JPH0793B2 - 車椅子のバックストップ機構 - Google Patents

車椅子のバックストップ機構

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JPH0793B2
JPH0793B2 JP3356270A JP35627091A JPH0793B2 JP H0793 B2 JPH0793 B2 JP H0793B2 JP 3356270 A JP3356270 A JP 3356270A JP 35627091 A JP35627091 A JP 35627091A JP H0793 B2 JPH0793 B2 JP H0793B2
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光義 山口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、坂道の途中でブレーキ
をかけないでハンドリムから手を離しても、キャスター
は車椅子の進行方向を向いたままで、その位置にぴたり
と止まるバックストップの機能を持った、上り坂・勾配
を上りやすくした車椅子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車椅子を繰って上り坂・勾配を上る時、
一気に上り切れない場合、どうしても途中で休憩しなけ
ればならない。その方法として、ブレーキをかけるか、
或いはハンドリムを強く握ったまま休憩していた。前者
の場合、ブレーキを外した瞬間、ハンドリムを素早く握
らなければ車椅子はバックしてしまう。余程巧くブレー
キ操作をしない限り、キャスターは車椅子の進行方向の
反対を向いてしまう。それを、また進行方向に向け直す
には強い筋力が必要であり、この方法は危険であるので
実際には使用しない。後者の場合は休憩にはならない。
従って、坂道の途中で休憩する方法はないということが
できる。換言すれば、一気に上り切る腕力がなければ、
その坂道を上ることができないといっても過言ではな
い。
【0003】しかしながら、その坂道の途中までは上る
ことができる(だんだん腕がだるくなってきて、ハンド
リムに力を加えることができなくなるけれども、ちょっ
と腕を休めると、すぐ回復してまた力を加えることがで
きる)という身体障害者が多数存在する。その人達は、
坂道の途中で休憩することができれば、坂道を上って行
くことができる。特に、老人や握力の弱い身体障害者に
とって、ちょっとした上り坂・勾配に出会うと、「も
う、これ以上進むことができない」と進行を諦めていた
のが現実である。しかし、途中で何回も何回も休憩すれ
ば、少しずつではあるが上り坂・勾配を上って行くこと
ができるのである。そこで、坂道の途中でブレーキをか
けないでハンドリムから手を離しても、キャスターは車
椅子の進行方向を向いたままで、その位置にぴたりと止
まるバックストップの機能が必要となる。
【0004】本発明者は、特許第1196351号(車
椅子のバックストップ機構)と特許第1596661号
(車椅子の二段変速装置と二段変速・バックストップ装
置)で特許を受けているけれども、実用化には到ってい
ない。特許1196351号は、クラッチレバー部とホ
イールハブ部をケーブルワイヤで連結したものであり、
バックストップの機能は抜群である。しかし、車椅子に
搭載する装置として、二つの部分から構成されるという
のは基本的な欠陥であり、二つの合わせた部分の機構も
複雑である。クラッチレバー部の取り付け場所は、どう
してもアームレストの前あたりになる。この部分はブレ
ーキの取り付け場所でもあり、何かと邪魔になり嫌がら
れる。また、身体障害者が操作するクラッチレバーとし
ては、圧縮コイルばねを圧縮しながらスライドさせるた
め、どうしてもきつくなり適当ではない。
【0005】特許第1596661号の車椅子の二段変
速・バックストップ装置に付いて述べる。この装置も、
クラッチレバー部とホイールハブ部をケーブルワイヤで
連結したものである。ホイールハブの中で減速されるた
め、ハンドリムに加える力が少なくてすむ上、バックス
トップの機能は抜群である。しかし、車椅子に搭載する
装置として、二つの部分から構成されているというのは
基本的な欠陥であり、二つの合わせた部分の機構も複雑
過ぎるし、ホイールハブの重量も大きくなりがちであ
る。クラッチレバー部の取り付け場所は、どうしてもア
ームレストの前あたりになる。この部分はブレーキの取
り付け場所でもあり、何かと邪魔になり嫌がられる。ま
た、身体障害者が操作するクラッチレバーとしては、圧
縮コイルばねを圧縮しながらスライドさせるため、どう
してもきつくなり適当ではない。
【0006】他のバックストップ機構としては、ハンド
リムと大車輪の中心を偏心させ、その間に、ウォームと
ウォームホイールを他の多くの機能と共に介在させたも
のがあるが、本発明とは基本的に違う別個の発明であ
る。特開昭50ー69740号公報(車椅子)と実開昭
63ー102432号公報(水平及び斜面両用の手動式
車椅子)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、上述したバックストップ機構において、二つの部
分から構成されているのを、ホイールハブの中にまと
め、簡単な機構にし、重量を減少させ、軽く切り換えで
きるようにして、使いやすいバックストップ機構を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のバックストップ機構は、ベアリング付一方
向クラッチを組み込んだハウジングを車椅子のフレーム
に取り付け、ハウジングにハブ軸を嵌め込み、ハブ軸に
はベアリングを組み込んだホイールハブを嵌め込み、円
筒ボルトをハブ軸にねじ込んでホイールハブのベアリン
グを止め、ホイールハブと円筒ボルトの側面に、片側を
開放した長径穴を開け、互いに噛み合う爪の一方を円筒
ボルトに設け、他の一方の円筒形の爪には、ホイールハ
ブの長径穴に嵌まり込むピンを設けたスライダを回転自
由にして嵌め込み、且つ切り換えハンドルを設けたスラ
イディングシャフトを取り付け、ハブ軸の中にばねを設
けて、スライディングシャフトを車椅子の内側に引っ張
ることによって構成される。また、ホイールハブに開け
た穴に嵌まり込む切り換えレバーを取り付けたピンを円
筒ボルトに設け、切り換えレバーを遠心方向に押し出す
ようにばねを円筒ボルトに嵌め込み、円筒ボルトの側面
に張ったL字形の溝を切ったガイドプレートに、切り換
えレバーを通すことによって構成される切り換え方法も
有力である。ベアリング付一方向クラッチの所には、ベ
アリングと一方向クラッチを別々に組み込んでも同じ効
果が得られる。また、左右のベアリング付一方向クラッ
チは同じ方向に働くように組み込まなくてはならない。
【0009】
【作用】上記構成を有するバツクストップ機構は、ホイ
ールハブが独立自由の時と、ホイールハブとハブ軸が一
体になった時の二段に切り換えることができる。ここ
で、ホイールハブが反時計回りに回転すると前進する、
と設定して説明する。ホイールハブが独立自由の時、ホ
イールハブに組み込まれたベアリングによって、ホイー
ルハブは回転自由であり、車椅子は反時計・時計回りに
自由に動き、普通の車椅子と全く同じ機能を発揮する。
切り換えて、ホイールハブとハブ軸が一体になった時、
ハンドリムを反時計回りに回転させると、ホイールハブ
に組み込まれたベアリングは働かないで、ホイールハブ
の反時計回りの回転はハブ軸の反時計回りの回転とな
る。この時、一方向クラッチの噛み込みは外れ、ハブ軸
は一方向クラッチのベアリングに支持されて反時計回り
に回転している。次に、ホイールハブに時計回りの力が
加わると、一方向クラッチは噛み込み、ホイールハブは
時計回りには回転しない。車椅子は反時計回りには進
み、時計回りには進まない。前進するけれども、バック
はしないということになる。
【0010】
【実施例】図1は本発明に係る車椅子のバックストップ
機構の第1の実施例を示す左側のホイールハブ部の縦断
面図である。図1において、ベアリング付一方向クラッ
チ1を組み込んだハウジング2を車椅子のフレームに取
り付け、中空のハブ軸3をベアリング付一方向クラッチ
1に嵌め込んで、ハブ軸3の片側に止め金具4を丸小ね
じ5で取り付ける。大きな一方向クラッチの噛み込み容
量を得るために、ハブ軸3の片側は太くしてピン6で固
定している。次に、玉軸受7、8を組み込んだホイール
ハブ9をハブ軸3に嵌め込み,円筒ボルト10をハブ軸
3にねじ込んで玉軸受8を止める。ホイールハブ9と円
筒ボルト10の側面に、片側を開放した長径穴を開け、
互いに噛み合う爪の一方を円筒ボルト10に設ける。他
のもう一方の円筒形の爪11には、スライディングシャ
フト12を取り付ける。スライディングシャフト12に
は、ホイールハブ9の長径穴に嵌まり込むピン13を設
けたスライダ14を回転自由にして嵌め込んで円筒ボル
ト10から抜け出ないように止め輪15で止め、切り換
えハンドル16を取り付け、ボルト17を植え込み、円
筒ボルト10の中を通してハブ軸3の中の引張コイルば
ね18と連結する。引張コイルばね18の他の先端は、
スラストベアリング19を組み込み、止め金具4の穴の
中を通したキャップ20と連結する。説明の終わりに、
右側の円筒ボルト10には左ねじを使用すると緩む心配
がない。
【0011】図2は円筒ボルト10の爪と円筒形の爪1
1の噛み合いの状態を示した展開図である。図1と図2
で作用を説明する。図2において、円筒ボルト10の爪
は円筒ボルト10に設けられておりハブ軸3と一体で、
円筒形の爪11は切り換えハンドル16と一体である。
円筒ボルト10の爪と円筒形の爪11は山と山で噛み合
っており、間隔はスモールエルである。図1において、
ホイールハブ9は独立自由であり、組み込まれた玉軸受
7,8に支持されて回転自由で、車椅子は前後自由に動
き、普通の車椅子と全く同じ機能を発揮する。
【0012】次に、図2において、切り換えハンドル1
6を少し時計回りに回転させると、円筒形の爪11も少
し時計回りに回転して、円筒ボルト10の爪と山と山で
噛み合っていたものが、谷と谷で噛み合うようになり、
間隔はスモールエル・ダッシュになる。図1において、
そうすると、スライディングシャフト12は引張コイル
ばね18によって車椅子の内側に引っ張られ、スライダ
14もスライドしてピン13は、まずホイールハブ9の
側面にあたり、ハンドリムを少し反時計回りに回転させ
ると、ホイールハブ9の側面の長径穴に合って嵌まり込
んで、ホイールハブ9とハブ軸3が一体となる。ピン1
3、スライダ14はスモールエルー(マイナス)スモー
ルエル・ダッシュだけスライドすることになる。ハンド
リムを反時計回りに回転させると、ベアリング付一方向
クラッチ1の噛み込みは外れて、ホイールハブ9,ハブ
軸3も反時計回りに回転して車椅子は前進する。この
時、玉軸受7,8は働かないで、ハブ軸3はベアリング
付一方向クラッチ1のベアリングに支持されて回転して
いる。
【0013】車椅子が坂道の途中にある時、ハンドリム
から手を離すと、ホイールハブ9は時計回りに回転しよ
うとするけれども、ベアリング付一方向クラッチ1は噛
み込み、回転しない。ハンドリムを時計回りに回転させ
ようとしても、ベアリング付一方向クラッチ1は噛み込
み、回転しない。ホイールハブ9は反時計回りには回転
するけれども、時計回りには回転することができない。
前進するけれども、バックはしないということになる。
切り換える時機の問題であるけれども、屋外に出れば切
り換えるというのも一つの方法であり、上り坂・勾配の
所に来れば、その都度切り換えてもよい。次に、図2に
おいて、切り換えハンドル16を時計回りに回転させる
と、円筒形の爪11は円筒ボルト10の爪に沿って上が
って、爪の山と山で噛み合うようになる。図2では爪の
数が2個であるので、切り換えハンドル16を半回転さ
せると一回切り換わることになる。図1において、そう
すると、ピン13はスライドしてホイールハブ9の長径
穴より抜け出て、ホイールハブ9とハブ軸3は別々にな
り、ホイールハブ9は再び回転自由となる。
【0014】図3も本発明に係る車椅子のバックストッ
プ機構の第2の実施例を示す左側のホイールハブ部の縦
断面図である。図1と比較して、ハブ軸21はベアリン
グ付一方向クラッチ1の噛み込み容量そのままの太さの
ものを使用しており、ニードルベアリング22、23を
組み込み,止め輪24で止めたホイールハブ25をハブ
軸21に嵌め込み、円筒ボルト26をハブ軸21にねじ
込んでニードルベアリング23を止める。他の手段と作
用の記述に付いては図1、図2に準ずるので省略する。
【0015】図4も本発明に係る車椅子のバックストッ
プ機構の第3の実施例を示す左側のホイールハブ部の縦
断面図とBーB線における部分平面図である。図5は図
4の右側面図である。図4において、ベアリング付一方
向クラッチ1を組み込んだハウジング2を車椅子のフレ
ームに取り付け、中空のハブ軸27をベアリング付一方
向クラッチ1に嵌め込んで、ハブ軸27の片側に止め金
具28を丸小ねじ29で取り付ける。大きな一方向クラ
ッチの噛み込み容量を得るために、ハブ軸27の片側は
太くしてピン6で固定している。次に、玉軸受7、8を
組み込んだホイールハブ30をハブ軸27に嵌め込み、
円筒ボルト31をハブ軸27にねじ込んで玉軸受8を止
める。ホイールハブ30に開けた穴に嵌まり込む、切り
換えレバー32を取り付けたピン33を、円筒ボルト3
1に設けたコアーピン34にスライドするようにして嵌
め込み、同じく円筒ボルト31に設けたコアーピン35
に、ねじりコイルばね36を差し込んで両サイドを割り
ピン37で止め、切り換えレバー32を遠心方向に押し
出すようにする。円筒ボルト31の側面に張ったL字形
の溝を切ったガイドプレート38に、切り換えレバー3
2を通すことによって構成される。説明の終わりに、右
側の円筒ボルト31には左ねじを使用すると緩む心配が
ない。
【0016】図4、図5において、作用を説明する。図
5において、切り換えレバー32はガイドプレート38
のL字形(Lは左に倒れた形になっている)の縦棒の所
に止まっており、図4において、この状態のピン33は
円筒ボルト31に収まっている。ホイールハブ30は独
立自由であり、組み込まれた玉軸受7,8に支持されて
回転自由で、車椅子は前後自由に動き、普通の車椅子と
全く同じ機能を発揮する。
【0017】次に、図5において、切り換えレバー32
をガイドプレート38のL字形の縦棒の所から外して横
に回して離すと、ねじりコイルばね36の力によってピ
ン33はスライドして、まずホイールハブ30の裏面に
あたる。そうして、ハンドリムを少し回転させると、ピ
ン33はホイールハブ30に開けた穴に合って嵌まり込
んで、ホイールハブ30とハブ軸27が一体となる。ハ
ンドリムを反時計回りに回転させると、ベアリング付一
方向クラッチ1の噛み込みは外れて、ホイールハブ3
0、ハブ軸27も反時計回りに回転して車椅子は前進す
る。この時、玉軸受7、8は働かないで、ハブ軸27は
ベアリング付一方向クラッチ1のベアリングに支持され
て回転している。車椅子が坂道の途中にある時、ハンド
リムから手を離すと、ホイールハブ30は時計回りに回
転しようとするけれども、ベアリング付一方向クラッチ
1は噛み込み、回転しない。ハンドリムを時計回りに回
転させようとしても、ベアリング付一方向クラッチ1は
噛み込み、回転しない。ホイールハブ30は反時計回り
には回転するけれども、時計回りには回転することがで
きない。前進するけれども、バックはしないということ
になる。次に、図5において、切り換えレバー32を少
し押さえながら横に回すと(L字形の縦棒の所にもって
くると),図4において、ねじりコイルばね36を押さ
えながら、ピン33はホイールハブ30の穴より抜け出
て円筒ボルト31に収まる。そうすると、ホイールハブ
30とハブ軸27は別々になり、ホイールハブ30は再
び回転自由となる。
【0018】図6も本発明に係る車椅子のバックストッ
プ機構の第4の実施例を示す左側のホイールハブ部の縦
断面図とCーC線における部分平面図である。図7は図
6の右側面図である。図5、図6と比較して、ハブ軸3
9はベアリング付一方向クラッチ1の噛み込み容量その
ままの太さのものを使用しており、ニードルベアリング
22、23を組み込み,止め輪24で止めたホイールハ
ブ40をハブ軸39に嵌め込み、円筒ボルト41をハブ
軸39にねじ込んでニードルベアリング23を止める。
他の手段と作用の記述に付いては図4、図5に準ずるの
で省略する。
【0019】
【発明の効果】本発明は車椅子を使用する身体障害者
が、行動半径を大きくすることができるようにと願って
なされたものであり、行動半径の拡大を制限する障害の
一つである、上り坂・勾配を上りやすくしたものであ
る。発明の効果に付いて以下に説明する。通常の場合、
この車椅子の大車輪は回転自由であり、普通の車椅子と
全く同じ機能を発揮するけれども、坂道を上る時だけ、
車椅子にバックストップの機能を持たせることができ
る。坂道が長かったり、勾配か大きくて一気に上り切れ
ない場合、坂道の途中でブレーキをかけなでハンドリム
から手を離しても、キャスターは車椅子の進行方向を向
いたままで、その位置にぴたりと止まり、腕がだるくな
っても休憩することができる。この状態だと、腕の疲労
が回復しての再スタートがたやすく、何回も何回も休憩
しながら坂道を上っていくことができる。身体の疲労も
少ない。また、坂道の途中での瞬時のブレーキ操作を必
要としないので安全である。特に、住居や施設の所在地
が坂道の多い地理的環境にある者にとって、本発明は効
果的である。
【0020】屋内の平坦な所ならなんとか車椅子を繰る
ことができるけれども、屋外に出ると上り坂・勾配に出
会うことは避けることができない。普通の車椅子では上
り坂・勾配を上ることは難しいので、行動半径を拡大す
るために、電動車椅子を選択する場合がある。しかし、
身体障害者の残存機能を使用して車椅子を繰るというこ
とは、残存機能の硬縮化・退化防ぐという意味で非常に
大切なことである。残存機能は鍛練・強化されるばかり
でなく、運動になるので呼吸、循環、消化器系統が良く
なり、身体に非常に良い。従って、本発明の車椅子の出
現により、電動車椅子を選択する場合が少なくなる。
【0021】本発明者が先に特許を得ている車椅子のバ
ックストップ機構(特許第1196351号、特許第1
596661号)では、クラッチレバー部とホイールハ
ブ部をケーブルワイヤで連結していたけれども、本発明
ではホイールハブの中にまとめて、機構を簡単にし、重
量を減少させ、軽く切り換えできるようにして、使いや
すい車椅子のバックストップ機構を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施例を示す左側のホイー
ルハブ部の縦断面図
【図2】爪と爪の噛み合いの状態を示した展開図
【図3】本発明に係る第2の実施例を示す左側のホイー
ルハブ部の縦断面図
【図4】本発明に係る第3の実施例を示す左側のホイー
ルハブ部の縦断面図
【図5】図4の右側面図
【図6】本発明に係る第4の実施例を示す左側のホイー
ルハブ部の縦断面図
【図7】図6の右側面図
【符号の説明】
1 ベアリング付一方向クラッチ 2 ハウジング 3 ハブ軸 4 止め金具 5 丸小ねじ 6 ピン 7 玉軸受 8 玉軸受 9 ホイールハブ 10 円筒ボルト 11 円筒形の爪 12 スライディングシャフト 13 ピン 14 スライダ 15 止め輪 16 切り換えハンドル 17 ボルト 18 引張コイルばね 19 スラストベアリング 20 キャップ 21 ハブ軸 22 ニードルベアリング 23 ニードルベアリング 24 止め輪 25 ホイールハブ 26 円筒ボルト 27 ハブ軸 28 止め金具 29 丸小ねじ 30 ホイールハブ 31 円筒ボルト 32 切り換えレバー 33 ピン 34 コアーピン 35 コアーピン 36 ねじりコイルばね 37 割りピン 38 ガイドプレート 39 ハブ軸 40 ホイールハブ 41 円筒ボルト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベアリング付一方向クラッチを組み込ん
    だハウジングを車椅子のフレームに取り付け、ハウジン
    グにハブ軸を嵌め込み、ハブ軸にはベアリングを組ん込
    んだホイールハブを嵌め込み、円筒ボルトをハブ軸にね
    じ込んでホイールハブのベアリングを止め、円筒ボルト
    とホイールハブの間にクラッチを介在させることを特徴
    とする車椅子のバックストップ機構。
  2. 【請求項2】 ホイールハブと円筒ボルトの側面に、片
    側を開放した長径穴を開け、互いに噛み合う爪の一方を
    円筒ボルトに設け、他の一方の円筒形の爪には、ホイー
    ルハブの長径穴に嵌まり込むピンを設けたスライダを回
    転自由にして嵌め込み、且つ切り換えハンドルを設けた
    スライディングシャフトを取り付け、ハブ軸の中にばね
    を設けて、スライディングシャフトを車椅子の内側に引
    っ張ることを特徴とする請求項1の車椅子のバックスト
    ップ機構。
  3. 【請求項3】 ホイールハブに開けた穴に嵌まり込む切
    り換えレバーを取り付けたピンを円筒ボルトに設け、切
    り換えレバーを遠心方向に押し出すようにばねを円筒ボ
    ルトに嵌め込み、円筒ボルトの側面に張ったL字形の溝
    を切ったガイドプレートに、切り換えレバーを通すこと
    を特徴とする請求項1の車椅子のバックストップ機構。
JP3356270A 1991-12-24 1991-12-24 車椅子のバックストップ機構 Expired - Lifetime JPH0793B2 (ja)

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JP3356270A JPH0793B2 (ja) 1991-12-24 1991-12-24 車椅子のバックストップ機構

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JP3356270A JPH0793B2 (ja) 1991-12-24 1991-12-24 車椅子のバックストップ機構

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JPH06165799A JPH06165799A (ja) 1994-06-14
JPH0793B2 true JPH0793B2 (ja) 1995-01-11

Family

ID=18448188

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US6203041B1 (en) * 1998-06-10 2001-03-20 Hulbert Robertson Helm Incline anti-rollback system for wheelchairs
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FR3079412B1 (fr) 2018-04-03 2022-02-11 Colin Gallois Fauteuil roulant
CN114735533B (zh) * 2022-05-23 2024-04-09 江苏海峰绳缆科技有限公司 用于缠绕收卷装置的拉线器

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