも、シリサイド層56下
のシリコン領域43aの電位がVssより浮き上がっている
ことが分かる。
【0018】そして、この状態で図29(C)のようにM
OS−AをオンさせたままMOS−Bをオンさせ、駆動
電流をそれ以前のMOS−Aの駆動電流と比較してみる
と、15%位の劣化が見られる。この原因は、MOS−B
のソース電位がMOS−Aがオンしたために浮き上がり
(図31参照)、図29(B)に示すように、MOS−B側
のチャネル端付近の電位が、MOS−Bのチャネル電流
により層63のように更に浮き上がること(結果的には約
0.2V上昇:実効的なしきい値が約 0.2V上昇したこと
と等価)によるものと考えられる。
【0019】これを図32、図33で説明すると、AはMO
S−Aのみがオンのとき、BはMOS−A及びMOS−
B共にオンのときを示すが、上記したようにソース領域
の電位の浮き上がりによって実質的にソースの電位が上
昇したに等しくなり、図32に示すように、MOSがオン
したときの駆動電流は両MOSにおいて一定であること
から、MOS−Bのしきい値電圧がVth1 →Vth2 へと
実効的に高くなったことに等しくなる。また、ソース側
領域の電位的浮き上がりはMOSの駆動電流が大きけれ
ば大きいほど顕著になるため、図33に示すように、最大
駆動電流を著しく劣化させること(即ち、同じVthで比
較したときに駆動電流がAよりもBがかなり減少するこ
と)になる。そして、駆動電流を大きくするためにデバ
イスの面積を大きくとることは、その微細化にとって不
利となる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ソー
ス領域の電位の浮き上がりを減少させ、実効的なしきい
値の上昇を抑制して、駆動電流を向上させた半導体装置
を提供することにある。
【0021】本発明の他の目的は、上記に加えて、デバ
イスの微細化及び製造プロセスの余裕度の向上が可能な
半導体装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、ソース
領域と、ドレイン領域と、これら両領域間にゲート絶縁
膜を介して設けられたゲート電極とからなる絶縁ゲート
型電界効果半導体素子を複数個有し、これらの絶縁ゲー
ト型電界効果半導体素子に共通にソース領域が設けら
れ、この共通のソース領域に隣接してこの共通のソース
領域とは逆導電型の半導体領域が形成されており、前記
共通のソース領域と前記半導体領域との間にツェナーダ
イオードが形成され、このツェナーダイオードが前記共
通のソース領域と電源との間に接続されるように構成し
た半導体装置に係るものである。
【0023】本発明の半導体装置によれば、前記共通の
ソース領域に隣接して、この共通のソース領域と前記ツ
ェナーダイオードを形成する前記逆導電型の半導体領域
が形成され、このツェナーダイオードが前記共通のソー
ス領域と電源(例えばVss)との間に接続されるように
構成しているので、駆動時に上述したトンネリング効果
によって前記ツェナーダイオードを介しチャネル電流が
電源へ流れることになり、これによってチャネル電流に
よる前記共通のソース領域の電位上昇を抑え、電位の浮
き上がりを減少させることができる。この結果、駆動時
の実効的なしきい値の上昇を抑制し、駆動電流を増大さ
せることができ、特に大容量の負荷を駆動する例えば櫛
形のマルチゲート型大型MOSトランジスタに好適な構
造を提供できる。また、駆動電流を増大させないで駆動
するデバイスでは、レイアウトを縮小でき、その微細化
にも有利となる。
【0024】また、前記共通のソース領域に隣接して前
記逆導電型の半導体領域を形成し、この半導体領域を前
記共通のソース領域の電源と半導体基体との間に接続
し、半導体基板の電位(例えばVss)を固定するのに用
いることによって、デバイスの集積度を向上させ、その
微細化を図ることができる。
【0025】本発明の半導体装置においては、前記共通
のソース領域内に、或いはこの共通のソース領域と少な
くとも一部分がオーバーラップして前記逆導電型の半導
体領域が形成されてよい。
【0026】また、電源コンタクトを設ける構造とし
て、前記共通のソース領域と前記逆導電型の半導体領域
との各表面にまたがってシリサイド層が形成され、この
シリサイド層に電源コンタクトが設けられてよいし、或
いは、前記共通のソース領域と前記逆導電型の半導体領
域とに別々の電源コンタクトが設けられてもよく、更に
は、前記共通のソース領域と前記逆導電型の半導体領域
とに共通の電源コンタクトが設けられてもよい。
【0027】前記シリサイド層(例えばTiSi2)を形
成する場合、上述したようにシリサイドとシリコンとの
界面で十分なオーミック特性や低コンタクト抵抗をとれ
ないときでも、前記共通のソース領域に隣接して前記逆
導電型の半導体領域を形成し、前記ツェナーダイオード
を介して電源に接続しているため、前記共通のソース領
域の電位の浮き上がりを効果的に防止でき、前記シリサ
イド層によるショットキー障壁による問題を解消するこ
とができる。
【0028】従って、前記シリサイド層を形成すること
によるデバイスの微細化を図れると同時に、上記ショッ
トキー障壁(即ち、ソースに対する電源接点抵抗)を抑
えるために必要とされる制約されたデバイス作製条件は
不要となり若しくは緩和されることになり、製造プロセ
スに余裕をもたせることができる。
【0029】本発明の半導体装置は、実際には、半導体
基板の一主面側に形成されたウェル領域に前記複数の絶
縁ゲート型電界効果半導体素子が設けられ、前記ウェル
領域の深さが1μm以上でありかつその不純物濃度が5
×1016〜1×1018個/cm3 であるように構成されること
が望ましい。この構成によって、上記した本発明による
作用効果を十二分に発揮する構造を提供することができ
る。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。ここで
は、本発明を櫛形のマルチゲート型の大型MOSトラン
ジスタに適用した例を主として説明する。
【0031】実施例1 図1〜図3は、本発明の第1の実施例を示すものであ
る。
【0032】図1及び図2に示す本実施例のトランジス
タ構造によれば、図20及び図21に示した従来構造と比べ
てレイアウトにおいて共通する部分が存在し、その共通
部分には同じ符号を付して説明を省略することがある
が、根本的に異なる構成は、ゲート電極41A−41B間、
41C−41D間にそれぞれ設けた共通のN++型ソース領域
43a、43b内にP++型半導体領域71a1及び71a2、71b1
び71b2がリン等の不純物イオン打込み又は拡散によって
それぞれ島状に形成され、これらの半導体領域とソース
領域との間にツェナーダイオードZD1 、ZD2 が形成
され、かつ、両領域の各表面上にまたがって設けたTi
Si2 等のシリサイド層76a、76bを介して電源Vssに
接続されていることである。なお、各シリコン層の表面
にも、上記と同様のシリサイド層77a、77b、77c、58
A、58B、58C、58Dがそれぞれ設けられている。
【0033】そして、P++型半導体領域71a1と71a2、71
b1と71b2はそれぞれ、シリコン基板47に導通していると
同時に、シリサイド層76a、76bによって互いに接続さ
れた状態でタングステン等による電源コンタクト53a、
53b(図中、小円形で示す。)によって電源Vssに接続
されているので、基板電位をVssに固定する基板電極と
しても機能することになる。
【0034】上記のように、本実施例において上記のツ
ェナーダイオードZD1 、ZD2 を設けたことにより、
トランジスタの駆動時に、既述した如きソース電位の浮
き上がり、及びこれによるトランジスタの実効的なしき
い値の上昇を抑えることができ、駆動電流を大きく向上
させることが可能となる。この理由を図3について説明
する(但し、一方のツェナーダイオードZD1 について
説明するが、他方のツェナーダイオードZD2 も同様で
ある)。
【0035】即ち、ゲート電極41AにVinを印加してト
ランジスタをオンさせると、チャネル電流120 がドレイ
ン領域44aからソース領域43aへ流入し、ソース電位を
上昇させる。この結果、ソース領域43a−P++型半導体
領域71a1間が逆バイアス状態となり、既述したトンネリ
ング効果によって、ツェナーダイオードZD1 を介しソ
ース領域43aから半導体領域71a1へ電流120 が流入し、
更にシリサイド層76aから電源コンタクト53a→Vssへ
と流れる。
【0036】この際、ツェナーダイオードZD1 の抵抗
及び半導体領域71a1−シリサイド層76a間の抵抗は、図
24で述べたようにソース領域43a−シリサイド層76a間
の抵抗(ショットキー障壁及びコンタクト抵抗)に比べ
てずっと小さいために、電流120 は主としてツェナーダ
イオードZD1 を通して電源側へ流れることになる。こ
のダイオード電流は、既述したように1mA以上にもな
るが、これは、トランジスタの駆動電流が数 100μA
(1mA未満)であることから上記のチャネル電流を十
分に吸収する。
【0037】こうした現象は、他方のトランジスタ(ゲ
ート電極41B側)がオンし、ドレイン領域44bからも上
記のソース領域43aへチャネル電流が流入する場合にも
同様に生じる。この結果、2つのトランジスタがオンし
ても、ソース領域43aの電位が必要以上に上昇すること
がもはやなくなり、図32及び図33で既述した如きトラン
ジスタのしきい値の上昇を抑制でき、駆動電流を15%程
度又はそれ以上(上記の表1参照)も増加させることが
可能となるのである。或いは、駆動電流を同等とする場
合、15%程度又はそれ以上小さいレイアウトで回路を設
計できることになり、デバイスの微細化にも有利であ
る。
【0038】従って、上記のシリサイド層76aにショッ
トキー障壁で十分なオーミック性や低コンタクト抵抗が
とれなくても、上記のツェナーダイオードZD1 が存在
しない場合に比べてソース領域−電源間の抵抗がツェナ
ーダイオードZD1 によってみかけ上で大幅に低減した
のと等価となる。このため、ショットキー障壁による製
造プロセスの制約を受けることなく、その余裕度が向上
すると共に、シリサイド層76aによって領域43aと71a1
とを隣接させてトランジスタの集積度の向上(デバイス
の微細化)を実現することができる。
【0039】以上に述べた現象及び作用効果は、本実施
例によるマルチゲート型トランジスタの各トランジスタ
部において同様に生じ得ることが理解されよう。
【0040】実施例2 図4〜図6は、本発明の第2の実施例を示すものであ
る。
【0041】この例では、上記の第1の実施例とは異な
って、シリサイド層を設けないで電源コンタクトをとっ
ている。即ち、図4及び図5ではVss用の配線54をソー
ス領域43a、43bと半導体領域71a1及び71a2、71b1及び
71b2とで共通に示しているが、実際には、図6のよう
に、Vssコンタクトは別々にとっている。
【0042】即ち、例えば一方のトランジスタ(ゲート
電極41A側)について示すと、ソース領域43aにはコン
タクト53a1が、P++型半導体領域71a1にはコンタクト53
a2がそれぞれ接続されている。これらは別の箇所で接続
され、共通の配線54に導かれることができる。
【0043】このように構成しても、上記の第1の実施
例で述べたと同様の作用効果が得られると共に、シリサ
イド層を設けないことによってそのショットキー障壁に
よる問題を考慮する必要なく高集積化を実現できる。
【0044】実施例3 図7〜図9は、本発明の第3の実施例を示すものであ
る。
【0045】この例の場合、上記の第2の実施例におい
て電源コンタクトを別々にとっているのに対し、電源コ
ンタクト53a、53b、53c、53d、53eのコンタクトエ
リアを細長くして、特にソース領域43a、43bと半導体
領域71a1及び71a2、71b1及び71b2と共通に電源コンタク
トをとっている。
【0046】この例によっても、上記した第1の実施例
及び第2の実施例で述べたと同様の作用効果が得られる
と共に、上記の共通の電源コンタクトによってコンタク
トを形成し易くなる。
【0047】実施例4 図10は、本発明の第4の実施例を示すものである。
【0048】この例は、上記した第1の実施例と比べ
て、P++型半導体領域71a1、71a2、71b1、71b2をソース
領域43a、43b内に設けず、これらのソース領域の両端
部を延設してこの延設部43a1及び43a2、43b1及び43b
2に、オーバーラップするようにして設けている。そし
て、シリサイド層76a、76b及び電源配線54も、上記延
設部分に対応して延設させている。
【0049】この例では、上記した第1の実施例で述べ
たと同様の作用効果が得られると共に、半導体領域71
a1、71a2、71b1、71b2をソース領域内(即ち、ゲート電
極間)にではなく、その延設部分に設けているので、余
裕を以て設けることができる。即ち、各半導体領域を狭
いゲート電極間に設けていないので、半導体領域がゲー
ト電極に接触してこの部分でツェナーダイオードを形成
し難くなることがなく、ゲート電極に接触してもダイオ
ードの接合長がそれ程減少することはない。
【0050】実施例5 図11は、本発明の第5の実施例を示すものである。
【0051】この例では、上記の第4の実施例におい
て、電源コンタクト53a、53bをとる側でソース領域の
延設部分43a1、43b1を更に大きくし、ゲート電極の存在
しない位置にまで形成し、ここで一層拡大した大きさに
し、かつ、これに対応して半導体領域71a1、71b1やシリ
サイド層76a、76b、電源配線54を形成している。
【0052】従って、この例では、上記した第1の実施
例で述べたと同様の作用効果が得られると共に、上記の
半導体領域を一層余裕を以て設けることができ、ゲート
電極に制約を受けることなく(ゲート電極に接触するこ
となしに)設けることができる。
【0053】実施例6 図12及び図13は、本発明の第6の実施例を示すものであ
る。
【0054】上記の第1〜第5の実施例ではいずれもN
チャネルMOSトランジスタについて説明したが、本例
は、P- 型シリコン基板86の一主面に設けたN- 型ウェ
ル領域87にPチャネルの櫛形の大型MOSトランジスタ
を設けたものである。
【0055】即ち、このPチャネルMOSトランジスタ
のレイアウト自体は、図1に示した第1の実施例のもの
とほぼ同じであり、各領域の導電型を逆タイプに変更し
ているので、上記の第1の実施例に対応する部分につい
ては符号を+40して示してある。従って、本例では、各
部分の説明は特に必要がある場合以外は行わないことと
する。
【0056】但し、PチャネルMOSトランジスタであ
ることから、共通のソース領域83a、83bは、N++型半
導体領域 111a1、 111b1との間のツエナーダイオードZ
3、ZD4 を介し電源Vddに接続される。従って、上
記の第1の実施例で述べたダイオード電流は本例では逆
向きに流れることになるが、ツェナーダイオードを設け
ない場合に比べ、トランジスタ駆動時にソース領域の電
位は電源Vdd側へツェナーダイオードを介して吸収され
るため、ソース領域の電位上昇(負電位が大きくなるこ
と)はやはり抑えることができる。こうして、本例で
も、上記の第1の実施例で述べたと同様の作用効果が得
られる。
【0057】なお、図34及び図35に、本出願人が既に出
願した特開昭64−77157 号による発明(以下、先願発明
と称する。)の一実施例を示すが、これはP+ 型ソース
領域3内に逆導電型のN+ 型半導体領域30を設け、シリ
サイド層31を介して電源に接続している点で、本発明と
一見似ているように見える。しかし、先願発明は、以下
に述べる理由により本発明とは著しく相違するものであ
る。
【0058】まず、先願発明を説明すると、P型シリコ
ン基板6の一主面に形成したN型ウェル領域7に設けら
れるPチャネルMOSFET2a、2bに共通のP+
ソース領域3内に、N+ 型半導体領域30が島状に複数個
(この例では4個)形成されており、しかもこれらの領
域30は夫々下側のN型ウェル領域7に接している。両領
域30と3はシリサイド層31によって互いに接合させる
か、或いは図示省略したコンタクトによって電源電圧
(VDD)に固定される。
【0059】なお、図34には、ソース電極32、ドレイン
電極33を仮想線で示したが、コンタクトについては図示
省略している。また、図中の1、1aはゲート電極、2
c、2dはNチャネルMOSFET、4、5はP+ 型ド
レイン領域、8はN+ 型ガードリング、9、18はゲート
酸化膜、10、11、12は空乏層、15はN+ 型ソース領域、
16、17はN+ 型ドレイン領域、22はCMOSデバイスを
それぞれ表す。
【0060】以上の構成によって、N+ 型領域30がソー
ス領域3の直下でN型ウェル領域7と接しているため、
PチャネルMOSFET2a、2bが動作したときに生
成されるホットエレクトロンeを矢印のようにN+ 型領
域30中へ吸収させることが可能となる。即ち、N+ 型領
域30によりエレクトロンに対するバリアはなくなり、こ
こへエレクトロンが容易に入り、電源側へ吸収されるの
である。
【0061】この結果、ソース領域直下にホットエレク
トロンが集中することによる局所的電位低下を防止する
ことができ、ソース領域3−ウェル領域7−基板6間に
おける縦型PNP寄生バイポーラトランジスタが順バイ
アス化によってオンしないようにすることができ、従っ
て、P型基板6へのホール注入が生じず、このホール注
入がトリガとなってN+ 型ドレイン領域17−基板6−ウ
ェル領域7−P+ 型ドレイン領域4に存在するNPNP
サイリスタ構造がオンすることがなく、ラッチアップの
生じ難いラッチアップ耐性の高いCMOSデバイスを実
現することができる。
【0062】但し、こうした効果は、N型ウェル領域7
の不純物濃度が1017個/cm3 以下と薄く、かつその厚み
が2μm以下と薄い場合に(即ち、空乏層が延び易い)
に顕著である。
【0063】しかしながら、上記した先願発明の場合、
大型MOSにおいてホットキャリア誘導型の基板電流の
抑制には効果的であるが、上述した本発明による第6の
実施例(他の実施例でも同様である。)のように、MO
Sトランジスタのしきい値に対する効果をはじめ駆動電
流に対する効果や、P型基板(またはN型基板)に設け
た深いN型ウェル領域または深いP型ウェル領域につい
ては何ら考慮されていない。
【0064】これに対し、本発明による場合は、先願発
明のようにホットキャリアの吸収によるラッチアップ防
止の上でウェル領域を浅くし、上下の空乏層(図35中の
10、12)が接触し合うことが前提となるという制約は全
くない。即ち、本発明による場合、ウェル領域の深さは
1μm以上(上下の空乏層は接触し合わないことを前提
とする。)とし、また、ウェル領域の不純物濃度は5×
1016〜1×1018個/cm3とするときに好適である。先願発
明のようにウェル領域に制約されることなく、上述した
ソース電位の浮き上がり防止のためにツェナーダイオー
ドを組み込んで駆動電流を向上させることが本発明の顕
著な特徴である。即ち、本発明はP- 基板上のP- ウェ
ル内のMOSあるいはN- 基板上のN- ウェル内のMO
Sにおいても適用可能である。これに対して、先願発明
はP- 基板上のN- ウェル内MOSあるいはN- 基板上
のP- ウェル内MOSに限って適用可能である。
【0065】実施例7 図14及び図15は、本発明の第7の実施例を示すものであ
る。
【0066】この例も、PチャネルMOSトランジスタ
についてのものであり、図4及び図5に示した第2の実
施例とトランジスタのレイアウトは同じであって各部分
の符号を+40して示してある。この例でも、上記した第
2の実施例及び第6の実施例で述べたと同様の作用効果
を得ることができる。
【0067】実施例8 図16及び図17は、本発明の第8の実施例を示すものであ
る。
【0068】この例も、PチャネルMOSトランジスタ
についてのものであり、図7及び図8に示した第3の実
施例とトランジスタのレイアウトは同じであって各部分
の符号を+40して示してある。この例でも、上記した第
3の実施例及び第6の実施例で述べたと同様の作用効果
を得ることができる。
【0069】以上、本発明の各実施例を説明したが、こ
れらの実施例は本発明の技術的思想に基いて更に変形が
可能である。
【0070】例えば、上述したツェナーダイオードを形
成する各半導体領域のサイズやレイアウト、更にはMO
Sトランジスタの構成や各部の材質、作製プロセスとそ
の条件等は種々変更してよい。
【0071】また、上述した例はいずれも、ソース領域
と基板コンタクト用の領域を隣接させた構造について述
べたが、この隣接構造と図18の如き独立させた構造とを
混在させてもよいし、或いはすべて独立させた構造とし
てもよい。この場合は、ソース領域に上述したツェナー
ダイオードを接続するのに、図18に示すように、ソース
領域43aによって逆導電型の半導体領域71a1の全周囲を
囲むようにすればよい。
【0072】なお、本発明はCMOSデバイスにも適用
してよいし、その他の種々のデバイスに広く応用可能で
あり、駆動対象も様々であってよい。
【0073】
【発明の作用効果】本発明は上述した如く、共通のソー
ス領域に隣接して、この共通のソース領域とツェナーダ
イオードを形成する逆導電型の半導体領域が形成され、
このツェナーダイオードが前記共通のソース領域と電源
との間に接続されるように構成しているので、駆動時に
上述したトンネリング効果によって前記ツェナーダイオ
ードを介しチャネル電流が電源へ流れることになり、こ
れによってチャネル電流による前記共通のソース領域の
電位上昇を抑え、電位の浮き上がりを減少させることが
できる。この結果、駆動時の実効的なしきい値の上昇を
抑制し、駆動電流を増大させることができ、特に大容量
の負荷を駆動する例えば櫛形のマルチゲート型大型MO
Sトランジスタに好適な構造を提供できる。また、駆動
電流を増大させないで駆動するデバイスでは、レイアウ
トを縮小でき、その微細化にも有利となる。
【0074】また、前記共通のソース領域に隣接して前
記逆導電型の半導体領域を形成し、この半導体領域を前
記共通のソース領域の電源と半導体基板との間に接続
し、半導体基板の電位を固定するのに用いることによっ
て、デバイスの集積度を向上させ、その微細化を図るこ
とができる。
【0075】また、前記共通のソース領域と前記半導体
領域にまたがってシリサイド層を形成する場合には、デ
バイス微細化を図れると同時に、シリサイド層によるシ
ョットキー障壁(即ち、ソースに対する電源接点抵抗)
を抑えるために必要とされる制約されたデバイス作製条
件は不要となり若しくは緩和されることになり、製造プ
ロセスに余裕をもたせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による櫛形のマルチゲー
ト型NチャネルMOSトランジスタの概略平面図であ
る。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】同MOSトランジスタにおけるツェナーダイオ
ードを介しての電流経路を説明する一部分の拡大概略断
面図である。
【図4】本発明の第2の実施例による櫛形のマルチゲー
ト型NチャネルMOSトランジスタの概略平面図であ
る。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】同MOSトランジスタにおけるツェナーダイオ
ードを介しての電流経路を説明する一部分の拡大概略断
面図である。
【図7】本発明の第3の実施例による櫛形のマルチゲー
ト型NチャネルMOSトランジスタの概略平面図であ
る。
【図8】図7のVIII−VIII線断面図である。
【図9】同MOSトランジスタにおけるツェナーダイオ
ードを介しての電流経路を説明する一部分の拡大概略断
面図である。
【図10】本発明の第4の実施例による櫛形のマルチゲー
ト型NチャネルMOSトランジスタの概略平面図であ
る。
【図11】本発明の第5の実施例による櫛形のマルチゲー
ト型NチャネルMOSトランジスタの概略平面図であ
る。
【図12】本発明の第6の実施例による櫛形のマルチゲー
ト型PチャネルMOSトランジスタの概略平面図であ
る。
【図13】図12のXIII−XIII線断面図である。
【図14】本発明の第7の実施例による櫛形のマルチゲー
ト型PチャネルMOSトランジスタの概略平面図であ
る。
【図15】図14のXV−XV線断面図である。
【図16】本発明の第8の実施例による櫛形のマルチゲー
ト型PチャネルMOSトランジスタの概略平面図であ
る。
【図17】図16のXVII−XVII線断面図である。
【図18】本発明の変形例による図3と同様の概略断面図
である。
【図19】従来のMOSトランジスタの概略断面図であ
る。
【図20】従来の櫛形のマルチゲート型NチャネルMOS
トランジスタの概略平面図である。
【図21】図20の XXI−XXI 線断面図である。
【図22】同MOSトランジスタの等価回路図である。
【図23】シリサイド層を用いたMOSトランジスタの概
略断面図である。
【図24】同MOSトランジスタの等価回路図である。
【図25】同MOSトランジスタのツェナーダイオード部
分の不純物濃度プロファイル図である。
【図26】同MOSトランジスタのツェナーダイオード部
分のポテンシャルとダイオード電流を示すグラフであ
る。
【図27】ツェナーダイオードを有しないMOSトランジ
スタのダイオード部分の不純物濃度プロファイル図であ
る。
【図28】同MOSトランジスタのダイオード部分のポテ
ンシャルとダイオード電流を示すグラフである。
【図29】MOSトランジスタのソース電位の浮き上がり
現象を説明するためのポテンシャル分布付きの概略断面
図である。
【図30】複数のMOSトランジスタのオフ時の電位分布
図である。
【図31】同複数のMOSトランジスタの一方がオンした
ときの電位分布図である。
【図32】同複数のMOSトランジスタの駆動電流をlo
gスケールで示すグラフである。
【図33】同複数のMOSトランジスタの駆動電流をリニ
アスケールで示すグラフである。
【図34】先願発明によるCMOSデバイスの要部平面図
である。
【図35】NチャネルMOSFETも含めたCMOSの図
34のXXXV−XXXV線に対応する概略断面図である。
【符号の説明】
41、41A、41B、41C、41D・・・ゲート電極 43、43a、43b、83a、83b・・・ソース領域 43、44a、44b、44c、84a、84b、84c・・・ドレイ
ン領域 47、86・・・シリコン基板 52・・・モート 53a、53a1、53a2、53b、53b1、53b2、53c、53d、53
e、93a、93a1、93a2、93b、93b1、93b2、93c、93
d、93e・・・コンタクト 54、55、94、95・・・電源配線 56、57、58A、58B、58C、58D、76a、76b、77a、
77b・・・シリサイド層 71a1、71a2、71b1、71b2、 111a1、 111a2、 111b1、 1
11b2・・・P++型半導体領域 87・・・ウェル領域 120 ・・・チャネル電流 ZD、ZD1 、ZD2 、ZD3 、ZD4 ・・・ツェナー
ダイオード Vin・・・入力 Vout ・・・出力 Vss、Vdd・・・電源

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソース領域と、ドレイン領域と、これら
    両領域間にゲート絶縁膜を介して設けられたゲート電極
    とからなる絶縁ゲート型電界効果半導体素子を複数個有
    し、これらの絶縁ゲート型電界効果半導体素子に共通に
    ソース領域が設けられ、この共通のソース領域に隣接し
    てこの共通のソース領域とは逆導電型の半導体領域が形
    成されており、前記共通のソース領域と前記半導体領域
    との間にツェナーダイオードが形成され、このツェナー
    ダイオードが前記共通のソース領域と電源との間に接続
    されるように構成した半導体装置。
  2. 【請求項2】 共通のソース領域とは逆導電型の半導体
    領域が前記共通のソース領域の電源と半導体基板との間
    に接続されている、請求項1に記載した半導体装置。
  3. 【請求項3】 共通のソース領域内に、或いはこの共通
    のソース領域と少なくとも一部分がオーバーラップして
    逆導電型の半導体領域が形成されている、請求項1又は
    2に記載した半導体装置。
  4. 【請求項4】 共通のソース領域と、当該ソース領域と
    逆導電型の半導体領域との各表面にまたがってシリサイ
    ド層が形成され、このシリサイド層に電源コンタクトが
    設けられている、請求項1〜3のいずれか1項に記載し
    た半導体装置。
  5. 【請求項5】 共通のソース領域と、当該ソース領域と
    逆導電型の半導体領域とに別々の電源コンタクトが設け
    られている、請求項1〜3のいずれか1項に記載した半
    導体装置。
  6. 【請求項6】 共通のソース領域と、当該ソース領域と
    逆導電型の半導体領域とに共通の電源コンタクトが設け
    られている、請求項1〜3のいずれか1項に記載した半
    導体装置。
  7. 【請求項7】 半導体基体の一主面側に形成されたウェ
    ル領域に複数の絶縁ゲート型電界効果半導体素子が設け
    られ、前記ウェル領域の深さが1μm以上でありかつそ
    の不純物濃度が5×1016〜1×1018個/cm3 である、請
    求項1〜6のいずれか1項に記載した半導体装置。
JP5261586A 1993-09-24 1993-09-24 半導体装置 Pending JPH0794594A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009038101A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Sanyo Electric Co Ltd 半導体装置

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JP2009038101A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Sanyo Electric Co Ltd 半導体装置

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Effective date: 20031021