JPH07934A - シート用巻芯の清浄化方法および清浄化装置 - Google Patents

シート用巻芯の清浄化方法および清浄化装置

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JPH07934A
JPH07934A JP5147852A JP14785293A JPH07934A JP H07934 A JPH07934 A JP H07934A JP 5147852 A JP5147852 A JP 5147852A JP 14785293 A JP14785293 A JP 14785293A JP H07934 A JPH07934 A JP H07934A
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JP
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core
sheet
hot water
cleaning
winding
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Application number
JP5147852A
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English (en)
Inventor
Shigeru Matsuoka
滋 松岡
Takeshi Takamatsu
健史 高松
Tsutomu Ishida
勉 石田
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】使用済みの管状のシート用卷芯の清浄化を、実
質的に人力によらず、自動的に実施する方法およびその
方法に用いる装置を提供する。 【構成】接着テープ、特に水溶性または水膨潤性の両面
接着型の接着テープ等が残置された使用済み巻芯の表面
に、温水を噴射、衝突させて、巻芯の表面に付着してい
る付着物を剥離させる清浄化方法、および巻芯供給機
構、巻芯の両端を支持しその長手方向中心線を軸として
回転させる巻芯回転手段と巻芯の表面に温水を高速で衝
突させる温水噴射手段よりなる巻芯洗滌機構、および巻
芯回収機構を有する巻芯の清浄化装置 【効果】本発明方法を用いれば、作業性の悪い人力によ
る手作業を必要とせず、またこの方法は自動化が容易で
あるので、低コストで巻芯の清浄化が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シート用巻芯の清浄化
方法、およびこの方法に用いるシート用巻芯清浄化装置
に関する。更に詳しくは、ポスチレンシート等の熱可塑
性樹脂シートをロール状に巻回する際に用いる使用済み
シート用巻芯の清浄化方法、および清浄化装置に関する
ものである。
【従来の技術】従来より、熱可塑性樹脂よりなるシート
またはフィルム(以下、単に「シート」と略称する。)
は、押出成形法またはカレンダー成形法によりシートを
製造する工程の最終段階で、通常鉄製パイプに代表され
る管状のシート用巻芯(以下、単に「巻芯」と略称す
る。)に巻取られ、ロール状巻物の荷姿で包装され、出
荷されている。そして、シートを製造する工程の最終段
階でのシートの巻芯への巻取りの開始、または広幅のロ
ール状巻物から狭幅の製品シートとするためのスリッテ
ィング工程における再卷取りの開始の際には、作業の迅
速性、簡便性等から、巻芯表面のシート幅方向の複数箇
所に、両面接着型の接着テープを貼り付け、この接着テ
ープに巻取られるべきシートの先端を接着固定する方法
が一般的に採用されている。
【0002】このような方法で巻取られたシートのロー
ル状巻物は、これを巻戻しつゝ、真空成形法や圧空成形
法等の熱成形法による製品容器等の製造、フィルムの場
合には折り重ね、接着等による袋製品の製造に供される
が、一つのロール状巻物を使用し終えた際に、シートの
端部は巻芯より剥ぎ取られるものの、巻芯への接着固定
用に用いられた接着テープ自体は、その全部若しくは一
部分が巻芯の表面から剥がれずに残るため、このような
使用済みの巻芯はそのままでは再使用することができ
ず、再使用に当たってはそれに先立ち清浄化しておくこ
とが必要である。使用済み巻芯の表面に残った接着テー
プは、強固に接着しているためこれの除去は極めて困難
で、従来は作業者が竹ベラ等を用いて除去するという方
法によっていたが、その作業性、作業能率は満足できる
ものではなかった。このような背景から、発明者らは、
シートおよび巻芯との接着特性等の面から接着テープの
選択についても種々検討したが、巻芯の清浄化を必要と
しない接着テープを見い出すことはできなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、使用済みの
卷芯を再使用する際の上記課題を解決しようとするもの
で、実質的に人力によらず、自動的に実施可能な管状の
卷芯の清浄化方法およびその方法に用いる清浄化装置を
提供することを目的とするものである。本発明者らは、
上記従来からの技術課題を解決するため鋭意検討を重ね
た結果、接着テープ、特に水溶性または水膨潤性の両面
接着型の接着テープ等が残った使用済みの巻芯の清浄化
方法としては、清浄化されるべき巻芯の表面に高圧の噴
射ノズルから温水を噴射、衝突させて、表面に付着して
いる付着物を剥離させる方法が極めて効果的であるとの
知見を得、これに基づき本発明を完成したものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】しかして本発明の要旨とするところは、
(1)清浄化されるべき管状のシート用巻芯の表面に、
温水噴射ノズルから噴射される温水を衝突させて、前記
シート用巻芯の表面に付着している付着物を剥離させる
シート用巻芯の清浄化方法において、温水の巻芯表面へ
の噴射を、前記シート用巻芯をその長手方向中心線を軸
として回転させつつ、前記シート用巻芯の長手方向に沿
って往復移動する温水噴射ノズルから行うことを特徴と
するシート用巻芯の清浄化方法、および(2)清浄化さ
れるべき管状のシート用巻芯を間歇的に連続して自動的
に供給する為の巻心供給機構、供給されるシート用巻芯
をその供給タイミングに同期させて受取り、搬送と停止
を繰り返して間歇的に連続して自動的に搬送し、かつ洗
滌されたシート用巻芯を自動的に送り出すための巻芯搬
送手段、停止状態にあるシート用巻芯の両端を支持しそ
の長手方向中心線を軸として回転させる巻芯回転手段、
および回転されているシート用巻芯の表面に温水を高速
で衝突させる温水噴射手段よりなる巻芯洗滌機構、この
巻芯洗滌機構から送り出されるシート用巻芯を自動的に
回収する為の巻芯回収機構、とを有することを特徴とす
るシート用巻芯の清浄化装置に存する。
【0005】以下、本発明を、実施態様例を図面を参照
しつつ、詳細に説明する。図は、本発明に係る巻芯の清
浄化方法および清浄化装置の一実施態様例を概念的に示
したものであり、図1は、巻芯の清浄化方法およびこの
方法を実施するための清浄化装置の全体を示す側面略図
であり、図2は、巻芯を間歇的に連続して、巻芯供給ラ
ックより取り出すのに使用するカム機構を示す側面略図
である。図3は、巻芯供給ラックより取り出された巻芯
を、巻芯受台に供給するのに使用する巻芯ストッパーを
示す側面略図であり、図4は、巻芯洗滌工程において使
用する巻芯搬送手段の構成を模式的に示す側面略図であ
る。図5は、巻芯の両端を支持しその長手方向中心線を
軸として回転させるための巻芯回転手段の構成を示す正
面略図であり、図6は、巻芯の表面に温水を高速で衝突
させるための温水噴射手段の構成を示す正面略図であ
り、図7は、巻芯の内面を乾燥するのに使用する乾燥用
空気ノズルの概念図である。
【0006】図において、1は巻心供給機構、2は巻心
供給ラック、3は巻心供給ラックの傾斜棚段、4は巻心
供給ラックのカム、5は巻芯、6、7は巻芯ストッパ
ー、8は傾斜板、10は巻芯洗滌機構、11は温水噴射
ノズル、11a〜11dは温水噴射ノズルの噴射部、1
1eは洗滌用温水配管、12、24はテーパー付きチャ
ック、13、25はテーパー付きチャックのシャフト、
14はキャタピラー式無端チェーン、15、15a〜1
5dは巻芯受台、16はチェーン駆動用プーリー、17
は従動用プーリー、18は表面乾燥用空気吹出口、19
はカバー、20は仕切壁、21はフード、22はゴムシ
ート、23は洗滌水受皿、26は内面乾燥用空気ノズ
ル、27は乾燥用空気配管、30は巻芯回収機構、31
は巻芯回収ラックの受入口、32は巻心回収ラック、3
3は巻心回収ラックの傾斜棚段、34は巻心回収ラック
のカム、41はカムの回転中心、42はカムの凸部、4
3はカムの巻芯受部、61、71は巻芯ストッパーの油
圧シリンダー、62、72は巻芯ストッパーの伸縮部、
を各々示す。
【0007】本発明において、管状の巻芯5とは、原料
樹脂よりシートを製造する工程の最終段階等で、シート
をロール状巻物の荷姿で包装、製品化する際に芯として
使用されるパイプ状の芯材を意味する。この用途に使用
されているパイプ状の芯材は、シートの種類、厚さ、幅
に応じて変わるが、通常は、直径が約60〜150mm
程度、長さが約700〜1500mm程度の鉄製等の金
属製バイプが一般的であ。また、前記従来技術の説明に
おいて述べた巻芯の使用態様より明きらかなように、本
発明に係る巻芯の清浄化方法および清浄化装置におい
て、清浄化の対象となるものは、ロール状シート巻物
(製品)を巻き戻して使用した後に発生する使用済み巻
芯であって、その表面に前回のシート巻取り時に使用し
た接着テープ等の全部または一部が残っているものであ
る。本発明は、使用済み卷芯の表面に接着されたまゝ残
された接着テープ、特に水溶性若しくは水膨潤性の接着
テープの剥離、除去に好適である。
【0008】本発明に係る清浄化方法においては、上記
清浄化すべき管状の巻芯5の表面に、温水噴射ノズル1
1より温水を噴射、衝突させて、巻芯の表面に付着して
いる付着物を剥離させることが必要である。そして、温
水の噴射を、前記巻芯をその長手方向中心線を軸として
回転させつつ、前記シート用巻芯の長手方向に沿って往
復移動する温水噴射ノズルから行うことを特徴とするも
のである。温水の温度、圧力は特に限定されないが、高
圧ポンプによって200kg/cm2 に昇圧された温度
40〜80℃の温水を、高圧タイプの温水ノズル11か
ら噴射させ、巻芯の表面に勢いよく接線方向から垂線方
向の間の適宜な角度をつけて噴射、衝突させ、巻芯表面
に付着している付着物を剥離させる。温水の温度が上記
範囲であれば、水溶性若しくは水膨潤性の接着テープを
効率よく剥離、除去することができるが、より高温の温
水を使用すると巻芯の温度も高くなるので、洗滌後の乾
燥が容易になるという利点がある。
【0009】本発明に係る清浄化方法においては、温水
噴射ノズル11より温水を噴射、衝突させる際には、巻
芯をその長手方向中心線を軸として回転せしめつつ、か
つ巻芯の長手方向に沿って往復移動する温水噴射ノズル
から温水を噴射させて、噴射が卷芯の表面に残されてい
る接着テープの全てに行き亘らせるようにする。巻芯を
その長手方向中心線を軸として回転せしめる手段として
は、図5に正面図を示して例示する構成のものを使用す
ることができる。この構成のものは、巻芯5の両端にテ
ーパー付きのチャック12を嵌入させて支持し、このチ
ャック12に取付れられたシャフト13を図示されない
モーターによって回転させるようにされている。
【0010】また、この場合に用いる温水噴射手段とし
ては、図6に正面図を示して例示する構成のものを使用
することができる。この構成のものは、巻芯に沿ってそ
の上部の適宜な位置、例えば噴射ノズルの先端と巻芯表
面との間隔が約10〜100mm程度の範囲となる位置
に設けられた洗滌用温水配管11eに、図示されない高
圧ポンプより温水を送り、温水配管11eの適所に所定
個数配設された温水噴射ノズル11a〜11dより温水
を噴射しつつ、図示されないカム機構を備えた駆動装置
によって温水配管11eを矢印方向に往復移動させるよ
うにされている。
【0011】本発明に係る清浄化方法においては、巻芯
の表面に付着している付着物を剥離させて洗滌した後、
巻芯の錆発生等を抑制するため、これに引き続いてこの
巻芯を気流中に曝して乾燥させることもでき、この洗滌
後の巻芯の乾燥は、その表面の乾燥のみならず芯の内面
の乾燥も対象とするのがよい。
【0012】本発明に係る巻芯の清浄化方法において
は、巻芯の清浄化を自動的に行うことができる。以下に
自動化された巻芯の清浄化方法につき、図面を参照しつ
つ詳細に説明する。本発明の巻芯の清浄化方法において
は、図1に示すA区分、B区分、C区分の各区分よりな
る一連の工程を進めることによって、巻芯の供給、洗
滌、次いで回収を順次自動的に行うことができる。図1
において、A区分では、清浄化されるべきシート用巻芯
を、間歇的に連続して次工程へ自動的に送り出す巻芯供
給工程を行うものであり、B区分では、巻芯供給工程よ
り送り出されたシート用巻芯を、搬送と停止を繰り返す
コンベアに受取り間歇的に連続して搬送し、コンベアの
停止状態でこのシート用巻芯をその長手方向中心線を軸
として回転させつつ、シート用巻芯の長手方向に沿って
往復移動する温水噴射ノズルからシート用巻芯の表面に
向けて温水を噴射させ、洗滌されたシート用巻芯を次工
程へ自動的送り出す巻芯洗滌工程を行うものであり、こ
の工程には、狭義の洗滌工程B1に巻芯乾燥工程B2が
付加されており、C区分では、巻芯洗滌工程より送り出
されたシート用巻芯を、間歇的に連続して自動的に回収
する巻芯回収工程を行うものである。
【0013】こられの各工程について、以下に詳細に説
明する。 [巻芯供給工程]巻芯供給工程においては、洗滌すべき
管状の巻芯を次の工程である巻芯洗滌工程へ間歇的に連
続して自動的に供給する。本発明方法においては、洗滌
すべき管状の巻芯の供給には、特別の動力を使用するこ
となく、巻芯の自重による転がりを利用できる図1のA
区分に示すような機構を採用するのがよい。図1に示す
巻芯供給装置1においては、洗滌すべき多数の巻芯5
が、適宜な傾斜を有する複数の傾斜棚段3が設けられた
巻芯供給ラック2の各傾斜棚段3の上に貯留されてお
り、前記傾斜棚段3のうち再下段の傾斜棚段の下部に設
置されたカム4の作動により、自重により転がり落ちて
くる巻芯5を間歇的に1本ずつ巻芯供給ラック2より取
り出せるようにされている。上記カム4の作動の詳細を
図2に示す。即ち、図2において、カム4は巻芯5の長
手方向に一対として、回転中心41を軸として設置され
ており、その作動は、同図の(a)の位置では凸部42
で傾斜棚段の最先端にある巻芯の転がりを停止させ、次
いで(b)の位置に変わって最先端にある1本を凹部4
3に受け取り、さらに(c)の位置に変わり凹部43に
受け取っていた1本を払い出すと同時に凸部42で傾斜
棚段の最先端にある巻芯の転がりを停止させるようにな
っており、この(a)〜(c)の位置の変更を順次図示
されない駆動機構で繰り返させるようにされている。
【0014】巻芯供給ラック2のカム4より送り出され
た巻芯は、傾斜板8を経て次の洗滌工程へ供給される
が、洗滌工程への供給は直接的には傾斜板8の途中に各
々が一対として設けられた巻芯ストッパー6、7によっ
て行われる。巻芯ストッパー6、7の作動の詳細を図3
に示す。即ち、図3において、巻芯ストッパー6、7は
各々油圧シリンダー61、71により進退する伸縮部6
2、72よりなる。そしてこの伸縮部62、72の進退
を、巻芯供給ラック2のカム4からの巻芯5の送り出し
タイミングおよび巻芯洗滌工程で使用する巻芯受台15
の移送タイミングとに同期させることによって、巻芯ラ
ック2より送り出されてくる巻芯5を間歇的に1本ずつ
次の巻芯洗滌工程へ供給することができる。
【0015】[巻芯洗滌工程]巻芯洗滌工程において
は、巻芯供給工程より供給された巻芯の表面に、温水を
噴射、衝突させて、巻芯の表面に付着している付着物を
剥離させて洗滌し、所望に応じこれに引き続いて洗滌後
の巻芯を気流中に曝して乾燥させる。巻芯の表面に温水
を噴射、衝突させる際には、巻芯をその長手方向中心線
を軸として回転させつつ、かつ、温水噴射ノズルを巻芯
の長手方向に沿って往復移動させる。
【0016】この巻芯洗滌工程においては、シート用巻
芯をその供給タイミングに同期させて受取り、搬送と停
止を繰り返して間歇的に連続して自動的に搬送し、かつ
洗滌されたシート用巻芯を自動的に送り出すための巻芯
搬送手段、停止状態にあるシート用巻芯の両端を支持し
その長手方向中心線を軸として回転させる巻芯回転手
段、および回転されているシート用巻芯の表面に温水を
高速で衝突させる温水噴射手段よりなる巻芯洗滌機構を
使用する。
【0017】先ず、上記巻芯搬送手段について説明す
る。本発明に使用する巻芯搬送手段としては、巻芯供給
工程より送り出された巻芯の受け取り、洗滌および乾燥
のための工程内での巻芯の搬送、および次の巻芯回収工
程へ送り出しを、一連の操作として実施できるものがよ
い。図1および図2に、その具体例を示す。これらの図
に示すチェーンコンベアは、巻芯供給工程からの巻芯の
送出しに同期して間歇的に連続して回転する一対の駆動
用プーリー16(16’)および一対の従動用プーリー
17(17’)に張られた一組の無端チェーン14(1
4’)に、チェーンの移動方向に対し直角方向に一定の
間隔をおいて等間隔で断面形状が略V字形の複数の巻芯
受台15を配設したものである。なお図4は、巻芯搬送
手段として使用するチェーンコンベアを模式的に示す側
面略図である。駆動用プーリーの駆動に使用するモータ
ー(図示されていない)としては、ギヤードモーター、
特にインバーターによりスムースな動きを可能としたモ
ーターを使用するのがよく、また巻芯を定位置にて正確
に停止させるには、近接スイッチを使用するのがよい。
【0018】次に、巻芯回転手段、および温水噴射手段
について、上記の巻芯搬送手段との関連において、図
1、図5、図6を参照して説明する。上記巻芯回転手段
は、図1の(ハ)の位置に設け、図1の(イ)の位置で
巻芯受台に受け取られた巻芯が、巻芯搬送手段の作動に
より(ハ)の位置、即ち温水噴射ノズル11が設置され
ている位置まで搬送されて停止した時に作動させる。こ
の巻芯回転手段としては、図5に正面略図として示す構
成のものを使用できる。図5に示す巻芯回転手段は、図
示されない回転機構によって回転するシャフト13に固
設された一対のテーパー付きチャック12を、この巻芯
の両端に嵌入させて巻芯を支持し、シャフト13の回転
に伴って巻芯が回転するようにされたものである。この
機構においては、上記一対のテーパー付きチャック12
を巻芯5の両端に嵌入させた際、巻芯はチャックの嵌入
と共にチャック12のテーパーに応じて上方へ持ち上げ
られるので、巻芯受台15との間に隙間ができ巻芯受台
に接触することなく回転させることができる。巻芯の回
転方向は特に限定されないが、高圧水の噴射方向と逆ら
う方向にする方が効果的であり好ましい。
【0019】前記温水噴射手段は、図1の(ハ)の位置
の巻芯受台の真上に設け、(ハ)の位置まで搬送されて
きた巻芯5が回転されている時に作動させる。この温水
噴射手段としては、図6に示す構成のものを使用でき
る。図6に示す温水噴射手段は、巻芯の長手方向に伸び
た洗滌用温水配管11eの適所に複数の温水噴射ノズル
11a〜11dが配設され、温水配管11eを図示され
ない往復移動機構によって巻芯の長手方向に沿って往復
移動可能とされた構成のものである。この構成の温水噴
射手段を用いると、上記巻芯回転手段による巻芯の回転
と相まって、巻芯の全表面に亘って温水噴射ノズルから
噴射される温水を高速で衝突させることができる。温水
噴射ノズルは市販品を使用することができるが、その洗
滌効率が最大となるようにノズル先端の角度を調節でき
るものが好ましい。
【0020】なお、本発明に係る巻芯の清浄化方法にお
いては、前記のようにして巻芯に温水を噴射するのに先
だって、例えば図1の(ロ)の位置において温水を振り
かけることができる。巻芯に温水を振りかけておくと、
巻芯に付着している水溶性若しくは水膨潤性のテープが
部分的に溶解若しくは膨潤するため、温水噴射ノズルか
らの温水衝突によるテープの剥離を容易にし、洗滌効率
の向上に効果を発揮する。
【0021】次に、上に述べた狭義の巻芯洗滌工程B1
に、巻芯乾燥工程B2を追加して、この工程にて洗滌後
の巻芯を乾燥させる方法について説明する。上記巻芯乾
燥工程B2は、巻芯洗滌工程B1の後に追加する。そし
て、巻芯乾燥工程B2では巻芯乾燥手段を使用し、この
巻芯乾燥手段は、図1の(ハ)の位置で洗滌された巻芯
が(ニ)の位置、および(ホ)の位置まで搬送されて停
止した時に作動させる。即ち、(ニ)の位置まで搬送さ
れて停止した時に表面を乾燥させ、さらに(ホ)の位置
まで搬送されて停止した時に内面を乾燥させるのに使用
する。(ニ)の位置で巻芯の表面を乾燥させるには、巻
芯洗滌工程B1で用いたと同様の巻芯回転機構によって
巻芯を回転させながら、図1に示すように、(ニ)の位
置の上方に巻芯長手方向に沿って複数設けられた表面乾
燥用空気吹出口より巻芯の表面に向けて圧空を吹き出さ
せればよい。また、(ホ)の位置で巻芯の内面を乾燥さ
せるには、図1および図7に示すように、空気配管27
の先端部に内面乾燥用空気ノズル18を有する構成のも
のを用い、巻芯受台15の上で停止している巻芯の一端
から空気ノズル18を挿入し、図示されない往復移動機
構によって巻芯の長手方向に沿って空気配管27を往復
移動させながら圧空を吹き出させればよい。
【0022】上記巻芯洗滌工程に用いる巻芯洗滌機構1
0は、その上部のすべてをカバー19を覆い、巻芯洗滌
工程B1と巻芯洗滌工程B2とは仕切壁20を設けて区
画し巻芯洗滌工程B1から巻芯洗滌工程B2への洗滌水
ミストの飛散を防止するのがよい。またその際、巻芯洗
滌工程B1においては、フード部21より吸引し、必要
に応じ吸引した空気をデミスターを通して排気するのが
よい。カバー10および仕切壁20の下部には、巻芯の
移送を阻害しないようにゴムシート20のような柔軟性
のある覆材を設けるのが好ましい。また、洗滌廃水は廃
水受皿23に回収し、図示されない濾過設備によって浮
遊固形物を除去する。
【0023】[巻芯回収工程]巻芯回収工程において
は、巻芯洗滌工程において洗滌、および乾燥され、巻芯
搬送手段から送り出される巻芯を自動的に貯留する。洗
滌、乾燥後の巻芯を自動的に貯留するには、特別の動力
を使用することなく巻芯の自重による転がりを利用でき
る巻芯供給工程にて使用するものと同様なラックを使用
して、図1に示すような方法を採用するのがよい。図1
に示す巻芯回収機構30においては、巻芯搬送手段の
(ヘ)の位置から送り出された巻芯が巻芯回収ラック3
2の受入口31に受け入れられ、この位置に設けられた
傾斜棚段33から順次自重によって転がり落ち、再下部
の傾斜棚段の下部に設置されたカム34によって停止さ
せられるようにされている。
【0024】
【発明の効果】本発明は、次のように特別に顕著な効果
を奏し、その産業上の利用価値は極めて大である。 (1)本発明方法を用いれば、作業性の悪い人力による
手作業を必要としない。 (2)本発明方法によるときは、自動化が容易であるの
で、低コストで巻芯の清浄化が可能である。 (3)本発明に係る清浄化装置によるときは、複雑な機
械設備を使用しないので、運転が簡単で設備の保守も容
易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図面は、本発明の一実施態様例を示す概念図で
あり、巻芯の清浄化方法およびこの方法に使用する清浄
化装置の全体を示す側面略図である。
【図2】図面は、本発明の一実施態様例に使用する巻芯
供給ラックのカム機構を示す側面略図である。
【図3】図面は、本発明の一実施態様例に使用する巻芯
ストッパーの側面略図である。
【図4】図面は、本発明の一実施態様例に使用する巻芯
洗滌工程の巻芯搬送手段の構成を模式的に示す側面略図
である。
【図5】図面は、本発明の一実施態様例に使用する巻芯
洗滌工程の巻芯回転手段の構成を示す正面略図である。
【図6】図面は、本発明の一実施態様例に使用する巻芯
洗滌工程の温水噴射手段の構成を示す正面略図である。
【図7】図面は、本発明の一実施態様例に使用する巻芯
洗滌工程の内面乾燥用空気ノズルの概念図である。
【符号の説明】
1 巻心供給機構 2 巻心供給ラック 3 巻心供給ラックの傾斜棚段 4 巻心供給ラックのカム 5 巻芯 6、7 巻芯ストッパー 8 傾斜板 10 巻芯洗滌機構 11 温水噴射ノズル 11a〜11d 温水噴射ノズルの噴射部 11e 洗滌用温水配管 12、24 テーパー付きチャック 13、25 テーパー付きチャックのシャ
フト 14 キャタピラー式無端チェーン 15、15a〜15d 巻芯受台 16 チェーン駆動用プーリー 17 従動用プーリー 18 表面乾燥用空気吹出口 19 カバー 20 仕切壁 21 フード 22 ゴムシート 23 洗滌水受皿 26 内面乾燥用空気ノズル 27 乾燥用空気配管 30 巻芯回収機構 31 巻芯回収ラックの受入口 32 巻心回収ラック 33 巻心回収ラックの傾斜棚段 34 巻心回収ラックのカム 41 カムの回転中心 42 カムの凸部 43 カムの凹部 61、71 巻芯ストッパーの油圧シリン
ダー 62、72 巻芯ストッパーの伸縮部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 清浄化されるべき管状のシート用巻芯の
    表面に、温水噴射ノズルから噴射される温水を衝突させ
    て、前記シート用巻芯の表面に付着している付着物を剥
    離させるシート用巻芯の清浄化方法において、温水の巻
    芯表面への噴射を、前記シート用巻芯をその長手方向中
    心線を軸として回転させつつ、前記シート用巻芯の長手
    方向に沿って往復移動する温水噴射ノズルから行うこと
    を特徴とするシート用巻芯の清浄化方法。
  2. 【請求項2】 シート用巻芯を清浄化する方法におい
    て、清浄化されるべきシート用巻芯を、間歇的に連続し
    て次工程へ自動的に送り出す巻芯供給工程、巻芯供給工
    程より送り出されたシート用巻芯を、搬送と停止を繰り
    返すコンベアに受取り間歇的に連続して搬送し、コンベ
    アの停止状態でこのシート用巻芯をその長手方向中心線
    を軸として回転させつつ、シート用巻芯の長手方向に沿
    って往復移動する温水噴射ノズルからシート用巻芯の表
    面に向けて温水を噴射させ、洗滌されたシート用巻芯を
    次工程へ自動的送り出す巻芯洗滌工程、および巻芯洗滌
    工程より送り出されたシート用巻芯を、間歇的に連続し
    て自動的に回収する巻芯回収工程の各工程を含む、請求
    項1記載のシート用巻芯の清浄化方法。
  3. 【請求項3】 清浄化されるべき管状のシート用巻芯を
    間歇的に連続して自動的に供給する為の巻心供給機構、
    供給されるシート用巻芯をその供給タイミングに同期さ
    せて受取り、搬送と停止を繰り返して間歇的に連続して
    自動的に搬送し、かつ洗滌されたシート用巻芯を自動的
    に送り出すための巻芯搬送手段、停止状態にあるシート
    用巻芯の両端を支持しその長手方向中心線を軸として回
    転させる巻芯回転手段、および回転されているシート用
    巻芯の表面に温水を高速で衝突させる温水噴射手段より
    なる巻芯洗滌機構、この巻芯洗滌機構から送り出される
    シート用巻芯を自動的に回収する為の巻芯回収機構、と
    を有することを特徴とするシート用巻芯の清浄化装置。
  4. 【請求項4】 巻芯洗滌機構に、シート用巻芯の表面お
    よび内面を乾燥させるための巻芯乾燥手段を含む、請求
    項3記載のシート用巻芯の清浄化装置。
JP5147852A 1993-06-18 1993-06-18 シート用巻芯の清浄化方法および清浄化装置 Pending JPH07934A (ja)

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